Attack Of The Puppet People (1958)　生きていた人形

　本日のお題はまたまた出た！バート・Ｉ・ゴードン師匠の『生きていた人形』

　警告、警告、このＤＶＤのリージョンは1です。したがって日本国内のＤＶＤプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

　秘書募集・高給優遇という求人広告につられてオフィス“人形製作所”を尋ねたオショーネ−シーじゃなかったサリー・レイノルズ嬢、社長のジジイにほだされてやめときゃいいのに、秘書として働く事になります。

　この社長、私は人形が好きだ、なぜなら彼らは裏切らないからと聞くだにアブねえことをつぶやきつつ人形製作に勤しむ毎日。一方、レイノルズ嬢はそこで出会った人形のセールスマン、ボブ（仮名）と恋に落ち、結婚の約束をします。どうもやることが早いですな。

　でもボブ（仮名）、俺が言うのもなんだが、ドライブイン・シアターで『戦慄！プルトニウム人間』を見ながらプロポーズするのはどんなものかと思うぞ。そんなことやっているからホラ、二人ともジジイに捕まって物体縮小機ＤＴＫ（donnamonodemotittyakusurukikai）で人形サイズに縮小されてしまったじゃないか。実はこのジジイ、気に入った人間を人形サイズにしてコレクションしておくというとんでもないキチガイなのでありました。

　ストーリーだけ聞くとバカみたいですが（笑）、これ、なかなか良い映画ですぜ。気に入った人間に去られると寂しいので人形にして手元においておくというジジイの狂気は後年のサイコパス映画を彷彿とさせるし、日常品を巨大化させる特撮もジミだが違和感無く仕上がってます。伊達に特撮監督としてクレジットされているわけじゃないぞ、凄いぜバート・Ｉ・ゴードン師匠。

　またラスト近くに警察の追及にたまりかねてコレクションの人形人間たちもろとも心中しようと覚悟を決めたジジイ、最後のお楽しみとばかりに、自作のジキルハイドのパペットとレイノルズ嬢に芝居を演じさせる戦慄のシーンが秀逸、秀逸。ジジイ、この期に及んでなお「その台詞はもっと感情豊かに」などと演技指導するのだから、これはもうヘンタイにしんにゅうが掛かってますな。

　モノクロ・スタンダード。画質は優秀。クローズド・キャプションつき。このクローズド・キャプション、何故か表示が遅い、遅い。酷い時には台詞が半分くらい終わったところでようやく出てきます。ＤＶＤってこんなものなのか。

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