Creature from the Black Lagoon (1954)　大アマゾンの半魚人

　監督：Jack Arnold
　出演：Richard Carlson, Julie Adams
　LD　国内版（ユニヴァーサル）







　地質学の権威、マイヤー博士（A・モレノ）はアマゾンでデボン紀の化石を発見、これは何かあると考えた博士は海洋生物学研究所のデヴィッド、ケイを連れてアマゾンのブラックラグーンの再調査にとりかかります。やがて現れた半魚人、ヒロインのケイに一目ぼれ。ほとんどストーカーまがいの行為を繰り返し、しまいには退治されてしまうのでした。嗚呼、悲劇、悲劇。

　だいたいですな、ヒロインもいけないんです。調査に忙しい博士やデヴィッドを尻目に、ぶりぶりとした肉体を白のワンピースの水着という狂暴なものにつつんで、泳いだりしてやがるんですから。そりゃ、半魚人がうはうはいって出てきても仕方ないってもんですよ。それにね、調査隊はヒロインのぞいて全員男。みんな、探検行で禁欲が続いていて、木の又みただけで前膨らましているくらいなんですから（私の予想）、仮に半魚人がいなかったとしても、また別のトラブルが起こったのに違いありません。

　半魚人はCGなどない時代ですから、当然着ぐるみ。精悍な体型を保つ為に酸素ボンベを内蔵することすらしなかったそうです。こんな辛そうなスーツに命を与えたのは元海兵隊のR・ブラウニング、まるでホンモノの半魚人のように水中で自由自在に泳ぎ回る様には感動せざるを得ません。

　ちなみに海洋生物学研究所の所員役で若き日のクリント・イーストウッドが出演しています。また、アマゾンのお話の筈なのに、水中シーンで北米産の温帯魚ガーパイクが散見されますが、気づかないふりをするのが本当のマニアというものですな。

　画質・音質は古いLDなので、当然よくありません。あなた、再生できるだけでいいじゃありませんか。贅沢を言ってはいけないのです。

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