観　笑　亭　日　乗

　9月1日（木）　「正常位よ永遠なれ」
　スケベなスーザ。世の中にはいろいろ陰謀論がある訳です。老舗のケネディ暗殺、アポロ月着陸、9.11テロ、劣化ウラン、日航機墜落事故自衛隊撃墜説、イラク外交官米軍誤射説、卑近なところだと未だに非難する馬鹿がいる小泉首相レイプ疑惑。さらには劣化ウランの被曝で自衛隊員に奇形の赤ん坊が生まれたという話まであった（これについてはある似非平和主義サイトの掲示板で「劣化ウランの脅威を訴えつづけてきた私達は狼少年ではなかった」と大喜びしていやがった。こんな人非人がいたことを私は決して忘れない。実際何考えてやがるのか）。

　こうした陰謀論は公式の場所では一顧だにされない。ただ単に無視されるだけである。こうなると陰謀論者が言い出すのが政府による隠蔽工作だ！のキメツケ。えー、よく考えてみましょう。我々の社会はほぼ完全なる言論の自由が保証された民主主義社会。各マスコミは一枚岩である筈もなくさまざまな思惑を持ってニュースを編纂・発表している。そしてその究極目的は自マスコミによるポピュラリティの獲得、平たく言えば読者をいかに増やすかということ。そのためにはどんなことをしてもその情報を明らかにしようとする。小泉首相のレイプ疑惑などまさに好例でこんな美味しい話があれば放っておかれる訳がないではないか（笑）。だから政府による隠蔽などできる筈もない。そのニュースが表ざたにならない、あるいは相手にされない理由はただ一つ、あまりに馬鹿馬鹿しく読者の広範な支持を得られそうにないトンデモ説であり単なる噂の域をでないからである。こういった意味で我々の社会では情報は統制されないが、淘汰されるといえる。この統制と淘汰を履き違えてはならない。統制は中国あたりにまかせておけばよろしい。

　まあ、簡単に言ってしまえばね、世の中には隠された真実ってのはそうそうないわけで。それが世界情勢を一変させるような重大情報となれば尚更のことだ。

　ウンコＧメンはウンコ振り回しという訓練もする。ストッキングに己のウンコを詰め込み、ぶんぶんと振り回す。そしてウンコを少しでも遠くまで飛ばそうと頑張るのである。この訓練はＧメン創設時（その歴史は明治時代まで遡ることができる）から続く由緒あるものだが、最近になって「やはりこんなことをしても実際の役には立たないのではないか」と言い出す隊員も出てきたのだと仕事。午前中細かい仕事がたくさん。受け取り仕事、退去した部屋の点検、見積もりの受け取りと清算、保険関係の連絡。

　昼飯は昨日ラーメンなど食わないと誓ったのにも関わらずラーメン・替え玉。ゆきみ家へ入れず近くのラーメン屋にまた行ったのだが、前回の美味しさはどこへやら、フツーの味に戻ってました（笑）。まあ、替え玉までして490円だからいいのであるけれども。そのまま管理物件の見回り、ある不動産屋へ出かけて清算等々、午後3時過ぎに事務所へ戻る。それから契約書をまた作成してあるところへ宅急便で発送。目が回ってきた。

　夕食は鯛の刺身、生野菜、カレー。シンプルなメニューである。ビールは飲まず、麦茶をがぶがぶ。刺身を平らげカレーもたっぷり。生野菜も目から青い汁が出てくるのではないかと思うくらい食べた。〆のコーヒーは如例じゃなかった、今日はティーバックの紅茶にしましたの。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『マスク　2』を大画面再生。頑張っているとは思うけれども前作の賑やかしさ、羽目の外し方には及ばないなあ。ジェイミー・ケネディ、トレイラー・ハワードはジム・キャリー、キャメロン・ディアスに抗すべくもなく今作の売りの一つである赤ん坊のアクションも、まあ、コマーシャルみたいでした（笑）。唯一異彩を放っていたのがロキ役のアラン・カミング、グルーチョ・マルクスやクリント・イーストウッドの真似はそこそこなんだけれども、やはりあの奇妙なムードは捨てがたい。

　シャワーを浴びて今度はＣＡ部屋にて録画しておいた『危いことなら銭になる』、「スタートレック　エンタープライズ」×2を見た。『危いことなら銭になる』、クライムコメディとしての出来は正直物足りず。浅丘ルリ子の意外なコメディエンヌには楽しませて貰ったが、何しろ話がごちゃついていてノレないのである。また左ト全が偽札の名人というのもムチャだし（笑）最期のオチも定石とはいえあまりにも当たり前すぎた。

　「エンタープライズ」　マルコムとトゥポルがああいうことになったが（笑）、あれはなんだな、ヴァルカン人女性はポン・ファーの期間以外もアレすることが可能なのだろうか。『スタートレック　3　ミスター・スポックを捜せ』のノベライズではサーヴィックがカークの息子、デヴィッドとあっさりヤッていたけれども彼女はそもそもヴァルカンとロミュランのハーフだしなあ。

　そんな疑問を抱えつつ見終え、自室に戻る。一時間ほどへれへれ見て午前3時過ぎ就寝。

　9月2日（金）　『ジョニーは正常位でイッた』
　正常位駄洒落第二弾。これくらいの駄洒落がコンスタントに出れば私は世界の駄洒落魔王になれるのだが。リクガメ、餌食い好調で頗る健康である。毎朝、餌を入れると「おれの私生活充実してるッス」と言っているような晴れ晴れとした顔でシェルターから駆け出してきて、がつがつ食っておる。これだけ食っておれば何の心配もない。後はこのまま栄養をつけさせてやがてやってくる冬に備えさせるだけだ。ヒーターを使ってケージである水槽を温めるといってもやはり夏・秋のようにはいかないから半冬眠状態になることが予想されるからである。

　さて、一つ疑問。多くのリクガメ本、ネットのリクガメ飼育サイトを見ると例外なくリクガメというものはモロヘイヤを好むということになっている。モロヘイヤは栄養が豊富なのであんまり食べさせると肥満や甲羅の急成長による歪みなどの危険があるとさえされているのだ。しかし、うちのリクガメはあんまりモロヘイヤを好まぬよう。小松菜やチンゲンサイに比べると食べ残す量が多いのである。これはカメの個体差によるものか、それともロシアリクガメや地中海リクガメとホシガメ、ケヅメリクガメなど亜熱帯産の種類の違いによるものか。しかしそもそもロシアにも地中海沿岸にもインドにもアフリカにもモロヘイヤははえておるまい（笑）。だったら何故こんな食性の違いが出てくるのか。

　ウンコＧメン隊員はウンコ匍匐前進という訓練もする。お察しの通りウンコを敷き詰めた地面に倒れこみ両肘を使って進む訓練のことだ。基本的な訓練の一つであるが過酷で肘の擦り傷からウンコのばい菌が入り込んで破傷風となり両手を切断した隊員もいるのだと仕事。午前中やたら忙しい。午後からの契約のために作っておいた契約書の点検と押印。物件シートの整理、退去された部屋の点検とリフォーム指示。何しろ一度に四室ほど空きましたからなあ。

　昼飯は盛岡冷麺というやつ。スープは韓国風冷麺とほぼ変わらず。しかし特筆すべきはその腰で韓国風冷麺と同じくらいの茹で時間で食べてみたら硬いのなんの、歯が痛みだしたほどであった（笑）。もっともこの硬さ、ぼきぼきとした芯が残っているようなものではなく超絶的なまでの腰の強さによるものでけっして不快な食感ではない。でも歯が痛くなるのは困るので今度からは韓国風冷麺の二倍、2分ほども茹でようと思っております。

　午後は事務所で契約の締結。いろいろ説明して契約書にハンコを押してもらう。ちょっと入居日が変わって日割り家賃の計算にまごついたけれどもまずは順調に進展。これが終ってから管理物件の見回り。テレビのダンボール箱がそのまま出されていてがっかり。車に積んで事務所へ運びこみカッターで切断、切断、また切断。箱の始末ができないんだったらテレビなんか買うな、コンチクショー！

　夕食はマグロの刺身（ホンの少し）、生野菜と鰻カバ焼き。ビールは飲まずに麦茶のみ。これで生野菜とマグロをがつがつ食って仕上げは鰻丼で。鰻、硬かったけれども（笑）十分に美味い。〆のコーヒーは如例じゃなくって昨晩に引き続きティーパックの紅茶を飲みましたの。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『コンスタンティン』を大画面再生。地獄の秀逸なビジュアル、意味もなく凄い悪魔との戦い、重要なアイテムであるロンギヌスの槍の穂先の使われ方が妙にいい加減等々私の好きな要素一杯の映画でありました。駄天使ガブリエルのへタレっぷりも笑えたし悪魔の親分のくせに世俗的なルシファーもよろしい。ただ、あのラストはなあ。コンスタンティンが自己犠牲を行って自分の罪を昇華、天国に迎えられようとしたところを「おう、お前、そうはいかんぞ。生かしてやる」末期のコンスタンティンの肺がんつかみ出すのに大ズッコケ。目出度くコンスタンティン生き返りましたって、私は原作をまったく知らないのでこんな引っ張りいらねェや。

　コンスタンティンのキアヌ・リーブスに対するヒロインはおお、レイチェル・ワイズ、これは『チェーンリアクション』以来の競演でしょうか。

　それからハイビジョン・5.1チャンネルの『ピーターパン』を最期まで。これだけ美麗なハイビジョン画像だとピーターパンという手垢にまみれきったファンタジーも楽しめますなって酷いことを言ってますか（笑）。ピーパーパンと子供たちはともかくとしてフック船長の残酷なキャラには大受け。部下を容赦なくばんばん射殺するし、さらに鍵爪で哀れな部下の腹を引き裂いてしまう。こんなん子供向けでやっていいんかいの。

　シャワーを浴びて今度はＣＡ部屋にて録画しておいた『殺人犯　七つの顔』『続殺人犯　七つの顔　解決編』を続けて。ミステリーとしてはなかなか壷を得たストーリーで真実をぼかしつつ物語を展開させていく演出も確か。しかし、犯行を目撃されたために偶然殺した女に共犯の情婦がなりすますというのは無理がある。こんなややこしいことをするから女の恋人であった中山昭二に痛い腹を思い切り探られてしまうのだ。死体を海に放り込んでそのままにしておけば失踪で済んだのに。

　自室へ戻ってさらにテレビをだらだら。午前1時半くらいにベッドに入ったらああ、眠れない。一時間ほどうつらうつらした後で目が冴えてしまいその後どうしても再び寝ることができない。自室に戻ってまたテレビをみたりして結局寝たのは午前4時を過ぎていたのではなかったか。

　9月3日（土）　松本零士先生の「正常位まんがシリーズ」
　正常位駄洒落第三弾。今でもそうなのか、昔からスタトレのファン、サークルなどでスタトレの宇宙国連的組織、宇宙連邦が軍隊じゃないと奇妙な主張をする人がいる。そりゃあ、宇宙連邦そのものは軍隊ではないけれどもその下部組織である宇宙艦隊（要するにエンタープライズが所属するところね）は明確な軍事組織であり、ＴＯＳの時代からその軍事力を行使することにまったく躊躇いがなかったのにも関わらずだ。実際劇中でも宇宙艦隊の基地を侵略の前兆とみなし攻撃をかけてきたゴーン人にカークは軍事的な報復を加えようとしていたし、ロミュランとの境界紛争もまぎれもない軍事作戦であった。何より製作に当っていたスタッフが「星に武器構えて降りていくんだ、そんなの軍隊以外の何物でもないでしょうが」と笑っていたそうだ（笑）。「ＴＮＧ」ではエンタープライズＤに民間人が搭乗したりもしていたけれども、おっとどっこい第一船体を分離すると強力な戦闘艦に変身するのであった。またボーグという既知宇宙域全体にとっての敵が現れ大規模な艦隊戦闘が行われたりもしている。でも一部のファンは頑固にあれは軍隊ではない、軍隊ではないと繰り返した。その傾向は時をはるかに下った「ＤＳ9」でも変わらず対ボーグ戦用のデファイアントを連邦初の戦闘艦と称したりしていた。

　この奇妙な歪みはやっぱり行き過ぎた“反戦の心”に由来するものなのであろうなあ。「私の大好きなスタートレック」「でも戦争は大嫌い」「でもスタートレックでは戦争も起こる」「そんなの許せない」「そうだ、宇宙艦隊は軍隊じゃないのよ」てなことなのであろうか。ここらへん、現実の自衛隊への歪んだ対応と奇妙に符合するようで実に興味ぶかい。そんなことをしてもまったくの無意味なのであるけれども。だいたい宇宙艦隊を軍隊でないことにして何の得があるのか。

　ウンコＧメンには「ウンコかわし」という訓練もある。これは近距離から投げつけられるウンコをかわすという文字通りの訓練。しかしウンコＧメン隊員はとかくウンコが好きなものでかわさずわざと当りにいくものもいる。そうしてウンコまみれになって「ふふふ」と笑うのだと仕事。睡眠不足でふらふらになって事務所へ。そしてこんな時に限って仕事がらがら。まず午前10時からどこそこあそこで案内。午前11時に戻ってきて受け取り仕事やなんやら。そうして午後一時から保険の切り替え、それから続いて事務所関係の契約、もう飯を食う暇がない。それでもなんとか午後3時前に一段落ついて冷麺とぶっかけうどんを食ったのであったって、だからそれは食いすぎでしょう。

　その後クレームの処理や鍵交換の日取り決め等々、本当になんだかんだあったなあ。午後6時20分から徒歩で天神へお出かけ。今日はぴんでんさん、Ｔさん、しおやさんとの飲み会（葛の会分会）なのである。40分掛かって待ち合わせの午後7時にぴったり到着。すでに皆さん、おそろいであった。さっそくに「やあやあ、どうもお疲れさまでした、飲みましょう、飲みましょう、あ、店員さん生大ジョッキ四つね、あーんとなるはや（なるべく早くの略　ダンドリ君より）でよろしく」ってビールから焼酎からがばがば飲みました（笑）。

　そうしてしたたかに酔いそこで帰ればいいものをそこからさらにぴんでんさん馴染みのスナックへ。また飲んでぐだぐだになって帰る。あふー、楽しかったなあ。

　9月4日（日）　『セーラー服と機械獣』
　正常位駄洒落はちょっとお休み。また明日から。各マスコミ、選挙の話題一色である。それだけにその中心者たる小泉首相の顔がその露出度をますます高めてテレビに顔を出さぬ日がない。そうした中、ＮＨＫ、ＢＳHiで映画『オータム・イン・ニューヨーク』（『紐育晩秋慕情』という邦題はどうか。すくなくとも何の捻りもないこのカタカナタイトルよりよほどいいかと思うが）を見たりすると、つくづく小泉首相の顔って貧乏くさいリチャード・ギアだなあと思うのである（笑）。やはりちょっと貧相なイメージがあって、あれでもう少し恰幅があれば随分と政治家としての“押し”が違ってくるのではないかと思うがどうだろうか。大きなお世話だ、コンチクショーと言われてしまうだろうか。

　ウンコＧメンには「ウンコ踏み」という訓練もある。その名のとおり散らばったウンコを素早くそして正確に踏んでいく技術を会得するための訓練である。糞尿丈太郎は汗まみれになってぴょんぴょん飛びながら「この訓練はさすがに何の役にもたつまい」とひそかに考えたのであったと仕事。二日酔い、ひーひー言いながら定刻出社。事務所に着くなり水、水、水、ミネラルウォーターのラッパ飲みだ。おおよそ2リットルほども飲んでからようやく満足。これで大分気分が良くなって仕事ができる状態となる。

　午前中受け取り仕事。電話による問合せ。はいはい、それはこれであれですからどうぞと元気良く対応する。昼飯はレトルトのカレー。私としては素うどんあたりで済ませたかったのですが。事務所へ戻って来客。内容は秘密である。悪しからず。それから車で出かけて管理物件の見回り。ついでに本屋に寄って「げんしけん　オフィシャルブック」を買ってきた。午後4時過ぎに帰社、ようやくあれが大丈夫になりましたとの某所からの電話。話せぬことばかりで申し訳ないが、実にほっとした気分になる。

　夕食はマグロとカンパチ（天然）の刺身。インスタント味噌汁、鮭のソテー、生野菜。当然ながらビールは飲まずゴハンに専念。まあ、専念たってそうそう食うわけにはいかず一膳でオシマイ。後は麦茶をがぶ飲みして腹の虫を押さえる。〆のコーヒーは如例じゃなかった、またティーバックの紅茶を喫しましたの、ほほほほほ。

　午後7時半にてＮＨＫ　ＢＳHiで前述の『オータム・イン・ニューヨーク』を見る。ハイビジョンの美麗な画質で初秋から晩冬にかけてのニューヨークの風景がたまらないほど美しい。ただＮＨＫらしくしっとりと落ち着いた画調でこれはこれでいいのだが、こんな映画はＷＯＷＯＷのハイコントラストで派手な発色の絵で見てみたかったと思うのであります（笑）。

　映画としてはなあ、いや、リチャード・ギアとウィノナ・ライダーの芸達者二人が演ずるのだから、それなりに説得力がある。でも明日をも知れぬ重病なのにやつれるでもなくセカチューの長澤まさみのごとく髪の毛をそったりするでない、それでいて突然ばったり倒れて昇天というのはどう考えたって不自然なのである。またどーしよーもないプレイボーイとしてのリチャード・ギアもやりすぎていてハロウィーンの夜、パーティやっている友人宅の屋上で星見ながらファックするか、フツー（笑）。この友人宅、二階建ての一軒家なんだぞ、マンションとかじゃないんだぞ、そんなもん屋上ではあはあぜえぜえくくくとヤッたら丸見えじゃないか。近所の評判になったらどうするんだ。

　このファック（浮気）をウィノナ・ライダーに咎められたリチャード・ギア、痴話喧嘩のあまり夜とはいえ世界第一等の大都市ニューヨークのど真ん中で大声で「おれのチンチンは止まらないんだよ！」と叫ぶ。そりゃあね、この通りに叫んだわけじゃないけど（笑）意味はだいたいこういうことなんだよ。やっぱりいかにリチャード・ギアといえどもこれは恥ずかしすぎるというものだ。

　終了後、輸入ＤＶＤで『SON OF DRACULA』（『夜の悪魔』　ＴＶ邦題『吸血鬼ドラキュラの息子』　1943年）を大画面再生。画面に現れた手が一面の蜘蛛の巣を取り払うとタイトル『SON OF DRACULA』がどーん。なかなか洒落たオープニングであります。さて駅でハンガリーからのお客を迎えようとしている二人の男。ブルースター教授（フランク・クレイブン）とフランク・スタンリー（ロバート・ペイジ）、そのお客の名前はアルカード伯爵（ALUCARD）はい、皆さん、もう仕掛けがわかりましたね（笑）、二人の共通の友人であるコールドウェル家に逗留することになっています。しかし、なんとしたことか到着した汽車から伯爵は降りてこない。到着したのは大小さまざまの伯爵の荷物、トランクだけだったのです。「教授、しょーがないっすよ、荷物だけ先に運んじゃいましょう。伯爵はおっつけ後から来るでしょうよ」ブルースター教授はトランクに打ち込まれている紋章とアルカード（ALUCARD）の文字をしげしげ眺めて「ん？なんかへんだな」と首をかしげたりしております。

　伯爵の到着を今か今かと待ち受けるコールドウェル家の長女、キャサリン（ルイズ・オルブリットン）、彼女は黒人召使から「伯爵はまだです。荷物だけしか届いていませんよ」と聞いてがっかり。そんな姉をからかうのが妹のクレア（イブリン・アンカース）です。「姉さん、そんなに伯爵のことが気になるの？怪しいなあ、フランクって婚約者もいるのに、まったく」キッなったキャサリン＝ケイ、「そんなんじゃないの、私はね、伯爵が来ることをテレパシーで感じているのよ」は、はあ、テレパシーっすか。どうやらこの娘そっちの方にただならぬ興味を抱いているらしい。

　その夜、唐突に屋敷を抜け出して沼地の小屋へ行くケイであります。その小屋にいたのが魔術師のクイーン・ジンバ（アデライン・ドワイト・レイノルズ）。クイーンと言っても何しろ魔術師でありますから、婆さんに決まっております。婆さん、ケイを迎えると恐ろしい形相になって「今宵、お前に警告を与えるために呼んだのじゃ」ケイ、いきなりこんなこと言われてビックリ。「警告って何のことですの」「ケケケケケ！」だからそんな笑い方するなよ、怖いっての。「アルカードじゃ、奴に気をつけろ、奴の本当の名前は」ここで異変発生。馬鹿でかいコーモリがばたばた飛んできたのです。それを見た婆さん、いきなり胸を押さえて「ぬっ」倒れて死んでしまいましたとさ。呆然とするケイであります。

　次の夜　コールドウェル家で開かれた舞踏会。その光景を外からじっと見つめている人物がいます。彼こそ、誰あろう、アルカード伯爵（ロン・チャーニィ・Jr）なのでありました。彼はすっとコウモリに姿を変えコールドウェル屋敷に潜入。体が不自由なために先に休んだコールドウェル大佐（ジョージ・アービング）を襲うのです。一方、ケイは婚約者たるフランクと喧嘩の真っ最中。「君はアルカード伯爵にブタペストで会ってからおかしくなってしまった。そんな黒魔術なんてトンデモはやめろっての。それにアルカードという奴はニセモノだぞ、ハンガリー大使館に問い合わせたらそんな貴族はいませんと言われたぞ」ケイはかぶりをふって「フランク、あなたは私のフィアンセ。それに幼馴染だわ、だからあたしを信じて」なんかかみ合ってない会話ですけれども（笑）。

　ケイは大佐の寝室から煙が出ているのを見つけて悲鳴を上げます。フランクを始めとする男たちが寝室に飛び込むとすでに大佐はベッドで事切れていました。彼が吸っていた葉巻が床におち、ボヤとなっていたのです。素早く火を踏みつける男たち。ブルースター教授は大佐の遺体を調べて「彼は心臓発作を起こしたのだ。苦痛のない速やかな死だったのだよ」しかしその彼にも分からないことがありました。それは大佐の喉にあった小さな二つの傷跡。まあ、我々はこれが何であるか、よーく知っている訳です（笑）。そしてその夜いきなりコールドウェル屋敷を訪ねてきたアルカード伯爵。彼はそのまま屋敷に逗留することになりました。

　あの二つの傷跡、怪しげなるアルカード伯爵。ブルースター教授は調査を開始します。まずハンガリーの事情に詳しいマリーフィールド大学のラズロ教授（Ｊ・エドワード・グルームバーグ）に電話をかけて「モシモシ、あのお聞きしたいのですが、ハンガリーの貴族にアルカード伯爵っておりますかな」「そんなん聞いたことありまへん」と言下に否定するラズロ教授（笑）。「ではドラキュラは」「はあ、ドラキュラでっかいな、そっちはおりました、うん、でも19世紀に滅びましたさかい、今子孫はおらんはずや、それがどうかしましたか」「いやー、アルカードをさかさまに読むとドラキュラになるもんで」ラズロ教授の態度が変わります。「うーん、ドラキュラはヴァンパイアだったという噂もおます。いかん、その男には気をつけなはれ！」

　ケイとクレアの遺産相続でも奇妙なことが起こります。最初はケイとクレアの二人ですべての財産を等分に分けるということになっていたのですが、なんとしたことかケイが「あ、もっと新しい遺言がありますわ」と出してきた。それによるとケイが相続するのはプランテーションとダークオークの屋敷だけ、他の財産はクレアが相続することになっていたのです。明らかにケイに不利な遺言なのですが、彼女は微笑むのみ。「これが私の希望だったのです」クレアは驚いてブリュースター教授とひそひそ相談します。

　ブルースター教授、即座に「じゃあ、あのアルカード伯爵の荷物を調べよう」ふたりでアルカードの部屋へわいわい惜しいってトランクなどを調べるのですが、案に反してみーんなカラッポ。「ううむ、これは異なこと」首をひねる教授。「とにかくクレア、あなたはこの屋敷を出なさい。危険が迫っておる。できればケイも連れていきたい。多分嫌がるだろうけどその時は彼女をキチ×イにしてキチガ×病院へ入れてしまおう。乱暴だが、彼女を守るためには仕方ない」いやはや、なんと言いますか（笑）。

　そんな相談しているとはつゆ知らず、夜になったら車で出かけるケイであります。その後をこっそりつけるのがフランク。ケイが沼地にやってくるとおお、水面がぼこぼこあわ立って現れたのは棺桶代わりの大きなトランク。そしてその中からふわふわと煙が漂いでたかと思うとはい、ドラキュラ登場。ドラキュラ、ケイと車に乗り込んで出発します。フランク、追いかけようとしたのですがなんとしたことか見失ってしまいました。その間にドラキュラとケイ、教会に行って牧師さん叩き起こして結婚しちゃいましたとさ。ケイは微笑みドラキュラ、ニヤー（笑）。「そなたはただ今よりドラキュラ伯爵夫人ぞ、いつの日か我が故郷トランシルバニアに戻り永遠の生命を謳歌せん」

　結婚式を終えた二人は屋敷に戻ります。するとそこにやってきたのがフランク。しかし婚約者であるはずのケイは冷たい、冷たい。いきなり「あなた、もう来ないで、私、アルカード伯爵と結婚したのよ！」「けっ、結婚スか」呆然とするフランク（大爆笑）。しかしそのままおとなしく納得する筈もありません。「てめえ、このアルカード、結婚したって俺の婚約者を、ええ、ヤッたヤラないの二元論で言えばヤッたのか、コノヤロー！」ドラキュラに首根っこ捕まれてぽいと放り投げられてしまいます。逆上したフランクは拳銃取り出してズガーン、ズガーン！しかし、なんということでしょう。拳銃の弾はドラキュラの体を突き抜けて後にいたケイに命中してしまったのです。「びわーっ」ばったり倒れて絶命するケイ。

　何が何だか分からなくなったフランク、なおも拳銃を撃ち込みますが効果なし。ついにフランクはドラキュラから逃げ出したのでありました。コウモリに変身して追いかけるドラキュラ。フランク絶対絶命！と思いきや知らず知らずのうちに墓場へ迷い込んだのが幸いしたのです。フランクを追いかけてきたコウモリ、十字架に気づいて「ひゃああ」逃げてしまいました（笑）。

　ドラキュラは屋敷の地下室にケイの死体を運び込みます。そして、棺桶に土を入れるとその中にケイを寝かせるのでありました。

　フランク、ブルースター教授に助けを求めます。彼はケイがアルカードと結婚したこと。それを咎めると人間とは思えぬような力で投げ飛ばされたこと、ピストルで撃ったら突き抜けてケイを殺してしまったことを告白するのです。教授は彼を寝かせると確かめるべくダークオークの屋敷へ。こっそりと忍び込んで家捜しを始めるのでしたって、ドラキュラ、鍵をかけておくがよろしかろう（笑）。教授は地下室で棺桶を発見します。その中にはケイの姿はなく土が残っているだけ。なんだこりゃと首を傾げるブルースター教授、そこで「一体あんなここで何をしとるのかね」ドラキュラの登場です。「あんた、人の屋敷で勝手をされては困りますな。警察を呼びますぞ」

　ブルースター教授、もがもがと「いや、ケイを探しにきたのですが」と苦しいいい訳。ドラキュラ、にやっとすると「ならばケイにあわせましょう」と教授を二階の寝室に案内するのです。へっ、ケイって死んだ筈じゃなかったの、いぶかしがる教授ですが、本当に寝室にケイがいた。驚き呆れる教授に向かってケイは「私はアルカード伯爵夫人になりましたの。夫は科学実験をやるので昼間まったく暇がありません。だからみんなに来ないように伝えてください。来てくださってもお相手できませんから。特にフランクによろしく」狐につままれたような面持ちで寝室をでる教授です。おまけにドラキュラ、「私はもはや、ダークオークの屋敷の主人だ。誰にも文句は言わせないぞ」と彼を脅かしたのであります。今日はここまで。

　シャワーを浴びてだらだらテレビ。録画したままになっていた「プライド」とかナインティナインの番組とか「タモリ倶楽部」とか「世界丸見えテレビ特捜部」を見る。就寝午前3時近く。

　9月5日（月）　コント・アカシックレコード
　正常位駄洒落はもう少し待ってね。アメリカ南部がハリケーンのカトリーヌによって大被害。日本ではその緊急即応態勢を評価されることの多いアメリカの災害対策であるが今度ばかりはその羅災の大きさ、また役所同士の調整不足による遅れが目立っているようである。一刻も早くこの遅れを取り戻し一人でも多くの人々が助かるのを祈るばかりだ。

　てなこといっているうちにやっぱりこのハリケーン、アメリカの気象兵器による自作自演のテロだと抜かす馬鹿が現れた。旅客機がＷＴＣに突っ込んでも自作自演テロ、スマトラの地震による超津波もアメリカのテロ、ハリケーンが南部を席巻したのもアメリカのテロ、ここに見え隠れするのはアメリカ人に対する偏見・人種差別である。以前我が地方紙西日本新聞が米国産牛肉輸入禁止問題について「アメリカ人は工業製品を作る感覚で食品を生産している。そんなものを輸入してはいかん」という識者と称するキチガイのコメントを乗せていたけれどもこれと同じ。弱者である「　　　」（まあここは好きな言葉を入れてはください）を差別してはいけないが、強者たるアメリカ人になら何を言っても構わないという下らない思い込みの現れだ。こんな奴が世界平和を云々とか言う。この恐るべき自己矛盾にいい加減早く気がつけよと思うのだ。

　ウンコＧメンの次なる訓練は飛沫交わしだ。台風災害で浄化槽がいっぱいいっぱいになった汲取り便所という設定で作られた訓練用模擬便所にまたがりウンコをたれる。その脱糞の衝撃で当然ながら黄金色のしぶきが飛んでくるのを素早く交わす、そういう訓練だ。糞尿丈太郎は最初の訓練で大失敗、大量に吹き上がってきたしぶきにより下半身びしょびしょとなって他の隊員達から「えーんがちょ、えーんがちょ」と言われたのだと仕事。

　午前中保証会社へのファックス。そしてその確認。しかしあそこは毎月毎月ようも・・・、やめておこう（笑）。雨降り出す。いまだ台風級とは程遠い振り方であるけれどもネットの台風情報拾うにつけなまなかな台風じゃないことが分かって憂鬱。面倒くさいなあ。昼飯は自宅にて冷凍うどん。暖かい奴にキムチ、丸天乗っけてずるずる。なかなかに美味かったぞ。

　午後はとりあえず管理物件の見回り。やばそうなところを土嚢で塞ぐ作業。それが終ってから事務所へ。さらに業者さんより土嚢取り寄せ、手伝ってもらってそれもあちこち配置。あー、爪が割れた、土嚢の繊維に引っ掛けてしまったらしい。肉も少し割れていてがっかり。痛くは無いのだけれども治りにくいのだ、この手の傷は。それからある物件にブルーシート被せた。雨にしゃばしゃばと濡れ、いらだってとてもここではかけないような罵詈雑言を5分ばかり喚き散らした。

　夕食はマグロの刺身、生野菜、豆腐とワカメの味噌汁生卵落とし。ビールは飲まず麦茶でゴハンを食い進む。食い進むったって一膳だけだったけれどね。〆のコーヒーは如例。紅茶のティーバックが無くなってしまったから。

　それから自室にてハイビジョン録画していた『ＣＯＤＥ64』を大画面再生と思いきや、ヒーッ、愛用ＡＶアンプのＶＳＡ-ＡＸ10が壊れちゃったよう。音でないじゃないかよう。ぎゃーぎゃーひーひー号泣する。これ、修理だすったって32キロあるんだぞう。こんなの一人で運べる訳ないだろう。なに、サービス呼べばいいじゃん、それだと出張費が掛かっちゃうんだよう。ちょっと無理を承知で某アバックに頼んでみるか。

　仕方ないので輸入ＤＶＤ『SON OF DRACULA』（『夜の悪魔』　ＴＶ邦題『吸血鬼ドラキュラの息子』　1943年）の続き。自宅に戻ってきたブルースター教授、召使の女サラからフランクがいなくなってしまったことを知らされます。そしてシモンズ判事が現れ「あのケイの精神病認定申請ですが、これはちょっと認められませんなあ」教授はびっくりして、「ケイの振る舞いは明らかに常軌を逸しているのです。彼女はいきなり婚約者たるフランク袖にしてアルカード伯爵と結婚したのですぞ」「ははは、そんなの世間にいくらでもある話じゃないですか」

　ここに掛かってきたのがフランクがケイ殺害の容疑でシェリフに拘留されたことを知らせる電話でした。教授と判事は拘置所へ急行します。そして教授はシェリフに「フランクがケイを殺した筈はない。何しろ私が実際に会って話を聞いたのですからな」じゃあ、確かめようというので一行はフランクを連れてダークオークの屋敷へ。ドアが開けっ放しになっている屋敷の様子をいぶかしみながら家捜しをします。しかし誰も姿を見せません。教授は例の地下室を覗いてみたのですが、あの土の入っていた棺桶もなくなっています。

　フランクの証言によって一行はあの彼が倒れこんだ墓場へ。いろいろ探しているうちにでたァ、廟堂の棺桶にケイの死体が入っていたぁ。シェリフいきり立ちます。「なんだ、フランク、やっぱり殺したのだな。やい、野郎ども、牢屋にぶち込んでしまえ、それから教授、あんた、ケイに会ったとか言っていましたな。ひょっとしたらあんたがケイの死体を隠したんじゃないですか」最もな容疑であります（笑）。ただ証拠不十分で教授は拘留されることなく屋敷に帰ることができたのです。

　彼が屋敷に帰るとすでにラズロ教授が到着しておりました。早速二人でこの異常事態に関する対策会議。ラズロ教授、静かな語り口で「間違いあらへん、アルカードいうんはドラキュラですわ。忌むべき吸血鬼です。はよいてこまさんとえらいことになります」「しかしてその具体的な方法は」えー、ここから他の作品とだいたい同じ。ドラキュラは夜はめっぽう強いが日光に当ると消滅してしまう。休息場所として故郷トランシルバニアの土を入れた棺桶が必要となる。どうにもワンパターンで申し訳ありませんが、これは吸血鬼映画のお約束ですからな。

　「ではその棺桶を探し出せば」と勢い込むブルースター教授ですがラズロはかぶりを振って「いや、そうかんたんにはいきまへん。彼奴は意のままにコウモリや狼男、それに煙に姿をかえよる」「ははあ、煙ですか、まるでガス人間水野ですな」こう言っている教授たちの背後でむくむく白い煙が湧きあがってきたという・・・（笑）。煙はすっとドラキュラに戻ります。しかし気づかない二人！「だいたいドラキュラちゅうやつはしょうもない、若いオナゴの血ィ吸うてえらい変態ですわ」「そうですな、そんなど変態はやっつけるのに限りますな」むっとするドラキュラ、しかし二人は気づかない！「わて、あんなの相手にするのかなわんわー」「まあ、そう言わないと、手伝ってくださいな」

　たまりかねたドラキュラ、手を伸ばしてブルースター教授の肩をつんつん。「何、え、うるさいな、今大事な仕事をしている・・・、わぅッ！あんた、ドラキュラ、いつ来たの」「さっきから来てたよ」と苦りきるドラキュラであります。「お前ら黙って聞いていたら変態だの相手するのがいやだの、言いたい放題言ってくれたな、許さん、こうしてくれる」ドラキュラ、ブルースター教授の首をがっ。もがくブルースター、しかしここでラズロが彼に突きつけたのがはい、これまたお約束の十字架であります。「ヒィー！」あっさり退散するドラキュラでありました。

　この後ケイに襲われた子供がブルースター教授の屋敷に運び込まれる一幕ありまして、これはいかん、ケイも吸血鬼になってしまった、遺体安置所に置いてある彼女の遺体を火葬にせねばならぬということになります。そこで必要なのが今やたった一人の親族となったクレアのサイン。教授たちクレアを呼び出します。しかし時既に遅し。遺体安置所のクレアの棺桶からふわふわと煙が漂いでて、ぽんっ、コウモリになりましたとさ。コウモリ、ぱたぱたキーキー飛んでフランクの牢屋へ向かいます。そして彼の喉をがぶっ、ちゅーちゅー血を吸ってしまったのでありました。

　そしてコウモリはまた、ぽんっ。今度はケイの姿に戻ったのです。彼女は「フランク、フランク、起きて頂戴」ぎょっとして飛び起きるフランクです。「わぁっ、君はケイ、死んだ筈だろ、なんでここにいるんだよ」思わずケイに抱きついたフランク、「あー、き、君、氷みたいに冷たいぞ」ここからケイ、驚くべきことを話始めます。「全ては私の計画だったの。私はアルカードと結婚したけどそれは愛のためなんかじゃない。彼から永遠の命を貰うためだったのよ」思いっきりなんじゃ、そりゃという顔をするフランク（笑）。「今や私も永遠の存在になった。貴方にもこの永遠の生命を上げるから改めて結婚しましょう。そして永遠の生命を楽しむのよ」なんと、ドラキュラ、永遠の生命目当てでケイに騙されていたのです。しかもケイ、「ドラキュラ邪魔だからやっつけちゃいましょ。彼の棺桶は沼の排水パイプにあるわ。それを燃やしてしまえばいいのよ。ついでにクレアもやっつけましょう。火葬なんかにされてはたまらないから」「そんなクレアは実の妹だろ」ケイ、壮絶なる笑みを浮かべて「あなたはもう私に逆らえないの。さっき貴方が寝ている間に“印”をつけておいたから」ケイは再び煙と化して看守からピストルと鍵を奪って彼を脱走させたのであります。「ダークオークの屋敷、私たちが子供の頃遊んでいた部屋であいましょう」

　でも今までの会話、全部看守に聞かれていたのですねえ（笑）。看守駆けつけてきたシェリフ、ブルースター教授、ラズロ教授、クレアに「ドラキュラの棺は沼の側、ケイはダークオークの屋敷でフランク待っていると言ってました」って全部喋っちゃう（笑）。ここはいくらなんでもヘンだよなあ。シェリフたちはその言葉通りダークオーク屋敷に向かったのでした。

　この間フランクはケイに教えて貰ったドラキュラの棺を探しに奔走しております。あっ、穴の中で棺見つけた、フランク、棺に草を詰め込みます。次の場面でやれやれとでてきたフランクにドラキュラがわっと襲い掛かります。「てめえ、このドラキュラを夜の明けぬウチからやっつけられると思ったのか。このノータリン」ぐわんと投げ飛ばしますな。しかしドラキュラ穴の中からちらちら光が漏れているのに気づいて覗き込んで愕然とします。「あー、おれの棺、燃えているじゃん」（大爆笑）。フランク、棺に草を詰め込んでから火をつけていたのでした。ドラキュラ、慌てて「お前、消せ、馬鹿、何してる、手伝えよ」フランクが手伝う筈もありません（笑）。ドラキュラは大慌てで板をもってばったんばったん炎を叩くのですが、はい、それまでよ。太陽が上がってああ、ドラキュラ、骨となりにけり。

　後を追ってきたブルースター教授たち、この棺とドラキュラの骨を発見します。「ああ、あいつ、やりよったんですなあ」と呟くラザロ教授。「フランクはダークオークの屋敷だ、それ急げ」その頃フランク、幼い彼等のプレイルームで棺で眠っているケイを見つけます。彼はケイにも火を放ち、ここにこの恐ろしい物語は終ったのでした。エンドマーク。

　シャワーを浴びて今度はＣＡ部屋にて『社長道中記』、『続社長道中記』を続けて。もちろん、『道中記』だけ見ようとしたのだが、あんまり面白かったのでついつい続まで見てしまったんだよ。終ったらもう午前3時だったんだよ。一体何やっているのか、俺と思ったんだよ。

　9月6日（火）　「はじめてのジュー」
　ええっ、あなた、ユダヤ人なの！某パイオニアのＡＶアンプ　ＶＳＡ-ＡＸ10の修理手配が終った。販売店の某アバックの人が良くやってくれて実にスムースに事が運んだ。ついでに某出張費も某意外に安く某ン千円。某修理費自体もええ、某5万円超！わああ、そしたら年末の東京旅行（と学会例会出席）の金なくなるじゃん、どうしよう、どうしようなんてこともなくこれなら緊急事態のための予算から捻りだせるわあという見積もり。私の場合ＡＶ器機の修理となると某ソニーの某液晶プロジェクター、一年半で液晶パネルが壊れて修理見積もり頼んだら某サービスセンターのお姉さんが某笑顔で「はい、10万円と少しになりますね」と言われた記憶がトラウマとなっていてついつい大げさに考えてしまうのである。だから、本当にほっとしました。どうも有難うございます。

　修理日も決まって、さあ、問題となるのが今の私のインテリア。部屋自体は8月の弟家族帰省の時に片づけているからそのままで構わないのだが、何しろいろいろフィギュアのたぐいがあるでしょう（笑）。こういうのをどこまで片づけておくかという悩みがでて来たのである。まずゴスロリアスカはデフォルトで押入れの中へ（大笑い）。これはまあ、決まったことだから悩むまでもない。迷うのが昨日コトブキヤから届いたキングギドラフィギュアだな。全高50センチ近くもあってお値段一万七千円あまり。モールドは鋭く鱗の表現など驚くばかり、さすが天下の業物よ、わははははと私は喜んでいるのであるが、これは私がゲロゲロのオタクであるからだ。これが一般人の目にどう映るかはなはだ心元ない。少なくともうわあ、こんなリッパなものをもっておられる、凄い人だなあという受け取り方はされないであろう（笑）。やっぱり片づけておくべきかと思うがこのフィギュアでかいだけあって重い。おまけに動かすと固定していないミニ鳥居が台座からからこらころんと転げ落ちてしまう。どうも面倒くさいことである。

　ウンコＧメンには余暇の楽しみ方としてフンコロガシというものがある。隊員みんなでウンコを丸め専用の競技場でころころ転がしてその速さを競うのである。糞尿丈太郎は他の隊員達と糞をコロコロ転がしながら「こんなの、全然楽しくねぇ」と密かに考えていたのだと仕事。まあ、仕事といっても台風ですからな。もう午前中からひゅうひゅうごうごうと雨風荒れる、荒れる。午前9時過ぎから事務所に待機。受け取り仕事、物件シートの整理などしながら不測の事態に備える。

　昼飯は柔緬。テキトーにソーメンを茹で、テキトーに粉末だしと緬つゆでスープを作り、テキトーに生卵落として、テキトーにずるずる啜った。美味しくともなんともなかった（笑）。午後も午前中と似たようなもの。風雨ますます強くなり事務所の前のバス停の上部、あれはなんというのだ広告板なのか、が金属音を発して飛んでいってしまった。午後4時頃からだんだん落ち着いてきたようでほっと安心。台風の進み具合が遅かっためこの荒れ模様が夜まで続いたらどうしようかと思っていたので。この機を逃さず車で管理物件の見回り。別段異常が無かったのに驚くって何も驚くこたぁない。

　夕食はレトルトのハンバーグと生野菜。他に冷蔵庫にあったチャーシューをお湯で温めてキャベツのタレをかけたものを用意する。ビールのツマミである（笑）。台風でえらいことなかったね、よかったねと母親と乾杯。二缶飲んでしまいましたとさ。〆のコーヒーは如例。

　さてその後は自室に引っ込んで、いやあ、何しろアンプが壊れて音が出せませんからなあ。絵だけ見たって仕方ないということで映画はなし。テレビをだらだら見る。普段だったら絶対見ない鉄拳伸介の「なんでも鑑定団」など。そこそこ面白いな。終ってから事務所へ行ってちょっとネットを覗いたりもした。戻ってきてからシャワー。それからＤＶＤでウルトラマン見ながら酒。へれへれ酔って午前一時過ぎ就寝。

　8月7日（水）　夜泣き、神主にひや、ヒヤ、樋屋のひや・きおーがん！
　え、わしも飲むのと神主さんが。ソニーより240万円！のクオリアに続く反射型液晶パネルＳＸＲＤを使ったフルハイビジョン対応のプロジェクター　VPL-VW100が発表された。コントラスト　15,000：1という超絶的なスペックを喧伝しておりこれはひょっとするとクオリアに勝るとも劣らない絵を見せてくれるのではあるまいか（コントラストではシャープのＤＬＰ機　ＸＶＺ-11000の5500：1がこれまでの最高であった）。気になるお値段はナント、税込みで1,365,000円。実売レベルで考えるならばほぼクオリアの半額となるであろう。これはまさしく画期的なことで本機の登場によって実売が比較的安価（あくまでこのクラスでってことですね）のシャープ　ＸＶＺ-11000はともかくヤマハのＤＰＸ-1000シリーズやマランツのＶＰ-12Ｓ3あたりはもはや存在価値がなくなったといっても過言ではあるまい。戦艦ドレッドノートの出現によって一夜にして旧式と化した各国の前ド級戦艦群のようなものである。

　もっとも、私の次のプロジェクター購入は早くても五年先（ということは2回ほどランプ交換しなければならない。これだけで10万円コースだよ、とほほほ）であり、またソニー液晶についての不信感・トラウマは拭い難し。こんな高いものかって映してみたら液晶のドット欠け多数、また一年半くらいで故障して（いわゆるソニータイマーの発動である）はい、保証期間切れていますから、液晶パネル交換は20万円ですよ、なんてことになったらもう発狂するしかないものな（笑）。結局ＤＬＰのフルハイビジョン対応機が100万程度で出てくるのを待つことになるだろう。

　本日は休み。台風一過とはいえず雲の多い天候である。午前9時過ぎから起き出してシャワー。そして前日配置しておいた土嚢の片づけ。ただでさえ重たい土嚢なのに雨水たっぷり含んでいるものだから、苦労すること。抱えて五歩歩くのがしんどいのである。台車に乗っけてうおおおーと叫びながら車へ。またうおおーと叫びながら積み込み、うおおーと叫びながら自宅へ戻ってくる。そしてまたうおおおーと叫びながら車から降ろしてうおおおーってそれはもう分かったから（笑）倉庫にブチ込んだ。およそ一時間を要した作業でもはやくたくた。こんな休日いやじゃ。

　昼飯はゆきみ家へ。いつもの塩ラーメンとミニカレーのセット。美味しいけれども店主さんより二ヶ月後移転する由聞く。移転後は福大近くになるそうでちょっと距離的にしんどいかなという感じ。父親がまた入院すれば通えるけどってコラコラお前（笑）。それから近くの漫画喫茶へ。入場してアフタヌーンのバックナンバーを捜すとああ、ない、ない、ひいい。　げぇ、これでは「げんしけん」の未だ単行本になっていないエピソード読めないじゃん。ああ、おれ、漫画喫茶でこれ読むの一週間前から楽しみにしていたのに。とほほとなるが入場してしまったものは仕方なし。他の漫画をと思ったらお目当ての奴がなかったのよねえ。さらに仕方なしに「静かなるドン」なんてものを3巻分読む。それなりに優れた漫画だが、どうにもやるせなし。

　午後3時自宅に戻ってパイオニアの修理サービスを待つ。約束通り来てくれて機械を点検、さあ、ここで直してくれるのかなと思ったら「駄目です、いっぺん預かります」あああ、やっぱりそうなりますか（笑）。サービスの人と二人して機械を車に積み込んだ。これで最低一週間はスクリーンの映画はなしか。ああもう寂しいなあ。

　夕食はゴーヤと豚肉の炒め物、イサキの煮魚、生野菜、カンパチの刺身。ビール一缶うぐうぐ飲んだ。ゴハン一膳もお茶漬けで食べて、しまった、これは食いすぎであるな。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてだらだら。午後8時半よりＣＡ部屋にて『駿河遊侠伝　破れ鉄火』を見る。音楽が伊福部昭だから出入りのシーンでこりゃ怪獣映画みたいだと一人で受ける。ストーリーは少し煩雑に過ぎ子分一人一人の個性があまり生かされないという不満があったけれどもラストの小粋な谷啓出演で全て許す（笑）。あの底抜けの明るさが素晴らしい。

　シャワーを浴びてまたＤＶＤの「ウルトラマン」を見ながら酒。いやあ、年とってくるとあのイデというキャラクターが心に染み込んでくるようになるんだよなあ。ひれひれ酔って午前12時半就寝。

　9月8日（木）　『大バージン怒る』
　うわああ、バージン様が！ってそらどんなバージンやねん。私はいい年をして大学ノートをたくさん使う。何に使うのかといえば勿論、ＳＦシネクラシックス用の映画を見るときのメモにしているのである。スクリーンでの大画面再生だから当然部屋は暗い。そんな中、携帯のバックライトを頼りに映画のストーリーや気づいたことをどんどが書きなぐっていく。「ドラキュラ現る」とか「ふっふっふと笑った」とか「三人ともズッコける」とか「びわー死んだ」とか「フランケンシュタイン、ふんがー、ふんがー」とか、そんなことを延々書いていくわけだ。これらは後から辛うじて読めるというレベルの殴り書きだから、小さなメモ帳に行儀良く書いていくなんてことはとうていできない。ある程度大きいノートにざらざら書いていくのが私の性に合っているのである。だから40を過ぎて大学ノートなんてものを買い込んでただでさえ下らない映画を見て一作品（だいたい80〜90分）につき8頁ほども消化していくのだ。たまには映画にポーズかけてノートに一生懸命書き込んだりしているのだ。だから一時間の映画見るのに2時間ぐらいかかることもあるのだ。私はこんな苦労をしているのである。だから皆さんもアダやおろそかにＳＦシネクラシックスを読んで貰っては困る。読むときゃパソコンのモニターの前で正座ぐらいして欲しいのである。紋付袴を着ろとまでは言わないからまあ、良かったらそうしてくれたまえ。

　カメはなんだか元気だ。餌もいっぱい食うしだすものもこっちが引く位大量に出す。それでもそろそろ屋外飼育場で日光浴びさせた方がいいと思うのだけれどもこの間の台風でちょっと土が湿っている。後2〜3日様子を見るべきであろうか。

　ウンコＧメン本部には何故かカルチャー教室がある。糞尿丈太郎はうっかりその一つ、糞器製作教室に入会してしまった。糞器製作は読んで字の如し、ウンコを土代わりにして陶器ならぬ糞器を作るのだ。糞尿丈太郎はろくろにウンコをセットしてぐるぐる回しながら「フツーに陶器作ればいいやん」と密かに思ったのだと仕事。午前中物件シートの整理。工事用物件の入居手続き。これで敷金・家賃・仲介料合わせてン十万円が・・・、これは秘密、秘密、秘密、秘密の赤穂ちゃんだ。

　昼飯はレトルト使ったカレーうどん。出汁が少なかったのかすっぱくなってしまった。スープの味も平板でつまりはあんまり美味しくなかったと（笑）。それからある建築会社出かけて見積もり催促。早いとこやらんと相手にごねられたらどないしますんなということを言ってくる。ついでに管理物件の見回り、ちょっとした買い物。ホームセンターで大学ノートなど（笑）。事務所へ戻って建築宿泊用の物件の鍵の受け渡し。それから受け取り仕事など。

　夕食は母親が出かけていたので出来合い飯。母親が仙台の牛タン弁当なるものを買ってきていたのでそれをメインに後はコンビニの一口ギョーザ、和風ハンバーグ。ビールを一缶飲みながら清々粛々と食べた。メニューに野菜がなかったので食後に野菜ジュースにタバスコソースを落としたものを一リットルほどラッパ飲みする。ラッパ飲みってことはペットボトルから直接だろ、だったらタバスコはどうやって落とした、ペットボトルの口から無理やり入れたのかというツッコミはなしね。〆のコーヒーは如例。

　その後ＣＡ部屋にて録画しておいた鈴木清純の『くたばれ愚連隊』を見る。おお、これはなかなかの秀作。娯楽作に徹しており上品なユーモアがまぶされているもののキャラクターの作りこみにいささかの隙もなし。セコの悪役はあくまでセコ、女といちゃつきながら車を飛ばした挙句道路の真中に立っている（笑）広告塔に激突、作業していたペンキ屋のおやじを死なせてしまう。過失度100パーセントなのに弁護士葬式に送り込んで3万円で収めようとするのが凄い（笑）。また主人公の和田浩治も明朗闊達、やりすぎなほど明るくて悪役とのコントラストがすさまじいほど明解だ。また高品　格の善良なる執事役も出色。こういう役やらしても上手いねえ。

　終了後シャワーを浴びて録画しておいた「トリビアの泉」「ＴＶチャンピオン　大盛り王選手権」を続けて。トリビアの種、ありゃあ、今時の幼稚園児は「一休さんの橋のエピソード」知らないのかねえ。それともあらかじめ番組で知っている子供たちをハジいたのかな。「ＴＶチャンピオン」は久々のヒット。大盛りメニューを電車で2時間使って運んでくるという大馬鹿な企画に大笑い。そうしてその大盛りにかぶりつくのが大食いの赤阪さんなのだから、これはもう笑うしかあるまいよ。

　就寝午前2時半。

　9月9日（金）　「禁治産者トーマス」
　子供向けなのに。「たけしの誰でもピカソ」で日本の個性的な個人住宅というお題の特集をやっておりました。その目玉となっていたのが30代共働き夫婦が四年の歳月をかけて苦労に苦労を重ねて経てた間口3.6メートル、奥行き29メートル、これがだんだんすぼまっていって向うは80センチしかないというチーズケーキのような狭小変形住宅。一流の建築家に設計を依頼し、欧州の建築雑誌に取り上げられたこともある。半地下室で非常に近未来的なデザイン、これは凄いって凄くないわ！確かにデザインカッコ良いけど見ているこちらが閉所恐怖症でキモチ悪くなるぐらい狭い（笑）。地下室はそれなりに面積が取られていてなんとか住めそうではあるのだけれども、問題なのは寝室となっている二階部分。奥へ行けば行くほど狭くなる。細身の今田ですら体をくねくねさせなければ通れない。おまけに寝室のベッドのすぐ側には階下へ行くための梯子が通っていてうっかりするとここから転がり落ちる危険すらある。

　ああ、書いていてまた気分が悪くなってきた（笑）。それにまだ夫婦が30代だからいいけれども、これ後20年年取ったら到底使えなくなるぞ。何しろバリアフリーの対極みたいな家だからな。もう寝室からトイレへ行くだけでギヴアップだ。その時になって売ろうとしてもこんな特殊な家誰が買うものか。それでいて建築費はそれなりに掛かっており土地・建物合計でおおよそ3,000万くらい？これだけだすのだったら中古の広めのマンション買った方が絶対にいいと思う。やっぱりあの夫婦、だまされているよ。

　ウンコＧメンの対ウンコ怪獣戦闘機　エクスクレメント1（要するに糞尿1号）は原子力戦闘機である。極度に小型化された原子炉から発生する熱を使って燃料である糞尿を高圧でノズルから噴射させて飛ぶ世界初の糞尿戦闘機でもある。しかし、この戦闘機の飛行コースの下は熱い糞尿で汚染されてしまうので周辺住民はみんな激怒しているのだと仕事。だからどんな仕事やねん！午前中さっさと物件シートの整理。受け取り仕事など。建築会社の人を呼んであそこの見積もりの再検討。

　昼飯は久々の盛岡冷麺。ちょっと緬が固すぎてまた歯を痛くしてしまった（笑）。美味しいけれども、これは困る｡事務所へ戻ってお客様迎えて打ち合わせ。そのままお客様車にお乗せして市内某所の案内。一回では決まらなかった。お客様をお送りして午後3時ごろ帰社。留守中の用件片づけて再び車で外出。物件の見回りと買い物。

　夕食は刺身盛り合わせ、出来合いの串カツと生野菜。豆腐・ミョウガの味噌汁。刺身と串カツでビール一缶。ゴハンは味噌汁に入れて半熟状態にした卵を乗っけて崩し醤油をちょいと垂らして食った。涙が出るほど美味かった、えーん、えーん。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて輸入ＤＶＤの『Scream Bloody Murder』（1973年）を大画面再生。冒頭いきなり陰惨な事故。本作の主人公マシューは父親が調子のおかしいブルドーザーを修理している間に運転席で悪戯。急に動き出したブルドーザーにパパ、ぐしゃ（笑）。マシュー自身もそのショックで運転席から放り出されたところをぐしゃ。片腕を失う大怪我。彼はそういう施設に入って腕と頭の治療をすることになりました。当然ながら腕は義手になっております。はい、ここで何年たったか知らないが子供だったマシューもリッパな青年となります。しかし彼はママから来た手紙を読んで激怒。なぜならその手紙には「わたし、ミスターパーソンと仲良くなっちゃったの。二人で早くあなたが退院できることを祈ってるわ。パーソンならきっとあなたの良い友達になってくれる」きききき、俺の大事なママを奪いやがって、マシュー、まだ見ぬパーソンに激しい怒りを燃やすのであります。

　さてようやく退院することができたマシュー。実家に戻るのですが、誰もいません。途方に暮れる彼の前に楽しそうな笑い声とともに車が現れます。乗っていたのは彼のママ（スゼット・ハミルトン）と憎っくきパーソン（ロバート・ノックス）でした。なんと彼らは結婚式の帰り。近所の友達の車で送ってもらったのでした。あ、キスなんてしやがる。二人は家の前に佇んでいたマシューに気づいてびっくり。「まあ、マシューじゃないの、帰ってきたの、良かったわ！」ママは大歓迎ですが、マシューは浮かない顔。「パーソンと結婚したのかい」ママとパーソンは頷きます。そしてパーソン、何調子に乗っているのか「息子よ、わてをパパと呼ばんかい」これで切れたマシュー、「お前なんかパパじゃないやい、息子なんて呼ぶな、コノヤロー」のっけから家庭生活の崩壊を予想される大騒ぎであります。

　その後もパーソンに打ち解けようとはしないマシュー。それどころか夜の農場でいちゃいちゃしているママとパーソンにむかむか。ママと別れて農場の用足しに出かけたパーソンを斧で襲ってばらばらにしちゃったのです（大笑い）。悪いことにママにこの現場を見られちゃった。「ギャーッ、何してんの、あんた、パーソン、ばらばらじゃないの」「ママはね、この男と結婚するべきじゃなかった。僕はママを助けたんだ」ママは半狂乱。「あたしはね、パーソンを愛していたのよ、何よ、何するのよ」「ママ」揉みあううちにママばったり倒れて地面の石にごっ。はい、死んでしまいました。

　もう訳の分からなくなったマシュー。荷物を抱えて逃げ出します。途中、ＬＡに新婚旅行に行く途中だというブレンダとレッグスという若夫婦の車にヒッチハイクさせて貰うのですが、もはや母親殺して頭のおかしくなったマシュー、水遊びをしているブレンダとレッグスの顔がふわふわむやむやとママとパーソンの顔に変わった！で二人とも惨殺してしまうという・・・。救い様のない映画だねえ。彼らの車を奪ったマシュー、ぶいーんと走らせるのですが、バックミラーにまたもママの顔。「どうしてアタシを殺したの。もう逃げられないわよ」車を捨てるマシューです。その後彼はまたヒッチハイク。トラックの荷台に乗せて貰って別の町に到着するのでありました。

　そこで出会ったのが家の外でこれみよがしに絵を描いている不思議な女、ヴェラ（レイ・ミッチェル）であります。マシューは彼女の絵、素人目には赤くテキトーに塗ったくったようにしか見えない抽象画にすっかり魅せられてしまいます。「素敵な絵だねえ」ヴェラ、ヘンな奴が来たと思っているのかも知れませんが、そこは愛想よく、「何の絵に見えますか」マシュー、うーんと唸って「これは炎だ、炎に人が閉じ込められていて逃げたがっている、これは彼の犯した行為に対する罰だ」おいおい、自爆しようとしてないかい、マシュー（笑）。「罰ってどんなことをしたの」「母を奪った奴をばらばらにしたんだよ」だから、なんでそんなことまで言うかね（笑）。

　もう少し話たいというマシューにベラはへんなことを言い出します。「それはお友達としてかしら、お客としてかしら、お客だったら家の中に入ってね」なんだ、この女と思っていたらすぐに酔っ払った水兵（ロン・バストン）が登場。「ういー、トニーからお前さんのことを教えてもらったからさあ、うん、出港が1日伸びたからき、来たんだよ」ああ、なるほど、この女水兵相手に買春していたのですな。ヴェラ、そんなことはしないでよというマシューを商売の邪魔とばかりに振り切って水兵を家の中へ。そしてあへうへひへいやんと事に及んだのであります。むきいいいと怒り狂ったマシュー、ペインティングナイフを取り上げてヴェラの絵をずったずたにします。よくよくずったずたにするのが好きと見えますな。

　そしてマシュー、ナイフを持ったまま水兵が出てくるのを待ち受けるのでした。そんなこととは露知らず水兵は「あぴい」と叫んでイッてしまいました。そして床代の10ドル払ってってそんなに安いのかヨ、ええ？ヴェラの家を後にするのであります。すっと後をつけたマシュー、橋の上まで来たところで「死ね」ぐさぐさぐさぐさ。「びわー」水兵絶命します。マシュー、彼の死体を川に投げ込んでしまいました。それからマシュー、ヴェラの家へ戻ってペインティングナイフを彼女に返し「あの水兵がこれで君の絵をむちゃくちゃにしたよ」と言いつけるのでありました（笑）。この時、ヴェラに泊まるところがあるのかと聞かれたマシュー、ヘンな見栄を張ります。「僕のパパは大金持ちなんだ。大邸宅に住んでいるんだぜ」

　翌日、恐ろしいことにこの見栄を現実のものとしようとするマシュー、近所の豪邸に「すいませーん、車故障しちゃったんす、修理工場に連絡したいので電話貸してくださーい」と上がり込むのです。そして天気予報の番号回して「あ、もしもし」「シェラネバダ地方は天候悪化の恐れ」「あ、おれっす、マシューっす、ブロンソン修理工場ですか」「雪になることもありますのでハイカーの皆さんは注意願います」「修理してくださいな」がちゃん、電話を切ってやおら彼を迎え入れたお手伝いの黒人女性フライディに襲い掛かるのでした。台所にあったでっかい包丁でだん、だん、だだだん、ああ、またばらばらにしちゃった（笑）。

　さらにマシュー、二階で寝ていたこの屋敷の主人であるアナトール夫人を絞め殺しちゃった。さらに、さらにこの家の飼い犬を「次はお前の番だ」わあ、台所に犬連れていってまたまたばらばらにしちゃったよう（大爆笑）。今日はここまで。

　シャワーを浴びてからＣＡ部屋にて録画しておいた『青春ＰＡＲＴ�U』を見る。ＡＴＧ映画にしては随分と大柄な映画で競輪学校、競輪場での綿密なるロケーションが宜しい。いや、ＡＴＧ映画って貧乏くさいイメージがありますからな（笑）。ただ、主人公が競輪選手になってからの展開は地味の一言。大活躍をする訳でもなし。恋人だと思っていたホーン・ユキにヤクザものらしいヒモがついていてもそれから話が広がっていく訳ではなし、ラストでようやく大逆転と思われたレースも他の選手を転落させて失格という落ち。私、こんなリアリティはやっぱり好かん。

　自室に戻ってだらだらＴＶ。「タモリ倶楽部」「元祖でぶや」「たけしの誰でもピカソ」など。午前2時半就寝。うう、また寝付かれなかった。

　9月10日（土）　「突撃隣のビッグバン」
　とヨネスケ師匠が平行宇宙に。どうも平行宇宙というものをきちんと理解していないようだ（書いている俺もだけどな）。昨晩見た『Scream Bloody Murder』（1973年）前半、40分過ぎてすでに8人＋一匹（犬）が殺されたという大変に陰惨な映画である。もうこんなの久々に見るから嬉しくって仕方ない（笑）。ドラキュラとかやっぱりちょっとお上品だからなあ。 また主人公の殺しまくる少年、幼少時の怪我で片手が義手になっているという設定なのだが、片腕より明らかに長くなっているのも間抜けで実によろしい（笑）。たんに義手を握って袖で隠しているだけだから絶対半袖は着れないのだ、あいつは。コノ映画、スプラッタブーム以前の時代だから内臓などの特殊効果はほとんどなし。単に血がびゃーっと出るだけなのがちょっと物足りないけれども。まあ物足りてどうするのかと思わないでもありませんが。

　ウンコＧメンは糞尿怪獣と戦うための極めて重要な政府施設だ。だから各地に存在するＧメンの保養施設は豪奢を極める。中でも隊員を喜ばすのはホット・ウンコ。所謂糞尿温泉だ。彼らはぴったり40度の適温に温められた糞尿温泉につかり日頃の疲れを癒すのだったと仕事。午前中は社内仕事。物件シートの整理、領収書の作成、督促など。

　昼飯はチキンラーメン（笑）。ゆで卵と博多万能ねぎの刻みをブチ込んでずるずる食った。なかなかの美味さであった。余談ながら私はチキンラーメンの料理法として古典的な方法、つまり丼にラーメンを入れてお湯を注ぎ三分間待つのだぞ（昔、こういうＣＭがあったのです）というやり方を推奨する。この方法で作ると緬がしょうしょうぱきぱきするものの茹りすぎてどろどろになることがないからだ。一方、鍋で煮込むやり方、こちらはチキンラーメンのパッケージで推奨されているけれども私は絶対に反対。緬がお湯を吸い込みすぎてぶわぶわ、スープは少なくなって塩辛くなる。おまけに洗いものが鍋と丼の二つになって面倒くさい、こういった欠点があるからである。もっとも鍋で煮る方法も丼に移さず直接鍋から啜るという小池さん的方法論で食べればそれなりの趣があって悪いものではないけれども。

　昼から来客多々。順々にくればそうでもないのに何故一時に押しかけるかね（笑）。部屋ァ見せてください、クロスの張替えに来ました、駐車場の手配お願いします、あ、これリフォーム終った部屋の鍵です、点検お願いしまぁす、しまいには「権兵衛、権兵衛」 と権兵衛狸が事務所のドアを叩きやがる。実に疲れた。全てが終ってほっ。その後またあれがあったのだが、あれはちょっと書けないので勘弁してくださいといつものいい訳。

　夕食は刺身盛り合わせ（売れ残りを集めたお徳用という奴だ）、豚シャブ、生野菜、茹で野菜。刺身でビール一缶飲む。それから豚しゃぶを大根おろし、味ポン、緬ツユ少々のタレで頂く。ふいと思いついて加えた緬ツユだがこれが意外に上手く働いて豚肉の臭みを消してくれた。ゴハンは一膳。美味しい食事であった。〆のコーヒーは如例。

　その後自室に引っ込み、輸入ＤＶＤ『Scream Bloody Murder』（1973年）の続き。アナトール夫人、お手伝いのフライディをぶっ殺してまんまと屋敷を手に入れたマシュー、ズウズウシイことに夫人のクラシックカーに乗ってヴェラを迎えに行くのであります。あ、申し遅れましたがマシュー、ヴェラのことをディズィと呼んでいます。ディズィとは彼が心ならずも殺してしまった母親の名前、つまり彼はヴェラを今はなき自分の母親と同一視しているのでした。

　ヴェラ、「車に乗せてあげるよ、そして僕のお屋敷に来ない。いいもの見せてあげる」とのマシューの誘いにまんまと乗ってしまうのであります。ヴェラ、言っておくけどダイフゴーの息子がさして上等とは思えぬ服を着てこんなところうろうろしている筈ないでしょう。それにフツー、そんな大金持ちの息子が豪勢なクラシックカー、自分で運転しないよ、ショーファーついているよ。

　あっという間に屋敷に連れ込まれたヴェラであります。マシュー、もう舞い上がって「ふふふ、このテラス、いいでしょう、ここを君のアトリエにすればいいよ、うん、引っ越してくればいいんだ。そうすればあんな水兵相手の買春まがいの仕事しなくても済むんだ」ヴェラ、カッとなりますな。「あんな仕事って大きなお世話だわ。アレはアレでキモチいいの。私帰る」「どうして、どうして帰るの」オメーがキモチ悪いからだよ（笑）。「僕が援助すれば君は有名な画家になれるんだ。ここが君の家なんだよ」ついにマシューぶち切れますな。「チクショー、帰る、帰るって、僕ら友達じゃんか」「友達って違うわよ、全然！」ヴェラ、ひーっと悲鳴を上げて逃げ出します。そうしてその挙句足を踏み外して階段からすってんころりん（大笑い）、あわれマシューの虜になるのでありました。

　マシューはベッドに彼女を縛り付けて猿轡をかませます。ヴェラ可愛そうにうーうーうーと唸るだけ。「買い物に行ってくるから、逃げようとか思ったりするなよな」車で出かけます。ええ、この買い物というのが手当たり次第に店や女を襲って金を奪ってからという・・・（笑）。この行き当たりばったりさがたまらんわ、もう。マシュー、食料品や画材道具、イーゼルを買って屋敷に戻ります。彼はヴェラに買って来たステーキ肉をほれほれと押し付けて「どうだ、嬉しいか、高い食料品も画材もそれにイーゼルだって買って来たぞ。君、絵を描くくせにイーゼルもってなかったじゃないか」ヴェラ全然嬉しくありません（笑）。首を振るばかりです。逆上したマシュー、「なんだ、その態度、昨夜の水兵を君のために殺してやったのに」「うー！」ヴェラもう生きた心地しません。

　翌日またも買い物に出かけたマシュー。ヴェラは足と手を縛られ椅子に拘束されています。勿論口には猿轡、「うーうーうー」彼女は必死に身をよじり椅子から逃れます。そしてぴょんぴょんと飛んで階下にやっとのことで降りるのでした。彼女は台所へ行き電話を見つけます。でも手足がつかえないので電話に体当たりして受話器を叩き落とします。フックに引っ掛けて猿轡を外し顎でダイヤル回しすと「はい、こちらオペレーター、何番におかけしましょう」通じた！狂喜したヴェラは必死で「オペレーター、助けて、助けて」と叫ぶのですが、はい戻ってきたマシューの手が受話器を取り上げて「オペレーターさん、今のは間違い電話です」きっちゃいました。ヴェラはまたも二階の寝室に連れ戻されベッドに縛り付けられてしまいます。マシュー、ぐったりとなったヴェラに口を寄せて「ディズィ、明日は絵を描こうね」

　翌日その言葉どおりアトリエでヴェラに絵を描かせようとするマシュー。ああ、ヴェラに首輪つけてる！逃げないよう紐で引っ張っている！ヴェラ、「こんなの犬も同然よ、わんわん、これじゃ絵なんて描けないわ、わんわん」シリアルキラーものから何時の間にかＳＭ映画になっているという（笑）。さあ、これからどうなるのかと期待しておりますと、あにはからんや、ピンポーン、誰か来やがった。慌てたマシュー、ヴェラを無理やり引きずって「ここで大人しくしていろ！」地下室に叩きこみます。はい、そこには先に殺されたフライディとアナトール夫人の死体が無造作に転がっているというお約束。「ギャーッ」ヴェラあらん限りの悲鳴を上げるのでありました。

　屋敷を訪ねてきたのはアナトール夫人の主治医、アプスティン先生でした。彼は見たこともない青年が応対に出てきたので当然ながら怪しみます。さらにその青年マシューが「あの、僕、彼女の甥です。彼女の弟、つまり僕にとっての叔父ですが、死んでしまったので葬式のために東部に行ってます。僕その留守番です」なんて言うものですからもう絶対信用されない（笑）。アプスティン博士は「馬鹿を言っちゃいかん。彼女は私の注射を必要とするのだ。私に知らせず出かけることなどない。屋敷を調べさせて貰うぞ」無理やり中に入られてしまいました。そこにヴェラが地下室の扉を足で叩く音がどんどんと響きます。「むむ、ありゃ、なんだ」がちゃっと開くとヴェラ、そしてアナトールとフライディの死体、「ひっ」と立ちすくんだ先生、マシューにあっけなく撲殺されてしまうのでした。あーあ。マシュー、ヴェラを睨みつけて「これはみんな君のせいだ」と無理無体なことを言うのでした。

　さあ、ここでヴェラ、もうやけのやんぱち。急に風呂に入りたいと言い出します。マシュー自分を油断させるためのトリックではないかと疑うのですが、「ふふふ、風呂に入るためにはね、裸にならなくちゃならないの。裸じゃ逃げることなんてできないでしょ。それに私が風呂に入っている間見張っていても構わないのよ」マシュー、彼女をバスルームに連れていきます。そしてヴェラ、急におどおどし始めたマシューの前でぼーんと上着脱いでしまう。オッパイ、ぽろーん、「ふふふ」スラックスもぼーん、×××がま×××です！ひゃーを目を伏せるマシュー。「あら、あなた、ドーテーなの」こんなこと言いながらバスタブに漬かるヴェラでありました（笑）。隙をみてタオルかけのフックをもぎ取りって、そんなに簡単に取れるものなのか、あれは。反撃のチャンスをうかがうのでありました。

　風呂から上がったヴェラはバスタオルを巻いただけの姿でマシューにどん迫り。「ねえ、あなた、私とヤリたくないの、みんなヤリたがるわよ、お金を払ってまで」ベッドに押し倒されるマシュー「いやだ、そんなキモチ悪い、ヤリたくないよ」「そんなこと言わないの」ついにぶちゅぶちゅぶちゅーとキスするヴェラ。初めてのチューで一瞬陶然となるマシューでしたが突然彼女の顔が血まみれのディズィに変わるのです。あまりの恐怖に「ひあ、ひあああ」と喚きながらヴェラの首をしめるマシュー。ヴェラは隠し持っていたフックで彼の背中をぐさっ。なんとか逃げ出すことに成功します。が、しかし、ドアを開けるとなぜかそこにいるマシュー！はい、義手で腹部を切り裂かれて絶命します。

　屋敷を逃げ出すマシュー。車に乗ろうとしますがバックミラーの中で「あっはっはっは」と笑い狂うディズィ。ぎゃっと叫んで車を降り走って逃げるマシュー。赤信号で飛び出して轢かれそうになったら今度はその車を奪って逃げるマシュー。でもやっぱりバックミラーの中で「あっはっはっは」、同じこと繰り返すなよ（笑）。ついにマシュー教会に逃げ込みます。しかしそこで彼を待っていたのは謎の黒衣の人物たち。今まで殺してきた犠牲者かと思ったのですが画質が悪くて確認できず（笑）。その黒衣の人物の一人にキスされて、これはディズィじゃないかと思ったけれども画質が悪くて確認できずって、それはもう分かったから。とにかくキスされたマシューはげげげと血を吐き出します。それから義手で自らの腹を裂いてはい、死んじゃいました。ここでエンドクレジット。

　シャワーを浴びてからＣＡ部屋にて録画しておいた『駿河遊侠伝　賭場荒し』『駿河遊侠伝　度胸がらす』を続けて。度胸がらすと先日見た破れ鉄火はそれなりに明るい雰囲気で楽しめたのだが（特に度胸がらすの小沢昭一演ずる石松が最高）、シリーズ一作目の賭場荒しががらりと違った陰惨なもので大いに戸惑う。この三部作、やはり2・3作目が好きだなあ、私は。

　自室に戻ってだらだらＴＶ。午前2時半就寝。

　9月11日（日）　バテレン荒川
　基督様ば拝みますと。11月16日大ヒット作　『ハウルの動く城』ＤＶＤが発売決定。これを機に考えたこと。あの『千と千尋の神隠し』がＷＯＷＯＷハイビジョンで放送。素晴らしい画質、とろけるような色の芳醇さ、輪郭強調がまったくないのに立体感がある画面、うわー凄くキレイだ、でもやっぱり全体として“赤い”という（笑）。これをやってくれたら僕は宮崎駿監督を神と崇めて一生ついていくと思う。

　今となっては懐かしいあの出来事であるが（そういや裁判起こした人がいたがあれはどうなったのだろう）、私的には赤い、赤くないなんざどうでも良かったのだ。むしろ5.1チャンネル音声がＤＴＳのみ、ドルビーデジタルはステレオだったというあの特殊な音声仕様に偉く腹がたったもの。当時はまだＡＶアンプにYAMAHAの3090を使っていたからDTSに対応していなかったのですねえ。アンプを変えた後で改めて借りる気にもなれず、だから今だにあの映画を自分のシアターで5.1チャンネル再生していなかったりするのである。

　もう一つ思いついたこと。あの営業マンの心得としてお客さんと「政治・宗教」の話はするなというのがありましたな。山本さんの掲示板や他のところでの論争を見るにつけ、この「政治・宗教」に「ガンダムのSEEDや仮面ライダーの驚鬼」をいっそ加えてしまえと思うのだがどうだろうか。

　ウンコGメンの隊員はウンコ温泉に入った後、ウンコ垢すりを受けるのがつねだ。ウンコ温泉で温まったほかほかの体にこれまたほかほかのウンコを塗りつけちょっと強めのマッサージ、初めてこれを体験した糞尿丈太郎はそのあまりの気持ちよさにたまらず脱糞してしまったのだと仕事。午前中、領収書作り。簡単な書類作成の仕事だけれども、ちょっと事情があって面倒くさいことになった。別段やばいことではなくこれは単に私の書類作成能力が至らないためなのでどうかご心配なく。え、心配なんかしてないやい、バーカ、バカですと、ああ、そうですか。

　昼飯はまたまたチキンラーメン。ただ上に乗っけるものをちょいと工夫した。昨日の残りの豚シャブと生野菜をフライパンで炒めてエバラ焼肉のたれを絡めたのである。これを一味で強化してできたてのチキンラーメンにさっとぶっかけたのだ。この目論み上手くいって単なるチキンラーメンが天上の美味となった。はい、いかになんでも大げさですな。

　午後から車を使って管理物件の見回り。退去予定の部屋でちょっと後片付けについての相談など。それから選挙。事務所へ戻って受け取り仕事。ようやく町内会費を纏めて払うことができた。

　夕食は母親が買って来た広島風お好み焼きとゲソの天ぷら。ビールを二缶ぐいぐいやりながら食べる。特にゲソ天うまし。醤油をちょいとたらすとまりまりいくらでも食べられるのであったって食わないけどさ。〆のコーヒーは如例。

　その後は酒を飲みながら選挙速報番組見る。古館一朗とイラついていたらしいホリエモンが本気で喧嘩していて爆笑。まああの状況下で露骨に挑発していた古館が悪いのだけれども。福岡では変態が当選（笑）。変態に投票した私としては誠に喜ばしい限りである。しかし辻本清美が比例で当選というのは信じ難し。執行猶予中云々とかどうでもいいけれども、あの手の思想バカを政治家にしてはいかんのよ。

　ひれひれ酔ってまた「げんしけん」の世界に埋没。まったく酔っ払っているといくらでもこの世界を徘徊して飽きることがない。午前一時過ぎ就寝。

　9月12日（月）　東郷タン
　びんちょうタンに続け！劣化ウランの放射能でサマワより帰還した自衛隊員の妻に奇形児が生まれたと与太を飛ばしていた「きっこの日記」（汚らわしいので直接のリンクは張らない。検索したらすぐ見つかるよん）、この作者が大変なる反小泉で今回の選挙の結果に激怒している。いきなり自民党に投票した人々を「ＩＱが低い！」と決め付けている（笑）。うん、おれは自民党に入れたよ、ＩＱ低いよ。ＩＱ高いと「小泉首相がレイプ犯」とか「北海道の自衛隊に秘密裏に劣化ウランが配備されており、その放射能で奇形児が生まれている。サマワ派遣はこの事実を隠蔽するために行われた」とか前述の「サマワの劣化ウランで被曝した自衛隊員に奇形児が生まれた」とか悪質なデマを平気で飛ばすようになるからな（どうでもいいけど、本当に奇形児が好きですな、この手の人たちは。それに北海道に劣化ウランが云々と書いたことをころっと忘れて自衛隊員サマワで被曝とかすげぇ間抜け）。こんな人が推す政党になんか危なくって投票できるものか。

　いやあ、本当になんで反戦平和論者というのは揃いも揃ってアレなのか。唯の弾丸で放射能汚染とか馬鹿馬鹿しいことを平気で信じ込み、こんなあからさまなデマすら無批判に受け入れてしまう。それどころかこの件について防衛庁に質問の手紙を送った恥ずかしい奴等もいる（笑）。この手の人々は往々にして基本的な軍事知識すらなくただの思い込みや陰謀論ですべてがアメリカが悪いのだと決めつける。大津波やニューオリンズのハリケーンをアメリカの津波兵器や気象兵器のせいだと愚劣なことを声高に喚き散らす。大災害でなくなった犠牲者を己の反米論のために利用しているのだ。また齊藤さん殺害事件の時によく分かったがこの手の人達は戦争をさせないためなら基本的人権の制限も厭わない。フランスで兵隊になるってのも憲法で保証された職業選択の自由なのに。

　ウンコＧメンの保養施設ウンコ温泉にはマッサージ機も備えられている。これも大変な高性能でどうかすると人にマッサージされるよりもキモチいいという隊員もいるくらいだ。「ほう、それは凄い」糞尿丈太郎も試してみた。そうしたら本当に気持ちよくてやっぱりウンコをもらしてしまったのだと仕事。いきなり電話。変なゴミが出ているというタレコミである（笑）。管理物件の見回りを午前中にすることにしてまずこのゴミを片づけ。ツーか、これ燃えないゴミじゃん、収集日は来週だっての。何故こんなタイミングでだすかね。ええ？初めて燃えないゴミだす訳でもなかろうに、えらく腹がたった。4袋分もあったそれを車に積み込み倉庫で保管することにする。

　昼飯は冷蔵庫に残っていた盛岡冷麺。美味い、美味いんだけどさ、さすがに飽きてきましたよ（笑）。事務所へぱっと戻って領収書書きってまだやってたんかい。建設会社との打ち合わせ。部屋を大規模に改装するのでまあ、話し合わねばならぬことがたくさん。現状復帰の取り決めなど。終了後、ぴんでんさんより電話。今日の待ち合わせについて。

　午後5時半より徒歩で天神へ。今日は来福されたと学会の皆神さんと飲むのである（笑）。まだまだ暑い中だらだら汗を流して35分。ようやく会場である居酒屋だるまに到着。10ほど待つうちにぴんでんさんと皆神さんがご到着。「いやいやどうもご無沙汰しております」「いえいえトンデモない」という挨拶を交わしてかんぱーい。飲んだもの生ビールに焼酎各種。食べたもの、牛筋煮込みにタコわさび、イカの刺身にさんまの刺身、そして待望の鯖の鉄引き、ええとそうだ、鯵の刺身をたのんだっけ。話しましたもの、電磁波コンセントの話（笑）、月着陸の話、と学会例会で受けをとる方法などなど。

　ひとしきり食べてから今度は先週も行った（笑）中洲のスナックへ。ここでも飲むわカラオケ歌うわ、お約束でトイレの入口間違えるわ、このスナック三つのドアがコの字型に並んでいるの。一つは従業員控え室、一つはロッカー、そしてもう一つがトイレ。酔っ払うとドアの印なんか気にも留めず目についたやつをぱっと開けてスナックのお姉さんから「そこ違いますから」と叱られることになるのであった。

　その後、中洲のラーメン屋でラーメン食う。そして皆神さんとぴんでんさんがタクシーに乗り込んだのを見送って私は歩いて帰ったのだった（笑）。しかも道を間違ええらく遠回り。最短距離を歩いても40分掛かるのであるから、実際1時間近く歩いていたのではないか。何か歩いても歩いても家に着かないの（笑）。

　9月13日（月）　ＰＣＶＡＮ　ＰＣＶＡＮ　ジャパニーズＰＣＶＡＮ
　珍しくカラオケでネタを拾わせて貰いました。うう、まだＡＶアンプ　ＶＳＡ-ＡＸ10の修理が上がってこない。いついつまでにお届けしますぅという連絡もないからまだまだ時間が掛かりそう。その間、私のＤ-ＶＨＳライブラリーは増える一方、ざっと上げてみると『ＣＯＤＥ　64』『下弦の月　ラストクォーター』『リディック』それに昨晩録画しておいた上原ひろみのライブ、「衝撃のピアニズム」そうだ、そうだ、ナインティナインのライブもそのまんまになっている。あ、そうだ、シティボーイズのライブも途中までしか見てないぞ。うう、うう、早くアンプ戻ってこないかなあ、ああ、焦っちまうなあと思っていたら本日14日は山下達郎兄ィの7年ぶりの新作アルバムの発売じゃん。ひゃー、こっちも早く聞きたいしやっぱりアンプよ、一刻も早く戻って来い。一万円ぐらいなら割増料金払っても構わないから・・・、あ、かまうか（笑）。

　ウンコＧメンに配属された新鋭戦闘機エクスクレメント1であるが、その主なる武器はウンコを詰めた糞尿ミサイルだ。このミサイルで撃たれると全身をウンコで覆われさしもの糞尿怪獣も窒息死するのであった。近隣住民はこのミサイルの存在を知って「ウンコを噴出して飛ぶ戦闘機からウンコの詰まったミサイルか、そのまんまやんけ！」と激しくツッコんだというと仕事。午前中物件シートの整理。それからアポイントがあって市内某所の不動産屋へ。あれあれですな、そうですな、ああしましょう、そうしましょう、さっきの手紙の御用事なあに？ということで目出度く話が成立したのであった。

　事務所へ戻ってくるがさすがに全身がだるい（笑）。昨日は午前一時まで呑み歩き、ラーメンを腹に収めてからさらに1時間歩いて帰宅したのだから。もう二日酔いというよりこの肉体の疲労がしんどかったのである。気力つきかけへれへれと自宅へ戻ってチキンラーメン卵乗せの昼食。はあ。気力を振り絞って再び車に乗り込み今度は管理物件の見回り。あー、またビールの缶やら何やら燃えないゴミを出してくださっている人がいるわ。しかも4袋もだよ（笑）。きいいと喚きながら車に詰め込んで事務所へ戻り倉庫に保管。来週出しなおしだ。

　バスを使って博多駅へ。今夜は皆神さんをお迎えして福岡の珍味、ウマ酒を楽しんでもらおう宴会の第ニ夜なのである（笑）。博多駅からキャナルシティに行って皆神さんをピックアップ。タクシーで会場に向かう。途中電話が入ってぴんでんさんを薬院駅で拾っていく。今夜の会場は知るひとぞ知る、知らない人は知らないという地鶏焼き物の名店、「赤鳥」でございます。

　食べたもの、焼き物各種、鶏冠の刺身、山うにと呼ばれる濃厚な鳥レバー、ごまさんま（胡麻鯖の鯖をさんまにかえたやつ）等々。飲みましたもの、生ビールに流石に昨日の今日で焼酎ロック・水割りはキツイ、ということでチューハイ。なんだやっぱり酒のむんかい。話しましたもの、いやいや、サイモントンさんの事件ですね、あのＵＦＯがいきなり降りてきて、バケツ持った宇宙人が水くれっといったという・・・。水を上げるとＵＦＯの中でじゅーじゅー焼いていたパンケーキを貰ったってあれですよ、あの話初めて読んだのが小学校三年生くらいなんですが、子供心にね、「ダンボールみたいな味だった」というのでやっぱり「食うたんかい、お前」って突っ込みましたよねえ。

　あとね、ジェラルド・ストーンさん（仮名）の事件。アメリカの山の中で円盤が降りてきてびっくりして木のうえに登って隠れた。そうしたら円盤から宇宙人とロボット2体でてきたんですよね。宇宙人たら地球までやってくる科学力あるのに木の上の地球人捕まえられないの。それで腹立ちまぎれにロボットに毒ガス攻撃させたじゃないですか。でもその毒ガス、すんげえよわっちいの。ストーンさん、「うわぁ、気分わるー」ってなるだけなの。終いにはロボット2体が合体攻撃するんだけど、それでも気絶するだけなんですよね、宇宙人わざわざ地球までやってきて、何やっているんだか。

　午後11時にお開き。タクシーに乗り込んだ皆神さんをお見送り。いやあ、楽しい2日間でした。今度は12月の例会でお会いしましょう。それから私はてくてく歩いて帰る。また40分ぐらい掛かっちまった。

　9月14日（水）　鼬のCSICOP
　皆神龍太郎さん、来福記念駄洒落。赤鳥での飲み会の時、皆神さんからあの超能力少女ナタ−シャについて大変興味深い話を伺った。CSICOPは7人の被験者を同時に検診し（この言葉があてはまるかどうか分からないが）7つの疾患名に結びつけるというテストで彼女の能力を検証した。ナタ−シャはCSICOPの五名を当てれば彼女の超能力を認めるというラインに一歩及ばず不合格（笑）となったのだが、CSICOP内ではかなり高い評価を受けているそうなのである。この条件下で4名を当てたというのはCSICOPの歴史でも初めてだという。皆神さんご自身も超能力という言葉をお使いにはならなかったものの「あれは凄い、一体どうやっているのか分からない」と仰っていた。

　この件で妄想を一つ（笑）。世界のどこかに超能力の塔、CSICOPタワーというのが立っている。五階建てで最上階に行くためには各階一人ずついる刺客を倒していかねばならない。一階は念力ガンガン、サイコネシス能力でなんでもかんでも投げつけてくる危ない奴だ。二階はテレパス大日本。テレパシー能力で相手の恥ずかしい過去、トラウマを探り出しそれを映像にして見せつける嫌な、嫌な奴だ。これを「あんたなんか嫌いよ、キモチ悪いのよ、もう話し掛けてこないで、がーん！攻撃」という。三階には一円貼りつけ。超能力で額に数十枚の一円玉を貼り付けたキモチ悪い奴だ。でもあんまり強くない。四階には予言の能力をもった放送禁止数子。「ずばり言うわよ、あなた、そのままだと死ぬわよ」と喚くのだが、今ひとつ具体性に欠けていて怖くない。

　そうして最上階にはCSICOPの首領が馬鹿でかい椅子（でも石造りなのですぐケツが痛くなる。長いこと座っていると痔になる場合がある）が鎮座ましましていて、「ワッハッハ、ナタ−シャめ、ここまで登ってこれるなら登ってこい、このわしが止めをさしてやるわ、ワッハッハ」この陣容に挑む超能力美少女、ナタ−シャ。頑張れナタ−シャ、CSICOPの悪しき陰謀を挫くのは君しかいないって、CSICOPの悪しき陰謀ってなんだ（笑）。

　本日はとりあえず休み。それでも午前9時には事務所へ出てなにやらやる。軽い二日酔い、それとああ、足が痛いわ。そりゃ、二日間で3時間歩けば肉体疲労が甚だしくなるのは当たり前だ。日記つけやゴミの整理などする。午前12時半から徒歩で天神へ。午後一時過ぎにいつもの“赤のれん”に入ろうとしたが珍しく満席で諦める。まあ、目の前でサラリーマンの団体が入っていったから仕方ない。さあ、どこで飯食うかと鳩首投げ首思案。うどん？まぐろ丼？ちゃんぽん？いろいろ候補が浮かんで消えたけれども、全部却下。だって面倒くさいんだもの（笑）。

　結局ジュンク堂地下の漫画喫茶へ。ここでピラフのランチセットを頼んで月刊アフタヌーンのバックナンバーを読もうという算段。が、やっぱりアフターヌーンは置いてないの。トホホホと嘆いてまた「静かなるドン」を読んだ。ああ、ああ。それからジュンク堂にて黒岩　研の「TANK」求める。そしてバスで帰宅。部屋にこもって前に録画しておいた『怨霊佐倉大騒動』、一言でいって圧制に苦しんだ農民が将軍に直訴するもののこれが藩の怒りを買って妻・子供もろとも処刑される（うわああ）。しかし亡霊となって悪い奴等をやっつけるという筋立て。プロットはもうワンパターンで（笑）亡霊が出てくるのがホンの数分だからちょっとタイクツであった。美しい妾に骨抜きにされる中山昭二のみ見る価値があったか。

　終了後、今度は『三匹の野良犬』小林旭、宍戸錠、和田浩治のトリオによる復讐譚。やたらニヒルな宍戸錠のカッコいいこと。他の二人の動機が復讐なのに、この人だけは隠されたダイヤだけが目的。やたらニトロをバクハツさせるのも非常識で宜しい（笑）。

　ここで事務所へいきミクシィのチェックなど。すぐに家に戻ってカツオの刺身、おでん（出来合い）の夕食。ビールは勿論飲まない。歯が痛いので食欲があまりなく、おでんの大根、ちくわ、卵、牛蒡天、丸天、刺身を10切れほど食ったところでオシマイ。これで夜中までおなかがすかないのだから不思議である。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて「TANK」に読み耽る。ああ、物語の主力たるアメリカ時期主力戦車の描写が恐ろしいほどにオソマツだ。今時戦車砲弾が成形炸薬と榴弾の二つかよ！戦車砲でヘリコプター落とすなよ！戦車がチャフとフレア打ち上げてM-1エイブラムスの戦車砲弾かわすなよ（大笑い）。居場所が知れたら巡航ミサイル一発だけ飛んできてってなんでまとめて発射しない！

　ストーリーも到底納得しかねるもの。なんで重要な告発の証拠となるビデオ映像を戦車のカメラで撮影したのか。とっととネットで流せばいいものをバックアップも取らずに戦車のプログラムの中に隠すというのはあまりにも不自然であろう。ラストの携帯の意味もわからん。ボディに刻印されたナンバーに秘密が！ってそんくらい憶えとけ！戦車兵が一人だけ携帯持っているのはヘンだと思わないのか。

　うーん、この黒岩研　「ジャッカー」は面白かったんだけどなあ。和製クーンツというレッテルももっともだと思ったのになあ。「真闇の園」も面白かったんだけどなあ、どうしてこういう風になっちまったかなあ。

　その後輸入DVDの『Sisters of death』（1977年）を大画面再生。冒頭よりいきなり７人の女が怪しげなる儀式をやっております。ローブを被った女が五人、へんなクッションの上に正座したのが二人。部屋の暖炉の上には安っぽいマークが飾られております。じつはこれ、この人たちが作ったシスター秘密団というお遊びの秘密結社。今夜は新入会員の入団テストをやっているのであります。そのテストとはデリンジャー拳銃を頭に突きつけられて引き金を引かれるという物騒なもの。まあ、あらかじめ弾丸は空砲が込められているので、ほんの形式的なものなのですが。

　新入会員の一人、ジュディ（クラウディア・ジェニングス）、メンバーの一人から「そなたは最終試験を希望するか」「はい、お願いします」ジュディの頭に拳銃突きつけて引き金をかちり。当然ながら不発です。「そなたはこれで我が組織の一員となった」メンバーは彼女に秘密結社の証、ペンダントを授けるのでありました。次はもう一人の新入会員エリザベスの番。ジュディの時と同じく拳銃が突きつけられて引き金が引かれると、バン！何故か銃弾が発射されエリザベスの頭を砕いてしまったのであります。今までの厳かな雰囲気はどこへやら悲鳴を上げる女達。「イヤー、何、チョー弾がでたあ」「チョー怖い、チョー大きな音した」「エリザバスの頭チョーぐちゃぐちゃ」「チョー脳みそが見える！」はい、ここでタイトル。

　いきなり場面変わって７年後のLA。あの恐ろしい事件のことをすっかり忘れてLAの町で暮らしているジュディ。ところが彼女のマンションに怪しい手紙が届けられます。「シスター秘密団」という忌まわしい差出人の名前をみて仰天するジュディ。封筒を開いてみますとああ、画質悪くって読めないや（笑）。まあ、とにかくシスター秘密団の皆さんをご招待しますなんて書いてあるらしい。おまけに旅費として500ドルも入っている！彼女は同じ秘密団のメンバーであったシルヴィア（チェリー・ハウエル）に電話します。ちなみにシルヴィア、脂ぎった中年男とヤッた直後（笑）。「こんな手紙が来たんだけど」シルヴィアも驚いて「招待状でしょう、私のところにも来たわ」「訳が分からないけれどとにかく行ってみましょう。シスター秘密団のことは思い出したくもないけど、このままにしてはいられないわ」だから、君たちゃ、どうしてそういう誘いにひっかかるかね（笑）。

　これから三々五々集ってくるシスター秘密団の元メンバーたちが描写されます。だから、君たちゃ、どうして来るかな（笑）。まず、野原で「おお、大自然よ、グッドなヴァイブレーションのスピリットたちよ」とか言っているスピリチュアルなお嬢さん、ペニー（ロクサナ・アルビー）、彼女はボーイフレンドからお守りのペンダントを貰ってさあ出発。ヒッチハイクでメキシコ人のおじさんのトラックに乗せて貰うダイアナ（シェリー・ブッチャー）、車を飛ばしていてパトカーに止められるフランシス（シェリー・アルバローニ）、彼女は「あのー、おまわりさん、あたし、凄くオシッコに行きたいんです。見逃してくれなかったらそこらの茂みでオシッコしますから」ええ、本当にこんなことを言っているという（笑）。お巡りさん、そこらの茂みでオシッコされてはたまりませんから苦笑して彼女を見逃したのでありました。

　彼女達の集合場所になっていたのがパソ・ロブリーズというモーテル。久しぶりに友達とあった女達、「きゃーきゃー、あなた、かわらない話ねえ、あたしなんかちょっと太っちゃって」「ええ、まだ結婚してないの、そんな男なんてこりごりよ」などという会話を交わして久闊を叙すのでありました。そこに近づいてきたのがマーク（ポール・カー）とジョー（ジョー・E・トタ）の男二人。あからさまに怪しい二人組ですが、実は彼らは謎の依頼主からシスターたちをあるところへ連れていく仕事を請け負っていたのです。この簡単な仕事の報酬が500ドル｡ますますへん。でもシスターたちは特に考えることなくマークとジョーの車に乗り込むのでした。

　ところでダイアナとかジュディ、シルヴィアは車で来た筈なのですが、モーテルに止めっぱなしでいいんかいの（笑）。怒られたりしないのかな。

　ジョーとマークの車は１時間走りっぱなし。流石に不審に思ったペニーが「ちょっとあんたたち、どこまで連れて行く気よ」と二人を問い詰めるのですが、「ああ、もうすぐ着くから」と涼しい顔。事実、この後すぐに辺鄙なところにたっている豪奢な屋敷に到着するのでした。「何これ」当惑しているシスター達に手紙を渡すマーク。「これに全部事情書いてあるから、これ読めばいいよ」あっ、ジョーとマーク、彼女達そのまんまにして帰っちゃった。この様子を屋敷の中から謎の人物が眺めております。こいつが恐らく悪い奴なのでしょう。

　手紙を読むシルヴィア。「歓迎しますぞ、シスター達。屋敷にお入りおくつろぎください」なんて書いてある。じゃあというので屋敷に入ってみると、これがプールを備えた豪邸。しかもプールサイドに「シスターズ、歓迎」の垂れ幕が（大爆笑）。テーブルにはシャンパンやフルーツの用意がされてあってシスターズ、「凄いわ、パーティね」と大はしゃぎするのであります。だからさ、こりゃ、いくらなんでも怪しいだろ、ええ、ちょっとは考えたらどうかな。おまけに屋敷の二階は閉鎖されていたものの一階には彼女達の名前がドアプレートにつけられた個室が用意してあるのですから、できすぎでしょうが。

　先ほど窓からシスターズを覗いていた怪人物、屋敷をみしみし歩き回ります。なるほど、こいつが悪い奴なのでしょう。

　さて、マークとジョー。一旦帰りかけたものの、「あんなええ女たちを放っておくのは勿体無いや」ということで屋敷に戻ってきます。馬鹿ですね（笑）。でも屋敷の周りに張り巡らされたフェンスにぎょっ。「高圧電流注意　さわるとビリッじゃすみませんよ」という警告があったからです。それでも女達のところに行きたいので、ええ、馬鹿ですね（笑）。木の枝をフェンスに投げつけます。何も起こりません。「おい、こりゃただのハッタリだ」マークとジョー、やすやすとフェンスを乗り越え中に入るのでありました。

　プールサイドの寝椅子で寝ていたシルヴィア、二人に気づいて「あんたたち、何しているの、これはプライベートのパーティよ、出て行きなさい！」ところがそこに寝室にこれまた用意してあったビキニの水着に着替えたシスターズがわいわいやってきてパーティの始まり。ジョーとマーク、どさくさに紛れてそのまま居着いてしまうのです。ちなみに、水着に着替えていたジュディ、通気口からあの怪人物に覗かれているなんて知るよしもなし。なるほど、こいつ、少しスケベェのようです。

　さあ、パーティの始まりだ。シャンパンがばがば飲んでフルーツ食べてわいわい騒いでじゃぼんとプールに飛び込んで。本来ならば酔っ払ってプールに入るのは大変に危険なことなのですがねえ。いつまでも続くかと思われたパーティもついに終了。シスターズは寝室に入り、男たち二人はダイアナに毛布貰って外でがーがー。この間、あの怪人物はフェンスの電流スイッチを入れてしまいます。さあ、これで誰も逃げられない。おまけに怪人物、ライフルの弾に火薬を詰め込みはじめるのでした。ああ、シスターズ危うし。酔ってがーがーいびきかいて寝ている場合じゃないぞ！

　翌朝「あちー、いててて」と二日酔いの頭を抱えて起きてきたペニー、部屋の片隅であるものを見つけて「いやー、なにこれー、気持ちわるー」それはあの儀式でピストルで頭ぶち抜かれて死んだ女、エリザベスの写真だったのです。この写真が一枚ずつみんなの寝室に置かれていたという・・・。怒り狂ったシルヴィア、「誰がこんな悪戯してんの、ひょっとしたらあたし以外みんなグル？もー、帰るわー」出て行こうとした彼女の前に立ちふさがったのがあの怪人物でした。シルヴィアはひっと悲鳴を上げて立ち尽くします。「あ、あなたはエリザベスのお父さん、クレイボーンさん（アーサー・フランツ）じゃありませんか」

　クレイボーンはふふふと笑います。「いかにもわしはクレイボーンだ。ようこそ我が屋敷へ、シスターズよ。私はこの機会を待っていた。私の娘を殺したものたちに復讐する機会をな！」ぱっと壁にかけられた布を取り払いますと現れたのがエリザベスの肖像画。ああ、随分とヘタクソな絵だなあ（笑）。「きゃーっ」シスターズから悲鳴を上がります。「クレイボーンさん、そんな殺したなんてひどいわ。あれは事故だったのよ」「ふざけるな、このド淫乱の売女のゆるゆるま×こめ！誰かが拳銃の空砲を実弾に入れ替えたのだ」シスターズ、ひゃーっと屋敷の外へ逃げ出します。マークとジョーが驚いて「ど、どうしたの」「屋敷の中にキチガイがいるのよ」逃げ出そうとしますが、ああ、フェンスに電流が通っている。警告ランプが赤く光っている。ひいい、あたしたち閉じ込められちゃった。

　マークは勇躍屋敷に戻って電話をかけようとするのですが、当然ながら線を切られています。クレイボーン、また笑いながら「なんだ、お前ら、シスターズ連れてきたらすぐ帰れといったではないか」マーク危うしとみたジュディも屋敷に戻ってきて「マーク、彼は私達が娘を殺したと思っている。あれは単なる事故なのに！」「事故だと！」クレイボーン叫びます。「娘を怨んでいたものがいる。そいつが空砲を入れ替えたのだ。目撃者だって知っているぞ」ええっ？そ、そうなの？「明日にになればすべてを明かそう。わしの娘を殺したもの、その犯行を目撃したもの、みんな明らかにするぞ」って今喋れよ、なんで明日なんだよ（笑）。今日はここまで。

　シャワーを浴びて今度はCA部屋にて録画しておいた『喜劇駅前100年』を見る。伴淳、森繁、三木のり平、フランキー堺いつものごとく、上手い、上手すぎるのだが、どうしてあんなに生臭くなっちゃうかねえ。やっていることは社長シリーズとさして変わらないのだけれども。見ているうちに午前12時となったのでそのまま『スタートレック　エンタープライズ』に移行。敵の卵を助けるなどこれまでのスタートレックとあまり変わらないメンタリティで、ちょっと話の把握に時間が掛かってしまいました。

　終了後自室でテレビだらだら。いちどベッドに入るも寝られずまたテレビをだらだら。午前3時半過ぎにようやく就寝。

　9月15日（木）　ツンデレを知らない子供のように
　いちおう、これは「シクラメンのかほり」の「疲れを知らない子供のように」の駄洒落ですからね。「戦争を知らない子供たち」と間違えてはいけませんよ。来月あたりに買おうと思っているのが「Sci-Fi Classics 50 Movie Pack - 12-DVD Set」というセット。50本ものＳＦ・ファンタジー・ホラー映画が入って値段29ドルなり。まあ50本の収録作品のうち、私は30本すでに見ている、或いは持っているけれども、こんなの人間としてはどうかと思うけれども、それでも未見の分20作品が29ドルで手に入れられるのはありがたい。単純に計算して一本約1.5ドルということになるからな。よっしゃ、これはお買い得、さっそくアマゾンのウィッシュリストに放り込んで・・・と思ったのですが、ああ、ビデオユニバースでこれ17ドルで売っているぞ。12ドル、邦貨にして1,440円も安いではないか。この差は非常に大きい、ならばこの際ビデオユニバースに鞍替えしてこっちに注文してしまおうか。いやいや、待て待て、一緒に買おうと思っている「アボット・コステロベスト　ＶＯＬ4」は18ドルでまったく一緒だ。それに輸送事故品があればホームページでクリック一発、代替品を送ってくれるようなアマゾンのサービスをビデオユニバースに期待できるのか。

　まあ、結論から言って安いところ捜していろいろ注文するというのは面倒くさい（笑）。だから私はアマゾンに注文することにしました。他の奴と一緒くたに買えば送料面で有利だし、それにあんまりクレジットカードの番号を海外の会社にやたら教えるのも怖いしな。それを考えたら1,440円くらい安いものだ・・・、そ、そうか。

　ウンコＧメン隊員には一人一人に空とぶ便器、フライング・ポットが貸与される。この便器にまたがればたちまちひらりと舞い上がり地球上のどこからでもあっという間に怪獣出現現場に到着できるのだ。しかし、必ず実際の排便時のように尻をまろび出させてからまたがらないとフライング・ポットは作動しないので注意が必要だと仕事。午前中物件の水道検針。ノートを持ってひたすら水道のメーターを睨むこと1時間半。ようやく終る。まあ、暑すぎもせず寒すぎもせず花粉症がくる訳でもない気持ちの良い季節だから、それほど苦にはならないのだが。同時に管理物件の見回りも済ます。ああ、二本電球交換しなくちゃいけないよ。事務所へ戻って留守中の用件片づける。来客あってちょっとした交渉のち支払い受ける。

　昼飯はええと何くったっけ、あ、そうそう、マルタイ屋台ラーメン（九州地方で売っているインスタントとんこつのＮＯ1、私が子供の頃から売っているロングセラー商品で今だインスタントとんこつラーメンでこれに勝るものなし）と昨日の残りのおでんを食ったのであった。野菜がまったくないので博多万能ねぎの刻みをラーメンにこれでもかとブチ込む。気休めにはなるであろう。

　事務所へ戻って水道料の計算、合間に自社物件の案内。こまごました仕事が多い。

　夕食は鯛とカンパチの刺身、豚汁。シンプルなメニューであるが酒抜きの日はこんなのがいい。豚汁は肉よりも野菜を多めにもって博多万能ねぎの刻み、一味唐辛子をちらして。ゴハン1.5膳も食ってしまいました。〆のコーヒーは如例。

　自室にて『Sisters of death』（1977年）の続き。クレイボーン氏はジュディとマークに拳銃一発ぶっ放して屋敷の二階へ逃げ込んでしまいました。シルヴィアとジョン、この銃声を聞いて駆けつけてきます。「あのねえ、クレイボーンさん、誰か目撃者がいるって、弾をすりかえた奴を知っているって、みんな明日になれば分かるって言ってたわ」「ひぃー」シルヴィア、悲鳴を上げます。「なに、それ、ちょっとどういうこと？いやー、チョー逃げたいー」だんだん7年前のギャル言葉に戻ってきているという（笑）。マーク、「よっしゃ、二手に別れてフェンスの配電盤を捜そう、それを切って逃げ出すのだ。だいたい配電盤とかヒューズボックスは地下室にあるのが相場だから、まず地下室を探せ！」

　それからわいわいいろいろなところを捜す訳です。ジョーは台所から地下室へ降りる扉を見つけて「見つけたぞ、ここだ」下に降りていって配電盤らしきもののスイッチを切るのでしたって、ここらへんも画質悪すぎて何やっているか良く分からないの（笑）。さあ、逃げようということになりますが、ここで場面変わってマークと一緒に行動していたジュディが突然叫びます。「ああ、ペニー、ペニーはどこ、彼女の姿が見えないわ。私捜しに行く」当のペニー、外で祈っております。なんか聞きなれたお経が（笑）。「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」いや、本当にこうやって祈っているんだ。しかしその祈りもむなしく何者かに絞殺されてしまうのでありました。彼女の死体を見つけたジュディ、「いやー、何、チョー窒息している、チョー死んでる」彼女もだんだん7年前のギャル言葉に戻ってきておりますな（笑）。

　それでもフェンスの電流が切れた。さあ逃げろとジョーが叫ぶのですがあにはからんや電流はそのまんま、警告ランプが赤々とともっております。「なんだ､スイッチ切ったはずなのに」やっぱり閉じ込められたまんまだ。マーク、ここで女達に向かって世界一余計なことを言い出します。「クレイボーンは目撃者がいるといっていた。それが本当なら君達の一人は裏切り者だな」ほーら、そんなこというからみんな疑心暗鬼になっちゃった。

　夜になりました。女達はそれぞれの部屋へ引っ込んで寝ることになりますって、おい、屋敷の中に復讐を誓うキチガイがいてすでに一人殺されているんだぞ、その状況下で個室で寝るかぁ（笑）。あ、ネグリジェに着替えやがった、だから何でフツーに寝るんだよ（大笑い）。ジョーとマーク見張っているけど秘密の通路とかあったらどうするんだ。

　ちなみにジョーとダイアナ、すでにデキて降りまして部屋の前で「チョー怖いわ、アタシ」「大丈夫だよ、ダーリン」とか言っちゃったりなんかしてキスしちゃったりするんだよねー。私はそれを見ながら「大丈夫なわけあるかい、ボケ」と呟いております。

　さてクレイボーン氏、いつ女達を襲うのかと思いきや「明日全て明らかになる」という言葉を守るつもりと見えます。彼はやおらレコードを掛けて流れてくる音楽に合わせてフルートを演奏。階下じゃみんな「こんなのチョーうるさくってチョー不眠症」と思っているという（笑）。演奏を終えたクレイボーン氏の耳には拍手が聞こえてきます。そして娘のエリザベスとともに観衆に向かってお辞儀する姿がオーヴァーラップ。どうやらこの親子、音楽家だったらしい。

　ダイアナ、やおら起き上がると護身用のつもりか鋏を持って部屋を出ます。彼女はそのままフランシスの部屋へ。同じころジュディも起き上がって部屋を出るのですが、あららこっちはすぐに戻っちゃった。一体何のつもりだったのか。ダイアナを迎え入れたフランシスもへん。いきなりシャワーを浴びたいと言い出すのです。「あたしー、チョー汗かいちゃったから、チョーシャワー浴びたーい」ダイアナ、一生懸命彼女を止めるのですがフランシス聞き入れません。ほんとうにネグリジェ脱いでシャワーを浴び始めちゃう。

　一方シルヴィア、彼女はベッドのうえでヘソ出してがーがー寝ています（笑）。そこに忍び寄るタランチュラ、シャワーを浴びるダイアナ、銃を持って降りるクレイボーン氏、ヘソの上に乗るタランチュラ、シャワーを浴びるダイアナ、ダイアナの部屋のドアに耳をくっつけて中をうかがうクレイボーン氏、ヘソの上を這いずるタランチュラ、シャワーを浴びるダイアナっていつまでやっとんじゃい！

　シルヴィア、ようやっとタランチュラに気がついて「イヤー、チョー蜘蛛」お前は焼津の半次かっての（笑）。びゃーっと部屋から走り出してマークとジョーに助けを求めます。ジョー、ぽとりと床に落ちたタランチュラをぐしゃっ。うわあ、白いものが飛び散ったぞ。まさか本物潰してんじゃないだろうな（笑）。この騒ぎでシスターズ集ってきます。しかしダイアナが「あれ、フランシスがいないわ」慌ててシャワールームを覗くとはい、フランシス背中にダイアナが持ってきた鋏がぐさりと刺さって死んでいたのであります。

　「イヤー、チョー死んでるー」恐怖のあまり完全に7年前のギャル言葉に戻ってしまいました（笑）。今やジュディ、ダイアナ、シルヴィアの三人になってしまったシスターズとマーク、ジョーは外へ逃げ出します。あ、都合のいい事に夜が明けている（笑）。再び脱出計画が練られてジュディ・マーク・シルヴィアはフェンスの下を掘って脱出ロを作り、ダイアナ・ジョーはあの「歓迎　シスターズ　WELCOM SISTERS」の垂れ幕（笑）から文字を切り取ってＳＯＳサインを作ることになります。早速フェンスの下を掘ろうとするジュディら三人でしたがシルヴィアがあっと転んで足を挫いてしまいました。役に立たない女やのう（笑）。とりあえず彼女を休ませておいて一生懸命掘り始めるジュディとマークです。

　ジョーとダイアナは首尾よく垂れ幕を切り抜いて地面に並べようとするのですが、ジョー「ああ、大変だ、地面に地下への入口があるぞ」どうみたって鉄板地面に置いて土かけただけですけど（笑）。「よーし、ダイアナ、マークを呼んでくるんだ。きっとこの中にフェンスの配電盤があるぞ」でもいきなり犬が登場。ジョーに襲い掛かります。「わん、わん、わわわん、わんわわわん！」ギャーッと叫んで逃げるジョー、はいフェンスに激突して感電死ってなんだ、お前は（笑）。ダイアナは倉庫に閉じ込められガラガラヘビに噛まれて「イヤー、チョー蛇、チョー毒」死んでしまいました。ジュディはクレイボーン氏に拉致されてしまいます。マーク、クレイボーン氏を追おうとするのですが、これまた犬に襲われて大格闘。「わん、わん、わわわん、きゃんきゃん」やっつけるのですがクレイボーン氏にまんまと逃げられてしまいます。

　クレイボーン氏は二階にジュディを連れていきあの冒頭の入団テストと同じローブを着せます。そして彼女を椅子に縛り付けるとやおら手を振り上げてぱんぱんぱぱぱん、ぱぱぱんぱんとビンタ。そしてそこに現れたのはジュディと同じローブを着たシルヴィアだったのです。「がーん、目撃者はシルヴィアだったの」さらに彼らを追ってきたマーク、しかしシルヴィアに拳銃で脅され怯んだところをクレイボーン氏がぼかっ。伸びてしまいました。

　さあ、ようやく事件の謎解き。クレイボーン氏が話し始めます。「実は目撃者云々の話はウソだったのだ」は、はあ？「こうやって脅しをかければ真犯人が他の奴等を殺し始めると思っていたのだ。その真犯人とはお前だ、ジュディ」ええっ、ペニーとかフランシス殺したのジュディだったの？いくらなんでもそりゃ無理がありませんか。シルヴィアも話し始めます。「エリザベスはチョー美人でチョー頭が良くてチョー才能があったの。それをあんたがチョー妬んだのよチョー。あんたはチョーＮＯ1じゃなかったらチョー我慢チョーできなかったのね」どんどん喋り方がヘンになるシルヴィア。「チョーあなたは弾丸を入れ替えてチョー私にチョー発射さチョーせた。私にチョーエリザベスをチョー殺させたのよチョー。チョーあんな恐ろしいことチョーさせてあたしのチョー人生チョーめちゃくちゃになったチョーわ。チョー酒にチョー溺れチョー売春チョーしたり自殺未遂だってチョーしたチョーわ」あー、なるほど最初に男とヤッていたのはこういう訳だったのね。

　観念したジュディ、ついに真相を告白します。「そう弾を入れ替えたのは確かに私。でもそれを望んだのはエリザベス自身だった。彼女は音楽を無理強いさせる父親から逃げるために自殺したのよ！」これまた強引な（笑）。この言葉に激しいショックを受けるクレイボーン氏、「畜生、そんな訳があるか、てめえ、このゆるゆるま×この性病持ちのずるずる太平洋め、お前なんか火星に行け、火星に」なんで火星やねん（笑）。彼はがらがらと年代もののガトリング砲をひっぱり出してジュディに向け「死ね、××××が！」ここで意識を取り戻したマークがクレイボーン氏に襲い掛かります。そしてシルヴィアも殴り倒してジュディを助けだすのでした。シルヴィア、逃げ出す二人に追いすがろうとするのですが、ダダダダ、ギャーッ、クレイボーン氏が撃ったガトリング砲に射殺されてしまうのです。

　何故か部屋にあった火薬の樽を持ち出したマーク、それをヤッとフェンス目掛けて転がします。屋敷の窓からクレイボーン氏が二人を狙ってライフルを発射。危ない、ジュディはマークから拳銃をもぎ取りクレイボーン氏を射殺してしまうのでした。同時にフェンスがぼかーん、その破れ目から二人はようやく逃げ出すことができたのです。マークはにっこりして「ジュディ、危なかったね、もう大丈夫だよ」しかしジュディ、彼に拳銃を向けます。立ち尽くすマークに「何もかも私がやったのよ」ズドーン。エンドマーク。

　シャワーを浴びてから今度はＣＡ部屋にて録画しておいた『峠を渡る若い風』を見る。いつもながらくったくのない明るすぎるほどの和田浩治のヒーローぶりに辟易させられたが（笑）わびしいドサ興行を続ける奇術一座にリアリティがあって実に面白い。座長は水中縄抜けに挑戦、あっさり溺死してしまうのには驚いたが、この事件が悲惨なほどラストの成功が輝いてくるのであろうな。

　終了後、自室へ戻って「テレビチャンピオン　秋葉王選手権」、まあ秋葉王というより萌え王選手権ですな、こりゃ。一回戦からかなり出場者をイジッている（演出が入っている）印象があって白けてしまったのだが、決勝戦の萌え変身コンテストで挽回。うん、あのアイデアは宜しいですよ。でもあのキャバクラ嬢は本物か？あんな地味なキャバクラ嬢って本当におるのか。

　午前3時近くに就寝。

　9月16日（金）　性転換トンネル
　青森側から入って函館から出てくると、アラ不思議、「イヤーン」となる。昨日の輸入ＤＶＤネタの続き。10月の注文予定は「ＳＦ映画クラシック　50本パック　ＤＶＤセット」、これで未見の分が20本。後は単品、ミッドナイトムービーの二本セットを絡ませて凡そ100ドルで映画30本を買うことになる。これでＳＦシネクラシックスのネタ、5ヶ月分になる。さらに11月には「ハロルドロイド　ＤＶＤセット」これは短編だけれども28本入り。これに「キングコング三部作」セットを絡ませて31本、同じく100ドルくらいか。10月と11月の注文分であわせて61本、わあ、10ヶ月分のネタが賄えてしまうぞ。そうしてＳＦシネクラシックス用の費用を浮かせて来年10月のプロジェクター、ランプ交換代（希望小売価格4万円。高い？いやそんなことはない。これで2000時間持つのである。ＰＩＡＮＯだったらこれが半分の1,000時間で3万円、しかも値引きほとんどなしだったからな）に当てるのである。せこくてみみっちい話ですまんが、これが現実というものなのだ。

　ウンコＧメンのウンコ戦車　ＭＥＴ-1（メインエクスクレメントタンク）から発射される砲弾は当然のことながらウンコだ。しかしただのウンコではない。パイクリートと呼ばれる特殊物質を混入されておりその強度は一般的なタングステン弾の貫徹能力を30パーセント上回るほどなのである。地球上でこのウンコ砲弾を防ぐことのできる戦車は存在しないのだと仕事。午前中ある人と駐車場のことについて相談。これがまとまってだいたいこちらの希望どおりになる。そうして午前11時過ぎから一週間前から予定していた案内。いろいろ前調べをして必勝の気運で望んだのだがあわれ轟沈。4軒回って駄目ということになった。とほほと疲れて午後2時帰社。いったん自宅に戻って冷凍うどんのかけうどんを食った。

　管理物件の見回りを済ませて山田電器で買い物。帰社して建設会社の人と相談。えっ、そんなに早く支払いするの（笑）。まあなんとかしましょうという話。受け取り仕事あり。午後7時からある物件の電球取り替え。この物件の照明システム、建物の明るさを基準にＯＮ・ＯＦＦするというこったもの。だから日照の長い夏は遅く、逆に冬は点灯が早くなるというたわけたシステム。雨で暗い時なども点灯、電気代を無駄遣いしてくれる放蕩息子だ（笑）。切れてしまった電球を特定するために手動でスイッチを入れることができず、仕方なくこの時間まで待っていたわけ。脚立をもってのがががと階段駆け上がりのがががと電球を交換した。のがががと疲れた。

　夕食はギョーザつくし。焼きギョーザと揚げギョーザ。冷蔵庫に残っていた豚肉を玉ねぎと一緒に甘辛く煮付けたもの。今晩も野菜足りねえなあ。このメニューでは是非もなしということで缶ビールをぷしゅっ。ごくごく飲む。そしてゴハン一膳を豚肉と海苔で。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて輸入ＤＶＤの『The Last Slumber Party』（1987年）を大画面再生。Slumber　とは眠くなるの意。アメリカではこれが転じてパジャマパーティの意味となる。ああ、そうですか、タイクツで眠くなるという意味じゃなかったのね（笑）。額に惨たらしい傷跡のある男、病院のロッカーから手術着とマスクを取り出して身につけます。そしてメスを一本、さらしにまいてぇぇ、とご出勤。ある女の子の部屋に押し入るのですが「キャーッ」と悲鳴を上げられて退散。女の子が駆けつけてきたおまわりさんに「その男はアッチに行きました」とあまり役に立ちそうにない証言をしているところにタイトル、クレジットでます。

　場面変わってとある高校。生物の授業をやっているのですが、何しろ明日から長い長い夏休み。誰一人として授業をまともに聞いちゃいません。中でも仲良し女の子三人組、クリス（ジャン・ジェンソン）、トレイシー（ナンシー・メイヤー）、リンダ（ジョアン・ホイットリー）はパーティやろうと心躍らせています。でもクリスとトレイシーの家は両親が五月蝿くって駄目。医者の父親が仕事で不在がち、おまけにママが幾分か理解があるというリンダのところでやろうということになります。リンダ慌てて「ウチだってほったらかしって訳じゃないのよ。酒とクスリは絶対禁止、いいわね！」残りの二人はくすくすやりながら「またぁ、そんな五月蝿いこといわないで。スコット（ポール・アメンド）呼んであげるからさ」スコットにほの字のリンダ、ぽっと頬を染めるのでありました。

　そのスコットとトミー（ダニー・デビッド）、ビリー（ランス・デスコウレッツ）は悪ガキ三人組。熱心に人体骨格模型を調べているサイセンス君（リック・ポリツィ）をからかったりしております。このサイエンス君、何故かジーンズの上に手術着を羽織っているというまあ、何ですな、医者オタクなんでしょうかな。そして授業が終って待ちに待った夏休みの到来です。クリスとトレイシーはリンダに「じゃ、8時半に行くから」と手を振って別れるのでありました。

　病院です。リンダのパパ　シックラー先生（デヴィッド・ホイットリー）は看護婦のリサ（メリー・ルイス・ミッチエル）とカルテ眺めて渋い顔。この患者、パラノイアで極度の暴力傾向があり、以前検診に来た医者の首を締めてエライ目にあわせた前科があったからです。「仕事とはいえ、こんなキチガ×、相手にしたくないなあ」というのが見え見え（笑）。事実シックラー先生、ちらっとベッドを見て「ああ、よく寝ている。明日手術だからゆっくり休ませておこう」で済ませてしまいます。実はこの患者、毛布を丸めて寝ているように見せかけとっくの昔に脱走していたのです。ああ、冒頭に出てきたあの医者、あれはこの患者だったのか。

　さて勤務を終えて帰途につくリサ。病院近くのバス停へ。若い男がベンチで居眠りしています。「ああ、今日も大変だった。早くバス来ないかな」と呟いた瞬間、あの患者がリサの喉を押さえてメスでざっくざく。若い男は目を覚まして「ん、何、何、何があったの」はい、やっぱり喉を押さえられてナイフでざっくざく。患者、二人の死体をバス停後ろの茂みに隠すのでした。ためとかサスペンスのへったくれもないストレート剛球まっすぐの殺し方ですな（笑）。

　さて、予定通りリンダの家に集ったクリスとトレイシー、ステレオを大音量で流してああ、しかもへヴィメタだよ、五月蝿いなあ（笑）。ここに帰宅したのがシックラー先生。彼は女の子達にステレオをとめさせ「今夜も夜勤だ、大変だ」と再び出かけていくのでありました。彼が出かける直前、「看護婦と男が殺された」とうテレビニュースが流れるのですが、何故かシックラー先生、知らん顔。ちょっと怪しいぞ。

　スコット・トミー・ビリーの悪ガキ三人組みはガソリンスタンドにジープを止めてバドワイザーをぷしゅ。偶然、標本に使うアルコールを買いに来ていたというサイエンスに「アルコールか、じゃ、これをやるよ」とバドワイザーの缶を投げつけたりしております。サイエンス、「コノウラミハラサデオクベキカ」と呟き暗い顔でスクーターに乗り走り去るのでした。げらげら笑った三人組、今度はシックラー先生が来たのをみて慌てて飲んでいたバドワイザーを隠します。そしてシックラー先生に「君たち、早く帰りなさい。私はこれから夜勤だぞ」と聞いて、じゃあ、リンダの家行こうじゃんとなるのでありました。「よーし、女の子をさんざんに怖がらせちゃおう！」脳天気でございます。

　リンダとクリス・トレイシーの三人はテレビを見ながら勝手にカクテル作ってがぶがぶ。とそこにリンダママ（バーバラ・クレイボーン）のもう寝なさいとの声。三人は慌てて酒を片づけ二階の寝室へ上がります。って、こいつらママのいる一階で飲んでいたんかい（笑）。これだからクリス・トレイシーがリンダの家でパーティやりたがる筈だわ。ここで寝室の窓に梯子かけて登ってくるのがトミー。おまけに怪物のマスク被って「がおー」馬鹿ですね（笑）。おまけに彼のすぐ後ろからメス持ったあの“患者”が登ってきていて、さっとメス振り上げた。トミー、知らないうちにそのメスを交わして寝室に転げ込みます。“患者”あわてて退散。

　あなたが患者、小指が痛いなんてね。

　女の子たちは大騒ぎ。「ねえねえあなた一人、ビリーとスコットはどうしたの？」「あの二人はヤッてんのさ、だってホモだからな」「もーやだー、ウソばっかり」こんな会話をしちょる。それからですな、けしからんことにトミーとクリスティ、人の家の寝室でセックスしようとします。クリスティ、やる気まんまんでベッドに寝ているトミーに「ちょっとシャワー浴びてくる」この隙を狙って梯子から登ってきた“患者”トミーの喉をざっくざく。血まみれになって絶命するトミー。そんなこととはまったく知らないクリスティ。ふんふんと鼻歌まじりでシャワーを使っております。その姿をガラス越しにじっくりと映すカメラ。だから一分もそのままにするんじゃない（笑）。またこの時ビリーが1階の玄関から忍び込んできます。まったくこんな時に空気の読めない奴はこれだから困ります。

　“患者”はベッドの上かけごとトミーの死体を運び去り、クローゼットの中に隠してしまうのでありました。クリスティ、シャワーから出てきてトミーがいないのに困惑。ベッドの下みたり、窓から顔をだしてみたりするのですが、当然彼を見つけることができません。「あいつ、どーしてこんな悪戯するの」ぷんぷん怒りだすクリスティです。

　この後、トレイシーが自分の荷物を二階に取りに行くと、がばっ、何者かに襲われた！これがさっき忍び込んできていたビリーだったという・・・。それでまた二階のベッドでヤロうとする訳です（笑）。どうしてこいつらはもうベッドがあったら即ヤリなのかねえ、さすが戦争に勝った国の人は違うわア。ビリー、トレイシーにおねだり。「やっぱりこんな時はクスリキメネーとよ」トレイシー、下に取りに行く訳です。ビリー、持っていたバドワイザーをぷしゅ。すると何しろ今までさんざんに揺らしていたものですから吹き零れてしまった。「シット！ファック！」罵りながらベッドから飛び降りて来ていたシャツで拭います。そしてその時彼は見ました。梯子を上ってくる人物を。「おい、お前、何をやっているんだ」寝室に飛び込んできます。そしてそいつはメスを振り上げた！「馬鹿はやめろ！（cut a shit！）」ビリーさんざんにcutされちゃうという（笑）。この人物はビリーの死体を窓から投げ落とします。そうして振り返ったその顔は、え？サイエンス？なんで、こいつがいきなりやってきてビリー殺すの？そりゃ馬鹿にされていたから怨んでいるのは分かるけどいきなり殺すのはないんじゃない。事実、あの“患者が”この様子をびっくりして眺めております（笑）。

　ビリーもいなくなっちゃったというので憤然とするトレイシー。ここでリンダママが登場して「もう遅いからいい加減寝なさい！」はーいといってみんな寝てしまうのであります。リンダ、寝室に落ちていたメスを見つけて窓の外へぽい。おいおい、いい加減なものですなあ（笑）。次の朝、午前8時に目を覚ましたクリスティ。こっちへおいでよという謎の声に導かれて二階にいくと、どーん、血まみれのビリー・トミー、きゃーっと叫んで逃げ出すとこれまた血まみれのリンダとトレイシー。ひーっと叫んでリンダママの胸に飛び込むとでっかい包丁でわき腹ぐさっ。電話の音がなってはい夢でした。今日はここまで。

　シャワーを浴びて今度はＣＡ部屋にて録画しておいた『かみつきたい』、女の子の扱いが上手い金子監督（笑）だから石田ひかり、安田成美の女優陣は良し。特に吸血鬼に憧れるあまり自ら吸血鬼になってしまう安田のキャラクターはなかなか見ごたえがあった。ただ、ドラキュラの描写そのものは凡庸であんな見え見えの特殊効果はやめて欲しかったと思う。爆風でモノや人間が飛んだりするシーン、あまりにも貧乏くさかったぞ。

　続けて無声映画の『沓掛時次郎』へー、沓掛時次郎というのはあんなキャラクターだったのか。もうあんかけの時次郎の元ネタであるというぐらいの知識しかなかったからびっくりした。

　終了後、自室にてテレビをだらだら。午前3時に就寝。

　9月17日（土）　ギャルゲー＆飛鳥
　どんな歌を歌っているのかも知らないけれども駄洒落に使わせて貰います。悪しからず。二週間前に放送された「世界丸見えテレビ特捜部」で9.11テロでハイジャックされた旅客機に突入されたペンタゴンの職員が大火傷から生還するドキュメントをやっていた。これが図らずしもペンタゴンに旅客機は突入していない、突入したのはミサイルなどよくわからんがとにかくアメリカの自作自演であるという愚かしい陰謀論の強力な反証となっていたのである。その職員は全身を大火傷したのみならず気化したジェット燃料を大量に肺に吸い込んでおり除去に恐ろしいほどの手間が掛かったという。これは旅客機に搭載されていた大量のジェット燃料によるものに疑いの余地はない。

　このジェット燃料による火災が職員のような負傷者・犠牲者を生み出したのだ。同時にその高熱によって旅客機の残骸や乗客の遺体が焼かれ素人目には判別しがたい状況になった。だから事件当時の写真に目立った残骸が写っていなかったのである（実際世界貿易センターの現場でも目立った残骸は見られなかったという）。これが仮にミサイルによるものならばこうはいかない。ミサイルには大量のジェット燃料など搭載できないからバクハツすることはできても大火災を生じせしめることなどできない。ましてやペンタゴンは鉄筋コンクリートの言ってみればオフィスビルだ。ひょっとしたら陰謀論者はオフィスで使われている紙の書類でこのような火災が起きたとでもいうつもりなのか（笑）。

　事件当時、旅客機が不自然なコースを飛んでいたという周辺住民・ドライバーからの証言も多数ある。中にはペンタゴン突入を見ていたという証言もある。何より激突の瞬間がペンタゴンの駐車場の監視カメラにとらえられているのだ。それにだいたい、これはこの日記で何度も言っていることだが、自作自演をしたアメリカ政府が素人でも一目でおかしいと分かる、これは陰謀の証拠だとなるような写真の公開を許す筈がない（すべての陰謀論に共通する弱点ですな）ではないか。ニューヨークの貿易センタービルのような公共の場所ならともかくペンタゴンという言わば政府（この場合は陰謀の親玉）のお膝元なのだからなおさら情報操作は容易になると思うのだが。ねえ、実際やばかったら画像ソフトで分かりやすい破片ぐらい付け加えますよねえ（笑）。

　まあ、まともに考えれば大都市の中心でしかもラッシュアワーで無数の人々がいた場所で旅客機に見せかけてミサイルないし爆弾でペンタゴン爆破しようてぇ奴はいませんな。

　（註　ペンタゴンの目撃者の中には「旅客機がミサイルのような飛び方をしていた」「ミサイルのような音がした」とミサイルという言葉を比喩的に使っていた人があり、このミサイルという言葉が一人歩きした（或いはその部分だけが恣意的に拡大された）可能性がある。大衆とはとかくセンセーショナリズムを好むものなり。またペンタゴンの事件現場周辺では様々な機体の破片が発見されておりこれだけみても旅客機の突入は疑いのないところだ）

　ウンコＧメンウンコ戦車ＭＥＴ-1には戦車としてはまったく異例なことに後部に水洗便所を装備している。これはいかなる状況下においてもＧメン隊員に快適な排尿排便環境を提供するためのものだ。糞尿丈太郎も今まで二回、このトイレを利用してウンコマンに変身したことがあると仕事。前半長々書いたので仕事のことは書かん。昼飯は、あ、本当に書きやがらない、冷凍うどんに昨日の豚肉の煮たのを乗っけた簡易肉うどん。そしてこれまた昨日の残りの揚げ餃子を三個ほど。こんなんでもそこそこ美味しいのだ。

　夕食は、あ、本当に仕事のことを書きやがらない、母親が出かけていたのでコンビニ飯。野菜サラダと缶詰の焼鳥（笑）、これでビール一缶をうぐうぐと飲む。その後インスタントラーメン　マルタイ屋台ラーメンを作って「ラーメンライスじゃああ」ゴハン一膳とともに食った。不健康極まりない食事である。締めのコーヒーは如例。

　今夜はすぐＣＡ部屋に行って録画しておいた『がんばっていきまっしょい』『ガキ帝国』を続けて。『がんばっていきまっしょい』日常の切り取り方が上手く水彩画のような爽やかな画面構成は一見の価値あり。ただ、あまりにも映画の視点が主体的に過ぎて途中で白けてしまう。ボート部への無理解、田中麗奈の体調の悪さ、両親との折り合いの悪さ等々の要素がラストで見事にすっとばされているのにはとても納得いかず。ひょんなことから試合に参加することになってぼろ負け、一念発起して頑張りそれなりの結果を出すという典型的なスポーツ映画のパロディを狙った訳でもあるまいに。それと田中麗奈はなかなか可愛いのだけれどもあの髪形、細くてつりあがっている目尻、ほとんどヴァルカン人だよ、あれじゃ（笑）。

　ボートの特訓で目隠しをさせられるのに笑う。こりゃもう「巨人の星」以来のスポーツ特訓の定番でありますな。

　『ガキ帝国』、不良少年をたんたんと描いた映画なのだが、私にはどうにも理解できず。評価もできず。どうもすいません。

　その後自室にてハイビジョンの「ナインティンナインライブ」を見る。詳しい設定は省くが木の上で降りられなくなった天狗（岡村）に矢部がえんえんとシューマイを投げるシュールなコントに抱腹絶倒。ただおかしいだけではなく、私の好む“奇妙な味”を具体化していることに驚嘆。やっぱり競争の激しい今のお笑い業界でトップの一角を占める奴らは違いますなあ。

　午前3時近くに就寝。ムチャクチャな夢を見る。とてもここにはかけないほどムチャクチャであった。

　9月18日（日）　ビンゴ暇なし
　えー、君もビンゴなの、ええ、君も？なんでビンゴゲームの司会ってこんな忙しいんだ！またアマゾンのＳＦ映画ＤＶＤセットの話（笑）。「SF映画50本DVDセット」を買うことにしたのだが、類似のコレクションで「サイファイ・クラシックス　8ディスクセット」というものがあった。ジャケット絵が『美しき生首の禍』という素敵なセンスに惹かれて（笑）こっちも買おうかと思ったのだが、ユーザーズコメントを見て急遽取りやめる。なぜならそのユーザーズコメント、こんなことを言っていたからだ。「このセットってさあ、8枚ディスクなんだけど一枚につき1作品なのね、ということは27ドルで8本の映画であまりお得とはいえないんだよね。おまけにさあ、前に買った「SF映画50本DVDセット」と（このへんからだんだん激昂してくる）6本もカブってんじゃん！つーことはさ、2本で27ドルだぜ、信じられねっての、こんなん返品してやるよ。おう、みんなもな、こんなインチキ商品にだまされんなよ！」すっごく笑えました。そんなに怒るこたぁないじゃんねえ。

　ウンコＧメン　主力ウンコ戦車　MET-1　スカベンジャーにトイレが設備されていることは既に説明した。汚物小水ノ助がこのトイレにコモって排便中怪獣が出現したことがある。スカベンジャーは緊急出動。そのショックで汚物小水ノ助は糞まみれとなってトイレから転げ落ちたのだったと仕事。午前中、んじり、んじりとファックス流れてくる。ふんふん、お金はどこそこに振り込めばいいのね、はい、分かりました、20日にでもやりましょう。このファックス実は首を長くして待っていたもの。お金の支払いはとにかくやらないと気が落ち着かないからな。

　昼飯はレトルトのカレー。フト思いついて急遽ゆで卵を加える。加熱時間が短かったので半熟どころか四分の一熟の卵であったがこれをカレーにとろとろ混ぜ込んで食うと、美味いわあ。しかし半熟どころか四分の一熟ってどんな日本語なんだか。

　午後からちょっとした力仕事。業者さんと一緒になって（休日出勤ゴクローさんです）あるものの修理。ひいひいやって終った時は汗だく。終了後事務所へ戻って冷たいミネラルウォーターを四分の一ガロンほどもラッパ飲みする。まるで大藪ヒーローみたいだ。まあ、そんな一ガロンのミネラルウォーターのペットボトルなんてものがあればの話ですがね。

　夕食は珍しくもすき焼。しかも国産牛で多少煮すぎても硬くならない肉質の良さ。それとカツオの叩き。こちらも味が濃くて博多万能ねぎをまぶしたやつを味ポン、マヨネーズで食べると自然と顔がほころんでくる。ビールも飲んだ。二缶も飲んだ。さすがにゴハンは食べませんでした。おしまい。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてWOWOWで録画しておいた小林旭の『女を忘れろ』を大画面再生。渡り鳥シリーズなどの超人的ヒーローとはまったく対照的な悩めるヒーローとしての旭にシビレル。また彼の年上の恋人役の南田洋子の嫉妬の演技も鬼気迫る。浅丘ルリ子が帰った直後、鏡台に走りよって自分の顔を確かめるなんざ、ちょっと怖いくらいであった。ただラストのあれはなんだ。ヤクザの金子信雄にスカウトされた旭、いきなりバンコク経由でアメリカ入国、彼の国でスパイになるというのはいくらなんでもやりすぎであろう。

　シャワー浴びて録画しておいた「トリビア」を見つつ酒。あの雑種犬の種はちょっと悲惨だったなあ（笑）。まあ、馬鹿な子ほど可愛いと飼い主の人たちが思ってくれればいいのだが。ひとしきり酔って午前一時過ぎに就寝。

　9月19日（月）　サイモントン隆盛
　宇宙人からパンケーキ貰うでごわす。類似の駄洒落としてサイモントン・ふみとかあるな。またまた輸入ＤＶＤの話。「ＳＦ映画クラシック50本パック」「ホラー映画クラシック50本パック」に続いて見つけたのが「ミュージカル映画クラシック50本パック」だいたい私のミュージカル映画についての知識といえばアステア、ジュディ・ガーランド、ミッキー・ルーニー、ジーン・ケリーが中心だから今だ見ていない作品が山のように残っている。この「ミュージカル映画クラシック50本パック」はだから未見の作品だらけ。その数実に48本を数えるのである。これも約30ドルで一本あたりに換算すれば1.6ドル。送料含めたって二ドルにもなるまいからもう買う、買う、絶対買う。日本にはほとんど入ってこないような誰も知らないマイナー極まるミュージカル映画を見まくってやる。

　これからの3ヶ月、「ＳＦ映画クラシック50本パック」や「ハロルド・ロイドコメディコレクション」や「キングコング三部作ＤＶＤボックス」、それにこの「ミュージカル映画クラシック50本パック」などを買っていくと未見作品が一挙に110本近くになる。これにこの間録画したハイビジョンの『地球の静止する日』やなにかを加えるとＳＦシネクラシックスのネタを一年半まかなうことができるのだ。そうすると一年半分の輸入ＤＶＤ購入代金が浮く訳で（笑）これが凡そ20万円か。月にするとだいたい14,000円。うわお、ローンが組めるぞ（大笑い）。これで年内に発売される筈のハイビジョンＤＶＤプレーヤー買ってしまおうか。

　ウンコＧメンの主力攻撃ヘリコプターはＥＨ-1だ。米国戦闘ヘリＡＨ-1をモデルとして改造されたこのヘリコプター、座席が洋式便器になっている。前席の射撃手、後席の操縦士ともに飛行中いつでもウンコができるようになっているのだ。しかも便座には電熱線が通っており剥き出しの尻をやさしく温めてくれるのであると仕事。ええ、今日は連休の最終日でございますが、私は午前中からゴミの整理です（笑）。いやあ、この二ヶ月ばかり五件もの退去者が出たため倉庫に彼らの残していった萌えないじゃなかった燃えないゴミが大量にあったという・・・。今日がこの地区の燃えないゴミ収集日なのでまとめて出してしまえ、忘れると後1ヶ月そのままだぞという訳で頑張ったのでございます。

　疲れた。しかもまた得体の知れぬ毒蟲に腕を噛まれた。ちょっとイヤになった。昼飯は自宅へ戻って昨日のすき焼の煮汁でオーストラリア産牛肉を煮てうどんのうえに乗っける。またもお馴染み冷凍うどんの肉うどんである。汁を辛くしすぎて食後やたらに喉が渇いた。

　事務所へ戻って清算書作成。それから水道料金の受け取りなど。また変なセールスが来て何にどれくらい金を使っているのかと聞きやがる。つーか、教えないよ、そんな情報（笑）。とにかく言っておくけど飛び込みのセールスとかから絶対ものは買わないし仕事を依頼することもない。従来付き合いのある業者さんがたくさんおりますので、もう十分なのでございますの。

　夕食は北海道旅行に行った弟夫婦が送ってくれたボイルのズワイ蟹。甲羅や足の鋭い刺に「いたたた、ちちち」と叫びながらがすがす解体していく。解体したのにキャベツのウマたれをちょっとつけて口に運ぶと、ウン、さすがに美味い。身の甘味がちゃーんと残っている。もっともあまりにも量がありすぎてさいごは少し飽きてしまったけれども。すっかり蟹くさくなった息を吐きながらおにぎり一個で仕上げ。ビールは二缶飲んだ。〆のコーヒーは如例。明日の昼は残った蟹の身でチャーハン作ろうっと。

　それから自室に戻ってだらだらテレビ。途中ハイビジョンの「ナインティナインライブ」を見たりする。それから酒を飲んでひれひれはれはれと酔っ払ったのでありました。

　9月20日（火）　チーチ離れ
　いい加減にマリファナ映画とかロバート・ロドリゲスの映画から卒業しましょうって、いや、それはできないから（笑）。今年の秋は注目のＡＶ商品が続々登場。まずはソニーのフルハイビジョンプロジェクターＶＰＬ-ＶＷ100。いいなあ、実売108万円だからあのクオリアが一挙半額以下ですぜ。それに倍密化のＤＲＣに最新タイプのものを使っておりことＮＴＳＣの画質に限ればクオリアを上回る可能性がある由。もっともクオリアと同じくクセノンランプなので2,000時間ごとに10万円かかるけれども。

　また、日立のテラバイトＨＤＤ/ＤＶＤレコーダー　ＤＶ-ＤＨ1000Ｗ。なぬ、衛星デジタルハイビジョンが100時間記録可能？ひゃーすげえ、実売23万円だそうだが、ちょっと欲しくなりますなあ（笑）。i-リンク付だからＣＡＴＶのケーブルセットトップボックスも接続できるしこれだったらほとんどハイビジョン放送を任せられる。Ｄ-ＶＨＳへのムーヴも可能であるけれども、面倒くさいので（笑）私なぞはＤ-ＶＨＳを並列に接続して最初っから保存するつもりの番組はこっちで録画しちゃおうと思うのである。買えもしないうちから使い方の工夫を考える、皆様、ＡＶ（オーディオビジュアル）愛好者てものはこげなものでありますと。

　糞尿怪獣が出現した！ウンコＧメン出動だ。Ｇメン達はだっと駆け出してトイレに駆け込む。洋式便器に座ってボタンを押すと便所の奥がつっと開いてそのまま糞尿戦闘機や糞尿戦車、糞尿ヘリコプターの格納庫に運ばれるのである。中には移動中、本当に用を足してしまうものがおり、これはウンコＧメンの密かな悩みの種のなっているのだと仕事。

　午前中、支払い関連まとめてやる。銀行で振込み数回、お金を引き出して事務所へ戻り業者さんへの支払い。同時に清算書を作成してファックス。かなり面倒な仕事であったが全部終ってホッとする。

　昼飯はインスタントラーメン、マルタイ屋台ラーメンと蟹チャーハンを少し。どちらもすこぶるつきに美味し。急いで事務所に戻って来客待つ。首尾よくご希望に合致した物件があったので即案内。まあ、一度担当の不動産屋によって鍵を借りなければならぬというのがどうにも間抜けではあるけれども（笑）。案内を終えてお客様お送りし帰社。結果はうーん、どうなるかなあ。

　夕食は天然鯛！の刺身。カツオタタキのフライ（笑）、白身魚のフライ、ピーマン・シイタケの天ぷら。どうにも複雑な組み合わせであります。ビールは飲まず麦茶のみ。フライにはレモン汁とトンカツソース、天ぷらは大根おろしの天ツユで。どちらも美味しい。ゴハン一膳食べて〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にて輸入ＤＶＤの『The Last Slumber Party』（1987年）の続き。夢から覚めたクリス、他の二人を起こして「誰か、いたずら電話かけてくるの。あの三馬鹿の仕業じゃないの。それに超怖い夢みて、もういやー」眠れないってんで三人階下に降りてテレビでゾンビ映画なぞ見ております。でも、午前3時なんだよ、今（笑）。テレビで映画とかやってんのか。

　そのうち眠くなったリンダ、寝室に戻ってベッドに横たわります。するとベッドの下からするする這いだしてきたのがサイエンス。メスを持って眠ったリンダに迫りますな。しかし、いきなりあの“患者”が背後から彼の喉を押さえてザックザク。喉を切り開いてしまいましたとさ。あえなく絶命するサイエンス。そんなことが起こっているとは夢にも思わない階下の二人。次にスティシーがふわわとあくびして「あたしもそろそろ寝るわ」ベッドに寝ようとする訳です。毛布をぱっとめくったらわあ、リンダじゃなくってサイエンスの死体だよう。ぎゃっと悲鳴をあげたスティシー、彼女を“患者”が捕まえます。

　さて、リンダママ、彼女の枕元の電話がリーンとなってはい、リンダパパ、シックラー先生でした。「ハニー、もうすぐ帰るよ、そっちは変わりないかい？」なんて言うのです。「大丈夫、早く帰ってきてね」と電話を切ったリンダママは台所へ。テレビをみていたクリスに「裏の戸締まり見てちょうだいな」と声を掛けるのであります。ヨソの子供に戸締り確認させてはいけないと思いますが（笑）。クリス言われたとおり裏の戸を見に行くとあの三馬鹿の車がそのままになっていることにきがつきます。「トミー・ビリー、どうしたの？」叫ぶクリス。その後をすり抜けて家に忍び込むスコット。あー、もうなんだか良くわからん。

　家へ戻ろうとしたクリス、ドアを開けるとバーン、リンダでした。「モー驚かさないでよ、超ビックリした」リンダ、ばたりと倒れます。その背中は血で真っ赤に染まっていました。「ひっ！」さあ、大変なことになったクリス、警察に通報しようとして電話を捜すのですが、どいつもこいつも通じてない。ツーツー言うだけなのであります。クリス、電話を求めて二階へ上がりますな。そしてベッドの毛布のふくらみに気がついてよせばいいのに、ばっとめくると、トレイシーの死体。「ひーっ」おまけに背後のクローゼットから怪しい物音。クリス、振り返って叫びます。「そこにいるのは誰！」ぶらーんとトミーの死体が落ちてきて宙吊りになるという（大笑い）。「ひーっっ」声にならない悲鳴をあげて逃げ出すクリスです。

　クリスはリンダママの寝室へ。しかし誰もいません。あ、シャワーの音だ。バスルームに行ってみるとまた誰もいない。そのクリスの背中に何者かの手が置かれた！リンダママでした。彼女は娘と同じく背中を朱に染めてばったり倒れ絶命するのです。「ひーっっっ」クリスは台所へ行って引き出しをあさります。武器を調達しようというのですな。ようやく包丁を見つけて手に取った、同時に背後から何者かの気配、「いやーっ」振り返るなりぐさっ。それがスコットだったという・・・、もう訳が分かりません。

　この時ぱっと電気が消えます。どうやら“患者”が電線を切ってしまったらしい。クリスはもう半狂乱です。そしてその彼女にメスを振りかざして近づく“患者”、クリス、気がついて目を恐怖に見開きます。メスを振りかざして近づく“患者”、悲鳴を上げるクリス。手が振り下ろされた。ギャーッ、は、胸に包丁を受けたのは“患者”の方？な、なんじゃそりゃ。“患者”胸の傷からチューチュー血を吹きながら倒れ付すのでした。クリスも安堵のあまり失神してしまいます。

　と、ここで帰ってきたのがリンダパパ、シックラー先生。先生ったら手術着のままで車から降りて手術着のまま家に入って手術着のまま冷蔵庫から牛乳パックだしてラッパ飲み。医者の先生とはそういうものかいの。とここでさらに不可解な出来事。クリスに胸を刺された筈の“患者”が復活。画面の背後で死体を片づけているのがちらりと映るのです。な、なんじゃ、こりゃ。困惑する私を尻目に電話がなります。シックラー先生が出ると「先生、大変です。患者のランダルさん（スティーブン・タイラー）が逃げました。すぐ戻ってきて下さい」急いで車に乗り込み病院へ向かうシックラー先生。ははあ、あの“患者”、ランダルっていうのね。やっと分かった（笑）。

　病院へ戻ったシックラー先生、エレベーターに乗り込むとなんとランダルがわっと襲い掛かって喉をざっくざく。何故かシックラー家のプールに死体をどぼんと放り込むのです。気絶から覚めたクリス、プールに飛び込んでシックラー先生を助けようとするのですが、ランドルに背後から捕まえられて喉をざっくざく。いや、これは現実の出来事としてはあまりにも変であります。ひょっとしたらクリスの夢？でもこれいっぺんやってるし、そんな同じ映画の中で二度もやるかねえ・・・ってやっぱり夢オチかい（大爆笑）。はっと目を覚ますクリス。

　彼女のベッドの側で電話が鳴り出します。でてみるとスティシー。クリスは「凄い夢みたの。キチガ×がリンダの家にやってきて私達を片っ端から殺すのよ」「何馬鹿なことを言っているの、これからリンダの家に行くんでしょ、さっさと容易なさいな」そしてクリスとスティシーは楽しい楽しいパジャマパーティのためにシックラー家に出かけます。

　一方シックラー家で電話が鳴り出します。よう電話のなる映画ですなあ。でてみるとこれがクリスの夢のとおりで「大変です。危険な患者が逃げ出しました。シックラー先生は警察に行っています。お宅の戸締りをきちんとしてください」時既に遅く、ランダル、シックラー家に忍び込むのでした。そして捕まるリンダ、玄関ではクリスとスティシーが呼び鈴を鳴らしています。悲鳴を上げるリンダ。はい、おしまい。

　その後シャワー浴びてＣＡ部屋にて録画しておいた『ラストキャバレー』と『舞妓と暗殺者』を続けて。『ラストキャバレー』貧乏な画面作りに金子監督の苦労が偲ばれる。これは元々日活ポルノ映画だったのを一般向けに再編集したもの。駅前再開発によってなくなるキャバレーの哀愁とポルノ映画らしくキャバレーのボックス席でがんがん本番やっているいやらしさがあまりに食い違っていて大受け。

　『舞妓と暗殺者』、またつながりにくい言葉を並べたね、ええ？話としては貧乏な家の出の志士とこれまた貧乏ゆえに売られた舞妓の純愛もので、なかなかに面白かった。津川雅彦の涼しげな美貌にもびっくり。時代劇栄えする顔なのだねえ。

　その後自室にて録画しておいた「鳥人間コンテスト」見て午前3時過ぎ就寝。

　9月21日（水）　隅の魯山人
　隅のテーブルでガッツガツ食っているという・・・。ＡＶアンプ今だ浮上せず。パイオニアサービスセンターに日参し終業後の閉まったシャッターをばんばん叩いてまだですかー、まだですかーと叫んでいるのにも関わらず得られた返答は「まだ部品が届いていません」だけ。その納期も明らかにされず機械的に「2〜3週間でしょう」と言われるばかり。2週間って今日で修理出してからまるまる二週間目だよおう（笑）。もう私は重度のホームシアターアディクト、ホームシアター依存症、ホームシアター中毒、略してホム中なのだ（何も略するこたぁないやね）。高画質・高音質・大画面の映画を見ないと手が震えてくるのだ。あんまりぶるぶる震えるので朝顔が洗えないのだ、どうしてくれる・・・って喚いてみてもそれで修理が早くなる訳ではないからねえ（笑）。ただひたすらに待ちつづけるしかないのであった。

　まあ、某パイオニアは前回ＬＤプレーヤー　ＣＬＤ-ＨＦ-9Ｇを修理に出したとき治りましたと戻ってきたのはいいが、まったく修理に出す前のままで（笑）文句を言ってやりなおさせたことがある。しかもそれでもキレイに治らず全快するまでに3ヶ月ほど要してええ、大企業なのにこのサービスセンターの技術力の低さは何？たかだか15万程度の商品さえきれいに修理できないのと呆れたものだ。私は今回のＡＶアンプの修理でもこのようなことが起こらぬことを切に願うばかりである。

　本日はお休み。午前9時半に事務所へ出て日記つけ。ついでに事務所ビルの倉庫に仕舞っておいた燃えないゴミを出す。えらい量で疲れてしまう。その後、ぴんでんさん来訪。盆のバーベキューの時に商談が成立した東芝のＨＤＤ/ＤＶＤレコーダー　ＲＤ-Ｘ4（型番こうだっけ、まあいいか）をやっと持ってきてくれたのだ（笑）。さっそくわっせわっせと部屋に運び込む。その後事務所でしばらくお話。いろいろあることでお互い大変ですなあ、まあ、体だけには気をつけましょうやてなことをくっちゃべっておった訳だ。

　30分ほどしてぴんでんさん帰っていく。私はそのまま日記つけを続ける。午前11時20分過ぎ、車に乗り込んでラーメン屋丸八へ。一週間ぶりの外食だ、がすがす食うぞと意気込んで注文したのがラーメン（カタ緬）、餃子5個、ライスの餃子定食。これに取り放題のキムチを組み合わせてさあ、いただきまーす。ラーメン美味し、餃子もがぶりと噛むと中から熱い汁がじゅると出てきて「うぁっちっち」と叫んで店の中を飛び回り店員さんから「お客さん、静かにしてください」としかられたほど。キムチもおいしくゴハンもこの手の店にしてはなかなかのもの。夢中で食いましたな。しかしやはりこの店の定食メニューはへヴィだ。餃子二個、チャーシューそのまんま、ゴハン少しという時点でもはや腹いっぱい。後はせっかくの美味しい料理を惰性的に詰め込むこととなる。これは本当に残念だ。

　満腹の腹をぽんぽこ鳴らしながら車に乗り込み、今度はＴＳＵＴＡＹＡ併設の漫画喫茶へ（笑）。金がないですからな、399円で1時間、コーヒーなど飲み放題、漫画読み放題というのは大変にありがたいのでございます。天神などバス使うだけで往復440円掛かっちゃいますからな。ええ、こんな安上がりのところしか使えません。

　事務所に戻って日記を完成させる。それからちょっとゲームなど。午後4時過ぎに帰宅。直ちにＨＤＤ/ＤＶＤレコーダーのセッティング。接続そのものは10分程度で終ったけれども、あれあれ、ＵＨＦのテレＱ（テレビ東京の九州版）、ＦＢＳ（日テレ系列）が受信できないでやんの。あれこれ弄くったけれども解決できず。これはＣＡＴＶの方に聞いてみなければならないか。録画・再生は普通にできている。外部器機のスイッチに連動する音声・映像端子があることを知って大喜び。これならＣＡＴＶのセットトップボックスで予約操作するだけでいいではないか。はい試してみたらあれあれ（またかよ）今度はセットトップボックスの予約操作がまったくできない。いや、予約はできるのだが何故か動作しないのだ。ひゃー、ＣＡＴＶ導入当初は予約ができないのはiリンクの不安定さに起因するかと思っていたのだが、なんだ、ただのセットトップボックス不良ではないか。とほほほ、またＣＡＴＶに連絡しなければならないよう。

　夕食はコンビニ飯。ビール一缶飲みつつチーズ鱈、生野菜、カツオのフライ（硬くなっていてまるで質の悪い鯨肉のようであった）を食べる。仕上げは冷凍うどんのぶっかけ。スダチを絞ってずるずる啜り込むとなかなかの美味さ。〆のコーヒーは如例。

　その後ＣＡ部屋にて録画しておいた『最高殊勲夫人』を見る。会社のことやら社長の息子やら庶民の娘やらが複雑に絡んだ恋愛絵巻。船越英二が横暴な夫人に辟易してついに芸者と浮気しようとするが、そのおどおどぶりに笑わされる。源氏鶏太の原作の良さを実にうまく映像化していた。

　シャワーを浴びて酒を飲みながら録画しておいた「トリビアの泉」、今日はスペシャルであったが、出来はそれほどでもなし。

　9月22日（木）　美女とヤク中
　現実でもこういう組み合わせは多いのではないか。「ななななにおうううう、もうシャ、シャ、シャ、シャシャブ買う金ないだああ、だだだだだだだだったらお前、お前、お前、ソープ行け、ソープ、そ、そ、そ、そ、そ、そうすりゃりゃりゃりゃりゃい、今のさ、三倍稼げるだろ、シャシャシャシャシャブくらいいくらでもか、か、か、買えるっての！」書いててちょっとイヤになって参りました（笑）。

　ＣＡＴＶのＳＴＢ（セットトップボックス）の予約不能についてサービスセンターに連絡。状況を説明すると「いっぺん本体のリセットスィッチをお試し下さい。それでも駄目ならＳＴＢ交換ですな」リセットスィッチを試してみました。同じでした、はい、交換決定。なお事前に「iリンクがついている機種じゃないと困りますからね」と散々釘を刺しておいたのが効いたらしく交換する機種は今と同じＴＺ-ＤＣＨ500ということになりました。はい、目出度し、目出度し。交換は来週水曜の予定。それまでは手動でやろう（笑）。

　ウンコＧメンは世界で唯一の絶対防衛兵器ウンコバリアーを備えている。これは基地の周囲に設備された排出口から高圧で糞尿を噴射、糞尿カーテンを形成することで怪獣やミサイル等の飛翔兵器を防ぐというまさに画期的なものである。もっとも一度これを使うと基地の周囲四キロが糞尿の海となるので地元住民には大変不評のようだ。ある住民など「これなら怪獣に暴れられた方がはるかにましだ。少なくとも怪獣は臭くないからな！」と叫んだほどであったと仕事｡

　午前中、事務所にて受け取り仕事。国勢調査の人もくる。なかなかに大変なことである。昼飯は自宅にて昨日の残りゴハンにレトルトのカレーをかけて食ったのであった。デザートとして梨を2切れ。これがまたがりごりで全然美味しくないの（笑）。午後から管理物件の見回り。昨日あれだけ苦労して貯まっていた燃えないゴミをだしたというのに、もうペットボトルを出しているやつがおる！これは再来週だ、馬鹿者と叫びつつ車に詰め込み事務所の倉庫に保管したのであった。後は保証会社とのやりとり。業者さんからリフォーム完成の知らせ、点検等々。

　夕食はさんまの塩焼き、カンパチ、さんまの刺身、ジャコ・ワカメ・玉ねぎ・レタスのサラダ、サトイモ・牛肉・根菜類の炊き合わせ。実にヘルシーなメニューでございますな。ビールは飲まずに麦茶のみ。これでオカズを清々粛々と片づけていく。さんまの塩焼きはこのシーズン一の美味しさ。ハラワタまで美味しく食べられたのは久しぶり。仕上げは昨日の残り飯でこしらえたおにぎり一個。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて輸入ＤＶＤ　『Terror at Tenkiller』　1987年を大画面再生。はい、ここは夜のダム湖でしょうか。男に追われる女。あっさりと追いつかれてナイフで喉をざっくざく。「びわー」と叫んで絶命する女。おいおいのっけからこれかよ（笑）。男はえっちらおっちら女の死体をボートに積み込んで湖へ。そして死体を湖にどぼん、はい、タイトルでます。

　大学のプール。女が泳いでおります。彼女こそがこの作品の主人公レズリー、愛称レズ（スティシー・ローガン）。そこに男がやってきますな、彼こそがレズリーのボーイフレンド、ジョシュ、愛称なし（ケヴィン・メイヤー）、彼はレズリーに「おい、いつまで泳いでいるんだ、さっさと上がれよ」と優しい言葉をかけるのでした。レズリー、言われたとおりプールから上がって更衣室へ。シャワーを浴び始めます。すると背後から怪しい手が伸びてレズリーに「わうっびっくりした！」振り返ったレズリーが見たのはにやにやしている女。彼女こそが彼女の友達、ジャナ、やっぱり愛称なし（マイケル・マーチャント）だったのですってもう彼こそがとか彼女こそがとかもう良いから（笑）。

　「レズ　ジョシュが来ているわよ」「知っているわ、プールに来たもの」ジャナは心配そうな顔で「彼とのつきあいはやめたほうが良いんじゃなくて、あれって完全なダメ男よ」でもレズは浮かない顔。彼女とジョシュは高校生の時に結婚の約束をしたカップルだったのです。「そういうけどジャナ、彼にもいいところはあるのよ、それに彼、私を愛してくれてるわ」

　着替えを終えて外にでる女二人。するとダメ男、ジョシュが待ち構えておるわけですよ。ジョシュはレズの手をぐいとつかんで「何ぐずぐずしてんだよ、さあ行くぞ」悲鳴をあげるレズ、あまりのことにジャナが割って入ります。「その手を離しなさい、ダメ男、警察呼ぶわよ、ダメ男」ジョシュは「君には関係のないことだ」と言い返すのですが、警察を呼ばれたらさすがにまずいので「今日はこのへんで勘弁してやる、憶えておけよ」と捨て台詞を残して去って行ったのです。しかし、強く捕まれたレズの手にはアザがついてしまっていました。「大変、早く手当てしなくちゃ」と慌てるジャナですが、レズは諦めたような顔で「大丈夫よ、アザをつけられるの、今日が始めてじゃないし」ああ、ダメ男でおまけに暴力男かよ！驚いたジャナ「そんな暴力なんて最低じゃない、とっとと別れてしまうべきだわ」「あたしたちの両親友人同士だし、とても別れるなんてことできないわ」うわー、イヤなところがリアルですなあ（大笑い）。

　このダメ男でおまけに暴力男から逃れるためにはどうしたらいいか。夏休みの間中ジョシュの知らないところにバカンスに行けばいいという短絡的な思考で荷造りを始める女二人。この期に及んでレズは「両親に帰省するっていってあるし、それにジョシュにまったく会わないというのも・・・」ぐずぐず言っているのですが（笑）ジャナの押しの強さに説得させられちゃう。この時ジョシュから電話が掛かってきてレズに会いたいだのどうのだというのですが、横合いからジャナが受話器引っ手繰って「二度と顔を見せないで、電話もダメよ、本当に警察呼ぶからね！」叩き切ってしまうという・・・。

　さて、無事車に乗り込んでバカンスに出かけた女二人であります。目的地はテンキラーレイク。無理やり訳するならば「十人殺湖」うわ、嫌な観光地だよ（笑）。しかもその名前の由来がインディアンの乙女が十人の勇士を殺し返したという事件なのですから嫌さ倍増ですよ。絶対この観光地、10人殺しのインディアンの乙女の木彫りの人形売ってますね。

　ジャナとレズ、まずジャナの馴染みのダイナー、「チャーリーの店」に行きます。ここは14の年からジャナがウェイトレスのバイトをやっていたというお店。ここでレズにアルバイトさせようというのです。チャーリーの店にはデビーというウェイトレスがいるのですが、まあ、彼女が休んでいる時に働かせてくれということで。また、この店にはちょっとカッコ良い若者、トーもいました。でもこいつ、カッコいいけど何か訳ありげ。彼は「お、見慣れない女がおるぞ」みたいな目でジャナとレズをじろじろ観察するのです。

　チャーリーに後でバイトについて電話してくれるように頼んだ二人、予約しておいた山小屋へ。到着するなりすぐに水着へ着替えるジャナとレズ。あ、ジャナのオッパイ見えた（笑）。二人は近くの船着場から湖へ飛び込むのでした。ひとしきり泳ぎを楽しんだ後、ジャナが十人殺しのインディアンの乙女についてさらに詳しい話を聞かせてくれるのでした。おれ、別にそんな話聞きたくないんだけどさ。

　このインディアンの乙女、妹を他の部族に拉致されて殺されてしまったのです。乙女は仕返しにその部族の勇士十人を殺し返したのですな。しかもその最期の一人は自らおとりとなって湖に誘い込みもろともに溺死したという・・・。ジャナはこの話、八歳の時にパパから聞かせてもらったそうなのですが、ジャナパパ、こんな陰惨な話、幼い娘に教えるなよ（笑）。そしてこの場面の締めくくりはジャナの「あんな男のことは忘れなさい」説教。レズ、神妙な顔で頷きます。

　さて場面代わってでてきたのはチャーリーの店のウェイトレス、デビー、皆さん、覚えていますか？彼女は男とのデートを終えて帰宅するところ。その彼女を何者かがつけております。家に戻ったデビー、ジャグジーを沸かしてさあ、入浴、ううーん気持ちいいとなったところに男が乱入、デビーに襲い掛かるのです。この男、あ、あれ、トーじゃないの、なんだ、こいつが殺人鬼か、しかし、こんなに早く正体明かしてどうするんだ（笑）。デビー、「トー、何すんのよ、トー」ともがき暴れるのですが、お湯にむりやり顔をつけられがぼぼぼぼ。ふらふらになったところを彼女自身が使っていた果物ナイフでぐっさぐさ。「びわー！」たまらず絶命するデビー。そうしてみるみるうちにお湯が赤く染まっていくのはお約束ですね。

　次の日、モーターボートで湖面を自由自在に駆け巡ろうやないけと若大将的発想でボートハーバーへやってきたジャナとレズ。ジャナのパパの持ちボートをプリーチャー（デール・バックマスター）という老齢の管理人に出して貰おうとします。ねっとりした目で二人を見るプリーチャー。もういい加減いい年なのにいやらしいことですな。おまけにトーも現れて「あ、チャーリーの店であった人じゃん。ボート？俺、出してくるよ、燃料も入れてあげるね」この親切な振る舞いにレズもジャナも大感激。殺人鬼とも知らず、この男のファンになってしまったのであります。二人がボートで出かけるとプリーチャーが「いい女だなあ、くっく、たまらないぜ、すっぽん！」と言いだします。彼を睨んだトーは「おっさん、あの女たちには手を出すな！」あら、そうするとこの二人、案外仲悪いのかしら。

　その夜、山小屋の電話がりーん、何の気なしにレズがでてみると、これがジョシュでした。「えー、あなた、どうしてここの番号を知ったの？ええ？あたしの両親に聞いた、もうナイショだっていってたのに」もう泣きださんばかりのリズ。「どこにいるかって？だめだめそれは教えられないわ、お願い、あたしのことはそっとしておいて」ここでまたジャナが受話器ひったくる訳ですよ（笑）。「電話してくんなって言っただろ、この馬鹿」叩ききります。また電話がなってジャナ、受話器をとるとまたこれがジョシュなんだ、当然、「シンプルに死ね！馬鹿！」叩き切ります。三度電話がなって「火星に行くか、お前は！」とジャナが叫ぶとそれがチャーリーだったという・・・（笑）。ありがちなギャグですが、なんで火星なんでしょうね。それはともかくとしてチャーリーの電話はアルバイトに関すること。デビーの後の遅番、午後からなら手伝ってくれというのです。ジャナとレズは喜んで「それでいいです、よろしくお願いします」

　さあ、アルバイトも決まったことだしもう寝ようかとなったところで訪問者。プリーチャーでした。彼は二人に採れたての魚を持ってきたというのですが、ちょっと小屋に上げてビールでも飲ましてくれやなどとズウズウシイことを言い出します。どんなジジイかと思いますな（笑）。ジャナは「もう遅いし、あたしたち寝るところでしたから」と言ってあっさり追い返してしまうのですが。プリーチャーはその後も未練たらしく山小屋のあたりをうろついております。とそこへ現れたのがトー、プリーチャーとトーは女に手を出すな、出すぞと言い争いを始めます。トー、懐から恐ろしいほど大きなナイフを出してプリチャーの腹にどすぐさぐりぐり、プリーチャー、悶絶死です。なおもトー、ナイフでぞくぞく彼の右手を切り取って物置小屋の中へぽいっ。

　一夜明けてまた爽やかな1日がやってまいりました。留守電をセットして出かけるレズとジャナ。この留守電がぴーっとなって何者かからの「はあ、はあ、やったるぞ、覚悟しておけ」というメッセージを録音します。戻ってきたジャナがこのメッセージを聞いてびっくり。てっきりジョシュの仕業かと思ってレズには知らせません。さて、どうしたものかと迷っているうちにトーが現れます。ジャナが彼にボートの整備を頼んでいたのです。ジャナは彼を上げてビールを振舞うのでした。そして「いやー、プリーチャー仕事に来なくってさ、実際困るよ、あのじいさんにはさ」っててめえがやっつけちゃったんじゃないか（笑）。はい、今日はここまで。

　その後シャワーを浴びて今度はＣＡ部屋にて録画しておいた『博徒無情』　渡哲也の博徒に惚れた娘、松原智恵子がヤクザの女ゆえに降りかかってくる様々な苦難をヨヨヨと耐える物語。才人、齊藤武市監督としては話の焦点をうまく絞れなかった感あり。また松原智恵子に出てくる男がみんな惚れてライバルを殺そうとしたりあるいは実らぬ恋に絶望して自殺したりしまいには渡哲也までが非業の死を遂げるという・・・、ここまでくるともう松原智恵子の呪いですよ。

　それから「スタートレック　エンタープライズ」そろそろ第三シーズンもクライマックスか。だんだん話の流れがわかってきて、ようやくオモシロクなってきたのではないか。

　自室に戻って録画しておいた「黄金伝説」などを見る。午前2時半就寝。ところが午前6時ちょっと前に目を覚ましてしまいそれからベッドの中でもんもん。肩のあたりの虫刺されが痒くて仕方なくなりいいやもうと飛び起きる。ムヒを塗ってなかばヤケクソで二谷英明のアクション映画『散弾銃の男』を全部見てしまった。二谷英明、相変わらず歌が下手だねえ（笑）。鈴木清順らしくスピード感のある軽快な映画であったがあの小高雄二の悪役の存在価値がない。彼を除いても話は成立してしまうからだ。それに小高雄二の悪役ってのは、それも西部劇テイストの悪役は絶対似合わないと思います。

　映画見終わったら午前7時半。少しでも寝ておこうと思ってベッドへ。ああ、睡眠不足で死ぬぞ、こりゃ。

　9月24日（金）　セルラーホンを脱がさないで
　今はだめよ、感電するから。あーあ、自分で言うのも何だが、くっだらねえ駄洒落だよ、ほんと。某友人より買ったＨＤＤ/ＤＶＤレコーダー　東芝のＲＤ-Ｘ4であるけれどもネットで評判を呼んで驚いた。「東芝のＨＤＤは駄目、不良品続出、サービスもＨＤＤの故障なら保障期間関係なしに交換してくれる」おい、おい、えらい悪評ばかりでないの（笑）。おそらくこういった症状に見舞われる人というのは私などが比較にならないほどのへヴィユーザーなのであろうが、読んでいてあんまり気持ちの良いものではありません。私としてはもう買ってしまった手前、こういった評判をなるべく無視し、「お、ＲＤ-Ｘ4のチューナー、今まで使っていた12,000円テレビのそれよりよっぽど高画質やんけ（当然だけど）。お、入力3が自動入力？ＣＡＴＶここに入力したら連動してくれるの、お、こりゃあ、ラクチンや。ＨＤＤ250ＧＢというのはやはりでかいな、ＳＰモードで100時間だからな」と良い処ばかり見るようにして己の心理的安定を図っておりますが。

　ウンコＧメンでは超ウンコミサイルを開発した。このミサイル一発で地球程度の惑星がウンコまみれになるという恐ろしい兵器だ。こんなものを地球上で実験するわけには無論いかないのでウンコＧメンはアステロイドベルト帯の小惑星でテストすることになった。そしてさっそくミサイルが撃ち込まれたのだがと仕事。だからどんな仕事なの、これは（笑）。午前中案内一件、三週間前から引っ張っていてそれなりに準備していたのだが、いざやってみると、ああ、上手くいかなかった。落ち込みつつお客様を市内某所まで送って帰社。落ち込みつつ受け取り仕事。また国勢調査のことでなにやら聞かれる。面倒くさいのでいっそいっそ文書にしておいて手渡そうとまで思ったが、これはさすがにヤバイのでやめておいた。

　昼飯は大根をたっぷりおろしてうどん三昧。ぶっかけと釜揚げで久しぶりに二玉の暴れ食い。「何々少々食いすぎてもタカジャスターゼが消化してくれる」という苦沙弥先生的発想。それに何よりこうやって食ううどんは美味いのだ。事務所へ戻ってあれこれ。クレームで鍵がどうのというのが入り、あわてて鍵屋さんを手配。なんでたった一年でそういうことになってしまうかねえ。終了後、管理物件の見回り、退去予定の入居者となにくれとなく打ち合わせ。

　夕食は下の弟が来ていたので刺身各種。鯵・さんま・イサキなどなど。これに牛肉の炒め物、レタス・ワカメ・玉ねぎ・ジャコの野菜サラダ。こうなったら仕方なしととっておきのエビスビールを開けた。500ミリリットル缶を飲んでしまった。仕上げにゴハン一膳牛肉で食べて〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて録画しておいた『日本の熱い日々・謀殺　下山事件』を見る。ＧＨＱ関与という可能性を少しずつ掘り込んでいくサスペンスタッチの演出はなかなかのもので132分の長尺が少しも気にならなかった。ただ、陰謀史観特有の間抜けさも少なからずあって、最期に真実らしきものを証言する丸山、しきりに「本当のことを言ったら殺される」と仲代達也のインタビューに応じないのだが、新聞記者が足しげく通っているだけで証言しなくたって殺されると思うぞ（笑）。なんで謀略組織はターゲットが証言するまで気長に待っているのか、ねえ。

　その後輸入ＤＶＤ、『Terror at Tenkiller』　1987年の続き。ジャナはトー（マイク・ウィルス）にジョシュのことを話します。トーは憤然となって「僕はそんな男理解できないな、恋人を苦しめるなんて」ってお前が言うな、お前が。でも、ジャナは彼にポーっとなっていて「もっと親しくなりたいわね」とか言っております。まあまあお嬢さん、お待ちなさい、映画の最期の方でこれ以上はないくらい“親しく”なれますから、うひひひひ。

　トーが帰っていった後レズがあくびなんかしながら起きてきます。ジャナは彼女に例の留守電聞かせて「どう、この声ジョシュかしら」「ちょっと分からない、でも怖いわ、あの人だったらやりかねないもの」もうとにかくこの手の電話は無視することにします。ジョシュはレズを怖がらせようとしているので無視するのが一番だということになったのであります。

　その夜、がーがー寝ているレズ、窓の外から聞こえてくるハーモニカの音に目を覚まします。そこにいたのはなんとジョシュ、彼女はまるで魅入られたかのようにふらふら歩いて彼の元に。ジョシュ、長いナイフを振り上げてレズの胸にぐさっ。はっと飛び起きるレズ。夢でしたとさ。ちなみにこのシーン、ジョシュの吹くハーモニカ、まったくハーモニカの音ではありません。電子オルガンか何かで音だしてごまかしております（笑）。

　翌朝、ジャナはアルバイト、レズが起きてくるとまたまた電話がりーん、とってみるとまたまた悪戯電話。しばらく聞き入った後、「ジョシュ、あなたなの、こんな馬鹿なこともうやめて！」叩き切ってしまいました。そうしてチャーリィの店へ向かうレズ。ジャナとさっきの電話について「なんて言ってたの、あいつ」「私をビューティフルなんて呼んでいた。捕まえてやるぞとも言っていた」「うわー、気色わる」とジャナ。「でもあなた、そんな電話があった割には落ち着いているじゃない」レズは「うん、だってもう怖がってなんかいられないんだもの、私生まれ変わらなくっちゃ」そんなレズにジャナも嬉しそう。「そうよ、そうするべきよ、さ、仕事しよ」

　ここにトーがやってきてまたジョシュのことを三人で話すという・・・。またそんな男はやめておけ、愛しているのか？そんなのは本当の愛とはいえないぞというお説教の繰り返しです。もう、俺、ジョシュのことはいいからいい加減誰か殺されてくれよ（笑）。

　さて、仕事の終ったジャナは遅番のレズを残して帰ります。家に戻るなりビキニとなって湖へ向かうジャナ。泳ぎ始めるのですが、とたんに雨。舌打ちしたジャナは船着場に上がって雨がやむのを待ちます。そのうちついつい寝込んでしまったのでありました・・・。あたりはすでにとっぷりと暮れています。そんなことは知らずにがーがービキニのままで寝ているジャナ。そこにそろそろと近づいてくるボート、トーですわ。そろそろとジャナに近寄ったトー、ナイフを振り上げて彼女の背中にぐさっと思いきや、ジャナ起こしやがった。そのまま彼女の頭をつっこんで水中へ。「がぼごぼごぼぼぼ」になるかと思いきや「小屋でビール飲もうよ」だって。どうせ殺すんだからそんなにもったいぶるなよ。

　場面代わってチャーリーの店で手持ち無沙汰にしているレズ。客がいないのでスティーブン・キングの「スタンド」なんぞ読んでおります。ああ、これもあの時代のホラーの定番ギャグだったなあ。そこに電話、出てみるとこれがまたジョシュらしき悪戯電話。レズ、「何考えてんのよ」と叫んで切ってしまうのですが、どうやってここの番号知ったのかとか思わないのですかね（笑）。

　山小屋に戻ります。ジャナ、何故か台所の流しで頭を洗っております。その背中を見ながらビールを飲んでいるトー。もう思いっきり背中から刺しなさいといわんばかりの無防備さ。トーは密かに電話機のコードを外してしまいます。そしてやおら立ち上がり包丁を手に取るとジャナの背中にぐさーっ！「びわー」あまりの苦痛に喚くジャナ！「トー、な、何するの」ぐさっ、ぐさっ、ぐさぐさぐさのメッタ突き。よう知らん男の前でビキニのまま頭洗ったりするからこういう目に会うのじゃ。

　といきなり場面が変わって地図を前に電話をかけようとしているジョシュ。何故か電話が掛からない。何しろ山小屋ではトーが電話線外しましたからなあ。ついに決心したジョシュ、自ら車を駆って山小屋へ向かうことになります。ちょっと待て、山小屋が駄目ならなんでチャーリーの店にかけようとしないんだ。ついさっきレズが出たじゃないか。それともチャーリーの店にかけてきたのはジョシュじゃなかったのでしょうか。まあ、あんまり考えるような映画じゃないですけどね。

　そしてレズも店を仕舞って山小屋へ戻ります。しかし小屋はまっくら、ジャナの姿も見えません。おまけに台所にはビキニの水着が落ちている（笑）。心配になったレズは外へ捜しにいきます。そうしてボートの中をのぞくとばーん、ジャナが死んでいるではありませんか。そして彼女の背後に現れたのはトー。ぎゃっと飛び上がるレズですが、この時点で彼がジャナを殺したとは思っていません。逆に「ジョシュが殺したのよ」とトーに訴える有様。トーは「よし、山小屋に戻って保安官に電話しよう」そうして二人で小屋へ戻るのであります。

　しかし小屋へ戻った瞬間豹変するトー。「本当は君を愛していたのだ、君とヤリたかったのだ」と彼女に襲い掛かるのです。ジャナを殺したのはこいつだったの。驚愕したレズ、ひーっと逃げ出します。物置小屋に逃げ込もうとして扉を開けるとああ、無残なプリーチャーの死体、切り取られた腕、「ぎゃああ」再び悲鳴をあげて逃げ出すレズです。この後しばらくレズとトーの追いかけっこが続くのですが、画面が暗くって何やっているのか良く分かりません（笑）。

　この時山小屋に到着するジョシュ。様子がおかしいことに気づいて山小屋に飛び込み、「レズ、レズ」と叫ぶのでした。レズ、彼の車に気がついて「ジョシュなの、助けてー」山小屋に飛び込みます。あんなに嫌っていたくせに生まれ変わらなくっちゃとかいってたくせに、自分が危なくなるとこうだ、だからこんな駄目男に引っ掛かるのじゃ。レズ、ソファーに座っていたジョシュを見つけてすがりつきます。しかしがくりと崩れ落ちるジョシュ、既に彼はトーによって殺害されていたのでありました。その瞬間トーに捕まったレズ、トー、「何故逃げる、もうジョシュの心配はしなくていいんだ」完全に狂っております。

　トー、ボートで湖面に漕ぎ出します。ボートの中にはジャナの死体とあれ、あれ、レズもいますな。レズ、湖面に連れてきて何しようというんだ、こいつ。と思う間もなくレズ暴れだします。ボートがぐらぐら揺れて「あっ」湖に投げ出されるレズとトー。ああ、トー、泳げないの、ああ、トー、溺れちゃうよ、レズは泳ぎが得意だからすいすい泳いで助かったよ、な、なんじゃ、こりゃ（大爆笑）。トー、がぼがぼと沈んでいくのでありました。ああ、なんですな、一応勇士を湖で溺死させたインディアンの乙女に重ねたのですかな、あの話が伏線になっていたと。

　ここからレズのナレーション。「警察の捜査でもトーに関することはほとんど分からなかった。どこから来たのか、何故次々に人を殺したのか、彼は何者だったのか」うわっとトーが水面から躍り上がった（ショックシーンのつもりらしい）ところでおしまい。エンドクレジット。

　シャワーを浴びて「Ｋ-1」などを見る。ラストのボブ・サップ戦、まれに見る凡戦であんなもんコンプリートで流されたって仕方ない。他にきちんと放送するべき試合がたくさんあったでしょうが。

　午前3時近くに就寝。

　9月24日（土）　いいとも正四面体
　現役の青年隊って外国人なのね。ＨＤＤ/ＤＶＤレコーダーの導入によりＣＡＴＶの視聴は全て自室で行うことになった。これまではビデオしかなかったので録画時間の不足からＣＡＴＶ部屋で見ざるを得なかったのはこの日記で語られてきた通り。それがＨＤＤ/ＤＶＤレコーダーの導入によって録画し放題、チャンネルＮＥＣＯだろうが、日本映画専門チャンネルだろうが、はたまたスターチャンネルだろうが目についた番組をがっぽがぽいくらでも録画できますバイ！（余談ながら博多弁を表現する際、できますばいとするよりできますバイとしたほうがより実感がでる。これを「クッキングパパ」効果、あるいは「うえやま　とち」効果という）。だからわざわざＣＡＴＶ部屋で父親と録画時間の折衝をすることもなく自室でのんびり見られるようになったのだ。来週水曜日にＣＡＴＶのセットトップボックス交換で予約連動録画が可能になればなおいっそう楽になって、ことによると1日82時間ぐらいテレビの前から動けなくなるのではないだろうか。自室のテレビはセッティングの都合上、ソファーから見て右側前方に配置されている。そんな82時間も斜め向いていたら体が固まってしまって斜めにしか歩けない斜め人間になってしまうぞってこんな下らないことながなが書くな、お前は。

　ウンコＧメン基地には強力なる糞尿処理施設が備えられている。あまりにも強力すぎて基地内の糞尿を処理するだけにしてはあまりにも勿体無い。だからウンコＧメンは周辺住民の糞尿処理を無料で請け負っている。だからあれだけ迷惑なことをしながらも特に反対運動などが起こらなくて済んでいるのだと仕事。昨日の鍵のクレーム、結局鍵自体を交換することになってしまった。鍵屋さんの話によるとクレームの出た鍵はピッキングに強いタイプなのだが、その分複雑で鍵内部に入り込む埃やゴミに影響を受けやすいのだそうだ。この対策もされているさらに高級なタイプに替えてもらったのでお勘定もン万円、とほほほほ。

　昼飯はインスタントのマルタイ屋台ラーメンとチャーハンを少し。ラーメンには例によって博多万能ネギの刻みをたっぷり、半熟卵をひとつ。デザートとして梨を二切れ。この梨はとろとろで前回のものに比べると千倍も美味かったか。その後事務所へ戻って受け取り仕事など。建設会社からあれあれでこれなんですが、それであれしましょうかという話。そうですね、あっちですからこっちにいってアソコの土を掘ってこっちの土もっていって埋めて平らにしましょうみたいなことを答えた。

　念のため言っておくけれどもあんまり外には出せない話をこうやってごまかしているので、本当に土掘ったり埋めたり平らにしている訳ではないからね（笑）。

　夕食は鯵の塩焼き・大根おろし添え。刺身盛り合わせ、オクラの紫蘇ドレッシングあえ。刺身盛り合わせが美味し。いつものごとく単品で売れ残ったのを集めたお徳用ではなく（笑）みんな新鮮でつやつやぴかぴかしている。このウマウマ刺身でビールを一缶。鯵・オクラも同様に美味い。特にオクラ、いつもの味ポンあえより数段美味しかったのではないか。仕上げとしてゴハン一膳をふりかけで。〆のコーヒーは如例。

　自室にて映画『東京騎士隊（ナイト）』を見る。和田浩治のスーパーマン振り（アメリカ帰りでスポーツ万能・ジャズピアノの達人、さらに高校生の分際でプロの博打うちが青ざめるようなカードプレイを披露）と金子信雄の情けない悪役に笑わされる。ストーリー的にはまったく新味がないもののこの二点が奇妙な明るさを与えているのがいい。

　それから「Ｋ-1」や「銭形金太郎スペシャル」の残りを見てシャワー、その後、また映画『天国への100マイル』。泣かせる映画としては満点で、特に終盤の大竹しのぶの芝居が圧巻。だけど、映画冒頭であれだけ執拗に語られた主人公の閉塞的状況が母親の危篤状態で一気に打開されてしまうのはあまりにご都合主義的だ。
　
　さらにテレビ見て午前2時半就寝。

　9月25日（日）　世界の鳥葬から
　チベット鳥葬の旅。見たくないわ、そんな番組。明日から輸入ＤＶＤ、サムシングウィアードレーベルの『The Touch of Her Flesh 』『The Curse of Her Flesh 』『The Kiss of Her Flesh』というもうタイトル見るだけで下らなそうな（笑）Flesh映画3本セットを見るつもりである。同種のＤＶＤとしては『The Zodiac Killer』『The Sex Killer』『Zero In and Scream』のKiller3本セットというのがあってこれがまた死ぬほど下らなかった。『The Zodiac Killer』は例の連続殺人犯ゾディアックキラーをネタにしたものであるけれども、印刷工場の作業所を新聞社の編集室に見立てて、「へ、編集長、大変です、ゾディアックキラーからて、手紙きましたで！」とやったオソマツさ。『The Sex Killer』は双眼鏡買い込んで裸の女を覗きまくり興奮した挙句に娼婦とやろうとするのだが、床代の20ドルが払えず馬鹿にされてウキー。女を殺して回るという不条理劇。『Zero In and Scream』は乱交パーティに参加したものの相手にされなかったのを逆恨みしたベトナム帰りの狙撃兵がやっぱりウキーっとなって連続殺人する映画。この筋立ては許せるのだが（笑）何しろこの狙撃兵、ライフルのスコープを通してプールでえんえんやっているカップルをえんえんと覗きますでなあ、見ているこちらもウキーっとなりますわなあ。

　とにかくこの3本で私のアチラのソフトコアポルノ映画に対する目が開かれたのだ（大笑い）。ポルノったってとにかくヤッいるばかりでは駄目でとにかく何かストーリーをくっつけなければならないのだ、それが男のとおる道と理解することができたのだ。これはまさしくジェイクが啓示を受けて「The Band！」と叫んだこととまったく同じ体験なのであった。だから今回の『The Touch of Her Flesh 』『The Curse of Her Flesh 』『The Kiss of Her Flesh』でも同じように衝撃的な体験ができるのではないかと楽しみでならないのである。

　ウンコＧメンは携帯用便器と共に行動するのが常であるが、この便器意外と役に立つ。口コミで評判が広がりウンコＧメン広報課はこの携帯便器を求める人々の電話で大騒ぎになったのだ。そしてついに携帯便器の一般向け販売が始まったのであると仕事。ようやく夏が過ぎ去ってちょっと遅い秋の気配。気温も涼しくなってじつに快適である。この時を逃さず前々から気になっていた管理物件、吹き抜け部分の掃除。採光のためガラス張りとなっているところに埃が貯まっていたのである。まず吹き抜け部分に乗って（これがコワイのよ）雑巾で水ぶき。乾いてからさらに別の雑巾でからぶき。しんどい作業で夏の暑い盛りにはやりたくなかった私をご理解ください（笑）。1時間ほど掛かって作業終了。へとへとになって事務所に戻る。

　国勢調査の調査員さん来る。そして、「今日も誰もいないよ」「日曜だってのにみんな何やっているんだ」「そんなみんな出かけているのか」と愚痴られる（笑）。そりゃあ連休ですからなあ。

　昼飯はスパゲティナポリタン。まあ緬を茹でてレトルトのナポリタンソースをぶっかけただけですが。それなりに美味くて宜しい。その後事務所にて受け取り仕事。物件の案内あるもどーもはっきりしない。これはおそらく駄目であろうなあ。

　夕食はマグロの刺身。出来合いの海老ナス天。変な名前だがようするに海老にナスがくっついている創作天ぷら（笑）なのである。あとはキャベツ・キュウリ・ミニトマトの生野菜。ビール二缶飲んでがすがす食う。マグロが美味い、やっぱりこの刺身はまとめて量を食わないと始まらぬ。海老ナス天も衣がぺしゃぺしゃだがそれなりに食えた。俺は幸せだ。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてハイビジョンで録画しておいた小林旭の『黒い賭博師』を大画面再生。チャンネルＮＥＣＯで見た映画であるがハイビジョンの高画質によってまるで別物。特に旭のスポーツカーの赤が鮮やか。あまりのリアリティにこれは鑑賞というレベルではない、映像によるタイムスリップだと哲学的なことを考えてしまったくらい。ただ、黒が浮いていてこれは明らかにスクリーンのせい。もう10年も前の製品でその当時は今だプロジェクターの性能が不十分で暗かった。だからそれを補うために2.8という超ハイゲインなのである。明るいところはことさらに鮮やかで不満はないのだけれどもやはり暗部に対してのデリカシーに決定的に欠ける。暗くすれば何にも見えず（笑）ちょっと明るくするととたんに黒が浮くのである。とっとと現行のミドルゲイン、1.5くらいのスクリーンに買い換えたいのだが、まあこっちもお金に決定的にかけているものでそうもいかんのだ。

　終了後、シャワーを浴びて酒を飲みながらテレビ。午前一時過ぎ就寝。

　9月26日（月）　あの娘をペドにしたくって
　まあ、いろんなものを見せるというね、鬼畜的な駄洒落ですね、これは。この間ハイビジョンで見た小林旭の『黒い賭博師』これに出てきたイカサマトリックが部屋を暗くしポーカーやっている旭と相手の周囲だけを明るくする。そうして相手は拡大レンズが仕込まれたミラーで旭の瞳に映ったカードをみるというもの。相手がソッポ向いてたらどうするんだという気がしないでもないですが（笑）。とにかくこういうケレンに溢れた映画で本当に見て損のない娯楽作である。ラストの小池朝雄のほとんどヤケクソな死に方にも大笑いできるし、ギャンブラーシリーズのほかの映画もハイビジョンでやって欲しいと切に願うものである。

　11月のＮＨＫ　BSHiでなんとあの『ザッツ・エンターティメント　1,2,3』をやる。するってぇとですな、ええ？あの『イースターパレード』のアステアの名ナンバー、「ドラムクレイジー」やジュディ・ガーランドと乞食のカッコして踊った「カップルズ・オブ・スゥエル」もハイビジョン画質で見られるということですな。た、たまりませんな、むひひひひ。それにおお、『ロボコン』もやるのか、ならばＷＯＷＯＷでやった『世界の中心で愛を叫ぶ』がハイビジョンなのにＤＶＤにも劣る低画質だったからその仇ウチだ。なにしろ長澤まさみつながりだからな、ウン。

　ウンコＧメン組織の維持には莫大なお金がかかる。日本政府はこの予算を「思いやり予算」ならぬ「お尻さすり予算」と呼んでいる。Ｇメンにはお金とともに糞尿が必要であるからだ。便通なくしてＧメンなし、人はこういうのだと仕事。午前中、建設会社・母親と共にいろいろ話合い。あれのための技術的な疑問点をいろいろ聞いたのである。とにかくいろんな疑問点をざっざっと出していく。この中から基本の基本である計画をたてていこうというのだ。

　昼飯は冷凍うどんに昨日の残りの海老ナス天を入れたもの。思い切って生卵も一つぶちこむ。昔なつかしの学食メニューみたいになった。これをざるぞるとすすってはいゴチソー様。デザートとして梨を二切れほど。事務所へ戻って受け取り仕事。午後3時から父親につきあってお寺へ。彼岸のお参りである。お盆の時のように大混雑なんてことはもちろんなく極めてスムースに進行して1時間掛からずに帰ってこられた。そのまま管理物件の見回り。相も変わらず煙草の吸殻ひどし。みんな煙草吸えないように利き腕の親指・人差し指・中指切断するぞ、コノヤローと思った。

　夕食はマグロの刺身、トンカツ、キャベツなどの生野菜。ビールは飲まずにカツ、マグロでがつがつゴハンを食べる。がつがつと言っても一膳どまりですけどね。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて輸入ＤＶＤの『The Touch of Her Flesh 』　1967年を大画面再生。サムシング・ウィアードらしからぬ美麗なモノクロ映像に驚かされますが、何、内容は予想通り、最低なんでして（笑）。いきなり尻がどーんと出てくる訳ですよ。そのまったく締まりのないぶよぶよのお尻にタイトルがばーんと投影されるのであります。次にオッパイ、太もも、下腹部と次々にスタッフや出演者のクレジットが同じく流されるのであります。映画が始まらないうちからもう嫌な気分（笑）。

　主人公のリチャード・ジェニングス（マイケル・ファインダレィ　この映画の監督さんだ）はちょっとオタク入った武器のディラー。ソファーで眠る奥さんのクローディア（スザンヌ・マリー）にチュッとキスして「もう行かなくちゃ、ボストン行きのバスに遅れちゃう。もう僕、君と離れるの寂しいよ」出かけます。ぱちりと目を開けたクローディア、ソッコーで浮気相手の男を引き入れるのです（笑）。男が来るなりソッコーで服脱いでヤリ始めるクローディア。だるんとしたオッパイ、皺の中にちょっとしたものが隠せそうなくらいたるんだ太もも、なんで私はこういうソソらないこと夥しいベッドシーンを一人見なくちゃならんのだ。

　男の愛撫に「あんあんあん」と喘ぐクローディア。「旦那はいつ帰ってくるんだい」「ボストンで武器の見本市回るって言ってたから一週間は帰らないわ、あんあんあん」「見本市ってほんとは女のところへ行ってたりしてね」「あの人にそんな甲斐性があるもんですか、あんあんあん」ええ、この時、リチャード、カバンまさぐって「しまった、忘れ物したぞ！」電話をかけるのですが何しろクローディアが邪魔されたくないのか受話器を外しています。全然通じません。舌打ちをしてアパートへ戻るリチャード。

　そんなこととは露知らず相変わらず男の愛撫に喘いでいるクローディア「あんあんあん」これがもう5分延々と続くという・・・（笑）。78分の映画なのに。そうしてようやく戻ってきたリチャード、男の愛撫に「あんあんあん」と喘ぐクローディアを見て愕然とします。「ウワー」とだらしなくも逃げ出すリチャード、「僕の奥さんが他の男とあんあんやっていたー」そうして走りまくる訳です。しまいには信号無視して交差点に飛び出したところをぐしゃ。車に轢かれてしまったのであります。

　病院に収容されたリチャード、手当てを受けます。お医者さんが「片方の足、麻痺しとるけど、それはそのうちなおるわな。問題は目や、あんた、片目なくしましたで」リチャード大ショック。お医者さん続けて「あの、連絡する人あったらわてのほうからしときますけど」失意のリチャードはかぶりを振って「いえ、結構です。僕には家族も奥さんもいません、天涯孤独の身の上なのです」ああ、ちょっとイタイぞ、リチャード。

　なんとか退院したリチャード。しかし片目を無くしてアイパッチ、まだ足が麻痺しておりまして車椅子を使っております。アパートのベッドになんとか体を移した彼はバーボンラッパ飲み。自棄酒です。そうして彼はこんなことを考えるのです。「クローディアは僕に酷い仕打ちをした。でも悪いのはクローディアだけではない」いや、悪いのはクローディアだと思うけれども（笑）。「女の体は罠だ。男の愛撫を待ち受けるような振りをして男をひきつけるのだ。そうしたらもう、男は女の体から逃げられない」膣痙攣ということでしょうか。リチャードのこのモノローグにえんえんクローディアのベッドシーンがオーヴァーラップされます。「そうだ、全ての女が悪いのだ。特に娼婦とかヌードダンサーは最悪だ。畜生、殺す、殺す、殺すのだ」どうしてこういう結論になるのかね。

　はい、これからリチャードの殺人劇が始まるのであります。と思いきや場面はいきなりディスコへ。ここで踊るヌードダンサーの黒人女性になります。一仕事終えた彼女は楽屋に引っ込んでもうソッコーで服脱ぎだしますの。オッパイまで見せてうわあ、このオッパイ乳輪大きいなあ、こんな乳輪、田んぼにおいたらカラスが「カア、あれはなんだ、カア、目玉カァ」と怖がって寄り付かないっての。オッパイまで出したこの女、シャワーでも浴びるのかと思いきや洗面台で顔を洗うだけ。だったらオッパイ出す必要なかったじゃん（笑）。それから化粧台の前に座ってオッパイだしたまま化粧したりしてこれがまたえんえん5分続くと（笑）。78分の映画なのに。ここでいきなり宅配便のお兄ちゃん登場。女は「だからアタシが裸の時に入ってくるんじゃないの！」と怒鳴るのですが、こんなところでオッパイ出す方が悪いや。荷物を開けてみるとそれはバラの花でした。「いやー、キレイ」と手にとった女、指にバラの刺を刺してしまうのです。

　再び舞台に出て踊る女。オッパイもまた出します（笑）。それを眺めているのがリチャード。車椅子の人がこんなヌードディスコにきたら目だって仕方ないと思うけれども。女、オッパイをがよよんがよよんと揺らしながら激しく踊るのですが気分が悪くなったのか急にふらふらし始めるのです。そうして倒れてバッタンキュー。満足げに笑うリチャード。うーん、するとあのバラの刺に毒でも塗ってあったんですかねえ、説明も何もないのでよく分からないのですが、実に確実性に欠ける犯罪ですなあ。プロバビリティの犯罪にもほどがある。

　次に場面代わって今度はどこかの公園。ひたひたと歩く女ジャネット（アンジェリーク）。彼女はあるアトリエへ入って行きます。この建物、どうやら公園の倉庫らしいのですが、テキトーに飾ってアトリエらしく見せかけております。すると中でピアノを弾いている女ありゃ、クローディアじゃないか。ジャネットはクローディアに挨拶するとまたソッコーで服を脱ぎ始めます（笑）。ジャネットは画家クローディアのヌードモデルだったという物凄く不自然な設定。クローディアは彼女の絵を描きながら「ジャネット、私、怖いわ、彼が、リチャードが追いかけてくるような気がする。私を殺すために」あられもないカッコでソファーに横たわったジャネットはふんと鼻を鳴らします。「そんなことあるもんですか。リチャードって逃げちゃったんでしょ。もう二度と現れないわよ。それにこのアトリエのことも知らないし何も心配することはないわ」

　さて、車椅子で町をいくリチャード、ふと見つけたストリップの看板を凝視（笑）。中に入ります。もうショーたけなわで遮光器土偶みたいなスタイルのダンサーが熱心に踊っております。そんなスタイルの裸見たくない、お前は古墳に帰れと思いました（笑）。そんな私のささやかな願いが聞き入れられる訳もなくそれからえんえん5分も踊りつづけます。たった78分の映画なのに。リチャード、懐からああ、あれはなんだ、吹き矢だ、リチャード、周囲を気にしつつ吹き矢を口に当ててぷっ。狙い過たずヌードダンサーの首に命中いたします。ばったり倒れて絶命するダンサー。アハハ、アハハ、ハハハハ、そんなヌード劇場の中で車椅子の男が吹き矢ってどんな場面だ、ハハハハ、こんな変なの俺、初めてだよ、ハハハハハ、な、なんじゃ、こりゃ。

　ジャネットは売春婦のお友達と仲良くお話。これを見ていたのがリチャードですよ。「ふん、クローディアのヌードモデルの女とその友達の売春婦か」よー、そこまで分かりますな、リチャード君。「へへへ、やったるぜ」彼はジャネットが去ったのを見計らって売春婦に声をかけるのです。台詞がありませんが、大方「ハメハメさせてくれよ、34ドル出すからな」とでも言っているのでしょう。交渉は成立、リチャードは女に車椅子押させてアパートに行くのです。部屋につくなりまたソッコーで脱ぎ始める売春婦。どうもこの映画に出てくる女の人はみんなソッコーで脱ぎますな（笑）。リチャードは車椅子に乗ったまま彼女を愛撫「あんあん、あんあん」ああ、こればっかりだ。

　リチャード、すっかりソノ気になった売春婦に「ベッドで待っててくれ、準備するから」彼はロッカーから半月刀を取り出します。そして杖を使って車椅子から立ち上がると寝室に戻ります。そしてベッドの上の売春婦、あのー、どうでもいいことかも知れませんがここで売春婦の性器がちらちら見えるんですよねー、こういうのは取り締まられるべき対象ですよねー、まったく当局は何をやっておるんですかねー、を襲います。がっと半月刀押し当てて、「やい、お前の友達ジャネットのことを教えるのだ」とはなはだ具体性に欠ける尋問をするのでした。女は恐怖に目を見開きながら「ジャネットはあるアーティストのモデルをやっているのよ。アトリエはオイスターベイ公園にあるの。たぶん、彼女そこにいると思う」ここまで喋ったところでもうたくさん。リチャード、半月刀をぐさっ、ぐさっ、ぐさっ。「びわー」と断末魔の悲鳴を上げて絶命する女。リチャード、さっそくオイスターベイ公園に向かうのでした。

　アトリエではソファーのうえでクローディアとジャネットがぐったりしております。不可解なことにクローディアは素っ裸、ジャネットは下着姿、これは激しいレズプレイで両者消耗しきった状況であると考えれば宜しいのでしょうか（笑）。ようよう起き上がったクローディア、のろのろ衣服をつけて外出します。そこに車でリチャードがかけつけてくるのですよ。リチャード、麻痺していた足も杖無しでなんとか歩けるまでに回復しております。彼はボーガンを持ってクローディアを追いかけるのです。わっと驚いたクローディア、ぱっと逃げ出してアトリエへ。「ジャネット、逃げて、リチャードが来たわ、彼はもう気が狂っている！」

　しかしクローディア、あっさりとリチャードに捕まってしまいます。リチャード、自慢のボウガンでシュラバ・ドス、ギャーッとやるかと思えばクローディア羽交い絞め。何故この段になって服を脱がせるかねえ（笑）。ポローンとオッパイがでたところでクローディアを回転ノコギリの台座に押し倒します。そしてスイッチオン、ぎゃーん、ぎゃーん、回転ノコが唸ってまっぷたつになるクローディア！もっとも音だけですが。

　復讐を果たしたリチャード、復讐ったって、要するに妻が浮気をしたっていうだけなんですけど、後の車に轢かれて云々は自分の責任なんですから、回転ノコギリでまっぷたつにしちゃあいけませんが（笑）、次の狙いはジャネット。リチャード、がーっと彼女に迫りぱっと手をだして捕まえようとします。ジャネット危うく逃れたもののブラジャーを剥ぎ取られちゃった。やっぱりオッパイぽろーん！なんなんだかなあ。ジャネット、リチャードがおきっぱなしにしておいたボウガン取り上げて、リチャード目掛けて発射、シュラバ、ドス！リチャード返り討ちになったというオソマツでございました。

　シャワーを浴びて今度はＣＡＴＶで録画しておいた『花嫁吸血魔』『北上川恋歌（エレジー）』を続けて。『花嫁吸血魔』、ドラキュラを日本の風土に合わせて上手くアレンジしているのに驚く。あのウラミはらさでおくべきかの動機はいかにも日本的であるからな。生きるために血を吸うのではなく目的が復讐に絞り込まれているのがいい。もっともあの中途半端なゴリラ様の化け物はいただけませんが。『北上川恋歌（エレジー）』ヤクザの抗争が語られるも全体として極めて真面目な物語。新東宝でもこんな真面目な映画を作っていたのだってそれは失礼ではないかね、君。

　終了後テレビをだらだら見て午前2時半過ぎに就寝。

　9月27日（火）　魔性のオーナー
　来月から家賃二倍ね。副島先生が「重たい気持ちで書く掲示板」でまたこんなことを言ってらっしゃる。（引用開始）あの経済学者の植草一秀（うえぐさかずひで）氏が、自分の少女趣味の性癖の弱点を突かれて、品川駅のエスカレーターで女子高校生のパンツを手鏡で覗いたという現行犯で、つけねらっていた、竹中平蔵の配下の政治警察（警備警察）の官僚たちにやられて、政治的に失脚させられた去年５月以来の政治弾圧事件のことを、私たちは真剣に受けとめなければいけないと思います。植草氏を、竹中平蔵のあとの金融大臣にしようと、当時の自民党の実力者たちが連携して動いていたからです（引用終わり）。

　相変わらず分かりづらい文章なのだが要するに植草・ミラーマン・先生が女子高生のパンツ狙って品川駅をうろうろしていたところを彼を失脚させようと企んでいた竹中平蔵氏の政治警察！（警備警察って何だ）に追われていたと。じゃあ、植草・ミラーマン・先生の覗き自体は認めているのか（笑）。フツー、手鏡もって女子高生のパンツ覗いて捕まればリッパな犯罪者ですよ。政治弾圧とかまったく関係なく社会的に失脚しますよ。むしろそんな犯罪を起こしたのにも関わらず社会的地位が保全されるという社会の方が恐ろしくないですかね。

　これがその女子高生が竹中平蔵氏の罠で植草・ミラーマン・先生の覗き行為自体が仕組まれたものであると主張するならまだ分かるのだけれども。恐ろしげな警察官たちが「あいつ、パンツ、覗くぞ、その瞬間を見逃すな」と無線で連絡しつつ手鏡を持って駅を彷徨う植草・ミラーマン・先生を追いかける、こんな間抜けな場面、私の大好きなアメリカのＢ級セクスプロイテーション映画にだってでてこないよ。

　某所で見つけたアメリカ人による「げんしけん」（アニメ版）の感想。oh man... this anime is really something. im so addicted to this right now!
the life of an otaku.... so beautiful.... makes me wanna cry but i get a bit jealous tho.... they seem so hardcore. They know all the voice actiors,
the artists, animators, and etc. living in america is really hindering to an otaku since over here we don't have access to those conventions, stores, and magazines. Wouldn't it be great if fansubbers started translating the magazines and stuff?

what made me more depressed is the lack of knowlege that the average animerican otaku has. sigh, today was my first club meeting for anime. Over 50 people showed up and crowded the room, which was pleasing, but when i put up 3 animes to vote on to watch, no one knew what they were. i had fumoffu, gundam seed, and tsukihime nominated, but no one seemed to know those were besides a few that knew seed.

knowing this, i have to accept the fact that i will never have the life similar to the ones portrayed in genshiken unless i move to japan and learn the language. ...

wahh~!! the truth is too hard to handle!

　うう、絶妙なこのイタさ、どっかの日本人が狙ってでっち上げた訳じゃねえべなあ。

　ウンコＧメンの新兵器は絶対温度糞尿ミサイルだ。このミサイルが命中すると糞尿怪獣は絶対温度−273度で凍りつきあっという間に息の根を止められてしまう。しかし、この兵器、要するにウンコを凍らせるようなものだから後始末が大変。糞尿怪獣と同じ重さの凍ったウンコを運ぶことなどできる筈もなくその場に放置せざるを得ないのである。春先になるとこのウンコの固まりが徐々に溶け出しあたりに恐ろしいほどの悪臭を振りまくのであったと仕事。午前中物件シートの整理。来週あたりまた募集をかけねばなるまいよ。後は受け取り仕事を数軒。

　昼飯は昨日の残りのトンカツを使ったカツ丼。市販の丼のもとを湯に溶かし玉ねぎスライスととんかつを投入｡しばらく煮込んだ後卵でとじて丼飯にどばりとかける。うーん、出汁の味があまりにも粗暴で今ひとつ。食っている最中ざらざら口に触るのが気色悪い。それから管理物件回ってゴミの件で張り紙。それから某所へ寄って植木のことで相談。事務所へ戻って自社物件の案内などなど。

　夕食はマグロ・鯛の刺身。タコとワカメの酢の物、ブリ大根。この組み合わせ、さあ、飲みなさいと言っているのに等しい（笑）。はい、分かりましたということで缶ビール二本飲む。ゴハンは食べず、〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてちょっとオーディオのテスト。ＤＶＤプレーヤーとパワーアンプを直結して音だけでも出してみようと思ったのだ。ところがなんともどじなことにアッテネーターの設定を間違え驚くほど大きな音が出た。びっくりしてすぐに中止。うーん、こんな音が出たのではスピーカーに故障まではいかなくとも何らかのダメージがあっただろう。なんでおれはこんなにドジかと1時間落ち込んでしまった。

　気を取り直してチャンネルＮＥＣＯで録画しておいた『エデンの園』を見る。エキセントリックな女子高生　和泉雅子と教師　高橋英樹の奇妙なる交情。この頃の和泉雅子は本当に可愛いのであるがどうも後年の極地探検で熊みたいになっていたのを見ているからなあ。どうもその映像がちらついて（笑）落ち着かない気分となるのである。

　終了後シャワーを浴びてテレビをだらだら。午前2時過ぎ就寝。

　9月28日（水）　Ｇにはボラギノール
　戦闘機パイロットの必需品。アリがちな駄洒落ですがいいのだ、そんなこと（笑）。はーい、ＷＯＷＯＷの10・11月放送ハイビジョン映画でましたー。まず10月から『ディ・アフタ・トゥモロウ』（疑いもなくエメリッヒ映画の最高傑作）、『ホワイトアウト』（邦画なのにきちんと大作に見える稀有な映画）、『地獄甲子園』、『ジャイアント･ベビー』（本音をいえば『ミクロキッズ』の方をお願いしたいのだが）、『今会いに行きます』（ま、話題作ですからな）、『ＭＡＳＫ　ＤＥ41』、『恋の門』、『ヴィタール』、あれ、並べてみると意外と少ないか（笑）。

　11月は『ファインディング・ニモ』（吹き替えもＴ子用に録画しておくべし）、『ペギー・スーの結婚』（ペキフーではない）、『みんなの歌』（ユージン・レヴィが最高）、『ＳＡＷ』（言われるほどの傑作ではないが（笑）面白い）、『約三十の嘘』（ハイビジョン放送に備えてＤＶＤ借りてなかったんだ、これ）、『ハイウェイマン』（今年一番の大馬鹿ホラー）『ドラッグストアガール』（おおお、ドラガルついにハイビジョンでやるのかあ）『バイオハザード』（えええっ、バイオハザードがハイビジョン　5.1チャンネルで！信じられない）『ハリーポッターとアズカバンの囚人』（今作よりはれて吹き替えも5.1チャンネルになりました。録画するのはこっちだけでいいか）、『シュレック2』（超高画質映像が楽しめることだろう）、『ビッグフィッシュ』（残念、吹き替えのみ）。タイトル見ているだけで嬉しくなる。

　それに10月中の舞台中継では『伊東四朗一座復活公演　芸人誕生物語』　『みうらじゅんのスライドショー』もある。さらにさらに12月には『スパイダーマン　2』だってやるのだ。本当に素晴らしいラインナップでこんなのやってくれるのはＷＯＷＯＷだけだ。まったくもってどうして全ての日本人がＷＯＷＯＷと契約して最近ぐっと良くなってきたプロジェクターを買い高画質大画面を楽しまないのか私には理解できない（大きなお世話だ）。

　本日はお休み。午前9時起床。シャワーを浴びて午前9時半に事務所へ。ゴミの始末（笑）や日記つけ。午前11時過ぎから外出。長浜御殿というラーメン屋でラーメン替え玉。これで490円、しかも今日のラーメンは出しが良く出ていてなかなか美味かった。それから近くの漫画喫茶で2時間過ごす。たまの休日に漫画喫茶で二時間、不憫な中年男性だ。

　午後2時過ぎに事務所へ戻ってまあいろいろ。つまらない仕事の電話受けてちょっと不機嫌になる。そんなことウチに言われたって困るのである。午後3時過ぎにＪ-ＣＯＭのメンテナンスの人来る。タイマー予約ができなかったＳＴＢの交換。終了後ためしにディスカバリーチャンネル予約したら見事に動作（いや、これが当たり前なのですが）、東芝ＲＤ-Ｘ4との連係も上手くいってご機嫌。これからは予約録画が実に簡単になるのでございます。

　夕食はステーキと鯛の刺身、アスパラ・キュウリ・キャベツ・トマトの生野菜。どれも美味い。美味かったのでビール二缶飲んだって全然言い訳になってねえ（笑）。仕上げに出来合いのチラシ寿司。食いすぎだが気分の良い夕食であった。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて録画しておいた『ドリームメーカー』なる映画を見る。見ていてさぶいぼの立ちそうな酷い映画（笑）。新しげなカッコつけとその実恐ろしく古臭いストーリーの乖離が大きく非常に薄っぺらな映画となっている。ヒロインの上原多加子の演技にもびっくり。海岸で「私幸せよ」とのたまって変な踊りを始めたときにはどうしようかと思った。

　終了後、シャワー浴びて酒飲みながら「トリビアの泉」、「雑種犬はご主人様を助けるか」シリーズ第二弾。まあ、訓練してない犬というのは雑種・純血問わずあんなもんでございましょう。気の毒なのは熊に扮していた人で見るからに暑苦しそうであった（笑）。まるでコーマン映画で無理やり熊のヌイグルミを着せられたデュカキス君みたいであった。午前一時過ぎ就寝。

　9月29日（木）　月がレッドデーター、月がレッドデーター、ヨイヨイ
　三池炭鉱が絶滅したぁ。今日も酷い駄洒落だなあ。ソニーの反射式液晶のフルハイビジョンプロジェクター、ＶＰＬ-ＶＷ100（定価1,365,000円）の他社プロジェクターとの交換差額でました。何々、それによると我が愛機　シャープ　ＸＶＺ-10000を下取りに出した場合の金額は、ぬ、ぬぬぬぬぬ、き、97万円っすか（大笑い）。最初っから買うつもりはないけれども、それでもこの現実には凹まされてしまう。今現在、ＸＶＺ-10000のローンを支払っている。これは42万円の2年ローンなのだがボーナス時期など結構きつい。この金額でもこんなにきついのだが、ＶＰＬ-ＶＷ100はＸＶ-Ｚ10000を下取りに出してさえ、さらにその倍なのである。今と同じ支払い金額でいくならば4年のローン（笑）、4年などまだるっこしい2年でどうだと思うと月々の金額がン万円でボーナス時期がえええっ、んん万円になっちゃう！これでは当分買えませんなあ。ランプ照射時間1,000時間を越えた我がＸＶ-Ｚ10000は絶好調で特にハイビジョンを見ていると息を呑まんばかりの高画質を見せてくれており買い換える必要性がどこにもないのが救いであるか。

　北九州監禁連続殺人事件、松永太、緒方純子両被告に死刑判決下る。予想通りの判決で意外性はなし。猟奇殺人フェチの私としてはどうもマスコミのニュースとしての取り上げ方がしごくまっとうで気に入らぬ。まっとうな報道も必要だけれどもこの連続監禁殺害事件がこれまで日本に例を見なかった特殊な事件であることをもっと強調すべきではないか。特に日本式のさして広くもないマンションで“人間牧場”を作ったことなど松永被告による支配の異常性を顕著に表していると思うのですがねえ。

　仕事中、ふと実家に立ち寄ったら母親が踊りの稽古の真っ最中。なにやら右手をまっすぐ斜め上に伸ばしている。踊りのあるポーズだということなのだが、私は思わず心の中で「ネビュラに変身の許可を求めているのですか」とツッコんだね。

　ウンコ怪獣「ウンコラゴン」登場。この怪獣は現れるなりすぐにしゃがみこんで脱糞。終ったかと思えばまたすぐにしゃがみこんで脱糞、とにかく脱糞するだけの怪獣なのである。変身したウンコマンは思わずウンコラゴンに巨大トイレットペーパーを差し出したのだったと仕事。本日はＡＶアンプが修理から帰ってくる日でございます。だから私、正直言って浮かれております。浮かれておりますから仕事の話など書きません。すぐにアンプの話へ飛ぶのでございます。

　まあ、どこぞの馬鹿が大量にペットボトル・ビンのゴミをもう使えなくなっている古いゴミ袋を出していやがって、それを集めて大汗かいて新しいゴミ袋に詰め替えた。一時間も掛かったということだけ、あまりに悔しかったので書いておきます。いや、本気で殺すぞ、コノヤロー。

　午後5時過ぎにＡＶアンプ到着。連絡を受けて実家に飛んで帰りサービス担当の人と一緒に二階に運び上げる。修理費を払って事務所へ戻った。帰宅後、逸る心を抑えつつ夕飯。カレーライス、天然カンパチの見るからに美味そうな刺身。今日は麦茶で済ませるつもりだったが、こんなぴかぴかと輝く刺身があっては是非もなし。ビール一缶をうぐうぐあぐあぐ飲みました。後はカレーを一皿。野菜を取らねばならぬと思ってごろごろ入っていたじゃがいもや人参をたくさん食べる。〆のコーヒーは如例。

　その後でででと自室に駆け上がりＡＶアンプに結線。リアスピーカーのケーブル、ＤＶＤプレーヤー、Ｄ-ＶＨＳのデジタル音声信号等々を素早くしかし慎重に繋ぎ込む。それからテストトーンでサラウンドを自動調整。その後さらに私なりの調整加えてはい、終了。ようやく音が出せるようになったのだ。まずはお馴染み竹内まりや師匠の「ヴァラエティ」を鳴らしてみる。うむうむ、きちんと音がでている。この間の事件でスピーカーに過大入力を与えてしまったのではないかとおびえていただけにほっとする。それからハイビジョン録画しておいた『ＣＯＤＥ　64』を大画面再生。うふふふふ、この音に包み込まれる感触、3週間ぶりだぁ。サブウーファーの自動入力もきちんと働いてよし、これで故障前の状態に戻ったぞ。

　『ＣＯＤＥ　64』、上海がかくもこのように未来的な都市に見えるのか、このビジュアルセンスは凄いと思ったけれども話そのものは平凡なディストピアもの。クローンだの、遺伝子による婚姻制限などＳＦ的ガジェットをちりばめてあるものの、これらはフックにしか過ぎず。要するに異国の地で女に出会った。気分が盛り上がって思わずヤッチゃったらそれが存在を知らない自分の身内で（ここにクローンが絡むのである）結果的に近親相姦になっちゃった、びっくりした、なかったことにしようという話なのです（笑）。

　ここでシャワーを浴びて録画しておいた『スタートレック　エンタープライズ』を見る。地球を救うためとはいえ宙賊同然のマネをするエンタープライズとそのクルー。今シーズンはこのような重たい、シビアな話が多く、やっぱりこれではアメリカ人に受けないよなあと思う。本当に「スタトレ」には珍しく救いがないのである。その後またプロジェクターを作動させてハイビジョン録画しておいた『ラストクォーター　下弦の月』を少しだけ。あまりの高画質に口あんぐり。ちょっとビデオ的画質でフィルムの重々しさがないけれどもとにかく画面の立体感と奥行き感が物凄い。また暗部のノイズの少なさも特筆ものでお話がどんなにつまらなくてもこの画質があれば僕は許すよ（笑）。

　午前2時半就寝。

　9月30日（金）　「我輩はネオコンである」
　本当は存在しない。いやー、今度の葛の会（元ＡＩＱメンバーによって構成された飲兵衛、美味いもの食おうの会）では某クッキングパパで紹介された（といってももう10年以上前だけれども）某居酒屋での開催を予定している。この店を使うのは初めてなのだが、コース料理に飲み放題つけておおよそ4,700円というリーズナブルな値段設定、新鮮な魚介類、それも通りいっぺんのものではなく漁のぐあいによってはアッと驚く珍魚、奇魚が食べられるという。焼酎類も豊富に揃っているというフレコミで僕達のような酔っ払いウィーひっく、うへへへへ集団にはぴったりだ（だいたい酔っ払うのは私とぴんでんさんですが）。楽しみだなあ。

　ウンコ怪獣「ウンコラゴン」、ウンコマンがいくら巨大トイレットペーパーを差し出しても使おうとしない。ただあちこちでしゃがみこみ巨大なる糞便を垂れ流すのみである。ウンコマンはついに必殺武器ウンコブレスレットを起動させた。まばゆい光を放ったウンコブレスレットは巨大バキュームカーへと変形、ずるずるずびずびとウンコラゴンを吸い込んでしまったのだと仕事。あー、もうネタとはいえ汚いなあ。

　午前中より物件シートの整理。先日頼まれていたお客様にぴったりではないかと思われた物件あり。さっそく連絡案内のアポイントを取り付ける。それから受け取り仕事。ご高齢の入居者さんがちょっと奇妙な振る舞い。心配となった。昼飯は自宅にてパックの寿司と昨日の残りのカレー。カレーはほんの少しのゴハンにどばりとかけ醤油で味を調えた。変な組み合わせのメニューであったがたまにはこんなのもよろしかろう。

　午後管理物件の見回り。注意書き配布など。今日は不穏なゴミ出されておらずほっとする。まあ、今度の日曜日はそうもいかないだろうが。ホームセンターであれこれ買い物をして帰社。午後6時から自社物件の案内。これは微妙であるなあ。

　夕食はパックの寿司ってまたかい（笑）、カンパチの刺身、焼きナス。おお焼きナスがあるのか、ならば飲まねばならぬということでビール一缶。この取り合わせ天上の美味、さすが秋野菜の王様ナスよと褒め称えた。刺身も美味く、またパックの寿司も二食続きとはいえ侮れぬ美味さ。調子にのってゴハン半膳をお茶漬けで。〆のコーヒーは如例。

　その後はまたまたハイビジョン映画三昧。『刑務所カランジル』である。この映画とかく囚人の反乱だけをクローズアップされて紹介されるのだが、実際の作品はどちらかというとブラジル版『刑務所の中』であった。そりゃ刑務所の環境は劣悪、収容人員オーヴァーしておりどこにいっても囚人、囚人、囚人ばかり。おまけにエイズが蔓延しているのだ。しかし警吏による囚人の虐待など行われておらずどこか暢気なトーンが心地よい。途中、ドラッグで狂って義理の弟の顔面に熱湯ばしゃ「びゃあああ」と殺した奴が囚人仲間によって処刑されるもこれも彼らなりのモラルの現れなのである。

　囚人同士の結婚式（片方はもちろんオカマ）などもあってトラブルさえ起こさなかったらそこそこ暮らしていけるようなとこかしらんと思ってしまうのであるけれど終盤のちょっとしたトラブルが発展して起こる大暴動でそれをひっくり返してしまうのであった。

　終わりの10分を残して再生終了。あとは10月2日に見ますの。もう9月分の映画ノルマは果たしましたから来月回しにしますの。

　シャワーを浴びてだらだらＴＶ。午前2時半過ぎ就寝。

ＴＯＰＰＡＧＥ