観　笑　亭　日　乗

　
　10月1日（日）　「部屋と侘び寂びと私」
　いつまでも俳人でいたいから。ちょっと強引な駄洒落ですか。そうですか。前コミケ代表米沢嘉博氏、死去。（http://www.comiket.co.jp/info-c/C71/060930.html）「米沢代表の退任と新しい共同代表の就任について」という9月30日付けのお知らせを読んだ矢先の訃報であった。この告知で7月から入院加療中、しかも病状は油断を許さぬ状況ということを知り、そうとうお悪いのだろうなと思っていたのだが、まさか、こんなに早く逝ってしまわれるとは。ご冥福をお祈りします。

　（引用開始）【ロンドン３０日時事】アイスランドからの報道によると、同国に半世紀以上にわたって駐留してきた米軍が３０日、駐留基地を閉鎖し、全面撤収した。アイスランドは自国軍を保有しておらず、米軍が１９５１年締結の防衛協定を基に、アイスランド南西部にあるケフラビーク空軍基地に駐留、同国の国防を担ってきた。冷戦時代、同基地は米国や同盟国にとって対ソ戦略の拠点だったが、冷戦終結とともにその重要性は薄れ、米政府は今年３月、「地球規模の米軍再編」を理由に９月末までの基地閉鎖を発表した。（引用終了）

　えー、このニュースで何故か喜び、「だったら日本からも米軍や自衛隊をなくしてしまえばいい」と言っている人がいると（笑）。「軍隊のない国という美しい見本です。世界もアイスランドに続けー」とも言っている人がいると（笑）。アイスランドは自国から米軍基地がなくなって丸腰になることを嫌がって「基地の駐留経費ば全額負担しますけん、このまま基地を置いてつかあさい」と申し出ていたのだがなあ。でも米国は「あんたんところば狙う国やらおりませんけん、基地やらいりませんたい。それに地球規模の戦力再編成の一環ですけん、勘弁してつかあさい」と突っぱねて今回の基地閉鎖となったのだがなあ。

　ちなみにアイスランド政府は今後も安全保障は米軍に頼り、自前の軍隊を創設するつもりはないそうだが、はてさて、いかがなりますことやら。

　この世に二つと同じ顔がないように作られ、出生証明書まで発行されて売られているキャベツ畑人形。その愛らしい姿から全世界で大変な人気となったがなんとそのデザインの元となったのはウンコであるという。キャベツ畑人形のデザインに苦しんでいたデザイナーがウンコをした。彼はふとそのウンコを見て「うん、これだ」と手を打ったのである。そして彼はすぐに自分のウンコを模写して目鼻をつけてみたのだった。しかしこの事実は隠されている。あんなに可愛らしい人形でも元はウンコということが分かってしまうと子供達の夢を壊して、人形も売れなくなってしまうからである。これが有名な都市伝説「人形ウンコ」であると仕事。

　ちょびちょびとした雨模様。そんな中、受け取り仕事。案内依頼の電話が入ったが二時間後にキャンセル。激しくズッコける。昼飯は自宅でインスタントラーメン。ちょっと高級な長浜とんこつ生ラーメンという奴に、チャーシュー、メンマ、博多万能ねぎ刻みを乗せた豪華版だったけれども・・・、あまり美味しくなかったことですなあ。

　その後車で出かけて管理物件の見回り。畜生、明日はペットボトル・ビンの収集日なのに燃えないゴミを出している奴がおる。二週間も先だろ、いい年こいているんだから、不燃物とペットボトル・ビンの違いくらい覚えろ。キーキー怒りながら回収する。それから買い物。ホームセンターやスーパーであれこれ仕入れる。事務所に戻ってまた受け取り仕事。督促もする。何か見え見えの○○○○を聞かされて思わず心の中で「じゃあ○○○送った時、○○○○って言えばいいじゃないか」と叫んだものであった。

　夕食は珍しく焼肉。後はカンパチの刺身。肉はオーストラリア牛・今話題の米国産牛肉の米濠連合軍。「よっしゃFS作戦（米濠遮断作戦）じゃ」と張り切って肉を食べる。困ったことに脂肪が少なくて固いオーストラリア牛より一部のキチガイがアメリカの生物兵器だと抜かす米国産の方が遥かに美味しい（笑）。歯ごたえさっくりで噛み切れて脂肪がじゅわっと口の中でとろけるんだもの。こんなに美味しいお肉食べたの、僕、久しぶりだと思いましたな。ビールを一缶。ゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『スティ』を大画面再生。自動車事故で両親・恋人を亡くし、自分もまた死んだ男。彼はこの世に未練を残し事故で関わった人々を巻き込み、自分の望む形での死を再構築しようとする。伏線が周到にめぐらされ、その謎がラストで気持ちよいぐらいに解決される良質のミステリー。そしてミステリーに留まらない“謎めいた雰囲気”の演出がこの映画を更なる高みに押し上げている。まあ、ユアン・マクレガーやナオミ・ワッツにとっては迷惑この上なしの事件だった訳ですけれども（笑）。

　画質は奥行き感はあるものの暗部でノイズが目立つ。暗部の階調も不足気味で暗闇のシーンがつらい。5.1チャンネルサラウンドの構成は緻密であったけれども、わたしゃ、もすこし迫力が欲しかった。

　シャワーを浴びて録画しておいた「大食い選手権」を見ながら酒。ジャイアント白田が完全復活で優勝、オメデトー、わー、パチパチ。しかしなんだなあ、焼きたてホタテを90枚、一枚が50グラムだから4.5キロってどこの世界の話だよ（大笑い）。いやあ、いつぞやの「伊豆大食い大会」での旅館の朝ごはんのオカズで一升飯に匹敵する傑作企画であった。

　へれへれ酔って午前零時半過ぎに就寝。

　10月2日（月）　トロツキー十日
　革命は一夜にしてならず。大ヒットとなった『スーパーマン リターンズ』が、世界に先駆けて中国でDVD発売。本国アメリカよりも二ヶ月早いリリースはもちろん、中国の海賊版対策である。価格通常版で14元（約$1.75）、2枚組で22元（約$2.75）。コピーされにくい特殊な技術が使われていており（詳細は明らかではない）一般的な中国製海賊版の2倍ということだが、それでも米国盤はそれぞれ定価$28.98と$34.99なのだから雲泥の差である。しかも販売店数を拡大、既に中国全土で8000の店舗で『スーパーマン リターンズ』DVDが販売されている。中国政府も現在、中国のDVD市場は95%が海賊版という実情にようやく重い腰を上げたということだろう。

　しかし、ここまでしてなお、正規版の発売と同日に『スーパーマン リターンズ』の海賊版が10元で売られていたりするのである（笑）。恐るべし中国、海賊版大国中国、これじゃブルーレイのリージョンコードでつまはじきにされる訳だ。

　巨大ファーストフードチェーン、マクドナルド。そのトイレで使われるトイレットペーパーの原料には食用ミミズが使われているという。経費節減のためにパルプにミミズを混ぜて量を増やしているのだいうのだが、この話を聞いた人々は「いや、今安いトイレットペーパーあるから、ミミズなんて使ったら返って高くつくから」とまるっきり信じようとはしなかった。これが有名な都市伝説「ミミズウンコ」であると仕事。

　午前中、業者さん呼んでリフォームの催促、催促、また催促。台風の余波で余裕がないのは分かるけれども、せめてあそこだけは至急に直してくださいと頼む。それから保証会社の営業マン来社。あそこはあれでこうですからそうしてああしてこういうことにしましょうという話をする。本当にいろんな人がいるものである。

　昼飯はうどん二玉。一玉は大根おろしのぶっかけ、もう一玉はもずくをいれる。後者は初めての試みであったが、これもなかなか美味い。麺つゆ、モズクにも合うのだなあ。それから車で出かけて買出しの物件のメンテナンス。要するに管球の取替えだけれども（笑）。一箇所高い位置にある管球を取り替えることになったのだが、これが怖かった。脚立の一番上にたってぎりぎり手が届くくらいであった。脚立がぐらぐら揺れて今にも落っこちそう。交換のための頭上に差し上げている両手もどんどん痛くなってきて、大した仕事ではないのに肉体的な苦痛が大きい。ようやく終了させて事務所に戻り受け取り仕事。

　夕食は昨日の焼肉の残りと天然ブリの刺身、鯖の煮付け。焼肉は二切ればかり肉を食って後は野菜オンリー。肉は弟に残しておかねばならず、無念である。天然ブリの刺身はねっとりと味が濃いのだが嫌な脂くささがまったくないのに驚愕。さすが天然ですなあ。ビール二缶飲んでゴハンはなし。〆のコーヒーは如例。

　その後ハイビジョン録画の『この胸いっぱいの愛』、会話の美味さや冒頭のキャラクター紹介の巧さなど、さすがは「黄泉がえり」の原作・梶尾真治×監督・塩田明彦のコンビだけはあると思うのだが、それだけに何故に難病ストーリーを組み込まねばならなかったか疑問。容色は衰えず、フツーに立って歩けて、コンサートにもでかけられるのに余命三ヶ月というのは禁止（笑）ということの他にこの挫折したヴァイオリニストの卵を立ち直らせるという話であれば何も難病を絡ませずとも話が成立するからである。『黄泉がえり』のエピゴーネンから脱するために新奇な要素を付け加えたかったのかとも思ったが、この手のストーリーなら何をしようが二番煎じのそしりは免れまい。

　ハイビジョン画質は中の下。発色がいまいちはっきりせず、何より東宝配給映画の常として黒が浮いている。プロジェクターの黒補正弱をかけることで見やすくなったが、もうちょっと黒を黒らしく表現して欲しいと思うぞ。AAC5.1チャンネルも平板。手堅いといえば聞こえがいいが、5.1チャンネルサラウンドなのだ、やっぱりケレンミというものが欲しいじゃないですかねえ。

　シャワーを浴びてからチャンネルNECOで録画して途中まで見ていた映画群を一気に消化する。『愛欲と銃弾』、『女は二度生まれる』、『早射ち野郎』。やっぱり面白いのは宍戸錠の『早射ち野郎』で、西部劇そのままのセットにテンガロンハット被って馬でぱかぱかやってくるわ、笹森礼子には惚れられるわ、酒場の女、南田洋子をめろめろにするわ、悪漢二人と酒場で殴りあうわ、拳銃で狙われたらその手を足で蹴り飛ばし、空中に舞い上がった銃をぱっと取ってカッコいいガンプレイを披露するわ、歌は歌うわ、宍戸錠やりたい放題。所謂味噌汁ウェスタンの快作だ。
　
　午前12時過ぎから『Pride of the Bowery』（1940年）を見る。マグス（レオ・ゴーセィ）は駆け出しのボクサー、でも彼は練習場が狭いだの、空気が悪いだの、もっと美味いものを食わせろと不平たらたら。ついに練習をやめるのだ！と宣言します。弱った友人でトレーナーのダニー（ボビー・ジョーダン）はふと道行くCivilian Conservation Corps campのトラックを見てニヤー。「じゃ、マグス、トレーニングキャンプに申し込もうよ。そしたら空気の良い山の中で練習できるぜ！」その言葉に一も二もなく乗ったマグス、ダニーやイーストサイドキッズの面々と一緒に申し込み。

　このCivilian Conservation Corps campというのはもちろん、トレーニングキャンプではありません。森林を保護する市民団体であります。そうとも知らぬマグスはキャンプ場に向かうトラックの上で「いやー、どんなところかなー、わくわくするなあ、楽しみだなあ」などと能天気に浮かれております。

　キャンプ到着。そして宿舎に入ろうという段になって彼らを向かえたのがキャンプリーダーのアーレン（マリー・アインスレー）。これが妙に口やかましい男。「さあさあ、急いで、あ、君、ゴミを落としたな、さっさと拾いたまえ！」これが気に入らないマグス、さっそく彼に食ってかかります。おまけに宿舎に入ったら入ったで「なんだ、個室じゃないのカヨ！」さらに彼は身体検査でも一騒動。ドクターの聴診器をぱっと掴むと大声で「こんにちわ、ドクター」「わあ、五月蝿い」ひっくり返るドクター（ロイド・イングラハム）であります。さマグスは薬の壜を見つけると蓋を開けて匂いをかぐと「ドクター、これ臭いっすよ、捨てた方がいいですよ」排水口にどばどば流しちゃうのでした。これでドクター、堪忍袋の尾が切れて、「貴様、キャンプの指揮官のところへ行ってこい」

　このホワイト指揮官（ケネス・ハーラン）はしぶしぶ出頭してきたマグスに「お前ナー、何か勘違いしているようだけど、ここはCivilian Conservation Corps campだぞ、働くところだぞ。お前、自分で六ヶ月コースに申し込んでいるだろ。あ、一ヶ月の給料は22ドルな」これで呆然とするマグス。「え、俺、働くの、ボクシングどうなるの」彼はダニーに「話が違うじゃないか」と食ってかかるのですが、時すでに遅し。どうにもならなかったのです。

　その後、マグスは遅れるぞとお越しにきたアーレンと殴り合いになったり、食堂で他の面々と騒いで怒られたり、どうもトラブルを起こしてばかりであります。

　ここでちょっとギャグが入ります。ダニー、仮病を使って午後の仕事を休もうとしたのです。彼を診察したドクター、紙を渡すと「よし、午後は仕事に出なくていい。この紙を係りの人間に見せるのだ」ヤッター、大成功だと喜ぶダニーですが、この紙をみた係員、「うん、確かに仕事に出なくていいよ」しかしダニーを丸太置き場に引っ張っていって斧を渡すと「これで薪割りしてな」「ええ、そんなー」とダニーが抗議しますと、係員、にやっとして「だってこの紙にそうさせろってドクターが書いているもんね」ぎゃふんとなるダニー。その姿を見て大笑いする仲間たちです。

　さて、その後もキャンプ生活は続いて、今日の仕事は湖畔での土木作業。いつものごとくぶうぶう言いながら作業しているマグスたち。彼らは近くで木を切り倒しているのを見かけます。よし、面白そうだと休憩時間に見物に行くマグスたち。樵がどんどん斧を叩き込んで「倒れるぞー！」ところがその木の倒れる方向にいたのがアーレン。彼は倒れてくる木に気がつきません。「危ない！」飛び出したマグス、寸前のところでアーレンの命を救ったのでした。

　マグス、これで一気に評判を回復します。ホワイト指揮官も「君は良くやった、君は勇敢な男だな」と彼をべたほめ。そして「お金という訳にはいかんが、何か褒美をやろう。君は何かして欲しいことがあるかね」これを聞いたマグス、にやっとして傍らのアーレンを見ると「彼とボクシングの試合をさせてください」やや、強引な展開ですが、これでマグスとアーレンのボクシング試合が決定したのです。

　さっそくリングが設置されて、ウウーム、こういうキャンプでボクシングリンクの準備があるというのは当たり前のことだったのかなあ。何しろ60年以上昔のアメリカ映画ですからこのヘンの細かい風俗がまったく分かりませんやね。

　さて、いよいよ始まるボクシングの試合。ところがこの直前、ウィリー（ボビー・ストーン）という少年が実に浮かない顔をしております。試合前のウォーミングアップをしていたマグスが彼に気がついて訳を尋ねてみますと、なんと兄さんが病気になったというのであります。ウィリーはもう泣きそうで「僕ら、親がいないから、兄さんが僕を育ててくれたんだよ」この病気の治療には大金がかかるというのです。一応キャンプでは月に22ドル給料を出すのですがそれではとても足りません。マグスは「よっしゃ、試合が終わったらなんとか方法を考えてみよう。だからそれまで待ってな」この頼もしい言葉にお礼をいうウィリーでしたが・・・。

　カーン、ゴングがなって試合開始。だっと飛び出したアーレンとマグスは「えいえい、コノヤロ、バカヤロ」とわめきつつボカボカと殴りあいます。スポーツ音痴の私からみても今のスマートなボクシングとは大違い。子供の殴り合いのような風情でございます。そのまま試合は推移して両者互角のまま2ラウンドが終了します。と、ここでマグスを応援していたウィリー、何事かを決意したのか、すっと応援席を抜け出します。そしてホワイト指揮官のオフィスに行くと机の引き出しから鍵を取り出し金庫を開けてしまったのです。そしてウィリー、お金を盗んでしまったのでした。

　机の引き出しという分かりやすいところに金庫の鍵を置いておく、うーん、金庫を使う意味がないっての（笑）。　今日はここまで。

　その後録画しておいたテレビ番組をいろいろ見る。就寝午前2時過ぎ。

　10月3日（火）　侘び寂び醤油
　なんか神妙な味の醤油だなあ。（http://www.phileweb.com/news/d-av/200610/03/16768.html ）ソニー、BDレコーダー2機種を発表。二層非対応とか、iリンクのTS入出力不可とかはともかくとして、 まあ、ヴァージョン1.0でも実質上二層は実用化されてなかったのも同然だから（言いすぎ、言い過ぎ）そこまで嫌うことはないと思うけれども（笑）ブルーレイROMプレーヤーとしての能力が著しく制限されているのに唖然。（引用開始）音声面では、HDMIからのリニアPCM7.1ch出力が可能。ドルビーTrueHDやDTS-HDのデコーダーは内蔵しない。アナログ5.1ch音声出力端子も装備しない。HDMI端子のバージョンは1.1。（引用終了） 初号機とはいえ、DTS-HDのソフトはすでに登場がアナウンスされているのである。これは松下もそうだけど、当初から用意されているブルーレイソフトの音声規格に対応していないプレーヤーなど何の価値があるというのか。

　これに比べて東芝RD-A1はDTS　HDマスターオーディオがコアのみデコード（要するにフツーのDTS音声として出力されるということ）という制限があるものの、先ごろのヴァージョンアップによってドルビートゥルーHD5.1チャンネル対応したばかり。松下、ソニーのブルーレイレコーダーに比べればその差は歴然としているのだ。ブルーレイレコーダーで機能的・クオリティ的に納得できる製品が発売されればRD-A1を諦めてソッチへ行くべぇと思っていたが、この有様ではまだまだRD-A1に分がありそうである。

　後は近々の出現が噂されている（違うかな）シャープブルーレイ機に期待するしかないのであろうか。

　ある老人が洋式便器で用を足していた。用を足し終わって水を流そうとレバーを捻った瞬間、老人は突然の心臓麻痺によって死んでしまったのである。レバーを捻ったままだから当然、水は延々と流れ続ける。その飛沫は老人の尻を濡らし、連絡のないことを心配して見に来た子供に発見された時にはしたいの尻はすでにふやけきっていたのだった。これが有名な都市伝説「ふやけウンコ」であると仕事。午前中、お客様来社。自社物件の一室をご案内する。しかし2DKでは物足りないということでボツ。ならばということで他社物件のいくつかを紹介してみたが、ちょっと身体的な事情で部屋の選択に制限があり、案内には至らなかった。その後歯医者へ。久しぶりの歯医者であるから、診察されるなり顔色を変えた先生から「あんた、こりゃ、ひどかばい、すぐ歯を全部抜いて入れ歯にせんと命にかかわるバイ！」といわれたらどうしようと怯えていたのだった。まあ、幸いそんなことにはならず、ぐらついていた差し歯を抜いて中にたまった膿を除去、新たに差し歯を入れなおすという治療方針を説明される。

　この時レントゲンを撮られたのだが、なんというのかあの黒いチューブ様の撮影機を顔におしつけんばかりの位置にまで近づけて撮影される。レントゲン程度のごく微量の放射線でもこんなに近づけられたら「突然変異で鱗が生えてきたりするのではないか」「巨大化したらどうしよう」「不死身の男になっても困るぞ」などと密かに思ったことであった。

　治療を終えて帰宅。昼飯はサッポロ一番塩ラーメン。刻みねぎを入れただけのシンプルなスタイルで食う。それから事務所へ戻って受け取り仕事。ゴミの始末、注意書きの配布、業者さんへのリフォーム催促などなど。変わりばえのしない仕事で申し訳ないですなあ。

　夕食は鰺の刺身、生野菜とカレー。店で捌いてもらったという鰺が無闇に美味しい。十分に脂が乗っているのだが、まったくクドサがなく刺身の一片、一片が口中にてとろけるのである。生野菜は紫蘇ドレッシングをかけてたっぷり。後は仕上げにカレー一皿。ビールは一缶飲んだ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『ノーマーシィ　非情の愛』を大画面再生。ニューオーリンズ地域限定のギャングとその情婦、情婦に心魅かれた刑事のアクション映画。映画の冒頭部分はちょっと話が分かりづらく退屈でさえあったのだが、舞台がニューオーリンズに移るあたりから俄然面白くなる。観光都市ニューオーリンズのもう一つの顔、極めて保守的でギャングに牛耳られている田舎町という有様が明らかにされるからだ。リチャード・ギア演じる刑事はこのギャングと戦うのであるが、同時に彼は旧弊な田舎町であるニューオーリンズとも戦っているのである。苦渋の選択でリチャード・ギアに火器を渡す上司もいい味を出していたし、なかなかの拾いものであった。

　画質はとにかくノイジー。また明るい部分で飽和してしまい、非情に目障り。ただ立体感、発色は高いレベルでやはりDVD画質とは一味も二味も違うのである。ステレオ音声ながらサラウンド感も十分。

　シャワーを浴びて今度はチャンネルNECOで録画しておいた『暁の非常線』、異様なまでに目つきがするどい天知茂の悪役演技に感嘆。彼がヤクザを嫌がった若旦那に代わって跡目を継ぐというサイドプロットが物語が進んでいくにつれて希薄になり、あんまり関係なくなるのが欠点だけれども（笑）今の今まで仲良く喋っていた情婦を「いいところに行かせてやるぜ！」と言い放つなり崖から突き落とす非情さにしびれる。

　後は録画しておいたテレビ番組。ああ、なんだかとても眠くなってしまったぞ。午前2時過ぎ就寝。

　10月4日（水）　「フューラーのソナタ」
　ヨン様がヒトラー役に挑戦！ぴんでんさんから「太りましたねえ」と言われてしまった。自分は結婚に浮かれて「幸せ太りにもほどがあるだろ太り」をしているくせにこんなことを言いやがったのだ。それで私は大変なるショックを受けて体重を量ってみた。するとなんと機内燃料僅少（朝一番）、増槽なし（服を着ていない）のクリーン状態で69.2キロ。がーん、がーんがんがんがんがーん、うわあ、こんな体重域に突入したのは生まれて初めてだ。私はとてつもないデブなのだー。という訳でもう何度目になるか分からないダイエット体勢に入ることにしました。何、ダイエットといってもそう大したことはやらない。私は怠け者の努力が嫌いで出来れば寝て暮らしたいという人なのでハードなダイエットなど最初っから諦めている（笑）。私のダイエットは朝飯を食わずにコーヒーのみ、昼飯は今までうどん二玉食っていたのを一玉にする、夕食はビール一缶飲んだらゴハンは食べない、ゴハン食べたけりゃビールは飲むな、しかしカレーの時はこのかぎりにあらず、そうして毎朝体重を量るのである。

　すでにこのダイエット体勢に入って2日が経過した。こんなことしかやってないのに体重は早くも一キロ減って68.2キロ。目標の66キロ台（66キロ台だから66.1キロでも66.9キロでもかまわないのである）まであっという間であろう。

　本日は休み。午前9時に起床してシャワーを浴びる。身支度拵えて事務所へ出て日記つけとネットのチェック。後は受け取り仕事とゴミの整理。一通り済んだところで40分のウォーキング。体重が増えたので40分を60分に増やそうかとも思ったのだが、面倒くさかったのでよしておく（笑）。それから車で外出。いつもの漫画喫茶で3時間過ごす。その後買い物などして事務所に戻りちょっと仕事やミクシィの書き込みなどもする。午後5時過ぎに帰宅。チャンネルNECOで録画しておいた『大天狗出現』を見た。アラカン、せっかく天狗の面で顔を隠している仲間に向かって「おい、一馬！」思いっきり敵の前で名前を呼んでいる。天狗の面を被っている意味がない（笑）。いきなり現れて仲間の危機を救うのだが、正義面をして敵を殺さず逃がしてしまうものだから、再び悪巧み、また仲間が捕らえられて大天狗出現のパターンを何回となく繰り返すこととなって苦笑させられた。

　豪放磊落を絵に書いたようなアラカンのキャラクターだけが良かったか。

　夕食はカンパチ刺身、出来合いのトンカツ、生野菜、ほうれん草の胡麻和えじゃこまぶし、油揚げとなすの味噌汁生卵落とし。ビールを二缶飲んでこれらのおかずを平らげる。ダイエットの誓いにしたがってゴハンはなし。〆のコーヒーは如例。

　その後レンタルDVDの『プロデューサーズ』を見る。最初はメル・ブルックス風味のしつこいギャグ、これははまる時とはまらない時の差が激しいのであるが、今回は間違いなくはまらない方だった（笑）、に辟易させられて、また久しぶりのゴージャス美貌攻撃を仕掛けてきたユマ・サーマンがミュージカルにまったく合っていなかったこともあって期待外れかと思わされたのだが・・・。いやー、ショーが受けたらやばいから意識的にショービジネスの世界で「縁起の悪いこと」とされている行為をやりまくるあたりからめちゃくちゃに面白くなった。わざと出演者に脚立の下をくぐらせるプロデューサーがどこにいる（笑）。

　そしてミュージカル場面が圧巻。ネオナチの作者が書いた脚本そのままならば実に悪趣味で大コケ間違いなかったミュージカル、不慮の事故で主演も兼ねる脚本家が足を折り、ゲイの演出家（ゲイリー・ビーチ）が代演して、ナチスミュージカルがキャンプ風味一杯のミュージカルコメディになっちゃった！という仕掛けが素晴らしい。元ネタのミュージカルにも目配りがきいていて舞台上でジュディ・ガーランド風に歌うゲイリー・ビーチに噴出してしまった。

　これはプログラムピクチャアとしてのミュージカル映画を完全に再現してみせた傑作であり、ミュージカル場面がいささかハイブロウでありすぎる嫌いはあるものの（笑）これまでのMGMミュージカル再現映画の方法論がとかく大作嗜好（『ハロー・ドーリー』とかな）であったことに対する見事なアンチテーゼとなり得ている。

　『ブルース・ブラザーズ』『プッシー・キャッツ』に続く第三の近代傑作ミュージカル映画の誕生である。まあ、メル・ブルックスのオリジナル1968年版を見ていない私がこんなことを言うのもなんですけど（笑）。

　シャワーを浴びてお酒。DVD「ウルトラマン」を見ながら飲む。まあ、この頃は白人女性のしかも女優であるということだけで大変な価値があって、あの地底人のスパイ役で出てくるアンヌ役の女優さんなどブサイクでしかも体がダルッとしていてひどいものです（笑）。

　ひれひれ酔って午前1時過ぎ就寝。

　10月5日（木）　カインとあびる
　万引きの罪でカインに殺されたあびる優という初冬の風情を思わせる奥深い駄洒落である。某ブログで気になる記事を見かける。過日発表されて「二層記録ができないのなら、仕方ないじゃろうが」と世のAVファンを嘆かせたソニー・ブルーレイ　レコーダー「ＢＤＺ−Ｖ9」　この二層非対応はブルーレイ録画だけに及ばず、今冬発売が予定されている二層50GBのブルーレイソフトも再生不可なのだという。いや、まさか、そんな、11月発売のパラマウントブルーレイソフト群のDTS-HDマスターオーディオにも非対応（これは松下も同じ）だけでも噴飯ものなのに、さらに二層のソフトもかけられない、そんな、そんな馬鹿はことはないよね。いくらなんでも天下の大ソニーがそんな低機能でしかも実売30万円のレコーダーを出すわけないよね。これはそのブログの作者の勘違いだよね。

　いや、実際これが本当だとしたら、ソニーはソフトプレイヤーとしての能力をまったく訴求してないということ（まさかプレイヤーはPS3で事足りると思っているわけではあるまい）になるのだけれども。うん、やっぱりそんなことがあるものか、ねえ。

　ある高校生がベビーシッターのアルバイトをしていたところ、その家にこんな電話が掛かってきた。「お前の家のトイレを詰まらせてやるぞ、溢れさせてやるぞ、ウンコや小便が溢れるのだから、そりゃもうえらいことになるぞ」驚いた高校生は警察に電話してこの脅迫電話を逆探知して貰ったのである。警察官はその結果に驚いて「すぐ逃げてください。その電話はあなたの家の二階のトイレから掛かってきているのです！」これを聞いた人々は「なんでトイレから掛かってくるんだ。この話のオチは二階の親子電話から電話されていたということじゃなかったのか」と首を捻ったという。これが有名な都市伝説「二階ウンコ」であると仕事。

　午前中、退去のお知らせ。ちょっと複雑な事情があって退去した後に上の階の人があれしてこうしてストライク！訳が分からん（笑）。ちょっと説明に時間がかかった。昼飯はチキンラーメン。これに焼き豚二枚、生卵、博多万能ねぎ刻みを入れてすする。まあ、これくらいの昼飯にしておけば太らないのだが。午後からリフォーム関連の打ち合わせ。そうして自宅の屋根修理立会い。ようやく瓦の交換が完了。ざっと20枚か。しかし、ニュースを聞けば200〜300枚飛ばされた人もいるというので、軽微な損害と言って良いレベルであろう。

　夕食は秋刀魚の刺身、生野菜、ワカメと豆腐の味噌汁。出来合いのチラシ寿司。秋刀魚の刺身、たっぷりのオロシショウガと博多万能ねぎをつけて食うとこらたまらん。脂が濃厚であるが、決してイヤミではなく、旨さだけが突出している。それに新鮮さを証明しているのが皮。ぷりぷりと口の中ではじけてこの食感だけで僕はゴハンが100杯食べられてしまうよって食べないけどね。ビール一缶飲む。チラシ寿司はゴハンであるけれども、カレーと同じで「チラシ寿司もこの限りにあらず」なのである（笑）。まったく例外ばかりが多いダイエットでございますな。〆のコーヒーは如例。

　その後レンタルDVDにて『ダイヤモンドパラダイス』を大画面再生。ストーリーはお洒落でカッコ良く、抑制の効いたユーモアが楽しい好編。でも実際のダイヤ強奪方法にはちょっと疑問有り。赤い線を切ればビデオカメラを無効化すると教えられた悪漢の部下が忍び込んで見事につかまる。主人公のピアース・ブロスナンはこの隙をついてダイヤを奪うというのだが、ちょっと待て、ビデオカメラの線を切るのが本当だったとしてもモニター映像が切れてしまえば犯行が露見するに決まっているではないか。そんなことも分からず忍び込む、悪漢の部下。それじゃ部下じゃなくって馬鹿ですよ。そんな馬鹿の愚行をアテにしてダイヤを奪うブロスナン、ちょっと犯行計画としてはずさんではありませんかねえ。

　DVD画質はかなりの高レベル。ハイコントラストで黒がきっちり沈んでいる。しかし、一部の海中シーンではグラデーションの推移が上手くいかない所謂段々グラデーション、略して段グラが盛大に現れてちょっと見てられなかったぞ。ドルビーデジタル5.1チャンネルは包囲感が物足りないものの、音質が素晴らしい。定位がしっかりしていて音が輝いている。

　シャワーを浴びてからチャンネルNECOで録画しておいた『姑娘と五人の突撃兵』を見る。孤独な戦いを強いられる宇津井健の小隊。トラックにニトログリセリンを満載し、たった5人で強大なる敵軍に挑むのだ。この悲壮感は悪いものではないけれども、雰囲気をぶち壊すのがところどころ出てきて宇津井健に「隊長サン！」と声をかける三ツ矢歌子。映画の冒頭で宇津井健にいろいろと助けて貰って彼を愛するようになったのだが、それにしても行く先々に現れすぎ（笑）。君、どうやって移動したんだ。

　午後11時半過ぎから『Pride of the Bowery』（1940年）の続き。ウィリーがお金を盗んだ後も延々続くボクシングの試合。「えいえい、コノヤロ、バカヤロ、テテナシゴ！」と喚きながら殴りあうアーレンとマグス。しかし結局決着がつかず、引き分けとなってしまいます。試合後アーレンはスポーツマンらしくマグスに握手を求めるのですが、結果に納得のいかないマグスは拒否、そして、「もっとやらせてくれ、そしたら俺がきっと勝つ」と喚きます。しかし、観客はこの暴挙に大ブーイング。マグス、これで嫌われて完全に孤立。みんなから口も聞いてもらえなくなってしまいます。おまけに隊長からは罰としてダニーと一緒にまき割りをやるよう命令されるのです。

　仏頂面でまきを割るマグ。しかし車でキャンプにやってきた美人を見つけて、「おお、ええ女じゃのう」まき割りの仕事放り出してソッチへ直行。「ねえねえねえ、君、どこの人、このキャンプに何の用？、俺、マグスってんだけど後でキャンプ案内しようか」この美人はエレイン・ホワイト（マリー・アインスリー）といいましてホワイト隊長の娘さん。それを聞いてちょっと引いたマグスですが（笑）約束しちゃったものはしょうがない。エレインと隊長の話が済んだ後で、キャンプを案内。湖のほとりを散策したりしております。

　エレイン、マグスにお礼のつもりか、「良かったら私の家に遊びにこない？歓迎するわよ」これでマグス、舞い上がってしまいます。「ええ？家に行っていいの、うんうん行く行く、次の土曜に行かせて貰いますとも」マグス君、世の中には社交辞令ってものがあるんだよ（笑）。マグス、彼女が帰った後早速隊長のところへ行って、「隊長、僕が間違っていました。そうですよね、スポーツマンシップって大事ですよね、僕、一から十まで心を入れ替えて真人間になります。だから外出許可をください」この現金な申し出に隊長苦笑い。それでも心を入れ替えるのならということで目出度く外出許可が下りたのです。

　次の土曜日、意気揚々と町に出かけたマグス。花なんか買っちゃってパイン通り37番地のエレインの家へ。しかしなんとしたことでしょう。エレインはマグスの目の前で別の男と車でデートに出かけてしまったのです。だから、マグス君、社交辞令ってものがあるって言ったじゃないか（笑）。がっかりして花を投げ捨てたマグス。ふらふらと町をさまようのでした。ふと気がつくと目の前はボクシングの試合場。その彼に話しかけてきたのはこないだの試合をキャンプで見たというプロモーター氏です。「おお、君、この前はよくやったじゃないか。君にはボクシングの才能がある。今夜試合をやらないか。賞金を出すぞ」しかし、マグスは首を振って「今日は気が乗らないんす。やめときます」またふらふらと歩き出すのです。

　その彼が見つけたのがウィリー。ところがウィリー、彼を見るなりきびすをかえして逃げ出してしまったのです。「おーい、ウィリー、どうしたんだよう」と追っかけるマグス。しばらく追いかけっこが続いてマグス、ついに彼を捕まえます。ウィリーはもう泣きそうになって「マグス、助けてくれよ、僕は隊長の金庫から100ドル盗んじゃったんだ。病気の兄さんのために使っちゃったんだ」「何、100ドルですと」驚くマグス、「そんな大金、ちょっとやそっとじゃ返せないぞ」しかし、そのマグスが思い出したのは先ほどのプロモーター氏の言葉、「賞金を出すぞ」であります（笑）。マグス、ウィリーに頷いて「いい考えがある。俺にまかせとけ！」

　マグスは試合場に戻ってプロモーター氏に「気が変わったっす、やるっす。その代わり賞金100ドルにしてください」プロモーター氏、そんなマグスを頼もしく思ったのか、この頼みを快諾。それどころか相手が強いので6回までノックアウトされずに頑張ったら賞金100ドルやると言い出したのであります。

　さあ、試合の開始。プロモーター氏が6回まで立っていたら100ドルというだけあって相手が強い、強い。マグスは「えいえい、コノヤロ、バカヤロ、オマエノカアチャンデベソ！」と頑張るのですが、逆にばしばしパンチを浴びてしまいダウンすること数回。ここでキャンプの仲間たちがマグスについて「おいおい、夜も遅いぞ、奴を探しに行かなくていいのか」「放っておけ、今奴は俺たちよりもよっぽどいい思いをしているよ」このとたんにパンチを浴びてダウンするマグスというギャグが入ります。

　ようやく試合が終了。こてんぱんにやられたもののなんとかノックアウト負けは免れたマグス。プロモーター氏は約束どおり彼に100ドルを渡します。それから車でキャンプに送って貰いさあ、隊長の金庫にお金を返そうということになるのですが、ウィリー、「僕、怖くてできない。マグス、君やっておくれよ」誠に図々しいお願いですが、マグスは快く引き受けます。彼は隊長のオフィスに忍び込み、金庫を開けてお金を入れようとするのですが、はい、ここで隊長が来て「ああ、マグス、お前、わしのお金を！」という予想ぴったりの展開になったのでした（笑）。

　マグス、「いや、お金を盗んだのはウィリーで俺は彼に頼まれて金を返しにきたのです」と言えばいいのですが、そこはそれ、男らしいマグスですから言い訳はいっさいなし。ウィリーを庇ったのです。そして隊長はおかしい、マグスは何か隠していると思いつつも仕方なく「お前は査問会にかけられる。そこで有罪となればキャンプを不名誉除隊になるのだ」マグス、じゃあいいですってんで、査問会を待つことなく荷物をまとめてとっととキャンプを出て行ったのであります。その彼を心配したエレイン、マグスを無理やり車に乗せてキャンプに連れ戻すと「さあ、父に本当のことを話しなさい、本当はあなたが盗んだんじゃないんでしょう。誰かを庇っているんでしょ」しかし、マグス、「あんたには関係ないよ、コンチクショー」と車から飛び降りて町に戻ってしまったのです。

　エレインはそんな彼の様子を父親に報告。二人して「やっぱり犯人を庇っているんだ、しかし盗んだのは一体誰なんだろうなあ」とため息をついております。そこで飛び込んできたのがダニー。彼は大興奮で「僕は犯人に気がつきました。ウィリーですよ。あの事件があった晩、夜も遅かったのに彼は外出着でした。それに僕のところへ来るなりマグスがお金を盗んだといったんです。その時、まだ誰も事件の内容を知らなかったはずなのに」隊長、エレインも「そうか、彼に違いない」「僕、ウィリーを連れてきますと外に飛び出したダニー。ウィリーはその剣幕に驚いて逃げ出します。ダニーは湖畔で彼に追いついて猛タックル。そのまま水に落ちてびしょ濡れになりながらも彼を捕らえたのでした。

　ついに隊長に自分の盗みを告白するウィリーです。その頃、自分の無実が証明されたとは夢にも思わないマグス、あの試合場でボクシングの試合をやっています。今夜はいつぞやと違ってマグスが優勢。「えいえい、コノヤロ、バカヤロ、ヒャッカンデブ！」と喚きながらパンチを立て続けに見舞って相手はグロッキー。しかし、ここで試合場に飛び込んできたダニーが「おい、マグス、もういいんだ。ウィリーが告白したんだ、キャンプに戻れるぞ」「えっ？」と気を取られたマグスに相手のパンチが炸裂。ノックアウト負けというオチ。

　さあ、みんなで隊長のオフィスに集まって目出度し、目出度し。そして改めて仲直りということでアーレンに手を差し出したマグス。しかし、アーレン、二ヤッとするとその手をはたいて「そうはいかないさ」勿論、冗談なのですが、これにカッとなったマグスが飛び掛って大喧嘩。ダニーが呆れ顔で「いやー、またこんなことになったですよ」と言ったところでエンドマーク。

　画質は最悪。暗いところじゃ例によって何をやっているのか分からないし糸状のノイズが画面を汚している。音声も歪み・割れがひどくて聞き取りに苦労させられました。

　その後、録画しておいた『スタートレック　エンタープライズ』最終回である。しかし語るべきことは前回までに語りつくして、おまけのような最終回（笑）だから、なんと、この最終回全体がエンタープライズDのホロデッキで再現されたという実にひねくれたシチュエーションになっている。ただ、その設定で力尽きたのか最終回そのものは大変に希薄な話でそれなりにビックなイベントである筈のタッカー少佐の死がえらく簡単に片付けられているのが疑問。まあ、何はともあれ、皆様お疲れ様でした。

　なおも録画していた「黄金伝説」などを見て就寝午前2時半。

　10月6日（金）　『顔のないペ』
　交通事故で顔面に重傷を負ったぺ・ヨンジュンが皮膚移植手術を繰り返すというお話。NHKBSハイビジョンで放送された押井守の『人狼』、話そのものは好きではないけど（笑）ハイビジョン画質がよければ永久保存にしようと思ってD-VHSで録画したのだが、後で見てみたらびっくり。黒が浮き放題に浮かんでいるがな。我が愛機、VPL-VW100の黒補正を強でかけてようやくマトモな黒となる。しかしその分細かいディティールが潰れてしまい、情報量の足りない絵になっちまうのだ。はい、こんなハイビジョンアニメ、残しておく価値なし。とっとと消してこの間見て気に入った『サマー・タイムマシンブルース』を見ることにしましたとさ。

　しかし、最近のBSアニメ劇場、『パトレイバー2』といいこの『人狼』といい画質が良くないなあ。年代からある程度発色が犠牲になるのは仕方ないにしてもどうしてああ、黒が浮いた絵になってしまうのだろう。ここらへんはNHKの関係者に猛省を促したいところである。

　インスタントラーメンばかり食べているとどうした訳かウンコが死ぬほど臭くなるという話がある。いや、単に臭いに留まらずひり出されたウンコからは強酸性のガスが発生、便器を腐食してしまうのだという。仮にトイレの換気扇が回っておらず密閉に近い状態下ではウンコをひり出した本人までがこの有毒ガスにまかれ死ぬ危険性すらあるという。これはインスタントラーメンに含まれている防腐剤や添加物が原因であると言われる。これが有名な都市伝説「インスタントウンコ」であると仕事。

　朝、歯を磨いていたらいきなり仮歯が落っこちた（大笑い）。仕方ないので急遽歯医者へ電話。午前11時のアポイントを取る。それまでに受け取り仕事。また空き物件の鍵を用意して私が出かけた後もスムースに案内ができるようにする。そうしてから歯医者へ。仮歯をつけるだけなので所要時間10分、治療費も掛からなかった。事務所へ戻って電話いろいろ。

　昼飯はどんべえカップうどん。台所に誰が買ったか大盛りサイズの奴があったのだ（笑）。今日も冷凍うどんのぶっかけで済まそうと思っていた私はこの誘惑に耐え切れずお湯を沸かして久しぶりのどんべえ、しかも大盛りサイズを食ってしまったのだ。その後事務所に戻って自社物件の案内。お客様見て、ちょっとこれはあれだから、○○○○なので、困ったなと思っていたら向こうから断ってくれた。いけないことであるが、ちょっとホッとした。この後買い物、物件に使う遮光カーテンや電球、明日のための靴など。

　午後4時過ぎ帰社。その後また受け取り仕事。保証会社から連絡。なんでそんなことになっちまうのかね。例によって詳細は記せないけれどもややこしくて仕方ない。

　夕食は出来合いの焼き鳥、生野菜、出来合いのスペイン風オムレツ。ビール二缶飲んじゃった。ゴハンも一膳お茶漬けで食べちゃった。思いっきりダイエットの誓いに抵触しているけれども、いいのだ、「お茶漬けもこの限りにあらず」だからいいのだって、あんた、そればっかりですな。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『ちょっぴりオトナになりたくて』、『スパイキッズ』シリーズのヒロイン、アレクサ・ヴェガが出演した学園もの。中学を卒業したばかりの彼女達が学園の女王グループに借り物競争を挑まれいろいろ頑張って勝利するというまあ、ありきたりのストーリーである。学園の女王がダンスパーティのためにドレスアップして靴はハイヒールなのに異様に窓から抜け出すのが上手い（夜遊びに慣れている）という洒落たギャグもあって、映画そのものはなかなかに楽しめた。しかし、ヒロインのアレクサ・ヴェガ、可愛いこたぁ可愛いのだけれども、極めてぷっぷくちー、つまり“太い”のである。劇中でデブの友達を庇うシーンがあるけれども、庇われるべきは君だろうと三回ぐらいツッコンでしまいました。

　ハイビジョン画質は標準レベルか。オモチャ箱をひっくり返したような色彩の氾濫が楽しい。また黒がきっちり沈んでいて見ていてストレスが少ないものいい。音声はドルビーサラウンド。こちらもそれなりに頑張っておった。

　続けて『レオポルド・ブルームからの手紙』を見る。エリザベス・シューの母親がいかに夫と娘の死に関していかに大きな罪を背負い込むことになったかが完璧に説明されていて、途中思わずおおっと声を上げる。この説明がきちんとなされているからこそ、以降のストーリーに説得力が出てレオポルド・ブルームの再生にも納得できるのだ。対して期待もせずに見た映画だったけれども、実に感銘を受けた。こういう思いがけない出会いは嬉しいものである。

　ハイビジョン画質はちょっと解像度が足りないか。画面全体が青を基調としたルックのせいか色彩も地味。AAC5.1チャンネルサラウンドは控えめの効果。

　シャワーを浴びてお酒。午前0時過ぎに就寝。

　10月7日（土）　「湯切りよ今夜もありがとう」
　おかげで今晩もカップ焼きソバが食べられます。はいはい、本日はぴんでんさんの結婚式で大変である。何時もより1時間も早く起きだして事務所へ行きネットのチェックや日記付け、留守を預ってもらう母親と引継ぎ等やる。本日この結婚式のために東京から来られる唐沢俊一さん、ソルボンヌK子先生の福岡空港到着が午後11時半なので午前10時過ぎに出発。天神まで40分かけて歩いていってそこから地下鉄使って午前11時過ぎに空港到着。そこでぴんでんさんと合流して唐沢さん、K子先生のご到着を待つ。私はその間、昼食会の会場となる中洲の居酒屋割烹（要するに安い値段で活造りが食べられるようなお店ということね）「魚魚や」に連絡を入れてイカの入荷を確認。そして午前11時45分頃に定刻より10分遅れで御夫妻が到着。そのまま車で中洲へ向かう。

　この遅れ、乗客がゲロをはいたためだとか（笑）。シートのカバーを取り替えたりして発着が20分ほど遅れたらしい。それでも10分遅れで済んだのはK子先生曰く「スピード上げて10分縮めたのよ」

　中洲「魚魚や」前で獅子児さん、いちろうさん、しおやさん、ちゃかさん、水王樹さんら他の参加メンバーと合流。私と唐沢さん、しおやさんはビールで乾杯（笑）。他の人たちはお茶で。頼みましたものは私のほか、ほとんどの人が「魚魚や」定食。唐沢さんとしおやさんが名前に魅かれたという「玉レバー丼」。そしてもちろん、イカの活造りがイッパイ。わいわい騒ぎながら食事を楽しむ。ただ残念なことにK子先生の簿記学校の授業時間が迫っており、刺身の後のお楽しみ、イカの天ぷらまで食べられなかった。

　その後、私とぴんでんさんは車で宿泊先の西鉄グランドホテルまで唐沢さんをお送りする。K子先生は獅子児さんの案内で簿記学校へ。西鉄グランドホテルへチェックインした後、私は一旦帰宅。実は唐沢さんを我が自室、夢のホームシアターにご招待することになったので（笑）その準備のためである。数日前から部屋を片付けていたのだが、最後の掃除機かけだけが終わっていなかったのだ。タクシーで帰宅。部屋に掃除機をかけ、途中お出しするコーヒーの準備。そうこうするうちにしおやさんに案内された唐沢さんがご到着。上映するソフトは「やっぱり一番キレイなのはこれでしょう」ということでハイビジョン録画の『スターウォーズ　エピソード3　アナキン、男泣き』にしたのであった。そうしてこれから1時間ほどあなたの目はあなたの体を離れてこの高画質の世界に入っていくのです（笑）。おおよそ一時間半ほど見て頂く。午後4時、ぴんでんさんの結婚式へ向かうために打ち切ったが唐沢さんに「いやー、やっぱりキレイだねー」と言って頂いたのは望外の喜びであった。

　礼服に着替えご祝儀も忘れずに持っていくというか、これを忘れたら大変ですよ（笑）。またタクシーで会場であるところの西鉄グランドホテルへ戻った。しおやさんとはここで一旦お別れ。私と唐沢さんはK子先生と合流して14Fの会場へ。受付を済ませてウェイティングルームへ入りすでに到着した獅子児さんと合流する。回ってくるオードヴルをつまみ、ワインなぞをちくと傾けながらいろいろ話をしているうちにいよいよ結婚式の始まりだ。会場へ移動、テーブルについて「結婚式はどうでもいい、料理、料理はまだか」とナプキンを襟元に突っ込み、両手にそれぞれナイフとフォークを持ってどすんどすんと床を踏み鳴らしたってウソですからね（笑）。本気にされては困りますよ。私は神妙な面持ちで新郎新婦の入場を待っていたですよ。

　はい、新郎新婦のご入場。「いよ、待ってました、ご両人！」の掛け声が響きカメラーのフラッシュがまたたく。エライ人の祝辞を皮切りにプログラムスタート。料理も運ばれてきて、さあ、乾杯である。ちなみに私は末の弟の結婚式で生まれて初めてフォアグラを食いその旨さに驚いたことがある。だから今日、この結婚式でもフォアグラが出るものと思っていた。こってりとしたソースが掛かっている分厚いのを赤ワインで口中を洗いながら楽しめると思っていた。テーブルにつくなりフォアグラが出てくるかメニューを確認したくらいだ。しかし、なんと非情なことであろう、確かにメニューにフォアグラという文字はあった。でもそれはフォアグラはフォアグラでもヒレ肉ステーキフォアグラ風味だったのだ。愕然となった私は周りの目も構わずに「こ、この風味というのが余計なのだ！」と泣き喚いたのであった。

　（念の為に言っておくけれども、これはさっきも書いたようにウソだからね。周りを笑わせるための冗談なんだからね。くれぐれも本気にしてはイカンよ）

　唐沢さんのさすがとしか言いようのない巧みな祝辞、実際ざわついていた列席者たちが話しに引きこまれ静かになったほどであった、新郎新婦のお色直し、何か良く分からないけれども積み重ねられたブロック状のものに二人で水をそそぐ儀式（笑）、ケーキ入刀、新郎側、新婦側のそれぞれの友人に交代で喋らせるチェーンスピーチなど、式は滞りなく進んでいく。料理もフォアグラ風味だったけど美味しく、ラストのデザートもなかなかのもの。コーヒーを飲んだころ、二時間半に渡った結婚式が終了したのであった。

　改めて、ぴんでんさん、奥さん、ご結婚おめでとうございます。

　そのまま二次会会場へと移動。唐沢さんはお休みということでK子先生をエスコート。途中で会場の場所が良く分からなかったというアンジェリーナ姐さんを拾い、10分ほどで到着する。会場ではしおやさんが新婦側の友人女性とともに受付・幹事を担当していた。受付を済ませて名札カードを貰い、寝太郎さん、でこぽんさんのいるテーブルにつく。その後獅子児さん、ちゃかさん、水王樹さんも到着して「んじゃ、新郎新婦の到着まではまだ時間がかかりますので、勝手に飲んでしまいましょうか」ということで（笑）乾杯。私はバーボンロックをぐいぐい頼んでぐいぐい飲んだ。料理はサラダやパスタなど。しかし結婚式で十分に飲み食いした私はあまり食べず。

　その後ようやく新郎新婦が登場。「いよ、待ってました、ご両人！」の掛け声がってまたかい（笑）。そうして新婦友人のアナウンサーの司会で二次会の正式な開始。乾杯の発声はくじ引きでK子先生となる。その後もくじ引きは続けられ友人連をつぎつぎ指名。一言というかスピーチをさせるのであった。我がオタク軍団からもアンジェリーナさん、獅子児さん、水王樹さんが指名されて挨拶。私の番号も呼ばれたそうであるが、その時私はちょうどトイレに行っていて難を逃れたと（笑）。

　二次会も滞りなく終了。我々は新郎新婦にご挨拶をして退場。それからタクシーを使って大砲ラーメンへ。ありがたくもK子先生に奢って頂いた。どうもごちそうさまです。そしてそれから馬鹿者の私はぴんでんさんと連絡を取り、彼とその友人お二人にくっついて中洲のスナックに行っちゃったのであった（笑）。最もカラオケ一曲歌っただけであとはずーっと寝ていたそうだけど。お開きは午前１時半。これからラーメン食いに行くという（ウェップ）ぴんでんさんたちと別れてタクシーで帰宅したのであった。

　10月8日（日）　「小さなバイキング　ピケ」
　ブラジル人だっての。さて狂乱のウェディングナイトの翌日である。午後8時半二日酔いの頭でむっくり置きだしシャワーを浴びて身支度拵える。昨日持って返った筈の引き出物の袋が見当たらず、ひょっとしたらタクシーに置き忘れたのかと真っ青になったが、何、玄関にありましたがな。その後事務所へ行って母親と業務打ち合わせ。本日は熊本行き。西鉄グランドホテルで唐沢俊一さん、K子先生と10時半の待ち合わせだったので午前9時40分出発。また歩いていく（笑）。

　そしてホテルにていちろうさんと合流。本日の熊本行き（http://www.camk.or.jp/event/exhibition/ikiningyou2/index.html　生き人形と江戸の欲望展）について打ち合わせ。ホテルから発着場が近くまた美術館すぐ前に停まるという高速バスを使うつもりであったが、やっぱり道中話したりビールを飲んだりしながらいきたいじゃないですかということで予定を急遽変更。JRのリレーツバメ、四人掛けボックス席を使うことになったのであった。ほどなくぴんでん夫妻もロビーに姿を現して我々と挨拶。彼らは今日の午後から東京へ行って一泊しニューカレドニアへの新婚旅行に旅立つのだ。私は改めておめでとうといい、新婚の二人に「ニューカレドニアでは現地の皆さんによる出産の踊り」や「高い崖の上から海に飛び込む成人の儀式」などを楽しんできて頂戴と誠に有意義なアドヴァイスを送ったのであった。

　唐沢さん、K子先生も降りてきていよいよ出発。タクシーで博多駅に行き、切符の手配（いちろうさんが素早くやってくれた。私は長いことJRなど使ったことがないものだからおろおろするばかりであった）、そしてツマミとお酒類を買い込み午前11時車中の人となる。ボックス席は若干狭くはあるものの折りたたみのテーブルなど機能的な設備があって快適、快適。ここでビールを飲んだりつまみに買ってきた九州新幹線蒲鉾、正面形を似せて作った蒲鉾で、パッケージの上から目鼻を画いてあるという安い作りに「フツー、蒲鉾にやきつけますよねえ」と大笑いしているうちにあっという間に熊本駅着。

　ここから市電を使って現代美術館へ。展示を見る前に腹ごしらえとネットであたりをつけていた近くの馬肉料理店へ行く。ネットでの評判だけを頼りに行ったので少々不安があったのだが、いやいや、これがなかなかどうしてランチでも実に美味しい馬肉を堪能できましたぞ。頼みましたもの、馬肉ステーキランチ＋特上馬刺し×2、馬ホルモン煮込みランチ×2。特に感心させられたのが特上馬刺しでさしの筋が今まで見たこともないほど太い。それでいてとろけるような食感ではなく、肉と言う食材の野性味を残した歯ごたえを堪能させてくれる。馬肉ステーキもこれまた素晴らしくあれほど肉汁の溢れるステーキはめったにない。料理の合間に出てきたスープも絶品でこのスープでラーメン作ったらたまらんだろうなと思ったことであった。

　唐沢さん、特上馬刺しを頬張った瞬間、「んふ、うま」この声を聞いた瞬間、「ああ、ご案内してよかった」と思ったのである。

　さて、食事が済んで（ああ、東文研で奢って貰いました。すんません、どうもありがとうございます）いよいよ現代美術館の生き人形展である。こうした人形展を見るのは初めてだが、安本亀八、松本喜三郎ら生き人形師のリアリズムと力感溢れる造詣に圧倒されてしまう。特に気に入ったのが作者不詳の「武士」、立ち姿の力強さはもはやただごとではない。唐沢さんによれば大阪の展示会よりもやはり見劣りするという内容だったそうだが、いや、私などは初体験ですからね、これで十分面白かったです。

　ただ、気になったにはもう一つの目玉である筈の江戸の欲望、すなわち春画の展示、18歳未満閲覧禁止になっているのに何故かあの、そのう、つまり、結合部分、そうだよ、繋がっている部分だよ（笑）に紙張って隠してしまっているのである。こんなことしたらせっかくの春画が台無しではないか。18歳未満閲覧禁止にしている意味もないぞとみんなで憤ったのである。

　1時間ほど美術館で過ごし、午後三時半のリレーやまびこで帰途につく。この車中でもいろいろ話し、1時間15分の走行時間がやけに短く感じられたのは往路と同じ。博多駅で一旦解散。後は午後7時から、地鶏焼きの店「赤鳥」で第二宴会。6時半に西鉄グランドホテルへいちろうさんと共に唐沢さん、K子先生を迎えに行ってまたタクシーで福岡市南区の「赤鳥」へ行く。他の参加者はしおやさん、獅子児さん、アンジェリーナ姐さん、水王樹さん。ビールで乾杯してさあ、頼みましたもの、地鶏刺身盛り合わせ（とさか、砂ずり、レバー、ささみ等々）、エンジェル焼き（鳥の胸肉焼き）、酢もつ、鳥ワサ、そして大本命の鳥スープ炊き。かなり濃い目の味がついているスープで鶏肉、つくね、野菜類を煮込んで食べるのだ。この鳥スープがまた美味しくって追加し放題だからいくらでも飲めちゃうの。ただでさえ美味しいスープが鶏肉を煮ることでさらに複雑な味わいとなってたまらないの。つくねは荒めに引いてあってごつごつしていたけど、その分肉汁たっぷりでがっぽがぽいくらでも入ってしまうバイ！なの。あとでちゃんぽん麺入れてさらに雑炊にしたけど、どちらもいやになるほど美味しかったの。

　いつか酒は焼酎となり話もはずむ、はずむ。前のアミーゴス公演の話、あの人の話、と学会の話、福岡に行ける企画を立てようと言う話、いろいろあって、いや、本当に楽しかったです。午後9時半にお開き。私はタクシーでお二人をホテルまでお送りする。車中でまだ外には出せない企画の話。よろしくお願いしますと唐沢さんにお願いしたことであった。ホテルについてお二人をお見送り。私はその後また（笑）てくてく歩いて帰宅しました。シャワーを浴び、焼酎をちょっと飲んで寝た。

　10月9日（月）　降霊出産
　恐山にて承ります。クリスティーズがスタートレック40周年記念オークションを開いたら出品物に予想以上の高値がついてびっくりというニュース。（引用開始）宇宙船エンタープライズEの模型は8000〜1万2000ドル（約95〜143万円）で落札されると予想されていたが、なんとその10倍以上となる13万2000ドル（約1570万円）で落札された。映画『スタートレック・ファーストコンタクト（Star Trek:First Contact）』で使用された193平方センチメートルのボーグ・キューブの模型は9万6000ドル（約1142万円）で落札された。この商品の予想落札価格は1000〜1500ドル（約12〜18万円）だった。

クリスティーズのキャシー・エルキーズさんはこの結果について、「スタートレックファンの皆様のパワーは、私どもが想像していたよりはるかに上でした」とコメントした。

オークションは3日間の予定で、約1000点のアイテムが展示されている。クリスティーズは開催前、売り上げは最高でも200万ドル（約2億3798万円）くらいだろうと危惧していたという。しかし初回入札を終えた現在、落札価格は予想をはるかに上回るものとなり、最終的な売上額も上方修正することになるだろう。エンタープライズ号のジャン＝リュック・ピカード艦長が座っていた椅子は6万2000ドル以上（約737万円）で落札。また、映画『スタートレック・叛乱（Star Trek:Insurrection）』でウォーフ少佐が使用したバズーカ砲タイプのライフル銃は600〜800ドル（約7万1000〜9万5000円）で落札されると予想されていたが、1万9200ドル（約228万円）で落札された。（引用終了）

　100万単位なら分かるけれど、エンタープライズEのレプリカが1.570万円、ボーグキューブが1,142万円というのは明らかに高すぎだろう（笑）。どんなトレッキーが落札したのか大変に興味があるので、いずれ製作されるであろう（本当か）映画『トレッキーズ　3』にご登場願いたいものである。

　北朝鮮、地下核実験を実施のニュースが世界を駆け巡った。爆発規模の小ささからブラフではないか、火薬たくさん集めて爆発させただけではないか（笑）という声もあるけれども、北朝鮮の核ミサイル戦力保有への意欲がなみなみならぬことが改めて確認されたといえる。本当におっかないので日本も核武装だと非現実的なことを言っている人など放っておいて、パトリオットPAC3の配備を急ぎましょうよ。それが一番日本の国情にあった軍事的対応策なんだから と思っていたら沖縄でパトリオットPAC3の陸揚げが市民団体の座り込みに邪魔されているそうな。

　ここまでいくとブラックユーモアにしか思えん。

　ある母親が幼い女の子を連れて近所のショッピングセンターに出かけた。女の子が尿意を訴えたのでトイレに行かせたところ大変な事件が起こった。女の子はなぜかウンコまみれになって戻ってきたのである。女の子の話によるとトイレのドアに隠れていた中年男がいきなりバケツに入った糞尿をかけたというのだ。類似の事件は全国あちこちのショッピングセンターで起こっているとされており、世の母親たちを恐怖に陥れたのである。しかし、実際にはこんな事件が起こっておらず単なる噂であることが判明している。これを聞いた人々は「そうだよな、ウンコまみれの女の子からトイレから戻ってくるんだから、床がえらいことになるよな、後片付け大変だよな」と頷きあったという。これが有名な都市伝説「ショッピングウンコ」であると仕事。

　狂乱の2日間が終わって日常生活に戻ったのだが、ああ、頭が上手く働かない。普段から鈍い脳細胞の活動があの楽しかった2日間から日常に戻ることを嫌がりふて寝を決め込んでいるようである。熱いコーヒーを二杯立て続けに飲んで脳細胞に活を入れようやく感覚が元に戻ってきたようだ。母親と仕事の引継ぎ。それから受け取り仕事。ある不動産屋から案内入るが決まらず。昼飯はスーパーでやっていた全国ラーメン展とやらで母親が買ってきた尾道ラーメン。かなり濃いスープのそれにメンマやねぎ、チャーシューを入れて食べる。この手の生ラーメンとしては麺が旨かったが、まあ、そう珍重するものでもありませんでしたな。

　午後から管理物件の見回り。ゴミ関連は大したことなし。やっぱりみんな連休で出かけていたのね。そして管理物件の管球取替え。事務所へ戻って今月退去予定の入居者と打ち合わせ。いろいろ出てくる、出てくる。

　夕食はマグロの刺身、ポテトサラダ、チャーハン。ビール一缶も飲む。マグロは柔らかくてしかも脂が乗っており誠にケッコーなもの。ビールを飲んだのだから本来ならばチャーハンを食べてはいけないのだけれども、そこはそれ、「チャーハンもこの限りにあらず」だから。やっぱりお前はソレかいっ！てツッコのはなしよ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『ポセイドン』を見る。船内に留まるべきだの船長といや、自分で逃げ出さないと死んじゃうぞの主人公グループとの対立が極めてあっさりと済まされるのに苦笑。オリジナルのアーネスト・ボーグナインとジーン・ハックマンのようなアクの強い人間ドラマもまったくなく、基本的にみんな、「よし、行くぞ、頑張れ」でついていっちゃうのである（笑）。せっかくカート・ラッセルとかリチャード・ドレイファスのような面子を使っておきながらこれはもったいない。こんなストーリーなら役者が誰であってもいいからである。

　ポセイドン号の転覆シーンは秀逸であるが、逆にキレイに決まりすぎていて、いかにも特撮、特撮。逆にリアリティを損なっていた。またみんなが脱出するスクリューシャフトは船首部分に装備されている方向転換用のスラスターで、これをきちんと説明してくれないから「なんでスクリューなのに船首を目指すんだよ」と首を捻ってしまったのであった。

　DVDの画質はワーナーの近作としては珍しいぐらいの大はずれ。転覆の衝撃で舞い散るパーティの飾りの場面で盛大にブロックノイズが発生。あんまり凄かったのでわたしゃまたDVDプレーヤーが壊れたのかと思ったぐらい。音質は音圧こそ低いもののなかなかの迫力。ぎーぎーと船体のきしむ音がリアルだ。

　シャワーを浴びてお酒。プロジェクターで『ウルトラQ』を見るなどして午前0時過ぎ就寝。

　10月10日（火）　『セーラー服と機内食』
　修学旅行か？北朝鮮の核実験、今だ確定されておらず。しかし、今あの国の内部はどうなっているのか。何も体制保証と北朝鮮の安寧を要求するならば核開発を放棄して国際社会に復帰したリビアという格好のモデルがある。何も核実験を強行し、さらに「うちら、がたがた言われたらミサイルに核弾頭つけますけん」と目つきの悪いヤクザのような脅しをかける必要はないと思うのであるが。今私がもっとも信頼の置けると思っている新聞論評系サイトの「泥酔論説委員の日経の読み方」http://www3.diary.ne.jp/user/329372/ではこの現状について強硬派と交渉によってリビアモデルに持って行きたい言わば交渉派というような二つの勢力があって、この権力闘争が今回のような事態を招いたと分析している。

　私はさらにそれに金正日の個人的な思惑があると見る。アメリカにコテンパンにされたイラクではフセインがクルド人虐殺の罪などで死刑間違いなしの裁判に引っ張り出されている。こういう虐待に関しては身に覚えがありすぎるであろう、金正日（笑）はリビアモデルを選択しても続く民主化への過程（これは必然であろう）で過去の悪行を暴露され、自身の失脚を疑いないものとして恐怖しているのではないか。だから、彼は権力派に乗っかって弾道ミサイル発射実験、今回の地下核実験への道を進むことになったのではないか。

　まー、要するに私は「金ちゃん、真っ青」と言いたいのであります。

　発信者名、磯野貴理子で「人妻と遊びませんか」というスパムメールが来た。思わず、「磯野貴理子かよ、引き弱いなー」と笑ってしまう。人妻だったら芸能界、もっと他に結婚しているアイドルとかそういうのいるだろ、何も磯野貴理子を持ってくるこたぁないやね。

　深夜正規のテレビ放送が終わった後、奇妙な映像が流されているという。それは画面を埋め尽くす大量のウンコ、ウンコ、またウンコ。これを偶然見てしまった人はたちまちにして便意を催し深夜だというのにトイレへ駆け込むというのだ。これが有名な都市伝説「砂ウンコ」であると仕事。午前中物件シートの整理、受け取り仕事。保証会社への連絡等々。昼飯はサッポロ一番塩ラーメン。これに焼き豚、ねぎをいれてずるずるやる。後一袋残っているけれども、今日で飽きてしまったので（笑）少なくとも3日は間を空かそうと思うのである。

　事務所へ戻って自社物件の案内一件。それが終わってから銀行に急行し支払い状況の確認。さらに業者さんへの支払いをしようとするが今日は遠くの現場でとても集金に来られないということであった。

　夕食は天然ブリ刺身。鳥唐揚げ、生野菜、後は出来合いの鰻ちらしと言う奴。ビールを一缶飲んで刺身と唐揚げを楽しむ。ブリはこりこりとした歯ごたえはないものの、ねっとりしており大変に美味しい。唐揚げはもう揚げたての唐揚げが美味しくなければ世界は滅亡してしまうよという具合で、こっちも美味し、美味し。鰻ちらしはこ、これが鰻かと思うほど固かったけれども、それも愛嬌である。あ、鰻ちらしはゴハンだけど、「鰻ちらしもこの限りにあらず」なのだから、かまわないのだ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『リチャード・ニクソン暗殺を企んだ男』を大画面再生。妙なプライドが高く、人間的には極めて無能（ああ、俺みてぇ）で二言目には社会が悪い、人種差別だ、黒人は虐げられているのだという。何故か虐げられている黒人の味方面で、劇中唯一の友人である黒人青年にも「なんだ、俺らをドレイ扱いしてあるのか」と怒られてしまう。こんな性格が災いして妻・子供たちとは別居。そして妻が離婚を申し出てきた時に彼の心は崩壊し、自分を虐げている社会の具現であるリチャード・ニクソン大統領暗殺（飛行機を乗っ取ってホワイトハウスに突撃）を決意するのだ。

　この哀れでしかもうざったらしい男をショーン・ペンが好演。序盤のもっさりしているけれどもある意味純朴な男が精神のバランスを崩し、どんどん危うい領域に転げ落ちていく変化を見事に演じている。

　ハイビジョン画質は非情な高画質。これほど暗部階調の表現が巧みな画質はまれであろう。発色が地味であるが、これは映画の演出と考えるべき。音質はドルビーサラウンドながらリアチャンネルの音に力強さがあって、飛行機の離陸音やヘリの飛行音がリアルであった。

　シャワーを浴びてから今度はチャンネルNECOで録画しておいた『助っ人稼業』を見る。宍戸錠と長門裕之の掛け合いが楽しいコミカルなアクション。斉藤武市監督の演出は二人を存分に動き回らせることによって生き生きとしたキャラクターに仕立てている。だから話自体は割りと悲惨なのに（笑）最後まで明るく楽しく見られるのがミソなのである。ただ、笹森礼子と中原早苗のヒロイン二人は役割がきちんと分担されず、特に笹森礼子がお茶を引いてしまった印象。ちょっとこれは残念であった。

　その後録画しておいた番組をだらだら見て午前2時半就寝。

　10月11日（水）　丸の内弁当
　OL御用達。福岡で有名なラーメン屋、「○気一杯」、テーブルに置いてある辛子高菜を最初から摘むと追い出され、写真を撮ったりしても追い出され、ラーメンも麺から食べると追い出されるという、まあ、アレなラーメン屋だ。でも味はなかなかのものだからいつも常連で賑わっているのである。しかし、私は偶然にもここを遥かに上回る○チガイラーメン屋を発見したのだ。それは福岡県内某所にあるという太陽軒、うっかりその駐車場をUターンに使おうものなら店から親父が飛び出してきて怒鳴られる、その駐車場の周囲には「本格豚骨ラーメン　秘伝のタレ」「幻ラーメン」「商品登録特許」「アルカリスープ」という手書きの看板が何枚も並べられている。しかも大変に古い看板だから色あせて一部の文字が見えなくなっている。店内にも注意書き（当然手書き）が所狭しと張ってあって「店内撮影禁止」「ルールを守りましょう」「混雑時は時間がかかりますのでお子様はご遠慮ください」、極めつけは「ラーメン店さんへ　同業者禁止　自分で勉強しましょう!!？」　こういう埒もない張り紙を所狭しと貼り付けるのは間違いなく・・・、あわわわわ（笑）。

　ちなみにこの店を紹介しているグルメサイトによれば「この店にはもうこなくてもいいかな」という評価であったそうな。

　本日はお休み。午前9時半事務所に出て片付けものと業者さんへの支払い準備。それから40分のウォーキングをこなす。　また車にひき殺された猫を発見。今度は事務所のすぐ近く。跳ねられてから後続車にばつんばつんと踏まれたらしく原型を止めぬ死体。毛皮の柄からかろうじて猫と分かる惨状であった。 すぐにカラスどもがわらわら集まってきて、うれしそうに「かあかあかあ」危うく糞をかけられるところだった。ああ。途中郵便局に寄って「パチモン大王別冊」の料金を振り込む。それから車でお出かけ。いつもの漫画喫茶へ（笑）。ここで3時間過ごして大満足、なのだから、本当に私と言うものは安上がりな人間でがす。何しろ、4時間のコースにカツカレーの飯つけて1,150円なんすからねえ。終了後、レンタルDVD『アローン・イン・ザ・ダーク』を借りたりちょっとした買い物をしたり。事務所へ戻って業者さんへの支払い。

　午後4時半帰宅してチャンネルNECOで録画しておいた『恋しぐれ　秩父の夜祭り』を見る。ヤクザの親分にむりやり嫁にされそうになった娘と恋仲の男が股旅ヤクザの宇津井健に助けられて添い遂げるという筋書きだと思っていたら、途中で男の方が「親分、娘はさしあげますからどうかあっしは助けておくんなせぇ」となっておやおや（笑）。結局この男抜きで宇津井健が娘を助け最終的にくっついてしまうのであった。一応、この娘が宇津井健の亡妻にそっくりという設定はあるのだけれども、なんといい気なストーリーであることか。

　夕食は太刀魚煮魚、まびきの刺身、鰺とワカメの酢の物。魚ばっかりであります。これでビールを一缶。まびき刺しは魚体自体の味はいいものの、刺身が分厚くどてーっと切ってあって、食感がはなはだしく悪い。マグロじゃないんだからもうちょっと考えて欲しいと思ったのである。後はゴハンを一膳、ふりかけで。あらあら、ビールを飲んだらゴハンは食べないのではなかったの、いいや、「休みの夕食はこの限りにあらず」だから良いんだよ！〆のコーヒーは如例。

　その後レンタルDVDの『アローン・イン・ザ・ダーク』を大画面再生。要するに古代の民族が見つけて封印した闇の存在を現代に蘇るか、蘇らないか、結局蘇らなかったァという物語。ゲームの映画化らしく設定は凝っているのだが、ストーリーが平板で特に闇の怪物との戦闘場面のアイデア不足に呆れる。画質もノイジーで誉められたものではなく、こんなDVD（まあ、今はありえないけど）を買っていたら、俺は後から火炎瓶もって販売店に殴りこむね（別に販売店が悪いわけではないけれども）。リアチャンネルの移動感がはっきりしていたサラウンド音声のみ標準レベル。

　その後ハイビジョン録画の『空から赤いバラ』をちょっとだけ。ラクウェル・ウェルチがビキニ着て浜辺を歩くと男どもがにやにやしながら集まってくるそのものずばりの絵に笑ってしまった。映画ではこの肉体をずばりスパイ戦における武器として位置づけており、後の展開が楽しみである。

　シャワーを浴びてお酒。てろてろ酔って午前1時過ぎ就寝。

　10月12日（木）　『セーラー服と奇厳城』
　モーリス・ルブランが自作にヤクシマルヒロコというキャラクターを登場させたところ、角川書店から猛抗議を受けたという。夢の話。どこかの地方都市で何かのイベントに参加。おそらくSF大会のイメージなのであろうが私は大変楽しく過ごしたのである。その思いでを胸にさあ、帰ろうとしたところ、唯一の交通機関である列車になかなか乗れない。来るときはあれほどスムースに乗れた列車が遅れに遅れるのである。それでもやっと列車が見えて「すわっ」と思うとそれはいきなり反対方向へ行く列車になってしまう。がっかりしているとすぐ次の列車、今度は方向も間違いない、よし、乗るぞ！しかしなんとしたことか、とたんに発着ホームがぐいーんと伸びて列車は私を通り越して遥か彼方に停車。走ったけれども間に合うはずもなく列車は無常にも私を残して走り出すのだ。じゃあ、そのホームの先っちょに行けばいいのだなと考えて階段を降りると、これがまたおかしなことに延々続いている。いくら歩いても歩いても目的のホームには行き着きそうもない。あせり始めたころ、頭上に見えた方向指示案内には「この先、新宿御苑」と書いてあったという・・・。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実はその日脱糞するであろう人を予言しているというのだ。これが有名な都市伝説「脱糞リスト」であると仕事。午前中業者さんへの支払い。無事終わって業者さんが帰っていったと思ったら、わあ、もう一件の支払いを忘れているう。慌てて電話するけれどもまた遠くの現場に入ってしまったということでまた明日支払いへ延期になってしまった。

　昼飯はダイエットのために（笑）180キロカロリーしかない春雨ヌードル醤油ワンタンなるものを食べる。春雨麺の食感はなかなかいいけれども色をなんとかして欲しい。もうちょっとカップヌードルの麺に近い色ならば違和感なく食べられるのだけれども。まあ、開けてみたら麺が真っ白の塊でまるででっかい鳥のフンだったようなカップ柔麺よりはよほどましなのではあるが。後は味、ヘルシーという恥ずかしい言葉を意識したのか割に薄味。ダイエットで春雨しきゃ食えないのだからもっと強い、くっきりはっきりした味にしてくれ。そうじゃないと本当に物足りなくってお腹がぐーぐー言うのだよ。

　午後から某所にてビッゲストプロジェクトのための会合（大げさな）。前回と同じくどうなるかはっきりしないが、まあ、気長にやっていきましょう。午後4時過ぎに帰社して受け取り仕事、督促状つくりなど。

　夕食はおでん。後はブリと鰺の刺身、生野菜。ビール一缶飲んでおでんをつつく。出来合いのものなので大根が固くがじがじやっていたら歯が痛くなり始めた。刺身はどちらも美味。紫蘇の葉を千切りにしたものをまぶして食べるとこら、たまらん。ゴハンはなし。〆のコーヒーは如例。

　その後レンタルDVDの『トランスポーター　2』を大画面再生。感染した患者からさらに空気感染でどんどん広がっていくウィルスのアイデア、最初の感染者を誘拐した子供にするという悪意に満ちた脚本（笑）、小気味の良いアクションと前作の良さをそのまま引き継いでさらにパワーアップしたかのような理想的なパート2である。悪役も下着姿でスプリンクラーの水を浴び、乳首のあたりを透けさせた女暗殺者がマシンガン大連射したり、ボスが部下を相手にデタラメな剣道の練習をしていたりこういう悪乗り、ぼかぁ、大好きだなあ。

　画質は明るい場面で白が飽和する。奥行き感、黒の沈み、発色などがDVDトップクラスの高水準だったのでこれがなんとも残念。音はDTS、すさまじい迫力、音の解像度、移動・定位感の確かさなど、これもまたDVDトップクラス。久々にこれならセル版を買ってもいいやというレベルであった。もちろん、買わないけど。

　それからラクェル・ウェルチの『空から赤いバラ』を最後まで。ああいう娯楽作にしてはストーリーが複雑に過ぎよく分からんミステリーになってしまっている。朝鮮戦争の脱走兵で足が不自由な泥棒、やたら気障な探偵、極端な寒がりで真夏でもストーブの火を絶やさない美術品コレクターの富豪など出てくるキャラクターが濃くて楽しめただけに、もうちょっとすっきりした内容にして欲しかったですな。ハイビジョン画質はトリミングのスタンダードながら優秀。年代を考えれば驚異と言ってもいい画質だ。

　シャワーを浴びて午後11時半から輸入DVDの『Smart Alecks』（1942年）を見る。冒頭から街頭で黒人のダンにタップダンス躍らせて小金を稼ごうとしているマグス、ダニー、グリッピーらイーストサイドキッズの面々。グリッピーはハーモニカ担当、マグスやダニーは集金担当ということで集まってきた人々に帽子を回します。「いくらでもいいからお金を入れて欲しいッス」でも観客は帽子をみるなりみんなソッポを向いて帰っちゃうの（笑）。おまけにここに口うるさいおまわりさん、ジョー・リーガン（ロジャー・プロイア）がやってきて、「こらこら街頭でこんなことをやるのは法律違反だ、さあ、帰ったり、帰ったり」ぽんとグリッピーの肩を叩くと驚いた彼が思わずハーモニカを飲んでしまうギャグ有り。以降彼は喋るたびにピーピーハーモニカを鳴らすこととなります。

　ここで場面が変わって現れたのが悪名高いギャングのブッチ・ブロッコリー（マックス・ローゼンブルーム）と手下のマイク。彼は元イーストサイドキッズのハンク（ガブリエル・デル）を抱き込んで銀行強盗を企んでおります。最もハンクの役割は見張り。おまけに強盗を終えて出てきた二人はハンクに「これはご褒美だ」とわずかばかりの金を渡して呆然としている彼をほったらかして車で逃走したのです。「ええ、聞いてないよ」とダチョウ倶楽部の竜ちゃんのごとく叫んだハンク。逃げようとするのですが、丁度その時居合わせたリーガンにしっかり目撃されてしまったのでした。

　ちなみにこのリーガン、ダニーの姉で看護婦のルース（ゲール・ストーム）と恋人同士。ハンクを目撃したのもお互い忙しい仕事の合間をぬってのデートの最中だったのであります。具体的にいうと一緒に手紙を近くのポストまで出しにいったのであります。手なんかも繋いじゃっているのであります。

　さて、ぶらぶらと歩いていたイーストサイドキッズ。途中スポーツ店のショーウィンドウに飾ってある野球のユニフォームに夢中になります。「うわお、ドジャースのユニフォームじゃん。カッコいいなあ」「こんなの着れたら俺たちゃ無敵だね」「アマチュア野球でも優勝さ」でも先立つものがなし。みんなの分を揃えると100ドルも掛かっちまうんです。イーストサイドキッズの部屋というか部室というかとにかくみんなが集まる部屋に戻ってみんなの小銭を集めてみたのですが、マグス、舌打ちして「ちょっ、83セントしきゃないや！」100ドルと83セントではえらいチガイですなー（笑）。

　さあてどうしたものかと首を捻るイーストサイドキッズたち。ここに現れたのがハンクです。「よう、相変わらずシケた面してんな、おい」彼はグリッピーに5ドル札を差し出すと「これでも使いなよ」グリッピー、驚いて喉のハーモニカをぷわーっ。しかしマグスは「俺たちゃ、汚い金は受け取らないよ、クラブのルールを忘れたのか」グリッピー、「金が汚いぷわー、そんな汚れてなんかいぷわーないぞ。ぷわー日曜の朝のぷわータオルみたいにキレイじゃないか」あのね、グリッピー君、そのキレイキタナイじゃないのよ（笑）。ハンクはなおも「俺の仕事を手伝ってくれたらたんまり礼を弾むぜ」「聞いてるぞ、ギャングとつるんでいるんだろ、どうせマトモな仕事じゃないんだ」マグスにこう言われてカッとなるハンクですが、ここでリーガン巡査がドアをどんどん叩いて「おい、開けろ、ハンクがいるだろ」とたんにぺこぺこして「頼む、俺を匿ってくれよ」と言い出すハンクであります。

　今はギャングの手下とはいえ、元はイーストサイドキッズの仲間、マグスやダニーは彼を匿おうとするのですが、しかし、残念リーガン巡査は彼らのたくらみをちゃーんと分かっていて首尾よくハンクを捕まえてしまったのです。ハンクは裁判にかけられて有罪。新聞に「イーストサイドキッド有罪判決　三年間の懲役！」えー、こんなことが大きな記事になるのですか（笑）。

　マグスたちは裁判でハンクに不利な証言をしたルースとリーガンにお冠。ルースは彼らの機嫌をとるため大好物のケーキを拵えることとなります。しかしここで何故か割り込んできたのがブッチ。彼は以前街でルースを見かけて気に入ってしまったのですなあ。偶然彼女の家を見つけたってんで図々しくもどかどか上がりこんで行き「いやいや、私、近所のブレイクと申します」と偽名を名乗って「いやいや、やはり近所のよしみというか、なんというか一度はご挨拶をと思いましてなあ」全然理由になってねえよ（笑）。おまけにこの男、ルースが作っていたケーキに目をつけると「おお、いいものがありますな、ケーキですか、しかも手作り、いやはやこれは頂かずにはおられませんぞ」ルースが止めるのを振り切って手づかみでがつがつ。

　ここへイーストサイドキッズの面々がやってくるのです。当然彼らはケーキを貪り食っているブッチを見て「あ、なんだ、おっさん、俺たちのケーキ食ってやがる。朝飯食ってないのかよ」と毒づくのですが、何しろ相手はギャング、平然としております。ここでダニーが妙案を思いついた。彼はケーキの半分を台所に持っていって塩・胡椒がたっぷり入った生クリームを作ってたっぷり塗りたくったのです。そして「おっさん、こっちも食べろよ」と差し出すとブッチ、喜んでその塩・胡椒入りケーキをがつがつ。みんなは今に飛び上がるぞと期待していたのですが、何にも起こらない。ブッチ、平然としてこのトンデモないケーキをがつがつやっております。仕方ないってんで、今度は紅茶に膠をたっぷり入れてだしてやった。今度は効果覿面。口が張り付いて「むわむわむわわ」としか喋れなくなったブッチ、慌てて退散するのでした。

　さて、刑務所に行ってハンクと面会したりアパートの中庭で野球を楽しむイーストサイドキッズの面々というのんびりした場面がしばらく続きます。その彼らをアパートの窓から眺めて「けっ、暇なことをやってんな」と言っているのがブッチとマイク。ここでダニーがボールをぼかーんと打った。そのボールはよりにもよってブッチの部屋の窓を粉砕し中に飛び込んだのであります。あー、「大事なボールが」と真っ青になるイーストサイドキッズ。先に窓のことを心配せんかと思いますが（笑）。かんかんになって降りてきたブッチ、「ふふふ、ボールは返さないもんね」おやおやこっちも大人気ないことですな。これで責任を感じたダニーが彼に食ってかかります。「ボール返してよ」「嫌だ」「返してったら」「嫌だっていっているだろう、このガキめ」

　しかしここで思わぬ出来事。この揉め事にリーガン巡査が気づいてお尋ねものだったブッチを見事逮捕したのであります。この逮捕のきっかけとなったのがダニーだったことからなんと賞金200ドルをもらえることになったのでした。しかしその授与式に参加したイーストサイドキッズの面々は不満たらたら。マグスなんかは「その賞金の6〜7割は俺たちに権利があるだろ」とかムチャクチャ言ってます（笑）。ダニーはこの賞金でユニフォームを揃えようと思っていたのでふふふと笑ってごまかすだけ。後でみんなをびっくりさせようと思っていたのです。

　しかしそれが思いっきり裏目に出た。「あれは俺たちにも権利がある金なんだよ」といいつつ夜中にマグスたちがダニーのアパートに忍び込んできたのです。驚いて目を覚ましたダニーにマグスは「これはもともと俺らに7割の権利がある金だからな、貰っていくぜ。おい、グリッピー、200ドルの七割っていくらだ」「2,300ドルぷわー」「馬鹿、なんで元金より大金になるんだよ」イーストサイドキッズ、計算にヨワイです（笑）。結局いくらになるか良く分からないってんで200ドル全部持っていっちゃった。

　愕然とするダニー。ルースも起きだしてきて、マグスたちがお金を持っていったことを知ると、「ユニフォームのことを言わなかったの」ダニー、もうべそをかかんばかりになって「姉さん、もういいよ、何も言わないで。僕はもう知らないよ」うわあ、これじゃマグスたちイーストサイドキッズただのロクデナシじゃないですか（大笑い）。

　今日はここまで。その後は録画しておいた「黄金伝説」などを見る。午前2時半就寝。

　10月13日（金）　公明党騒動
　うわあああ、公明党本部が打ち壊されたあ！ソフトバンクホークス、プレーオフ第二ステージで日本ハムに完敗。これで三年連続日本シリーズへの進出は敵わなかったぁ、残念！でありますが、まだちゃんと西武を破って第二ステージに進んだという実績を作ったから最悪の成績であったとも言えますまい。ホークスはここ二年連続レギュラーシーズン第一位でありながら一試合アドヴァンテージの必要条件である5ゲームを満たせず4ゲームどまり。そしてそのアドヴァンテージを取れなかったことが祟って二年続けて日本シリーズに進出できなかったのだ。ところが今年からレギュラーシーズン第一位にはゲーム差は関係なく一試合のアドヴァンテージが与えられることになった。このニュースに福岡のソフトバンクホークスファンは「そげんことしたら不公平やなかな。昨年一昨年のホークスはどげんなるとね！」という不満を露にしたのである。これでもしソフトバンクスホークスが昨年、一昨年のロッテ、西武と同じく4ゲーム差の二位になっていたらどうであろう。そしてプレーオフで昨年までにはなかった一勝のアドヴァンテージによってまた破れて日本シリーズ進出ならずといった状況になっていたらどうであろう。何しろソフトバンクホークスのファンが人口の96.8パーセント（商工会議所調べ）を占めるという土地柄だ（ウソ）。結婚式でプレーオフの戦況が流れるほど熱狂的だ（これは実話）。中洲のスナックでうっかり「僕は巨人のファンですから」と口走った余所者が翌朝那珂川にぷかぷか浮かんでいた事件もあったくらいだ（これはウソ）。まず間違いなく暴動となっていただろう。

　だから今年のレギュラーシーズン三位、西武を破ってプレーオフ第二ステージ進出という成績はむしろ喜ばしいことなのではありますまいか（そ、そうかなあ）。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に赤い文字で人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実はその日脱糞した際に切れ痔となり出血するであろう人を予言しているというのだ。これが有名な都市伝説「脱糞赤リスト」であると仕事。

　朝一番に業者さんに支払い。昨日、忘れていたやつね（笑）。それからリフォーム進展の打ち合わせ。これが済んでからビッゲストプロジェクトのために下見に出かける。昼飯は自宅でチキンラーメン。栄養を考えて刻み葱を山ほど入れた。まあ、栄養を考える人がチキンラーメンを食ってはいけないというツッコミはなしよ。それからまた出かけて管理物件の見回り。午後2時過ぎ帰社。午後4時過ぎからある携帯会社の人とお話。何をするかはまだ秘密よ。保守点検をきっちりやってくれるのならなかなか良い話ではないかと思うのである。

　夕食はハマチ、鰺の刺身。後はレトルトのハンバーグ、付け合せは野菜とキノコの炒め物。ハマチはさほどではないが鰺がやっぱり美味い。ハンバーグもレトルトながらまずいというレベルではなく十分にビールのツマミとなる。仕上げにフリカケでゴハンを一膳。もはやビールを飲んだらゴハン禁止という自分ダイエットルールは形骸化して久しい（笑）。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『そして一粒のひかり』を大画面再生。望まぬ妊娠で恋人とも分かれ仕事もやめてしまったために家族から「明日からどうやって暮らそうというんだい」と罵られる追い詰められた17歳の少女が麻薬の運び屋になるのを決意するというお話。ドキュメンタリータッチの演出で高い評価を得たという映画であるが、ヒロインのＣ・Ｓ・モレノが激しく“いい女”でありすぎる。こんな女が胃の中に麻薬を飲み込んで運ぶのだ、その訓練のために葡萄の実を丸呑みしようとしてげぶげぶ言うのだ、実際に麻薬のカプセルを飲み込もうとしてなかなかうまくいかずやっぱりげぶげぶ言うのだ、そしてなんとか飲み込んで飛行機に乗ったらおしっこした拍子に麻薬のカプセルが肛門からでてきてしまったので急いでよく洗ってまた飲み込むのだ。このシチュエーション、一歩間違うと変態ポルノだぜ（笑）。

　ハイビジョン画像は良好の一言。明るい日差しを見事に表現しておりこれまた包囲感に優れたサラウンド音声ともあいまってその場にいるかのようなリアリティを感じさせてくれる。

　午後11時半より『Smart Alecks』（1942年）の続き。マグスたちの惨い仕打ちに怒ったルース、ジョーに電話をかけてこのことを話します。ルースは怒って欲しいぐらいの気持ちで電話をかけたのでしょうが何しろジョーは警察官ですからな、「これは立派な窃盗罪だ」ということでイーストサイドキッズを逮捕、留置場に放り込んでしまいます。翌朝、ジョーがそこまでするとは思っていなかったルースとダニーが警察に駆けつけ訴えを取り下げたのでイーストサイドキッズは釈放されたのですが、みんなかんかん。ダニーをクラブから除名してしまうのでした。悲しそうにうつむくダニー

　って、おめーらが金持っていくからこんなことになったんだろ（笑）。

　ダニーはかわいそうにイーストサイドキッズから仲間外れにされてしまいます。みんなが楽しそうに車で出かけるのを恨めしそうに見ているダニー。ああ、見ていて可哀想で可哀想で仕方ないぞ！そんな時、イーストサイドキッズの前に現れたのは刑務所に服役中のハンクだったのです。みんな驚いて「おい、まだ三年たってないぞ」つまりはハンク、脱走してきた訳で。ここでグリッピーが「なんでパトロールまで待てなかったんだよ」おいおい、グリッピー君、そりゃパトロールじゃなくってパロール（parole　仮釈放）だよ（笑）。こういう細かいギャグを挟んでハンクの言うことにゃ、なんとあのブッチも脱走したとのこと。しかも彼はダニーに復讐を企てているというのです。ハンクはそれを知らせるために自らも脱走してきたのでした。

　驚いたイーストサイドキッズの面々、今までのいきさつをすっかり忘れ、でも結局はこいつらが金持っていっちゃったのが悪いんですけどね、ダニーを守れ！ということになります。彼らはルースにブッチのことを知らせると同時にダニー捜索を開始するのですが時すでに遅し。ダニーはブッチとマイクに捕まってアジトの倉庫に連れ込まれ散々に殴られて瀕死の重傷を負ってしまったのです。彼を発見してルースの病院へ担ぎ込んだイーストサイドキッズでしたがお医者さんの診断を聞いて愕然。「高度な脳外科手術を受けないと彼は死亡するでしょう。あ、もちろん、その高度な外科手術は私には無理です」そこで脳外科の権威、オームスビィ先生（ウォルター・ウォーフキング）に頼もうということになるのですが、ルースは暗い顔で「駄目よ、あの先生の手術料はブラック・ジャックの次に高いのよ」

　でもなんでもいいからとにかく頼んでみようとオームスビィ先生のオフィスに押しかけるイーストサイドキッズであります。しかしルースの言ったとおりこの先生の手術料は高い、高い。「私の手術は最低でも1,000ドルかかるよ」これに対してイーストサイドキッズの所持金はわずかに6ドル83セント、わあ、ユニフォームの時よりひでぇ。それにこいつらこの期に及んであの200ドルを使おうという発想がないんかいの（笑）。先生は思いっきりこのビンボー人という顔をして、「さ、私はこれから出張しなくちゃならないんだ。出て行ってくれ」しかし先生を行かせる訳にはいきません。何しろダニーの命が掛かっているのですから。マグス達は必死に先生をかきくどきます。「あいつは良い奴なんです。ギャングを捕まえたことがあるんです。でもそのギャングに復讐されてこんなことになったんです」この必死の懇願にコロリと心を変えた先生。「よし、私が手術をしよう」

　長時間にわたった手術でしたがなんとか成功。しかしダニーは今だ昏睡状態、予断を許さない状況。面会したマグス達はダニーが苦しい息の中「みんな、誤解なんだよ、金を独り占めするつもりじゃなかったんだよ」とうわごとを言っているのに胸をつかれます。さらにジョーから「ダニーはあの金でみんなのユニフォームを拵えるつもりだったのだ」と本当のことを聞かされて、愕然。マグスなんか「お前なんかもう仲間じゃないやい、バカヤロ、コノヤロ」と叫んだことも忘れたかのようにおいおい泣いております。

　ダニーは何とか危機を脱しました。ほっとするみんなですが、ここで最後の事件が発生。ブッチとマイクがルースを人質にとって彼女の家に立てこもったのです。逃げる前に「一回だけじゃ、ええやろ、させんかい」ということらしい。ジョーは彼女を救出しようとするのですがブッチが拳銃を乱射するので近づけません。しかしイーストサイドキッズが大活躍。彼らはダニーの部屋の窓から侵入すると明かりを切ってブッチとマイクに奇襲をかけたのです。あえなく殴り倒されるマイク。ブッチは一人逃げようとするのですがハンクに右ストレートをぶち込まれて昏倒。ジョーによって逮捕されるのでした。

　ギャングのブッチが逮捕されてダニーも意識を取り戻した。イーストサイドキッズは彼を元気づけるために願いどおり野球のユニフォームを誂えて見舞いにいくという絵に書いたような大団円でございます。

　その後はまた録画しておいたテレビ番組を見てだらだら。午前2時頃就寝。

　10月14日（土）　「まぐわれまぐわれメリーゴーランド」
　いやらしい歌だなあ。二ヶ月ほど前から昼食・夕食で自分の使った食器を洗うようにしている。何、母親の労を考えてとかそんな愁傷な理由からではない。将来間違いなくすることになるであろう一人暮らしに備えての練習のようなつもりなのである（笑）。ところがこれをはじめてから指の股に湿疹が出来た。水泡がぽつぽつ現れて大変キモチ悪い。キモチ悪いからぷちっとつぶすと水泡だから怪しい水が出てくる。そしてその後がいつまでたっても治らずじくじくしている。あまつさえ痒みまで覚えてきた。こりゃ、ひょっとしたら指に水虫が出来たのではないかと戦慄して皮膚科の病院へ行ったのである。先生、私の患部の皮膚をちょっと剥がすと顕微鏡で見て、

　「水虫は指やらにできんたい。こら、あんた、洗剤まけばい。洗剤でかぶれとると。一体何があったとね」だって。

　はっと気がついた。先生、ひょっとしたら私が奥さんに逃げられて仕方ないので皿洗いするようになったと思っているのではないか（大笑い）。いや、そりゃ、この年齢ですからね、奥さんに逃げられるなんてことがあってもおかしくない、いや、むしろ逃げられて当然（笑）と思われてもしかたない。でも、先生、私違うんですぅ、奥さんに逃げられようにもその逃げるべき奥さんが元からいないのですから。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に青い文字で人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実はその日ひどい便秘となり浣腸するしかなくなる人を予言しているというのだ。これが有名な都市伝説「便秘青リスト」であると仕事。

　午前中昨日の件で工事の人が来て物件の仔細なチェック。この検査が済んで1〜2週間であれ設置の可否が決定されるとのこと。この後事務所に戻って物件シートの整理。昼飯は冷凍うどんのぶっかけ。大根おろしをたっぷり、博多万能ねぎをたっぷり、レモン汁をたっぷりかけた茹で立ての冷凍うどんにつゆをかけてぞるぞるすすり込む。やっぱり、これはンまい！いつもならここで二玉目に突入する私であるが何しろ今はダイエット敢行中の身である。潔く一玉に止めておいたのであったって、一玉がフツーなんだよ、当たり前に二玉食べていたのがおかしいんだよ（笑）。

　午後から買出し。そして呼び出されて自社物件の案内。後は今月末退去される入居人の人と打ち合わせ。ある事情があってリフォームはしないので気が楽である。

　夕食は母親が旅行に出かけているものでスーパー飯。オーストラリア牛のステーキ一枚、レタス四分の一個、馬刺し、ネギトロという脂っこいメニュー。普段が魚ばっかりだからこういう時に反動が来ちゃうんだね、うん。ビールも二缶、ビールも反動が来ちゃったんだねっていつも飲んどるやないけ、ワレ！ゴハンも一膳、ほら、厳しいダイエットを続けているからこんな時にちょっと中休みって、ほぼ毎日くっとるやないかい！〆のコーヒーは如例。

　その後ハイビジョン録画の『スクラップヘブン』を大画面再生。バスジャックの現場に居合わせることになった男二人がそれをきっかけにして日常より逸脱、復讐請負の仕事にのめりこむことになる。いささかファンタスティックでさえあるリアリティのない物語ではあるが、医療ミスを隠蔽する院長、子供を虐待する母親への復讐譚は痛快であり、大いに楽しめた。が、この後広げた物語を収めきれずやりっぱなしになってしまっている。復讐代行が交番からの拳銃強奪にエスカレート、それが何故か浮浪者の手に渡って首謀者であるオダギリ・ジョーは相棒にもその本心を明かすことなく自殺してしまう。また物語の終盤で突如起こる同時拳銃強盗事件も意味が分からない。私の指令一つで全世界の人間が暴動を起こし地球は滅亡するという脅迫状を山本　弘、志水一夫両氏に送りつけてきた某キチガイのヒトみたいである（笑）。

　ハイビジョン画質は優秀。粒子が目立つざらついた画調であるが解像度が無闇に高い。草むらが風に揺れる様子が実にリアルだ。黒の階調も良く出ていてナイトシーンにストレスを感じることがまったくなかったのもいい。音質はドルビーサラウンドであるがサラウンド感があり音の品位も高い。

　その後シャワーを浴びてお酒。DVD「ウルトラマン」を見ながらひれひれ酔う。午前0時過ぎに就寝。

　10月15日（日）　トルシェの料理ショー
　トルシェって誰？どうも最近身体的に不調である。太って体重が一時69キロをオーバーしたし（ダイエット中である。今朝体重を量ってみたら88キロ丁度になっていた。やれうれしや）、歯は治療が不完全だった前歯の差し歯が膿み、大量に出血あまつさえぐらつきだして歯医者に駆け込む羽目となった。おまけに一から十まで心を入れ替えて真人間になろうと思ってはじめた食器洗いで指の股に湿疹である。幸いいずれも重篤なものではないにしろ、こう体の不調が続くのはただ事ではない。きっとこれは前世の因縁が災いしているのだ。いや、部屋が原因なのかも知れない。知らず知らずのうちに部屋のインテリアがドクターコパのいう「風水的にいうと100点満点中のマイナス100点」（よく分からない日本語である）になってしまっているのではないか。西向きの窓に黄色のカーテンをつけるなどして改善を図らねばなるまい。飲んでいる水が悪いということも考えられるぞ。一応カートリッジ式の浄水器を使ってはいるのだがそれだけでは足りないのではないか。一旦ペットボトルにとって「ありがとう」と書いた紙を貼り付けることが必要なのではないか。食べ物にも気を配らなければならぬ。スーパーで売っている野菜などは農薬・添加物てんこ盛りで健康に良いものではない。ましてやコンビニ弁当、惣菜なんてもっての他だ。何しろコンビニ弁当は清潔な工場で厳しい衛生管理の下で製造され、しかも有機PH調整剤（要するにすっぱくすること）で腐りにくくなっているのだ、そんな人工的な環境で作られたものが体にいい筈がない。ひとつここはお金がかかるが“安全な”無農薬有機野菜を食べることにしよう。

　そして極めつけは私が生活の多くを過ごす自室の改善だ。ここにはあの魔法の電磁波コンセントを使おう。するとこのコンセントの魔法の効果で体調も抜群、金運も向上して、恋人もでき、数年後には目出度く結婚・・・ってな訳ねーだろーが、バカヤロー。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に黒い文字で人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実はその日イカ墨のスパゲッティを食べてウンコが黒くなってしまう人を予言しているというのだ。これが有名な都市伝説「黒ウンコ」であると仕事。

　午前中受け取り仕事。懸案となっていた事項がようやく解決して一安心。しかし、なんですな、こういう場合、連絡のひとつも入れるというのが筋ではないですかね、ぷんぷん。昼飯は生ラーメン。喜多方しょうゆラーメンという奴であるがそれほど美味いものではなし。売り物らしい太い麺も腰があるようでまったくなく歯ごたえがぐんにゃりしていた。その後事務所へ戻ってまた受け取り仕事。電話での物件問い合わせが数件入るがいずれも案内に至らず。ちょっと腐る。後はゴミ、だからんなもん、捨てるんじゃねー。

　夕食は昨日に引き続いてのスーパー飯。オーストラリア牛ステーキとレタス。これだけではさすがに物足りないのでコンビニの漬物をつけた。ビール一缶、ゴハンを一膳。ああ、相変わらずステーキは美味いぜ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『クラッシュ』を大画面再生。人種の坩堝であるLA。人種の坩堝であることはまた人種差別の坩堝であることも意味する（笑）。またこの映画には人種差別はいけない、人類は皆平等という理想はかけらもなくそれぞれの人種がみんな自分は虐げられていると思い、他の人種を罵りながら生活しているのだ。かなり難しいテーマのストーリーなのだが脚本の妙がこの難事をきれいに纏め上げている。特に象徴的なのがマット・ディロン演ずる差別心ばりばりの警官。金持ちでテレビ局ディレクターの黒人夫婦にひどいいやがらせをしかけるどうしようもない人間なのだが、彼は老父の介護を真摯に行い、またいやがらせをしかけた黒人夫婦の妻が交通事故で危機的な状況に陥った時、自分の命を賭して彼女を助けるのである。車が横転、動けなくなった黒人妻、その車からはガソリンが漏れ出して引火、大爆発五秒前という緊迫した場面においても彼は黒人妻に「マアム」と呼びかけるのを忘れない。この警官としてのプロフェッショナリズム、老父に対する優しさ、黒人に対するいやらしい差別心、これらを同時に内包するのが人間という存在なのだ。

　でもこんな人間ばっかりじゃないのよ（笑）。映画のラストで階段から転げ落ちた自分をヒスパニックのメイドが真摯に助けてくれた、十年来の親友だと思っていた白人女はマッサージにいくからといって助けてくれなかったのにと夫に電話するサンドラ・ブロックはいかにも安っぽい。今までメイドにはつらく当たったけど、本当に自分のことを考えてくれたのはあなたなのよとメイドを抱きしめる安易さだ。このような多様な人間像もまたこの映画の良い所なのである。

　画質は上々。黒が良く沈んでおり解像度も高い。5.1チャンネルサラウンドは控えめな効果。音圧が低いけれども音質は上々。

　その後シャワーを浴びてからお酒。「快獣ブースカ」を見ながら飲む。弟の誕生を切望するブースカ、でもブースカのせいで起こった停電で大ちゃんの実験が進まない。思い余ったブースカ、工事をしているおじさんのところへ行って「ねえ、僕に治させてよ、電気がつかないと弟が作れないんだよ」思わずお酒を噴出してしまいました（笑）。オトナになって初めて分かる微妙なギャグですな。またこの工事のおじさんに味があること。昔のドラマはこうしたフツーの肉体労働者のオジサンの描き方が美味いんだよねえ。

　ひれひれ酔って午前1時過ぎ就寝。

　10月16日（月）　「左の国から僕らのために」
　来たぞ、我等の憲法九条マン。「95％の信頼性レベルでイラク戦争により 8,000〜194,000の人命が失われた」というかなりアレ（笑）な調査結果を発表していたLancet Report。後から発表された国連の調査では24,000人がその時点での人名損失として一番確かな数字であろうとされている。ところが反戦・反米の人たちは犠牲者が多ければ多いほど喜ぶ傾向があって、この国連調査を無視、Lancet Reportの中間を取って人名損失10万人という数字のみを喧伝したのだ。

　この後こりずに報告書が改定されて戦争による犠牲者の数は65万4965人で、その内の60万1027人が暴力によって亡くなったとしている。ありゃりゃ、こりゃまた随分増えちゃったなあ（笑）。この記事のネタ元「反MSM」（http://nullpo.2log.net/home/boj/archives/blog/main/）によれば（引用開始）６０万人とは大した数だ。広島と長崎への原爆投下の犠牲者数の３倍、「南京大虐殺」の中国側が主張する３０万人でさえ半分でしかない。内訳を見てみると銃撃が５６％、自動車爆弾が１３％、空襲が１３％等とある。３４万人が射殺され、８万人が自動車爆弾テロに遭い、さらに８万人が爆撃で死んだ？常識のある人間なら当然信じる事の出来ない途方もない数字だ。ドレスデンの犠牲者は３万人、東京大空襲でさえ８万人だ。木造家屋に対する焼夷弾など使っていないし、そもそも無差別爆撃などしていないのに、誰が８万人もの人が空襲の犠牲になったなどと信じるのだろうか？報告書を読んでみると、実際に確認された死亡者数は「５４７人」である事が分かる。これがどうやって６５万４９６５人になったのかは謎だ。（引用終了）

　「反MSM」ではこの現状との乖離が著しい数字についてLancetは自らイラク戦争前に５６万７千人ものイラク人の子供が亡くなったと発表していた、彼らが意図するものは「ブッシュによる戦争によってイラクはフセイン時代より酷い状況になっている！」という主張への誘導である。ならば戦争によって失われた命は戦争（フセイン政権打倒）によって救われた命より多くなければならない、だから56万人よりわずかに多い60万人という数字に・・・と推測している。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に黄色い文字で人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実はその日下剤を飲んで胃カメラの検査を受ける人の数を示しているというのだ。これが有名な都市伝説「カメラウンコ」であると仕事。だんだん意味がなくなってきましたなあ（笑）。

　午前中ある入居人との引越し打ち合わせ。同一物件内の部屋の引越しなのである。しかもあれやこれやのしがらみがあってなんだかとっても大変だぞ（笑）。その後物件シートの整理。昼飯はコンビニの辛子明太子お握り一つ。これではあんまりなので漬物の残りをほんの少しつけた。これでおおよそ200キロカロリーぐらいか。その後管理物件の見回り、リフォーム進捗状況の確認。それから山田電器に行って管球を買ってきて物件メンテナンス。単なる電球換えなのだが（笑）4階の廊下でしかも脚立に登ると物凄くおっかないのよ。事務所へ戻って受け取り仕事。保証会社との話し合い。不動産協会に講習のことについて聞いたりもする。

　昼飯がお握り一個だとやっぱり腹が減ってたまらない。やっぱり春雨麺の方が腹がもつか。 だけど、この空腹感が今まさに私の脂肪を食っておると考えるとそう、悪いものでもなかったりする（笑）。

　夕食はスーパー飯第三弾。本当に面倒臭くなったのでスパゲティミートソースと漬物（笑）。ビールは飲まず大量に茹でたスパゲティにこれまた数人分あるお徳用パックのミートソースをどばりとかけて目を吊り上げて啜りこんだ。大変美味しかった。ビールはなし。最近ちょっと飲みすぎだから控えますの。〆のコーヒーは如例。

　自室にてハイビジョン録画の『妹の恋人』を見る。とても美しい物語だが、ちょっとジョニー・デップのキャラクターがあいまいに過ぎたか。ファンタジックな物語ならばあれで十分なのだが、お兄さんはまったく現実の人だからそのすれ違いが甚だしいのである。パントマイムの動きは非常に良い。チャップリンとキートンなのだけれども、ラスト近くでやにわに病院の建物に登りだすのはあれはロイドであろう。画質は良好。最初は黒が浮いているかと思ったけれども尻上がりに良くなり後半のナイトシーンがびっくりするほど美しくなった。ステレオながら音声の質も極めて高く珍しくこの映画のサントラ盤が欲しくなってしまったぞい。

　シャワーを浴びてからチャンネルNECOで録画しておいた『皆殺しの霊歌』を見る。有閑マダム6人にセクハラ受けた青年が自殺。何も自殺するこたぁないやねと思うのだけれども（笑）、彼の友人であった佐藤充が女達を情交を結びつつ次々と殺害していくというストーリー。フツーの市民であった筈の佐藤がめちゃくちゃ怖い。プロフェッショナルの殺し屋にしか見えない（笑）。まあ、なぜ女ばかり殺されていくのかという謎の解き方にミステリー的な妙があって楽しめたけれども。

　その後ハイビジョン録画の『回転』（『The Innocents』　1961年）を見る。SFシネクラシックス初めてのハイビジョン映画であります。モノクロ画質が凄くキレイ。おまけにノートリミングのシネスコ。いつもの貧乏くさい輸入DVDとは段違いですなあ。

　冒頭、叔父さん（マイケル・レッドグレーブ）の面接試験を受けるミス・ギデンス（デボラ・カー）。この叔父さんというのが途方もない大フゴーでイギリス各地に屋敷や別荘を持ち、忙しく仕事で飛び回っている人。でも彼はひょんなことから兄弟の遺児二人を預ることになったのでした。叔父さんは「いやー、甥はマイケル（マーティン・ステファンス）、姪はフローラ（パメラ・フランクリン）と言って二人ともとても良い子なのですが」叔父さん、ここでぴんと右手の小指を立てまして「私、こっちの方も忙しいんですわ」本当にこんなことを言っている（笑）。「だから子供たちになかなか手が回りませんでしてな。あなたに家庭教師をお願いしたいと思うのです。マイケルは今は寄宿学校に、フローラはブライの屋敷におりますよ」

　はい、目出度く採用決定。ギデンスは早速ブライという田舎町にある彼の豪勢な屋敷へ向かうことになります。もともと子供好きなギデンスはどんなお子様のお世話をするのかと楽しみにしています。ただ、さっきの面接で叔父さんが「子供たちに関する苦情は受け付けません。そのためにあなたを雇うのですから私を煩わせては困る！」と言ったこと、前任の家庭教師ミス・ジェセル（クライティ・ジェソフ）が不慮の死を遂げたらしいこと、などが気に掛かったのですが、彼女は「迷わず行けよ、行けば分かるさ」と猪木みたいなことを考えてその不安を振り払ったのです。

　馬車に揺られて小1時間。屋敷についたギデンスはその庭園の美しさに目を見張ります。美しいだけではなく、また無闇に広い、広い。敷地内には湖まであるのです。この光景に見とれているギデンスの耳に聞こえてきたのが「フローラ、フローラ」と呼ぶ声。同時に彼女は湖のほとりで遊んでいるそのフローラを見つけたのでした。はて、あの声は誰のものだったのでしょうと思いますが、とりあえずそれは無視（笑）。フローラも「あ、あなたがギデンス先生ね」と分かってくれましてたちまち二人は仲良くなったのであります。そしてフローラに連れられて屋敷へ行くと、「まあまあ、先生、ようこそいらっしゃいました」と出てきたのが家政婦のグロース夫人（メグス・ジェンキンス）。この人も良さそうだし、屋敷も庭に劣らず豪勢だし、こりゃまったくいいところに就職したものだわ、ほっと安心するギデンスなのでした。

　しかしその夜うなされるギデンス。一緒の部屋で寝ていたフローラがその彼女をじっと見つめているのが不気味です。さらに窓から外を見下ろすフローラ。すると何かを見つけたかのように微笑むのでした。おー、だんだんホラーらしくなってきましたなー。

　しかし翌日からそんなことはまるでなかったかのようにギデンスと楽しく遊ぶフローラです。でもフローラは時々「もうすぐお兄さんも帰ってくるわ」とおかしなことを言ってギデンスを困らせます。彼女がいくら口をすっぱくして「今学期の最中だから帰ってこれない」と言い聞かせてもフローラ、頑固に「いいえ、それでも帰ってくるの」と言い張るのでした。うんざりしたギデンスですが、丁度その時、寄宿学校から「マイケル退学」の知らせが届いたのです。仰天するギデンス、フローラに「あなた、何故このことが分かったの」と問いただすのですが、もちろん、はっきりとした答えは返ってきません。さらに悪いのがその退学になった理由。「不道徳で堕落しており他の生徒の害になる」思わずギデンス、「えー、これどういうこと。学校でスカートめくりとかちんぽ見せごっこでもやったのかしら」

　スカートめくりもちんぽ見せごっこも私が子供の頃実際にあった事件です（笑）。

　さて、その手紙による通告どおり屋敷へ戻ってきたマイケル。明るい利発そうな子供でギデンスともすぐ打ち解けます。いきなり「先生はキレイですね」とお世辞をかましやがる（笑）。それでいながら「叔父さんは僕たちのことなんかまったく気にかけちゃいないよ」と泣く可愛らしさもあってギデンス、もう夢中。「私がこの子の力になってあげなくちゃ」と決意するのであります。ところが、この頃から怪奇事件が頻発するようになったのでした。庭でバラを切っていたギデンス、屋敷の塔（こんなものがあるのですなあ）の屋上に不気味な男がいるのを見つけます。慌てて登ってみるとそこにいたのは鳩の世話をしているマイケルのみ。「ヘンな人を見なかった？」と聞いてもマイケルは「いない、ひょっとしたら先生、僕を見間違えたんじゃないの」

　さらにその夜子供達の発案でかくれんぼをしたらギデンスは屋根裏で怪しいメロディのオルゴールとこれまた怪しい男の写真を見つけるわ、自分が鬼の番になってカーテンの陰に隠れるとベランダからさっきの写真の男がひゅーどろどろと出てくるわ、もうたまりません。ギデンスははっと気がつきます。「あれは塔の上にいた男よ」どうやらこの屋敷、怪しい霊魂に取り付かれているらしい。グロース夫人にこの男の写真について聞いてみるとそれは叔父さんの従者で以前この屋敷を切り盛りしていたクイント（ペーター・ワインガルデ）ではないかというのです。彼は事故で死んでしまったのですが、それまではこの屋敷に君臨し、マイケルは彼に心酔していたといいます。おまけにどうも前任の家庭教師ジェセルとただならぬ関係にあったらしい。

　その後、ギデンスは子供達の奇妙な振る舞い、自分達だけでひそひそ話しているのを見てひょっとしたらあの霊魂、屋敷に取り付いているだけではなく子供達にも影響を及ぼしているのではないのかしら。そしてギデンスは湖で今度は女の幽霊を目撃します。一緒にみた筈のフローラは知らん顔をしているし、これはもう間違いない。子供たちは幽霊に操られているのだ。この謎は過去に答えがあるという結論に達しましてギデンスはもう一度グロース夫人に問いただすのでした。始めは嫌がっていたグロース夫人、ついに観念したと見えて

　「そうですのよ、クイントはジェセルさんとそういう関係でした。でも決して良い関係ではなかった。クイントはジェセルを肉体的にも精神的にも支配していたんです。暴力もふるっていたし、何より」ここでグロース夫人ぽっと頬を染めまして「あのう、そのうアレが、アレが凄いんです。昼間っから部屋でやったり、子供の前でも隠さなかった、なんだか見られると返って燃えるのだと訳の分からないことを申しておりました。マイケルが不道徳で放校になったのはきっとクイントのせいですわ」ははぁ、いきなり凄いことになってきました（笑）。昼間っから部屋でやるのはともかくとして子供に見せちゃまずいでしょ、あんなもの。

　しかしクイントは不幸な最後を遂げます。ある冬の晩酷く酔っ払って帰ってきて「ういー、そうだよ、俺は酔っ払ってますよ、酒飲んだんだから酔っ払うのが当たりどぅっ」階段から転げ落ちて死んでしまったのでした（大笑い）。マイケルは大ショック。そしてジェセルは彼の死を儚んでとうとうあの湖に身を投げてしまったのでした。

　この話を聞いたギデンス、ロンドンの叔父さんのところへ助けを求めに行こうとするのですが、教室でジェセルの幽霊をまた目撃したことで考えを変えます。「今私がいなくなってしまったら大変なことになるわ。私はここに残って幽霊と戦うの。子供達自身の口から真実を語らせるの。そうすれば大丈夫よ」よく分かりませんが、子供達にクイントとジェセルが死んだことを納得させて、幽霊達に「あんた達、死んでいるんだよ」といわせるということなのでしょうか。

　さて、その晩戦いを決意したギデンスが図書室で一人聖書を読んでおりますとあのオルゴールのメロディーが聞こえてきたり、笑い声が聞こえてきたり不気味悪いことこの上なし。ギデンスは蝋燭を持って屋敷を調べに掛かります。よくまあ、ホラーの常道とはいえ、暗い屋敷の中を一人で歩けますなあ。私だったら多少音がしたって気にせずに酒をくらって寝ちまいますよ、ホント（笑）。ギデンス、いろいろな部屋を調べようとしたのですが、どれも鍵が掛かっています。そうするうちに幽霊達はますます騒がしくなって「キスして頂戴、お願いよ」「ふふふふ」「子供達を見てみろ」がたん、どたん、「ノックぐらいするがいいじゃないか」コンコンコンというノックの音。モー、めちゃくちゃ。さすがにたまらなくなったギデンス、寝室へ引っ込みます。

　しかしその寝室でもフローラが窓の外を見つめていて大変コワい（笑）。ギデンスがその視線の行く先を確かめてみるとこんな夜中に庭を歩くマイケルの姿が。しかもマイケル、塔の上の方向をじっとみております。

　今日はここまで。

　その後録画しておいた「レポーターが店の自慢料理をぱくりと食べたらあまりに熱かったので思わず吐き出しちゃった」番組とか「ぐるない」とかを見る。午前2時半過ぎ就寝。

　10月17日（火）　ハンカチ雄牛
　ハンカチ王子ブームに乗じて売り出されたブランド牛。11月15日発売予定のパナソニックブルーレイレコーダー　DIGA　DMR-BW200であるが、本日発売のAV各誌にいろいろ面白い情報が載せられているようだ。うちは福岡だから首都圏17日発売の雑誌は19日しか見られないの、ぐっすん（笑）。それによるとこの機種、TSモードを切り替えることによってCATVのセットトップボックスとのiリンク接続が可能になるらしい。まあ、ひょっとしたら接続できるのは最新HDD内蔵タイプのTZ-DCH2000だけというオチになるかも知れないが、私を含めてアマタのCATVユーザーにとって朗報といえるのではないか。またウェブサイトによればITメディアスタイル評価用貸出機のファームウェアに当該機能がまだ実装されていないため、現時点では評価できない状況であるものの、発売までにはREC-POTとの相互ムーブを可能とするという。

　少なくとも私の環境にとってはこれで万全のIリンク接続状況となる。私のCATV　セットトップボックス　TZ-DCH　500とのiリンク接続が万が一にも不能であってもREC-POTを介すれば番組をDMR-BW200にムーブできるからだ。こうなると返す返すも惜しまれるのはブルーレイの次世代音声コーディック対応の物足りなさ（ドルビーデジタル　プラスのみ）で、これがせめてPSと同じくドルビー　トゥルーHD対応になってくれれば私は迷うことなく東芝RD-A1を諦めてこっちに行ってしまうのだがなあ（笑）。松下さん、そこのところどうかひとつよろしくお願いできませんかねえ。

　深夜テレビ放送が終わった後、しばらくスイッチを入れたままにしておくと砂嵐がふっと途切れ奇妙な番組が始まることがあるという。それは静かな音楽と共に紫色の文字で人の名前が延々表示されるだけ。表示し終わると始まった時と同様に何の前触れもなく画面は砂嵐に戻るのだ。実はこの番組で表示されるリスト、これは実は知らないうちに寄生虫におかされている人の数を示しているというのだ。このリストで自分の名前を見つけた人は即病院へいくべし。これが有名な都市伝説「寄生虫ウンコ」であると仕事。今時寄生虫と言われてもなあ。

　本日は受け取り仕事ばっかり。ある事情で二ヶ月にいっぺん15〜16日に集中するのである。そんな中自社物件の案内依頼。もうほぼ即入居が可能な部屋をご案内する。お客様の反応はなかなか良かったが、さて決まるかどうか。昼飯は自宅で冷凍うどんぶっかけ。茹でて水でしめた冷凍うどんに大根おろし、博多万能ねぎたっぷり、レモン汁、わさびを入れ冷たく冷やした麺つゆ、ちょっと濃い目に掛けてずるずるやる。量的には勿論少ないが、何しろ、ダイエット前はこれを二玉が当たり前だったのだ、美味しいしお握り一個よりはよほど腹がもつ。

　事務所へ戻って明日の不燃物ゴミ出しの準備。先日倉庫内でうっかり酢の壜を割ってしまったので酢臭くってたまんねー（笑）。鼻がむずむずしてくしゃみを連発。埃も酷くってゴミの整理が終わった時には顔中埃と鼻水でぐしゃぐしゃになっていたのだった（大げさ、大げさ）。それから買い物、物件メンテナンス。午後6時過ぎより歯医者。「前歯のね、歯茎が腫れているのね、だから差し歯をしても形が歪んでしまうんですよ。だから今度麻酔を打ってその歯茎を切開して形を整えます」ひーっ。

　夕食は天然ブリの刺身、生野菜、カレー。今日もビールは飲まず。刺身は臭みがなくって実に美味しい。さすがは天然のブリである。これでビールが飲めればなあと思うけれども詮無きことだ。カレーは一皿。もう一皿と行きたいところだけれども現在ダイエット中。当然やめておく。〆のコーヒーは如例。

　それからハイビジョン録画の『メゾン・ド・ヒミコ』、『ジョゼ虎』の犬童一心監督がまた良い映画を撮ったなあ。この人の作風は『ジョゼ虎』がそうであったようにあまりに立場が違いすぎて本来は出会わなかった筈の男と女の結びつきがテーマだ。だから今回の『ヒミコ』でも憎んでも憎みきれぬ父のしがらみでゲイ専用老人ホームで働くことになった柴崎コウが反発しながらもゲイのオダギリ・ジョーに関係していくさまを丁寧に描いている。でもこれでオダギリ・ジョーが「でも俺、こっちもいけるの」といいつつ結ばれてしまってはギャグになる（笑）。二人は一度は肉体的な関係を試みるのだが結局断念、柴崎コウは勤め先のプレイボーイ専務（女性社員に手を出しまくり）になんとなく抱かれてしまうという展開が秀逸、秀逸。

　柴崎コウは今まで見てきた中で一番良い芝居をしておりました。

　ハイビジョン画質は発色良好。ちょっと黒の沈みが物足りずノイジーだったのが残念。ステレオ音声は上等、上等。サラウンド感もばっちりだ。

　シャワーを浴びて今度は東宝ミュージカルス（笑）、『君も出世ができる』である。フランキー堺の身軽さがこれでもかと発揮された映画で冒頭の出世が出来るソング（曲名を知らぬ）の軽やかさは驚異的ですらある。また途中社長の娘と登場する雪村いづみの「アメリカでは」の歌は非常に洒脱でこういうアメリカナイズされた曲とフランキー堺の垢抜けなさの対比が見事。これはもう少し評価されてしかるべき映画であろう。

　その後、録画しておいたテレビを見て午前2時半近くに就寝。

　10月18日（水）　「巨人の牛」
　「牛君！勝負ですたい」「モー」　Rollingstone.com　9/26掲載の記事。“もしもブッシュ大統領、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官が9.11の悪巧みを相談していたら‥‥”という設定の冗談記事である。（引用開始）ブッシュ　でも質問があるぞ。WTCに飛行機をつっこませる必要って一体何なのだ？93年にテロリストがWTCを地下から爆破しようとしたことはみんな知ってるんだし、フツーに爆破して、テロリストの爆弾のせいにすればいいんじゃないのか。ラムズフェルド　大統領、ご理解されてないようですね。テロの数日前にビルに忍び込んで爆弾を仕掛けそれから旅客機の激突のせいでビルが倒れたように見せかけるほうが全然いいんです。こうすれば、より大人数をこの陰謀に巻き込むことになって、ばれるリスクが凄く大きくなって、不必要に計画を複雑にすることが可能になるのです！（引用終了）

　わははははは。

　本日は休み。午前9時に起床、シャワーを浴びて身支度拵えて事務所へ。ちょっとした仕事とネットのチェック、日記つけ。携帯会社から電話掛かってきて「いや、それがあの建築基準の関係で・・・」と大きく違った話になる。あれはデッドスペースの屋上に設置するからいいのであってその話が根本から崩れてしまってはとてもではないがそのままの条件で話を進める訳にはいかない。おそらくお断りすることになるであろう。（差しさわりがあるので具体的なことは書けません。実に不明瞭で意味のない文章でありますがそういう訳なのでご了承くださいませ）。

　それから40分のウォーキング。終了後車で出かけてゆきみ家で塩ラーメン＋ミニチャーシュー丼のセット。従来はカレーとのセットを食べていた。値段も同じでカレーも美味しいのだが、何しろ辛いのでラーメンの味を損なっているきらいがあったのだ。今日初めて頼んでみたチャーシュー丼であるが細切れにされた脂分たっぷりのチャーシューと甘めの汁がマッチしており実に美味しい。ラーメンにも良くあってこれからは断然このセットにしようと強く強く決意する。まあ、そんなに強く決意することでもないのですがね（笑）。

　その後例の漫画喫茶にいって漫画読み3時間。今日のお題は「大使閣下の料理人」女性キャラクターが主人公に次々迫る！その迫り方が絵柄に似合わずリアルで生々しい。僕、ちょっとコーフンしてしまいました。それからスーパーでいろいろ買い物をして事務所へ戻る。そこでさらにミクシィなどへの書き込み。人から見れば本当につまらない休日に思われるかも知れないけれども、大きなお世話。僕、こんなんでケッコー楽しいのよ（笑）。午後5時半に帰宅し、録画しておいた「探偵ナイトスクープ」などを見る。そろそろたまっている「ブースカ」録画分をDVDに移さなければならないのだが、なんとなく面倒くさくてやる気なし。

　夕食は鍋物。野菜にブリと鶏肉。特にブリが美味い。ほろほろと口の中で崩れしかも味が濃い。こういうのを食っていると100年ほども生きるであろう（生きない、生きない！）。ビールを二缶飲み小ぶりのお握り2個を食べる。全般的に二個二個で責めたニコニコ夕食だったのである。〆のコーヒーは如例。

　その後ハイビジョン録画の『オリバーツイスト』を見る。フェイギン役のベン・キングスレーはとてつもなく良いが他のキャラクターはすべて存在のリアリティーがないデクノボー（笑）。主人公のオリバーからして状況に流されるうちにいつの間にか金持ちの庇護下に入ったというやる気のないわらしべ長者みたいなものだから、物語全体が恐ろしく受動的になっている。まあ、それが昔の名作文学というものだと言われれば納得するしかないが、だったらなぜそんなファンタジーの物語に80億もの拒否を使ってファンタジーとは対極のリアリティあふれるロンドンの街を与えたのかということになってしまうのだ。

　画質はハイビジョンとしても上等、上等。CGとセットで作られた19世紀のロンドンの街になんと奥行きのあることか。5.1チャンネル音声は重低音はほとんど使っていないものの環境音の再現に優れていた。

　シャワーを浴びてからお酒。録画しておいた「さんま御殿」を見ながら飲む。戸梶圭太の「天才パイレーツ」も読み返す。10月30日に戸梶圭太の新刊が出るそうだが早く読みたいなあ。私はもう戸梶圭太中毒、略してトカチューだから、三ヶ月も戸梶圭太の新刊を読まないと五体が震え「激安ヤリマンチンコのコー」と叫びながらばたばた手足を振り回しながら走り出し、通報されて精神病院に入れられて強い薬をがばちょと打たれて意識もうろう、口からよだれをたらしつつぶつぶつとひっきりなしに呟くようになってしまう。だから早く新刊を読まなければならないのだ。

　

10月19日（木）　ベータマニアの松っちゃん
　松村邦弘じゃなくって尾上松之助の方ね。突然であるが肥満であるかどうかは身長あたりの体格指数（ＢＭＩ（body　mass　index）：体重（kg）÷身長（m）÷身長（m））を元に以下の表にて判定する。

　

■日本肥満学会による肥満の判定基準

　身長・体重を入力するだけで瞬時にこのBMIを算出してくれるという親切な（おせっかいな）サイトがあって、ただ今の体重68.4キロ（天ぷら食ったら昨日より600グラム増えた、糞）、身長167センチで計算してみたら約24.5　肥満の基準は前述の通り25以上だからなーんだ、まだ全然大丈夫じゃないか（笑）。いやそれどころかBMIが25になる境は69.7キロ、これが肥満のスレッシュホールド、体重のマジノ線でまだ1.3キロも余裕があるじゃないか（大笑い）、裏を返せばあと1.3キロ太れるということだぞ（大爆笑）。ははは、太りすぎだって心配して損した、ダイエットなんかする必要はなかったんだ、とんこつラーメン我慢して損した、昨日のゴハン一膳でやめて損した、晩酌のツマミをやめて損した、これからはやりたい放題だ、思う存分飲み食いするぞ。

　て良いわけねーだろーが、バカヤロー。（私の体重測定は朝一番、しかも素っ裸になって計る。一日のうち一番軽い状態を測定しているので実際の体重は500グラムほど上乗せするべきであろう。じゃあ、あとマージンは約800グラムか）

　ある人が深夜高速道路を車で走っていた。しかしその時彼の耳に何かが転がるようなごろごろという音が聞こえてきたのだ。彼は音が聞こえてくる車の右側に目をやって驚いた。高速道路の追い越し車線を巨大な円筒形のウンコが猛スピードで転がっていたのだ。そのウンコはさらに速度を上げあっけに取られている彼を残して闇夜に消えていったという。これが有名な都市伝説、「高速道路をごろごろ転がる謎のウンコ」略して「ごろごろウンコ」であると仕事。午前中まだ終了していないリフォーム物件についての催促。入居の予定はないけれどもこの時期の問い合わせでは「即入居可能」かどうかで反応が全く違ってくるのだ。

　昼飯はダイエットのためにどんべえカップうどんのミニ。これで汁まで飲んで185キロカロリー。麺つゆを足して濃い目の味にすると腹持ちが良くなるのである。博多万能葱刻みをしこたま入れて野菜の代わりとする。それから管理物件の見回り。その後携帯関係の会社の人とお話。条件が違ってきたけれどもさすがに相手は百戦錬磨。ああいう工事・設置方法があるのですか、それだったらOKです、そうしましょう、ええ、○○に色つけて貰えるのですか、それは願ったり叶ったりですな、わはははという展開となった。例によって知らない人にはまったく何のことだか分からない書き方だけれども、まあ、勘弁してくれたまえ。

　夕食は天ぷら。ビール一缶飲みつつ揚げたての海老・ピーマン・ナス・舞茸・南瓜・さつまいも・インゲン・魚（まびき）などのネタを飽食す。麺つゆをお湯で薄めた麺つゆ＋大根おろしで食うともうたまらん。顔色を変えてがつがつ食ってしまった。ご飯は一膳。〆のコーヒーは如例。

　その後レンタルDVDで『インサイドマン』を大画面再生。表面上は非常に頭の良い映画に見える。精緻な銀行強盗計画、そしてそれにしたがってきびきび実行していく犯人グループ、デンゼル・ワシントンの刑事とジョディ・フォスターのやり手弁護士の丁々発止の探りあい。さらには銀行からの脱出方法・・・。しかし、じっくりみると穴が多くて（笑）、強盗計画がかなり偶然に頼っていたり、デンゼル・ワシントンはネゴシエーターだけど実は何も役に立つことしていなかったり、ジョディ・フォスターの弁護士はただうろうろしていただけだったりと案外に間抜けであった。一番の大ネタ、銀行からの脱出方法もあんな作業を実際にやったとしたら接着剤の臭いが必ず残って痕跡を完璧に消すことなどできないと思うのである。

　それでも面白く見られたのは各役者さんの風格あふれる演技のおかげでしょうか。

　DVDの画質はほぼベスト。物理的限界は見え隠れするものの力強い発色、高い解像度、ばっちり沈んだ黒でおおいに満足できた。5.1チャンネル音声はちょっと音圧が低いがクールで無駄な音がないのがいい。

　シャワーを浴びて午後11時半過ぎから『回転』（『The Innocents』　1961年）の続き。ミス・ギデンスは急いで庭に降りていくとマイルスを捕まえます。なぜこんなことをしたのかと問い詰めるとマイルス、しれっとした顔で「僕、悪い子になりたかったの。だって良い子でいるって退屈でしょ」寝室に連れていき寝かしつけようとすると今度は枕の下から明らかに首を捻られた鳩の死体が！驚くミス・ギデンスにまたもマイルスはしれっとした顔で「可哀想だから明日埋めてやろうと思ってもってきたの」おまけに、マイルス、お休みのキスなのにギデンスに抱きついて口にぶちゅー。

　ギデンス、いよいよ彼がクイントの霊に操られていると確信するのでした。どうでもいいですがなかなか話が進みませんのう。

　さらに今度はフローラに事件発生。姿が見えなくなった彼女を探すミス・ギデンス。彼女はあそこにいるに違いないと湖へ行きますと、果たしてフローラはいました。彼女はあのオルゴールの曲に合わせて踊っていたのです。そして再び現れる、ミス・ジェセルの幽霊。ギデンスは彼女の腕を掴むと「ほら、見えるでしょう、あそこにジェセルさんがいるわ」と叫ぶのですが、フローラは「見えないわ、誰もいないわ、先生、ヘン」と激しく首を振るばかり。いらだったギデンス、さらに「そんなこと言ったってそこにいるんじゃないの、見えないはずはないわ、さあ見えるとおっしゃい！」とうとうフローラ泣き出してしまいました。この騒ぎを聞きつけてやってきたグロース夫人の腕の中に飛び込んで「先生があたしをいじめるの」と叫びます。まあ、誰が見たって幽霊がいると言い張るキチガ×が少女をいじめているようにしか見えませんけどね（笑）。グロース夫人もそう思ったらしくフローラを連れて屋敷に戻ってしまうのです。

　しかし、フローラのヒステリーはなかなか収まりません。そのためミス・ギデンスがおかしくなったと警戒していたグロース夫人も次第に「この屋敷にはクイントとジェセルの幽霊が取り付いていて子供達を支配しようとしている」といういささかトンデモなギデンスの言葉を聞き入れるようになるのです。そしてギデンスは彼女にこんな提案をするのでした。「グロースさん、あなた、明日フローラを連れて叔父さんのところへ行って頂戴。私はマイルスと二人で残って彼を操っているモノと戦うわ」

　翌朝、この提言に従って本当にフローラを連れて叔父さんのいるロンドンに旅立つグロース夫人。いや、本当にいいのですか、あんなこという女と幼い子供を二人っきりで残してしまって（笑）。

　さあ、これで邪魔者はいなくなった。マイルスをとっつかまえて対決（説教）だ！と張り切るギデンスですが、あにはからんやマイルスの姿がどこにも見当たりません。がっかりするギデンス、私もなんだ、早く話を進めろよとイライラしております。このままなんとなく時間が過ぎてお茶の時間になった時にさあ、ようやくマイルス戻ってきた。「先生、みんな出て行ったの？僕ら二人っきり？」と聞くわけですよ。それから「みんな逃げたんだね、僕には分かる、でも先生は僕が守るよ、フローラもロンドンに行ったの、彼女はこの家をとても愛していたのに」「あなたはどうなの？」ギデンス先生にこう聞かれたマイルスははっとなって外へ駆け出します。その彼を追っかけたギデンス、庭で追いついて「なんであの夜庭にいたの」「だから悪い子になりたかったんだってば！」「ウソよ、本当の理由を話しなさい！あなたは操られている、学校を退学になったのもそのせいだわ」はっとなるマイルス、「知らないうちに悪いことをしていたんだ。夜になって暗くなると何も分からなくなって気がつくとみんなが怯えているんだ、僕が悪いことをしたって」「誰なの、誰に操られているの」「ウワー知らないよ」また逃げ出すマイルス、ギデンス同じようにおっかけてすぐ彼を捕まえます。どうも同じことを繰り返していてもどかしいですなー（笑）。

　さらに問い詰めるギデンス、「あの男ね、あの男がやらせているのね、さあ、その名前を言いなさい」こんな会話を延々やっているうちにいつの間にかとっぷり日が暮れておりまして、あたりは真っ暗。そしてずーんとクイントの幽霊が姿を現します。そんな中ギデンス、なおもマイルスを揺さぶって「あの男でしょ、さあ、名前を名前を言うのです！」ついに観念したマイルス、囁くような声で「クイントだよ・・・」ふっとクイントの幽霊が消えてしまいました。大喜びのギデンス、「これであなたは解放された、自由なのよ、もう大丈夫だわ」しかしその時すでにマイルスは事切れていたという・・・。言いようのない悲しみに囚われたギデンスがマイルスの唇にキスしたところでエンドマーク。

　ギデンス、絶対やばいです。「幽霊が子供達を操っている」などといって家政婦たちを遠ざけ自分はマイルスと二人っきり。そのマイルスが死んだのです。疑われないほうがおかしい。いや殺害を疑われるぐらいならまだましか。ショタじゃないのと言われるのではないか。

　その後録画しておいた「テレビチャンピオン　デカ盛王選手権」をみる。今週から1時間枠に短縮して「テレビチャンピオン　2」となった。そのため内容も大幅に変更、スタジオ収録部分がすっぱりとそぎ落とされている。競技も第一ラウンドで12人の参加者をサドンデスのクイズで振り落とし残った一人が現チャンピオンと決勝戦を争うという形式。面白いことは面白いが、どうにもことを急ぎすぎで前回のデカ盛王選手権で一番面白いと思ったデカ盛料理を審査会会場へこぼさないように、こぼさないように苦労して運んでくるという暢気なところがなくなったのが痛い。まあ、現チャンピオンと出場者がデカ盛メニューをばくばく食いながら「絶対負けません！」とか「返り討ちにしてやります」と所信表明するナンセンスは実に良かったけれども。

　午前2時半過ぎ就寝。

　10月20日（金）　ベータマニア親父
　鬼太郎！わしのベータマックスはどこじゃ。嫌だなあ、お父さん、そんなものはとっくの昔になくなってますよ。槙原さんと松本さんの盗作騒ぎ、「夢は時間を裏切らない　時間も夢を決して裏切らない」（槙原さん）、「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」（松本さん）が同じだ、あやまれというのだが、これはまあなんというか（ため息）、創作に関わる人自らこの程度の表現の類似性に盗作だと言い立てて創作というものの可能性を狭めてどうするのかと思う。これが非公式に言っているだけなら（あのジャスダム・ドンダム・ガンダムみたいに）巨匠につきものの稚気で済むのだけれども、実際に槙原さん側に謝罪請求を出しているからなあ。やはりこれまで関わってきた海千山千の人々に翻弄されて（少なくとも松本さんはこう考えているだろう）「少年の心」を失ってしまったのでありましょうか。

　この盗作勝負、「そんなら銀河鉄道ってタイトル自体、宮沢賢治の盗作じゃないすか」と言った槙原さん側の勝ち。

　山道を歩いていると突然目の前に巨大なウンコのかたまりが現れることがある。こんな時は慌てずに「見越しウンコ、見越した！」と叫ぶとそのウンコはウソのように消えてしまうのだ。これが有名な都市伝説、「見越しウンコ」であると仕事。午前中、昨日の件で実際に設置したらどうなるかをざっと試算してみる。出てきた数字に思わず「うひひひ」涎がこぼれてしまった。いい年をしてだらしなく笑いあまつさえ涎を流すのは不気味なことこのうえないが、何しろ嬉しかったのだから勘弁してくれたまえ。

　昼飯はどんべえカップ天ぷらソバのミニ。これで約210キロカロリー。博多万能葱の刻みもしこたま入れる。昨日のうどんと同じく麺つゆを足して濃い目の味にし、さらに一味唐辛子をいやというほど入れる。極端な味にして満腹中枢を錯覚させるのだ（笑）。それから車で外出、管理することになるであろう物件の下見、しかし、本当に世の賃貸マンションの集合郵便受けやロビーというのは汚れ放題ですなあ。戻ってきて物件シートの整理。業者さんに鍵交換やこの前の台風でヒビの入ったブロック塀の修理を依頼する。

　夕食は湯豆腐、昨日の残りの天ぷら少し、母親が京都物産展で買ってきたというチラシ寿司。ビールを一缶。湯豆腐の豆腐も京都物産展で買ってきたというものでなるほど味が濃くて美味しい。しかしチラシ寿司はくどくて口が曲がりそうな味付けだ（笑）。小さな立方体の容器に入っていたので量的には少ないかなと思っていたのだが、あにはからんやいくら食っても食っても終わらない。腹をぱんぱんにしてやっと食い終わったところではっと気がついた。「一応、俺、ダイエット中じゃん！」もう遅いっての（笑）。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてハイビジョン録画の『処刑人』を見る。悪人を思う様撃ち殺す処刑人の物語であるが、どうにもスタイリッシュなアクションという奴で迫力に欠ける。もうちょっと工夫してやっつけてくれないと相手がいくら悪漢とはいえカタルシスにかけるのだ。ラストではっきりと神の名代を名乗って裁判中の大ボスを射殺する悪乗りは良かったけれどもちょっと遅きに失したか。ハイビジョン画像は発色の華やかさにかける。音質はドルビーサラウンドだが音の方向性がびしりと出ていて気持ちいい。これで銃撃音に迫力があれば満点を上げられたのだが。

　シャワーを浴びて今度はチャンネルNECOの『ろくでなし稼業』を見る。宍戸錠と二谷英明の掛け合いがスピーディでカッコ良くてほれぼれしてしまった。後から後から「社長の息子」が現れる抑えたユーモアも傑作でそれにいちいちあたふたする悪人共が可愛く見えてしまう（笑）。

　午後11時半から輸入DVDの『Mr. Wise Guy』（1942年）を見る。さて冒頭からマネキン女性を相手に自己紹介をしているマグスたちイーストサイドキッズ。マグス（レオ・ゴーセィ）はマネキン女性の腕を取って「お嬢さん　おいらはマグス、イーストサイドキッズの頼もしくてハンサムで頭が良くって腕っ節も強いリーダー」彼はダニー（ボビー・ジョーダン）をぴゅっと引っ張ると「こいつはダニー、おいらの左腕」続いてグリンピー（ハンツ・ホール）を指差して「こいつはグリンピー、右腕さ」ついでにピーウィー（デヴィッド・ゴーセィ）に「こいつはピーウィー、おいらのイエスマン」はい上手くオチがついたところで「バカヤロー、五月蝿いんだよ、お前ら出て行けっての」と洋服屋のご主人に怒られてしまいましたとさ。

　追い出されたイーストサイドキッズが歩いておりますとすぐ近くのパン屋さんのショーウィンドーががちゃーん。割れてしまいます。パン屋の主人が転んだ拍子に割ってしまったのですがマグス、「まずい、俺たちがやったと思われるぞ」みんな逃げ出すのでした。そこを運悪くパトロール中のおまわりさんに見つかってあっさりとっ捕まってしまうイーストサイドキッズ。パン屋の主人が「いや、ガラスは俺が割っちゃったんだよ、そいつらのせいじゃないよ」と証言してくれたので逮捕は免れたのですが、このオープニングでイーストサイドキッズは大変な不良少年団、おまわりさんと折り合いが悪くたとえ何も悪さをしていなくってもおまわりさんの姿を見ると反射的に逃げ出すということが分かります（笑）。

　ここで新たな登場人物、ダニーのお兄さん、ビル（ダグラス・フォーリィ）であります。彼はダニーと二人っきりの兄弟でしかももうすぐ陸軍に召集される身の上。彼はダニーのことを大変心配しております。彼自身もダニーくらいの年頃は不良で感化院に入れられていたこともあって、ダニーが自分の二の舞になるのではと思っていたのです。そんな兄の心を知ってか知らずか、イーストサイドキッズなんたらという悪い仲間とつるんでいるダニー（笑）ということですね。

　ダニー・マグスとイーストサイドキッズはビルが働いている店にやってきて彼の陸軍入隊が決まったことを知ります。「おめでとう、兄さん」「ありがとう弟よ」なんていっているうちに警報が鳴り響いた。この警報、マンハッタンの側にある島の刑務所（ルーズベルト島でしょうか）から囚人が脱走したという知らせなのです。こんな騒ぎに目のないイーストサイドキッズの面々、「それ見に行こうぜ」と桟橋に駆けつけたのですが、何も見えません。退屈したキッズ、留めてあるトラックで人待ち顔のおっさん、ダフィをからかい始めるのでした。

　「おっさん、ひょっとしたらあんたが脱走犯じゃないの」「馬鹿、違うよ」「いやー、怪しいなあ」こんな問答をやっているうちに来た来た、キッズの天敵おまわりさんが（笑）。奇妙なことにダフィも怯えだし、こっそり隠れてしまいます。キッズはばらばらとトラックに乗り込んで働いているふり。マグス、おまわりさんに免許証を見せて「いやー、俺らだってやるときゃやるんスよ」と上手くごまかすのでした。これが後で大変なことになろうとは夢にも思わずに。おまわりさんが行ってしまった後、「きししし、上手く行きましたよ」「むひひひ、おまわりさん、馬鹿だねー」と喜ぶキッズであります。

　その時またヘンなおっさんが現れた。彼は大きな樽をえっちらおっちら運んでおります。彼は樽の蓋をそっと持ち上げて「おい、ルーク、大丈夫か、ダフィがトラックで待っているぞ。もう少しの我慢だ」そう彼は脱走してきたルークを樽の中に隠していたのです。あのダフィも仲間で本来ならトラックでルークごと樽を運ぶことになっていたのでした。しかし、そのダフィが警官に怯えて逃げてしまっています。途方にくれた男を助けたのはイーストサイドキッズ。「おっさん、樽重そうだね、俺たちが手伝ってやろう」みんなで抱えて樽をトラックの荷台に放り込みます。「小僧達、ありがとよ」男がぱっと投げてよこしたのは5セント玉。マグス、カッとなって「おい、いくらなんでも5セントはないだろう」と叫ぶのですが後の祭り。トラックは走り去ってしまいます。

　画面に現れる新聞記事。「警察、ルーク捜索を諦める。溺死したものと認む」という見出しが躍っております。ここでこの見出しの左下にご注目。「キッズ、トラック盗難で有罪となる！」へ？どういうことですか。キッズ、まだトラック盗んでいないですけど。ひょっとしたらこれ、未来の予言？と思っていたら本当にキッズ、トラック盗難の咎で逮捕されちゃった（笑）。あのトラックは脱走幇助に使うためにダフィが盗んできていたものだったのです。キッズがこのトラックに乗っていてあまつさえおまわりさんにマグスが免許証まで見せちゃってる。無実の罪なのですが、これじゃ言い逃れのしようがない。あっという間にキッズ、まとめて有罪となってウィルトン感化院に送られちゃいました。

　ここで改めてさっきの新聞の見出しが大写しとなります。「キッズ、トラック盗難で有罪となる！」、一面にいろいろ見出しつけて使いまわしているわけですな（大笑い）。

　仰天したビル、さっそくウィルトン感化院に向かいます。勝手知ったるなんとかで受付に行ってアン・ミッチェル嬢（ジョアン・バークレー）にダニーとの面談を申し込みます。そして労働選択のための面接を受けているイーストサイドキッズのところへ行くのですが、この面接官ジェド・ミラー（ディック・ライアン）はビルが入れられていた頃からいる古株でしかもめっぽうな乱暴もの。ダニーにちょっと口答えされたのでカーッ。げしーんと彼を張り飛ばしてしまいます。これで怒ったビルが飛び掛り大騒動に。この騒ぎで出てきたのが感化院主任のジム・バーンズ（ジャック・ムーハル）。彼はジェドを叱り飛ばしてビルに「すまなかった。もうこんなことがないようにするよ」さらに彼はアンにビルに今の感化院を案内するように頼んだのでした。これでたちまち機嫌を直すビル。弟のことは放っておいて美人事務員と見学です。あまつさえ、今日のディナーを誘ったりしております（笑）。

　さて、ここで一旦我々の眼はウィルトン感化院を離れてビルとアンのデートの場面に入っていくのです。楽しい食事が終わって彼女を車で送るビル。「楽しかったわ、またさそってね」「うんお休み」などと会話を交わしてお別れ。ビルは車を留めたままタバコに火をつけて「次あたりあのアマ、ひーひー言わせたろうか」と考えております。しかしこの時あの脱走犯ルークとその仲間たちが現れた。彼らは警察の捜査が打ち切りになったのをいいことに強盗仕事を再開しようとしていたのです。彼らはピストルを構えて店（画質が悪すぎて何の店か良く分かりません）に突入、店主に「やい、金をだせ」でも「いやだ、金は出さん」と言われてしまったので思わずピストル発射。店主を射殺してしまったのです。

　逃走を図った一味が目をつけたのがビルの車。彼らは無理やり乗り込んでビルにピストルを突きつけると「やい、死にたくなかったら猛スピードで飛ばすのだ！」

　ここからビルと彼の車に乗り込んだルークたち、そしてパトカーのカーチェイスとなります。やっぱり画質が物凄く悪くてしかも夜の場面だから何が起こっているのか全然分かりません（笑）。とにかくパトカーに追われたビル、運転を誤って街頭にごつーん。悪党どもは彼一人を残して逃げてしまいました。そしてあろうことかビル、強盗犯の一味と間違われて逮捕されてしまったのであります。「そんな今から陸軍に入ろうとしている人がこんな強盗なんかする筈じゃいじゃありませんか」というアンの取り成しも相手にされません。

　感化院で一生懸命働いていたダニー。この事件を新聞で知って大ショック。今日はここまで。

　その後録画しておいた「黄金伝説」「ぐるナイ」などを見て午前2時頃就寝。

　10月21日（土）　「天声チンコ」
　小学生か、お前は。マヨネーズほど野菜に美味しいものはないのに、「おれ、やっぱり野菜にはドレッシングだと思うんだよね」と言って本当にびしゃびしゃ野菜にドレッシングかけている奴。 本当はマヨネーズは太るからドレッシングを使うのに、こんなこといってごまかす人を偽善者ならぬ偽豚者という。 「甘いジュースより、やっぱりミネラルウォーターが一番美味いよ」　本当はジュースが飲みたいくせに、偽豚者め。 「トンカツはやっぱり上品なヒレだよ」
　本当は脂たっぷりのロースが食べたいくせに、偽豚者め。 「とんこつラーメンよりやっぱり醤油さ」 本当はぎとぎとの豚骨ラーメンが食いたいくせに、偽豚者め。 「年をとるとどうも揚げ物はね」 本当は太るからなのに、年のせいだと誤魔化す偽豚者め。

　私はこんな奴らが大嫌いだ。痩せた偽豚者よりも太ったデブであれ！ってやっぱり太るのは困るだろ（笑）。

　ある少女があまりに汚くなった便器を清掃することにした。便器にたっぷりとこびり付いていたウンコを大変な苦労で剥ぎ取りゴミとして捨てたのである。すると夜中に「あたしウンコ。今ゴミ捨て場にいるの」という電話がかかってくる。電話を切るとまたかかってきて「あたしウンコ。今タバコ屋さんの角にいるの」だんだんウンコのいる場所が近くなってきて、ついに「あたしウンコ。今あなたのお家の前にいるの」少女は玄関のドアを開けたが、誰もいない。やっぱり誰かのいたずらかと思ったその後に「あたしウンコ。今あなたの後ろにいるわ」という言葉が電話から聞こえてきた。そして彼女の背後からぷーんと糞便の臭いが漂ってきたのである。これが有名な都市伝説「あたしウンコ」であると仕事。

　午前中急いで物件シートの整理。それから自社物件の案内。お客様気に入られたようであるが、家賃の値下げ交渉を言い出したので却下。あの部屋でそんな家賃にしたらうちはたちまち干上がってしまって、お釜の蓋も開かなくなりますの。それから病院へ出かけて血液検査。人間ドック受けてからちょっと時間がたってしまった。本来、三ヶ月にいっぺんぐらいのペースでやるのが理想なのだけれども。これが終わって帰宅し、冷凍うどんの昼飯。非常に美味しいけれどもやっぱり物足りぬ。どうしてもどうしても食べたかったんだよということで残ったつゆに葱を追加して食ったのであった（笑）。ダイエットのためとはいえさみしいねえ。

　その後また自社物件の案内。今度は案内が終わってから「ペットはどうですか」と来た。そういうことは最初のうちに聞いておけっての。もちろん、うちの物件すべてでペットは禁止でございます。案内、徒労に終わる。事務所へ戻って受け取り仕事や母親とあれこれ相談。銀行の人も加わっていろいろ悪巧みをしたのであった。
　
　夕食は天然ブリの刺身、出汁昆布を細切りにして煮た奴、天ぷらの残りを少し、後は昨晩の残りゴハンで作った雑炊。ビール一缶飲んだのだからゴハンはご法度の筈ではあるけれども、また「雑炊もこの限りにあらず」と嘯いて腹に収めてしまう。雑炊だからフツーのゴハンよりは罪が（笑）軽いと思うけれども。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『シルバーホーク』を大画面再生。うーん、こういう安っぽいアクション映画は好きなのだが、役者やスタッフが「安っぽいアクション映画」とは思わずに作っているところがいけないんだよなー。これでなんとも“イタく”なっちまっているんだよなあ。安っぽいアクション映画は好きだけれど“イタイ”アクション映画ってのは見ていて悲しくなっちまうんだよなー。そして止めは私が大っきらいなアクションワーク。せっかくの役者の体技が「要するに吊られているんでしょ」になってしまって驚きも迫力もあったものではない。私は本当に一番最初にこのつまらない撮影技法を考えた人を憎む。

　画質はコントラストが浅く白が飽和してしまっている。音は迫力十分だけど、こんな映画だからステレオではなくって5.1チャンネルが欲しかった。

　シャワーを浴びて事務所へ。ちょっとした書き物。

　午後11時半より『Mr. Wise Guy』（1942年）の続き。さあ、ビルの裁判が始まった。何故か明るい音楽が鳴るうちに（笑）あれよあれよとビルは有罪、そして死刑を宣告されてしまうのです。死刑執行日は7月17日。ダニーはこの新聞記事の切抜きを壁に貼って「ああ、あと4日しかないよ」と泣きべそを書いております。そんな彼をからかうのがチャーリー（ガブリエル・デル）とチャーキィ（ボブ・ストーンのコンビ。聞こえよがしに「絞首刑かな、うふふ、それとも電気椅子？」これでマグスが怒った。「テメーら、何言ってやがる」靴を投げつけます。ところが二人がひょいと頭を下げたもので靴は彼らの上を跳び越して丁度入ってきたミラーに命中。マグス、その靴で散々に殴られてしまうのでした。

　このチャーリー、実はルークの甥であったという、偶然にもほどがあるというか（笑）、それとも叔父・甥が揃って刑務所と感化院のご厄介になるとはとんだロクデナシだと呆れるべきなのか、ちょっと判断に迷いますねー。

　この後もチャーリーとマグス、いがみ合って喧嘩ばかりしております。そんな中、ドラッグストア強盗を成功させ、ああ、ここでやっと分かった、彼らが押し入ったのはドラッグストアだったのですな、しかもその罪をとっぽいお兄ちゃんに押し付けることができたとほくほくしているルーク、バトラー、ダフィーの三人組。ルークの情婦ドロシー（アン・ドーラン）も加わって四人組となり次なる悪巧みに勤しんでおります。そんな中、ラジオのニュースから聞こえてきたのがレガッタ競技トトカルチョの結果。これを聞いたルーク、「あ、俺、当てちゃったよ、払い戻し5,000ドルだよ、わーい、わーい」しかしここで問題が。ルークは刑務所から脱走して溺れ死んだと思われている男です。そんな男が金を取りに来たらあっという間に捕まってしまう。ルークは悩んだあげく、バトラーに「おい、お前、俺の代わりに金とってきてくれよ」しかしバトラー慌てて「俺もサツに顔割れているから駄目っす」結局ダフィが行くことになりました。彼が出て行った後、ルークに囁くドロシー。「あいつ、そんなに信用できるの。金持ち逃げしないようにあたいが見張っておこうか」「おー、そりゃいい、頼むよ、ドロシー」彼女もダフィの後を追って出て行きます。ここでバトラーが言うことにゃ「ボス、あの女は大丈夫なんですかい」ってきりがないやん（笑）。

　感化院ではリクレーションの映画大会が開かれております。といっても娯楽映画ではなくってニュース映画なのですが。いきなり「我が軍の偵察機、ジャップの警戒網をかいくぐり無事帰還！」というニュースが流れるのでびっくりします。そうだ、太平洋戦争まっさかりだったんだ（笑）。そして次のニュースがレガッタ大会。レースの結果とともに大金を受け取るダフィとドロシーの姿が映ります。マグス、はっとなって「あいつ、トラックの男だ」ダニーも「あ、あいつ、ビルの車から見つかったタバコと同じ奴を吸っているぞ」さらに、チャーリーからルークが叔父だったという衝撃の告白（笑）、そしてもひとつおまけに「あれは叔父の部下のダフィと情婦のドロシーだ。ドロシーの住所だって分かるぞ」こういうのを怒涛の展開と申します。

　マグスたちはあのダフィが桟橋で盗んだトラックで待っていたのはルークの脱走を助けるために違いない、そして多分、ビルに罪を着せたのは彼とルークなのだという結論に達します。そして「脱走してドロシーのアパートへ行こう。そしてルークの居場所を突き止めるのだ」そのままわらわらと塀を乗り越えて脱走。首尾よくドロシーのアパートメントに忍び込み彼女の帰りを待ったのです。

　一方、金を取って車で戻ってきたドロシーとダフィ。この辺、ニュース映画と現実との時間差がほとんどないという・・・（笑）。ドロシー、車の中でダフィに嫣然と流し目をくれて「まさか、このままルークのところへ戻るなんていわないわよね。大金と美女と」ドロシーはにやりとして「なぜか飛行機のチケットまであるのに」要するに二人で逃げようと言うこと。悪い女ですなー。ダフィはそれでも躊躇ってむごむご言っているのですがドロシー、強引にキス、ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。ついに持ち逃げに同意させてしまったのです。

　「じゃ、荷物とってくるわ」と自室へ入るドロシーですが、はい、待ち構えていたイーストサイドキッズに捕まってしまいました。ドロシーの帰りが遅いので様子を見に来たダフィも同じくあっさり御用。マグスは感化院のバーンズ主任に電話で「悪い奴ら捕まえたっす。このアパートメントに警察呼んでください」そして「ドロシーとダフィが帰ってこねえ、持ち逃げしやがったのか」とやってきたルーク、バトラーと駆けつけてきた警官隊が鉢合わせとなって全員まとめてお縄になってしまったのでした。

　この知らせが刑務所に届いて神父さんとのお祈りを終えて今まさに処刑されんとスのビルが命びろい。ラストは出征していくビルをイーストサイドキッズといまや彼と将来を誓い合う仲となったアンが見送るという大団円であります。おしまい。

　この後例によって録画しておいたテレビ番組を見る。明日のハイビジョン映画の録画予約もやって午前2時頃就寝。

　10月22日（日）　手にしたカルーセル
　光とオカマ。昨日のミクシィ日記に書いたこと。「とりあえず買いたいソフト　国内版のみ HD DVD　『ブラザーズ・グリム』『MI3』『ブラックレイン』『リーサル・ウェポン』『セレニティー』『蝋人形の館』 ブルーレイ　『イノセンス』『ウルトラヴァイオレット』 HD DVDは12月あたりに発売されるであろう東芝HD-XA2プレーヤー、ブルーレイは11月15日発売のパナソニックブルーレイレコーダー　DMR-BW200で見る。 というのが一番現実的っすかね。やっぱりどちらの規格も見たいとなると東芝RD-A1には手が回りませんわ」

　昨日まではそう思っていたのだが、また考えが変わった。現時点で対応している次世代音声コーディックがドルビーデジタルプラスのみ、ドルビートゥルーHDやDTS-HDマスターオーディオのロスレス音声なんか知ったこっちゃありませんよーというパナソニックブルーレイレコーダー　DMR-BW200は買うのをやめよう。録画はREC-POT R HVR-HD500Rを買って当面をしのぐことにしよう。これなら某販売店で46,800円だ。500GBなので二時間の映画が20本保存できる。つまり一本当たり2,340円。書き換え型ブルーレイディスクメディアと値段はそう変わらない。これで次世代音声コーディックに万全の対応をしたブルーレイレコーダーの発売を待つ。そして後からその次期ブルーレイレコーダーにムーブすればいいのである。ブルーレイのソフトはその時まで我慢、我慢。

　そしてHD DVDプレーヤーは当初の計画通り東芝RD-A1を買う。ちょっと勿体無いけれども1TBのハードディスクとHD DVD録画機能は使わず純粋なHD DVD DVDプレーヤーとして使うのだ。おまけに今まで録画してきたD-VHS、REC-POTの高性能MPEGデコーダーとして使えるからこちらの画質・音質向上も期待できる。一石二鳥、いや一石三鳥のナイスアイデアだ！

　最も12月あたり発売の東芝HD-XA2のソフト再生性能がRD-A1を上回るようであったらこのナイスアイデアも帳消し（笑）。その場合はHD-XA2とREC-POTの組み合わせになるでありましょう。

　ウンコの形で性格が分かるという噂がある。この血液型ならぬウンコ型判断は固い・普通・びちゃびちゃの三つの分類でそれぞれK型、F型、B型と称される。K型は固いウンコだから頑固な性格、Y型は食生活が健全で真面目な性格、B型はウンコがびちゃびちゃということは日常性格がめちゃくちゃでフマジメな人間とそれぞれ判断されるのだ。もちろん、これはまったくの迷信でウンコと性格には何の関係もないことが統計的に証明されている。これが有名な都市伝説「あなたのウンコ、何型？」であると仕事。

　午前中、秘密会議（笑）、世界各地の同士と連絡を取り合い近々某国首都への大規模テロ攻撃の実行を決議するなんてことはもちろんなく、自社物件についての家族での話し合い。自社物件の一つにある設備を作ることが決定したのである。その後受け取り仕事、家賃清算の準備。昼飯はまたもどんべえのミニカップ。今日は素麺なるものを食ってみる。しかしなんというか、うどんのツユにカップラーメンの麺が入っているような風情で今ひとつ美味しくない。やっぱり素麺がちぢれてちゃまずいでしょ。これに出汁昆布の煮たのをちょっとつけて栄養のバランスを取る。

　その後車で自社物件の見回り、例によってゴミの整理である。それから買い物などして帰社。訪問者いろいろ、しかし特に記すべきことなし。

　夕食はマビキのフライ、マグロの刺身、生野菜。ビール二缶、ゴハンを一膳。ビール二缶も飲んだのだからゴハン食べちゃ駄目でしょっと思ったのだが、新米の誘惑に抗し切れなかったのですよ（笑）。実際本当に美味しかったし。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『ウェノム　毒蛇男の恐怖』を大画面再生。このひどいタイトルで内容にはまったく期待していなかったのだが、だったら借りてくるなとの脳内意見あり（笑）。実際に見てみたらなんとこれが傑作とはさすがにいかぬが十分に楽しめる佳作ホラーであった。余計な説明は何もなし。ブードゥの呪いが具現化したCGの毒蛇が不運な男に取り付いて手当たり次第に殺しまくる。この複雑な（大笑い）設定をあっという間に説明して後はひたすら殺しまくる、この割り切りのよさが大変によろしい。主人公グループにこの男の息子がおり、父親との関係がズダボロという伏線があったのだが、これがまったく考慮されず、ただ息子だからその血がブードゥの呪いに使えるわ！というだけの展開になるのに大笑い。フツーの映画ならこんないい加減さには怒るところであるが、この手のホラーでは逆に美点になっちまうのであった。

　画質はちょっと評価しずらい。後半の夜の沼など非常に美しいのだが、前半の霧がまともに再生されていなかったからである。どうもこの手の圧縮はDVD-A11とVPL-VW100の組み合わせでは上手く表現できないようだ。だからDVDプレーヤーとしての性能も高い（筈）のRD-A1が欲しい訳で。5.1チャンネルサラウンドは包囲感が非常によろしい。あちこちで鳥やら虫がなく夜の森に非常なリアリティがある。

　シャワーを浴びてお酒。ひれひれ飲んで酔っ払い、午前0時過ぎ就寝。

　10月23日（月）　カルーセル怪獣
　ああら、ダンさん、お見限りねえ、もっとアタシを出してくんなくちゃ、い、や。ダイエット進行中である。朝はコーヒー牛乳にパン一個、昼はどんべえのミニカップ一個、野菜があればそれも少し。夜は普通に食べる。腹八分目を心がけるけれども、満足できる量を食べる。一応、この怠惰な方法で昨日までに二キロ（現体重67.2キロ）減らしたのだが、今朝体重を量ってみたら何がいけなかったのか67.8キロになっていた。なんだか散歩進んで二歩下がるみたいな水前寺清子的なダイエットである。まあ、あまりに急に減らしすぎてリバウンドどーん、一気に体重のマジノ線である70キロを突破、BMIも25を突破して身も心も立派なデブ、どこに出しても恥ずかしくない肥満体、あなたにはゆっさゆっさという言葉が似合うわみたいな、そんな人物に成り果てるよりはましなのであるけれども。

　でもやっぱり飯を我慢しているので毎日少しずつでも着実に落ちて欲しいのですがねえ。

　ある人が交差点の横断歩道の向側にウンコがあるのに気がついた。しかしここで騒ぎ立てるのも大人げないと思って気がつかないふりをしたのである。そして信号が青に変わり横断歩道を渡っていると向こうから歩いてきた女から「見えてるくせに」と言われたのである。その人は「ひょっとしたらこの女がウンコを垂れたのだろうか、しかし、こんな場所で垂れて誰も気がつかないなどということが有り得るのだろうか」と疑問に思った。彼はどうしてもその答えが知りたくなって声をかけようとしたのだが、その女はすでに人ごみの中に姿を消していたのだった。これが有名な都市伝説「交差点ウンコ」であると仕事。

　午前中、来客。ここでようやく先日以来ちょこちょこと書いてきたある設備の設置が正式決定したのである。詳しいことはまだ書けぬが、これから工事をやって来年頭には稼動というスケジュールになるであろう。それにともなってほら、あれですよ、あれが、うっひっひ、たまりませんな、これはという状態になる。何が何やら分からないけれどもとにかく私が凄く喜んでいるということだけ分かってくれればよろしい。昼飯はどんべえ天ぷらソバのミニ。例によって麺つゆを入れて味を強化、博多万能葱刻み、一味唐辛子をたっぷり入れて食う。そろそろこんな昼飯でも腹が減って夕飯が待ち遠しくてたまらないという状態にならないで済むようになった。胃が小さくなったというか、体が慣れてきたのであるな。

　午後から受け取り仕事。それから管理物件の見回り。消火器設備で不備が見つかったので急ぎ業者に連絡して手配。使えることは使えるのだが、ものが古くなっており、ちょっと恐ろしいため。事務所へ戻って督促文書の作成、物件シートの整理。明日の講習のための準備。

　夕食はマグロの刺身、じゃこをたっぷりかけた生野菜、山菜炊き込みゴハン、ナスと玉ねぎの味噌汁卵入り。ビール一缶飲む。炊き込みゴハンとはいえどやはり新米の威力侮りがたし。適度な固さがあってそれでいてもっちりという歯ごたえ、こらたまらん。ダイエットのことがなければ軽く三杯はいったであろう。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の『ブラザーズ・グリム』を大画面再生。うわ、黒が浮いている、こりゃ、ひでぇと最初思ったのですが、プロジェクターVPL-VW100の黒補正を強でかけると一変、すさまじいばかりのハイコントラスト映像になった。それに加えて目が痛くなるのではないかと思われるほどの高解像度、リアリティのある発色、画像の奥行き感で、これはもう間違いなく今まで見てきた中での最強ハイビジョン画質であろう。ただ、このハイコントラストが祟ったのか二箇所でDVDのような段々グラデーションが出たのが気に掛かる。この辺、国内版最強画質と言われるHD DVDの『ブラザーズ・グリム』ではどうなっているのだろうか。

　画質に比べてサラウンド音声は今ひとつ。BGMの音質は素晴らしいのだが包囲感に欠けており、あの森の沈うつな雰囲気が上手く表現できていなかったようである。

　シャワーを浴びて今度はチャンネルNECOで録画しておいた『昭和ひとけた社長対昭和ふたけた社員　月月火水木金金』を見る。森繁のいない社長シリーズみたいなもので、どうもカンロクがない。小林圭樹はいい芝居をしているけれども森繁の鷹揚さというものがないのである。これじゃ、社長シリーズの実直な役そのまま。別の映画なのだからがらりと性格を変えても良かったのではないか。その反面、やたら藤岡琢也が生き生きしている。森繁という圧力がなくなったせいか、三木のり平をも越えたはじけっぷりだ。加東大介との角突合いや、キャバレーでヤクザ（実は酔っ払った加東大介）に怯える場面など腹を抱えさせられた。

　その後、テレビをだらだら。午前1時過ぎから明日の講習準備の続き。あー、眠いや。

　10月24日（火）　「水は肥溜めを知っている」
　お腹にありがとうという言葉を書いた紙を張っているとキレイなウンコが出てくる。ばかやろうと書いた紙を張っていると反対に汚いウンコが出てくる。これを聞いた人々は「バカヤロー、ウンコはもとから汚いのだ！」と激しくツッコんだという。価格comで東芝RD-A1の価格に変動あり！一時は279.000円あたりまで下がっていたのがいきなり高騰、288,000円と一万円近く値を戻してしまったぞ。ご存知の通り、私は年末〜年頭にかけてRD-A1の導入を予定しているものである。それまでには270,000円台前半になっているのに違いない、価格comでもその推測を裏付けるかのように順調に値下がりしていて、ふふふふ、しめしめと思っていたのだ。それがどうだ、いきなり一万円の値上がりだ（げんみつにいえば値が戻っただけなのだが）。まさか、この値戻しが続くのではあるまいな、下がるどころかじりじりと値段が上がって30万円あたりで落ち着いてしまうのではあるまいな、そうなったらさすがにRD-A1導入は諦めなければならぬ、代わりに東芝HD DVDプレーヤー第二弾HD-XA2をしなければならぬ、ああ、値段の神様、なんとかRD-A1をせめて280,000円台前半に戻してくださいませ！

　何だ、値段の神様って（笑）。

　20歳になるまで「ムラサキノウンコ」という言葉を覚えているとトイレが壊れてウンコが詰まったりひどい場合には逆流して周囲がウンコまみれになってしまうという。この「ムラサキノウンコ」の呪いから逃れるためには「シロイトイレットペーパー」と言う言葉を覚えておけば良いと言われる。これが有名な都市伝説「ムラサキウンコ」であると仕事。午後から業者講習なので午前中が忙しい、忙しい。受け取り仕事、携帯会社との折衝、自社物件案内、後は歯医者の予約取り消しと変更（笑）。

　午前11時から徒歩で天神へ。久しぶりに「赤のれん」でラーメン・チャーハン定食。腹にずしんとくる重さでぜんぜん美味しくない。でも夢中で目を吊り上げてずるずるすすりこんじゃうの、いつものごとく、替え玉までしてしまうの。それから地下鉄で博多駅へ。特急を使ってJR小倉駅へ向かう。単なる研修で北九州まで出向くというのも業腹なのだが、福岡で研修が行われた時は所用があって出席できなかったのだ。そしてこの出席をずーっとバックレていると罰則があるらしいので、この小倉の研修に出席しないという訳には行かなかったのである。

　午後一時半より研修開始。個人的にはアスベストについての重要事項説明の具体的方策が興味深かった。日常の仕事に直結している訳ではないけれども、法制のあらましがよく理解できたからである。午後5時、講習終了。高速バスで福岡に戻る。この高速バス、路線バスに毛が生えたような車両でトイレもついていない。途中、トイレ休憩ができるような停留所もなかったし、おまけに混雑で都市高速の上で立ち往生。尿意でも催していたら大変なことになるところであった。運賃が安く、また気軽に使える乗り物だけど、まあ、私には向いていませんな。

　午後7時過ぎ帰社。入居予定者のファックス受け取ったり留守中の電話の用件を片付けたり。帰宅は午後8時過ぎ。夕食はカツオタタキ、生野菜、味噌汁、あらこれだけですか（笑）。ビール二缶飲んでゴハンはなし。新米だから惜しいのだけれども何しろ昼に赤のれん食ってますからね、とてもゴハンなんか食っていられませんや。〆のコーヒーは如例。

　その後、珍しくプロジェクターを作動させず音楽聞きながら読書。スティーブン・キング、「カーラの狼　下」を読み進める。メッセンジャーロボット、アンディの姑息な悪巧みに笑ってしまう。午後10時過ぎに入浴。それからお酒。録画しておいた「踊るさんま御殿」を見ながら。まあ、こういうバラエティ番組での話を真に受けるのもなんだけど、よいこの濱口は良い奴だな（笑）。相方の嫁さんの悪口ネタを嫁さん当人から抗議されて以降一切封印、返って有野の方が困惑している話などその典型で、今時の芸人らしからぬ純朴さが今のところプラスに働いている。

　へれへれ酔っ払ったところでDVD「ウルトラマン」、ああ、やっぱりええわあ。

　10月25日（水）　ドーピングトム
　これで覗きというのもなかなか大変なのでして。そろそろ冬コミ同人誌の季節。と学会同人誌のネタは何にするべえと考えている。すでに二つの候補があって、その一つ目は福岡で主婦の皆さんに深く静かに浸透中の「食卓の向こう側」、食の問題を提起するという内容の本であるが「コンビニ弁当を豚に食べさせたら奇形豚が発生！」とか「家族とのふれあいが少ないと子供はヤリマン、ヤリチンになる！」とか「頂きますを言う子供はいわない子供よりもすべての面で優れている！」とか不可思議なことが書いてあって（笑）その実体は「ゲーム脳の恐怖」や「水は答えを知っている」と変わらないトンデモ本だったりするのである。

　もう一つのアイデアはお得意の映画ネタ。何にでも手を出すナチス残党の皆さんである。ナチス残党の皆さんはとにかくいろんなことをやる。カリブ諸島の島で毒ガスを作って世界を征服しようとしたりする、火山島に秘密基地を作って溶岩を研究し、やっぱり世界を征服しようとしたりする。とにかくナチスの残党はマメな性質でないと勤まらぬのである（笑）。おまけにどんなところでどんなたくらみをしていようが必ず着ているのはナチスの制服。だから主人公たちに「あ、お前たちはナチスの残党だな」とすぐ見破られてしまうのだ。こんな愉快な人たちをねたにすればきっと面白い原稿が書けるに違いない、かな。

　今日は休み。午前8時半に起床してシャワー、身支度拵えて事務所へ。日記付けとネットのチェック。そして携帯会社の下見等。午前11時から母親に園芸用品を買いに連れていってくれと頼まれていたのだが、雨がぽつぽつしていることもあって中止。代わりに徒歩で天神へ出かけたのであった。昼飯はさすがに2日続きの豚骨ラーメンというのはためらわれたので久しぶりの福岡麺通団。しょうゆの小とナス天、えび天でしめて490円なり。入店が午前11時20分くらいだったのでさすがにゆでたてとはいえぬうどんであったけれども、それでもゴムゴムした麺の伸びが大変に心地よい。天ぷらは時間がたちすぎていて衣がごわごわだったのが残念であった（笑）。その後漫画喫茶に行って3時間漫画読み。

　それからジュンク堂にて泉昌之の「芸能グルメストーカー」を求める。女性芸能人の好きな飲食店に実際に赴き、同じものを食べて「食」と言う観点から芸能人の本質をえぐりだそうという内容。でも結局は食＝セックスということでかなり強引に「夜の生活」に結び付けていくあたりが芸ですな。

　バスにて事務所へ戻る。ミクシィの書き込み、亀の世話、入居申し込み書の受け取り等々。帰宅は午後4時半。チャンネルNECOで録画しておいた『用心棒稼業』を見る。殺し屋ジョーと悪徳保険屋の藤木（二谷英明）は、互いの利益のために協力して、熱海のキャバレー・ラスベガスの権利書をめぐる抗争に首を突っ込むがという内容であるけれども、重要な要素であるこの二人の絡みが上手くいっていない。あまりに狂騒的でわざとらしく、へたなコントのようになってしまっている。たしかに宍戸錠の殺し屋なんてのは現実には存在し得ない漫画的なキャラクターであるけれども、それだけにある種の重みが必要となる。この重みがあってこそ、この極端なキャラクターにダイナミズムを与えうるのだ。そのことをよーく分かっていらっしゃる斉藤武市監督がこの映画を手がけるべきであった。

　夕食は鰺とカツオの刺身、ポテトサラダ、豚汁。カツオの刺身が実に美味い。脂がたっぷり乗っていながらいささかの臭みもなく口中で魚肉がほどけるようである。まさに戻りカツオの面目躍如というところか。ビール一缶、ゴハンを一膳。豚汁と新米の組み合わせは凶悪そのもの（笑）。ゴハン一膳で抑えるのに多大な意思の力を必要とした。〆のコーヒーは如例。

　自室にてハイビジョン録画の『未来警察』を見る。ダサい未来世界の映像に途中から笑いが止まらなくなった。冷蔵庫みたいな家事ロボットが家の中をうろちょろ、邪魔でしょうがないだろ、アレは（笑）。ヘンなチップをかまされて狂った家事ロボットがマジックアームで包丁を掴んでぐさぐさ、拳銃を持ってズドン、ズドン。車両爆破のための小型ロボットが四角に切り抜かれた車の床から発進、ちゅーと走ってぼかーんと爆発。未来世界なんだからさ、何も車の床を切り抜くこたぁないだろう（大笑い）。さらに悪役のジーン・シモンズが使う究極銃。弾に誘導装置と推進薬が仕込まれていて、狙ったターゲットをどこまでも追っていく、絶対逃げられない！と思ったら主人公のトム・セレック、レストランのテーブルで防いでやがる。ラストの蜘蛛ロボットとの対決もしょぼびょぼのぷー。ちゅっちゅっと毒液の針を伸ばしたり縮めたりしながら迫ってくるのだが、そんなもん蹴っ飛ばしてしまえばよかろう。ラストはラストでエンディングクレジットでずーっとトム・セレックとヒロインがキスしてやがる。キスはかまわないけど、いくらなんでも長すぎる。唇腫れたらどーすんだ。

　見たらとっととREC-POTから削除してしまおうと思っていたのだが、このツッコミどころの多さに予定変更。今月からはじめた「ハイビジョンSFシネクラシックス」（第一弾は『回転』、他にも『地球が静止する日』、『ナイト・オブ・ザ・コメット』を予定）のラインなっぷにしちゃいまーす。

　シャワーを浴びてお酒。やっぱりDVD『ウルトラマン』ゲスラの回を見ながら。午前0時過ぎ就寝。

　10月26日（木）　へきへきの戦い
　オタク駄洒落。恒例、12月のWOWOWハイビジョン番組表である。12月2日　『最後の海底巨獣』（この映画がハイビジョンで！マ、マジっすか）、『カジノロワイヤル』、12月3日『大統領のカウントダウン』5.1　12月6日『ロゼッタ』『イゴールの約束』『ある子供』　12月7日『きっと忘れない』　『せかいのおわり』　12月9日『世紀の謎　空飛ぶ円盤地球を襲撃す』　12月9日『ユーロトリップ』　12月10日『フィラデルフィア』5.1　『ハリーポッターと炎のゴブレット』吹き替え　12月11日　『セックスと嘘とビデオテープ』　12月13日『歓びを歌にのせて』　『マクベス』　12月14日『アイスプリンセス』　『スクールデイズ』　12月15日『ユーズド・カー』　12月16日『H・G・ウェルズのSF月世界探検』　『B型の彼氏』5.1　『俺たちニュースキャスター』　12月17日『卒業白書』　『宇宙戦争』5.1　『銀河ヒッチハイク・ガイド』5.1　12月19日『恋のクリスマス大作戦』　12月20日『青い棘』　12月21日『大停電の夜に』5.1　12月23日『バタフライはフリー』『未知への飛行』　12月23日『羊たちの沈黙』5.1　『マダガスカル』　『恍惚』　12月26日『トムソーヤの大冒険』　12月30日『ドゥーマ』　『乱気流　タービュランス』5.1　『輪廻』5.1　12月31日『陰謀のセオリー』　

　いやもう5.1チャンネル放送が少ないとか（特に『ハリーポッターと炎のゴブレット』吹き替えがステレオなのにはがっかりだ）欠点もあるけれども、なにかWOWOWの神様が（なんだ、それは）私にだけ微笑んでくれたというような通好みのSF映画ラインナップが嬉しい。『最後の海底巨獣』とかHVでやって俺以外に誰が喜ぶかってんだよ（大笑い）。また『羊達の沈黙』『陰謀のセオリー』『乱気流　タービュランス』の傑作・珍作群も嬉しくてたまらない。旧作だけにHVの再放送はありえないと諦めていたのだ。これでやっとあの『乱気流　タービュランス』でのレイ・リオッタのやりすぎ、やりすぎな怪演がハイビジョンで楽しめるようになるのである。

　ああ、まったく僕はなぜすべての地球人類が信仰・思想の壁を乗り越えて等しくWOWOWに入会して『最後の海底巨獣』をハイビジョンで楽しまないのか、まったく理解できないのだ！

　佐川急便のトラックに描かれている飛脚の赤いふんどしに触れると幸せになれるといわれ、触ろうとする人が増えた。中には「ふんどしのすそからウンコらしきものがはみ出ている飛脚だとなお幸福になれる」という噂もあった。この噂に関する問い合わせがあまりに多くなったので佐川急便は「そんなふんどしからウンコがはみ出ているマークなんか使いません、ウンコですよ、ウンコ、あんたたち馬鹿じゃないの！」と公式に否定のコメントを発表したのだった。これが有名な都市伝説「飛脚ウンコ」であると仕事。

　午前中から駐車料金の督促。物件まで出かけていって「あの駐車料金まだですか」と小声で催促（笑）。ああいうところでおおっぴらに催促はできませんからね。さあ、戻ろうとしたらある物件より駐車場にゴミが散乱しているとのお知らせ。ため息つきながら行ってみると近くのコンビニで買ったと思しき弁当の食いかすが五人分ほど。これが一人〜二人分なら自分で片付けるところであるが5人分となってはいかんともしがたし。いや、やろうと思えばなんとかなるけど、イヤーなキモチになってやる気がなくなってしまったのである。結局コンビニに行って掃除を頼んだのであった。

　昼飯は例によってどんべえカップうどんのミニ。とほほほほ、焼肉が食いたい、トンカツが食いたい、チョコレートが食いたい、アイスクリームが食いたい、ラーメン食いたい、カレーライス食いたい、それが駄目ならじゃこのお茶漬けでゴハンを二膳ほどでもいいぞ。事務所へ戻って空腹をこらえつつ仕事。午後4時過ぎに外出して歯医者、終了後ついでにお買い物。何を買ったのかは秘密（笑）。それから業者さん呼んで物件のコンクリートブロック塀改修の相談。

　夕食は鳥唐揚げ、とろろ芋千切り、レタスとミニトマトの生野菜、大根・油揚げの味噌汁。ビール一缶飲んでゴハン一膳。もはやビールを飲んだらゴハンはなしというダイエットの法則は400万光年の彼方に吹き飛んでしまっているが、いいのだ、人間何か楽しみがひとつないと、心が暗くなってしまうからな。〆のコーヒーは如例。

　自室にてハイビジョン録画しておいた『大いなる休暇』を見る。漁業が寂びれきって今や男達がみーんな生活保護に頼っている島。ここに工場誘致の話が持ち上がった。その実現のためには島に医者を呼ぶことが必要。かくして無医島に医者を呼ぶのだ大作戦が開始されたのである。たまたま見つかった医者を島に定住させるために本来はアイスホッケーファンの島民たちが医者の好みに合わせてにわかクリケットファンになったり、島一番の名物料理を医者の好物であるビーフストロガノフにしたり、涙ぐましい努力が続けられる。あろうことか、医者の電話まで盗聴し、「いやー、この島気に入っちゃったよ」と友人に電話しているのを聞いて大喜び（笑）。これがエスカレートして医者の夜の生活やら恋人との別れが島民みんなに駄々漏れとなるのである。こんな生活、絶対嫌だ。

　この医者は恋人に実に三年にも渡って騙され続けていた。そして島でも騙され挙句に盗聴までされた。それなのにラストで島への定住を選択する医者、この心理が上手く説明されておらず、ご都合主義のそしりを免れない。だっていくらなんでもあんなことされていたらねえ（笑）。

　ハイビジョン画質は優秀。暗部のノイズがちょっとわずらわしいが色の透明感が素晴らしい。この画質があってこそ寂れた島の物悲しい風景が生きてくるのである。5.1チャンネルは控えめな効果。もう少しメリハリが欲しかった。

　その後、途中まで見ていた『狼たちの午後』を最後まで。実話の映画化であるけれども、最後までだらだらして盛り上がらない。それでいて面白くないかといわれればそんなことはなくて、「僕が銀行強盗する時にはもうちょっと上手くやろうと思いました」と感想文書きたくなるような映画であった（訳が分からない）。ハイビジョン画質は優秀。路面の濡れた感じがたまらない。ステレオ音声はナロウレンジでかさついているが、ちゃんとヘリの音がきれいにサラウンドするのに驚かされた。

　シャワーを浴びて午後11時より輸入DVDで『Million Dollar Kid』（1944年）を見る。今日も今日とてイーストサイドキッズ、マグス（レオ・ゴーセィ）を中心に大騒ぎ。彼らの部屋で「この地域の治安は俺たちが守るのだ！」と張り切っております。そこに遅れて登場したのがグリンピー（ハンツ・ホール）、彼は従兄弟のハービィ（アル・ストーン）なる少年を連れてきていて「マグス、こいつ、俺たちのクラブに入りたいって言っているんだけど」マグスは少年というにはちょっと老けているハービィの顔をしげしげ眺めて「お前、いくつ」「14っす」「いや、お前いくつ」「だから14歳ですって」マグス、にやっとして「合わせて28歳、ほんとの年に近づいたな」とギャグのジャブ。あまり面白くはありませんけれども（笑）。

　このハービィの入会がイーストサイドキッズの投票によって認められます。大喜びのハービィ、マグスの肩を叩いて「マグス、よろしく頼むよ」マグスは彼を張り飛ばすと「俺のことはミスタープレジデントって呼ぶの！」

　キッズたちは街へ出ます。そこにいかにも金持ちそうな紳士あり。名前をジョン・コートランド（ハーバート・ヘイズ）といいまして乗っていた車が故障してしまったのです。運転手が修理している間にあたりをそぞろ歩きと洒落込んだのですが、たちまちギャングに目をつけられて「やい、じじい、顔をかしな」あっという間に暗がりに連れ込まれてぼっこぼこ（笑）。画質が悪くって真っ黒だから本当に暗がりなんだ。この時、ギャングの一人がコートマンの顔をみるなり「はっ」と驚いて仲間を止めにかかるのですが、無視されてしまいます。この人が誰なのかはまた後からのお楽しみ。

　この暴挙に気がついたイーストサイドキッズ、「俺たちの街で強盗やられてたまるもんか」ギャングたちに襲い掛かって見事撃退。このヘンも画質が悪くって画面が真っ黒ですから何が何やら分かりません、台詞で類推しております。助けられたコートランド氏は大感激。マグスたちに名刺を渡して「明日、尋ねてきなさい。お礼をしよう」ということになります。やった俺たち良いことしたなあと悦にいるイーストサイドキッズでしたが、グリンピーとハービィがコートランド氏のものと思われる財布を見つけて「おい、大金だぞ！」「うわ、手の切れそうな札束が！」マグスはさすがにリーダーですから、「おい、そりゃ、コートランドさんのだよ、明日返しに行こう」「ええ、そんな殺生な」こうやって騒いでいるうちにおまわりさんに見つかって「ややっ、お前ら、そんな大金を、そうかとうとう強盗に手を染めたのだな」と思いっきり誤解されてしまいます。そのまま留置場へ直行。

　もちろん、翌朝、警察署長のマシュー警部（ノア・ビーリィ）がマグスたちがもっていたコートランド氏の名刺で連絡を取って無罪放免。ブーブーいいながら釈放されるキッズ。コートランド氏は彼らに後から自宅まで来るように誘います。そこで素晴らしいお礼をするというのでした。キッズたちは「お礼ってお金かな、そしたらクラブの部屋にトレーニング機器を揃えられるぞ」とわくわく。一人マグスだけが「そんな金持ちからお礼を貰うなんて」と気が進まないのですが、またメンバー全員で投票。結局コートランド氏のお屋敷にいくことになります。

　どやどやと屋敷に押しかけて呼び鈴をならすキッズたち。出てきた執事（ロバート・クレイグ）が彼らの人相風体を見て「君たち、ここは玄関だ、君たちは下の勝手口から入りなさい」と言われちゃった（笑）。これを聞いたコートランド氏はかんかんになって「彼らは私の友達なのだ。友達を勝手口から入れる奴があるか」彼はキッズを迎えいれてさっそく「お礼」を見せるのでした。それは立派な設備が整ったトレーニングジム。さすがニューヨークの金持ちともなると豪勢なものですなあ。仰天するキッズに「これはわしの長男が使っていた施設だけど、彼は今家を離れている。次男ははなっから興味がなくって今は誰も使っていないのだ。君たち、良かったらここを自由に使ってくれたまえ」執事、これがどうも面白くないらしく仏頂面をしております。これに気がついたコートランド氏、またカッとなって「もうお前、首ね」。

　コートマン氏はさらに自分の娘ルイス（ルイス・カリー）、先ほどちらっと話しに出てきた次男のロイ（ジョニー・ダンカン）を紹介します。ルイスは笑みを見せながらも「パパ、今夜パーティがあるのに執事を首にするなんて、彼、メイドやコックたちを連れて出ていっちゃったわよ」とぶつぶつ（笑）。ロイはロイで何やらくらーい顔をしております。おまけに手首には包帯、これを見たマグス、「そういやギャングの一人が手に怪我をしていたぞ、まさか・・・」実はこのロイ、兄のジョンが出征して以来ちょっとおかしくなっていたのです。コートランド氏やルイスはその寂しさからなんとか立ち直ったのですが、彼は兄の思い出を振り切れず密かにギャングの仲間になっていたのでした。

　幸せそうな一家と思ったらいろいろとあるものですな。

　いろいろあると思ったらルイスが連れてきた恋人の軍人アンドレイ中尉（スタンレィ・ブラウン）も怪しい、怪しい。メイドやコックの代わりとしてマグスとグリンピーはそれぞれの母親を連れてきます。彼女達がルイスと一緒に台所でパーティの準備をしている間、アンドレイ中尉はこっそりと電話をかけます。それが「あ、ダーリン、僕だ」というもの。ぴんときたマグスとグリンピーはこの電話を立ち聞きするのでした。「うん、ジグザグクラブだ、今からそっちへ行くから、待ってて」その言葉通りタクシーを呼んだアンドレイ、ルイスに「ちょっと用があるので出かけてくるよ。パーティには間に合うよう戻ってくるから。その時、婚約のことをね、うふふふ」何がうふふだと思いますが、とにかくアンドレイ、タクシーで出かけます。そのタクシーの後部にしがみついたマグスとグリンピー、ムチャをしますなー（笑）。

　さあて、ジグザグクラブでアンドレイを待っていたのは予想通りの若い女。しかも悪そうです。その女ナディアは軍服姿でタクシーから降りてきたアンドレイに「ちょっとアンタ、なんてカッコしてんのよ」アンドレイは今の今までいやらしいフランス訛りの英語を喋っていたのが急に砕けて「へ、衣装屋で買ったのさ、今度の仕掛けに必要だったからな」ああ、なんということでしょう、このアンドレイ中尉、実は結婚詐欺師だったのです。今日はここまで。

　その後午前0時過ぎからハイビジョン録画の『ベルベット・レイン』を見る。新進気鋭のボス二人を狙う若き鉄砲玉と見せかけて最後の最後であれは実はこの二人でしたとひっくり返してみせるその手際が見事。時間が時間だけに多少鈍くなっていた私の頭は見事に騙されてしまったのであった。ハイビジョン画質は中レベル。ねっとりとした黒の風情は悪いものではないが暗部のノイズがいささか多すぎた。音質もそれなり。BGMの音の粒立ちは良かったけれどもサラウンド音場の濃密さが欠けていたようだ。

　映画が終わったら午前1時半近く（笑）。これから録画しておいた番組をちょっと見て午前2時半には就寝。

　10月27日（金）　看板に水割りあり
　スナックかよ！11月発売予定のソニー・ブルーレイレコーダー　BDZ-V9についてこんな記事を見つけた。（http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061026/rt015.htm　ビデオレコーダの商品企画を統括するテレビ・ビデオ事業本部 ビデオ事業部門 商品企画部 商品企画1課 松岡賢次統括課長と、直接の商品企画者である高岡綾(りょう)係長に話を聞いた。）この記事によると当初発表されていたようにBD-R/REへの2層記録/再生は非対応、ただし、二層ブルーレイソフトの再生には対応。まあ、当たり前か（笑）。（引用開始）D-VHSやRec-POTへの対応については、ニーズがあるのも理解しています。ただ、動作検証も難しく、すべてを「出来る」といっていいか……悩ましいところです。今回、特にRec-POTに関するお話をずいぶんいただいたので、考えなければ、と思ったのも事実です。ただ、今回の機種では出来ること、出来ないことが非常に多く、そこで不完全に対応してしまっても混乱を招きそう、という判断もあり、「今回はやらない」ということにしました。うちはこれまでTS出/入力をやってこなかったのですが、ニーズを考えると、検討しなければな、と思っています。（引用終了）　多くの機器を対象にした動作検証が難しければRec-Potだけに絞ればいいのではないかと思うのである。東芝RD-A1の時も確かそう書いたと思うが、Rec-Potからのムーブ受け、ムーブ渡しに対応するだけで随分と使い勝手がよくなるのであるが。

　さらに気になる次世代音声圧縮コーディックへの対応については（引用開始）音声再生について。HDMIからのドルビーデジタルプラスやDolby TrueHD、DTS HDの出力はどうなっていますか?　リニアPCMのマルチチャンネルで出力します。DTS HDについてはコアストリームを出力します。（引用終了）ん？これは良く分からない。これはドルビーデジタルプラスやDolby TrueHD、DTS HDのデコーダーを搭載しているということ（DTS HDはコアオンリーだから通常のDTS扱い）？AVアンプにHDMI端子（ヴァージョン1.1）がついていればドルビーデジタルプラスやDolby TrueHDをきちんと再生できるのだろうか。（引用開始）HDMIからのリニアPCM7.1ch出力が可能。ドルビーTrueHDやDTS-HDのデコーダーは内蔵しない。（引用終了）となっていたファイルウェブの記事と矛盾しているのではないか。

　本当に次世代音声圧縮コーディックの扱いは難しくてヨー分かりませんわ。

　ある児童が学校に忘れ物をしたのに気づき、誰もいない学校に取りに戻った。すると自分の机の上に下半身と尻しかない妖怪がいたのだ。その妖怪は恐怖で立ち尽くす児童に向かって「ぶりぶりぶり」と鳴きながら大量のウンコを浴びせたという。児童はウンコまみれにされて泣きながら帰宅したそうだ。これが有名な都市伝説「妖怪ぶりぶり」であると仕事。午前中今月末入居予定の入居者の件について担当不動産と打ち合わせ。計算書のやりとりなど。自社物件の案内依頼も入るが待っていたら30分後にキャンセル入った。コンチクショウ（笑）。

　昼飯は冷凍うどんのかけうどん。市販のスープを使ってみたが美味くもなんともない。麺つゆを少量入れて味を強化したらなんとかなったけれども、それじゃ手がかかりすぎだ。これにうどんと博多万能葱の刻み、一味唐辛子を入れてずるずるやる。スープを多量に飲むことによって腹が膨らむのがかけうどんの美点か。スープを使わないぶっかけうどんは美味しいけれどもこの充実感がないものな。この後車で外出。病院で先日の血液検査の結果を受け取る。ぴんでんさんの結婚式前後の宴会続きでムチャしていたのにも関わらず尿酸が高めなことを除いてまったく異常なし。いやいや丈夫なことであります。

　事務所へ戻ってきて業者さんへの支払い。物件シートの整理。

　夕食は母親が北海道物産展なるもので買ってきたいくら・カ二入りのチラシ寿司。カ二・いくらともそれなりに美味かったが俺、尿酸が高めだって言われたばかりなんだよなあ。おまけにビール二缶飲んじゃったし、どうも反省のない男である。〆のコーヒーは如例。

　自室にてハイビジョン録画の『カスタム・メイド　10：30』を大画面再生。音楽に捧げた青春というありきたりの題材だけど、各キャラクターの力の抜けた日常の過ごし方が奇妙に心地よい。メジャーデビューを狙ってバンドを結成するヒロインも「どうしてもこれで成功するんだ」というぎらぎらしたものがなく、落ち着いてみていられるのである。とぼけた天使や異様に色っぽい妹（西門えりか）も印象に残るキャラであの長すぎるコンサートの場面がなかったら今年度邦画のベストワンになっていたかも知れない。うん、コンサートシーンさえもうちょっと短ければな（笑）。
　
　画質はざらついた印象だけど発色や黒の沈みがいい。音質はステレオ、平均というところか。もうちょっと生活環境音がサラウンドしてくれたら良かったのに。

　シャワーを浴びて午後11時から輸入DVD『Million Dollar Kid』（1944年）の続き。さて一方他のイーストサイドキッズのメンバーたち、街を歩いていたところ偶然にギャングのラスティとビリヤードをやっているロイを見つけるのです。「なんであんないいところのお坊ちゃんがあんな奴と」「ははあ、ひょっとしたらマグスが正しかったのかも」彼らはばたばたのクラブの部屋へ戻り丁度戻ってきていたマグスとグリンピーにロイのことを話します。このマグスとグリンピー、ロイスにアンドレイの正体を説明して、あっさりと「馬鹿なこと言わないで、それにあんたたち、私のプライバシー侵害よ」と怒られたばかり（笑）。「またやっかいごとが増えたな」と顔をしかめるマグスであります。

　さて、コートマン家ではパーティが始まりました。ロイス、アンドレイをエスコートしてお客様に紹介して回っています。このまま、ロイスはアンドレイに誑かされてしまうのでしょうか。一気に「アレー」とヤラれちゃうのでしょうか、「田舎の親が病気で困っているんだ、このままだと結婚式まで持たないかもしれない。すぐに返すから治療費で100万円ほど貸してくれない」ってお金を騙し取られてしまうのでしょうか。っていうか、なんでドルじゃなくって円なんだ（笑）。しかし、そうは問屋が卸しません、マグスさんここにあり！彼は密かにあのアンドレイの恋人、ナディアをコートマン家に連れてきていたのです。彼女を見たアンドレイは飲んでいたシャンパンを「ぷーっ」派手に噴出します。ロイスは突然の女の出現に眉を逆立てて「何なの、説明してくださらない、アンドレイ中尉！」ナディアも負けじと「中尉？この人が中尉ならあたしはWAC（陸軍婦人部隊）よ！」ロイス、ようやくマグスのいっていたことが本当だと分かって「ンマー、あんたたち、さっさと出て行って頂戴」二人を追い出したのでした。ロイス、マグスに「ありがとう、あたし、あなたたちがいなければコロリと騙されていたわ」

　これでようやく厄介ごとの一つが片付いた訳です。

　さあ、後はロイを更生させるだけと思いきや、電報が届きました。その電報を読んでさっと顔色を変えるコートマン氏であります。そう、皆さん、もうお分かりでしょう。この電報はジョンの戦死を知らせるものだったのです。可哀想に大ショックを受けたコートマン氏は寝込んでしまいます。ロイスは気丈にもその父親を世話するのですが彼女自身の胸も悲しみに張り裂けそう。しかしジョンの死をたった一人知らないロイはパーティを抜け出すとラスティたちがたむろすビリヤード場に行ってしまうのでした。そしてラスティに仲間から抜けさせてくれと頼むのです。ところが簡単に抜けさせてくれるはずもなし。ロイに自首でもされたらえらいことになります。「バカヤロー、お前は未来永劫仲間なんだよ」ここで飛び込んできたのが後をつけてきたイーストサイドキッズの面々。ラスティたちと散々に殴り合い、ロイを逃がします。しかしこの時、イーストサイドキッズのメンバー、スキニー（ウィリアム・ビリー・べネデクト）がラスティに捕まって監禁されてしまったのです。

　さてコートマン家に戻ってきたロイとイーストサイドキッズ（スキニー除く）、ロイはスネております（笑）。「僕が何をしようがあんたたちには関係ないだろ！」「バカヤロー」怒鳴りつけるマグスです。「お前、へたしたら刑務所行きになるんだぞ」「平気さ、どうせパパが助けてくれるから」「けっ、金持ちお坊ちゃんはいいよな」全然悔い改めないロイに対してマグスはボクシングのグローブを投げつけ「よし、拳で分からせてやる、ボクシングで勝負だ」かなり強引ですが、何しろイーストサイドキッズの映画ですからな、いいのです。これからロイとマグスが殴り合い。「ええい、コノヤロ、バカヤロ、デクノボー」ただし勝つのはマグスに決まってます（笑）。彼はどうと倒れたロイに「お前の兄さんは戦死した。お前がこの家の唯一の息子なんだ。だからしっかりしろ」とお説教。これでロイも改心して物音を聞きつけて起きだしてきたコートマン氏と「ああ、パパ、僕が悪かった」「おお、息子よ」と抱き合うのです。これでめでたし、めでたしと思いきや・・・、ああ、スキニーのことを忘れていたぁ。

　タイミングよく顔をだしたロイスが「ロイ、あなたにへんな電話よ。ラスティって人からスキニーのことだって」なるほど、ラスティはとっ捕まえたスキニーをネタにロイの更生をやめさせようとしていたのです。当然ながらそんな悪巧みが上手く行くはずがなく、ロイから聞き出したアジトにイーストサイドキッズが突入して見事スキニーを救出、ラスティらギャングも逮捕されたのでした。これで本当のめでたし、エンドマーク。

　その後録画しておいた「TVチャンピオン　食品サンプル職人選手権」を見る。あのステーキは実際美味そうだったなあ。本当に腹がへってきたほどだったなあ。午後3時過ぎに就寝する。

　10月28日（土）　どーも水爆戦！
　一富士　二鷹　三メタルーナミュータントでどーもすいません。あー、しまった、WOWOWの『幕末太陽伝』予約するのを忘れていた。ひいい、この映画、ずーっと楽しみにしていたのに。実はここ数日、『スターウォーズ　エピソード2』をD-VHS録画続けて『スターウォーズ　エピソード3』をREC-POT録画、この間にD-VHSのテープを交換して、さらに翌朝午前8時からのポランスキー『吸血鬼』をD-VHSで録画、その後午後8時から『理想の恋人com』をREC-POTで録画とやたらに複雑な録画作業をやっていたのだ。それが一段落してほっと一息ついたのがいけなかった。ここで油断してころりと『幕末太陽伝』のことを忘れてしまったのだ。ああ、ああ、この俺のばか、ざる頭、三歩歩いたらもうみんな忘れやがってこのデブが（これはさすがに関係あるまい）。私はわあわあ泣き喚いたのであった。

　先に私は前にみたことのある映画をうっかり予約しようとしたら「ゴシュジンサマ、ソノバングミハ○ネン○ガツ○ニチニシチョウズミデス」と教えてくれるHDD/DVDレコーダーの登場を夢想した。しかし、この私の粗雑きわまる頭を補うためにはとてもこの程度の機能では足りぬようである。そこでまた私は考えた、「夢の録画予約補助ロボット」というのを。これは完全な人型ロボットである。それを一歩進めてメイド型とか美少女型にしてしまうと、録画補助以外のけしからぬことに使おうとしてチンコの先を怪我したりするのであっさりしたデザイン、表情のないマネキンみたいな感じがよかろう。いっそドラえもんみたいなキャラクターにしてもいいと思うぞ。

　さて、この補助ロボットはどんな働きをするか。ロボットにあらかじめ録画したい番組をマーキングした例えばWOWOWの番組表を渡す。ロボットはこれを「ウィーン、ガチャーン」と読み込んで記憶するのである。後はもうおまかせだ。私が録画予約をころっと忘れて「踊る！さんま御殿」などをみてげらげら笑っているとロボットが「ウィーン、ガチャーン」とやってきて私の肩をゆびで突っつく。「ゴシュジンサマ、○○ノヨヤクヲオワスレデスヨ」、私が録画予約をころっと忘れて事務所で仕事しているとロボットが町中の人々の奇異の視線を浴びつつ「ウィーン、ガチャーン」とやってきて私に呼びかける。「ゴシュジンサマ、○○ノヨヤクヲオワスレデスヨ」、私が録画予約をしたのはいいがD-VHSのテープ入れ替えを忘れて寝ているとロボットが「ウィーン、ガチャーン」と寝室にやってきて「ゴシュジンサマ、テープノイレカエヲワスレチャダメジャナイデスカ」、私を揺り起こすのだ。私はついにたまらなくなって叫ぶ。「人に教えたり揺り起こしたりできるなら、お前が予約録画とかテープの入れ替えやってくれよ！」

　はい、きれいにオチがついたようで（笑）。

　ある小学校の校庭に設置してある二宮金次郎の像には不思議な噂があった。この像は夜中の0時になると立ち上がって台座から降りて歩き出す。そして校庭の隅に行ってウンコを垂れるというのである。この時たまたま金次郎の像に出くわすと「お前、紙持っていないか」と聞かれるのだという。これが有名な都市伝説「二宮ウンコ」であると仕事。相変わらず良い天気ですなあ。つーことでようやく空き部屋がひとつ決まった。後はリフォームを終えたばかりのもう一室を残すのみ、わーい、パチパチと思ったけれども、今月末にもう一部屋開いてしまうんだ、これが。

　昼飯はどうしてもどうしてもチョコレートが食いたかったので（笑）103円のガーナチョコという奴を食う。このほかに昼飯を食えば当然のごとくカロリーオーヴァーとなってしまうのでこれだけ。でも意外とチョコレート腹持ちがいいのである。美味しくってどんべえカップうどんミニよりもよほど腹にたまる。それでいてカロリーはおおよそ240キロカロリー。明日から昼飯は毎日これに・・・てなことはやらないのでどうかご安心を。

　午後から事務所にて受け取り仕事。業者さんからの見積もり検討。あれの金が入ってきたらあの物件のあれをきれいにするぞと思ったのでその相談をしたのである。こういう話は楽しくってよろしい。

　夕食は中華料理屋からの出前で、唐揚げ、野菜炒め。これだけではさすがに物足りないのでコンビニで卵入りマカロニサラダなるものを買ってきた。これらのオカズでビールを一缶。この店にしては珍しく唐揚げがアツアツ（笑）。添付の酢醤油をつけながら食べるとがっぽがぽいくらでも入ってしまうバイ！なのである。さらにゴハンを一膳。あ、今日は疑いもなく食べすぎだ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVD　『ガメラ　小さき勇者たち』を見る。いやもうこんな年になってなんだが、泣けるねえ、事前にこういうことになるのを予測していたから劇場に見にいけなかったんだよねえ（笑）。とにかく子供とガメラの関係にしぼって自衛隊とか政府関係の動きという所謂オトナポイントをあっさり切り捨てた脚本がよろしい。象徴的なのがわざわざ名古屋に行ってガメラに赤い石を届けようとするという流れで、これはまさにコドモ論理なのである。そこにおねえちゃんに赤い石渡さなかったらこんな苦労はしなくても済んだじゃないかとか、そもそも少年がガメラ拾わなければガメラは勝手に大きくなって自然とジーダスという戦ったのではないかというオトナの目線を差し挟む余地はないのだ（笑）。

　ただ、それだけに物語全体に説明不足という欠点がまとわりつく。あのおねえちゃんと少年とのかかわりがあまりにあっさりとしていたために、おねえちゃん自身のキャラクターの存在性が希薄となってしまった。また赤い石のリレーを始める子供たちもいかにも唐突である。ここは「小さき勇者たち」というサブタイトルの真意が明かされる非常に重要で感動的なシーンである。映画前半で日本の子供達のガメラに対する思いをいうのを明確にしておくべきであったろう。何、何も「親が救われただの」と複雑にする必要はない。昭和ガメラのごとく「ガメラはコドモの味方」ていどのごくごく単純なものでいいのだ。

　特撮に関してはいうべきことはなし。樋口特撮のごとく、それだけでカッコいい絵になってしまうような場面の凄みというのはなかったものの、丁寧なミニチュアワーク、デジタル合成の慣れた使い方など見ていて非常に安心できる映画であった。また本編部分の細やかな描写、例えば後半名古屋の場面ではトラック二台分の瓦礫を使って撮影されたという、もあいまって全体的に隙がなかったのである。あ、そうそう、瓦礫の向こうでなぜか回っている床屋の三色電動看板というミスはあったけれども（笑）映画の出来の良さに免じて許してしまおう。

　とにかくジュブナイル怪獣映画としては『大怪獣空中戦　ガメラ対ギャオス』に次ぐ快作であった。

　シャワーを浴びて録画しておいた「でぶや」など。いやあ、前回放送から間が開いてしかも放送日変更。まさか終わってしまうなんてことはないだろうなあ。午後一時半過ぎ就寝。

　10月29日（日）　生まれて水爆戦
　太宰と『宇宙水爆戦』の組み合わせは駄洒落ならでは、ですな。有名な都市伝説に（ウンコ都市伝説じゃないよ）次のようなものがある。「一度死刑が執行されても、何らかの事情で死刑囚が死ななかった場合、すでに一度死刑は執行されているので罪の償いを終えた扱いになり、その後は刑務所に収監され続けることも無く釈放される」　もちろんこんなことはありえないのだが（別の国では死刑執行後蘇生した囚人を釈放した例もある。ややこしいですな）、この都市伝説に関して別のヴァージョンを見つけた。それは「絞首用のロープが切れた場合、意識の戻る前に警察官がすぐに柔道の絞め技で絞め殺してしまう」というもの。いやだなあ（笑）。ロープが切れるなんてことを事前に予測できる訳がないから処刑の場に必ずこの絞め殺してしまう警察官が立ち会うことになる。警察官ならぬ絞殺官である（上手い、山田君、座布団三枚上げちゃって！）。こんなイヤな役、そうそうやりたがる奴はいないだろうから、現役の絞殺官はベテランが一人だけ。もう絞殺一筋30年みたいな人なのである。もうデサルボ（ボストン絞殺魔と言われた人物。この事件に関しては冤罪の可能性が強い）よりコワいんである。死刑というのはそうそうあるものではないからぼやっとしていると絞殺の腕が落ちてしまう。そうならないためにこの絞殺官は日夜柔道場にて若い警察官を相手に首絞めの練習に励んでいるのだ。

　単なる都市伝説からここまで話を広げるか、お前は。

　深夜の学校のトイレからぶりぶりぷすぴーという排便の音が聞こえてくることがある。見回りの先生がこれに気づいてトイレを見てみるけれど、誰もいない。ただ、強いウンコの臭いが漂っているだけなのだ。先生は思わず「一応怪談なんだけど、これ、怖がった方がいいのかな」と呟いたという。これが有名な都市伝説「見えないウンコ」であると仕事。午前中より物件のメンテナンス。リフォーム後の部屋のチェックなどなど。昼飯は自宅に戻ってどんべえカップ肉うどんのミニ。良く続くね、俺も（笑）。

　午後から退去と入居の手続き。社内的手続きに留まらず保険屋とか保証会社が絡むので結構面倒くさい。合わせて空く事になる物件の紹介資料を作成する。後は受け取り仕事。腹が減ってたまらん、うひー、肉が食いたい、スパゲッティが食べたい、寿司も食いたい、食い物ならなんでも食いたい、はああ。

　夕食はマグロの刺身、昨日の残りの鳥唐揚げ、出来合いのニラレバ炒め、生野菜。微妙なメニューですが（笑）たまにはこんなのも良かろう。これでビールを2本飲む。チャーハンがあったのだが、ビール2本飲んだということで雄々しく我慢。珍しいこともあるもんだ。この席にて末弟の結婚祝いについて相談。彼奴めはハイビジョンビデオカメラが欲しいなぞといっておった（笑）。最初はそんな高いもの駄目だと言ったのですがネットで価格を調べてみると、ほお、意外と安いではないの。ハイビジョンビデオカメラと言えばだいたい40万円ぐらいだと思っていたのである。それがハンディカムのサイズとなって値段も半額以下、ハイビジョン関連の技術の進歩には目を見張るものがありますな。でもソニーはブルーレイレコーダー第一号機でブルーレイ二層記録に対応してませんでしたけど。

　それから自室でハイビジョン録画の「ケモノヅメ」、『シンデレラマン』の前半30分を見る。その後DVDに切り替えて見たのが『緯度0大作戦』海外版。5.1チャンネルリミックスでの鑑賞である。冒頭登場の地球が思いっきり白っぽかったのでプロジェクターVPL-VW100の黒補正を強にしてやる。すると続く海底場面がぐっと自然になった。最初は30ぐらいみてやめようと思っていたのだが、実際に見始めるとやめられなくなって結局最後まで見てしまった。だって、めちゃくちゃ面白いんだもの（笑）。ドクター・マリクの島で次々に現れる情けない怪物群、やたらにマリクの命令に忠実な蝙蝠人間、膝四つんばいのライオン、突っ立っているだけの大コンドル、毛皮が荒い巨大ネズミ、に私は大うけ。英語版でこいつらを見ると国内版以上にみっともなく思えて笑えるのである。

　ひとつ気がついたこと。国内版の黒い蛾は英語版でもそのまま「クロイガー」なのね。またマッケンジー艦長の命令に答える甲保は日本語そのまま。「はい、艦長」ってこれくらい英語でやればいいじゃないかよう（笑）。

　シャワーを浴びてお酒。ぺろぺろと漫画やテレビを見ながら飲む。ひれひれと酔っ払い午前1時過ぎ就寝。

　10月30日（月）　歯並び法典
　歯並び矯正に失敗した歯医者は自分の歯を全部叩き折られてしまう。米国版HD DVDソフトの価格比較をやってみよう。比較対象となるショップはご存知米アマゾン、そしてニューヨークの店でありながら日本人スタッフにより経営されているので日本語OKのDVDファンタジウム、後は国内の販売店セール（ネットを使っての海外通販なんか思いもよらなかった時代、輸入LDは全部ここから買っていたなあ。『スターウォーズ　THXトリロジー』なんか5万円もしたなあ）の三店である。HD DVD　ソフトは『バットマン・ビギンズ』、ワーナー特有のノイズレス画質、ドルビートゥルーHDの高音質でリファレンスディスクになりうると評判のソフトだ。まず、米アマゾン・コムでは「24.99ドル」日本円で約3,000円だ。次にDVDファンタジウムは「24.64ドル / ￥2,957」、おお、アマゾンより若干ながら安いぞ、そしてセールでは「4,935円」、わあ、アメリカからの個人輸入に比して2,000円も割高だ。

　アマゾン・コム、DVDファンタジウムでは一枚につき3〜400円の送料がつくことを考えても（セールでは一回の注文につき500円、一万円以上の買い物で送料無料）セールより安い。このショップ対抗価格大会、やっぱり輸入DVDはネット通販に限るなあという予想通りの結果に終わったのであった。これだけ価格差があると東京に行って秋葉原を散策、ふとセールに立ち寄ったら欲しかったあのHD DVDが、よっしゃ買おうという気分にもなれません（笑）。（付記、DVDファンタジウムの『バットマンビギンズ』は特価でこれだけアマゾンより安い。通常価格では平均4〜5ドルほどアマゾンの方が安くなるようである）

　とある学校の理科室に飾ってある白骨標本、これが夜中になるとやにわにしゃがみこみぶりぶりとウンコを垂れるというのである。ただし白骨標本が垂れるのだから白骨ウンコ、ようするに白骨なので全然臭くないのであった。これが有名な都市伝説「からんころんウンコ」であると仕事。午前中、入退去の受付や、受け取り仕事、さらに電気・ガスの検針の人までやってきてやたらに忙しい。おまけに母親の体調不良で病院へ連れていかねばならぬ。父親は父親でこれまた体調不良で家でじっとしている（笑）。どちらの症状も大したことはなく特に母親は軽い風邪であった。だからどうかご心配なく。

　昼飯は冷凍うどんのぶっかけ。大根おろしをたっぷり使う。うどん一玉ならおおよそ250キロカロリー、美味しいし、低カロリーだし、ちゃんとした食事をしたという実感が得られるから実はうどん、なかなか大したダイエット食品なのである。その後買出し。夕食のオカズや物件で使うゴミ袋などまとめて。帰宅後事務所でまた受け取り仕事。業者さんにエアコンの修理を依頼。

　夕食はそんな訳でスーパー飯。出来合いのサラダといっても生野菜を切って盛り合わせただけだが、これに、イカの塩辛、ハンバーグをつけた。全部出来合い食品だけどたまのことだから良いのだ。これがもうちょっとするとたまのことじゃなくって毎日のことになるのであろう。こう考えるとさすがの私も心が暗くなってしまうのである（笑）。その不安を吹き飛ばすためにビール二缶飲んじゃった。後は昨日の残りのチャーハンで仕上げ。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてハイビジョン録画の映画をちびちび見る。『シンデレラマン』『愛を殺さないで』をそれぞれ一時間半、30分ずつ。30分ほど残しておいて11月1日にまとめてみるのだ。シャワーを浴びて録画しておいた「快獣ブースカ」見る。チャメゴン変身のポーズが可愛くてたまらん（笑）。

　午後11時からハイビジョンSFシネクラシックス第二弾　『未来警察』（『RUNAWAY』　1984年）を見る。時は近未来、ところはどこかの大都市、今日も今日とてロボット捜査班のジョン・ラムジー警部補（トム・セレック）はメガネをかけてロボットの細かい部品を弄ってます。トム・セレック、やれやれと伸びをすると「ふー、年いってからこんな作業はかないまへんなー、目ぇしょぼしょぼしますわ」そこで電話がリーンとなって、近未来でロボットが普通に存在する世界なのに、やっぱり電話はリーンとなるという・・・。トム、セレック、ぱっと受話器をとって「もおし、もおし、はいはい、何、農業用ロボットが暴れてる、はあ、はあはあ、モロコシ畑で暴走、は、すぐ行きますわ」同僚のマーヴィン（スタン・ショウ）に頼んでトム、セレックでかけます。

　ところが、ここで署長さんに呼び止められて紹介されたのが新任のカレン・トンプソン巡査（シンシア・ローズ）であります。彼女は交通局から配置転換されてきた女性巡査。彼女もまたトム・セレックと共に暴走ロボット退治に向かうのでした。ヘリに乗り込むお二人さん。でも、トム・セレックったら警察官のくせに高所恐怖症なの。ヘリが飛び上がると真っ青になって「わて、こういうのあかんねん」と呟いております。

　あっという間にモロコシ畑に到着。この畑の中では数台の箱型農業用ロボット7799型が活躍中。マジックハンド、ちゅーっと伸ばすと芋虫を捕まえしまうという（笑）・・・。この程度のことにロボット使うのはもったいないのではないか。狂って暴走を始めたのがその中の一台、びゅーんと音を立てつつモロコシなぎ倒して畑中を爆走しております。ヘリから降りたトム・セレック、きっと未来的な新兵器を出してロボットやっつけるのかと思いきや、やにわに「こら、お前、またんかい」と走り出しやがった（大笑い）。畑の中をカレンと一緒にどたばた走り回ってようやくロボット捕まえたー。するといきなりボカンとロボットが爆発。真っ黒けになってよろよろ出てくる二人です。見物の農民たちにげらげら笑われてしまって二人ともカッコわるー。

　この後、帰り道でカレンにどうしてロボット捜査班に入ったのかと聞かれてトム・セレック、「ちょう手伝ってやと言われてな。そのままずるずる続いて今じゃすっかりその道のプロや」その道のプロがロボットをどたばた走って追いかけちゃいけないと思うのですがね（笑）。

　署に戻ってマーヴィンからトム・セレックがなぜロボット捜査班に転属になった理由を聞くカレン。「あいつはな、犯人が高いビルに逃げ込みよったから、追いかけられなかったのや。ところがその逃がした犯人がその後すぐに民家に押し入って家族6人、皆殺し、あいつ、その責任が自分にあると思うてんねん」ははあ、それであまり高いところに登らずにすむロボット捜査班に来たと。でもロボット捜査班でもヘリを使ったりするのですがねえ。

　さて、息をつく間もなしに次の事件が発生します。何々町何々区5番どおりジョンソン方にて709発生という無線が飛び込んできたのです。709とはロボットによる死亡事故のこと。何でも家事ロボットが突然狂いだして箱型の胴体からにょっきり突き出たマジックハンドで包丁握ってそこの奥さんとその妹さんをずったずたにしてしまったそうな。そして家の中には赤ん坊がたった一人で残されているという極めて危険な状況。すぐさま現場に急行するトム・セレックとカレン。トム・セレックは現場で呆然としている夫のジョンソン（クリス・マーキィ）に「あんた、ロボット改造したのやないかい、そのせいで暴走したと違うか？」に問いただすのですが、彼は首を振って「知らん、わし、なーんも知らんもんね！」あまつさえ何を考えたのか現場から逃げ出してしまうのです。

　「なんやねん、あれ」と呆れるトム・セレックでしたが、その時突然鳴り響く銃声。家事ロボットが箱型の胴体からにょっきり突き出たマジックハンドに357マグナム持って乱射し始めたのです。「こらあ、あかん、拳銃まで持ち出してきよった、赤ん坊が危ない、カレン、わて、行くで、応援なんか待っておれんわ」トム・セレック、片手にレーザーガン構えてジョンソン家へ。その後からよせばいいのにカメラ持ってついていくTV局のクルー。ズドン、あ、カメラマン撃たれました。ばたっと倒れて即死です（笑）。

　トム・セレック、カッコ良く床に身を躍らせて次弾を交わすとレーザー光線発射。狙い過たずレーザー光線はロボットに命中してそれを破壊するのでした。ベビーベッドの中で無事だった赤ん坊を救出。見物人は彼に大喝采を送るのです。あのー、テレビ局のカメラマン、死体になって家の中に転がったままなんスけど（笑）。と、ここでトム・セレックを見つめる怪しい男。この映画で悪役をやっている「キッス」のジーン・シモンズであります。

　事件の後、ちょっとトム・セレックの家へお呼ばれするカレン。パパの活躍をテレビで見ていた息子のボビー（ジョーイ・グラマー）がお出迎えです。その他にもう一人、いやもう一体の家族がいました。家事ロボットのロイスであります。これが先のジョンソン家の奴と違って馬鹿でかい。ちょっとした冷蔵庫並です。こんなのが台所と言わず家の中をうろうろ動き回ってしかも「お坊ちゃまの寝る時間はもうとうに過ぎています」とか喋り捲る。途方もなくうざったらしい（笑）。だいたいこんなのがうろちょろしていたら邪魔で仕方ないっての。カレン、ロイスを見て「あ、うち、ロイスがあんたの奥さんやと思っておったわ」「うちのカミさん、二年前に車に轢かれてぺっちゃんこや」と寂しそうに微笑むトム・セレックであります。ボビーはそんな二人を見て後からトム・セレックに「あの人指輪してへんかった、パパ、再婚するっていうても僕は反対せんよ」などとませたことを言っております。

　さてその翌日、ジョンソン家の暴走ロボットを調査するトム・セレックとマーヴィン。中を開けてみると「お、なんやねん、これは赤いチップがついとるぞ、あのジョンソンたら言う奴、改造してへん言うたけどやっぱりやっとるやないかい。これが原因じゃ」するとその時、赤いチップから煙がしゅー。「わあ、危ない、ふせるのや」ちゅどーん、赤いチップが爆発します。今度はトム・セレック、カレン、マーヴィンの三人が真っ黒けになって「ごほごほ、こりゃ自爆装置や」「一体何者の仕業やねん」カレンが情けなさそうに「そんなことより、うち、真っ黒になるの、もう二回目や」どうも大変な仕事でありますな。

　じゃあ、何者の仕業か調べようというのでまたジョンソン家へ出かけていくトム・セレックとカレン。留守番ビデオ、留守の時に来た人がインターホンに向かって録画するみたいな奴、をチェックしますと二人の怪しい人物が。一人はジョンソンの同僚、ハリー（ポール・ボトン）、もう一人はアクメ・ロボ修理の作業員。この作業員がジーン・シモンズだったという（笑）。おまけにビデオの後半が削除されている。トム・セレック、興奮して叫びます。「こいつや、絶対こいつや、よっしゃこいつを探すで！」

　丁度その時、その怪しいこいつ（笑）ハリーと秘密裏に会っておりました。ジーン・シモンズ、ハリーに「チップの原版はどこやねん、あれないと量産できひんのやで、あれ渡さんと金払わんがな」ハリー、慌てて「原版は会社の金庫に保管しとるわ。だからはよ金くれや」ハリーがふっと目を話した隙に消えてしまうジーン・シモンズ。残されたアタッシェケースを開いてみると大量の札束が。「うほ、こらたまらん」と飛びつくハリー。しかし札束を改めてみて愕然とします。本物は一番上の一枚だけ。後は全部新聞紙を切った奴だったからです。「こんなん、あらへんがなー」と泣き喚くハリー。おまけにわしゃわしゃと現れたのがジーン・シモンズ謹製の蜘蛛型ロボット。ぴゃっとハリーの喉下に飛びつくと注射針を伸ばしてぐさっ。「ギャーッ」ハリー、ばったりと倒れます。おまけにロボットが爆発、「わて、金で騙されてロボットに刺されて爆発されて、ふんだりけったりやー」と叫びながら死んでしまったのでした。

　この蜘蛛型ロボット、この映画で一番登場機会の多いメカなのですが、もの凄くショボイ。あれだ、昔、売ってたメカモって奴だ。メカモスパイダーとか言う奴みたいだ。一応映画なんだからもっと予算使いなはれ！

　この時トム・セレックたち警察はようやくジョンソンの潜伏先のホテルを見つけます。そこへ乗り込んでいってジョンソンを逮捕、「署まで連れていくで、おとなしくせいや」とホテルの外へ出たところで、ジーン・シモンズ登場。彼は懐から取り出した銀色の不恰好でとてもカッコいい（笑）未来拳銃を発射します。その未来拳銃の弾は誘導ミサイルになっていて「きゃーっ」と叫んで逃げ出したジョンソンをどこまでも追っかけていくのです。そしてついにジョンソンの背中に命中、彼は即死してしまいます。「はあ、重要な証人殺された」とため息をつくトム・セレック。

　それからトム・セレック、カレンはジョンソンの勤務先であるベクトロコン社へ赴き、ジョンソンとハリーが何をやっているのか調べます。データーファイルを見たトム・セレック、「ミサイル開発、ふむふむ、何やて二人で特別プロジェクトに関わっていたやて、何やねん、この特別プロジェクトって」この時、上手い具合に事件が発生。ベクトロコン社の監視ロボットが暴走、秘書のジャッキー（カースティ・アレイ）を秘書室に監禁してしまったのです。ジャッキーが逃げようとするとばりばりと電撃を浴びせる監視ロボット。「ひー、こんなんかなわんわ、誰か助けてー」トム・セレックは身を机で隠しながらロボットに近づくと上着被せて椅子でどっかん、どっかんド突き倒すという・・・（笑）。やっぱり「その道のプロ」はやることが違います。

　ところがこのロボットは暴走していたのではなかった。ジャッキーのバッグからあの赤いチップが大量に出てきたのです。どうやらこの女はジーン・シモンズの手下で彼の命令でチップを取りに来ていたのでした。監視ロボットはそれを止めようとしていたのです。トム・セレック、びびびとジャッキーの頬を張り飛ばし「こら、ジーン・シモンズはどこにおるねん、言わんと口の中に手ェ突っ込んで喉チンコ引きちぎったるぞ」これでビビッたジャッキー、割合にあっさりと「ジーン・シモンズはホテルリッツにおりますわ」と白状してしまったのでした。

　さあ、ホテルリッツへ急げ。警官隊はホテルリッツで他の技術者二人と何やら取引をしようとしていたジーン・シモンズを急襲、逮捕を試みるのですがジーン・シモンズ、例のカッコいい未来銃を乱射。たちまち技術者二人、警察官二人が殺されます。カレンの腕にもミサイル弾が命中、不発弾で命に別状はなかったものの、いつ爆発するか分からないという状態になってしまいます。ジーン・シモンズはあっさりと逃走。トム・セレックは署長から大目玉を食らってしまうのでした。

　この後、何時爆発するか分からず病院にも運べないカレンの腕からトム・セレックが不発弾取り出すというサスペンス場面。当然ながら麻酔なし。「ひーいたたた、あれー」と呻くカレンをトム・セレックが「我慢せい、いごいたら爆発するのやで」と励まします。ようやく銃弾が取り出され、トム・セレックがそれを部屋備え付けのバーに投げ込むとぼかーん。「ふう、危ないところやった」まー、あんまりストーリーには関係ない場面なんですけどね（笑）。

　ここでまたでてくるトム・セレックの家。家事ロボットルイスがコーヒーメーカーのビーカーのようなガラス容器でパスタ湯でとる。あふれんばかりに入れて強火でがんがん湯でとる。おいおい、底の方、こげとるぞ（大爆笑）。こんなまずそうなスパゲッティ見たことないや。

　これまでの捜査でジーン・シモンズが前科三犯の悪党であること、例の小型ミサイルは人体から発せられる熱に誘導されること、あの赤いチップでロボットを殺人マシーンに変えられること、ジーン・シモンズはジョンソンとハリーにチップを作らせ口封じのために殺してしまったことが判明します。そしてチップを調べていたマーヴィン、「おい、トム、このチップには原版があるで、もっとる奴見つけんとチップを量産されてしまうで」「ナニー、本当かいや」とトム・セレックが驚いたところに当のジーン・シモンズから電話が掛かってきます。どうやらジーン・シモンズ、何らかの方法で所内のモニターカメラの映像を見ていたらしい。「おい、トム、おれや、ジーン・シモンズや、ジャッキーを連れてこい、連れてきいへんかったら町中のロボット、殺人マシーンにしたるぞ」トム・セレック、ははあ、どうやら原版、ジャッキーが持っているのやなと気づきます。今日はここまで。

　その後例によって録画しておいたテレビをだらだら。時々うつらうつらしたりする。そして午前2時半過ぎ就寝。

　10月31日（火）　淫乱・イラク戦争
　こういう駄洒落は怒られそうだ。さて、現在のダイエット状況、体重67.2キロ。ようやく一番減った時の体重まで戻すことができた。このまま順調に推移すれば今週末までには目標である68キロ台を達成できるであろう。できるかな、できたらいいな。今の食事は朝、コンビニのお握りを一個、3日に一度くらいお楽しみデーと称して海老カツパンなどを食べる（笑）。お握りがだいたい一個180キロカロリーとすると海老カツパンは360キロカロリーでほぼ二倍。だから3日に一度しか食べられないのだ。だったら朝食べなきゃいいじゃないかと思うかもしれないけれども、そうするとどうしても夜の食事量が増えてしまうようで体重の減り方が鈍るのである。

　昼はあれだ、どんべえカップうどんのミニだ。これがおおよそ185キロカロリー。麺つゆを足して味、博多万能葱で栄養を強化して食べる。このカップうどんが一番飽きないのだがいかんせん、腹が減る（笑）。変化球として103円のチョコレートを食べることもある。するともともとチョコレートは好きなので美味しい。それに意外と腹持ちがするのでお気に入りなのだが、何しろこれはお菓子でありますからな、毎日食べるという訳にはさすがに参りません。朝食と同じように昼飯にもお楽しみデーがある（笑）。4日に一度の冷凍うどんのぶっかけだ。茹でて冷水でしめたうどんに大根おろし、博多万能葱、レモン汁を加えてずるずるやる。大変美味しくこれでおおよそ300キロカロリー。後は水曜日の休みに食べるラーメンだ。一週間に一度なのだからもっと良いもの食ったらとも思わないけれども、まあ、いいのである。

　私はこんな食生活を送ってともすれば増えようとする体重の精（って何？）と戦っているのだ。

　ある学校の音楽室に飾られているベートーベンの絵。夜中になるとこの絵からベートーベンがでてきて音楽室の床にウンコを垂れるのだという。この話を聞いた人々は「いや、そのパターンならベートーベンがピアノ弾いたりするのではないのか」と首を捻ったという。これが有名な都市伝説「ベートーベンウンコ」であると仕事。

　午前中新規入居の契約。それに続いて工事中だった物件がようやく完成したとの知らせ。いや、しかし長いこと掛かりましたなあ。それから銀行の担当者との話。ばたばたと用件が続いて気がついたら午後1時を過ぎていた。急いでチョコレートとコーヒーで昼食済ませ管理物件の見回り。戻ってきて受け取り仕事などしているうちに歯医者の時間となる。また出かけて30分ほど前歯の中をがりがり削られた。削られ指数が最近の診療中一番でまったく痛みはないものの緊張することはなはだし。そして診療後先生の仰ることにゃ、「来週麻酔かけてちょっと歯茎を弄りますねー、大体1時間くらいかかると思います」ついに来たかと思う（笑）。

　事務所へ戻って留守中の電話の用件処理。駐車場の件でちょっと頭を悩ませる。人からみれば贅沢な悩みと言われるかも知れないが。

　夕食は水炊き。白菜・しいたけ・春菊・豆腐・鶏肉・牡蠣（笑）・鯛切り身（笑）、後はカツオの叩き。水炊きなのに牡蠣や鯛が入っている無節操鍋であるがこれがめっぽう美味い。大根おろしを大量に加えた味ポンのタレで食べると大げさではなく天上の美味とまで感じられる。カツオの叩きもぐっど。玉ねぎスライス、博多万能葱、極少量のマヨネーズを巻き込んで味ポンにつけて食べるとこらたまりませんなあ。ビール一缶、仕上げにゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

　幸い母親の体調は常に復した模様。ぱくぱくぱくぱくやみあがりにしちゃどうかと思われるほど水炊きを食べていた（笑）。

　その後自室にてハイビジョン映画をツマミ食い。『理想の恋人．com』と『愛を殺さないで』をそれぞれ途中まで。どっちも画質がすこぶるつきに良く見ているだけで心が癒されてしまう。それからチャンネルNECOで録画しておいた映画『俺の血が騒ぐ』をこれまた途中まで。父親の復讐に固執しているトニーに婚約者であった笹森礼子がどん引き（笑）弟の方に乗り換えるというヒーローものにあるまじきリアリズムが宜しい。

　シャワーを浴びて本を読んだりテレビを見たり。この頃から急速に眠くなり私としては大変珍しいことに午後11時半には就寝してしまったのであった。

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