観　笑　亭　日　乗

　10月1日（金）　キアヌーは一生の恥
　「そ、そこまでいうことはないでしょう、日本の皆さん」とキアヌ・リーブスが。無事解放されたイタリア人女性、黙って帰って家族と抱き合い再会の涙を流したりしていれば美談で済んだのだが、「部隊の撤退」だとか「政府に感謝の言葉を述べなかった」ということで、一部政党から「そんなこというなら掛かった費用を負担させるべし」との声が巻き起こってきたそうな。どうもなんだか日本の場合とまったく同じで、奇妙な親近感を覚えてしまった（笑）。日本の場合、フランスから「おら、おまえら、ヴォランティアの意味もしらぬ東洋の黄色いサルじゃ、サルはサルらしく自分達の島でうきー、うきー言っておれ！」という些か的外れな非難が出され、また日本国内の一部新聞は「これぞ、日本人の後進性を示す何よりの証拠である、どうだ、まいったか！」と書きたてたが、イタリアだって同じじゃん。ああいうことをすれば洋の東西を問わず非難されるのが当たり前だということで、いやー、どうにも胸のすく出来事でありますな（笑）。

　WOWOWデジタルのネット番組表、あのー、1日ごとに、2日分の番組表しか更新されないんですけど。私は早く、11月の番組表が見たくって、見たくってたまらないのですが。もう編成なんか決まっているはずでしょ、だったら、どうして、11月の番組表、1日から30日までどーんと見せてくれないのですか。僕はこんなじらしプレイは真っ平御免です。

　ウンコ大学医学部付属病院では更なる新薬が開発された。それは死海の水で糞尿を練りこみ、マンドラゴラの根をすりつぶしたものを加え、コウモリの卵の黄身で固めて、油で揚げる、出来上がったところにウンコ大学学長がうんまうんまうんまと唸って気を送り込んだというものであった。当然ながら、こんな薬が効くはずもなく、哀れな患者たちは「ウンコ、ウンコ、ウンコ、灼熱のウンコ、ジャマイカのウンコ、真っ赤なウンコ、太陽のウン・・・」叫びながら息を引き取ったのであったと仕事。出社一番に台風で壊れた自転車置き場の修理見積もりが届けられる。ありゃ、こりゃ、ちょっと高いなあ。参ったなあ。ちょっと交渉して、交換した材料を使って前々から小さな穴の開いていた物置屋根（笑）の修理もやってもらうことにする。

　昼飯は冷凍うどん、キムチぶっかけ。これが意外に美味しいの。水できゅっと締めたうどんを丼に入れ、キムチをのっけ、冷たく冷やしておいた麺つゆをぶっ掛ける。ネギを散らし、おろししょうがをほんの少しいれて、ずるずるずる。キムチのからさとすっぱさが麺つゆをまったく別のものに変えてしまった。これはまさしく和風韓国冷麺とでも言える料理ではないかって、そんなヘンな日本語使うな（笑）。栄養バランス調整のため、納豆を後から食って昼飯終了。ネギ、納豆、キムチの口臭御三家を食べたので食後の歯磨きは必須って、最近は昼食後毎回の歯磨きを心がけているのですがね。それから管理物件の見回り、午後2時頃帰社。帰ったとたんに注文していたD-VHS　HM-DHX1（展示処分品）が届いた。新品ではないから箱も汚いのだけれども、それでも嬉しいものである。

　案内依頼あって、お客様を待っていたのだが、りーんと電話が鳴って、「あー、明日に伸ばしてください」ちょっとがっかり（笑）。

　夕食はハマチ刺しの胡麻あえ、いくら、マグロネギトロ、豆腐、ワカメの味噌汁。なんで、こんなに酒が飲みたくなるようなメニューにするかねと母親を詰る（笑）。急いで麦茶をがぶ飲み。そして、これらのおかずでゴハン一膳を食べたのであった。あー、飲まなくて良かった、良かった。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『ディ・アフター・トゥモロウ』を大画面再生。正直言って、私、この映画にあまり期待していなかった。エメリッヒだから、どーせ、途中で大統領夫人が行方不明になって、ようやく見つかるけれどもすでに瀕死の状態、大統領や娘と再会したとたんにかくり、「ママ−、ママ−」「お前」と泣き崩れるようなそんなベタな映画だろって思っていたのです。しかし、あにはからんや、まるで別人のような、とても、『ID4』『ハリウッド　ゴジラ』の監督とは思えないシャープな演出に驚く。

　そりゃ、山本　弘さんが仰っていたように話そのものは出鱈目ですよ、温暖化で南極の氷がとけて、海に流れ込み、結果的に世界を氷河期に追い込むというプロットはいくらなんでも説得力に欠けるし、デニス・クエィドの科学者の提言に耳を貸そうが貸すまいが結果的にこの悲劇を避けられないというのも、もうちょっと考えて欲しかったところ。それにあれだけ意味ありげだったイアン・ホルムが途中で消えてしまうのにも驚いた。ただ、全世界ったって、主にアメリカだけど（笑）を襲う超天変地異を素晴らしい特撮の助けがあったにせよ、堂々と正面から描いている力技は特筆されべきだ。また非常に説得力のあるデニス・クェイドの「頼りになるお父さん像」にも泣かされてしまった。

　それになんてったってね、ウィル・スミスが出ていなかったのが映画として幸いしたな（笑）。私はウィル・スミスというものが大嫌いでとっとと死んでくれればこんなに嬉しいことはないと思っている人間で、嫌悪するあまり、「良い映画　ウィル・スミスの出ていない映画」「悪い映画　ウィル・スミスが出ている映画」という映画に対する評価基準さえ作ってしまったほどだ。だからこの『ディ・アフター・トゥモロウ』にはウィル・スミスが出演していない、この事実だけで、素晴らしい作品であると断じてしまうのである。ええ？だったら『ゴジラ』は？『ユニバーサルソルジャー』は？『スターゲート』は？どうなるのかって？そんなん私の知ったことではありません。

　シャワーを浴びて、CS部屋にて録画しておいた『機動捜査班　秘密会員章』『機動捜査班　都会の牙』を続けて。小品なのに今ひとつリアリズムに欠けており、「太陽に吠えろ」のモノクロ版みたいだ。特に『秘密会員章』　小高雄二の拳銃と警察手帳が盗まれたのを逆に利用して秘密ギャンブル場を経営する暴力団に罠を仕掛けるのだが、その盗まれた拳銃で人が殺されたのでは洒落になるまい。小高雄二に「おう、ご苦労さん」とか言っている場合じゃないと思う。

　終了後自室に戻って、D-VHS　HM-DHX1のテスト。LDプレーヤーからのコンポジット信号を外部入力に入れて色差コンポーネントに変換してみたのだ。プロジェクターの大画面で見てみると、おお、ジャギーが僅かに認められるものの、安物のSケーブルよりはすっきりしていてはるかに高画質。コンポジット信号だから、クローズドキャプションデコーダーも使えるし、よしD-VHS　HM-DHX1、ハイビジョン信号の記録とともに、コンポジット・色差コンポーネント変換器としても使えるな。

　その後、てれてれと「元祖でぶや」「タモリ倶楽部」などを見て午前2時半就寝。

　2004年10月2日（土）　She Said 錠
　アメリカでも宍戸　錠は大人気。イチローがやった、日本人がついにやった、これは間違いなく大リーグに終世残る大記録だ、だから、俺ァ、前から言っていただろう、あいつァ、やるときゃやる男だって。俺は知っていたんだから。ええ、さすがだねえ、イチロー、一の字、いっちゃん、道々くそたれたってんだ、コンチキショー！日本男児ここにあり、世界に冠たる日本の男、ええ、フランスの人もだねえ、「日本人はウサギ小屋に住んでまーす」とか「ヴォランティア精神を知らぬ日本人は人間じゃありませーん、単細胞生物以下でーす」などと大きなお世話だってんだよ、そんなこと言う暇あったら、あんたがたも大リーグ行って、こんな大記録作ってみちゃどうだね。

　あの、ところでイチローってどんな記録作ったの？（註　私とて、そこまで浮世離れしている訳ではない。ちゃーんと知っている。イチローの記録って、ほら、あれだ、ヒットぼかーんと打って、あれしたって、うん、あれだよ）。

　昨日届いたD-VHS　その機能、カッコいいデザインの割りに筐体が凄く安っぽい。無闇に軽いし、天板も薄くてばこばこ、い、いや、べこべこである。VTRのメカ部もどうにも頼りなくって、再生や早送り巻戻しをするたびにがちゃ、めきめき、うぃーん、びりびりと音がする。特にめきめきというのが今にも機械が壊れてしまいそうでどうにも気味が悪い（笑）。またRF信号出力がないのにも仰天。これじゃ、ヤマダ電器で買った15,000円S-VHSと同じじゃないか。そりゃあ、テレビにビデオ入力（コンポジット）がついているのが当たり前となったから確かにRF出力は必須ではないよ。しかし、この機能がありさえすれば余計なビデオ・音声ケーブルを繋ぐことなく、テレビで再生画像を見ることができるのだ。画質・音質的には誉められたものではないけれども、もとより、私のテレビはヤマダ電器で買った9,800円の奴（あんた、そればっかりですな）にクォリティ的なものなど、ハナから期待してはいないのだ。気軽に録画したテレビ番組が見られれば良い、そういうスタンスなのだ。だからRF出力を是非復活させなよ、ビクターさん。

　ウンコ大学水泳大会は出場した他校生徒がすべて死亡するという大変な惨事となってしまった。しかし、ウンコ大学学長は意に介さない。彼は嘆き悲しむ遺族に向かって「母なるウンコに帰ったのだ。何も悲しむことはない、むしろ喜ばしいことなのです」と暴言を吐き、あまつさえ「Wind is blowing from the Agean 　ウンコは海ィー」と歌いだしたので激怒した遺族から袋叩きにされたのだと仕事。午前中から小額訴訟に使う書類作り。プリントアウト寸前で間違いに気がつき、訂正を入れる必要があったため。二時間ほど掛かって、ようやく完成。これで、あっさりと受理されるだろう、されるかな、されたらいいな。

　昼飯は恒例のというか、最近わたしゃ、冷凍うどんしか食っていませんな（笑）。今日はおとなしく納豆・ネギのぶっかけ。はいちゃんと食後に歯を磨きましたとも。それから、自転車置き場の屋根修理の立会い、それが済んでから管理物件の見回り。午後3時半に帰社。帰ったとたん、どっと来訪者で受け取り仕事。午後6時過ぎから自社物件の案内が1件。さあ、これはどうなるか。

　夕食は出来合いの豆腐・エビコロッケ、スパゲッティサラダ、マグロ・ホタテ貝柱の刺身。またまたビールに合いそうなものばっか（笑）。もう麦茶をがぶがぶ飲みますよ。とはいってもこれらの食材はゴハンのおかずとしても極めて優秀で、特に三越で買って来たというコロッケ、ソースにひたすようにして食べると、ゴハンがいくらでも食べられてしまうのであった。食べないけどね。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルDVDの『花嫁はギャングスター』を大画面再生。また韓国映画らしくない、上手い（失礼）映画だなあ。ナイフ使いの腕でヤクザ組織のNO2を勤めるヒロイン。彼女は20年前に生き別れとなった姉をなんとかして見つけ出す。しかしやっとめぐり合った姉は末期のガン患者であった。まさか妹がヤクザになっていたとはつゆ知らぬ姉はヒロインの結婚を切に望むのだ。ヒロイン、あわてて、結婚相手を探し始めるが当然ながら上手く行かない。その度に部下をぶん殴って「次はもっとしっかりやれ！」そして、白羽の矢が立ったのが底抜けにお人よしな公務員、スインであった。

　気楽なヤクザコメディと思っていたら、いやいや、これがたけし映画、『仁義なき戦い』なみのコッテコテのヤクザ映画であった。安いホステスと会っていたチンピラは無情にも敵対組織によって刺殺され、敵討ちに行った味方もぼっこぼこ。たった一人、敵地に乗り込んでいったヒロインは奮闘むなしくやられ、腹をけられて妊娠していた子供（これも姉の願いによるもの）を流してしまう。これに憤激したスインがあろうことかガソリン持って・・・。

　ストーリーだけ読んだら、凄いだろ（笑）、引くだろ（笑）。しかし、この陰惨としかいいようのない映画が、時折はさみ込まれる絶妙のユーモア・ギャグによってまったく違う印象の映画になりえているのである。特に前述の刺し殺されたチンピラ、雨の中、血を流しながら倒れていたところをホステスに抱きかかえられて、「お前に指輪をやりたかったよ」「駄目よ、しゃべっちゃ、傷にさわるわ」どうです、いかにも、いかにもな場面でしょう。しかし、次に続く台詞が「指輪をケジャンの蟹味噌に入れて贈るんだ」ずっこける私（笑）。そんな指輪、くっちゃったらどうするんだ。またラストの脱力としかいいようのない外し方にも大喝采、これは皆さん、いっぺん見てやって下さい。これはちょっと説明できませんわ。

　シャワーを浴びて今度はCS部屋にて録画しておいた『狂った関係』、筑波久子に悪迫りをする宍戸　錠が見事。口では純情を装いながら、真綿で首をしめるようにじわっじわっとくるイヤラシサが素晴らしい（笑）。

　自室に戻って「志村けんの馬鹿殿」見たりして、午前一時半には就寝。

　2004年10月3日（日）　全日本火葬大賞
　さあ、頑張ってくれた4年3組の隠亡のみんな、得点はどうなるのかな！全日本仮装大賞を見なくなって久しいので欽ちゃんがこんな喋りをしているかどうか定かではない。この間の台風もそうだった、その前の台風もそうだった、一年前の台風もそうだった、何故に人間というものは台風の強風にあおられて壊れた傘をそのへんにぽいぽいぽいぽい捨てて行くのだ！き、きさま、もう役に立たなくなったからと思って気軽に捨てるのであろうが、これを始末する羽目になるものが必ずいるということを忘れるな。傘、それは数多あるゴミの中で最も始末しにくいものなのだぞ、そのままの姿では始末できないのだぞ、いちいちカッターを用いて、傘と傘の骨部分を切り離さなければならぬのだぞ、そうしないと収集してくれないのだぞ。また傘は燃えるゴミでいいが、傘の骨はわざわざ燃えぬゴミに出さなければならぬのだ。お、お前、この地区の燃えるゴミの収集頻度を知っているか、一ヶ月に一度だぞ、馬鹿野郎、きさま、このおれに、傘の骨、1ヶ月保管しとけというのか。殺すぞ、この腐れ金玉野郎。

　お前、これを冗談だと思っているな、ぬぬぬ、今度、傘をウチの管理物件の敷地内、また敷地外であっても結局私が始末することになる近さに捨てるような奴を見つけたら、天に誓ってそいつを拉致監禁、傘の骨を一本一本悲鳴を上げるのにも構わず、ぶすりぶすりと体につきとおしてくれるからな。そうして、そいつを怪奇！傘の骨人間、きゃー！という企画でテレビ局に売り込んでやる。

　ウンコ大学工学部では画期的な糞尿処理装置を開発中である。その装置には「ウンコ工学三原則」というものが適用されるそうだ。その「ウンコ工学三原則」とは、糞尿と人間のかかわり方を定量的にあらわしたもので、次回より三原則それぞれについて、説明するつもりであると仕事。最初はいけるかなと思ったアイデアですが、じっさいやってみると、まあそれほどでもないですなあ（笑）。

　日曜であり、案内が4軒。自社物件の方ははかばかしくなかったけれども（クソ）、他社物件一つがまず決まりとなるであろう。ほくほくしながら事務所へ戻って、連絡あれこれ。昼飯はまたも冷凍うどんの納豆ぶっかけ。こればっかり食って飽きないのかと思う人もいるかも知れないが､飽きないからこそ、こうして毎日食っているのだ。問題提起の仕方がまったく逆なのである。その他、管理物件の見回り、ゴミの始末、細かい仕事がたくさん。

　夕食は餃子と塩鯖、マグロ、サーモン、イカ、ハマチの刺身パック。こちらも例によって麦茶をがぶがぶ飲みながら食べて、ゴハン一膳で仕上げ。母親、何かあったのか、「あたしの人生まっくらだ」とぶつぶつ繰り返す。いつもの通りの繰言でわかっているのだけれども、いらいらさせられる。畜生、そんなこと言っていると酒がばがば飲んじゃうぞ、泥酔した挙句に階段から転げ落ちて死ぬぞ、俺は中島らもか馬鹿野郎！と思う。〆のコーヒーは如例。

　食卓から自室に逃げ込んで（笑）レンタルDVDの『ファイティングガール』を大画面再生。メグ・ライアンの女プロボクシングプロモーターの出世物語。才能のあるボクサーを見つけて様々な妨害をものともせずに連戦連勝、ついにチャンピオンの牙城をうかがう位置にまでくるが、メグ・ライアンがおごり高ぶったあげく、ボクサーと対立、契約を切られてしまう。ボクサーはついにチャンピオンと対戦し、苦戦するがついに勝利、メグ・ライアンとも和解を果たしてめでたし、めでたし。はい、これだけの映画です（笑）。ハリウッド映画だから、ラストはそれなりに盛り上げて、感動させてくれるのだが、どうにもこうにも物語の掘り下げが浅く、キャラクターも類型的に過ぎる。ボクサーは劇中でメグ・ライアンに「俺のことを馬鹿にするな」と叫ぶのだが、仕方ないじゃん、だって本当に馬鹿にしか見えないんだもの（笑）。

　メグ・ライアン、プロモーターとして有名になっていくにつれてタダでさえ派手だった衣装がどんどん過激になっていくのに笑わされる。しまいには全身から「あたしは世界一イイ女なんだ」光線を発射しまくるあつかましさ。誰も貴方にそんなことは期待していないですから、頼みますよ、メグ・ライアン。

　シャワーを浴びてから今度はCS部屋にて録画しておいた『座頭市牢破り』を見る。ううん、勝新はやっぱり上手いねえ。市の色気ある台詞回し、時代劇という世界の中にあってもなお古めかしい口調がたまらない。また、三味線の撥さばきも見事でまさに芸達者という言葉が相応しい。

　自室に戻って録画しておいた「銭形金太郎」など。午前2時過ぎに就寝。

　10月4日（月）　地デジで地デジを洗う大抗争
　地上波デジタルを巡る利権は大変なものなのだ。暴力団がやっきになるのも無理はない。ペットボトル2リットルのミネラルウォーターを買うディスカウントの薬屋、何しろ一本100円でコンビニより85円安いのだ、ここで最近目につくのが下剤のポップ（笑）。曰くお腹が痛くならない、連用しても効果が続く、通常便通の人でも宿便が3〜4キロある。下剤ですっきり、ダイエットにも好適。私は常々表明しているように宿便など存在しないと確信している男である。だから、下剤を使って宿便を出せば体に良いなどという前近代的な（第一、汚いではないか）健康法など信じるものではないのだが、それでもなおかつ､私の目を引いたのがダイエットに効果的という文言なのであった（笑）。これさえ飲んでトイレに駆け込めばたちまちのうちに、ぶりぶりぶりり、大量の便が出て、すっきり、3キロも痩せられる。努力いらずでまた金要らず（下剤の値段は1000円程度）、私のように貧乏でなおかつ、怠け者で苦しいことはなるたけやらないということを人生訓にしているような男にぴったりではないか。特に先日食った赤のれんラーメン定食替え玉つきの影響で65キロの壁をなかなか越えられないでいる今のような状況だ、何時の間にか、薬局のおねえさんに下剤をそっとだし、なんてことになっているかもしれないよ！

　新発売のDLPプロジェクター　三菱LVP-HC900J、定価367,500円（実売は30万程度か）のミドルクラスに位置づけられる製品であるが、そのスペックはなかなかのもの。コントラストは一世代前のハイエンド（つまり、私の使っているXV-Z10000みたいな奴のことね）を上回る4000：1　ランプ寿命が低モード使用時（最近のプロジェクターは明るいからこのモードで十分だろう）で約4000時間、ひああ、XV-Z10000は2000時間だぞ（笑）。すっかり最近のトレンドとなったHDCP対応のDV-I端子も装備して、DVDやハイビジョンのデジタル・トゥ・デジタル入力も可能だ。ファンノイズの数値ははっきりしないけれども、三菱だから、相当の静粛化は間違いあるまい。レンズシフトこそ未装備だが、これはまたハイコストパフォーマンスのDLPプロジェクターが誕生したと言えるのではないか。

　ウンコ工学三原則第一条、ウンコは人類のために役立てられなければならない。糞尿全般は人類に奉仕すべきものである。決して糞尿を武器代わりにしたり、無駄に投棄するなどしてはならない。明日は第二条ねと仕事。パロディとして機能しておらぬ。がっかりした（笑）。午前8時半に出社して、最初に管理物件の見回りを済ませてしまう。午前9時半に事務所へ戻って書類の用意。本日は家賃未払い野郎に少額訴訟を起こすべく、福岡簡易裁判所に出かけるつもりなのである。午前10時過ぎに勇躍出発。赤坂のいつも通りの渋滞を潜り抜けて10時半に裁判所到着。すぐさま書類を窓口に提出して、記入事項に不備がないかのチェック。なんとかOKが出たので、午前11時過ぎに一旦帰社。書類のコピー三通を作成した。

　その後、再び外出、早良区方面での案内があったのである。首尾よくこれを済ませて後、久しぶりに安全食堂でラーメン。うわーん、やっぱり美味いよう。最初にスープを一啜りしたときのインパクトが他のラーメンとは段違いだ。ただ、替え玉をしたら、スープが薄まってしまったのか、化学調味料の味がほのかに感じられたのが残念。博多ラーメンで化学調味料使用は当たり前のことなので、それをどうこういうつもりはないが、もうちょっと上手くごまかして欲しいと思います。なお、ラーメンと替え玉で520円、この値段でこの味、県外の皆さん、どうぞ、一度食べてみておくんなせえ。

　食後、ぱっと車を飛ばして再び簡易裁判所へ。書類をすべて提出、印紙と切手（訴訟手数料）も買ってようやく受理の運びとなる。ふっふっふ、これで約10日間のうち、先方に呼び出し状が届いて、いつもやっているように無視するならば、自動的にこちらの勝訴となる。そうなれば強制執行が可能となるので、給料を貰う側から・・・、ふっふっふ、ざまあみろ。

　午後3時ごろ帰社、出かけている間、母親に事務所にいてもらったのでその引継ぎ。おお、空き物件の一つがほぼ決まりそう？そりゃ、嬉しい。裁判のことといい、いやー、なんだか物事が上手く運び始めたような気がするなあ。

　夕食は母親がどこぞから買って来た焼鳥（笑）と、アラに切ったキャベツ。キャベツを皿に盛って例のタレをどぱっ。そこに焼鳥を乗せて食べる福岡スタイルだ。そして5日ぶりのビール（モルツプレミアムという高い奴）をしゅぽーんと開けてうぐうぐうぐうぐ、ぷはー。ああもう死ぬるほどに美味しいよ。焼鳥をがりり、ビールをぐい、焼鳥をがりり、あれ、もうモルツなくなっちゃった？じゃ、缶ビールのキリン一番絞りで、ぐい。うはー、こっちもウメ−。これを繰り返していたらあっという間に焼鳥がなくなっちゃいました。後はゴハン一膳をお茶漬けで食べて、食事終了。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『マイスイートガイズ』を大画面再生。昨日に引き続いてのボクシングもの。昔は少し鳴らしたものの、今は泣かず飛ばずの（これがいかず飛ばずになるとジジイのオナニーだ）ボクサー二人がマイク・タイソンの前座試合に起用される。彼らはガールフレンドの車に乗せてもらってラスベガスを目指すのであった。なんというか、ボクシングの試合はつけたしですね、これは。むしろ、ロスからラスベガスの道中にぐずぐずと起りつづける騒動を悠長に描写する、むしろロードムーヴィーという方が相応しい映画であった。

　非常に画質に優れたディスクで、特にボクシングシーンにおけるグラブの鮮烈な赤が印象に残った。たんに赤いだけではなく、そのものの材質の違いすら分かる、高画質プロジェクターは最低これができないといけない。

　その後シャワーを浴びてお酒。前週の「テレビチャンピオン」を見ながらだらだら飲む。いい加減にベロとなったところで就寝。午前一時半くらいだったかな。

　10月5日（火）　『天空の城　らくだ』
　ありゃシータだって、言いやがるン。ようやく体重が64.6キロに戻りました。前回この数値を記録してから、その日の昼飯に“赤のれん”のラーメン定食＋替え玉、おそるべきことにラーメン、替え玉、半チャーハンという暴力的な食事量になる、を食べて夕食にこれまた高カロリーのトンカツを食べたらあっという間に65.4に戻ってしまった（笑）。それから昼飯はうどんのみ、夕食にビールは飲まず、ゴハンも一膳のみという節制をして5日間、はいようやくこの数値を取り戻したわけです。太るときゃ、あっという間、減らすのには長い時間が必要、まさに、これはダイエットの“通りゃんせ”理論、行きはよいよい、帰りは怖い、怖いながらも通りゃんせ、なのである。しかし、それにしてもやはりとんこつラーメンは高カロリーである。このようなものはダイエットの大敵であるから、なるべく食べないようにしなければならないって、だから替え玉つけるのがいけないんだよ！

　はい、いよいよデジタルハイビジョンの導入が迫って参りました。明日は午前9時半くらいから工事開始、これがおおよそ、二時間程度かかる見込みである。工事が済んだらもう夜まで待ってなどいられるものか、カーテンを引いてできるだけ暗くした上でプロジェクターでハイビジョン映像を投影してみるのだ。そうして、大スクリーンに映し出された超高画質映像をみて、ほうほうほうほうと感心するのだ。よし、ちょっとNHK　BSハイビジョンの番組表を見てみよう、おお、この日、午前中は米大リーグ中継、ミネソタ・ツインズ対ニューヨークヤンキ−スをやるのか、ふううむ、普段、大リーグにはまったく関心のない私だけれども、ハイビジョンとなれば話は別だ。虚心坦懐に見てみようではないか。そうして、松井のバッティングはさすがに凄いねえとか心にもないことを叫ぶのだ！ついでに、これ、イチロー出ないの？とも言っちゃうぞ。

　ウンコ工学三原則　第二条、ウンコはウンコ取扱法のもとに厳重に管理されなければならない。糞尿というものは非常に貴重なものでる。しかし、その取扱をひとたび誤まると大変な事故に繋がりかねないから、このような原則が制定されたのだと仕事。ああ、どんどん深みにはまっていくぅ（笑）。午前中、昨日母親より聞いた件、空き物件への入居者が訪れて、ようやく本決まり。土壇場でのキャンセルがあって、長く空いていただけに嬉しさもひとしおである。昼飯は、ちょっと目先を変えてカップヌードルシーフードとゆで卵（笑）。なんでゆで卵など組み合わせたのかというと、冷蔵庫に一個だけ残っていて、父親にこれ片付けてくれよと頼まれたからである。

　その後、管理物件の見回り、ついでにヤマダ電器へ寄って、D-VHS用の光デジタルケーブルを買ってくる。安物も安物だけれども、最初はこういうのでいいのだ。午後2時過ぎに帰社。それから来訪者が続いて受け取り仕事。問合せの電話が掛かってきたが、うちのHPで紹介している物件に住んでいる知人に連絡を取りたいんだがという訳の分からないもの。そんなんうちに言われたって、知らんわ（笑）。

　夕食は母親が出かけていたため、テキト−メニュー。キノコ、玉ねぎと炒めたソーセージ、エビ天、肉を乗っけた蕎麦。これだけ（笑）。例によって例のごとく、麦茶をがんがんやって、仕上げに蕎麦を食う。ちょっと量が多くって、全部食べたら苦しくなってしまったほどであった。〆のコーヒーは如例。この時、明日は午前9時半から、ケーブルテレビの工事の人がくるので「お母さん、そこらに洗濯物を放り出したままにしないで下さい。我々家族のものだけなら構いませんが、明日は赤の他人がくるのです。そんなところを見られたら大いに恥ずかしいですからね。それから、お父さん、下半身ステテコ一丁でうろうろするのはやめてください。せめてズボンくらいは穿いてください、いいですね」と注意を喚起する（笑）。

　その後自室にてレンタルDVDの『テキサス・チェーンソー』を大画面再生。これはあの忌まわしき『悪魔のいけにえ』のリメイク。元がホラー映画史に輝くトビー・フーパーの大傑作、加えて監督がCM出身のマーカス・ニスペルという悪条件が重なって興行はコケ、あまつさえラジー賞の最悪リメイク続編賞にノミネートされたという逸話がある（笑）。

　しかし、そんな前評判の悪さも何のその、これは満点は上げられないものの、前作からのプレッシャーを見事に跳ね返したなかなか優れたリメイクだったのだ。畢竟、『悪魔のいけにえ』という映画のキモは、炎天下の草叢で腐りかけた犬の死骸をうっかり見つけちゃった、ようななんともいえない不快感にある。別の言い方をするならば、炎天下の路上でうっかりウンコを踏んでしまった。これが完全に乾燥していれば何の問題もなかったのだが、中身はあいにくぐずぐずで、はみ出てきたやわらかウンコがあなたのスニーカーのそこにべったり張り付いてしまう。あなたは慌てて木の枝などを使ってウンコをこそぎ落とそうとするのだが、ウンコはスニーカーの底の模様に入り込んで、なかなか落ちないみたいな不快感、であろうか（笑）。

　『テキサス・チェーンソー』（どうでもいいがまたなんとも中途半端な邦題よな）はその不快感を見事に再現してみせた。ストーリー的にはところどころ物足らなさが感じられ、殺人一家の背景などが描かれていなかったのだが、もとより、監督のマーカスはそんなことは考えていなかったに違いない。彼はとにかく観客に不快を催させるようなビジュアルを作り出すことに腐心し、その部分を徹底することによって、人をキモチ悪くさせるべく務めたのだ。私は素直にこの試みに脱帽致しました。

　おなじみのレザー・フェイス、両足が切断されており、車椅子、おまけに人口膀胱をつけた死にぞこないのオヤジ、こいつが死にぞこないのくせにまた介助してくれるヒロインの尻に手をあてがってもみしだくイヤらしさ、また『ノストラダムスの大予言』のミュータントそっくりな子供、いやなキャラクターがぞろぞろ出てくるのだけれど、その中でもリー・アーメイの保安官が最高。登場するなり、かみたばこで茶色くなった唾を「でゅっ」と飛ばす。自殺死体をラップで包んでパトカーのトランクに放り込む、もうこんなキャラクター、存在していいのかと思わされたほどだ。また、この保安官が、汗をだらだらかいて見苦しいことこのうえなく、ラストでこいつがヒロインの車にがっちゃんがっちゃんにひき殺された時は心底からほっとしたぜ。

　映画終了後、明日の工事に備えて部屋の片付け。本や雑誌を隣に移し、掃除機をざっとかける。その後、シャワーを浴びて、今度はCS部屋にて録画しておいた『日本一の裏切り男』。数少ない未見の植木等の日本一シリーズである。日の本太郎（植木）というキャラクターを通じて戦後日本史を描こうという試みはいいのだが、その分、日の本のキャラクターが弱く、面白がれない。しまいには日本を売り飛ばそうという男なのだから、もう少し覇気が欲しかったところである。

　自室に戻って「踊る！さんま御殿　スペシャル」などを見て、午前3時半就寝。いよいよ明日はハイビジョン導入だ。

　10月6日（水）　裏の畑でポチが泣く、小吉じいさん掘ったなら
　大判、小判がざっくざく・・・とはならない。ちょびちょび出てくるだけである。だって小吉だもん。はい、今日はお休み、そしてハイビジョン導入の日である。前夜、一晩中ハイビジョンの夢を見ていた（笑）私は午前8時に飛び起きて、シャワーを浴び、コンビニの調理パン、コーヒーの朝食を取る。事務所へ行って、ちょっとした連絡事項やゴミの始末など。そうして自宅へ戻って午前9時半、いよいよJ-COMの工事担当者が二人やってきて、工事開始である。自室への配線のため、天井裏へ上がる必要があり、その入り口が分からなかったというトラブルがあったものの、なんとか一時間ほどで工事が終了する。ケーブルテレビのセットトップボックス関連の配線、iリンクケーブル、アナログの音声ケーブルをD-VHSビデオ　HM-DHX1に繋ぐ、も済んで、いよいよハイビジョンを投影するその時が来たのだ。

　工事の人が帰っていった後、心を落ち着けて（笑）、プロジェクターXV-Z10000を始動、スクリーンに映し出して見た。ところが現れたのは525iの標準画質、大リーグ中継であったけれども、時々選手が走査線？でスライスされてまるで電送人間。これはセットトップボックスからのiリンク信号をD-VHSが認識しておらず、ビデオのコンポーネント端子からアナログの映像信号が出力されているのだな。ははあ、これは俺としたことがうっかりしていた。セットトップボックスでこの設定を行わなければならなかったのだ。分厚いマニュアルをめくって、設定の仕方を見つけ出して実行。おお、設定画面にちゃんとビクター　HM-DHX1という型番が現れた。よし、これできちんとiリンク接続が完了したぞ。再び、プロジェクターで投影してみたら・・・、ありゃ、標準画質のままだ、愕然とする。すると、HM-DHX1、iリンク入力された映像信号をスルーでコンポーネント出力してくれないのか。2ちゃんねるのビクター　D-VHSビデオスレッドではできると明言されていたのになあ。

　その後もスイッチを切ったり、電源ケーブルを抜いてみたりセットトップボックスのリセットボタンを押してiリンク接続設定をやり直したり、いろいろと試みたのだが、やっぱり駄目。半分泣きそうになりながら（笑）、とにかくハイビジョン映像を一度見てみようということで、セットトップボックスとプロジェクターをAVアンプVSA-AX10を介して繋いで見たら、ようやく映りました。トゥルーハイビジョンの映像が。もとより時間は午前11時半、私のシアタールームは遮光などしておらぬから、カーテンを引いてもかなり明るいという悪条件、それでも映像の美しさに息を飲む。さっき、標準画質で見ていた大リーグ中継がまったく別の世界のものに見える。目の前で等身大の松井の縦じまのユニフォームが体の動きに合わせてくにゃくにゃぐよぐよ、キモチ悪くなってしまいました（笑）。あまりの情報量の多さに私のあまり上等ではない脳みそがオーヴァーフローしてしまったらしい。野球の次の番組はなにやら日本各地のお祭を紹介するものだったが（先日のバーベキュー大会でぴんでんさんのところで見せてもらった奴だ）、こちらも観衆一人一人の顔が見えてしまって、落ち着かないこと夥しい。神輿を担いで神社の階段を駆け下るのだが、この階段の落差が実物以上に大きく感じられて、やっぱり頭がくらくらしてくる（笑）。

　この画像に一応満足して、昼食。冷凍うどんのざるとコンビニのおかず、和風ハンバーグってどんな組み合わせやねん！これを食ってから事務所へ行って日記つけとネットのチェック。自社物件の案内も1件。これが決まってくれればいいのだが。その後、車で外出、TSUTAYAにレンタルDVDの『テキサスチェーンソー』を返却。

　午後3時過ぎに帰宅。再び、ハイビジョンに取り組む。午前中と同じくなんとかしてビデオ経由でハイビジョン画像を出そうとしたのだがやっぱり上手くいかない。頭の中で「不良品？やっぱり展示処分のなんか買ったから？」という声が渦を巻く（笑）。思い余ってD-VHSテープを入れて録画してみたら、なんと、ようやくスクリーン上にハイビジョン画像が現れたではないか。慌ててプロジェクターの入力信号をチェックしてみると、1125i、間違いない、正真正銘のハイビジョンだ。そして、D-VHS録画してみると、これも可能。よっしゃ、これでハイビジョン、我が手に入れり！私は歓声を上げて、部屋の中を飛び回ったのであった。これからしばらくNHK　BSハイビジョンのなんだかベリーダンスのドキュメンタリーみたいな奴を見ていたのだが、はい、一難さってまた一難、画面がモザイク状に崩れるようになったのである。この回数、どんどん増えていって、とてもじゃないが、見ていられない。真っ青になって、J-COMカスタマーに電話、午前中工事をしてもらった人に再び来てもらう。

　しかし、それでも事態は改善されない。工事の人にも原因が分からないのだ。配線はしっかりしているし、受信状況も最善の99、チューナー側に問題はないのである。うわあ、これは駄目だ、ケーブル解約しなきゃとまで思いつめたのだが、ふと考え付いてD-VHS　HM-DHX1のリセットを試してみたらはい、直ってしまいました（笑）。このD-VHSがすべての元凶だったのだ！午前中のスルー出力の件といい、随分とまた不安定な機械だなあ。ともあれ、まともに動くようになったということで、工事の人に厚く礼を述べて引き取って頂いた。

　実は、私、ちょっと切れかけていたんです（笑）。もう少しで「原因分からないって、それじゃ困るじゃないですか、解約しますよ」と工事の人にくってかかるところだったのだ。ああ、くれぐれも早まったことをしなくってよかったァ（笑）。原因がビデオだったのだから、こちらが赤っ恥かくところであった。その後夕食、メニューはマグロ、ハマチの刺身、ナメコとワカメの味噌汁。これに丸天などをつけて、ビールを一缶飲む。そうして仕上げにゴハンを一膳、〆のコーヒーは如例。

　午後8時ごろからまたハイビジョン三昧。もう絵を見るだけで幸せだから、普段はまったく関心のないガーデニングの番組などをみて、ほうほうと唸る。これがハイビジョン特集「秘境　シルクロード　森と伝説の湖」になると収録条件が良いのか、さらに高画質をなり、目を奪われてしまう。私のプロジェクター　XV-Z10000は当然ながらフルスペックのハイビジョンを表示できるわけではない。一種のダウンコンバート（この用語の使い方が適切かどうか分からぬが）で表示しているのだ。しかし、それがまったく気にならない。なるほど遠景など僅かに解像度に欠けるかなとは思うけれども、電気屋でデモしているハイビジョンテレビをそのまま大きくしたように見えるといっても過言ではないのだ。

　午後9時頃終了。シャワーを浴び、ハイビジョン映画『2001年宇宙の旅』の予約をして、お酒。ひれひれと飲んで午前一時ごろ就寝。

　10月7日（木）　京都にいるときゃ、シンボリルドルフと呼ばれたよ
　シンボリルドルフのところを物凄い早口で読んでね！ハイビジョン導入から一夜が明けた。昨晩、予約をしていた『2001年　宇宙の旅』も無事に録画されって、されてなかったんだよ（笑）。ケーブルテレビのセットトップボックスでiリンク予約をしていた筈なのに、その予約情報がHM-DHX1に転送されず、ビデオ単体で予約をし直さなければならなかったので嫌な予感がしていたのだ。その予感が見事に当り（まったくこういう悪い予感に限ってずばり当りやがる）開始時刻になってもセットトップボックスはうんともスンとも言いやがらぬ。慌てて手動でスィッチを入れたのだが、ああ、『2001年　宇宙の旅』冒頭1分ぐらいが切れてしまった！うわーん、おまけに、2チャンネル映画板の「ハイビジョン映画」スレッドによると、なんと映画の真っ最中に地震情報が入り、あまつさえ、特別番組が組まれてその分まるまるカットされたというではないか。再放送のアナウンスはあったらしいが、こんなことではたまらない。わざわざ安くもない受信料を払っているのだ、それに、データ通信つきというのがハイビジョンの売りの一つだろ、なんで、従来放送と同じやり方をするんだよ。私はびわーっ、びわーっと泣き喚いたのであった。

　ウンコ工学三原則第三条　ウンコを扱う権利はすべからくウンコ大学に帰属する。ウンコ大学関係者以外の何人たりとも糞尿を私利私欲のために扱ってはならない。結局話をそこへ持っていくか、この第三条を聞いたすべての地球人類はそのように憤ったというと仕事。ああ、やっと終った。二日酔い気味で午前9時出社。すぐさまコーヒーを沸かしてがぶがぶ飲む。がぶがぶ飲んでいると電話がなって、あれあれこれこれそうだからというクレーム（笑）。具体的なことは例によって書けぬけれども、馬鹿馬鹿しきこと極まりなく、しかし軽視するわけにも無論いかないという内容のものであった。

　昼飯は例によって冷凍うどんの納豆ぶっかけ。これに缶詰の鰯味噌煮。へんなメニューだなあ。この後、WOWOWの新規受信の手続きを済ませて（チャンネル191に合わせてしばらく放っておく）、そのまま午後3時から放映される映画『コンフェッション』を予約。管理物件の見回りに出かけて、そのついでにまた簡易裁判所へ。先日の手続きにちょっと不備があったもので。午後3時半帰社。いろいろ電話は入るのだが・・・。後は物件シートの整理とHPの更新。

　夕食は赤魚（正式名はなんというのか）の煮つけ、鯛の刺身、キャベツ・キュウリ・トマト・ハム（このハムが安っぽいプレスハムで不味いのなんの）のサラダ。ビールは飲まずに麦茶をコップ四杯ほど（笑）。ゴハンは一膳分を鯛茶漬けにして頂いた。〆のコーヒーは如例。

　自室に戻ってさあ、初のハイビジョン映画だ、5.1チャンネルAACだと勇んで録画テープを再生、おお、素晴らしい絵だ、この発色、細密感、奥行きの深さ、DLPの弱点をも克服したかと思われるような暗部諧調、さすがハイビジョンだ、DVDなどまったく問題にならない高画質だぞ。でも音声がマトモに記録されてませんでした（笑）。ちゃんと5.1チャンネルで記録されているようだが、とにかくぶつりぶつりと途切れやがる。いくら絵が素晴らしくともこれでは見ていられないので、そうそうに再生終了。なんというか、もうまいったなあ、なんで、こんなに不安定なのだ、このビデオは。とりあえず、これからは録画前にリセットすることを習慣化しようと思うけれども、ひょっとしたら、この方法でもまともに録画できなかったりしてなあ、本体交換とかなったらイヤだなあ。

　その後、『2001年』をちょっとだけ再生。こちらのほうはまったく問題なし。音声も非常にクリアにとれている。うーんなんだかなあ。もしかしたら5.1チャンネル音声の時だけおかしくなるのか（笑）。とにかく、こんなにやきもきさせられる機械は初期不良品が続けて二台来たソニーの液晶プロジェクター　LPH520-J2以来だよ。

　シャワーを浴び、しばらく休み、午前10時からWOWOWで放映されたハイビジョン映画『ナインソウルズ』を見る。映画の内容については、一見新しげだが、脱走犯の父親が花嫁姿の娘に会いに行くとか、憎しみ合った弟を殺すときに、家族写真にぴっと血がふりかかるとか、異様に古臭いとだけいっておこう。画質はハイビジョンだけあってさすがにクリア。多少、黒が浮き気味なのが気になったものの（これはハイビジョンテレシネ自体の問題であろう）この絵を見ているだけで十分に楽しい。特に草原でのシーン、草の一本一本がむやむやと風に揺れる様には驚かされた。

　終った後、録画テープを少し再生してみたら、こっちも音についてはまったく異常なし。どうなっているのか。

　その後、同じくWOWOWで久しぶりのサウスパーク　第7シーズンファーストエピソード。イラク戦争反対賛成派に別れて大混乱のサウスパーク。どうなることかと思わせて結論は結局、「取り合えず戦争をしかけても国内には反対派がいるようにしてごまかす。こうしておけば、侵略国家として警戒されることも、逆にテロリストに舐められて攻撃されることもない、アメリカ万歳」実に人を食った脚本だが、これが見事にアメリカという国、引いてはアメリカ式民主主義を言い表していることに驚嘆。

　その後、「いきなり黄金伝説」などを見て午前2時半に就寝。

　10月8日（金）　お笑いファティマの体操
　ああ、教皇様が円蔵師匠たちに混じって！HV放送録画についての覚書。iリンクが不安定なので、ケーブルテレビのセットトップボックス側で予約、D-VHS　ビクター　HM-DHX1をコントロールしようなどと思うなかれ。セットトップボックスはお目当ての映画、番組までつけっぱなしにしておくべし。これをオペレーション・リーブ・アローン（放りっぱなし作戦）と称する。旅行などで家を空ける時を別として、この方法で実用上まったく困らない。深夜の番組でもせいぜい6時間くらい放っておくだけなので、まさかこんなことで世界に冠たる大松下のセットトップボックスが壊れたりもしないだろう。

　またD-VHSビデオ　HM-DHXは非常に不安定である。この不安定さの主たる症状はNHK　BSハイビジョンで画像がモザイク状に崩れる、WOWOWならば5.1チャンネル音声がぶつぶつと途切れ途切れになってしまうなどなど。これを防ぐためにはリセットしかない。幸い、本体の停止/取り出しボタンとD-VHSボタンを同時に五秒以上押せばリセットされる仕組みとなっているので、録画の前に必ずこれを1回行うべし。とにもかくにもとにかくリセット、これは覚えておかなければならぬ。

　この二つを実行することで、おそらく（それでも確信が持てないところが凄い）ハイビジョン録画は大丈夫だと思われる。しかし、みんな、良く怒らないで使っているよなあ、こんな不安定で信用の置けないキカイ（笑）。

　ウンコ大学学長は天下のNHKに働きかけて特別番組を制作させることに成功した。その番組とは「ウンコプロジェクト　X」、ウンコ大学の成り立ちを一流の役者陣を登用して、感動たっぷりに描くドキュメンタリーである。学長は知り合いのNHKプロデューサーに酒色の接待攻勢を敢行し、ついにこれを実現せしめたのであった。しかし、当然ながら、こんな番組ができる筈もなく、社内審査委員会ですぐにNGが出され、プロデューサー氏は地方局に飛ばされてしまったのだと仕事。

　午前中、裁判所より召喚状届く。これに関して連絡いろいろ。また月曜日に出向いて書類の提出などを行わなければならぬ。どうにもややこしく複雑なことであるが、これが法律というものなのだ。それから城南区の方で案内1件、帰りに牧のうどんの前を通り掛かったのでよほど食っていこうかと思ったのだが、今の私には380円の牛蒡天うどんさえ厳しい（ほ、本当か）。泣く泣く諦めて帰社。ちなみにこの案内、恐らく決まるであろう。良かった、良かった。

　昼飯は冷凍うどん（笑）。納豆ぶっかけでぞるぞる食べる。事務所へ戻って受け取り仕事。業者来訪あり、自社物件の案内して、その後いろいろ話す。例によってその内容は機密事項なり。

　夕食はカツオのタタキとチャーハン。これだけ（笑）。麦茶を飲みながら両者を慌しく平らげる。食後のコーヒーもあっちっち、ふうふう、ずうーっと一気に飲んで自室へ駆け上がる。昼間の内に録画しておいたハイビジョン　5.1チャンネルの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を再生してみると、おお、ついにやった、録画前にビデオをリセットしたのが効いたのかようやく、完全な形で録画することができたぞ。音声がきちんと記録されたHVの映画はまさに息を飲むクォリティ。黒がびしりと沈んで諧調もきれいにでている。特筆すべきは色の鮮やかさで、多数登場する『ナイトメア』のキャラクターが怖く見えてしまうほどであった。AAC5.1チャンネル音声も快調。ヴォリュームを上げ気味にすると、DTSなみとまではいかないが、少なくともワーナーのDVDの水準に達しているのではないか。はい、この映画、永久保存決定！

　途中で再生ストップ、チャンネルを変えてNHK　BSハイビジョンのアニメ「SAMURAI　7」を見てみる。ウウーム、こちらも凄いクォリティだ。ハイビジョンによる透き通るような画質、5.1チャンネルの迫力ある音響。これは今まで僕たちが慣れ親しんできたTVアニメとはまったく別物だな。こう思って少々複雑な心境になる（笑）。その後はT子用に『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の吹き替え版を録画。一方私はその間CS部屋に行って録画しておいた高橋秀樹『男の紋章　流転の掟』を見る。今回の高橋秀樹のキャラクター、今までのように対立ヤクザの様々な嫌がらせに耐えて耐えて耐え忍んだ挙句爆発といった風ではない。むしろ積極的に阿漕なやくざに客人として入り込んでそのやり口をぶっこわしていく。ラストのカタルシスには欠ける嫌いがあるものの、まあ、気楽に見られますな。

　シャワーを浴びて、自室へ戻って今度は輸入DVDの『恐怖のワニ人間』（『THE ALLIGATOR PEOPLE』　1959年）を大画面再生。冒頭、ウェブリー・サニタリウムという精神病院が登場、そこで催眠状態で人間の抑圧された記憶を探るという研究をしていた神経病理学者、ウェイン・マクグレゴール博士（ダグラス・ケネディ）とエリック・ロリマー博士（ブルース・ベネット）。二人は興味ある被験体を見つけたとかで大張り切り。その被験体とは看護婦のジェーン・マーヴィン（ビバリー・ガーランド）。彼女は麻酔薬を注射され、ベッドに寝かされます。「ウソ発見器」を繋がれたジェーン、二人の誘導に従って、驚くべき体験を語り始めたのでした。

　「私の名前はジョイス・ウェブスター、ポール・ウェブスター（リチャード・クレイン）の妻です」いきなり名前からして違う（笑）。「私とポールは結婚したばかりでした。当時の私は軍病院の看護婦、彼は中尉さん、そんな二人は出会ってたちまち恋に落ち、結婚したのです」ここで、ロリマー博士、聞こえよがしに「けっ」と鼻を鳴らします（笑）。私と彼は列車で新婚旅行に出かけたのです。場面が暗転して、列車のコンパートメントの中でいちゃいちゃしているジョイスとポール。「そう言えば、あなたは飛行機事故で怪我をしたって言っていたわね、でも私、信じられなかったわ、だって、あなたの体には傷跡も火傷の跡もなかったんですもの」おうおう、体には傷跡なかったって、一体どこで確かめたんですかね、ええ、夜の診察室ですか、「ああーん、もっと隅々まで調べて！」ですかい、やってられませんなまったく。ポール、ちょっと複雑な表情を見せます。「いや、これは結婚前に話しておくべきだったけど、実は僕は本当に事故で大怪我を負ってしまったんだよ、その治療のために・・・」ここで黒人のポーターが二人宛ての祝電を持ってきますな。ポールは言いかけた言葉を続けることなく、電報を読むのでした。その彼の顔ががらりと変わって「おお、なんてことだ、大変だ、すぐに列車を降りなくちゃ」そのままジョイスを残して列車を降りてしまうのです。ジョイス、突然の夫の行動にどうすることもできず、「おお、ポール、ポール、一体全体どうしたというの」

　それから一年後、ジョイスはルイジアナの田舎町バイヨランディングにいました。この1年、ポールの行方を必死になって探していた彼女は彼の出身大学ルイジアナ州立大学の記録を辿ってこの町にやって来たのです。もう町の周辺は沼地だらけで、陰気なことこのうえなし。町自体も寂れきっていて、人っ子一人見当たりません。第一、列車から降りたのは彼女一人だったのです。途方に暮れた彼女、列車から下ろされた荷物に腰を降ろしてって、この荷物には放射性物質のマークが書いてある（笑）。こんな田舎町にこんなものが届けられるというのが実に怪しいし、ジョイスもジョイスでそんな物騒なものに座るな（笑）。やがてこの荷物を引き取りにトラックで現れたのが彼女の目的地、サイプレス農場の使用人、マノン（ロン・チャ−ニィ・Jr）でした。彼女は思わぬ偶然に驚きますが、とにかくトラックに便乗させてもらって農場へ行くことになったのです。ちなみに、このマノン、片腕が昔の海賊みたいな鍵爪の義手になっております。また、彼は沼地にやたらいるアリゲーターに憎しみを持っているらしく、トラックでワニをがーっ、ああ、轢いてるよ、轢いているよ、驚いたジョイスが「なんてことなさるの、ワニは何もしていないじゃない」マノンは凄い目つきで彼女を睨み、「わっしのこの腕、アリゲーターの野郎にやられたんでさぁ」いやな映画だなあ。

　さて、農場についたジョイス、さっそく女主人のラヴィナ・ホーソン（フレダ・イネスコート）に剣突をくらわされるという・・・。「何だって、ポール・ウェブスター、そんな人は知らないよ、大学の記録を見た、ああ、そりゃ何かの間違いだろうさ、だから早々に出て行っておくれ」それでも明日まで列車がないので、一晩だけ泊めて貰うことになります。ラヴィナ、部屋へ行こうとするジョイスに「言っておくけど、今夜は絶対部屋から出てはいけないよ」もう怪しい、怪しい（笑）。それに出てはいけないって、こんな映画で出ない訳がないんだ。

　部屋で使用人のルアン（ルビー・グッドウィン）の給仕で食事を終えたジョイス、ああ、退屈ねとベッドに寝転がったとたん、ぱあん、ぱあんと闇を切り裂く銃声、あのマノンが酒に酔ってにっくきアリゲーターめ、死ね死ね死んでしまえとワニに向かって乱射していたのであります。ラヴィナは慌てて執事のトビー（ヴィンセント・タウンゼント・Jr）にあの馬鹿たれを止めるよう命令するのでした。マノンはトビーに言われて、「イヤだ、もっと撃つ、もっと撃つ、わっしは残りの生涯でワニを殺しつづけるんでさあ」と抵抗しますが、宥められてようやく自分の小屋に戻るのでした。一方銃声に驚いたジョイス、ルアンを問いただします。ルアンは彼女の疑問に答える代わりに「早くここからお逃げなさい、この家はトラブルハウスです、ホーソン夫人は邪悪なるものと取引しているのです」

　不安に駆られたラヴィナは農場の片隅に建てられている何かの研究所へ向かいます。ここで新たな登場人物、マーク・シンクレア博士（ジョージ・マクレディ）であります。彼はこの研究所でなにやら怪しい医学研究に没頭している模様。全身を厚手のコートでおおい、顔面も白いマスクで隠されている気色の悪い患者がいて、博士は暴れるそいつに麻酔薬を注射したりしているのです。さらに彼は屈強な看護人に「お前、殴ったろ、手荒な真似はよせとあれほど言ったじゃないか、彼は人間なんだ、獣ではないのだぞ」怪しい。

　また続くラヴィナとの会話がさらに怪しい。「博士、どうして、届いたコバルト60を使わないの、あれとX線で治療の効果があるとおっしゃったじゃありませんか」「人体に適用する前に動物実験を重ねなければならないのだよ。焦ったらどうなるか、もうあのような悲劇は御免だ、もっと私に時間をくれ」だいたい、話が分かってきました。それにしてもあの木箱に入っていたのはコバルトだったんですねえ。そいつをひょいひょいトラックで運んで、どうもお気軽なことですな（笑）。

　ここから話が急展開、ふいと雨でもないのにトレンチコート姿の怪人物が現れ、屋敷に忍び込むと、なぜかピアノを弾き始めるではありませんか。静まりかえった屋敷の中に、ぽろんぽろんと流れるピアノの調べ。ジョイス、「あら、あのピアノは、聞いたことがあるわ」って部屋から出てきてしまいます（笑）。部屋から出るなというホーソン夫人の警告も何のその。ほら、私の言ったとおりになったでしょう。ジョイスはピアノの部屋をそっとのぞき込みます。怪人物、彼女に気づいて、あっという間に逃げ去ってしまいました。狐につままれたような面持ちのジョイス、調べてみますと、床には雨でもないのに、ドロの足跡、ピアノの鍵盤も濡れています。あれは一体誰だったの？ジョイスの中である恐ろしい疑惑が芽生えた瞬間でした。

　怪人物、シンクレア博士のところへ行って開口一番、「あの女を帰らせろ」　シンクレア博士は翌朝水陸両用車（スワンプバギー）で屋敷に赴いてジョイスを帰るように説得するのですが、失敗、彼女の疑惑を深めたばかり。ジョイスは絶対シンクレア博士はポールを知っていると考え、屋敷に居座ることにします（笑）。彼女は書斎をあさって証拠探し、そんなムチャなと咎めるホーソン夫人に逆に、「私の夫に何をしたの、言いなさい！」と逆切れ。ついに観念したホーソン夫人、自分がポールのは母親であることを告白するのでした。ああ、驚いた、ちーっとも気づかなかった（笑）。

　その夜は大雨。再び姿を表したトレンチコートの怪人、屋敷に入り込みます。ソファに収まったホーソン夫人に、「ママ、ジョイスは帰ったのかい」と聞く怪人物、しかし、それはジョイスだったのです。「ポール、やっぱりあなたなのね」ポール仰天します。ここで彼の顔がわずかに露になるのですが、ああ、鱗が生えている。ポールは脱兎のごとく逃げ出すのでありました。後を追うジョイス、外に走りでるのですが、大雨の晩です。たちまち彼の姿を見失って沼地をさまようこととなります。あちこちにワニがいて、あっちでしゃー、こっちでしゃー、しまいには蛇が現れて、ジョイス恐怖のあまり動けなくなってしまいましたとさ。その彼女を助けたのがあのマノン、彼はジョイスを「うわあ、こんなに濡れちまって、さ、わっしの小屋にきなせえ」彼はがたがた震えるジョイスに「さ、この毛布でくるんであげまっしょ」がばっと抱きつき彼女を自由を奪うと「な、ええやろ、させんかい！」ジョイス大ピーンチ！その彼女を救ったのが意外にもポールでありました。ポールはマノンをがんとぶっ飛ばし、ジョイスを抱いて屋敷に連れ戻します。マノンは悔しそうに二人の後姿を見送って、「くそ、アリゲーターマンめ、いつかわっしが殺してくれるからな！」

　ポールはその後、シンクレア博士とあって「もうジョイスに隠しておくことはできない。だから、早く治療をしてくれ、できないなら、いっそ殺してくれ」なんでもこの治療法、コバルト60のガンマ線とX線を混ぜた光線を当てるというものらしい。良く分からないけれども、効くといっているのだから仕方ありませんな。まだ時期尚早だと躊躇うシンクレア博士でしたが、彼のケンマクについに明日の夜に治療を施すことに同意してしまいます。

　さて、ここから意識を取り戻したジョイスにシンクレア博士の種明かし。シンクレア博士は爬虫類のホルモンを研究していたのです。「ほら、トカゲ、あれは尻尾を切っても生えてくるでしょう、あの再生能力を人間に使えないかと思ったのですよ」「はあ？」不審そうなジョイス（笑）。さらにシンクレア博士は人間とアリゲーターに解剖図を指差して、「どうです、ワニと人間の筋肉の着き方は似ているでしょう」そ、そうかなあ。シンクレア博士は得意そうに、「だから、私はワニを使うことにしたのです。ワニからホルモンを抽出して、瀕死の重傷を負った患者に注射してみたのです。その結果はごらんのとおり、みんな、傷跡すら分からないほどの回復を遂げたのです」ぎくっとするジョイス。「するとポールは」「そう、飛行機事故にあったポールが一番重傷でした」がーん、がーん、がーん、呆然とするジョイス。

　後はお定まり。この画期的な怪我の治療法も副作用があったのです。その副作用とははい、全身に鱗が生えてきてしまうのですねえ（笑）。ポールが列車の中で読んだ電報はこのことを知らせるものだったのです。だから、彼は新婚初夜も済まぬ花嫁を放ったらかしてここに戻ってきたのです。

　すべての謎解きが終ってようやくポールにガンマ線とX線を照射する時がやってきました。ジョイスは変わり果てたポールに会って涙を流します。「ああ、あなた、大丈夫よ、きっと元に戻るわ。そうしたらお預けになっていた初夜のアレを」やい、アレってなんだよ、アレって。ともあれ、ジョイス、ホーソン夫人、シンクレア博士の見守る前で隔離された治療室のベッドに横たわるポール。すると上からうぃんうぃんとガンマ線とX線を照射する装置、ああ、ややこしい、が降りてきて、スィッチオン。ぴー、光線がポールに向かって放たれたのでした。ここで乱入してきたのはマノン。「アリゲーターマンはどこだ、わっしがぶち殺してくれる」彼は制止しようとする博士とジョイスを殴り倒して治療室へ。あちこちの装置を破壊しはじめるのでした。このため、きききと耳障りな高音が響いて、故障したガンマ線とX線を照射する装置、ああ、ややこしいが最高出力となったのです。見る見る変貌し始めるポール、ああ、全身アリゲーター人間になっちゃった。顔がワニだよ、あれじゃ皿からスープ飲めないよ、ひどい、アッハッハッハ。当のマノンはケーブルに鍵爪をひっかけて、びりびりびり、あっさりと感電死してしまうという・・・。

　見るもおぞましいアリゲーター人間、アッハッハ、になってしまったポール、すたたたと逃げ出します。その姿をみたホーソン夫人は気絶、シンクレア博士はマノンに殴り倒されて意識を失ったまま。ジョイスだけがポールの後を追うのでした。彼女が飛び出したとたん、制御卓からしゅうしゅう煙が出てどっかーん、大爆発です。夫人、博士もろとも火に包まれる研究室！

　一方ポールは逃げる途中でわざわざ水面に顔を映して、絶望したり（笑）、行きがけの駄賃とばかりにワニと戦ったりします。ワニ同士なんだから、仲良くすればいいじゃんねえ。彼を追うジョイス、気づいてワニをほっぽり出して、逃げるポール、彼の名前を絶叫するジョイス、流砂にはまり込むポール（笑）。さらに絶叫するジョイス、流砂にぶくぶく沈んでいくポール。ここで彼女の記憶は途切れていました。

　彼女の話を録音したテープを前に考え込むウェイン・マクグレゴール博士とエリック・ロリマー博士。「これは彼女の真実の体験だろうか」「いずれにしても今の彼女にこのことを話すのは得策ではあるまい」「そうだな、知らせない方がいいだろう」そこにジョイス、いや、ジェーンが現れて、「あら、先生がた、私予定がありますので、お先に失礼しますわ」と朗らかにいったところで、エンドマーク。結構面白かったです（笑）。

　その後、「タモリ倶楽部」を見たり、デジタルWOWOWの『ロボコップ』を予約したり（セットトップボックスはスイッチ入れっぱなし）して、午前3時に就寝。

　10月9日（土）　キャットでいるときゃ、しのぶと呼ばれたよ
　ああ、しのぶ、お前はなんて可愛いんだ、そんなにゃーにゃー鳴かれては僕はたまらないよ。ますます熱を帯びている私のハイビジョン狂い。またD-VHSの二時間テープを3本追加してしまった。これで導入以来買ったテープの数が前述の二時間ものが3本、2時間半ものが5本、3時間ものが5本、合計13本、一万円である。一本、おおよそ769円。それに別売りの光デジタルケーブルとiリンクケーブルを加えるとだいたい15,000円の出費となった訳だ。ううむ、確かにデジタルハイビジョンは素晴らしい、よいコンディションで放映された映画を見ると、心が洗われるような気がする、AVの楽しみというより、一種宗教的な奇跡体験に近いとすら思えるほどだ。しかし、それでも15,000円の出費はあまりに痛い。どんな貧乏な奴なのだお前はといわれるかもしれないけれども、本当のことだから仕方ないのである。

　この緊急事態の対策としてはまずS-VHSテープを使ってのハイビジョン記録。メーカーの建前としてはハイビジョン記録はD-VHSでしかできないということになっているのだが、実は裏技でHM-DHX1のS-VHS　D-VHS切り替えのボタンを押して本体に強引にSのテープをDと認識させる方法があるのだそうだ。この方法を早急に試し、上手くいくようならば二時間以内の映画はすべてS-VHSテープにて録画するべし。そうすればS-VHSテープは一本230円程度だから、大幅にテープに関する出費を抑えることができるようになるだろう。

　また、LDソフトの処理も急務となろう。もったいないので、クレージーキャッツ映画、東宝怪獣映画、リノエアレースなどのレアもの、以外のLDソフトも、画質・音質がいいものは残しておこうと思ったのだが、いまや天から比べ物にならないクォリティのソフトが降ってくるのである。そんな状況で貴重でもないLDソフトを残しておいても仕方ないので、とっとと売却してしまうのだ。たいした金にはならぬだろうが、それでも2時間半のD-VHSの5本は買える筈である。

　ウンコ大学にもオフィシャルホームページというものがある。そのURLはhttp://www.unnko.unnko.unnko.ac.jp/であると仕事。雨、雨、雨ばっかりです。案内の予定もなく来客もなし。数回の受け取り仕事だけ。そんな中、ちょっと退屈だなと思ったのがウンのつき、入居者から連絡あり、ある物件前に謎のゴミが残されているとのこと。なんだなんだと駆けつけると、水に濡れてぐにゃぐにゃになった洗濯機のダンボール空き箱であった。無闇に巨大なのが駐車場の片隅に転がって風でふらりふらり風羅坊。どこぞの馬鹿が洗濯機を買ったものの、でかいダンボールの始末にあぐねてこんなところに捨てていったのに違いない。く、くそ、ダンボールの始末すらできぬようなのが洗濯機なぞ買うな。川へ洗濯板持っていってごしごしやっておれ、そのうち桃がどんぶらこどんぶらこと流れてくらあな。怒り狂ってダンボールを細かく千切って車のトランクに放り込む。傘など使っていられないので、あっという間の濡れ鼠。事務所へ戻って燃えるゴミ袋三つに分けて押し込む。

　昼飯はチキンラーメンとフランスパン。ネギ、チャーシュー、メンマを加えて食べる。なんだか凄く美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいました。ダイエットの神様ごめんなさい。それから車で外出、ちょっと建築会社の人と打ち合わせ、その帰りにヤマダ電器へ寄って前述のD-VHSテープを買ってくる。

　夕食はアンコウの鍋物。これだけ（笑）。ゴハン一膳でわしわし食べる。飲み物は麦茶、あー、そろそろビールが飲みたくなってきた。〆のコーヒーは如例。それから自室へ駆け上がり、昨日途中まで見ていたハイビジョン　5.1チャンネルの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を最期まで。やっぱり画質が超絶的にいいので、重要なるキャラクターのサリーの顔なんて怖すぎてマトモに見られないの（笑）。彼女が飛び降りてばらばらになるシーン（勿論自分で自分の体を縫い合わせてしまうのだが）では思わず「わああ」と悲鳴を上げてしまったよ。

　それからWOWOWのハイビジョン　5.1チャンネル放送の『ノック・アラウンド・ザ・ガイズ』を見る。DVDで一度見た作品であるが、やはり秀作。ちんけなチンピラのあたふたする様がリアルでリアルで見ていて切なくなってしまう。画質は『ナイトメア』ほどの鮮鋭度はないもののさすがにハイビジョン。AAC5.1チャンネル音声もよく纏まっていてDVDのドルビーデジタルに引けを取らないのではないか。終了後、プロジェクターのスィッチを切り、HM-DHX1をリセットして（笑）買って来たばかりのD-VHS2時間テープをセット。午後9時50分から待望の『スパイキッズ』ハイビジョン　5.1チャンネルを録画。外はえらく雨が降っているけど、まさか画質・音質にダメージがあるなんてことはないよね。おれ、このプログラムをデジタルWOWOWに加入しようと決めたその日から待ち望んでいたんだよね。

　シャワーを浴びてCS部屋で録画しておいた小林旭の『太平洋のかつぎ屋』を見る。エリートパイロットだった旭が事故のために航空会社を終われ飛行学校の教官を勤めてみるものの、飛ぶことに対する憧れを捨てきれず、妖しげなパイロットが屯する、太平洋のかつぎ屋と呼ばれる航空運輸請負会社に身を落とすのであった。特撮の良さ、ストーリー運びのテンポの良さ、まさに良き旭映画で大いに満足したのだけれど、中盤でちょっと明かされる仲間のパイロットによる密輸犯罪がそのままうやむやになってしまうのはどうかと思う（笑）。

　自室へ戻って「元祖でぶや」の続きを見て、午前一時半くらいにベッドに入る。しかい怖い夢をみて（笑）、俺はコドモか、再び寝付くことができず、また自室へ戻ってテレビ。午前3時近くにようやく就寝する。

　10月10日（日）　走れ！軽薄
　別に大野しげひさのことを言っている訳ではない。今日の日記はのっけから医学事始。よくテレビの健康番組がやっている血液サラサラ、ドロドロのウソについて。番組ではある種の測定器を使って血液がドロドロ・サラサラになる映像を映してみせるのだが、これは血管が詰まりやすいとかそんなことにはまったく関係ないのである。血管を詰まらせる原因は、血小板と凝固因子。ところが、採血すると血液はすぐ固まってしまうため、凝固因子は薬品で働かないようにしており、血小板は取り除かれる。つまり、TVで良く見かける映像は、採決した血液成分のうち赤血球だけなのだ。だいたいですな、人体の血管中で血液が本当にドロドロになったり、サラサラになったりしたら、単に不健康・健康で済むものか、もっと重篤な影響が出るに違いないではないか。だから血液がさらさらになるという類の宣伝文句を使っている健康食品などみーんなインチキ（笑）なので、みんな、騙されないようにしよう。

　あるホームシアターサイトを見ていて気になったこと。中古でCSチューナーを買ってスカパーを視聴していたその主宰者、あるとき急に別契約の金額が口座から引き出されていることに気がついた。スカパーに早速問い合わせてみると受付の担当者が「そういう契約になっていますので」との一点張り。主宰者は怒って○▽□×、○▽□×、しかしその真相は、CSチューナーの前オーナーが申し込んでそのままになっていたということなのであった。客観的にみて、スカパー側には何の落ち度もない（笑）。責められるべきは、CSチューナーを売ったリサイクルショップなのである。主宰者はあたかも消費者の当然の権利という感じで書いていて、誤まって矛先を向けたスカパーについて何のフォローもしていない。そりゃあ、確かにこういうのも消費者の権利かもしれない。しかし、リサイクルショップで中古のCSチューナー買っておいて、なおかつ間違った認識でスカパーを責めたてる、それはちょっと違うのではないかなあと思うのだ。間違いを犯すのは人間の常だから、一度はスカパー側を疑ったことは仕方ないけれども、事実が明らかとなった時点で何らかのフォローを入れるべきであっただろう。謝罪せよとまでは言わないが（笑）。

　ウンコ大学公式ホームページの掲示板には毎日たくさんの書き込みがあり、なかなかの盛況のようである。しかしその書き込みのほとんどが「うんこ、うんこ、うんこ」「しっこ、しっこ、しっこ」という意味をなさぬもの。しかしこれは巷でいうところの“荒し”ではなく、心底糞尿を愛する人々の善意の書き込みであるのだと仕事。また、雨、である。ざんざかざんざと降っている。むしろ昨日より酷くなっているようである。そんな中、午前中新自社物件のメンテナンス仕事。早く言えば管球替えなのであった（笑）。単純なる仕事のようだが、まず、物件の照明コントロール盤のスイッチを入れて、タイマー制御を解除しなくてはならぬ。そうしないとどの管球が切れているか分からないのである。場所を確認して、三脚を持ち出し、えっちらおっちら階段を上る。据えた三脚にひああ、高いところはコワイようとウメキながら登って、ふらふらしながら管球を交換する。交換が終ったら三脚を倉庫に戻し、タイマー制御に切り替える、結構ややこしくて時間が掛かるのだ。

　昼飯は昨晩の鍋物のスープを使ったうどん。スープに塩、醤油、酒などを足して味を調え冷凍うどんを投入。おろし際にみじんに刻んだネギを投入してはい、できあがり。なにしろ腐っても鍋、ええと、腐ったら食べられませんが（笑）、良い出汁が出ているので、お手軽に美味しいうどんが食べられるのだ。その後は車で外出、ほか物件の見回り。しかしそれにしても良く降る雨よのう、小気味良い。

　午後6時20分、葛の会（要するに飲み会だ）のために事務所を出る。最初はバスを使おうと思ったのだが、時間が合わず、やっぱり某赤坂の某マダムミミまで歩いていくことにした（笑）。40分掛かって到着。本日のメンバーはしおやさん、獅子児さん、ぴんでんさん、ZUBATさん、そして私。夏のスタミナコースというのを頼み（もう夏も終わりなので特別サービス、本来2,500円のところが1,500円）、これに飲み放題1,000円をつける。がつがつ食ってがぶがぶ飲む。美味い、たまらん、うひゃー。

　話したこと、「ええ、ZUBATさん、知り合いの女性が2〜3年で40キロ太った、そりゃ、君が太らしたんじゃないのか」「なんか、デブ専の『プリティ・ウーマン』みたいな」「いや、アレだな、『マイ・フェア・レディ』」「わあ、そんなイヤなヒギンズ教授かい！」「実は元気一杯というラーメン屋に行ってきまして、」「ああ、あの福岡のラーメンサイトや2ちゃんねるで有名な」「ええ、本当にそんなことしているの、おれぁ、またあんまりヒドイから作りかと思ってたよ」「ウンコ大学ネタはもうやめましょう」「いやいや、この世にウンコのある限り、俺は続けるぞ」「なんですか、それは」実に下らない（笑）。

　この調子でえんえん午後11時くらい？まで話してお開き。かなり酔っ払って唯一素面であったZUBATさんに車で送ってもらい帰宅。そのままベッドに倒れこんで寝る。あー、明日からまた味気ない禁欲生活か、だけど、いいんだ、僕にはハイビジョン録画の『スパイキッズ』があるから、これを見ていれば十分に幸せなんだ（本気）。
　
　10月11日（月）　ゲバラ焼肉のタレ
　革命味、決起味。そろそろ髪が伸びてきた。鬱陶しくなってきているので、とっとと散髪したいのだが、ちょっと待ちたまえ。髪を切るという行為には3,300円もの代価が必要となる。なに、たった3,300円ぽっちかとあなたは言うかもしれない。俺はそのくらいの金だったら毎日散髪しても平気だぜという方もいらっしゃるかもしれない。だが、それはあくまで余人のこと。私にとってはどこか遠い世界の出来事と変わらぬのである。何しろ、今は本当の極貧状態、たった520円のラーメンすら食えないような身の上だ。そしてかてて加えて今月はWAHAHA本舗ファンクラブの年会費も払わなければならぬのである。とてものこと、散髪に行く余裕などないのだ。

　それに今切ってしまえば12月の東京行き（と学会）の頃にはまた髪が伸びてしまい、さらにもう一回散髪に行かねばならぬという悲劇さえ起きかねないのである。だから、私は3,300円、3,300円と呟きつつ、伸びた髪がにょろりんと耳に入ってとてつもなくむずかゆい思いをしたり、まぶたの上が痒くなったり、洗髪の後のドライヤーかけが異様に時間が掛かったり、という不快に耐えねばならぬのだ。

　ウンコ大学からのメールは通称ウンコメールと呼ばれる。何か特殊な仕掛けがあって（私にはそれがどんなものか良くわからない）、メールが着信すると、パソコンからぶりぶりべりりという音がして知らせてくれるのであったと仕事。昨日までの雨がウソのような快晴。爽やかな空気を胸一杯に吸い込みながら出社する。本来ならば午前中を少額訴訟のための準備に当てなければならないのだが、あいにく本日は祝日。社内的な仕事に終始するほかなかったのだ。

　昼飯はいかんことであるが、チキンラーメン。生卵を乗っけてみたが、CMのごとく熱い湯を注いでも半熟卵にならないのはご愛嬌。だいたい、生卵が浸るまでお湯をいれたらスープが薄くって食べられたものではなくなる。出来上がりにメンマ、焼き豚を乗せてずるずるはふはふ。たまに食うと意外に美味しかったりする（笑）。事務所へ戻って書類仕事。途中ぴんでんさん来訪、使わなくなったカメラ付携帯を譲ってくれたのだ。礼を言い、今度何かおごるからねと約する。彼が帰っていったあと、お客様あり、管理物件の一つに案内するが、何だか、あまりよくないなあ。

　夕食は牛肉と野菜の炒め物、ハマチの刺身とシメサバ、焼鳥と生キャベツ、もずく酢。どうでもいいけど、つまみばっかじゃん（笑）。もー、これじゃビールが飲みたくなるでしょと言いつつ麦茶で我慢し、仕上げにゴハン一膳を食べる。〆のコーヒーは如例。

　食事が終るなり自室にだだだだどてててと駆け上がって、昨日録画された筈のHV版『スパイキッズ　失われた夢の島』を大画面再生。オープニングのミラマックスタイトルからして恐ろしくキレイ。あの夜景のビルの数がDVDの二倍になっている（笑）。本編の画質もまさしく息を飲ませるほどで、これを見たならもうDVDには戻れない。即座に処分ということにはならないだろうけれども、あまりにも画質の差が歴然としているのである。解像度が高く後半謎の島において、揺れる草叢の一本一本まで見分けられるというのも勿論なのだが、なんと言っても発色の良さが素晴らしい。いささかテレビ的であるけれども、いいじゃん、俺、こういう画質大好きなんだから。

　劇中、三箇所ほど、僅かな音切れあり。どうも困ったことであるが（笑）、ぼやっと見ていたら気づかないくらいのものなので、今回の録画を永久保存にしようと思います。終了後、続けて『スパイキッズ1』を試しに再生してみると、ほう、続編ほどの鋭さはないけれども、こちらもなかなかのもの。ようし、明日はこっちを見よう。NHK　BSハイビジョンで11時から放送される『エイリアン』を予約して、シャワーを浴びた。

　その後、CS部屋にて『吸血蛾』を見る。あのムードには捨てがたいものがあるけれども、いかんせん、登場人物がみんな同じようなカッコをしているので、しまいには誰が誰だか分からなくなってしまった（笑）。池辺良の金田一は怜悧な感じが出ていて、これは意外にはまり役ではないだろうか。

　自室に戻って録画しておいた番組をだらだら見る。午前2時半頃就寝。

　10月12日（火）　豊頬だよ、おっかさん
　宍戸錠が故郷の母に向けて送った手紙。いささか旧聞に属する話だけれども、あの学歴詐称議員　古賀潤一郎氏がついに議員辞職へ追い込まれている。検察側はこの事実を持って詐称事件そのものを不起訴、事件を終結させる構えだけれども、いやいや、古賀潤一郎氏が詐称していたのは何も学歴だけではないのだ（笑）。「テニス選手として世界を転戦した」とHPに麗々しく掲げられてあった事実はどうなったのか、これはある意味、学歴詐称するよりも恥ずかしいことだぞ（笑）。だって要するに単なる見栄っ張りのホラふきにしか見えないんだもの。

　古賀潤一郎、帰国してからコンパなどで、無知な女子大生を相手に「おれぁ、ペッパーダイン大学出だからさ、ええ、キャルフォルニアのペッパーダインだよ、胡椒じゃないよ」これで三人ナンパしたのに違いない。さらにかてて加えて「おれぁ、テニスの選手として鳴らしたんだから、ええ、もう凄いんだから、“コートの黒豹”なんて呼ばれてたんだから」これでさらに五人ナンパ、許し難い所業である。ここは関係各機関の全力を傾注してですな、法螺吹き人間、古賀潤一郎氏の半生をちくと調べ上げ、あらゆる弱みを掴んで二度と議員活動にうってでようなどという気にさせてはならない。だって、また古賀潤一郎にコンパなんかで「おらぁなんてったって、国会議員だからさ」とナンパされては敵わないからな。だから、皆さん、頼みますよ、もう。

　ウンコ大学学歴詐称で起訴された議員がいた。別段、ウンコ大学に入学卒業したと偽ったわけではない。彼はこともあろうにウンコ大学卒業生である自分を恥じ、他大学卒業を自称していたのだと仕事。一応時事ネタ。午前中から雑用ぞくぞく。まず裁判所へ連絡、代理関係のことでちょっと相談。それから受け取りの仕事や督促。ちょっと気をつけねばならないところというのがおおすぎるよな。

　昼飯はちょっと足を伸ばしてまた安全食堂へ。昼飯ピークの時間を外していたので並ぶことなくあっさりと席につくことができた。ラーメン、固麺を注文。ほどなく配されたラーメンをずっとすすると、うんまーい、たまらなーい。スープの旨み成分の多さが段違いだ。夢中で啜りこみあっという間に麺を食ってしまう。すかさず「替え玉　固麺」を追加注文。卓上にあるラーメンのタレを足して味を調整、ちゃっちゃっと平ざるでお湯きりしながら持ってこられた替え玉を投入、数回かき回したのち、ずるずるずる。うん、今日は化学調味料の味が気にならない。それどころかスープが美味い具合に薄まって一杯目とはまた違った美味しさ。合間に大事に残しておいたチャーシューも齧る。うん、うん、そっけない味ながら、ラーメンのバランスに見合ったチャーシュー。ここのチャーシューは粗末でいけないと抜かす輩がいるが、これで420円なのだぞ、420円のラーメンのチャーシューに何を期待しているんだ、お前は。それに、博多長浜ラーメンは細麺である。おまけに加水率が低いので食っているそばからどんどん伸びていくのだ。一風堂のごとく、柔らかで分厚いチャーシューなど入れたらそれを食っている間に麺が伸びてしまうではないか、バカタレが。博多ラーメンのチャーシューとは一口かせいぜい二口くらいで食えてしまうもので十分なのである。

　スープまで全部飲み、仕上げにコップの水をごくごく。ラーメン＋替え玉で520円の勘定を済ませて車に乗り込み、帰路に着く。ああ、この味の記憶だけで半年は暮らせちゃうよ、俺は（笑）。途中、管理物件を回っていろいろ作業。いろいろといっても片付けが大半だけれども。午後3時過ぎに帰社。それから物件シート、配布物の整理。

　夕食はレンコン・サトイモ、鶏肉の煮物。鰯明太子詰焼き、きくらげとキュウリの酢の物。昭和30年代メニューである。本当に日本酒に合いそうな料理ばっかりで喉がぐびりぐびりぐびりぐびりと鳴るが、なんとか我慢して麦茶で過ごす。仕上げにゴハン一膳を食べ、〆のコーヒーは如例。

　その後、自室に戻って恒例のハイビジョンのお時間。今日のお題は『スパイキッズ』である。昨日、『スパイキッズ　2』に比べればそれほどでもないと書いたが、じっくりと見てみるとその差は意外なほど小さい。『スパイキッズ2』を10とすれば『スパイキッズ』が9ぐらいであろうか。特にあの化け物連、フーグリーズの原色の衣装が鮮やかに再現されるのには驚いてしまった。AAC5.1チャンネルもなかなか迫力があったし、これも永久保存決定だな。

　終了後、昨日録画した『エイリアン』の冒頭部分を見てみると、これがまた『スパイキッズ』以上に驚きの高画質。『2001年宇宙の旅』がほどほどの画質だったので、あまり期待していなかっただけにこれは嬉しい。ノストロモ号の船体ディテールや、船内の奥行き、色の美しさなど、初見の映画公開を上回ること確実で、まさに新しい『エイリアン』体験と言えるのではないか。もちろん、これまでのLD、DVDソフト（この間レンタルして見ましたな）ではまるで抗すべくもなく、『エイリアン』のソフトが出るたびに買いなおしてきた我々の立場は一体どうなるのでしょうか（笑）。

　ただ高画質があだとなって惑星LV426上のノストロモ号はもろにミニチュアであることが分かってしまう。吹き流れるガスの粒子の小ささも見えてしまうのもこれを助長、まるっきりリアリティがなくなってしまっている（笑）。致し方ないこととはいえ、ちょっと幻滅してしまいました。

　『エイリアン2』の録画予約をセットしてから、シャワー。それからCS部屋に行って録画しておいた『社長学ABC』を見る。三木のり平、谷啓といった才人営業課長がいなくなり、まあ、藤岡琢也も頑張っているのだが（笑）、その分、森繁と小林圭樹の掛け合いの密度が濃くなっている。『社長学ABC』というタイトルは、新社長に就任した小林に森繁が社長のイロハを教えるという意味なのだが、後半の小沢昭一が出てくるあたりからまるで関係なくなるのはご愛嬌か。帰国した森繁がどんな手練手管で奥さんを懐柔したのか、まったく描写がなかったのはちと残念であった。

　自室へ戻ってだらだらテレビ。ああ、明日は午前中から裁判所に行かなくちゃ。

　10月13日（水）　暴風雨ドラえモン
　のび太君、明日は風速40メートルだよ。ようやくミクシィに登録完了。唐沢　俊一さんの日記で言及されていたのでどんなものだろうかときになっていたのだが、なんだか良く分からず、今日までぼんやりと放っておいたのである。それがZUBATさんの勧誘メールのお陰で急転直下、どたばたとメールを出して己を登録、各方面の“知り合い”に加えてもらうことになった。ZUBATさん、どうも有難うございました。

　加入したからには、あちらでも日記をつけなければならぬ。本日記をおろそかにはできないから短いものにならざるを得ないが、あちらでは公開できないヤバ目のネタをどんどんやっていこうかと思います。

　本日は休み。しかしやることがたくさん、たくさん。まず午前9時ちょっとすぎに起きて、シャワー、いつものスーツ姿（笑）で事務所へ出る。コンビニの調理パン、舌がやけどしそうに熱いコーヒー、で朝食を取る。トイレに入ってぶりぶりずぶりとひりだして準備完了。車に飛び乗って福岡市中央部の簡易裁判所に向かったのであった。午前11時まえに到着、ある書類を受け取り、書き方の説明を聞く。それからまた車に乗って帰社。簡易裁判所の用件は10分で終るようなものであり、不効率も甚だしいのだけれど、こればっかりは仕方がない。自宅にて昼飯、レトルトのカレーと冷凍うどんを使ったカレーうどん。それなりに美味いけれども、スープがいささか酸っぱいのはどうしてだ？そんなものは入れてないぞ（笑）。

　30分ほど休んだ後、今度は母親を連れて園芸ショップへ。レンガ模様のプラスチック柵やら、殺虫剤やら、除草剤などを買い込む。帰宅後、これらの荷物を自宅へ運び込んだ後、今度はある物件のゴミ出し。これがまた大変な仕事でゴミ袋の大きな奴が8袋もある。ひいひい運びだした。一段落ついてから事務所へ戻って日記つけやネットのチェック。それから40分のウォーキングを済ませたら、ああ、もう6時だよ。さらに近所のスーパーへ食材やら歯磨き粉の買出しをしたので、帰宅したのが午後7時。もう休み終わっちゃったじゃん！

　夕食はマグロとシイラの刺身。どちらも脂が乗っていて、頗る美味である。うひゃあ、この脂をビールや日本酒で洗い流しながら食べられたらと思うけれども、今の私は麦茶しか飲めぬ。残念無念、江戸の敵を長崎で、であるが（訳が分からない）、仕方のないことである。それからゴハン一膳をウマウマの豚汁で食べた。〆のコーヒーは如例。

　余談ながらこれまで麦茶を買っていたスーパー、今まで2リットル185円だったのがいきなり320円になりやがった。ならば多少不味くても他のメーカーの麦茶をと思ったのだが、そちらも高くなっている。うわあ、これは俺に麦茶を飲まさないという「麦茶駄目駄目団」の陰謀だ。私は毎日の飲酒欲望を辛うじて麦茶で抑えているのだ。その麦茶がなければ、私はビールをがばがば飲むしかない。これは私をアル中にして中島らものごとく泥酔させて階段から転げ落ちさせようとしているのである。恐るべき、「麦茶駄目駄目団！」

　その後自室にて昨晩ハイビジョン録画した『エイリアン　2』を見てみる。ううむ、スラコのツヤや明るい場面での見通しの良さ、エイリアンクィーンの禍々しさなど、確かにハイビジョンのアドヴァンテージは感じられるものの、いかんせん、黒い部分にやたらノイズが乗ってしまっている。テレシネでフィルムの粒子が強く現れたのかもしれないがこれはちょっと興ざめだな。後、BSHIのマークが右上にずーっと見えているのがなんとも目障り。これ、『エイリアン』ではシネスコの枠外だったんだよ。

　このマーク、なんとか消すことができないものか。ちょっと調べてみよう。

　それからCS部屋にて録画しておいた小林旭の『九人の死刑囚』を見る。死刑囚が一人一人処刑されていくその様が印象的。ただ、小林旭が控訴を断って自ら死刑の道を選んだ動機などが不明快でわかりにくい。後半で彼が仲間と語らって脱走を図るのだから、ますます混乱させられてしまうのだ。

　終ってから自室に戻り、テレビをだらっと見る。午前2時20分、ハイビジョンの『クレしん　ハイグレ魔王』の録画スィッチを入れた後ベッドに入って就寝。

　10月14日（木）　パレスチナ学園
　時節柄こんな駄洒落はマズイかな。ワゴン車で男女七人が練炭を使って集団自殺。またぞろインターネットで知り合っただの、インターネットはいかんだの、インターネットに関わるとろくなことがないだの、いろいろ言われているようであるが、何、インターネットがなくっても自殺する奴ァ自殺しますがね。それよりこの事件で考えついたこと。練炭に火をつけて、車内に一酸化炭素が充満するまでの間、死への恐怖を抑えるために酒を飲む。いや、泥酔しているうちに死ねればいいと考えてがぶがぶ飲むとする。そんなに飲むのだから、つまみだって必要、練炭があるのだから、ついでに焼いちゃえということで焼鳥、串焼きなどが宜しいですな。こういうのを齧りつつ酒を飲み、ぐでんぐでんになって意識を失い、そのまま望通りに酸欠死。しかしはたからみるととても覚悟の自殺には見えぬ。どうみたって、車内で酒盛りしていたグループが練炭の取扱を誤まって死んだという事故、それも相当間抜けな事故に見えてしまう。これだったらしごく楽に死ねるかもしれないが、死後の評判がちょっと悪くなるのが痛し痒しか。

　私には出張、旅行でホテルに泊まる時、部屋に入るなりざっと見回して、どうやったら首吊りができるか考える癖がある（笑）。いや、いつかやってやろうというつもりはこれっぽっちもなくて、一種の思考実験なのでありますな。この場合、誰にでも思いつきそうなのが浴室のシャワーカーテンのレールなのだが、これは意外ともろいものであり、私の体重に耐えられぬおそれがある。ロープを引っ掛けて、それと体重をかけたら、あっという間にぐにゃり、死ねぬどころかホテルから弁償を要求されかねない。次に良さそうなのは入口のドアノブである。これは実例もあることだし（笑）カーテンレールよりはよほど実際的である。しかし、死体の発見時ということを考えると、これもあまりカッコいいものではあるまい。「あの○○○号室のお客さん、チェックアウトしにこないよ、お前、ちょっと見てこいよ」と言われた若手のクラークが合鍵がちゃがちゃ言わせて部屋の鍵をあけますな。そうしてドアを開けようとすると、何かひっかかるものがある。「ん、なんだ、これは、どっこらせい」ぐいぐいドアを押すクラーク。その途端、首とドアノブに掛かっていたロープなり、浴衣の紐が負担に耐え切れなくなってぶちっ。私の死体は支えを失って顔面から床に突っ込むことになる。これではドリフタ−ズのコントだ。

　せっかく首吊りをするのだから、やっぱりぶらーんとぶら下がる絵が欲しい。部屋にうっかり入ってきた掃除のおばさんが、なぜかかすかにゆらりゆらり揺れている死体を見つけて「ぎゃっ」と叫んで取り乱す、そうした場面が好ましいのである。だから惜しいけれどもドアノブは却下。引き続きこの問題については考察を重ねていくつもりだ。

　NASAのスペースシャトルにウンコ大学物理学部出身の宇宙飛行士、オスマン・ヤワベンが搭乗することになった。彼の任務はE・S　糞尿スペシャリスト（excrement　specialist）であると仕事。午前中、簡易裁判所に出向き、代理許可書の提出。これを済ませて午前11時半帰社。昼飯は冷凍うどんの納豆・キムチ、ぶっかけうどんである。これに博多万能ねぎの刻みをたっぷり入れて食べると美味いのなんの。5秒ほどで平らげてしまう。この美味さなら、毎日これでも僕はかまやしないよと叫んだのであった。最も、納豆・キムチ、博多万能ねぎの口臭三国連合だから、食後の歯磨きは必須でありますが。

　管理物件の見回り。ある物件でコンビニの袋にぱんぱんに詰められたゴミが4袋、散らばっていて呆れる。どんな低脳人間がこんなことをするのかと喚き散らすが、畢竟、袋に詰め込んであるだけまだマシですな（笑）。この前みたいにカレーヌードルのくっさい汁を駐車場に撒き散らされるよりは数段良い。午後3時頃帰社。明日の準備やら、催促やら。

　夕食はハマチ・カツオの刺身、キャベツ・ワカメ・ジャコのサラダ、出来合いのハンバーグにミックスヴェジタブルの付け合せ。ああ、酒飲みたいと呟きつつ、麦茶をがぶがぶ。このところ急速に気温が低下したので、この間までほどビールに対する欲求は感じられぬが、その分、ここで冷酒を・・・とか思ってしまうのだ（笑）。ゴハン一膳をハンバーグで食って仕上げとし、〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて久しぶりにレンタルDVD『ルーニ−・チューンズ』を大画面再生。DVD、やはり画質はハイビジョンに比べると、ぜんぜん駄目。奥行き感がまったく出ず、発色もくすんでいる。その分ドルビーデジタルのキレが良くって音質はこちらの勝ち、かな。映画自体の出来は今ひとつ、にぎやかさは買うけれども、それが上手く笑いの部分を引き立てていないのが残念。トリフィドやローマン、惑星Xから来た宇宙人などの登場は嬉しいが、結局それだけの映画であった。

　シャワーを浴びて、NHK　BSハイビジョンで、『ヒート』を録画。私はその間CA部屋にて録画しておいた『風速75米』を見る。銀座に大ネオンを作ろうと奮闘する建設会社、ネオンが台風に弱いのではないかと危惧する新聞記者、建設会社を乗っ取ろうとする悪徳業者の三者が入り混じってラストの台風襲来に繋がっていくのだが、いかんせん構成が弱い。悪徳業者は殺し屋をやとって建設会社の社長を謀殺したりするのだが、ストーリーの流れでいえばそんなことはまったく必要ないのだ（笑）。結局台風でネオンが倒壊、今まで悪徳業者を糾弾する立場にいた新聞記者（宇津井健）が突然、「これは天災ではなく、人災なのだ」と叫ぶのも訳が分からない。つまりは悪徳業者と台風、どちらに重きをおくべきかというポイントがずれてしまっているのだな。

　終了後自室に戻ってだらだらテレビ。午前2時半に『クレしん　雲黒斎』HV版の録画を開始して、寝る。

　10月15日（金）　モスマン・トルコ
　飛ぶ人多し。携帯を変えました。ぴんでんさんが新しい携帯、恐ろしく多機能・高性能で、なんとかいうアメリカのスパイ衛星とダイレクトリンクできるらしい、を買ったのでそのお古を譲って貰ったのであるって貧乏くせぇなあ、我ながら（笑）。めでたく名義変更も済んだので旧携帯からせっせと電話番号を移植しているのだが、この作業が単調ながらなかなか面白い。ええ、○○って、誰だ、思案投げ首をした挙句、あ、この人は4年前に管理物件に入居していて、あれのメンテナンスの時に電話番号を聞いておいていたんだっけ。あ、こいつは、ああ、貴様、この間のアミーゴス公演の時に、チケットをパパの会社の従業員に買わせればいいんでしょうと暴言を吐きやがったので追放した奴だ。今だうっかりして、メモリーを消していなかったのだ。ああ、むかむかむかむか私は思い出し怒りに身を震わせる。こいつは、「僕にまかせればチケットばんばん売りますよ」などといっておきながら実質売れたのがパパ・ママ・自分の三枚だけ。呆れてAIQから追い出し、チケットも取り返したら、速攻でパパから電話が掛かってきて「こういう場合、チケット返すなら倍返しですよ」と言いやがったという親子二代に渡っての大馬鹿、その後、こいつは公演当日にパパ・ママ三人連れで現れたという、ええ、皆さん、世間にはこういう奴もいるのです。ちょっと事情が分かりにくいかもしれませんが、これはあんまりこと細かいところまで明らかにするとまずいということでどうか勘弁してくださいな。

　本日は間違っても酒を飲んではいけない。寝てもいけない。何しろ、午後12時半からシティボーイズのハイビジョンライブ、その後、午前2時50分から『クレしん　ヘンダ−ランド』と『暗黒タマタマ』をハイビジョンで放送するのだ。長いD-VHSテープが手元にないので、って、近くに売ってないんだよ（笑）、『ヘンダ−ランド』の終了に合わせて手動でテープを交換してやらねばならぬ。この交換時間が午前4時30分という・・・。ほとんど徹夜に近いですな。

　ウンコ大学発の宇宙飛行士、E・S　糞尿スペシャリスト（excrement　specialist）　オスマン・ゲリベンの任務はスペースシャトル内で宇宙飛行士たちの糞尿をできるかぎり再利用する方法の確立である。そのためには糞尿を出来得る限り集めなければならないので、オスマンは他の宇宙飛行士たちの排泄に立会い、「しっかり最期までひり出すのことよ」と指導するのであった。この指導があまりにも厳しく、便秘になる宇宙飛行士が続出したというと仕事。

　午前9時出社。いろいろ準備を整えて、午前10時には簡易裁判所へ。しばらくまって午前11時から少額訴訟審理の開始と思ったら・・・。なんと、信じ難いことに法廷呼び出し日を1ヶ月間違えていたのだ（大爆笑）。それも自分で気がつきゃたいしたことはなかったのに、わざわざ担当書記官に会って、そこで指摘されたという恥ずかしさ。書記官は私の示した呼び出し状を見るなり、微妙な表情で「あの、これ11月15日になっているんですけど」書記官は明らかに「あんた、馬鹿かね」と思っていた。「昼ゴハンの時に良い話題になるわね」と思っていた。「フツー、こんな間抜けな勘違いしないわよ」と思っていた。おまけに、書記官は妙齢の女性、だから、なおさら恥ずかしかったのだ。ああ、穴があったら入りたいというか、ボーリングの機械を持ってきて、裁判所の駐車場に設置、直ちに掘削を開始、途中で温泉などに行き当たったらやり直してまた掘削、千メートルの超深度に達したら、わが身を放り込んで今まで掘り出した泥濘で蓋をして欲しいと切実に思ったのだ。

　私は恥ずかしさのあまり、「まいっちんぐ〜」と叫びつつ走り出した。そのままどどどーっと走りつづけて、自宅に戻り、すぐさまベッドに潜り込んで大いに泣き喚いたのであった。あ、しまった、車を裁判所の駐車場に置いたままだ。

　昼飯はあんなことがあったのだから、ちょっと食わねばやりきれぬ。水樹のラーメンとする。これをずるずる平らげて、管理物件の見回り。午後2時過ぎに帰社。実を言うと、今日の裁判（と世界で私だけが思っていた）に備えて仕事を前倒しにして、後顧の憂いがないようにしていたので（笑）、とたんに暇になってしまったのである。じゃあ、この機会にということで、大橋近辺でドコモ・ヴォーダフォンの営業所を回り、旧携帯の解約と新携帯の新規申し込みを済ませた。事務所へ戻って案内1件。また一つ決まったのではないか。

　夕食はハマチ、マグロ、スズキの刺身、出来合いの鰯、かき揚げ天ぷら、豆腐とエビのコロッケ。そこそこに美味い夕食であるけれども、スズキがどてっと分厚く切ってあったのには驚いた。スズキくらい薄く切れよ（笑）。例によってビールは飲まず、麦茶をがぶがぶ。それからワカメ・油揚げ・玉ねぎの味噌汁、卵入りとコロッケでゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてレンタルDVDの『ヒューマン・キャッチャー』、あのぶくぶくと水太りしたような薄いホラー、『ジーパーズ・クリ−パーズ』の続編だというのであまり期待していなかったのだが、化け物クリ−パーを除いては前作との関連はほとんどなし。このクリ−パーがわっさわっさと羽ばたきながら、立ち往生させたスクールバスの高校生たちを次々に殺していく。この身も蓋もない殺伐としたプロット、ホラーであればこれが許されるのである（笑）。これに息子を殺された牧場主のおっさんが、でっかい槍をトラックに据え付けてクリ−パーと戦うのだから、面白くならないはずがない。見ていてこれだけ胸がすっきりするホラーも珍しいのではないか。

　しかし、その爽快さとは裏腹に数多く出てくるキャラクターはみな没個性的であり、ストーリーの流れに何ら関与しないのにびっくり。劇中、クリ−パーがバスの窓の張り付いて舌なめずりをしながらつぎの犠牲者を見繕うというシーンもあるのだが、この仕掛けも中途半端。とにかく誰が襲われて誰が生き残るというテーマが生きていないのである。

　シャワーを浴びてから今度はCS部屋にて録画しておいた小林旭『ニ連銃の哲』を見る。タイトルとは裏腹に北海に生きる寂寞とした人間模様を上手く救い上げた好編。ただ、南田洋子が一人二役で姉妹を演じるのにはちょっと無理があるのではないかと思いました。あれで小林が二人の関係を疑わないわけがありませんからな。

　自室へ戻って、「シティボーイズ　ライブ　駄目な人がめざしを持って行進中」を大画面で見る。素晴らしい画質でこれならばわざわざ高いチケット買ってライブに行く必要がありませんなと自分で今までの人生を否定するようなことを考えてしまった（笑）。NTSCではとうてい表現し得ない、舞台の空気感というものが確かに感じられたのである。

　この辺でもう眠くって眠くって仕方ないの（笑）。しかし、午前四時半まではなんとかして起きていなくちゃならないってんで、録画しておいた「ぐるぐるナィンティナイン」とか「タモリ倶楽部」を見ながら必死になって耐える。目覚ましまで持ち込んで、絶対寝過ごしてはならないともうろうとする頭で考える。ついに午前四時半、私はとっととテープを取り替えて、録画スィッチオン。ベッドに直行してぐーぐー寝たのであった。

　10月16日（土）　『ドクター・フー　高橋お伝』
　ダレクを色仕掛けで。昨晩の食卓での出来事。母親の話。「見合いの話が来たんだけれど、相手が28だったんだよ。それでウチの息子は当年とって40ですがよございましょうかって聞いたら、紹介の人は、あらあ、40なんですか、（私を）お見かけしたところ、35、6にしかみえなかったもので、ほほほほ、それは失礼しましたって駄目になっちゃった」母親は私を睨んで「あんたがね、歳相応の見かけをしてないからこんなことになるんだ」お母様、それはあまりにもヒドうございます。

　ハイビジョンで録画した『クレヨンしんちゃん、ヘンダ−ランドの大冒険』の画質が非常に宜しい。鮮明かつDVDとは比べ物にならないほどの奥行き感。最も、この奥行き感のせいでセルの厚みまで分かってしまい、しんのすけたちが切り絵のように見えてしまうのだった。なんだか「サウスパーク」みたいである（笑）。また音質はドルビーサラウンドなのだけれども、分離感が素晴らしく、リアもステレオのように聞こえるのが素敵。ようやくAVアンプのDTS　ネオ6モードがその真価を発揮し始めたということか。

　ウンコ大学では近頃こんな噂が流れている。「アポロ月着陸はアメリカの陰謀だった！」ウンコ大学にもS先生のような人がいたのかと思いきや、この噂ではアメリカが月に大糞尿タンクを秘密裏に建設し、世界の糞尿を一人占めしていることになっているのだったと仕事。眠い（笑）、3時間半睡眠はさすがに応える。頭痛がひどいし、なにやらふらつくし。ひいひい言いながら仕事をする羽目となった。ああ、こんな時、大容量のハイビジョン録画可能なHDDレコーダーがあればこんな苦労をしなくても済むのにな。まとめて録画して後からD-VHSにムーブしてやればいいんだけどなあ。誰か、「おう、エロ、お前貧乏で可哀相だから、これやるわ」ってくれないかなあ。くれないだろうなあ。

　昼飯は冷凍うどんの納豆ぶっかけ。その後管理物件の見回り。また不正に出されているゴミがあり、しかも清涼飲料水のアルミボトル入り。私はいったんそのゴミ袋をあばき、中に入っているボトルを取り出して再び袋詰にするという作業を余儀なくされたのであった。今度こんなことしやがったら腹に穴開けるぞと本気で思った（笑）。午後3時過ぎに帰社し、受け取り仕事。退去予定が入って、その件で業者さんと打ち合わせ。午後7時過ぎから物件の案内。今度こそ決まる、か？

　夕食はハマチの刺身、崎陽軒の真空パックシューマイ、カレー。今日はお酒を飲んでも良い日。私はコンビニからわざわざ買って来たキリンの芳醇だらいうビールの栓をぷしゅっ、そのままラッパ飲みでぐびぐびぐびびびび。あまりの美味さに「けぴぴぴぴー」と奇声を発す。後はシューマイを摘んでは「けぴぴぴぴー」、ハマチ刺しを摘んでは「けぴぴぴぴー」、俺は化け物か。結局二本飲んでしまいました。カレー一皿で仕上げをして、〆のコーヒーは如例。

　その後自室に上がってハイビジョン三昧。録画した『ヒート』、『クレしん』、『ロボコップ』などを見てみる。うーん、どれも美麗、秀麗、綺麗のうつくし三段活用だ（笑）。あー、これは今私が適当に考えたもので、間違っても試験には出ません。どうぞご注意を。もうこれだけで私は十二分以上に幸せだ。午後8時まで見て、それからDVDの『ミミック　3』に切り替える。

　『ミミック　3』、『ホームアローン　4』、『ターミネ−ター　3』に並ぶ、へ、続編作ってたの、ちーっとも知らなかった映画であるが（笑）、やはり街角に佇む“ユダの血統”の不気味悪さは筆舌に尽くし難し。なかなか楽しめた。しかし、いかんせん70分という上映時間は短すぎてランス・ヘンリクセンがどういう立場の人間なのか今ひとつ分からなかったし、主人公の病気についても不明快に過ぎる。もうちょっと説明してやらないと主人公がただの臆病ものに見えてしまうぞ（笑）。またヒッチコックの『裏窓』リスペクトは良く分かるのだけれども、これはちょっとやりすぎです。

　シャワーを浴びてまたお酒。録画しておいたくっだらねー番組をちらちら見ながら、へれへれと酔う。午前一時ごろ、前夜の睡眠不足もあって、泥のように眠り込んだ。

　10月17日（日）　「コクトーの拳」
　ええ、コクトーが自ら映画化？テレビについての思い出。あれは何年前のことだったでしょうか。それまで自宅近くのテレビ塔より送信されていたテレビ電波が、発信元が突然はるか遠くの百道に変わってしまったのでございます。当然、今までのアンテナでは映らなくなってしまうということで、福岡市より（ま、ようするにどこかの公共機関なのでしょう）無償で新アンテナが支給され取り付けまでやってくれたのでございます。ここまでの対応はそりゃあ、素晴らしかった、しかし、ここからがいけない。支給されたアンテナ、素人目にも安っぽくちゃちなもの。そしてその危惧は見事に当って、つぎの台風であっという間に吹き飛ばされてしまいました（笑）。頭にきた私は「お前、馬鹿いっちゃならねえだ、そんなんアンテナ取り付け直すのが筋だべ、そのアンテナも前みたいにちゃちじゃならねえ、ぶっとい奴にしてもらおうでねえか」と当該機関に電話を入れて、2ヶ月後にめでたく新アンテナが取り付けられたのですが、その間テレビはUHFの日本テレビ（本当はFBSというのですが、他地方の方にも違和感なく読んで頂けるようにしました）とテレビ東京しか映らなかったという・・・（笑）。来る日も、来る日も日テレ、「世界丸見えテレビ特捜部」とか「踊る！さんま御殿」とか「何でも鑑定団」とか「テレビチャンピオン」とかそういうのばっかり見る羽目になったのでございます。最も、この視聴環境であまり不自由を感じなかったのは私としても意外でございましたが。

　ハイビジョン覚え書き。ネットの情報のごとく、S-VHSテープでD-VHSとなんら変わることのない、HV、5.1チャンネル音声の記録ができる。S-VHS120分テープの値段は10本パックを買っておおよそ一本230円。D-VHSの三分の一の値段なのである。だったら現在使っているD-VHSの120分以上のテープもS-VHSにすればいいじゃんと思ったのだが、あにはからんや、S-VHSで経済的なのは120分テープのみ。140分、160分テープは驚いたことに、D-VHSよりも割高になるのであった。

　ウンコ大学のアメリカウンコ陰謀の噂は止まるところを知らず、ついには冷戦華やかなりしころ、米ソがその保有量を争っていた弾道ミサイル群には糞尿弾頭が装着されていたのだという者まで現れた。米ソが一旦先端を開いていたら糞尿弾頭つきミサイルが雨霰と飛び交う糞尿戦争になっていただろうと言うのだと仕事。午前中、昨日案内をした方が再訪問。今度は家族の方を連れてこられたのである。ということはかなり本気度が高そう、よし、絶対この人に入居してもらうぞ。

　昼飯は例によって冷凍うどんの納豆ぶっかけ。それから管理物件の見回り、ついでにヤマダ電器によってハイビジョン録画用S-VHSテープ10本パックを買ってくる。午後2時半に帰社。火曜日に出す予定の物件案内シート原版を作成。この作業をあと何回続けねばならないだろうか。そうこうしているうちに入居者から、来月で退去しますからという電話あり。がっかりするが、ここは2DKなので、ワンルームよりは苦労せずに済むだろう、済むよね、済んでください。

　夕食は出来合いの中華風手羽揚げ、マグロの刺身、カツオのタタキ、キャベツの千切りがたっぷり。ビールは飲まずに麦茶でこれらのオカズを摘む。後はゴハン一膳をマグロの刺身で食って、はいおしまい。〆のコーヒーは如例。

　その後自室に上がってハイビジョン三昧、まずは昼間録画しておいた『サラマンダ−』、うひゃあ、なんという高画質であろう。ハイコントラストできりりと締め上げられたような、そう、これは魚で言うならば初鰹のような清純なる画質だ。黒もこれまでにない沈みようで、これは劇場を完全に越えている。途中まで見て午後8時から本放送の『マトリックス　リドーデッド』に切り替えた。こちらもすこぶるつきの高画質。解像度の高さがひときわ印象的で、ザイオン内部のディティールの細かさはほとんど狂気だ（笑）。その分、この高画質は女優さんに厳しくて、ああ、トリニティ、ただのおばさんだよ、それじゃ。

　映画としての印象は初見時と変わらず。とにかく話がまだるっこしい。あのモーフィアス先生の演説から、やりたくって、やりたくって仕方のなかったネオとトリニティが「辛抱たまらんごとあるバイ、トリニティ、今夜は三度するバイ」「なんばいいよっとね、最低四度にきまっとろうが」とベッドイン。やっている間、ザイオンの住人がインファント島の住民宜しく踊り狂っているシーンとか、長くって長くっていやになる。あの水増し感覚がイヤで俺はこの作品に嵌れなかったのだ。

　終了後、『トレインスポッティング』のタイマー録画準備をしてからシャワー。CS部屋にて、録画しておいた『男の紋章　喧嘩街道』を見る。ようやく正式に二つの組の跡目を勤めることになった高橋秀樹だが、それでもやっぱり「男を磨く修行」に出る（笑）。シリーズのルーティンを可も不可もなく無難に繰り返しているだけという感じが強く、新味がまるでなかったのは残念。

　終了後自室へ戻って録画しておいた「踊る！さんま御殿」などを見て（加藤和也ってまだ33歳なんだね、これは驚いた）、午前2時半就寝。
　

　10月18日（月）　インベーダー夫人
　地球を侵略して地球人の靴を奪うのじゃ。平成17年1月26日　「川口弘探検隊シリーズ」DVDボックスが発売される（笑）。収録される内容は未確認生物編と称して「巨大怪蛇ゴーグ」「原始猿人バーゴン」「魔獣バラナーゴ」「怪鳥ギャロン」「古代恐竜魚ガ−ギラス」　DVD三枚組で予価10,710円。さらにこの本編に得点として川口隊長の探検隊ユニフォーム（笑）がついた初回限定版が13,650円。またそれぞれのエピソードが単品として発売される予定もある。この場合のお値段は一枚3,570円。各ディスクが片面一層というのはちょっとショボイけれども、ガーゴンやガーギラスのトレーディングカード（笑）がついてくるのだ。これは買わずにはいられないではないか。

　デジタルハイビジョンを視聴するための初期費用をざっと上げてみる。まず、一般的なBSチューナーを用いて受信する場合。当然ながらBS・CS・地上チューナーとアンテナが必要となる。アンテナ工事費を含めてこれらがざっと6万円くらいか。またNHK（衛星カラー契約　約2,300円）、WOWOW（デジタル契約2,500円）の受信料も毎月掛かってくることになる。うーん、こうして列記してみると意外に物入りだなあ（笑）。後は最低限ハイビジョン対応テレビが必要となるが、これが凡そ10万円くらいか（近所のヤマダ電器調べ　もっと安いものもあるであろう）。

　これがケーブルテレビによる受信ならばどうなるか。ケーブルテレビならばBSチューナー、アンテナは必要ない。キャンペーンを利用すれば工事費だって無料だ（キャンペーン期間中でなければ9,000円ぐらいか）。貸し出されるセットトップボックスも地上波デジタルにだって対応している。これから買い換える必要などないのである。おお、これはBSチューナー受信と比べて大いに割安ではないか。ところがどっこいぎっちょんちょん、その分、毎月の視聴費がケッコウかかるという・・・（笑）。デジタル契約が5,229円、それにWOWOW（約2,000円）、NHK受信料（約2,300円）を加えると、毎月9,500円も掛かってしまうのである。CATVには悪天候に強く、この値段でケーブルの基本チャンネル、チャンネルNECOや日本映画専門チャンネル、スター・チャンネル、フォックスチャンネルも楽しめるという利点があるものの、ハイビジョン映画だけを見たい向きにはちょっと不向きかもしれない。ましてやBSチューナー受信ではNHKを見ないという選択もできるのだから、その場合、毎月の支払額にさらに差が出てしまうのである。

　このように一長一短ある両方式、画質や音質のクォリティにほとんど変わらず、どっちを選ぶのか悩ましい選択となることであろう。私としては「ハイビジョン映画」を楽しむという観点からBSチューナー受信をお勧めしたいところであるが（笑）、台風が多い地域だと衛星アンテナのメンテナンスも大変だろうし、ま、このへんは読んだあなたにお任せします。

　ウンコ大学で流行っているアメリカ、ウンコ陰謀論、ついにはこれを略してウン謀論だといい始めた人物がいた。誰あろう、ウンコ大学学長であると仕事。なかなか良い天気、暑くも寒くもないちょうどいい気温、蝶々がひらひら、ひばりがぴーひゃらら（ひばりはそんな鳴き方しないだろう）。うきうきして（別に良いことがあるわけでもないですが）出社。昨日案内したところから連絡あり、入居決定とのこと。はい、月曜の朝っぱらからごきげんとなります（笑）。

　午前12時過ぎ、病院へ。血圧の薬の受け取りと3ヶ月にいっぺんの血液検査のためである。これに一時間ほど要す。終ってから一旦帰宅、インスタントラーメン、「うまかっちゃん　辛子高菜風味」万能ねぎのせで昼食をとる。その後管理物件の見回り、今日は残されたゴミがなく重畳至極。買い物などして午後2時に帰社。ちゃっちゃと書類作りして午後3時半より業者来訪。管球のちょっとした工事。業者の準備不足もあり、最期まで終わらなかった（笑）。もっとも大して影響のあることではないから、「じゃ後日、よろしくお願いしますよ」と爽やかに言った俺であった。

　夕食は鯵の塩焼き、大根おろし、ピーマンときのこの炒め物、味ゴハン。近代日本の夕食とはとても思えぬメニューだ（笑）。こういうの、嫌いではないけれども、最近こんなのばっかりなので、たまには派手に天ぷらとか、すき焼きとか、食べさせてくださいよって、我が家の派手の基準はそこかい。ビールはなし。味ゴハン一膳食べて〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルDVDで待望の『キルビル　2』を見る。前半、最低の死に方のオンパレードに大笑い。生き埋めにされるユマ・サーマン（脱出するけど）、世界最強毒蛇のブラックマンバに顔面を噛まれて悶絶死するマイケル・マドセン、残った片目をユマ・サーマンにぶッちぎられて「でだだだだ、むばばば」と痙攣するダリル・ハンナ。BGMも70年代風（やたらにレンジがせまくかさかさした音質）になって、兄ィ、2でもやっぱりこれですかいと私は大喜び。その分、後半のデビット・キャラダインとの絡みが長すぎた印象で、「アメコミヒーロー」に対する屈折した思いは分かったから、とっとと話を勧めてくださいと思ったことよ。

　シャワーを浴びて一休み。午前11時50ぐらいから輸入DVDの『宇宙船の襲来』（『 I Married a Monster from Outer Space』1958年）を大画面再生。ここはアメリカ　ノリスビルの町。結婚を明日に控えたビル・ファレル（トム・タイロン）は町の酒場で悪友のテッド（チャック・ワシル）、サム・ベンソン（アラン・デクスター）たちと祝い酒に明け暮れております。いいかげん酔っ払ったビル、「うい、ひっく、おらぁ、花嫁さんにあってくるど」仲間の「結婚前日に花嫁と会うのは縁起が悪いよ」「馬鹿、放っといてやれ、やりたいんだよ、あいつは」という声に送られて車に乗り込みます。ぴゅーっと走り出したのですが、前方道路に寝転がっている人影、といってもあからさまな人形ですが（笑）、を発見。急停車します。「どうしたんらろ、おっさん、こんなとこで寝てたら風邪ひくろ」車を降りたビルを待っていたのは出た、世にも恐ろしげな怪物。円い口にうにょうにょと延びた管が恐ろしい。しかもひかひかと点滅しています。ひっと立ちすくんだビル、むやむやと怪しい煙に取り巻かれ消えてしまったのでありました。

　翌日、結婚式会場でなかなかやってこないビルを心配する花嫁のマージ（グロリア・タルボット）。おろおろするサムやテッドに「あんたたち、昨日ビルに何飲ませたのよ！」「いや、そんな、ワインとビールだけだよ」ってSF映画の会話じゃありません。よもや結婚式も中止かと思われたその時、ようやくビルが現れます。「ビル！」と歓喜の叫びを上げたマージ、ぴょんと彼に飛びついて、ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。そのあまりにも激しいキスにマージのママ（マリー・トレーン）が「あんたたち、まだ結婚してないんだから、ちょっと早すぎるわよ」やっぱりSF映画の会話じゃありません（笑）。

　はい、結婚式です。感激のあまりビルが指輪をマージの指にはめることを忘れてしまっています。神父さん、ビルに目配せして、右手の人差し指と親指でわっかを作り左手の指を通す仕草。ビル、びっくりして、思わず「神父さん、神父さん、そりゃ早過ぎます」実際の映画にはこんな場面はありません、念のため。

　車でハネムーンに出かけるビルとマージ。しかし、マージは早くも彼の奇妙な振る舞いに気がつきます。ビルは車のライトをつけていなかったのです。おかげで他の車と危うく衝突しそうになる有様。ようやくホテルについて寛ぐ二人でしたが、外を見ていたビルの顔に稲光が当ると、ばーん、人間の顔の下からあの怪物が現れたではありませんか。夫が何時の間にか異形の怪物になっているなどつゆ知らぬマージ、ベッドに入ってめでたく貫通。

　一年が過ぎました。早いですな、映画ってのはこういう時は便利ですな。早くも結婚生活に飽きたかマージ、「夫は変わってしまいました。私が愛した人とはまるで別人です」ってな手紙を書いております。そうこうしているうちに、だんだんと進行するモンスターの侵略作戦。今日も今日とて酒場で飲んでいたサム、帰り道でキモチ悪くなってしまい、物陰でおぇーっ。わ、モンスターだ、怯えるサム、ビルのときと同じく怪しの煙に取り巻かれて消えてしまうのでした。でもサム、モンスター、ああ、もう宇宙人と呼んでしまいましょうか、に乗っ取られたとたんに、結婚が決まるという・・・、モテないオタク、結婚できないオタクはこの宇宙人に体を乗っ取られるがよろしい。

　マージの心配ごとがもうひとつ。彼女は子供を切望していたのに、結婚記念日の今日になっても妊娠の徴候がなかったからです。そこで彼女は懇意のウェイン先生（ケン・リンチ）の診察を受けるのですが、何の異常もなし。「今度はビルを連れていらっしゃい。問題は彼の方にあるのかもしれないからね」とウェイン先生。マージは複雑な表情で病院を出るのでした。しかし、何はともあれ、今日は結婚記念日、お祝いしなくちゃいけません。彼女は帰途ペットショップに寄って犬を求めます。結婚記念日のプレゼントとしゃれ込んだのでありました。しかし、このプレゼント、ビルに会うなり、吠える、唸る、歯をむき出すの犬三段活用。仕方なく地下室に繋ぐことになったのですが、あ、ビル、地下室に下りていって犬絞め殺しちゃった。ひ、ひどい。「どうしたの」と驚いて尋ねるマージに「いや、首輪がきつ過ぎて首が絞まっちゃったんだな」こんな言い訳聞いたことないぞ（笑）。おまけに折角の結婚記念日が台なし。

　マージはおそるおそるウェイン先生の提案を切り出します。「ビル、ウェイン先生が診察してみたいって言っているのよ。お願い、一度でいいから行って来て下さらないかしら」ビルは笑顔で「ああ、いいよ」と答えるのですが、内心かなりむっとしたらしくあれあれ、卓上ライターを握りつぶしちゃった。この後、サムが来て、ビルと顔をあわせてにやり、にやり。「ようご同輩」ってことなんでしょうな。それからまた攫われる人間、今度はオマワリさんです。

　いよいよ夫の正体を疑うようになったマージ。ある夜、ビルがふらふらと外に出て行くのに気づいて後をつけることになります。ビルはのんのんずいずいと歩いて森の中へ。そろそろとついていくマージ。彼女はあるものをみて仰天します。それはなんと着陸していた宇宙船だったのです。ビル＝宇宙人は宇宙船の側で立ち止まります。ふわふわと怪しの煙が彼の姿を包んだかとおもうと、ばーん、グロテスクな宇宙人がビルから分離したのであります。宇宙人は宇宙船の中へ。マージは取り残されたビルの体をゆすってみるのですが何の反応もありません。それどころかばたりと倒れたビル、その顔の上をゴキブリが這って・・・。「びわー」マージ、悲鳴を上げて逃げ出すのでした。

　マージはあの最初に登場した酒場に駆け込み、バーテンやいあわせた客に今見てきたことを訴えるのですが、当然のごとく誰も信じません。それどころか、ネグリジェにコート羽織っただけのマージにいやらしい視線を投げかけるのであります。マージ、絶望して、外へ走り出ます。そして、通り掛かったパトカーに助けを求めるのでした。マージは親しいコリンズ警視（ジョン・エルドリッジ）に自分が目撃したことをすべて話します。コリンズ警視、「すべてを信じることはできないが、これだけは分かるよ、君は何かを見たのだ」警視、ビルに怪しまれてはいけないとマージを帰宅させるのですが、稲光がぴかり光っておお、現れたのは宇宙人の顔。コリンズ警視もすでに宇宙人の一味となっていたのです。

　これからしばらく続く小騒動。あの酒場の客が、マージの姿を求めて家の周りをふらふら。もういっぺん、マージが夜中に出てきたら、さらって、ヤッてしまおうと企んでいたのですな（笑）。これを見つけたビルがテレパシーでびびび。たちまち警官が駆けつけてきて、もごもご言い分けする男を容赦なく射殺してしまいました。酒場で酒一杯を頼んで粘り、慣れぬ地球での任務について愚痴を垂れるビル、サム、他。「いつまでこんなことをやらなくちゃいけないんだ」「我々の科学者が生殖について研究している。もう少しの辛抱だ」この陰気な彼らに業を煮やしたバーテン、ビルに殴りかかるのですが、まるで効果なし。逆に拳を怪我してしまいます。ビルは冷たく「ほら、チップだ。これでバンドエイドでも買うんだな」

　酒場にいた売春婦、さあ、帰ろうかと外に出たところ、オモチャ屋のショーウィンドウで赤ん坊の人形を熱心に見ているレインコートの男を見つけます。放っておけばいいものを、好奇心に駆られた売春婦は「ねえ、あんた、どうしたのさ」と話し掛けるのですが、無視されます。「そんなもの見て、面白いの」無視。「ひょっとしたらあんたオタク？」無視。頭にきた女、「何よ、人を無視して、ええ、こっちを見なさいってば、やい、やさしくいっているうちにみなよ！」振り向いたその顔はおお、宇宙人。「びわーっ」と逃げ出す女を光線銃でびびびと蒸発させてしまいます。

　ピクニックに出かけたビルたち。あ、池でボートに乗っていたサムが水に落ちてしまいました。溺れたサムにウェイン先生が酸素吸入させるのですが、なんとしたことか、サムは死んでしまったのです。「なんだ、酸素を吸わせたら死んでしまったぞ」と呆然とするウェイン先生。どうやらこの宇宙人、酸素に弱いらしいって、だったら地球になんか来るなよ（笑）。

　マージはついに決心をします。この事件を他の地域に伝えなきゃ。しかし、ワシントンへの電話は繋がらず、町でFBIに電報を頼んだら、その係員も宇宙人で駄目。車で逃げようとしたけれども道路は封鎖されている。悄然として自宅へ戻ったマージに、ビル＝宇宙人がことの真相を語り始めるのでした。「我々はアンドロメダ星雲からやってきた。我らの太陽系はそりゃいいところだった。酒は美味いしねえちゃんは綺麗だ、わっわっわっわーだった。しかし、太陽が崩壊し始めたのだ。我々は宇宙船を作って逃げたのだが、その時の放射線で女が皆しんでしまったのだ。だから、我々は生殖の相手を見つけるべくこの星にやってきたのだ」愕然とするマージ。その顔にははっきりと「アタシ、こんなのにヤラレちゃったの」と書いてあります（笑）。思いっきり、「うわっ、キモ！」と思っています。

　なおも言葉を続けるビル。「我々の種族に愛という概念はなかった。女との関係もただ“生殖あるのみ”だった。しかし、私はこの星にきて、君と出会い、ようやく愛について理解できたのだ。私は君を愛している。だから、子供を作ろう、レッツ・メイク・ラブ・ナウ！」マージ、逃げ出しました（笑）。彼女はウェイン先生にすべてを話します。最初は信じられぬ面持ちのウェイン先生でしたが、マージが「このままだったら地球は侵略されます、私たち、あいつらの子供を生ませられるのです」と言い募ったのでやっと納得。テッドたちを連れて宇宙人退治に向かうのでした。先生、「よし私に考えがある」どんな考えがあるのかというと、犬を連れていくという・・・。英国貴族の狐狩りみたいですな、どうも。

　地球人一党はマージに聞いたとおり森の中へ。首尾よく宇宙船を発見します。そのとたん、宇宙船上部から突き出すアンテナ。みみみみとテレパシー電波が発信されてビルたちに急を知らせます。彼らは光線銃を手に森へ向かうのでした。また宇宙船からも宇宙人が出動。地球人たちはライフル、拳銃を乱射するのですが、まったく効果なし。「引け、町まで引くのだ」ウェイン先生が叫びます。地球人たち大ピーンチ、しかし彼らを救ったのは2頭の犬、シェパードでした。犬達はわんわん吠えながら宇宙人に襲い掛かり頭部の管を引きちぎってしまいます。ぶぶぶと異様な音をたてて絶命する宇宙人、わっ、気持ちわるい。結局犬に全部やられちゃいました。なんだか、オバＱみたいな宇宙人です。イキオイにのった地球人たちは宇宙船に突入、ついに捕らえられていた人々を発見するのでありました。宙吊りにされた彼らの体からはコードが延びて足元の怪しい機械に繋がれています。なんでも分かるウェイン先生（笑）、「むむ、この装置で人間の容貌・姿・記憶を送信しているのに違いない。この装置のおかげで彼らは人間に変身できるのだ」コードをぶつっと抜きます。すると、宇宙船を助けるべく急いでいたおまわりさん＝宇宙人がうっと倒れて、ぶぶぶぶ、溶けてしまいました。ぶつ、ぶぶぶ、ぶつ、ぶぶぶ、次々に倒れていく宇宙人たち、ビルも例外ではありません。最期に残ったコリンズ警視、「地球征服作戦失敗す。新たな目標を探されたし」と通信装置に喋ったところで、ぶつ、ぶぶぶぶ・・・。ついに宇宙人たちは全滅してしまったのです。

　助け出されたビルにすがりつく、マージ。「ああ、あなた」「ああ、お前」これはビル。彼らの背後でちゅどちゅどちゅどどどーん、宇宙船が爆発します。そして、宇宙空間地球へ向かっていた宇宙船隊が反転して去っていったところでエンドマーク。

　10月19日（火）　食う寝るところにセパタクロ
　セパタクロってのはとにかく元気の良いスポーツだな、だから、この子も元気な子供になるって、そういう訳だ。ハイビジョン　『サラマンダ−』、素晴らしかった。物凄く綺麗だった。ふと思いついてガンマ設定をユーザー設定の1、モノクロ映画用に切り替えてみたら、おお、画面がいっそうきりきりと引き締められ、スコットランドの陰鬱な荒野が吹いてくる風の匂いさえわかりそうな実感を伴い始めたではないか。その空を縦横無尽に飛びまくる、ドラゴンとあのドラゴンスレイヤーたち。正直に告白しよう。これを見ていた時の私は勃起せんばかりに興奮していました。大いに燃えていました。ここ五年で一番の燃え方と言っても過言ではありません。私は幸せでした、生きているうちにこんな環境で映画を見られるとは、ああ、神様有難う、ぼく、これからもっと良い子になります。1時間を過ぎたところでぶつりと切れた（笑）。

　私は思わず、「しどい、しどいよ、いとしいしとぉ〜」とゴクリのごとく泣き喚いたのであるが、詮もなし。それで再生が再会される訳もない。どうやら、タイマー録画の時間設定を間違えていたらしく、まさに痛恨の極み。これは酒飲んでうっかり録画するのを忘れてしまった「スタートレック　ネクストジェネレーション」の『浮遊機械都市ボーグ　パート2』以来の大後悔だ。とほほほほ。じゃあ、このつぎには絶対、間違いなくきちんと録画するぞと思ってみても、ええ、今公開されているWOWOW番組表（11月半ばまで）には再放映の予定が見当たらないのであった。うわーん。

　ウンコ大学のアメリカ糞尿陰謀論はますます奇怪な様相を呈してきた。ついに、ケネディ大統領の暗殺に月面大糞尿基地が関係しているのだというものまで現れた。ケネディは人類未来のために、この糞尿基地を国家間の思惑を越えた人類共通の施設にしようと考えた、だから暗殺されたのだと主張するのである、そんなことがあるかバカタレと仕事。また台風襲来の報。なんでも明日午前中に最接近するらしい。うんざりして、管理物件見回りの時に準備をしておかなければならないなと考える。それにしても前回台風で壊された自転車置き場の屋根、修理しておいて良かったなあ（笑）。

　昼飯は大根おろしを作って釜揚げうどん。冷蔵庫で眠っていた讃岐うどん（賞味期限が11月　どんなものが入っているんだか）を二玉茹で、どんぶりに茹で汁ごとうつし、大根おろし入りの熱いツユで頂くのである。薬味は博多万能ネギとおろしショウガ。うどんはぜんぜん駄目だが、駄目は駄目なりに食べられるのがこの調理法のいい所。それから管理物件の見回り。台風襲来に備えてあれこれ。

　午後2時帰社。新自社物件のやっかいな掃除事を済ませる。他に綺麗にしたいところがあるのだが、梨地仕上げなので、通常のやり方ではまったく通用しないのである。丈夫なはたきでも買ってくるしかないかな、こりゃ。この間、案内1件。さあ、これはどうだろうか。

　夕食は久々の派手メニュー（笑）、すき焼き。しかし昨今の天候事情により白菜が入荷していなかったとのこと。ちょっと寂しい鍋の陣容となったが、やっぱり肉は美味し。生卵2ヶを使ってざくざく食いまくった。ビールはなし。ゴハン一膳食って〆のコーヒーは如例。

　その後自室に上がってハイビジョン　『サラマンダ−』大画面再生。これが前述の理由で（笑）中断したので、仕方なしに輸入DVDのメキシコ版インディアナ・ジョーンズ（こちらのほうが古いのですが）『カリマン』（『Kaliman: El Hombre Incredible』 (1972)を見る。だれだ、おい、『カリマン』っていやらしいなあ、あぶねえなあといってにやにやしているのは。
　
　カリマン（ジェフ・クーパー）とは誰ぞ。彼はメキシコのコミックヒーローであります。メキシコなのに、白い全身タイツとマント、赤いターバンという目立たずにはいられない服装で助手の少年ソリン（ニノ・デル・アルコ）を連れて獅子奮迅東奔西走孤立無援の戦いを繰り広げ、悪を挫いて弱気を助ける、あ、これが男だ、カリマンだ。

　冒頭リオデジャネイロの空港に降り立つカリマンとソリン。二人はリオ・デ・ジャネイロで行われる心理学学会に出席することになっていたのです。カリマンはテレパシー能力を持っていて、学会でこの能力を役立てようとしていたのですな。彼らを迎えたのは心理学者、フェラール教授、教授の女秘書シャラマン、アシスタントのカバレード。フェラール教授の車でホテルまで送ってもらうことになります。到着したところで教授の口から明かされる複雑な事情、「実は心理学者のアバダン教授が首を切断されて殺されたのだ。しかも、その首は見つかっていないんだよ。シャマランはアバダン教授の妻で、今だその悲しみが癒えていないのだ。どうやら魔法・魔術を使うものどもが心理学学会の開催を阻止しようとしているみたいなのだよ」他にも二人の科学者が行方不明になっているのだそうです。心理学学会ってそんな大層なことですか（笑）。

　ちなみにシャマラン、中東の女性みたいにベールで顔を覆っております。彼女は「宗教的理由です」というのですが、なにやらベールの下に大いなる秘密が隠されているように思われてなりません。またソリンは「あんな露出の多い服なのに、顔だけ隠したってしょうがないじゃんねえ」などと子供らしからぬ生意気を言うのでありました。

　カリマンとソリンはとりあえず市内見物、海岸で寝そべっているビキニ美人をにやにや眺めたり、ロープウェイに乗ってみたり。途中、カリマンはソリンに囁きます。「おいたちゃ、つけられとるばい」確かに怪しい二人の男がいます。「用心ばしんしゃい、ソリン」でも何事もなくホテルに帰っちゃう（笑）。そうしてホテルの中庭で「トレーニングするたい」といってソリンと二人でカンフーの練習。うわ、ダサっ！翌朝ホテルのプールでシャマラン、教授、カバレードに会うカリマンとソリン。「カリマン、カバレードったらこんなに暑いのに手袋はめているよ」「うん、昨日もそげんやった、あいつは怪しか」またフェラール教授から事情説明。「いろんなことがあったので、他の科学者のキャンセルが相次ぎ、心理学学会の開催が危うくなっているのだ。カリマン、これが明日空港に着く科学者のリストだ、彼らを守ってやってくれ。ちなみに私の娘、クァリナはスイスに留学中だ」なんか不自然な喋りですが、本当にこうなのですから仕方ない。またカリマンはシャマランの読んでいた本を見て、「ルビアンコ教授の本、読みようとですな、彼は遺伝学の大家ですたい。アバダン教授は彼の愛弟子やったですもんね」不自然な喋りですが、本当にこうなのですから仕方がない。

　その夜、カリマンたちのホテルに刺客が訪れます。二人のメキシコ人と、おや、あれはカバレードではありませんか、一人のインディオ。インディオはカリマンの部屋のベランダに潜んでおります。下からカバレードは怪しい装置を使ってカリマンに催眠術をかけ始めるのです。インディオは良く分からないけれども別の装置でその催眠波を中継しているらしい。むわん、むわん、「カリマン、カリマン、降りてこい、降りてくるのだ」カリマンが部屋を出ると、カバレードはインディオに命令します。「飛び降りろ」インディオは素直に従いベランダから大ジャンプ。ぐしゃり、死にました。要するにこれは口封じということなんですかいの。それだったら、カリマン直接飛び降りさせた方が早いのではないか。一階に下りたところではっと気がつくカリマン。急いで部屋に戻るのですが､なんとしたことでしょうか、ソリンが攫われてしまっていたのです。置手紙に曰く「市の外れの墓地にソリンはいるぞ」って何時の間にそこまで運んだんだ（笑）。「はやく助けにこないと酸素がなくなって死ぬぞ」そりゃ、おおごとたい、墓地へ急ぐカリマンでした。

　カリマン、得意のテレパシーで見事廟堂に閉じ込められていたソリンを救い出すのですが、待ち伏せていたのがさっきのカバレードと子分のデブ。カリマンは二人を相手に戦い、見事待ち伏せを撃退するのでした。この時、隠れていたソリンをデブが襲おうとしたのですが、それを救ったのが、骸骨タイツを着た奇妙な人物。いくら墓場だからといって、なんでそんなのがおるんかいの。

　カリマン、デブを連れてホテルへ戻ります。ところがその後からついてきたのが、またもカバレード。彼の車のトランクをたまたま通り掛かったホテルのボーイが開けるとぎゃーっ、野獣のような唸り声とともにインディオが二人飛び出してきて、ボーイをどてぽきぐしゃ。何なんだ、こいつらは。一方、カリマンは教授たちの前でデブの尋問に取り掛かります。「カリマン、この男はオシだ。どうやって尋問するんだ」「テレパシーですたい、まかせときんしゃい！」ここに飛び込んできたのがカバレード。彼は脳に直接作用してその機能を停止させてしまうという光線銃でカリマンをびびび。カリマン、その光線からようやく逃れて反撃しようとするのですが、ここにさっきのインディオ二人が現れます。「ふっふっふ、カリマン」これはカバレード。「こいつらはゾンビだから、お前の攻撃は効かないぞ」さらに突然のフェラール教授の裏切り、彼は棒っきれでカリマンぼかっ。カリマン、昏倒します（大爆笑）。

　場面が変わっていきなりジャングルの中。なにやら研究室のようなものをジャングルに建設して怪しい研究をしている悪の大首領みたいな人が登場。名前をヒュウマノといいます。この人、クークラックスくらんのような頭巾をかぶって、但し赤色ですが、その上からサングラス、タモリかお前は（笑）。とにかくあやしい。そして彼にかしづく従者のパーフェクトゥ。この人はえははは、えはははと笑いながらミスをした下働きのインディオたちを容赦なく鞭打っております。もう一人、小人の女性アルバ。この三人組で『地獄の黙示録』のカーツ大佐みたいなことをやっている訳ですね。カリマンたちはここに連行されようとしていたのです。

　ジャングルの中を進むカバレード、カリマン、教授たち。教授は疲労に耐えかねてがっくりと膝をつき、「カリマン　許してくれ、私は娘のクァリナを人質にとられているんだ。協力しないと娘の命はないと脅かされたのだ」カリマン、そこはヒーローですから爽やかな笑顔を見せて「先生、なんば言われますとか、おいは先生ばちーっともうらんじゃおりまっせん。悪かとは娘さんを人質にとった奴ですたい」そう言った口が渇かぬうちに、ソリンと二人だけで逃げるカリマン（大爆笑）。

　さあ、カリマンの到着を楽しみにしていたヒュウマノは大激怒。彼はパーフェクトゥに命じてカバレードを鞭打ちさせるのでした。これでカバレード、自分のミスを棚に上げての逆恨み（笑）。一方首尾よく逃げおおせたカリマン、敵のアジトを探してジャングルをさまよっています。この間、ソリンが小猿と仲良くなる心温まるエピソード。いらん、そんなの。

　ヒュウマノはこの研究室で人間をミューテーションさせる研究をしていたのです。人間の体に動物の脳を移植してゾンビにしたり、人間を首だけにして生かしておいたり、死んだ人間をよみがえらせてやっぱりゾンビにしたり、いろいろやっております。なお、冒頭で死んだといわれていた、アバダン教授はこの研究室で首だけになって生きておるのですね。教授と対面させられたシャマランは「びわーっ」と凄い悲鳴。おまけに、ヒュウマノに顔のベールを剥ぎ取られてしまいました。ばーん、現れたのは醜く焼け爛れた顔。シャマランはこれをベールで隠していたのです。

　さて、アジトを発見したカリマン、勇躍忍び込もうとしますが、トーテムポールに仕掛けられていたカメラであえなく発見されてしまいます。パーフェクトゥ、えひひひと笑ってスィッチを入れるとトーテムポールからうわんうわんという大音響。「こらまたうるさか、耳がやぶれそうばい！」もがき苦しむカリマンですが、トーテムポールに繋がっている電線（笑）を見つけてえいっ、引っ張ったら壊れてしまったという・・・。カリマン、襲い掛かってきたインディオ＝ゾンビたちを蹴散らすのですが、ぷすりと体に麻酔弾を打ち込まれ、基地に連行されるのでありました。ソリンは他のインディオ＝ゾンビに捕まってしまい、フェラール教授、シャラマンとともに木で作った檻に入れられてしまいました。

　研究室に運び込まれたカリマン、ぱっと意識を取り戻すと縛られていたロープをあっさり切ってしまいます。彼は診察台に寝かされていたクァリナを発見、助けようとするのですが、そこに立ちふさがったのがヒュウマノとパーフェクトゥ。「カリマン、わしの偉大なる研究成果を見よ」がーっと扉が開いて現れたのは一つ目で毛むくじゃらの怪人。「わっはっは、これは鉱石をミューテーションさせて作った怪物なのだ。こいつにカリマン、お前の脳を移植するのだ。そうすれば世界最強の怪物となるぞ」やっぱりそういうことですか（笑）。それと石から作った怪物ってなに？英語字幕の読み間違いかと思ってしまったじゃないですか。

　一方、檻に閉じ込められていたソリン、檻の隙間からあっさり脱出、ええっ？すやすや寝ていた見張りの鍵を奪ってしまいます、ええ？何、これ、どういうこと、ヒドイ。捕虜の皆さんの鍵を全部開けて、心を入れ替えたカバレードも助けます。そして始まる大反乱。ゾンビ対人間の戦いです。この間、研究室ではカリマン対石怪物の戦い。しかし盛り上がらぬこと夥しい。カリマンたくみにヒュウマノと位置を入れ替えて同士討ちに誘います。そして、マスクを剥ぎ取られたヒュウマノの正体はなんと、ルビアンコ教授、みなさーん、この人を覚えていますかあ。ルビアンコ教授、石の怪物、パーフェクトゥ、互に戦って自滅するオソマツ。ゾンビ達も全部やられて、ここにルビアンコ教授の恐怖は終わりを告げたのであります。

　意気揚揚と帰途につく一行。シャマランは嬉しそうにあのベールの下の醜い火傷をばりばりと剥ぎ取ってしまいます。あれも彼女の変装だったのです。ええ？、なんで？しかもシャマラン、あの骸骨タイツを取り出して、ソリンに「どう、これに見覚えはない？」ああ、墓場でソリンを救ったのはシャマランだったのですって、ちょっと待てや、あんた、このジャングルまでわざわざそんなもの持ち込んだのかい。それになんだって、わざわざソリンを助けるのに骸骨タイツ着なくちゃならないの、ヘン、絶対へん、こんなのおかしいって（笑）。

　空港から飛行機で飛び立つカリマン、ソリン、ここでエンドマーク。

　その後シャワーを浴びてCS部屋にて録画しておいた『完全なる遊戯』を見る。かなり良く出来たコンゲームものだけれど、小林旭の誘いに飛ぶ鳥よりも容易く落ちてしまう芦川いずみにちょっとがっかり。だからあんな悲惨なことになるのじゃ。

　自室へ戻って今度は録画しておいたハイビジョンの『トレインスポッティング』を見る。ほう、こういったインディペンデント系の映画でもこれほどの画質になるのかい。さすがにハイビジョンだなあ。いい加減眠くなる時間帯だが、この画質のお陰でラストまで一気に見てしまった。ラストのユアン・マクレガ−に拍手して、終了。それからテレビをだらだら見てそろそろ雨の強くなってきた午前3時就寝。
　
　10月20日（水）　CDの旅路
　旅のお供は音楽で。事務所の電話回線がおかしい。転送をセットしていると普通にうけることができるのに、通常の状態では通話ができず、またファックスも届かない。こりゃ電話が壊れたか（これは弟が時計を買ってきたときに抽選であたったもの。これを譲り受けたのである）と思って交換してみると、いや、やっぱり駄目だ、電話本体ではなく、回線にモンダイがあるのだ。このままでは大いに仕事に差し支えるので、さあ、問合せだ、問合せだとNTT　113番にかけても台風の影響で込み合っており、一向に繋がらない。ひょっとしたら、来月1日のADSL開通までこのままになるのか。

　『スターウォーズ　エピソード2　アナキンやりまくり』や『シャイニング』に備えてまたD-VHSの2時間半テープ（5巻セット）を買わなければならないようである。これで今月のビデオテープ購入本数は38本、金額にして2万弱。いくらハイビジョン導入したって最初の1ヶ月でこんなに買っちゃってどうするんだ、お前は。もうビデオテープ収納する場所なぞないだろうに。

　ごうごうごう風が吹き荒れている。じゃあじゃあじゃあ雨が降っている。台風の襲来である（笑）。休みであるけれども、万が一に備えて通常どおりに事務所へ。日記つけやネットのチェックやりながら待機。しかし幸いなことに看板が飛ばされた、雨漏りがする、壁にひびが入った、赤ん坊が泣き出した等々の知らせはなく、午前11時を過ぎたあたりから台風もだんだん弱まってきたようだ。なおもそのまま午後1時まで待機して、それから車でお出かけ。東区までいっぷくラーメンを食べにいったのだ。

　午後2時過ぎについて、この時間帯に関わらず満員のいっぷくラーメンでラーメンアンド替え玉、麺は固麺ね！を食べて大満足。げっふげっふとお腹をさすりつつ帰宅する。WOWOWの番組表をチェックしてからまた外出。TSUTAYAでレンタルDVD『ミステリーツアー』を借りて事務所へ戻った。それからたまっていたゴミだし。燃えるゴミ、管球などの燃えないゴミ。これが結構な量で汗まみれとなる。楽しい休日である。午後5時過ぎから40分のウォーキング。

　夕食はコンビニ飯。コーンとツナのサラダ、冷凍食品の唐揚げ。ビール二缶飲んだ（笑）。これだけで腹いっぱいとなり、ゴハンもパスしてしまう。この夕食時、母親からちょっと不快な話を聞く。詳細は例によって明らかにできぬけれども、早く死んでくれと真面目に思う（笑）。あの東区で一家四人を殺した中国人、こっちを殺せば良かったのだ。そうしたらたとえ死刑判決が出たって俺は助命歎願してやるぞ。なんだ、随分ヒドイこと言っているなあと思われるかもしれないが、亡くなった祖父のつながりで終戦からこっち、50年にも渡ってタカられ続けているのだ、これくらい思うのも無理はないんだよ。

　自室へ戻ってかなり前に録画しておいたハイビジョン『ロボコップ』を見る。マーフィーが射殺されるところまで再生したのだが、この時点で早くも画面停止が2回（笑）。すぐに回復するものの、あまりキモチのいいものではない。どうして、こう、安定して録画できないのかね。画質の方は最高も最高、あの廃工場のディテールが気味悪いくらい浮かび上がってきて、錆びつき特有の匂いまでしてきそうだ。音声はステレオ（ドルビーサラウンド）のみであるが、リア・フロントの分離が非常によく、5.1チャンネルに劣らないくらい。

　午後8時より、レンタルDVDの『ミステリーツアー』を大画面再生。ジャケットの宣伝文句とはまったく違ったメタのギャグホラーである。主要登場人物のほとんどがヒロインを巡って兄弟（お兄さん、！おお、弟よ！の兄弟ではない）になっているとか、こんなしょうもない映画なのに、ビル・パクストンが出演しているとか、見過ごせないギャグもあったのだけれど、いかんせん展開がタルくてタルくて退屈しちゃいました。

　シャワーを浴びて録画しておいた「トリビアの泉」見ながら、皆さん、すみません、前回より3日しか経っていないのにお酒を飲んでしまいました。実は前夜台風の音でよく眠れず、体がきつくてきつくてしょうがなかったのです。酒の力を借りてこてんと寝てしまいたかったのです。こんな僕は駄目人間です、ウィスキーを飲む。「トリビア」ケブカ蟹のあまりに毛深い映像に身震いする（笑）。その後、テレビをだらだら見ながら午前12時過ぎ、『ハリーポッターと秘密の部屋』のタイマーセットをして寝たのであった。

　10月21日（木）　醜女杖
　ブスを馬鹿にすると承知しないよ！しゅらんしゃらんしゃりばららん、ぐわーっ！何でしょうか、この醜女というのは古事記にでて来るぐらい由緒ただしい言葉であるのに、変換できませんなあ。良く分かりませんが、何か差別的な関係でもあるのでしょうか。いや、まさか、そんなことはないと思うけれども、いちいち、醜い女と打って変換加工することを強いられる度に、こんな良くないことを考えてしまうのであります。

　ジャミラ高橋、何ら効果のない劣化ウラン放射線被害治療薬、「ヨード卵　光」を販売していたということで逮捕状が出されたそうである。だいたい、こんな人の売る薬が信用できるのか、「ヨード卵　光」だぞ、ガンに効能ありって効く訳ねーじゃん（笑）。どうみたって、怪しさ100パーセントのインチキ薬じゃん。情報のないイラクの人々が飲んでしまうのは仕方ないとしても、国内で購入したという人はよくもまあ、こんなものを自分の体内に入れることができますな。実際に健康被害を訴える人もいて、「ヨード卵光」を飲むほうが劣化ウランの粉塵吸い込むよりよっぽどアブネーっての（大笑い）。そりゃ、平和を信じることは大切であるけれども、信じるあまりに自分の体壊してちゃ世話ないってものである。

　ウンコ大学のウンコ陰謀論はますますさかんになっているようである。ある学生が興奮気味に語っていたところによると、アメリカ国内には100万人のウンコ大学生、OBが潜伏し、学長の合図で一斉蜂起することになっているのだそうだ。ところで一斉蜂起って、何するのと仕事。午前中、電話の復旧作業に専念。NTTに問合せ、指示に従って、ターミナルアダプターを弄ってみたら、はい、回復。がーん、なんと、ターミナルアダプターが留守電モードとなっており、それゆえに着信音がならず、ファックスも受けることができなくなっていたのだ。回線の故障などどこにもありはしなかったのだ。そういえば、最近、ターミナルアダプターのてっぺんがぴかぴか光っているなあと思っていたのだけれど、まさかそんなことになっているとは。NTTのオペレーターさんに丁寧に礼を述べて電話を切ったのであった。

　たいした手間じゃなかったけれども、己のあまりの馬鹿さ加減に疲れてしまいました（笑）。昼飯はいつものごとく、冷凍うどんの納豆ぶっかけ。美味い、美味いけれども・・・。その後管理物件の見回り。やっぱり壊れた傘が一つ捨ててありました。事務所へ戻って、お客様を向かえて物件入居の手続き。ようやく一つ決まったのだが、まさか、これ、またキャンセルになったりしないだろうな。その後、午後8時過ぎに案内もう1件あって、こちらはちょっと微妙か。

　夕食は出来合いの酢豚にイカ、ワカメ、キュウリの酢の物。これだけです。酢豚じゃゴハンのおかずになんないよと文句をたれた私はいいアイデアを思いつき手をうつ。酢豚の豚だけを取り出して、醤油をちょっとたらすのだ。そうするとあのすっぱさが中和されて、実にいいオカズとなるのであった。これでゴハン一膳を食べてご馳走様。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてWOWOWで録画しておいたの『マクダレンの祈り』を大画面再生。ハイビジョン放送の筈だが、はっきりいって画質はDVD以下。5.1チャンネル音声の包囲感が優れていたのと映画そのものの面白さで救われているが、何度も見返したいたぐいの映画ではない。保存はしないことにした。前編陰鬱な映画で修道院の話なのに、イジワルなシスターによって収容されている女たちが裸にされるシーンのむごいこと、むごいこと。これは明らかにナチスのユダヤ収容所をモティーフにしているのだけれども、リアルな女の裸というのは実は見ていてあまり楽しいものではなかったりするのである（笑）。

　シャワーを浴びて、今度はCS部屋にて録画しておいた『金語楼の子宝騒動』、斎藤寅治郎監督の喜劇なのだが、12人の子沢山ゆえ、極端な貧乏にあえぐ金語楼一家がリアルでコワイ（笑）。幼い娘が里子に出されたり、会社が潰れて女房に詰られる娘婿がいたり、家出した娘が男にだまされて妊娠したあげく捨てられかかったり、ちょっと洒落にならんのである。

　唯一気に入ったのは共演の花菱アチャコ、水着見合い大会というのに、息子ともども参加して、鵜の目鷹の目で嫁候補を探す場面。ひっそりと佇む美女を見つけたアチャコ、「ほうほう、えらい美人さんでいいですなあ、寡黙でひっそりしていてうちの息子にぴったりですなあ」「あうあうあう」「わ、こりゃ、あかん、静かなのは当たり前や、こりゃ、おしやないかい、ほな、さいならー」「あうあうあう」苦笑させられた。

　自室へ戻りWOWOWでサウスパーク、見たかった「羊たちのトイレットペーパー」のエピソードだったのだが、途中でふと寝てしまって気がついたらスタッフクレジットが。わああ、しまったああ！午前2時過ぎ就寝。

　10月22日　マクナマラ、マクナマラまで待とうホトトギス
　国防とは忍耐なり。最近、体重計の電池が切れていたので体重測定を怠っていた。しかしそれではならぬと一念発起し、必要な単四電池四本を買って来て、体重計にセット。おそるおそる乗ってみたら、65.2キロ。全然変わっていない。まあ、増えるよりもマシであるけれども、勿論、最良の結果ではない。どうにも中庸な数字で、なんだか俺の人生を象徴しているようだ。

　この間の血液検査の結果が出た。概ね、良好。しかし、ビールの量を極端に減らしているのにも関わらず、尿酸値が7.2から7.5へ若干上がっている。がっくり。これもまた最悪ではないけれどもさりとて最良とはなり得ぬ数字。体重と同じく中庸な数字で、ああ、血液検査も俺の人生を象徴しているようだ。とほほほほ。

　ウンコ大学のウンコ陰謀説は止まるところを知らぬ。今ではウンコ大学の33パーセントの学生が、アメリカの秘密基地エリア51には大量の宇宙人の糞尿が隠してあると考えているのだと仕事。午前中一番に昨日案内したお客様から電話。「すいません、今回はなかったことに」どんがらがちゃーん、落胆のあまり椅子から転げ落ちた俺はそのままごろごろと転がってガラスのドアを粉砕、道路に躍り出る。時を同じくして平尾方向から驀進してきた大型トラックが耳障りなフォーンをけたたましく鳴り響かせて・・・。

　午後12時過ぎから外出。まず病院へ行って血液検査の結果を貰ってくる。詳細は前述の通り（笑）。それからホームセンターへ行って母親から頼まれていた園芸用ブロック（特売品）の購入。実は私、この商品があまりに安いもので、てっきりプラスチックの仕切りのようなものだと考えていたのだ。ところが、実際の品物はがっちりとしたむしろ薄いコンクリートブロックのような代物。当然ながら物凄く重い。しかもこれを20枚も買わねばならぬ。私は汗まみれになってようやくこのクソ、い、いや、こんな下品な言葉を使ってはいけない、うんち重いブロックを車に積み込んだのであった。ひょっとして母親、口では「プラスチックだから、軽いわよ、30枚買って来てもいいわよ」と言っておったのだが、本当はブロックであることを知っていたのではないか（笑）。

　久しぶりの牧のうどん。エビ天かきあげを頼む。いつも通り、ネギをどさっ、替えスープを継ぎ足し継ぎ足ししながら、平らげる。うん、美味しいけれども、尿酸値高めの身であるからこれからしばらく控えねばならぬな。

　そのまま管理物件の見回り。トランクルームに積み込んだブロックが車が揺れるたびにぎっちょんかっちょんいいやがってうるさいったらない（笑）。午後3時に帰社。物件シートの整理、受け取り仕事など。

　夕食はボラの刺身とおでん。こんなメニューじゃ致し方なし。ビールを一缶飲んでしまいました。ボラ、私は臭みのあるこの刺身があまり好きではないのだが、我に秘策あり。小皿にとった刺身にレモン汁をめたらやたらと振りかける。ちょいと放っておいたうえで、ワサビ醤油で食べると、臭みがまったく気にならぬのである。最もレモン汁お味が勝ちすぎて、もっと柔らかな柑橘系果汁があればいいなと思うのもいつものこと。ゴハンは食べずに〆のコーヒーは如例。

　自室にてBSHIビジョンのアニメ「SAMURAI7」、26回のシリーズだから仕方ないのだが、こういつまでも都でうろうろやっていて、この間に村が野伏りに襲われて全滅していたらどうするのかと思う（笑）。午後8時からWOWOWにて、『ターミネ−ター　3』吹き替え版5.1チャンネルを大画面再生。ううん、ハイビジョンの霊験アラタカ、濡れた道路の質感やT-100（だっけ）の金属のてかりが実に生々しい。AAC5.1チャンネルもDVDのDTSには敵わないものの、なかなか検討しているようである。終了後、NHK　BSHIの『甲殻機動隊』のタイマー録画をセットしてシャワーを浴びる。

　ちょいと休憩後、午後11時45分から輸入DVDの『Werewolf in a Girls' Dormitory』 (1963)　を大画面再生。イタリア/オーストリアの狼男映画で英語に吹き替えアメリカで公開されたものである。舞台はどこかの山奥の少女更生施設。今日も今日とて前庭で1、2、3と体操をしております。とそこにやってきたのが新任のジュリアン・オルコット教授（カール・シェル）、管理人のウォルター（ルチア−ノ・ピゴッツィ）に案内されて所長へ面会しようとします。この教授がちょいと良い男なもので、少女達は騒ぎ始めますな。騒ぐといってもそこは不良少女ですから、「あら、良い男じゃーん、ふふ、あたしたちみたいなのがいっぱいいて先生、嬉しいんでしょ」「先生、あたしのおまピーはぬれぬれのきつきつよ」「先生、あたしのおまピーだって凄いわよ、なんてったって、ピー・ピーピーなんだから」「先生、ピーピーピーピー、ピーピーピー！」お前は永渕強かっての。この騒ぎの中、ああん貧血だわと倒れた少女が一人、その名前をマリー（マリー・ニーラン）と申します。

　オルコット教授は所長のスイフト（カール・ローエンス）に面会、着任の挨拶をするのでした。オルコット、「私の過去についてはご存知なのですね」かなり唐突な彼の言葉にも驚く様子を見せないスイフト、「そのことについては君を推薦したベンゼン博士から聞いているよ。とにかく科学講師としての責を果たしてくれれば君の過去など問題ではないさ」どうやらオルコット教授、なにやらスネに傷を持つ身のようですな。ここでもう一人、女性教師のレオノラ・マクドナルド（モーレーン・オコーナー）が登場。寡黙ないかにも職業婦人という人なのですが、どことなく怪しい。

　さて、その夜早くも事件が起ります。医務室に寝ていた筈のマリーが抜け出したのです。おかしなことにレオノラ・マクドナルドはそんな彼女を咎めようとせずそっと見送るばかり。さらに女子寮からこの様子を見ていたのが本作のヒロイン、プリシラ（バーバラ・ラス）と親友のサンディ（グレース・ニーアム）であります。マリー、厚生施設の壁をあっさり乗り越え外に出てしまいます。いくら山の中とはいえ、こんなことでいいのでしょうか（笑）。マリー、のんのんずいずいと歩いて、そんな彼女を待ち受けていたのがアルフレッド・ホワイトマン卿（モーリス・マーサク）であります。おお、逢引か、ここで始めるのかと思いきや、二人は激しい言い争い。「あんた、あたしをアソコからだしてくれるっていったじゃない」「裁判で決定が出ない限り駄目だよ、そんなこと。それより、手紙はどうした、あの手紙を返せ！」マリーはふいと彼を振り切り施設に戻ろうとします。しかしいきなり藪の中からがおうがおう、狼男が登場。狼男はマリーをばりばりと引き裂いて川の中に放り込んでしまいました。

　一方ホワイトマンは自宅へ戻ります。その彼を待ち構えていたのが妻のシーナ（アニ・スティナ−ト）でありました。ホワイトマンは妻とも激しい言い争い。そうして、やはり「手紙だ、手紙を取り返さねばならぬ」と喚くのです。

　翌朝、マリーの死体が発見されて施設は大騒ぎ。警視の立会いのもとでオルコットが検死、彼女は狼にやられたのに違いないという結論に達します。一方、マリーの死に釈然としないものを感じていたプリシラは差出人の分からぬマリー宛ての手紙を発見、ぱっとがめて、読んでしまうのでありました。その手紙に曰く「脅迫など君はやりすぎた。さっさと手紙を返さないとブチ殺してダイチョー引きずりだす！」驚いたプリシラ、手紙を自分のロッカーにしまいます。そして急いでスイフトにこのことを知らせたのでした。スイフトはそりゃ大変だ、マリーが誰かを脅迫していたってと仰天、警視を呼び出すのです。このとき、プリシラの目に入ったのがスイフトの机の上に置きっぱなしになっていた書類、それは探偵社の報告書で「右のもの、ジュリアン・オルコット、若い女性の死に関係してあると疑われて医師免許剥奪。しかし裁判では無実となれり」いよいよ怪しくなってきましたな。

　呼び出された警視とスイフトはプリシラにその手紙を見せてもらおうとするのですが、定石通り、手紙は何者かに盗まれてしまっていました。スイフト・警視はがらりと態度を変え「このウソツキめ、今度こんなことをしたら承知しないぞ」悔しさに唇噛み締めたプリシラ、サンディに手伝ってもらってマリーのロッカーを暴いて手紙の束を発見するのです。

　ここで活躍するのがウォルター、ホワイトマンから手紙奪回の使命を受けた彼はプリシラに接触、金になるぞとたきつけてホワイトマンとの面会をセッティングするのであります。また、この時、スイフトの口から「プリシラは自分にちょっかいかけてきた船乗りを正当防衛とはいえ殺してしまったのだ」と語られますな。その夜、ホワイトマンと会うために早速施設を抜け出すプリシラ。だからいくら山の中とは言ってもこれはマズイだろ。彼女はウォルターに案内されて面会場所の山小屋へ。しかし、そこで彼女を待ち受けていたのはシーナでした。「夫じゃなくてごめんなさいね。ほら、ここにお金があるから、これでマリーの手紙を渡すのです」プリシラは気丈にも「いいえ、返しません、マリーを殺したのはあなたの夫です。この手紙はその証拠になるのです。あ、ここで私をどうにかしようと思ったって駄目ですよ、手紙は親友に預けてありますから、私に万が一のことがあれがすぐに警察に行くようになっているのですから」ジーナ、何もできずに彼女を帰してしまうのでした。ちなみにこの会見中、窓のところに何度か怪しい手が現れます。プリシラはびっくりするのですが、シーナは「ウォルターでしょ、何怖がっているのよ」

　一人施設へ戻ろうとするプリシラ。あ、あれは狼男だ。狼男が君を狙っているぞ、危ない、プリシラ。唐突に彼女の手を掴んだのはオルコットでした（笑）。彼は何でこんなところにいるのか一切説明せずに彼女を施設まで送ろうと言います。「何しろ、狼がいるからね、危ない、危ない」ってお前が“送り狼”になるんじゃないのか（笑）。一方自宅へ戻ったシーナ、何者かにクロロフォルムをかがされて失神。おまけに静脈に毒を注射されて「ぶぶぶ」とうめいたきり絶命してしまいました。施設についたプリシラとオルコット、「じゃあ、今晩のことは報告しないから安心しまえ」オルコット、やっぱり下心見え見え。さあ、自分の寮へ帰ろうとしたプリシラ、ここで狼男が現れます。がばと掴まれプリシラ絶対のピンチですが、ここで駆けつけてきたのがウォルターの飼い犬ウルフ（ややこしい名前ですが）。狼男、ウルフに右腕を噛み裂かれほうほうの態で逃げ出します。

　場面ががらりと変わってもう翌日（笑）。しめやかに執り行われるシーナの埋葬。人々が噂しておりますな。「プリシラという娘が化け物に襲われたそうだ。化け物は右腕に怪我をしているらしいぞ」それから酒場で密かに会うウォルターとホワイトマン。「手紙をどうした、早く手紙を奪ってくれ」しかしウォルターの右手が不自由であることを見た酒場の客が騒ぎ出したのです！「あいつだ、あいつが化け物に違いない」ナイフを取り出す奴もいて一触即発の危機となったのですが、スイフトが現れて「ウォルターの右手は生まれながらの不具なのだ」と説明なんとかこの場を収めるのでした。

　ところがオルコットも右腕を怪我していたという・・・（笑）。そのことを聞いたスイフトは彼を呼び出し、今更ながら彼の過去を問いただします。「私はベンソン博士の精神病院で働いていた時、一人の少女に出会いました。彼女は殺人の容疑をかけられていたのですが、実は無実だったのです。彼女は満月になると狼に変身してしまう病気でそのために人を殺めてしまったのです。私はその少女と恋に落ち、彼女を助けるための研究を始めました。変身を阻害する薬を作ったのですが、どうもこの薬が強すぎたようで、彼女は死んでしまったのです」たんなる下手な医師じゃんねえ（笑）。どうやら彼の右手の怪我はこの時のものだったらしい。「とにかくこれは罪ではありません。恐ろしい病気の犠牲になったのです。私はこれからも解毒薬の研究を続けます」

　オルコットの疑いが一応晴れたところで、また大事件。功を焦ったウォルターが強引に手紙を取り替えさんと夜の女子寮に忍び込んだのです。しかし、あっという間に見つかってきゃー、きゃー、男よちかんよ、強姦魔、大久保清か小平義雄、怖い、怖いい。ウォルター逃げ出します。なぜかウォルター女子寮の屋根へ。そこへ拳銃構えたオルコットが「止まれ、止まらないと撃つぞ、コノヤロー！」びっくりしたウォルター、手を滑らせてぼとっ。墜落死してしまいましたとさ。この時ウォルターの懐から例の手紙の束がぱらぱら・・・。スイフトがそれを読んでその内容に顔を顰めたところで暗転します。

　スイフトはホワイトマンに手紙を渡してあの夜に何が起ったのか問い詰めます。ホワイトマンは仕方なしに実はあの夜、夫を疑ったシーナが後をつけて、殺人を目撃してしまったと告白するのでした。ホワイトマンは必死になって「わたしはやってない、潔白だ。それとも何か、あなたは私がシーナをも殺したというのか！」いい加減追いつめられたホワイトマンにプリシラとオルコットが追い討ち。彼らはその日の夜にホワイトマンの自宅を訪ねたのです。荷造りをしていたホワイトマン、明らかに迷惑そうな顔で「もうこんな夜中になんだね、私は忙しいのだ」しかし、プリシラの言葉「私たちにあの夜のことを教えてください。一体何があったのですか、場合によっては警察に同行してもらいますよ」に真っ青。観念したホワイトマン、手紙を持ってくるからといって自室に入り、ずどん、ピストル自殺してしまったのであります。

　もう皆さんお分かりでしょうが、ホワイトマン、実はマリーと不倫のどろどろぐちゃぐちゃ爛れた愛欲関係にあったのですな。それをマリーに脅されていたのです。マリーは彼らの間にに交わされた「愛しているわ、うっふん」「わしもだよ、今夜は3回だ」「ううん、駄目駄目四回よ」みたいな手紙を脅迫の材料に使っていたのですな。

　映画は唐突に解決編を迎えます。夜の森で狼を捕まえる何者か。その何者かは狼を手術してなにやら液体状のものを取り出します。そうして、ああ、あれはレノア・マクドナルドじゃないか。あ、柱に縛り付けられてがあがあうなっているのは狼男じゃないか。レノアは狼から取り出した液体を狼男に注射、すると狼男はみるみる人間の姿を取り戻し、おお、スイフトに戻ったのであります。そう、あの狼男はスイフトでした。彼の愛人であったレノアはスイフトを元の体、無闇に狼男に変身しない体（笑）に戻すべく懸命の研究を続けていたのです。

　意識を取り戻したスイフト、レノアに「ありがとう、すまない、私にこんなによくしてくれて」「そんなことはどうだっていいのよ、だって私はあなたを愛しているのだから」ああ、そうですか。しかし、レノア、うっかり研究用の狼を檻から逃がしてしまい、襲われてしまいます。全身を噛み破られて絶命するレノア。スイフトは「レノア」と叫びながら狼をぼうっきれでタコ殴り（笑）。おいおい、本当に殴っているよ！スイフトはレノアの亡骸を抱き上げて泣き咽ぶのでありました。

　はい、ようやくラストです。ウォルターが埋葬された日の夜、命の恩犬、ウルフに引っ張られて森へ出かけるプリシラ。ウルフはわんと吠えると土をがりがりひっかきはじめます。裏の森でウルフが鳴く、プリシラ急いで掘ったらばウォルターの死体がぎょろりん、ぎょろりんこ。プリシラぎゃっと叫んで逃げ出します。彼女は上手いタイミングで現れたスイフトにしがみつき、「ウォルターがウォルターが埋まってます」ということはウォルターの墓にレノアが埋まっているのだな。するとスイフトが何も知らないはずはない。はい、そうです。スイフト、にわかに狼男に変身、プリシラに襲い掛かるのでした。すると、また上手いタイミングでオルコットが現れて拳銃をずがーん、ずがーん。狼男はばったり倒れ、スイフトに戻ります。オルコットがびっくりして、「あ、あなたは、しまった、えらいもん撃っちゃった、しっかりしてください、しっかりしてください」スイフトは苦しい息の中から「これで良いんだ、私にはレノアのいない世界は耐えられない」弱々しく微笑み、息を引き取るスイフト。エンドマーク。

　終了後、いい加減疲れていたので、ろくすっぽテレビも見ずにベッドに潜り込んでがー、寝た。

　10月23日（土）　いざマクナマラ
　このベトナム戦の非常時に。ハイビジョン映画、ＮＨＫ　BShiとデジタルＷＯＷＯＷの画質比較。ＮＨＫはどちらかというと、フィルム的である。その画質は黒を沈ませることに重点が置かれ、あまり解像度を欲張らない。色の華やかさも控えめであり、一見したところ、地味な画質であると言えるだろう。字幕の大きさは小さくＷＯＷＯのそれとは明らかにことなる。その反面、画面右上に表示されるＢＳマークが非常に目障り。一方ＷＯＷＯＷはとにかく派手（笑）。その画質はビデオ的であり、これでもかこれでもかと細部を事細かに表現しようとする。色味も鮮やか、私はこちらの方が好みである。しかし、ＷＯＷＯＷはとにかく字幕がでかい。一面黒のシーンで字幕がでるとそのあまりの大きさ、明るさで黒が浮いてしまう。部屋だって明るくなるほどである。画質が気に入っているだけにこれは凄く残念。早急なる改善を望みたい。さもなければ12月からケーブルテレビで配信が開始されるスターチャンネルハイビジョンに移っちゃうぞ（笑）。

　ＣＩＡはウンコ大学の内部調査を真剣に検討しているようである。これ以上、アメリカはウンコがどうだとか、下らなすぎる話を流布されては大統領選挙も迫っていることだし迷惑だからである。また、このウンコ陰謀論でアメリカの有力企業の株価が下落してしまったことさえあるのだから、いくらウンコだからといって軽視することはできないのだと仕事。だからどんな仕事やねん！

　午前中より自社物件の案内2件。これが決まれば空室がなくなるだけにいつもの十倍気合を入れたのだがはかばかしくない結果に終る。がっくりする。かといってこれ以上家賃を下げたり初期費用の肩代わりをしたりということはできないからな。昼飯は冷凍うどんの納豆ぶっかけと昨日のオデンの残り。美味い美味いと平らげ、ああ、そのあまりの美味しさについついうどんをもう一玉食っちまいましたよ。こんなんでダイエット、ほほほほ、おこがましい、おこがましい。

　午後一番で昨日買ったレンガを管理物件のマンションの庭に運んだのだが、な、なんだ、庭の入口に水槽が置いてあるぞ、またこんなとこに捨てやがってしょうがないなと中をのぞきこんで驚愕。でっかいミドリカメが入っていた（大爆笑）。捨て犬、捨て猫ならぬ、捨て亀だ！しばしその始末にあぐねる。近くの池に放してこようかと思ったのだが、在来種でないミドリカメを放すことはやってはいけないこと。日本の池沼の現状はミドリカメ繁殖しまくりで、今更一匹捨てたところでどうなるものではないことはよく承知しているけれども、それでもやりたくない。バスをがばがば放流するキチガイバス釣師と同じになってしまう。かといって、こんなでかいミドリカメ、自分で飼う訳にもいかないし（笑）。本気で近くの交番に「ミドリカメの落し物です」と電話しようかとおもったくらいだ。

　仕方ないのでちょっと放っておいて様子をみようかということにする。二時間後、カメは水槽ごといなくなっていた。なんだ、どうやら飼い主が一時的に置いていたものらしい。ほっとしたけれども、どちらにしても人騒がせなことには変わりがない。いや、本当に頼みますよ、二度とこんなことしないで下さいよ。

　午後7時、自宅に引き上げ、ＡＶシステムのスイッチを入れる。ほどなくしおやさん、ぴんでんさんが来訪。今晩は私のＡＶシステムにおけるファビュラスでビューティフルでファンタスティックなハイビジョン映像を見てもらおうという通称「ハイビジョンの夕べ」なのであった。うるさいことは言わずにとにかくまあ、これを見てくださいと、コレクションの中でも屈指の高画質を誇る『スパイキッズ　2』を全編再生。二人とも見入っていたようであった。

　午後10時近くに終了後、近くの焼鳥屋で飲む。焼酎をがばがばやりながら、「わはははは、デビルマン、本当にひどいんですよう」「わははは、まあ、アレですな、アレがどうしてこうして、ああなって、うはははは、まったく酷いんだから」「ぬはははは、日記の更新がありませんですなあ、ひょっとしたら死んでいたりして、ぬはははは」「アポロの再突入、大気圏に対する角度が非常にシビアで少しでも浅ければ大気圏にはじかれて宇宙の迷い子、少しでも深ければ摩擦熱（厳密には違うが）で燃え尽きてしまう。私の女性に対する考え方ははやく言えばそういうことでして」「わはははは、そんなんわからん例えじゃ！」こういう会話をしておりました（笑）。

　横のテーブルにいた若者の集団、私の話に聞き耳をたてていて、途中、「アポロが大気圏に突入って、わけわかんねえ」とはっきり言いやがった。激怒した私はぬがああと立ち上がり、食い終わった焼鳥の串を若者たちの顔にまんべんなく突き刺してやった。凄い悲鳴を上げていた。へろへろに酔ってぴんでんさんを伴い帰宅。があと寝る。

　10月24日（日）　露伴三世
　幸田露伴の孫。民主党の管直人代表、新潟の地震についてこんなことをＨＰに書き込んで大顰蹙（笑）。「あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか」関係ないやんけ！と日本人の73パーセントがツッコンだそうである。私は自他ともに認める最低の人間であり、性悪でイジワルで、下品極まりない男であるから、管氏のこの発言について内容がどうのとかは思わない。気になるのはこういうことをこういうタイミングで行ってしまう氏の政治的勘のなさ、である。しかもぽろと口を滑らせたのならともかく、わざわざ公的なＨＰで文章として残してしまう、まさに、さあ、ツッコンでください！と言わんばかりばかりだ（笑）。

　民放のＢＳデジタル放送でもハイビジョン映画をやっている。しかし、その大半が驚いたことに劇中ＣＭ入りのカットしまくりの古典的仕様であるらしい。ＮＨＫやデジタルＷＯＷＯＷが高画質・高音質（5.1チャンネル）の映画をノーカットでばんばん流しているこの時代になんと旧弊保守的なることか。そりゃあ、受信料は掛からないけれど、こんな仕様の映画であるならば、最初っから見ないもの。ということでますますデジタルＷＯＷＯＷに期待が掛かるのだが、これを裏切るような大事件が起った。これは後述する。

　ウンコ大学のウンコ陰謀論はケネディ暗殺事件にまで及んでいる。なんと暗殺犯のオズワルドが使ったのは通常のライフルではなく特性のウンコ銃だというのだ。だから、狙撃の瞬間、ケネディの頭から飛び散ったもの、あれはウンコなのだ、ウンコ大学の学生達はこんな会話を昼飯時に学食で交わしているのだと仕事。午前中、先日の案内の結果が出る。思った通り今回は見送りとのこと。予期していたとはいえ、がっくりと落ち込んでしまった。

　昼過ぎからちょっとした用件で博多駅に出る。駅前のラーメン屋で昼飯を済ませ（チャーシューが本当に肉かと思うほど不味かった）、その用件を済ませる。まあ、アレなのだが、アレのことを詳しく書いても仕方ないので、これだけにする。皆様、よろしくご賢察くださいませ。その後、バスの時間までヨドバシカメラや紀伊国屋書店で時間つぶし。前者はあまりにたかいＤ-ＶＨＳ、Ｓ-ＶＨＳテープに驚愕、おいおいヤマダの方が安いじゃんと呟き、後者では久々の西澤保彦「ファンタズム」を求める。午後4時頃帰社。それから受け取り仕事など。

　夕食は近くの中華料理屋からの出前。鳥唐揚げ、ビーフンの炒め物チャーシュー添え（なんだ、それは）、野菜炒め。昼間のことで激しく落ち込んでいたので、たまらずビール一缶飲んだ。ゴハンは食わずに〆のコーヒーを如例。そして自室に上がって午後8時からのハイビジョン映画、『スピリッツ』を見ようとしたら、おいおい、デジタルＷＯＷＯＷ映らないぞ！ＮＴＳＣ画質の番組案内は見られるのだが、いざハイビジョン画質になるとぶつ、途切れてしまうのだ。大いに慌ててケーブルテレビのセットトップボックスをリセットしたり、電源ケーブルを抜き差ししたりいろいろやってみたが、どうしても駄目。たまりかねてケーブルテレビのサービスセンターに電話してみたら、ああ、なんだと、ＷＯＷＯＷとの契約がきちんと済んでいない可能性がある？だから二週間経過して映らなくなったのだ？馬鹿こくでねえ、お前、こっちは設置工事の日に工事担当者にきちんと書類渡しているんだよ、なぜそれで契約されてないんだ、畜生、この野郎、『スピリッツ』はともかくとして、この後、俺が一ヶ月も前から楽しみにしていた『スターウォーズ　エピソード2　アナキンはその夜三回オナニーした』があるんだぞ、これも見られないというのかよ、ええ、何が、ＷＯＷＯＷとの再接続が可能になるのは明日ですだと、てめえ、切るぞ刻むぞ埋めちゃうぞ。電話口で喚き散らした（本当にこんなことを言ったわけではないので、念のため）。

　がっかりして、さらに激しく落ち込む。しかし、代わりにこの間録画しておいたハイビジョン版『この夏一番しずかな海』を見てみたら、凄くよい映画であったので、ちょっと回復したか（笑）。とにかく淡々とした日常の移り変わりが素晴らしい。“死”との親和性を根底に持つ北野映画であるから、こんな日常の映画にも関わらずかなり強引な形で主人公が死んでしまうのには苦笑させられたが。

　最もこの好印象、ハイビジョンの画質に助けられたこともある。最新作のように解像度が高いシャープな絵ではないのだが、とにかく、フィルムライク。見ている間、何度となく俺は今、知らず知らずのうちに映画館に来ているのではないかと思わされたほどであった（ウソ）。海岸の影の部分がつぶれずに粘るのも驚異で、今まで体験してきたＤＬＰプロジェクター特有の欠点（誤差拡散ノイズとか）がほとんど払拭されてしまうのではないか。

　シャワーを浴びてまたお酒。昼間、ああいうことがあったからには飲まないとやりきれないのである。血液検査でも肝機能にはまったく異常がなかったので、2日続きで飲むくらいいいだろうと自分を納得させつつ（笑）したたかに飲んだ。そしてさらに激しく落ち込んだ。午前一時ごろ就寝。
　
　10月25日（月）　露伴の騎士
　幸田露伴洒落第二弾。第三弾があるかどうかは定かではない。新潟の地震、道路やライフラインの途絶で陸の孤島となった山村。私はもうこれこのとおり、最低の極悪野郎ですから、すぐに「おお、完全無欠の“嵐の山荘シチュエーション”だ」とか思っている訳です（笑）。何があろうと、警察が道路の復旧されるまでにやってくることはできない、いや、それ以前に携帯電話が回線混雑のため繋がりませんから連絡すらできないのだ。こんな状況で名探偵（って誰だよ）と腹に一物ニ物ありそうな人間達が滞在していればまず間違いなく連続殺人が起る筈なのである。なに、いくらなんでもそんな偶然はあるまい、だと。これはな、推理小説のネタだから、いいんだよ。それに、なんだい、俺に文句をつけるなら、金田一少年にも何か言うがいいじゃないか。あっちのご都合主義は地震で陸の孤島になった村にたまたま名探偵と曰くありげな人間たちがいたなんて問題にならないくらい凄いぞ。

　すいません、凄く不謹慎なことを考えてしまいました。被災地の皆様、どうかお許しください。一刻も早く正常な暮しに戻れるよう、切に願う次第でございます。

　昨晩からのＪ-ＣＯＭ断線状況とその対応であるが、午前9時前に191にチャンネルを合わせて待機してください。映らねえよ！昼飯の時に電話したら、また191にチャンネルに合わせて待機してください。映らねえよ！帰宅して電話したら三度、チャンネルを191に合わせて待機してください。俺は爆発した。「おめたつ、そったら191、191、あわせろって、おら、三度もやっただよ、それでも駄目さあ、どうなっているのだかね」慌てたＪ-ＣＯＭのオペレーターさん、改めて調査し、やっと判明した事実が、なんとＷＯＷＯＷをＣＡ部屋のセットトップボックスにつけていたというオソマツ。この原因が分かってから5分で映るようになった（笑）。どうにも融通にかける応対を丸1日されて、凄く損した気分、これで、『スターウォーズ　エピソード�U　アナキン夜も昼もないわあ』に引き続きエメやんの『パトリオット』まで録画しそこねたのだ。今度このようなことがあればまよわずケーブル解約、衛星アンテナによる直接受信に切り替えようと決意する。

　ウンコ大学の学生達は言う。太平洋戦争の真珠湾攻撃もまたアメリカの陰謀であった。アメリカは真珠湾に一大糞尿タンクを建設し（こればっかりですな）、それを日本軍にわざと攻撃させようとしたのだ。これにより真珠湾がウンコまみれ、この事実を持って合衆国国民に反日の気運を盛り上げようとしていたのだ。幸い、日本軍は軍自目標のみを攻撃対象としたため、この陰謀に乗せられることはなかったのだが、昔からアメリカはなんと恐ろしいことを考えるのかと学生達は憤慨するのであると仕事。どしー、午前中、この間決まったばかりの物件入居がいきなりキャンセル。おいおい、これで3軒続けざまだよ。仕方ないので、また物件シートを作って配布をお願いすることにする。

　昼飯はカップラーメンの長崎チャンポンというやつ。これは九州でしか売っていないのではないか。これにウスターソースをちょっと垂らして、ずるずる食べる。そう、美味しいものではない。それから管理物件の見回り。雨がしょぼしょぼ降ってきて、台風の心配はなくなったものの、なんだか沈鬱な気分になった。それからある不動産屋に行って懸案となっている物件についての話し合い。やはり値下げが必要となるか。

　夕食はハマチの刺身、鯛のアラの吸い物、もずく酢、正真正銘これだけ（笑）。おまけにゴハンは牡蠣ゴハンだし、あまり食べられなかったぞ。ビールは飲まず、〆のコーヒーは如例。

　自室に戻ってまずはハイビジョンの『ロボコップ』を再生。うおおお、ロボの銀色のボディの艶が艶が、クラレンス・ボディガ−の血の色が、血の色が。やはりハイビジョンは綺麗である。その後、レンタルＤＶＤ（130円）の『模倣犯』を見てみたら、うわー、きったねぇ画質（笑）。最近の邦画はＤＶＤの画質が悪くなっているのではないかという私の思い込みを助長するような酷さだ。全編黄色がかっていて、色がべったり濁っている。また暗部は早い段階で一様に潰れ、平板となってむやむやとノイズが蠢きまわるのだ。5.1チャンネル音声はそれなりだけど、とてもじゃないが、こんなＤＶＤは買ってられないぞ。ハイビジョンを見慣れて、余計汚く見えるということもあるだろうが、それにしてもこれはないだろうと思う。

　映画本編の方も誉められた出来ではない。ラストで自分の犯行を告白した中居君が突然テレビのスタジオで舞い上がり真っ黒に燃えてばーんと破裂。スタジオ中にその灰が散らばるって何の意味があるのか。さらに死んだはずの中居君から手紙が届いて赤ん坊が突然現れるのはびっくり。さらに意味が分からなくなる。被害者となる山崎務だってヘンだ、一家皆殺しの犠牲者である塚田少年を抱きしめて「こんなジジイで良かったら、思う存分頼ってくれ」妙にホモセクシャルを連想させて思わず吹き出してしまった。

　藤井隆のみ意外と良かったが、こりゃあ、森田監督、『黒い家』でも痛感させられたけれども、もはや感覚がずれてしまっているのではないか。劇中に頻繁にインターネットの書き込みを登場させて現代性を装っているけれども、それがまったく本編に関連していないところをみても明らかではないのかと思うのだが。

　シャワーを浴びて一休み。午前12時から輸入ＤＶＤの『人喰いネズミの島』（『The Killer Shrews』1959年）を大画面再生。レイ・ケロッグ監督作品らしく、冒頭から聞きたくもないナレーション。「ネズミは恐ろしい生き物だ。繁殖力が強いし、体重の数倍に匹敵する餌を食べるほど貧欲なのだ」ああ、そうですか。「さらに恐ろしいことにネズミの新しい種類、巨大殺人ネズミが三月にアラスカで発見された。このネズミ達は次第に南へ向かって・・・」

　海を疾走する船。船長のスローン・シャーマン（ジェームズ・ベスト）は黒人乗組員のグリズウォルド（ジャッジ・ヘンリー・デュプリ−）としきりに天気の心配をしております。「あかん、こりゃ、タイフーンがくるで」「船長、今日はあの島どまりになりそうですな」この船はある島で何らかの研究をしているミロ・クレイグス博士（バーチ・ルメット）に生活物資を運んでいるのですな。今日中に島に到着して物資を届けたらトンボ帰りして、どっかの酒場で沈没という計画がおじゃんになってしまいそうなので、二人ともいらだっているという・・・。

　島に到着したシャーマン、グリズウォルド、さっそく物資を運び込もうとします。その二人の前に現れたのが、件のクレイグス博士とその娘のアン（イングリッド・グード）、そしてなぜかライフルを持ち、妙にそわそわしている助手のジェリー・ファレル（ケン・カーティス）であります。クレイグス博士は二人に物資の搬入が終ったら娘のアンを連れて帰ってくれと頼むのでした。しかし、シャーマンは首をふって、「ああ、すんませんなあ、今日は駄目ですわ、ハリケーンが来ますさかい、明日の出港になります」その言葉を聞いて顔をさっと曇らせるアン。どうもへんな人たちです。

　とりあえずシャーマンは博士たちの研究所へ行くことになります。その間、グリズウォルドは船でお留守番。研究所への道すがらでもライフル構えて油断怠りない様子のジェリー・ファレル。「ここには剣呑な動物いるさかい」研究所に到着しました。この研究所というのがまた怪しくて木造の普通の家なのです。そして、その周りをちゃちな木の塀で囲んでおりますな。ここでまた新たな登場人物、クレイグスと同じく科学者のラダフォード・バイネス博士（ゴードン・マクレンドン）、そして下男のマリオ（アルフレッド・デソト）、クレイグス博士は研究所に入るなり、「マリオ、お客さんや、カクテルつくってんか」そうしてみんなでカクテルがばがば飲んでいるんです（笑）。いくらカクテルたって、そんなにがぶがぶやっちゃ酔っ払いますよ。

　シャーマンは博士たちに、「あんさんら、こんなところで一体何研究してますのん」と最もな質問。「ああ、わてら、遺伝子の研究をしよります。遺伝子を弄って生物を小さく小さく小さくなあれしますよや。新陳代謝も抑えれば、あんま飯食わんようになるし、一石二鳥、これが成功したら人口問題関係なくなりますで、要するに「八分の一計画」ですな」オタクではないシャーマンに分かる筈もなし（笑）。彼らがこういう遺伝子を扱う研究をしているから、こんな孤島の島が必要となるらしい。この間にもハリケーンはどんどんその勢力を増していきます。ごうごう風が吹くのは当たり前、かみなりまで鳴ってその度にアンが「きゃああ、わて、すかん」と大げさに驚きます。彼女はいったい、何に怯えているのでしょうか。
　
　一方、船に残っていたグリズウォルド、強くなる風雨に備えてロープで固定しようとします。ボートで島に上がってそこいらの木にロープを巻こうとするのですが、ちゅーちゅーちゅー、でたぁ、巨大ネズミ（大爆笑）。犬に毛皮かぶせて耳つけて、ついでに牙生やした巨大ネズミだあ。グリズウォルド、ぎゃっと叫んで手近の木に登って犬、じゃなかった巨大ネズミから逃れようとするのですが、哀れ体重で木がぼきり。ちゅーちゅーばりばりごりがきむしゃむしゃげっぷと喰われてしまったのでありました。

　そんなこととは露知らず、一度船の様子を確かめに戻ると言い出すシャーマン。すると驚いたことにアンがピストルを突きつけて「あかん、日が落ちてから外に出たらあかん、かんにんや！」ようやくここで犬、じゃなかった、巨大ネズミの存在が明らかにされるのでした。あのネズミは博士たちの研究の過程で生まれた一種のミュータントだったのです。非常にすばしこく、また体重の三倍喰うネズミが巨大化した、しかもしれが100〜200頭いるというので剣呑なことこの上なしなのですが、「あれなー、そんな心配いらんで、そのうちみんな腹すかせて共食いしよるわ、それまでの辛抱じゃ」この犬じゃなかった巨大ネズミは泳げないので他の島にいく危険もなし。それで博士たちは楽観していたのですな。

　しかし、そうは問屋が卸しません。続々と集まってきた犬、じゃなかった巨大ネズミたちは馬小屋に押し入り、ばりばりと喰らってしまいます。ひひーんという悲鳴で「わて、あんたのような男は初めてや」「ほうかー、もっといろんなこと教えたろうか」と良いムードになりかけていたシャーマンとアンもびっくり。外に出ようとしたシャーマンがジェリーに殴られるという一幕。ジェリー、実はアンを憎からず思っていたので、アンと急速に仲良くなっていくシャーマンが気に入らなかったのですな。「おーいて」頭をさすりつつぼやくシャーマン。「なんちう乱暴な、あんなネズミ、わてやったらコーストガードに連絡してやっつけて貰いまっせ」でもクレイグス博士たちはこの研究に秘密が漏れることを恐れて、共食いするのを待っていたという訳。

　見張りをたてて、夜を過ごすことになります。しかしジェリーは自室に酒瓶を持ち込んでぐびぐび。ういー、ひっくとすっかり酔っ払っております。見張りにたっていた、マリオ、台所の窓ガラスが破れて犬じゃなかった、巨大ネズミが侵入していたことを発見。シャーマンを呼んできて、地下室へ逃れたネズミを探します。物陰に隠れていた巨大ネズミ、ちゅーっと飛び出すとマリオの足にがぶ、「わあ、いてて、いてて」ネズミは射殺されますが、マリオは「がぶがぶぶくぶく」と口から泡を吐いて死んでしまいました。実はこの犬、じゃなかった巨大ネズミの唾液には強力な毒が含まれていたのです。「こらあ、かすり傷でもお陀仏でっせ」青ざめるシャーマン。とにかく厄介なネズミなのであります。

　ようやく夜が明けました。シャーマンは射殺したネズミの死骸を外にどさっ。おとりにしようというのですが、意外なことに他のネズミが姿を現しません。「よっしゃ、ネズミ、ねぐらに帰ったで、今がチャンスじゃ」シャーマンは船に戻って安全を確かめてから、残る人々に合図することになります。一人で行こうとするシャーマンですが、アンが「そんなあかんて、危ないって、ジェリーも連れていきや」というので男二人の道行きとなります。ライフル抱えてシャーマンの後を歩くジェリー。研究所から見えないところに来たと分かるやいなや、ライフルをシャーマンに突きつけて「やい、あんさん、アンから手を引きなはれ、なに、あかん？あんさん、打ち殺してダイチョー引きずりだしますわ」シャーマン、ぱっとジェリーに飛び掛りあっさりとライフルを奪ってしまいます。なんじゃ、そりゃ（笑）。そのままジェリーにライフルつきつけて歩かせ、船着場までやってきました。

　シャーマン、声を嗄らしてグリズウォルドを呼ぶのですが、勿論返事はなし。不審に思ったシャーマンがあたりを調べると、ありましたがな、ありましたがな、無残に噛み裂かれたグリズウォルドの衣服が！「ああ、あいつ食われよったん！」ここで再び、犬、じゃなかった巨大ネズミの襲撃。ちゅーちゅー、襲い掛かってきます。ジェリーは命からがら研究所に駆け込んでゲートをバタン、ああ、鍵を掛けちゃった。シャーマン、締め出されてしまい「おい、あけんかい、ゲート、やさしく言っているうちにあけんかい！」ジェリーは無視です。たまりかねたシャーマン、塀をよじ登ってしまいました。だったら最初っからそうしろっての（笑）。

　「てめ、5分の間にわてを二度も殺そうとしてからに」激怒したシャーマン、ジェリーをぼかすか殴りつけます。ぐったりとなった彼を抱えて塀の外にぽぃ、寸前でアン達に止められるくらいの怒りっぷり。確かに頭にくるのは分かるけど、やっぱりそれはまずいよね。ここでみんなは研究所に入って今後の対策を練ることに。しかし、かりかりと壁を齧った犬、じゃなかった巨大ネズミが一匹、また一匹と侵入してくるのでした。ソファーや机で穴を塞ぐのですが、そんなことではとてもおっつかない、ついに、ラドフォードが足を齧られてしまったのです。彼は齧ったネズミを射殺すると気丈に「心配ない、心配ない、ズボンやぶられただけや」というのですが、だんだん顔色が青ざめてきて、ばたんきゅう。絶命します。

　さらに続く犬じゃなかった巨大ネズミの侵入。たまりかねたみんなは外に逃げ出します。どないする、どないする、きょろきょろするクレイグス博士、「お、いいもんめっけたで。あのドラム缶やあれを使うのや」庭に研究で使ったらしいドラム缶が四本も落ちている。どんな研究所やねんというのはこの際置いておきましょう（笑）。みんなはこのドラム缶四本をロープで束ね、たまたまこれも庭においてあった溶接機でドラム缶に覗き穴を開けるのです。どんどんネズミが襲ってきているのにようもまあ、悠長にそんなことができるものだ（笑）。

　さあ、完成だ、博士、シャーマン、アンはこのドラム缶をすっぽり被り、なるたけドラム缶と地面の隙間がないように中腰でそろそろと歩き出したのでありました。「このまま海までいけばいいのや。おい、ジェリー、お前もこんかい！」でもジェリー、怖気づいてしまって一緒に行こうとしないのです。「そんなドラム缶やらかぶれるかい、お前ら勝手に行け！」「ほうか、ならしかたない、ジェリー、達者でな」そろそろそろ進むドラム缶。ジェリー、泣きそうな顔で見ていたのですが、どうやらたまらなくなったらしく、研究所から飛び出します。しかし、あっという間に犬、じゃなかった巨大ネズミに取り巻かれてがりがりぼりぼりくちゃくちゃげっぷと食われてしまったのでありました。

　一方、ひたすらに海を目指すドラム缶部隊。犬じゃなかったネズミたちはドラム缶と地面の隙間に頭を突っ込んでなんとか足を齧ろうとします。「あっ」アンの悲鳴。「どないした、アン、やられたんかい」「ブーツいかれたわ、アレ高かったのに、もう腹の立つ」「あほー、ブーツなんぞほうっとかんかい」さらに進むドラム缶部隊。「あああ」またアンの悲鳴です。「もうあかん、わて、疲れたわ、こんな中腰、腰に来てかなわんわ」「もう少しや頑張らんかい、アン」休みゃいいんじゃないかと思いますが（笑）。

　ついに海へ入ったドラム缶部隊。十分深くなったところでドラム缶を捨てて船に向かって泳ぎだします。無事、船に乗ることができて、一安心。博士、「よし、これで24時間後には彼奴ら、共食いして終わりやで」その後でぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅーとキスをしているシャーマンとアン。エンドクレジット。

　その後テレビを見るなどして時間をつぶし午前2時半就寝。また雨が降っている。

　10月26日（火）　カフェバー官軍
　流行ればこっちのもの（廃れたけどね）。事故があってイヤな思いもさせられたけれども、やはりデジタルハイビジョンの放送画質は圧倒的。ＡＡＣ5.1チャンネルこそ、ドルビーデジタル、ＤＴＳ等のＤＶＤ規格音声と比べれば今ひとつなのだけれども、それでも画質の違いを埋めることはできないのである。こうなると、まったく買う気がしなくなってしまうのは従来のセルＤＶＤ。それも少し待てばハイビジョン放送されるであろうという最新作品、こういうのはレンタルＤＶＤ一枚200円で十分だ。おそらく来年2月発売の『ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還　スペッシャル・エクステンデッド・エディション』がこの種のＤＶＤとして最期の購入になるであろう。そして、それ以降は買うＤＶＤといったら東映ＳＦの『海底大戦争』とか「川口浩探検隊」とかそういったゲテモノ（笑）、そんなことを言ってはいかんだろう、お前、と輸入版クラシック作品だけになるであろう。よし、これで、ＤＶＤラックをこれ以上買い足さずに済むぞと思ったけれども、何、その分Ｄ-ＶＨＳテープの置き場が必要になるのでさあ。

　ウンコ大学陰謀論はついにあの911同時多発テロにまで及んだ。ＷＴＣの地下には巨大糞尿タンクが密かに建造されており（あんた、そればっかりですな）、アメリカの秘密機関（おそらくＣＩＡ）が旅客機を突っ込ませてニューヨーク中を糞尿まみれにする計画だったと言うのだ。ある人がウンコ大学学生に「なんで、わざわざそんなことをしなければならないのだ」と聞いたら「なぜって、それが陰謀というものだからさ」といかにも心外そうな声でこう答えたのだと仕事。だからどんな仕事やねん！午前中より物件シートの整理。このとき、先日作成した物件広告の配布を依頼する。

　昼飯はこくうま醤油ラーメンとかいうインスタントラーメン。博多万能ねぎの刻みと生卵、別添のスリ胡麻をいれて食べる。インスタントではこれが一番美味いのではないか。私はラーメンの麺を口からはみ出させたまま、そんなことを考えたのだ。食後に大ぶりのカップで麦茶を一杯。定期的な水分補給、これが尿酸値を下げることになるからである。それから管理物件の見回り、ホームセンターで買い物などして、午後3時過ぎに帰社。督促仕事、電話をいれ、文書をポストに入れたり。電話が鳴って他社不動産より物件案内の依頼。どうか、これで決まってください、神様。

　夕食はひさびさの天ぷら。いかんいかんと思いつつ、さわら、ナス、おくら、かぼちゃ、しいたけ、エビ、ピーマン等のねたを貪り食う。すげえ美味い。高値だが無理して買って来たという（笑）大根オロシも最高。ゴハンも新米で、ああ、いくらでも食べられちゃうよ（食べないけど）。ビールは飲まず、麦茶のみ。〆のコーヒーは如例。

　その後すぐに自室へ上がってハイビジョン三昧。『ロボコップ』をようやく終了。クライマックス、クラレンス・ボディガーが「サヨナラ、ロボコップ！」シャキーン、シュド！べちゃ、ぷしゅー、「びわわ、びわわわー」ばったりという流れがありますな、このぷしゅーのところで噴出す血がはっきり見えたのに感動する（笑）。

　以前何かの雑誌だと思うが、『ロボコップ』のラストで社長が自分を人質にとったジョーンズに「お前は首だ！」と叫ぶシーンがありますな、これを社長が首にしたのはロボコップの方で、そのことによりプライムディレクティブの第四条、ＯＣＰの上司には手を出せない、が消滅し、ロボコップはジョーンズを射殺できたと解釈している文章があったな。後半はその通りだが、社長がはっきり「ジョーンズ」と叫んでいるのだから、首にしたのはジョーンズで間違いない。どうしてこんな勘違いをしたのであろうか。

　終了後、ちょっとだけＨＶ版『猟奇的な彼女』を再生。奥行き感はなかなかだけれど、色の発色が汚いなあ。なんだか場末の映画館で見ているようだ。がっかりしたけれども、良い映画なので、保存版としましょう。音声はステレオのみだけれども、これも5.1チャンネル版が放送されたら録画しなおせばいいのだ。

　レンタルＤＶＤに切り替えて『タイム・リミット』を大画面再生。デンゼル・ワシントンがその場しのぎのごまかしをえんえんやっているうちに本当になんとかなってしまう脚本に感服。塞ぎきれない穴はあるけれども（笑）、そこのところは目をつぶりましょう。相棒の検死官のうらぶれぶりも良く、デンゼル・ワシントンと名コンビになっている。だが、やっぱりあの女があと半年の寿命って信じられないよなあ。あんなバコバコファックの女が末期ガンなんて誰が信じるのか（笑）。この時点でもうネタが割れてしまっていて、これはどうにも頂けないのであった。

　シャワーを浴びて今度はＣＳ部屋にて録画しておいた『風車のある町』を見る。監督が意図したのかどうか判然としないが、完全な吉永小百合のアイドル映画になっているな、これは。オランダでかなり大規模なロケをやっているのだが、こうした舞台装置に関わらず吉永小百合の個性がまったくくすんでいないのが凄い。驚かされました。

　自室に戻ってテレビをだらだら、午前2時半頃就寝。

　10月27日（水）　キャシャ−ンが夜なべをして
　手袋あんでくれた。イラクで邦人拉致事件、テロリストグループがまたこの人質をたてに、自衛隊撤退を要求。びっくりするが、新聞報道をみてまたびっくり、なんと、ヴォランティアでも政府関係者でもない単なる旅行者なのだ。ええ、な、なんでまたイラクに・・・、な、なんじゃそりゃ、正気か、この思いはネットの公正明大なる紳士たちも同じらしく、ヒドイことに同情論のかけらもない。誰かひとりくらい庇う奴がいても良かろうとおもうけれども、見事に一人もいない。さすがに今のイラクに物見遊山で行けばねえ、そりゃ、怒られるわなアと嘆いていたらあの元人質のイラク芸者（笑）、郡山さんが、「彼にも責任の一端はあるが、やっぱり自衛隊が悪いのだ」とコメントしていて、噴出してしまった。

　この人はアレだろうな、あと30年くらいたって、いい加減じじいになっても、「わしゃ、あの時、イラクで凄かった」と今ひとつ具体性に欠ける自慢話をえんえんやって周囲から煙たがれるタイプなんだろうなあ。「わしゃ、あの時はレジスタンスの人と意気投合してメンバーにいたイラク娘にモテモテじゃった、毎晩ひいひい言わせておったのじゃ！」（歳のせいで記憶が妙に美化されている）、さらに老いぼれると、紙に「生涯一イラク！」と大書して壁にはりつけちゃったりするんだろうなあ。

　しかし自衛隊が悪いって、前の人質事件でも思ったけれども、「自衛隊がイラクに駐留（日本語がおかしいのだが、左の人はこういわないと気がすまない）しているおかげで日本人の評判が悪くなった。危なくていけなくなってしまった、どうしてくれるのか」という主張ならば分かる。決して賛同するものではないけれども、かろうじて筋は通っているような気がする。それをこの人たち（人質になった奴等みんな）は政府の危険ですよー、危ないですよー、行かないでくださいねーという勧告をうっちゃらかして無理やり入国、即拉致され、自衛隊のせいだと喚きたてる。意識しているのかどうかしらないけれども、これはヤクザ屋さんのやりくちですよ。

　それと、これは今思いついたことだけれども、中東やらで日本の評判のいい理由には、必ず日露戦争で白人に勝ったこと、太平洋戦争でアメリカと激闘したことの二点が必ず入っている（笑）。日本人は奇跡の復興を遂げたとか、日本人は金持ち、日本人は良い人、ばかりで好かれているのでは決してないのだぞ。

　本日は休み。しかしあさっぱらから母親とこの間のことで大喧嘩。だいたい私と母親が喧嘩する原因は決まっている。見合いのことである（笑）。この間のやつを断るといったら、相手がいいといっているのに、そのタイドはなんだい、やかましい、今更私赤川次郎が好きなんですうとかいう薄い女と一緒になれるかよ（赤川次郎さんに何の含みもあるものではないです）、きいい、濃いの薄いのってお前は山のモミジかい！だから、おれはもう結婚なんかしないって言っているだろ・・・怒号が飛び交いめちゃくちゃ不機嫌となる。以降母親と口を聞かぬこととする（笑）。

　事務所へ行って日記つけとネットのチェック、それから車で外出、博多駅である用件を済ませる。この時、号外が配られていたので貰ってみると、前述のイラク人質の報。そのまま帰宅して、自宅にて冷凍うどん二玉をおろし天ぷらのせぶっかけスペッシャルにして貪り喰った。母親との言い争いでストレスがたまっていたので、もうダイエットもなにもかまうものかい、大デブになってやるとがつがつ喰った。事務所へ戻っていろいろ。それからまた車で外出し、本屋、ＴＳＵＴＡＹＡを回ったりする。

　夕食はポテトサラダ、ハマチのマグロの刺身。ビール飲む。もう飲まずにいられるかという心境である。また昼飯に続いてポテトサラダを貪り喰らう。ゴハンも一膳お茶漬けにして貪り喰らう。〆のコーヒーは如例。これもストレスを解消するためにバケツ一杯ほどの量をがぶがぶごくりと飲んでしまった（ウソ）。それから自室にこもって録画しておいたハイビジョン映画『リード・マイ・リップス』を大画面再生。ああ、色が薄くて黒が浮いてとてもハイビジョンでございと言えるような画質ではない。ちょっとがっかり。映画そのものも、駄目男に引きずられておちていくオールドミスＯＬと後半のサスペンスが上手くかみ合っておらず、もどかしい出来。何も録画までするようなものではなかった。その後、これもハイビジョンの『クレしん　暗黒タマタマ』を30分ほど。うん、派手な綺麗さはないけれども、やっぱり画面の奥行きが違うよなあ。

　シャワーを浴びて、酒。本来ならば飲んではいけないのだが、何しろストレスがたまっているからなあ。録画しておいた「トリビアの泉」を見て、空中回転幅跳びの映像にぎゃっと驚きつつぐびぐび飲む。うーい、結婚しないのがそんなに悪いのかようといいつつ就寝（涙）。

　10月28日（木）　カーサンがやらねば誰がやる
　オト−サンがやるんじゃないの、洗濯とか。イラク日本人人質事件の犯人グループに対し香田証生さんの解放を求める民主党の呼び掛け。「自衛隊の派遣期限が切れる12月以降の撤退に全力で取り組む」とし、香田さんの即時解放を訴えている。与党でもないのに、こんな空手形切ってどうするのか（笑）。テロリストグループの要求を飲むことを前提に解放を求める行為など行ってはならぬこと、ましてや、このように明文化して自党のＨＰに載せてしまう。野党どまりなわけである。

　一方、香田さんの実家に中傷電話をかけまくる馬鹿がいる。私は前回の人質たち（ひっくりまとめてイラク芸者と呼ぶ）はある理由で容認することはとてもできないし、今回の事件についても香田さんの軽率極まりない愚行が原因だと思っている。しかし、こんなことをする奴は、おのれを自ら人質たち、香田さん以下の存在に貶めている。同じ日本人であることも汚らわしい、土壌バクテリア野郎である。大宇宙銀河系ブラックホール第3惑星野郎である。人に踏まれて「うわあ、しまった、きたねえ」と叫ばれた犬のウンコも同然である。こういう奴等は道端にはりついて夏の暑い日ざしにじりじり照りつけられて乾燥しているがよろしい。

　でんごんでんでん掲示板、某トンデモ本の著者が暴れている。もう書き込みのはしばしからアブネー匂いがぷんぷん。これは紛れもなくトンデモ属キチガイ種の人物だな。トンデモな人といっても、実際は奇説・珍説を発表するだけで、実害はない人がいる。人間的にはとても良い人である場合すらある。こういう人は、トンデモ属のトンデモ種であり、と学会員としてはほほえましく見守るべきであろう。一方トンデモ属キチガイ種は己の説が受け入れられないのは世間が悪いと考え、その考えに正当性をもたせようとしてやたらに攻撃的になる。正当性を求めるあまり、極端な差別に走るものもいる。件の作者は今だ、差別的言辞こそないものの、プロペラ同調機銃発射装置の存在を認めようとせず、親切に説明してくれようとしている人に罵声を浴びせるのみなのだ。こわや、こわや、こういう人物、と学会員としては遠くから見守っているに限る（笑）。

　ウンコ大学の陰謀論はもはや止めるすべなしである。「アメリカはイラクの糞尿利権を狙って侵攻したのだ。イラクの首都バクダッドの地下には巨大な糞尿タンクがあって・・・」あんたら、そればっかりやと仕事。昨晩自棄酒を飲んだので、ヒドイ二日酔い（笑）。母親ともろくすっぽ口を聞かず、起床後もくもくとシャワーを浴びて事務所へ。頭をぐらぐらさせつつ、掛かってくる電話に応対。いろいろ物件の問合せがあるのだが、本日中の案内となったのは1件のみ。これがまた決まらなかったりするんだよなあ・・・。

　それから車で外出、博多区のある不動産屋へ。こそこそひそひそ30分ばかり話す。これが終了したらはや午後一時半。朝飯を食っていなかったのでお腹はぺこぺこ。じゃあ、あそこしかないべ、昨日天ぷらとうどんをたらふく食ったばかりであんまり良くないけれども、やっぱり食うしかないべといっぷくラーメンへ。ラーメンアンド替え玉を目の色かえて啜りこんだ。今日はちょっとスープの出来が良くないようで今ひとつこくにかけるよう。しかしそれでも美味いのがいっぷくラーメンなので、私は大満足であった。

　午後2時半事務所へ戻って午前中決まった案内を1件。さあ、どうなるのかなあ、気に入って貰えたようですとは言っていたのだが・・・。その後、書類作成、受け取り仕事など。

　夕食は水炊き。鶏肉・ウマヅラハギ・肉だんご・白菜・しいたけ・長ネギ・糸こんにゃく。今日はおとなしく少なめ、少なめに食べた。ビールもなし。ゴハンも軽めにして頭の中でダイエット、ダイエットと100回唱える。まあ、私の場合、夕食が軽くっても夜中に腹が空くことが少ないからいいのだけれど。〆のコーヒーは如例。

　自室へ上がってハイビジョン『クレしん　暗黒タマタマ』の昨日の続き。ぱっと目にはあまりＤＶＤと変わらないかなと思わされる地味な画質であるけれども、よくよく見るとその違いが次第に明確になってくる。とくに黒の場面での解像度、これはＤＶＤには真似のできないこと。ひろしと女刑事東松山よね子が泊まる駅舎、彼らが寝転ぶベンチの下の書き込みが見えたのに、大感動（笑）。これだけで僕は満足だ。

　終了後、これまたＨＶ『猟奇的な彼女』を途中まで。明るいシーンになってようやくハイビジョンらしさがでてきた。“彼女”がタバコのポイ捨てを咎めるシーンで、周囲に生えている草の数がＤＶＤの1.5倍増しに見えるのである。黄色がかってすっきりしていないのは変わらないけれども、この画質レベルで見る『猟奇的な彼女』はとんでもなく、イイ、イイ。

　シャワーを浴びて午前12時から輸入ＤＶＤの『Ghost of Hanley House』 (1968)を大画面再生。パートカラーで一軒の幽霊屋敷を舞台にお話が進む、超低予算ホラーであります。ルイス・シェリル監督のカメラワークもぎこちなくってこれは多分素人に毛の生えた程度の人が作った映画なのでありましょう。

　冒頭、闇の中に不気味に佇むハンレイ屋敷。がらがらびしゃーんと雷が鳴り響きます。そして屋敷からはきゃー、きゃーという女の悲鳴。続けて屋敷の中へカメラは移って、斧を取り上げる何者かの手、再び女の悲鳴、ぐるぐる回る時計の針、ばたんばたんと開閉を繰り返すドア。すべてが唐突に終りました・・・。舞台はがらりと代わってバーの中。カウンターでビールをやりながら話し込んでいるのは主人公のハンクとディックであります。ここで注意、この作品かなりマイナーなものであのＩＭＤbでもキャストクレジットを見つけることができませんでした。一部の俳優の名前しか分からなかったのであります。これがその俳優さんたち、エルシー・バーカー、バーバラ・チェイス、ウィルキー・ディ・マーテル、クリフ・スコット　誰がハンクなのか、ディックなのかまでは分かりません。だから、皆さん、ご自由にこいつは、どうもバーカー顔だから、エルシー・バーカーだ、同様にこいつはスットコドッコイだからスコットだ、と各キャラクターに俳優を当てはめつつお楽しみください。

　話を元に戻して、ビールでかなり酔っ払っているハンクとディック。えんえんと言い合っております。「ハンク、ひっく、お前は幽霊って信じないっていうけどな、ひっく、うーい、そんなことはないんだぞ」「この20世紀の世の中に何を言っているんだ、ディック、ひっく、今時うらめしやーって馬鹿も休み休みいい加減にしろよ、げっぷ」「だったら、賭けをしようってんじゃないの、ええ、あの幽霊屋敷のハンレイハウスで一晩過ごしたら、俺の新車を、ひっく、やるっての」「ええ！あの三菱パジェロかい、よっしゃ、乗った！でもトリックはなしよ、お前が人雇って驚かせたりするのは駄目だかんね」こうしてハンク、幽霊屋敷に泊まる羽目となったのでございます。

　幽霊なんか信じないと大見得切ったハンク、でもやっぱり不安だから（笑）、昔の事情に詳しいルーシーお婆さんに話を聞くのです。「あのハンレイ屋敷にはね、三年前までアンとトムのハンレイ夫婦が住んでいたの。でも彼らは突然、出奔してしまったんだよ。それからというもの、あの屋敷はへんなことが起きるようになったんだ。今まであの屋敷で過ごしたのは二人、ヒギーという女、チャーリー・ベンソンという男、でもね、ヒギーはそれ以来おかしくなっちまって、フルーツケーキよりもキチガイになっちゃった。ベンソンの方はね・・・、首を吊ったね」イヤーな顔で聞いているハンク（笑）。「何が起こったかって、そりゃ一口にいえないらしい。赤ん坊の泣き声、冷たい手が触れた、蝋燭が動き回った、二人とも全然違うことを言っていたね。え、ハンレイ夫婦はどこにいったのかって、知らんね、あたしゃ知らんよ」

　気持ち悪くなったハンク、たまたま通りがかった知り合い、モーガンの車を止めて「ねえ、一緒に行こうよ」とおねだり・・・の筈です。なぜ確信が持てないのかというと、この場面ＢＧＭが五月蝿く鳴っているばかりで台詞がまったく聞こえないからです（笑）。我慢して観ているうちに、モーガン、よせばいいのに、ハンクと同行することになっちゃいました。

　はい、舞台はあっという間にハンレイ屋敷に移ります。無駄がないのが宜しい（笑）。屋敷に集まってきたのは、ハンク、モーガンの他に、自称霊能力者のキャビー、ディックの従妹、セシル、そしてディック本人も挑戦の始まりを確かめなくちゃならないってやってきますな。来なくていいのに。彼らは暢気に屋敷の中を見て回ります。ハンレイ夫妻は美術品のコレクターであり、これを見物したのです。一枚の裸婦画を見たモーガン、じっと見つめて「これはアンだよ」そして女は台所で後片付け、男は大量に持ち込んだビールをがぶがぶ。緊張感ねえなあ。そんな彼らを見た黒人メイドのイザベルが「旦那がた、とんでもねえだ、こったら幽霊屋敷に泊まりたいなんて、気が違っているだよ」

　ここで第一の怪事勃発。ドアがとんとんノックされたのです。「誰か来たのかな」といささか間抜けなことを言ってシーラがドアを開けると誰もいない。おまけに開けたとたんに氷のような冷気に捕らわれてしまったというのです。「おいおい、まだ6時だぜ、幽的のお出ましにはまだ早いじゃないか」と笑うハンク。しかしまたドアがノックされてあけてみたら、ひやー。びっくりしてドアを閉めると何時の間にかドアの表面に汚い紙魚が浮かび上がっているではありませんか。これを見たキャビーが騒ぐこと、騒ぐこと、「むきいい、別世界からのゲストが来ているのです。復讐のために来ているのです」

　でも夕食の用意ができたのでこの騒動もここまで（笑）。夕食が終って帰ろうとするイザベル、「旦那様方、明日の朝食はご入用で」「ああ、勿論さ、イザベル」こう答えたハンクになんとも言い様のない表情を見せ、出て行くイザベル。ところがこの人、うっかりディックの車の鍵（あの新車ですよ、新車）をもって帰っちゃった。慌てるディックにハンクはにやにやと「ははあ、これで君もここの泊まることになったな」歩いて帰れっての。それからしばらくお楽しみの時間、ブラックジャックで大騒ぎ。さらに、シーラがレコードとプレーヤーを見つけてきて、がんがん音楽を鳴らし始めたのです。「みんな、踊りましょう」ってんで、どたばた踊ってやがるん。せっかく幽霊屋敷に来ているのだから、もっと怖がったらどうか。

　突然、シーラが叫びます。「みんな、動かないで、天井に黒後家蜘蛛がいるわ、あぶないわ」みんな、手に得物を持って蜘蛛を叩き潰そうとするのですが、蜘蛛はふいと消えてしまいます。次に外から聞こえてきたのがコヨーテの鳴き声。なんだなんだ、車から懐中電灯をとってきて、念入りに外を照らしてみたのですが、何にもいない。何か起こるぞと思わせておいて何も起らない、正直ずっこけます（笑）。とここで、ようやく事件、シーラが目に見えない何者かに首を締められたのです。「きゃあ、苦しい、助けて、ごほごほ」でもただ首に手をやって叫ぶだけだから、全然盛り上がりません。この騒ぎの間、あのアンのヌード絵がぐらりとゆれて落下します。これを直しながらモーガン、「彼女の望通りだ」と意味不明のことを呟きます。今のところ、こいつが一番怪しいのですな。

　次にどたばたやっているうちに何者かがリビングに木の箱を置いていったという事件が発生。せっかちなディックは箱を開けようとするのですが、ハンクに止められます。どうするのかと思いきや、放っておいてもう寝ようだって（笑）。それで本当に二階のそれぞれの寝室に引っ込んじゃう。シーラが寝室に鍵がついていないわと怖がってハンクに「はっはっは、馬鹿だなあ、何もおこりゃしないよ」と窘められたり、キャビーが「私の能力は子供の頃からあったのよ。近所の人の未来を予知したりしていたの。あのスピリッツはね、何もしないわ、あれはただの警告よ、私たちとコミュニケーションしたがっているの」と語ったり、いろんなことがあるのですが、結局電気消してねてしまうのです（笑）。

　しばらくたつと、シーラとキャビーの部屋の外から怪しい光。シーラはまるで導かれるようにふらふらと起き上がります。「シーラ、シーラ、おいで、おいでぇ」彼女を呼ぶ謎の声！彼女は台所へ入って地下室へのドアを開けるのでした。ががーん、凄い雷です。突然なるので私なぞは驚いて飛び上がってしまいました。シーラは中を覗いてあるものを発見します。それは蓋の開いた棺桶でした。シーラは・・・、あ、あれ、もう部屋へ戻ってベッドで寝ているよ。今の出来事なに？流れが全然わからん。当惑していると今度はどどどどという馬のひづめの音。みんな、「なんだ、なんだ」と部屋を飛び出してきます。こんなにうるさいんじゃ、寝られやしない。階下の部屋でみんな一緒に夜明けをまとうということになりました。

　キャビー、これはあたしの出番ねということで急に張り切りだします。「霊と交信します。みんな手伝ってください」十字架と聖書を並べて、そのそばに火の着いた蜀台、丸テーブルにみんなで座って手を繋いでさあ、準備は完了。「みんな、目を閉じて集中して、何があっても動かないで、目を開けて」どっちなんだ、みんな目ェぱちくりさせているじゃないか（笑）。キャビーは自分のお馴染みの霊体に話し掛けるのでした。「ジージー、どこ、ここに来て頂戴」いきなりこんなこと言い出すものだから、隣に座っているハンク、明らかに引いています。「ああ、来たわね、あら、ジージーじゃない、あなたはメンター　さっきいたずらしたのはあなたなの、え、違う？ここには邪悪な霊しかいない？ジージー、でてきなさい、あ、ジージー、逃げてしまったわ。ひどく怖がっていた」誰だ、キチガイの戯言っていってんのは（笑）。「他に誰か話したがっている人（霊）はいませんかあ」ぐわんぐわん突然テーブルが揺れ始めました。ローソクが消え、鳴る筈のないピアノがぽろんぽろんぽろぽろりん。みんな完全にびびってしまい、交霊会を中断して逃げ出すことにします。

　しかし、車のエンジンが掛かりません。じゃあ、歩いていこう、森の中を通って近道だ。えんえん歩くのですが、道に迷ってハンレイ屋敷に戻ってきてしまいます。「駄目だ、戻ってきてしまった！」だったら近道なんかしないで、車道を素直に行けっての（笑）。キャビーが言います。「もう他に方法はないわ、霊と交信するのよ」あんた、そればっかりですな。しぶしぶ屋敷に戻る皆。するとさっそくとんとんとドアがノックされます。同時にばりばりばりと放電するような音。「霊が私たちと話したがっているの」まずキャビーが「あなたは誰」と聞くのですが反応なし。私じゃ駄目だということで、シーラにチェンジ。シーラ、さんざん嫌がるのですが、キャビーにあなたは霊に選ばれたのだとまで言われては断れません。「あなたは誰」これで上手くいくかと思いきややっぱり駄目。次にハンクが声を掛けると、あら、「お前はだれだぁ」上手くいっちゃった。なんだ、シーラが謎の声で呼ばれて台所に行ったりしたの何の関係もなしかい（笑）。

　さて、幽霊、これはどうやらトム・ハンレイのようです。幽霊は次のように話し始めます。「地下室の南東の角にわしの胴体が埋まっている。庭には二羽のにわとりじゃなかった、わしの腕が埋まっている、屋根裏部屋には妻の胴体、リビングの木の箱には妻の頭だ。これらを集めていっしょにしてから、屋敷の霊園に夜明け前までに葬ってくれい。さすれば呪いは解けるであろう」面倒くさいやっちゃなあ（笑）。でもやらないと屋敷から出られないので、みんなはスコップ片手に、よくもまあ、こんなでかいスコップが四本も普通の屋敷にありましたな、地下室へ降りて行きます。指定された場所を掘ってみたら幽霊の言った通り、人間の骨が。ここでモーガンの様子が一変します。「仕方なかった、ああするしかなかった」ハンク達が問い詰めるとモーガンは恐ろしい秘密について語りだしたのでありました。彼とトム・ハンレイは幼馴染だったのです。しかし、モーガンは子供の頃、誤まって他の少年を死なせてしまっていたのです。トムはその秘密を守りモーガンを守っていたのですが、その代わりに要求されたのが自慢のバットでした。それ以来モーガンはトムに金をせびられ続けていたのです。「就職したら金、親の財産を相続したら金、もうわしはあいつに10万ドルはむしられたのだ」

　トムとアンのハンレイ夫妻が出奔したというあの夜、屋敷に立ち寄ったモーガンは夫妻が地下室で金を数えながらこう話していたのを聞いてしまったのです。「今だからいうけど、実は子供を死なせたのはわしだったんだよ、わはははは。あいつは自分のせいだと思い込んでしまったんだ。馬鹿だなあ、本当は無実なのに、こんなに金を払ってわはははは」ぷちん、モーガン切れましたね。彼は斧を掴むと、地下室へ飛び込み、「びわー」と悲鳴を上げるトムをどすどすばさり、ばらばらにしてしまいました。アンもひいひい言いながら逃げたのですが容易く捕まりどすどすばさり、ばらばらにされてしまいました。これがあの夜、そしてハンレイ屋敷の呪いの真相だったのです。モーガンは告白ののち、耐え切れなくなったのか、うわーっと逃げていってしまいました。

　残された4人は一生懸命アンとトムの体を集めます。そして、とんてんかんかん、二つの棺桶を作りあげるのでした（笑）。なぜかこの棺桶をカメラが執拗に追う。ずうーっとこれだけが映っている。何のつもりなのか。二分ほどもたってようやく場面が変わって屋敷の外では彼らを監視するようにたつ怪しい人影。四人は棺桶に死体を詰め込み、えっちらおっちら墓地まで運ぶのでありした。この時急にうわっという声が大音量で響いてびっくりします。棺桶といい、この声といい本当にまったく何のつもりか。墓穴を覗いたハンクは「あっ」と驚きます。逃げ出したはずのモーガンが死体となって転がっていたからです。彼の首は折れており、顔には怪しい手形がくっきり。ハンクは「まあ、いろいろ言いたいことはあるけれども、とりあえず埋葬しよう」棺桶を埋め終わったところでまた現れた怪しい人影、そして画面が赤くなったかと思ったらエンドマーク。はあ、疲れた。

　10月29日（金）　夏の四畳半
　ビキニがとっても似合うよ。なんか一昔前の安雑誌のグラビアみたいですが。最近ＷＯＷＯＷハイビジョンの未見の映画が多くて、ちょっとした嬉しい悲鳴。嬉しい悲鳴ったって、マゾの人のそれとは違うのだが、とにかく数が多いので録画するだけで精一杯であり、なかなか消化しきれないのである。すでに『スピリット』『ハロウィン』の二本が待機しており、それに加えて『ウォーク・トゥ・リメンバー』やこれは映画ではないけれども『伊藤四郎一座旗揚げ解散公演』なんてのも放映される。ああ、ＷＯＷＯＷ番組表を見たらそのあとに『プリティ・ダンク』『ザ・エージェント』『アメリカンスィートハ−ト』わああ、またすぐにテープを買わなければならなくなりそうだ。これでは以下にメディアのコストパフォーマンスに優れたＤ-ＶＨＳといえども、大変である。

　こういって慌てているところにアマゾンより注文していたマルクス兄弟の『我輩はカモである』『けだもの組合』『ご冗談でショ』が届く。廉価再発売ものであり、一枚1,500円というまことにお得な商品なり。廉価版であるからジャケットに「わあ、1,500円だ、すげえ」などというアオリ（大意）がでっかく書いてありうざいことこのうえないが、このジャケットはリバーシブルだから取り出してひっくり返せば何の問題もないのであった。

　ウンコ大学は世界情勢の緊迫化に備えて自力で大学を防衛することのできる、ウンコ防衛隊を組織することとなった。その手始めで開発されたのが糞尿ミサイル。自ら隊長に志願したウンコ大学学長が発射ボタンを押すと、大学の屋上ががががと開き、糞尿ミサイルがシュバーっと飛び出し、テロリストに向かって一直線、命中するとぼかーんと破裂し、周囲二キロを糞尿まみれにしてしまうのであったと仕事。案内数件続くものの、どれもはかばかしくない。家賃の値下げ等を提示しても決まらないのだから、落ち込んでしまう。せめて、今月中に1件決まればいいのだが。

　昼飯は自宅へ戻って生ラーメン。とんこつ味のそれにチャーシュー三枚、メンマ数切れ、博多万能ねぎ刻みたっぷり、を入れぞるぞる啜る。うん、なかなか美味い。麺が薬臭いのは変わらないが（笑）、このスープの味ならばなんとか及第点か。車で外出、管理物件の見回り、受け取り仕事、メンテナンス等々。午後2時からある物件でのクレーム処理に同行。こういう仕事は疲れる。それからホームセンターでいろいろ買い物して午後3時半頃帰社。午後6時過ぎに案内もう1件入るも、こちらもどうかなあ。

　夕食は塩鯖と昨日の鍋のスープを利用した雑炊。これだけ（笑）。それなりに美味かったけれども、心のトキメキなどは間違ってもないな。塩鯖半身、雑炊を丼一杯食べて、〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて録画しておいたＨＶ　5.1チャンネルの『黄泉がえり』を大画面再生。うーん、画質は素晴らしい。東宝映画ソフトの常として、黒が浮き気味で色が淡白という特徴は残っているけれども、これならば十分納得できる画質。フィルムの粒子がときとして目障りであったが、それもまた映画ソフトの趣であろう。5.1チャンネル音声もそれなりに良く、珍しく一回のドロップアウトもなかったことから、映画そのものはあまり好きではないけれども永久保存決定。

　しかし、この映画はドラマ部分が薄いねえ。時間的な制約があったわりに多数の登場人物を配し過ぎて、結局どのエピソードも心に残らないものになってしまっている。そんな中、クライマックスで草薙剛が感動狙い見え見えの大疾走。白けてしまいました。意外と良かったのが寺門ジモン、不器用極まる人だと思っていたが、あの小心で朴訥な地方の小役人にはリアリティがあった。

　謎の歌手役でコンサートまでやってしまった柴崎コウ、まあ、この人はカッコいいので、私の彼女に対する評価は色っぽいだの美人だの、きれいだのでは決してない、とにかくカッコいいなのだ、西澤保彦の「タック・タカチシリーズ」が映像化されるとしたら、高瀬千帆役はこの人しかいないと思っているので、いいのだ（笑）。

　終了後、また『猟奇的な彼女』を少し。そんな毎晩少しづつちびちび観るようないやらしい鑑賞の仕方はやめなさいっての。

　シャワーを浴びて、事務所へ。珍しく夜中の仕事（笑）。これを終えて午後12時半に戻り、テレビを眺めて午前3時近くに就寝。

　10月30日（土）　男どあほう広辞苑
　そんな言葉は載ってまへん！こちらのニュースに元人間の盾の牧師さんが登場、拉致された香田さんについてこのような事を述べておられた（27日午後6時頃）。「武装グループを友人として遇するか、敵としてみるかで対策の立て方が違ってきます」びっくりする（笑）。そんな民間人、軍属問わずがんがん人を誘拐して首をちんぴょろすぽーん、あのネロが「ちょっと君たち、それはひどいと思うよ」とまで言った（言わない、言わない）、テロリストグループをなぜ友人として遇さねばならぬのか。我々が友とすべきなのは現在のイラク親米暫定政権に決まっているではないか。

　アメリカ憎しの感情も分からないではないが、そもそも前フセイン政権がそうまで思うほど価値のあったものか。たしかにフセインはイラクを中東の大国にしたが、その裏で戦争ばっかりやっていたしょーもない男なのだぞ。イラ・イラ戦争をえんえん続けて、それがようやく終ったと思ったら、今度は性懲りもなくクゥエート侵攻。湾岸戦争で世界中から袋叩きにされ、国はぼろぼろ。その後も度重なる経済制裁で極度の貧困に落ち込み、国民に塗炭の苦しみを舐めさせた無能の為政者に過ぎぬ。イラク戦争直前のイラクは一流ホテルでさえ、トイレの水が流れないほど疲弊しており、国民のモラルもへったくれもなくて（畢竟モラルなんてものは衣食事足りて思うもの）、アメリカと戦争直前の状態にあるというのに、税関も賄賂取り放題、金次第で大川総裁をパスポートなしで入国させようとしたくらいなのである（笑）。またありもしない劣化ウランの放射能汚染をでっち上げるために、ガンなどで死んだ幼児の死体を冷蔵保存、使いまわして「世界中の皆さん、見てください、アメリカはこんなにヒドイのです」こんな政権など犬に食われてしまうべきであった。あ、実際喰われたか（笑）。

　たしかにアメリカというのはおせっかいな国である（笑）。モンロー主義よ、再びと思わないこともない。無辜の非戦闘員の死傷者が絶えないことにも心が痛む。しかし、無能な独裁者よりよほどましなのは確かなのである。現在のイラク親米暫定政権はアメリカの傀儡？だから、許せない！馬鹿な、それがどうしたというのだ、傀儡だろうが、ひも付きであろうが、イラクで民主主義が実現すれば、それに越したことはないではないか。アメリカ式の民主主義が唯一絶対のものであるとまでは思わないけれども、中東という地域の特殊性もあるだろうけれども、国民の幸せをかなえるのはどちらかと言われれば、答えはすでに決まっているであろう。

　どうやら、極度の政治的痴呆にならないと、人間の盾なるものはやっていけないらしい。

　ＡＶ機器の一つにロケータブル（多分）のＨＤＤレコーダーなるものがある。商品名をＩ-Ｏ　ＤＡＴＡ　レックポットといい5万円程度でデジタルハイビジョン放送を7時間ほど録画できるらしい。ここからＤ-ＶＨＳやブルーレイに録画したデータ−をムーブすることも可能。ならば、と私は夢想する。これを数台購入してＤ-ＶＨＳのごとく運用する、これならば数十時間録画できて、いちいちテープを交換する必要もなし。どうしても残しておきたいプログラムがあれば、Ｄ-ＶＨＳに改めてムーブすればよろしい。こうなれば先日の『クレしん映画』のごとく、夜中の4時まで起きていて、テープを入れ替えるなんてことをせずにすむではないか・・・。ああ、面倒くさい（笑）。こんなことするくらいなら、おれは4時までも、5時までも起きているよ、長時間録画の必要があればそれに対応したテープを買ってくるよ（高くて近くには売ってないけれども）、どうしてもというならもう一台Ｄ-ＶＨＳを買ってiリンクで並列で繋ぐよ。確かにレックポットは手軽だが、いちいち後からデータ−をムーブ（Ｄ-ＶＨＳ或いはブル-レイディスク）するなんてやってられっか。

　ウンコ大学には秘密裏にウンコ光線砲なる兵器が装備されたらしい。有事の折にウンコ大学学長がスィッチを入れるとがががと校庭が開いて光線砲が迫上がり、シュバーッとウンコビームを発射、テロリストに命中すると、いかなる物理効果のなせる技か、その周囲4キロを糞尿まみれにしてしまうのだったって、結局糞尿まみれになるんかい！と仕事。

　1日雑用ばっかり。細かいところの掃除とか、マンション玄関のガラス磨きとか、管球の交換とか、そんなのばっかり。その合間に事務所での受け取り仕事や、案内。今度こそと思うがどうなるかなあ。昼飯は冷凍うどんの納豆キムチぶっかけ。万能ネギの刻みもしこたま入れてずるずる。ああ、美味い、美味い。

　午後7時過ぎから天神の某店にて、お食事会。父親の古希を祝う会である。13年前に大病して大騒ぎ、いやあ、あんときゃ、まさか、こんなに長生きするとは思わなかった（笑）、めでたい、めでたいと関鯵、ひらめ、ウマヅラハギ、イカ、縞鯵の活造りをウマ酒とともに貪る。残ったアラは唐揚げや味噌汁に。もう目のくらむほど美味しかった。

　今までいい印象を持っていなかった関鯵が特筆の美味さ。今までニ、三回食べたことがあるけれども、いずれも生簀に長いこといたらしく、身がすかすかになっており、美味いこたぁ美味いがとても値段分の味ではなかったのだ。ところが今回のそれはもちもちとした噛み応え、清浄極まりない旨み、どれをとっても、今まで喰ってきた刺身の中で上位に位置するのではないか。

　午後9時過ぎ、満腹してタクシーにて帰宅。私はそれからさらに焼酎などを飲みつつ、ハイビジョンで『猟奇的な彼女』の続き。だからお前、いくら酔っ払っているからといって、40男が映画みて泣いたりするな、キモチ悪いだろ！

　10月31日（日）　定期は本能寺にあり！
　○○銀行　本能寺支店。導入当初こそ、訳の分からぬ不具合続出でどうなることかと思われたＣＡＴＶハイビジョンとＤ-ＶＨＳ　ＨＭ-ＤＨＸ1であるが、最近は録画時の若干のモザイク崩れやドロップアウト、音声の途切れを除けばまずまず快調に働いてくれている。これのどこがまずまずじゃいと怒鳴られそうであるが（笑）、ホンの一瞬のことであり、それをもってしてＤ-ＶＨＳのハイビジョン録画を否定することはできないのだ。超絶的な画質、そこそこの音質、これがＤ-ＶＨＳテープなら凡そ700円、2時間以内ならばＳ-ＶＨＳテープを使って220円、で録画することができるのだから、これ以上何を望むというのか。そりゃあ、テープは嵩張って嵩張って、何しろ導入より1ヶ月も経たないのに、15本近くのライブラリーになってしまったので、もう置き場所に困っているぐらいだが（笑）、自室に置こうとすると、どでかいスピーカーが部屋の四隅を占領しているから、うっかりへんなところに置くと、スピーカーより放たれる超強力磁力線がびびびびと作用して、記録内容が駄目になってしまわないとも限らない。ならば寝室の方へと思ったのだが、こちらはこちらですでに本棚に占領されてしまっているのであった。近いうちに、また漫画本の一部を処分しなくちゃならないかな、これは。おっと、話がそれてしまったが、とにかくＤ-ＶＨＳ、不便な点も多いものの、これだけコストパフォーマンスのいい、高画質機器は滅多にないのである。

　でもね、やっぱり本体にカウンターつけて欲しかったよね。モニター画面で見られるといってもハイビジョンの画面では見られないんだから。いちいち、別のモニターに信号を出力してやらなければならないんだから、もう面倒くさくってしようがないのだ。

　ウンコ大学にはウンコ地雷というものも備蓄されているようだ。これを敵軍の侵攻してきそうな場所に仕掛けておくと、どかんと炸裂、周囲5キロを糞尿まみれにしてしまうという恐ろしい兵器なのである。どっちに転んでもクソまみれかい、付近の住民はこの地雷の存在を知って呆れてこう叫んだのだと仕事。地味である。午前中、もそもそとメンテナンス仕事。11時過ぎに案内1件入るものの、どうにもはかばかしくなさそう。一体いつになったら決まるのか。

　昼飯はインスタントラーメンに博多万能ネギをぶち込み、母親が昨日買って来ていた竹輪の磯部揚げを添えたもの。竹輪が意外に美味しかったのでこちらばかり齧っていたらラーメンが伸びてでろでろになってしまいました（笑）。午後2時過ぎから他社物件の案内。某西鉄の駅までお客様を迎えに生き、某所の某物件を某案内。かなりきれいな物件で、住みたくなってしまったほどであった。事務所に戻って入居申し込み書を書いてもらう。心の中でガッツポーズ。

　夕食は野菜炒めとサトイモとイカの炊き合わせ。これだけである（笑）。麦茶を飲みながら控えめに喰う。それなりに美味しかった。ゴハン半膳をお茶漬けで。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて録画しておいたＨＶの『ハロウィン』を大画面再生。本当にクラシックな殺人鬼もので、カーペンターらしからぬ捻りの無さが今では微笑ましく思えてしまう。幼くして姉を殺した男が長じてから精神病院を脱走。ハロウィンの夜だからってんで、ファック、ファック、ビール、ビールと浮かれていた不運なティーンエージャー達を惨殺するだけのストーリーである。

　ＨＶ映画としての画質はたいしたことなし。昼間のシーンで並木道の奥行き感には唸らされたが、この映画はほとんど夜、闇のシーンで占められており、こちらのほうが黒潰れしてしまっているものだから、何をやっているか分からぬことが多すぎた。

　終了後、これもＨＶのディズニーアニメ『スピリッツ』を途中まで。もう笑っちゃうぐらいの高画質。冒頭の峡谷をカメラが舐めるシーンでは、こ、これがアニメか漫画映画かといささか古臭い驚き方をしたほどであった。しかし、その高画質がちょっとアダになったか、表情豊なウマのキャラクターたちが、うざくってうざくって仕方ない（笑）。馬の眉毛とか流し目等々、アニメならではのデフォルマシオンが目立ちすぎてしまうのであった。

　シャワーを浴び、だらだら過ごす。午後12時過ぎからこれもＨＶの「伊東四郎一座旗揚げ解散公演　熱海迷宮事件」を見る。うおお、これはまさに、舞台公演の完璧なる再現だ、自分の目で見ているのと寸分違わぬ（そんなことはあるまいが）光景だ、場所柄なかなかいけぬ「うわの空」公演もこうやってハイビジョンで放送してくれないか・・・と思うけれども、急速に眠気がさしてきたので、15分くらいでダウンしてしまいました。

　あまりの眠さに午前一時半くらいにベッドに入ったのだが、すると今度は目がさえてしまい、午前2時半まで寝られなかったというオソマツ。あーあ。

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