観　笑　亭　日　乗

　9月1日（水）　生まれて水平線　
　太宰治の言うことは訳が分からない。この世の中で最も役に立たぬもの、それは週刊Ｓ潮とか週刊Ａ日とか週刊Ｂ春等々の北朝鮮の戦力分析記事と、後は芸能関係、特にお笑いについての記事であるな。前者については以前、週刊誌の北朝鮮軍事関連記事は平気で同じページの中で矛盾したことをいいよる（この場合は北朝鮮から戦闘機を飛ばして日本を攻撃しようとしても機材の不備、訓練不足で到底辿りつけないと書いたそのすぐ後に、しかし、原発に戦闘機による特攻をかけられたらアウトだなどと書いてあった）という形ですでに述べたからここでは繰り返さぬ。

　後者の芸能、特にお笑い関連については、もう記事を書くライターがそういう方面に素養がない人ばっかりで、そのために、勝手な思い込み、憶測、推測をすき放題書きまくることになる。この手の記事で性懲りもなく繰り返されるのが、「たけしはもう駄目だ論」（笑）。基本的にこういうライターさんは芸人の芸というものが年とともに変わっていくということを理解しておらぬ。だから彼らが言うのはそれこそ漫才ブームの頃のたけしで、その頃と比べて口が重くなった、昔の早い喋りなど望めなくなった、だから駄目になったという理屈なのである。私はこの手の記事を読むたびにそんな20年も30年も同じ口調で喋りつづけられるものか、馬鹿野郎（笑）と思うのだ。円熟という言葉をライターやっててしらないのかとさえ罵倒したくなる。

　ましてやたけしがバイク事故で瀕死の重傷を負い、ようやく復活を遂げた時などはさらに酷かった。平気でたけしのギャグの感性が衰えた、笑えない、もうおしまいだなどと散々にこき下ろしていたのである。確かにあの時、たけしは体力的な問題もあったのか、時折苦しそうな表情を見せていたものの、ギャグ、ジョークの面白さは事故前と変わっておらず、私は随分と安心したものであった（同時に週刊誌の記事などあてにならぬものだとはじめて実感した）。そして、ご存知の通り、たけしは駄目になるどころか、以前にもましての活躍ぶりを見せ、芸人としての活動はもとより、映画監督としてのキャリアを積み上げ、ついには日本を代表する映像作家の一人になってしまった、ちゃんちゃんというオチ（私個人としては映画監督としてのたけしをそこまで持ち上げることはあるまいと思うけれども）。ええ、ざまあみろと私はたけしでもないのに思うのだ（笑）。

　本日は休み。しかし、まあいろいろとあるので午前10時には事務所へ。いろいろ電話連絡、業者との打ち合わせ。それが済んでから日記つけとネットのチェック。Ｋ子先生掲示板の高貴なお方、休養に入られたらしい。40分のウォーキングを済ませて車でお出かけ。天神に出て、丸善書店で森下由美の「ウチの場合は　3」とあっきう、「あっきうのどこまで呑むの！」を求める。昼飯は本当に久しぶりの赤のれん。ラーメン・チャーハンのＡ定食580円なり。麺はべとべとだし、脂は多いし、獣くさいし、なのだが（笑）、うあああ、すっげえ美味い。なんか気がついたらスープまで全部飲んじゃってました。その後、ＴＳＵＴＡＹＡでＤＶＤ『ロストメモリーズ』をレンタルして帰社。

　その後は受け取り仕事など数件。やっぱり月初めはこんなものです。午後6時半帰宅。今日から禁酒状態になる予定だったけれども、ああ、「どこまで呑むの」を読んだら、駄目だ、缶ビール一本あけちゃいました。夕食はオムレツ、生野菜、ホタテ貝柱、カツオの刺身。カツオ、見るからに美味そうなものであったが、食べてみると、ううむ、やな生臭みがあるなあ（笑）。ドラえもん、カツオの刺身が生臭いんだよう、なんとかして美味しく食べる方法はないのー、はい、マヨネーズ、これをつけるとどんな生臭い刺身だって美味しくなるよ、ゴハンにもビールにもぴったりだよ。ドラえモ−ン、僕はビールは飲まないよう。刺身、美味しく頂きました。ゴハン一膳を食って〆のコーヒーは如例。ここで告白、食後にアイスクリーム食べちゃいました。高級そうな奴でカロリーも高そうでした。もうしません、もうしません、しくしくしく。

　その後、レンタルＤＶＤの『ロストメモリーズ』を大画面再生。うーむ、プライベートでは必ず着物で寛ぐ仲村トオル、朝鮮系の同僚に向かって「何を言っているんだ、俺たちは同じ日本人じゃないか」と口清いことを言っておきながら、すぐ後で「朝鮮街というのは気持ちが悪いなあ」と何気にひどいことを呟く仲村トオル、なんで、そんなものを博物館に展示するのだ、わざわざ日本に持ってかえらずに、目的は果たされたのだから、とっとと爆破してしまうがいいじゃないか、ええ、もうツッコミ入れまくりの楽しい映画でありました（笑）。

　この映画の魅力は一重に予想のつかないストーリー展開、いや、もうただ単にトンデモなだけということもあるけれども、とにかく先が読めないのがいいのよ。しかし、ＤＶＤのメニュー画面、例のタイムマシンの床を映しやがって、ああ、これで古代遺跡が関係してくるのだと分かってしまったじゃないかよ。どうして、こんな無神経なネタバレメニューを考えるのか、ＤＶＤ製作者は恥を知れ､恥を。

　その後、シャワーを浴びてからＣＳ部屋にて録画しておいた『男の紋章　風雲双つ竜』を見る。シリーズとしては明らかにツナギで、今ひとつ盛り上がらない。悪役からの嫌がらせもたいしたことないし、新味は敵のヤクザに取り囲まれた高橋秀樹が峰打ちの剣技を披露するところぐらいであろうか。

　自室へ戻って「トリビアの泉」、ルビの由来は知ってたけどさ、ルビー・モレノだすなよ、思わず笑っちゃったよ。キリンの絵も良かったし、不調だったトリビアの種を十分に補っていた。午前2時過ぎ就寝。

　9月2日（木）　ＪＡＲＯは鯉こくの番人です
　ＪＡＲＯは見ている、ＪＡＲＯは食べてる、ＪＡＲＯは鯉こくの番人です。「大江戸レンズマン」（大江戸レイプマンとは何の関係もない、念のため）というのを考えました。江戸幕府倒幕を狙う謎の集団、ぼすこん党と戦う我等が遊び人のキムさん（その正体は実は・・・）、恋女房のおくら、子分の万公（ま○こうと読むのではない愚かものめ、ばんこうと読め）とともに今日も大江戸八百八町を舞台に大活躍。ほら、耳をすませてごらん、いつものとおり、キムさんの屋敷に駆け込む万公の声が聞こえてくるだろう。「て、てぇへんだ、てぇへんだ、レンズの兄ィ、てぇへんだ・・・」

　いろいろあってどうにも気がくさくさして適わない。この気分を吹き飛ばすために、「よーし、いっちょうぶわーっとやるか！」と思うのだが、金銭状況厳しきおり、そうむやにぶわーっとやるわけにもいかぬ。なら自宅で自分ひとりで「ぶわーっと」としようか、いや、いかん、いかん、今の私は禁酒ならぬ節酒状態の身分だ。酒は一週間に一度しか飲めない。だったらどうすればいいのか。ここで私はにやりとし、あるＤＶＤを取り上げ、自慢のＤＶＤプレーヤーに滑り込ませる。そして、これまた自慢のプロジェクター、シャープＸＶ-Ｚ10000から映し出されたのは、ああ、ああ、先日届いたばかりの輸入ＤＶＤ『宇宙レンジャー　ロッキー・ジョーンズ　ジプシームーンの巻」ではないか。おお、クラシックなデザインの宇宙ロケット、ふきださずにはおられない、プーシーダー星人の珍妙なる衣装、胸のすくようなジョーンズの大活躍、そうして私はすっかり癒されたのであった（となる予定である）。

　ウンコ大学学長は演説を終え、どうした訳か学長室に閉じこもってしまった。ウンコ大学教職員、学生達は大変困ってしまった。何しろ、腐っても学長である、彼がいなければ大学の事務がいろんな意味で滞ってしまうからである。ここで一計を案じたのがウンコ大学歴史学科教授の糞昔今太郎であった。「婦女子に糞便を塗りつけて学長室の前で躍らせるが良い」今太郎のこの奇計、果たしてどうなるのか、ウンコ大学全体が息を飲んで見守ったのであったと仕事。午前中、あるところに出す書類の作成、家賃の関係であるけれども、これがある事情によって極めてややこしくなっている。ふうふう言いながら二時間ほど掛かったか。それから急いで車で外出。中央区役所にて先日の件についての確認。

　昼飯は自宅へ戻って、今日は本当に時間がなかったので、カップのうどん。たまに食うとこんなのでも美味く感じられる。それから物件案内。アポイントに辛うじて間に合った（笑）。これを済ませてのち、管理物件の見回り。午後3時半過ぎに帰社して、受け取り仕事。ああ、付き合いの関係で買わされたワインが到着したぞ。

　夕食は出来合い豆腐とエビのコロッケというやつ。これに生野菜、これまた出来合いの中華牛蒡サラダをつけて、はい、それまでよ。コロッケは意外に美味しくソースをおおめにかけると飯の良き友となる。しかし、いけないのが牛蒡サラダ、味が濃すぎて辛くて口がひんまがりそうになった。ゴハン一膳食べてビールはなし。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルＤＶＤの『ＮＹ式ハッピーセラピー』を大画面再生。ジャック・ニコルソンとアダム・サンドラーの共演という、今となっては豪華なんだかよく分からない組み合わせ（笑）。ストーリーはかなりめちゃくちゃで、無理がありすぎるのだが、その欠点がかえって「奇妙な話」のムードを醸し出しているのに一興。ラストのプロポーズの場面など（これもまあありえない状況なのだが）素直に感動してしまいましたからな。しかし、アダム・サンドラー、会社の上司になったイヤミ男を殴り倒し、社長をさんざんに罵っているのだが、この後大丈夫だったのかしらん。

　良かったギャグ。二人のポルノ女優と知り合ったアダム・サンドラー、彼は常々自分のちんぽこの大きさにコンプレックスを抱いていたので、こんな質問をする。「ねえ、やっぱり男の価値というのはちんぽこの大きさなのかな」するとポルノ女優たちは「うーん、私たちの間でも意見が分かれているの。この子はＬＬサイズ派、あたしは巨根派だから」はあ、そうですか。

　シャワーを浴びて今度は輸入ＤＶＤ『サントと恐怖の国境』（Santo en la frontera del terror [Santo on the Border of Terror]　1979年）を大画面再生。冒頭、映し出されるメキシコとアメリカ、テキサスの国境線となっている川。それからいきなりルチャ・リブレのシーン、タッグマッチを戦うサントの雄姿となりますな。客席でウレシソウにサントを応援しているのは1973年の『サントとロイヤルイーグル』に出ていたマネージャーのカリ−トス（カルロス・スアレズ）であります。オープニングクレジットの間中、ずっと試合やっていて、サントが勝利を収めるとともに、場面が切り替わって本編が始まるという憎い構成。

　とうとつに下着姿のおっさんたちが出てくるのでぎょっとします（笑）。実はこの人たちはアメリカに密入国しようとしているメキシコの人たち。脱いだ衣服を頭に乗せてじゃばじゃばと川を渡り始めるのですが、あっという間にテキサス国境レンジャーのパトカーに見つかってしまいます。ぱんぱんぱあんとライフルで威嚇射撃をされてわわわとメキシコ側に戻るおっさんたち。ところで、テキサスレンジャーのおまわりさんもどう見たってメキシコ人で名前をロドリゲス言いますみたいな顔をしていますな（笑）。

　ここでおっさんたちのうちの二人、ゲラルド（ゲラルド・レイズ）とフェルナンド（フェデリコ・ファルコン）ひそひそと相談。「フェルナンド、俺、国境を渡る手引きをしてくれる人を知っているぞ」「何、じゃあ、そっちの人に頼もうか」あっという間に話が纏まってゲラルドとフェルナンドはハンバーガーショップでその手助けをしてくれる人、ルディーと面会。明日の午後5時の密入国を予約します（笑）。ほっとしたゲラルド、ハンバーガーショップのジュークボックスにコインを落とし込み、唐突に歌を歌い始めるのでした。ええ、何で真昼間から、酒も飲まずにハンバーガーショップで歌うの？しかも歌詞が「メキシコ良いとこ、一度はおいで、酒は美味いし、ねえちゃんはキレイだ、ワ、ワ、ワッワー」みたいな歌だし。私のそんなとまどいには関係なく熱唱するゲラルド。しかも歌い終わったら盛大な拍手、なんじゃ、こりゃ。

　二人は次にナイトクラブへ場所を映します。すると、クラブ歌手のアズセナ（カルメン・デル・ヴァリ）が出てまた一曲歌うのですな。スペイン語ですから何を言っているのか良く分かりませんけれども、大方「愛しいあなた、早く帰ってきて、私のあそこが乾いちまうわー」とかそんな歌なのでしょう。歌い終わってまだ盛大な拍手をうけるアズセナ。舞台から降りようとするのですが、酔っ払いのオヤジが絡んできて「ねえ、ちょっと飲まないかね」アズセナは「ふん、このチビデブがあたしをくどこうなんざ100年早いんだよ、おとといきな」と平手うち。オヤジ、「覚えていろよ」と吐きすてて退場します。

　実はこのアズセナ、フェルナンドの婚約者。そして彼女の妹フロレシタ（サリータ・ゴメス）は可哀相に盲目だったのです。アズセナとフェルナンドは一生懸命働いてお金を貯め、フロレシタに目の手術を受けさせようとしていたのでした。フェルナンドがアメリカへ密入国しようとしていたのもそのためだったのですな。さて、三人は仲良く家路につくのですが、ここで現れたのがさっきのオヤジ。「やい、よくも、俺をチビデブなんていいやがったな」三人の仲間とともに襲い掛かりますな。フェルナンド、多勢に無勢でぼこぼこにされかかるのですが、なぜかスポーツカーで駆けつけてきたのがサントとカリ−トス。サント、チビデブとその仲間をさんざんにやっつけます。

　念のために言っておきますが、フェルナンド、アズセナとサントが知り合いだったわけではありません。あくまでも偶然に通り掛かっただけなので、皆さん誤解のないように。

　お礼にアズセナとフロレシタの家へ招かれたサントとカリ−トス、映画の観客の皆さんに「盲目の少女にやさしい我等がサント」を印象付けようと懸命です。サントは「おじょうちゃん、今はたいへんだが、みんなを信じて頑張るんだ。そのうちきっといいことがあらあな」とか言ってフロレシタに自分の顔を触らせますな。フロレシタ「あー、サント、マスクを被ってる。あたし、本当のお顔に触りたい」サント、カリ−トスに服で隠させて、マスクを脱ぐというサービスぶり。しかも、なんたることか、アズセナから事情を聞いて「ようがす、あっしも人肌脱ごうじゃありませんか、手術代のいくらかはあっしが持たせてもらいます。それに明日から近くで興行しますんで、何か困ったら遠慮なく呼んでくだせえ」カリ−トスはそんなサントの優しさに涙ぐみ「畜生、泣かせるなあ」

　翌日、フェルナンドとゲラルドはルディーの手引きによって国境を渡ります。でもやっぱり服を脱いで川をばしゃばしゃ渡るの（笑）。ルディー、サービス悪いなあ。そのまま車に乗せられてメキシコ人の間で「短期間で稼がせてくれる良い仕事」と評判の高いリチャード氏の農場に到着したのでした。さっそく農夫頭のモンク（ミゲル・エンジェル・フェネンタス）に引き合わされ、更に農場の医者、ソンブラ博士（ジィーン・サフォント）から身体検査。この身体検査が妙に入念で、なんか怪しいのです。またほかのメキシコ人農夫たちは作業の合間に寄り集まって「給料をくれない」とか「めちゃくちゃに働かされる」とか「家族に連絡することもできない」とぶつぶつ。こりゃあ、いよいよ怪しい。

　そして、ソンブラ博士はフェルナンドたちの身体検査を終えるとやおら通信機を取り出して、「こちらＸＺ129、ＸＺ129　マカレン、応答せよ。マカレロ、商品は揃った。いつでも発送できる。価格は二万ドル、連絡乞う連絡乞う」商品というのはフェルナンド達のことかな。またこの頃からリチャード氏が姿を見せなくなります。彼の不在をいいことにさらにすき放題始めるソンブラ博士です。

　さて、場面はまたもあのナイトクラブ。アズセナが歌っております。スペイン語ですから何を言っているのか良く分かりませんけれども、大方「寂しいわ、あなた、帰ってこないから、私のあそこが乾いてかびかびになっちまったわー」とかそんな歌なのでしょう。歌い終わって楽屋へ引っ込んだ彼女とフロレシタを尋ねてくるサントとカリ−トス。アズセナは大喜びで「よく来て下さいました、サント。実はフェルナンドが行ってから一週間にもなるのに、手紙も電話もありませんの、心配でたまりませんわ」サント、一瞬、「それはあなた、向うで女ができたんでげしょう」と言いたそうな様子を見せたものの、すぐに気を取り直して、「じゃあ、あっしがちくと行って様子を見てきましょう。あちらで興行がありやすんでそのついでに行ってきまさあ」さらにサントは懐からお金を取り出して「ここの5,000ペソばかし、あります。これをフロレシタの手術代にあてておくんなさい」「おお、サント、お金さえあればすぐにマカレンの病院で手術ができますわ。有難う、私たち明日にでも出発します」えー、密入国までして働いて金を貯めようとしたフェルナンデスの立場はどうなるのですかねえ（笑）。

　牧場に戻ってもはや辛抱たまらなくなったフェルナンデスとゲラルドは脱走を計画します。そんな彼らの決心をよそに農夫の一人を実験室に連れ込むソンブラ博士。「うん、大丈夫、大丈夫、ぜんぜん心配ない注射だから」って本当になんでもない注射であったためしがない。この時、サントとカリ−トスが車で農場に到着します。「ふんふん、興行主の旦那がリチャード牧場を知っていて良かったぜ」というサント。カリートスは「サントの兄ィ、もう帰りましょうよ、怖いよう」ってうるさいのなんの（笑）。そんな彼に構わず農場に乗り入れるサントですが、銃を持った警備員から「駄目だ、駄目だ、リチャードさんはおられない。部外者をいれることはできないんだ。それになんだ、お前、そんなヘンなマスク被りやがって」サントの人気もアメリカでは通用せず、であります（笑）。サントは一旦引き上げます。試合が終ってからまた様子を見に来ようというのですな。

　場面はまた博士の実験室に戻って、ああ、博士、ガラスの壜に入った目玉をうれしそうに眺めているよ。そう、この博士は実は農場のメキシコ人農夫を殺害し、その臓器をうっぱらっていたのです。そしてその忌まわしき商売によってえた金で脳移植の研究を（出た！）続けていたのですね。この研究の結果生み出された二人の召使、クロタンとセレックに「夜になったら死体を埋めてこい」と命じます。ここで、農夫の一人が研究室に忍び込み、目玉のない死体を見つけてびっくりするというシーンが入りますが、特に関係ありません（笑）。

　そしてサントのルチャ・リブレの試合。三人タッグマッチですが、割合あっさりとサント組の勝利に終ります。場面はまたも農場に戻ってゲラルドが仲間たちと歌う場面。そこにモンクがやってきて「もう寝る時間だ。くそしてへぇこいてねらんかい！」ここからちょっとややこしい展開。隙をみて脱走するフェルナンドとゲラルド。二人は博士とモンクの気配を感じて研究室に隠れます。そしてそこで、モンクが「何をやっているのかばらされたくなかったら10万ドル払わんかい！」と博士を脅迫するのを盗み聞きしてしまったのでありました。博士は小型通信機を使ってクロタンとセレックを呼び寄せ、モンクを地下牢（単なる部屋ですけど）に閉じ込めてしまいました。一方フェルナンドとゲラルドは目玉のない死体を見つけてびっくりってまたかい。結局二人は博士に見つかってモンクと同じ地下牢に監禁されてしまいました。

　ようようサントの出番です。サントはカリ−トスに「二時間たってあっしが戻ってこなかったら奉行所に駆け込むんだ、いいな」と指示して農場に侵入。でもカリ−トスは車のなかでがーがー寝てしまうの（笑）。サント、たちまちクロタンとセレックとの戦いになります。一方、博士はフェルナンドたちに向かってお説教。「わしは内臓を売った金で脳移植の研究をして世界一有名になるのだ。あのクロタンとセレタンの脳を移植して忠実なる部下にしたのはこの私なのだ。おまえらも改造してやる。わしの靴を喜んでなめるようになるぞ」フェルナンドたち、びっくりして「そんな靴って、なんて汚いオェー！」なんだ、怖いのはそっちの方かよ！サントはなんとかクロタンとセレックをやっつけ、地下牢を見つけます。彼は博士をふんづかまえてほおっぺたをぱんぱんぱんのぱんと平手うち。崩れ落ちる博士。サントは博士を放り出してモンク・フェルナンド、ゲラルドの縄をほどいてここから逃げ出そうとします。フェルナンド、先ほど博士自身が丁寧に説明してくれた彼の悪行の内容をサントに説明したのでありました。

　博士はふらふらと起き上がり、クロタンとセレックに「きゃつらを逃がすな。捕まえろ」ここでようやく目を覚ましたカリ−トス、時計を見てびっくり。とっくに二時間過ぎています。慌てたカリ−トス、サントに「いいか奉行所に駆け込むんだぞ」と言われたのをあっさりと忘れて彼もまた農場へ侵入してしまうのです。一方、モンクとはぐれたサントたちは待ち構えている博士たちのもとに飛んで火にいる夏の虫よろしく正面から突っ込んでいったのでありました。とっとと捕まってぼっこぼこにされてしまうサント。昏倒します（大爆笑）。また地下牢に入れられてしまいました。そんなこととはつゆ知らずのこのことやってきたカリ−トス、博士の研究室で目玉や死体を見つけて仰天。って、あんたこればっかりや。結局カリ−トスも博士一味につかまって地下牢に叩き込まれてしまいました。「おめえ、あっしの言ったとおりにしたんだろうな」と尋ねるサント。情けなさそうに首をふるカリ−トスにがっかり。「あーあ、なんてこったい、おまえてぇものは長生きしますよ」

　さて、サントたちとはぐれていたモンク、銃を見つけて博士の元に。また性懲りもなく「やい10万ドルだせっての！」博士が懐から千ドル札を数枚出して「ほら金だ」ぱっと投げますな。文句、「あ、金！」と飛びついたものですからもう博士の思う壺。その隙にずどんずどんと射殺されてしまいました（大爆笑）。えー、ここのところで唐突に挿入される入院しているフロレシタの映像。彼女はアズセナに「フェルナンドは来ないの、サントは来ないの」と尋ねて不安そうにしております。

　　さて、いい加減長くなってまいりましたのでここからは手短に行きましょう。博士はサントとカリ−トスをバスで連れ出して空き地の中の小屋に叩き込みます。縄で縛って時限爆弾をセット。「わはははは、お前達はあと5分でドカンと行くのだ！」でもサントとカリ−トス、割とあっさり縄をほどいて時限爆弾止めちゃった。博士もそんなややこしいことしないで、麻酔でも注射して手術してしまえば内臓も手に入って一石二鳥だったのに。ここで急に農場主のリチャード氏が戻ってきます。彼は博士を呼び出して、「貴様、ニューヨークの病院で患者の内臓を売買していただろう。そしてスキャンダルを恐れた病院によって秘密裏に首にされたのだ、わしはニューヨークまで行って調べてきたのだ」はい、リチャード氏、フェルナンド、ゲラルドと一緒に地下牢に入れられちゃいました。何度、地下牢にいれりゃ気が済むのでしょうかねえ。そしてヘリコプターがぱたぱた。やってきたのはマカレンの部下。商品（目玉）を引き取りにやってきたのです。

　しかしそうは問屋が卸しません。サントが戻ってきたからです。サントはクロタンとセレックを今度こそやっつけ、フェルナンドたちを解放します。博士はマカレンの部下のヘリコプターに乗って逃げようとしますが、フェルナンドにライフルで撃たれてヘリコプター、どかーん。さて、場面は病院、フロレシタの顔に巻かれていた包帯が解かれます。定石通り、「見えるわ、見えるわ」と喜ぶフロレシタ。にっこりと笑って「あたし、馬鹿だったわ、サントとフェルナンドが危ない目にあっていると思い込んでいたんだから」と言ったところでエンドマーク。

　その後、録画しておいた「銭金金太郎」などを見て就寝午前3時。

　9月3日（金）　「宇宙の騎士　鉄火マン」
　美味しいアニメ。先日台風の一番ヒドイ時に届いた輸入ＤＶＤ、『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』がケースの中で外れていて、裏面傷だらけになっていたことはすでに記した。アマゾンに返品再送をお願いしようと思ってサイトの返品コーナーで手続きしようとしたのだが、なんとしたことかシステムの不備なのか、上手くいかない。しょうがないので散々苦労してメール送信のテンプレートを見つけ、いろいろかき込んで送信ボタンをクリックしたのだが、これもまた上手くいかない。うきーっとなったのだが、少し時間を置いてまたやってみたら、今度はすんなり送信された。恐らくネットの込み具合によるのだろうが、余計な心配をかけられたことである。事務所のネット環境がすでに工事の終ったブロードバンド対応に移行すればこんなことはなくなるのだろうか。

　ちなみに、私は英文を書くのが面倒くさいので、アマゾンに返品・再送をお願いする際のメールは必ず「ケースの中でクランプから外れてからから動いていた。だから信号面が傷だらけになっているのだ」という文面になる。商品管理用のタグがＤＶＤに張り付いていた場合（一回あった）でも、ＤＶＤが割れていた場合（これも一回あった）でもとにかく裏面が傷だらけなのだ。どうだ、分かったかって威張るよりもう少し英作文を勉強したほうがよろしい。

　いろいろ苦労させられた今回の件であったけれども、アマゾンの対応は迅速の一言につきる。翌日早速「どうもすんません、お客さん、こっちのミスですがな、おわびしますわ。つきましては『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』（お客さんも好きでんな）の新品をおくりますんで、どうか勘弁してつかあさい。それと先に送っといたＤＶＤは送りかえしてもらわんでも結構ですわ。余計な金かかりまっさかい、お客さんの方で好きに処分してくれやっしゃ。ほな、さいなら」というメールが届いて、新品の発送準備に掛かっていたのであった。

　ウンコ大学学長を降臨させようという、ウンコ大学歴史学科教授の糞昔今太郎の奇計、糞尿を塗りつけたミスウンコ大学を学長室の前で踊らせる、は果たして上手くいくのか。大学教職員・学生たちは息を呑んで見守っていたのだが、いざ、音楽がなってミスウンコ大学が踊り始めるとものの五秒で、「ぱんぱかぱーん、今週のハイライト」と古臭いことを叫んで学長が飛び出してきたのであったと仕事。午前中はずっと書類作成。平行して受け取り仕事。

　昼飯はソーメンの大根おろしぶっかけ。最初は二把だけのはずだったのが、あまりの美味さについついもう1把追加してしまったのであった。ああ、意思の弱いわ・た・し。それから管理物件の見回り。業者と合流してリフォームの打ち合わせと鍵の受け渡し。あと、のびのびになっているガス釜交換の話など。午後3時過ぎに帰社。それから父親と二人で管理物件の管球交換。たった一本なのだが、何せ高いところに設置してあるやつだったので、一人ではちょっと怖かったの。脚立のうえでゆーら、ゆら、私はついにバランスを失って階段踊り場の空中に躍り出る。がん、私は丁度階段部分に背中から落下、脊椎を粉砕して残りの一生を半身不随で過ごすことになったのだ、ぎゃーっとなってはかなわぬからな。

　夕食は天然ヤズ（ハマチの若魚）の刺身と照り焼き。秋刀魚の刺身、ゴーヤ・豚肉・豆腐の炒め物、ナス・油揚げの味噌汁。ビールは飲まずにゴハン一膳のみ。味噌汁には生卵を落として美味しく頂きました。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『ホーンテッドマンション』を大画面再生。もう何回見たかと思われる典型的なストーリーだよな（笑）。その分エディ・マーフィーの活躍の場が大いに制限されて彼をまったく生かしていないのが惜しまれる。しかし、さすがディズニーだけあって、幽霊屋敷のセットなどが無駄に超豪華。本当に高級品を使っているのだなあと実感されて、こんなストーリーにこんなに素晴らしいセットを使ってまさに贅を尽くした映画といえるのではないか。

　シャワーを浴びてからＣＳ部屋にて『男の紋章　喧嘩状』、本放送の『赤胴鈴の助　どくろ団退治』を続けて。『喧嘩状』、佐野浅夫の悪徳刑事、深田が強烈な印象を残す。賂を取って賭場を黙認する程度ならともかく容疑者は責め殺す、容疑者の妻を奪う、さらには高橋秀樹に抜刀して襲い掛かる、映画が進むにつれてどんどんエスカレートしていくそのキャラクターに私は大受け。いかになんでもやりすぎなのだが、こういうのが好きなんだよ。

　『どくろ団退治』、山中にて師匠のもと、剣術の修行に明け暮れていた風太郎がどくろ団首領にころりと騙され、彼らの悪事の片棒をかつぐことになる。このダマサレ方があまりにも単純で、いくら赤胴鈴の助のジュヴナイルとはいえ、風太郎のキャラにもう少し深みを持たせても良かったんじゃないの。

　自室へ戻って「元祖でぶや」などを見て、午前2時過ぎ就寝。

　9月4日（土）　バルジ森の中　
　キングタイガーに出会った。すたこらさっさっさのさー、すたこらさっさっさのさー、実際はこの後さまざまな要因によってドイツ軍大反攻は失敗するのだが。ロシアの学校占拠事件。1.000人以上の人質のうち、300人が死亡、700人あまりが重軽傷という凄まじい結果となった。先日の劇場人質事件で100人以上が犠牲になったばかりというのになんとも豪儀なことである。最も、人質が1.000人という大所帯、たてこもりが続き人質には水一滴すら与えられぬという極限状態、テロリストたちもはなっから交渉など念頭になかったことは確実という状況下であれば、強行解決はやむを得ぬ手段であったろう。なまじ、人質の数が多いからちょっとしたきっかけでアンコントローラブルな状況に突入し、それがあれほどの犠牲者の数となって現れたのだと私は見る。しかし、それにしても痛ましい事件、先に強行解決はやむを得ぬと書いたけれども、もう少しなんとかならぬかと思うのだ。時は21世紀なのだから、対テロ装備のハード・ソフト両面において、従来のドンパチ式からもうちょっと進歩していていいのではないかと考えてしまうのである。

　この事件における犠牲者の冥福を祈ります。

　あ、忘れていた、この事件に関してのこんな奇妙なニュースが「一方で事件発生翌日の二日、チェチェン問題での政権批判で有名なロシア人女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさんが、移動の機内でお茶を飲んだ直後、食中毒症状を呈し重体で病院に収容」　ロシア情報部の魔の手はこんなところにも及んでいるのである。恐ろしや、恐ろしや。

　ウンコ大学学長誘い出し作戦は100パーセントの成功を見た。しかし一週間後、早くもウンコ大学教職員・学生たちは「確かにいなかったら困る人であるけれども、いたらいたで、うるさいくてかなわないなあ」とボヤくことになったのだと仕事。細かくて多岐に渡る仕事。ウチの管理していたアパートの庭にはえている木が倒れそうだし葉っぱがちってかなわない、だからきってくれというクレームが来て、その調査。このアパート、ちょっとした事情であまり関わりたくないのだが（笑）、こうなっては致し方なくしぶしぶ現地調査。業者に連絡して月曜日の処理をお願いする。どっと疲れて（つーか、こんなこと書いていたらどんな田舎かと思われるよな）帰社。受け取り仕事。

　昼飯はなんだか急に面倒くさくなってインスタントラーメン。それもサッポロ一番味噌ラーメンというゲテなもの。冷蔵庫にあるキャベツや玉ねぎをざっと炒めて、焼肉のタレでクドく味つけしてラーメンの上に乗っけようかと考えたのだが、「そんなに手をかけては面倒くさいからインスタントラーメンで済ませるという大前提を自ら壊すこととなる。ならば最初っからそうめんでも食っておけ」と思い直して博多万能ねぎの刻みを加えるのに留めた。

　午後から管理物件の見回り。事務所へ急いで戻って受け取り仕事。家賃支払い状況の書類など、午後6時過ぎから先日空いたばかりの部屋の案内。ある不動産屋からの紹介であるけれども、ちょっとむつかしそうである。

　夕食は何にもなし（笑）。全部近くの一膳飯屋から買って来たおかず。野菜炒めとおでん。メニューがメニューだけにビールが飲みたくって気が狂いそうになったけれども、あらん限りの自制心を振り絞って麦茶でごまかした。ゴハン一膳を食べて〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルＤＶＤの『着信アリ』を大画面再生。三池崇史監督作品であるけれども、ああ、これは駄目だ（笑）。ラスト近くの言わずもがなのどんでん返し、これが見え見えでしかも前半の謎の連続死事件から乖離してしまっている。一見解決したかのようで実は小さな謎が残っている、その謎がどんでん返しを経て明かされるというプロセスをきちんとやらなくては白けるばかりだ。

　無理やりに子供の虐待を絡ませている構成にも疑問。いや、柴崎コウが幼少時のトラウマにより小さな穴を覗き込むという行為に対してフォビアがあったり、そのために大学で心理学を学んでいるという伏線はきちんと張られているのだが、ヒーロー役の堤真一の大根ぶりで全てがぶち壊されている。柴崎コウの腕に火傷の跡を見つけていきなり「親に虐待されたのか！」ここで大笑いしてしまいました。フツー、柴崎コウだったら「根性焼きか！」って思うじゃんねえ（笑）。

　ＤＶＤの画質は極めて悪し。なんでああ、暗部の処理が上手くできないのか、これは昨今の国内版に共通する欠点なのだけれど、この作品は特に酷すぎる。割と優秀なＤＴＳも大なしになってしまっている。

　シャワーを浴びて今度はＣＳ部屋にて録画しておいた『フレッシュマン若大将』と『馬鹿と鋏』を続けて。『フレッシュマン若大将』、若大将にしては物凄くマトモなストーリーラインである（笑）。若大将の熱意に溢れた極めて真面目な勤務態度、何しろ仕事に役立つからといって、酒井和歌子の兄の整備工場でタダ働きして整備士の免許をとるくらいなのである。これにちょっと鼻白むものがあったけれども。まあ、これがあの当時の新入社員の理想像（多分にフィクショナルなものであるけれども）だったのでしょうなあ。なんかまるで、「課長　島耕作」みたいだ。

　『馬鹿と鋏』、伴淳、高嶋忠夫、小沢昭一の詐欺師の物語。小林圭樹のインチキな狸シリーズとは違って、こちらはきちんとコンゲームを描いているのに好印象。小沢昭一の達者な三国人喋りに感心させられる。あれだけの大金を得てなおもぐずぐずとアジトに居座り結局金を奪われてしまう展開には疑問を感じるが、だいたい詐欺師と銀行強盗の映画のラストはああなるに決まっているからな。

　終了後自室に戻って録画しておいた「銭金金太郎」を見る。ああ、カナブン、食ってるよ。午前2時半就寝。

　9月5日（日）　「悲しみに鼎談でぇ」
　俺は彼女にこんなヒドイ振られ方をした。俺は仕事で失敗してえらい目にあった。俺の子供がぐれて殴られた。こんな座談会は嫌です。昨日の夢、5日間の断酒が効いたのか（厳密にいえば4日間であるけれども）、夢の中でやたらに酒を飲みたがっている俺。うわあ、冷蔵庫の中にきんきんに冷えたビールが一本、やれうれしやと栓を抜き、ラッパ飲みしたら、何時の間にか中身がホッピ−に変わっていたという・・・。明らかにアル中めいた悪夢で目が覚めてからちょっとぞっとしてしまいました。いかん、いかん、このままではえらいことになる。これからもどんどん酒量を減らしていかなくっちゃと改めて決意したのですが、それはそれとして、月曜日には私、飲みますので、宜しくお願いします（笑）。

　プロ野球の大騒動に乗じてライブドアがなにやら怪しい動きを見せている。今だ、近鉄球団、あるいは新球団創設に未練があると見えるが、このライブドアという会社、確かに金はあるようだけれども、熊田曜子主演でVシネマとか作ってしかもあの青年社長が製作記者会見とかしていたからな、今時、いくら金があるからといってVシネマ、しかも主演が今一番芸能界で安いと言われる熊田曜子、ううむ、渡辺前オーナーならずとも、そんな怪しい奴は仲間に入れてやらんといいたくなるのではないか。

　ウンコ大学学長の引きこもり騒動も治まって大学は日常に復したようである。しかし、その平穏は長くは続かなかった。なんと、ウンコ大学学長が突如として近鉄球団買収に名乗りをあげたからである。これにはプロ野球球界から非難の声轟々、プロ野球選手労組会長の古田選手など、「あのね、僕達はウンコを貰うために長年プレイしてきたわけじゃないですよ。こんなんファン無視じゃないですか。僕達はこれを阻止するためならば無期限ストも辞しません」と宣言したのであったと仕事。一応時事ネタ（笑）。

　台風の不気味な動きが気になるところだけれど、今日はまずもって平穏な1日であった。受け取り仕事と数件の案内。来週頭にはもう1件決まるのではないか。昼飯は冷凍うどんの大根おろしぶっかけ。二玉食っちゃった。だってあんまり美味しかったんだもの（笑）。その後の管理物件の見回りはいつもの通り。あー、明日収集のペットボトル、ビンのゴミをもう出している奴がいる。うわあ、しかもアルミ缶が混ざっているよ、とほほと嘆きながら分別したのであった。

　夕食はハマチの刺身、秋刀魚の塩焼き、生野菜。秋刀魚のワタをしつこく食っていたら、なぜか気分が悪くなり、食欲がいっぺんでなくなってしまう。どうも脂に当ったらしい。麦茶をがぶ飲みして静観していたら、五分後にやっと回復、とりあえずゴハン一膳をお茶漬けで。ああ、つまらない食事だこと。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルDVDの『アンデッド』を大画面再生。オーストラリアの随分と気のきいたゾンビ映画。隕石に撃たれて死んだ人々がどんどんとゾンビ化、オーストラリアの田舎町バークレーは地獄と化す。ある農場に難を逃れて集まってきた人々が生き残りのために必死に戦うのだが・・・。この集まってくる人々のしつこいまでに入念なキャラクターつくりが宜しい。どいつもこいつも嫌な奴ばっかりで、見ていて気分が悪くなってしまったほどであった。そして、単純なるゾンビストーリーかと思わせておいて、実は宇宙人が登場、この宇宙人がまた意外にも・・・。ネタバレは避けるけれども、とにかく監督脚本のスピエリッグ兄弟、これが商業映画デヴュー作とは思えぬ達者ぶり。こりゃオタク版コーエン兄弟の誕生かというのはちょっと誉めすぎか（笑）。

　宇宙人に攫われたと思われる人々が空中で・・・、もうこれは思いっきりエヴァ劇場版のあのシーンなので、皆さん、是非この映画を見て、「おぬしらも好きよのう」と笑ってやってくださいな。

　シャワーを浴びてから今度はCS部屋にて録画しておいた吉永小百合、浜田光夫の『波浮の港』を見る。いやー、これは親の決めた許婚と結婚しようとしている吉永小百合、しかし、実は彼女は幼馴染の浜田光夫を愛していた、こういう障害のある恋愛を物語る映画としては、完全無欠、まったく隙のない巧みな構成で、改めて斎藤武市監督の手腕に感心させられた。いや、こういう映画専門の人だったら私も驚かない、これで、「渡り鳥シリーズ」とか、優れたアクションものを多数撮っているのだから、その芸風の広さは比類なし。もっと積極的に評価されてしかるべき人であろう。

　自室へ戻ってだらだらTV。午前2時過ぎに就寝。

　9月6日（月）　「清水の花園」
　せむしだってねえ、飲みねえ、食いねえ。ラブホテル都市伝説。大きな鏡をライターであぶったらへんな風に曇った、これはマジックミラーだ、誰かが向うからのぞいているのだ。ホテルに文句を言って口止め料貰ったってか、いきなりライターであぶるな、放火魔か、お前は。それに口止めされるなっての、明らかな犯罪行為を黙っておくなっての（笑）。ラブホテルの花瓶をうっかり割ってしまった、すると中から隠しカメラが！ホテルに文句を言って、口止め料とラブホテルの永久フリーパスを貰ったってか、なんだよラブホテルの永久フリーパスって。何回でもやれますってか（笑）。まあ、みえみえの作り話なんだけど、こういうのが平然と実話として漫画雑誌に載ったりするのであります。ねえ、「本当にあった笑える話」とか、「本当にあった愉快な話」とか、ねえ。

　ウンコ大学学長は近鉄球団買収がかなった暁にはドーム球場を建設すると言い始めた。その名も「ウンコドーム球場だ」学長は高らかに宣言したのだが、それを聞いたウンコ大学教職員、学生は「カッコわりー」といっせいに叫んだのであったと仕事。午前中は例の木の始末。業者さんとともにチェーンソーでがーっと切って運びだす。もちろん、幾つにも切り分けるのだが、それでも重たくおまけに足場が悪いので非常に苦労する。これがようやく終ったらもう午前11時、うーん、何度もいうようだけど、木を切り倒すのに二時間近く掛かるって、なんだか凄い田舎のような話。鼬もでるしね（笑）。

　一時ごろから東区の某所へ。秘密の用件でこっそりと行ったのだ。その用件を済ませてから東区に来たのだからといっぷくラーメン。ラーメンのたれをちょっと多目にしたら実に美味しかった。それから事務所へ戻っていろいろと電話連絡など。それから外出して管理物件の見回り。ついでに台風に備えて、あれやこれや。午後4時過ぎに帰社、受け取り仕事など。

　夕食は珍しくステーキ、マグロの刺身、生野菜。ビールを飲みました。それも二缶も飲みました。あまりの美味しさに頭が破裂しそうになりました。ステーキはレアめに焼いて、例のキャベツのタレをかけて。ちょっと醤油をたらして味にアクセントをつけたら、これも美味い、美味い。まぐろの刺身もねっとりしていて、美味い、美味い、ビールもがぶがぶ、美味い、美味い、うぃー。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『ゾーダ』を大画面再生。ええと、これがタイの大蛇映画という珍なるもの。長い毛の生えた象を探してジャングルに赴く探検隊。しかし、ムカデに襲われたり、蜂に襲われたりしてどんどんその数が減っていく。極めつけはアカラサマなＣＧの大蛇、さんざん苦労して退治するのだけれど、当初の目的だった長毛の象は最期のほうにちらっと出てきたっきり。しかも登場人物たちは、このままそっとしておこうなどといって帰ってきてしまうのである。なにか最期まで脱力、脱力の怪作であった。

　登場する女の子たちはみんななかなか可愛いのであるが、オツムの方はあまりよろしくない。ジャングルに探検に行くというのに、小さな犬を連れてくる馬鹿女。彼女のリュックは缶詰のドッグフードでいっぱいになっている（笑）。もう一人はジャングルに探検に行くというのに、鼻ピアス、耳ピアス、木の枝に引っ掛かってびりりと耳が破けちゃったらどうするんだ。

　その後ＬＤと前使っていたＳケーブルでプロジェクターに接続。再生してみるとおお、ちゃんと絵がでる。ああ、やっぱりＡＶパーク　ＮＥＢＵの特製Ｓケーブル、どこか断線していたんだ。分かっていたことだけれども、改めてがっくり（笑）。通常のケーブルでは画質ががくっと落ちてしまうし、買いなおそうと思えば一万円近くするし、こりゃ、ＡＶアンプを使ってＳ信号、コンポジット信号をコンポーネント変換するしかないかなあ。

　思い悩みつつＬＤ『地球最大の決戦』を見る。酒も飲む。がぶがぶと酔っ払ったところで、午前一時過ぎに就寝。さあ、明日は台風襲来だ。

　9月7日（火）　『遊星からの物体エニックス』
　うわあ、南極生活の無聊を慰めようと思って持ち込んだテレビゲームがあ！ええ、ガイナックス、『エヴァ劇場版』のＤＴＳ音声ヴァージョンを発売するそうです。いつまで引っ張るガイナックス、すでに5.1チャンネルのドルビーデジタルヴァージョンは発売になっているのに、さらにＤＴＳ単体を乗っけて（ドルビーデジタルはステレオのみ）またヴァージョンを増やすか。商売としてはまことに上手いやり方なれど、ちょっと阿漕な感じがしないでもない。けれど、これでも買っちゃう奴いるんだろうなあ。そいつが5.1チャンネルのシステムも持っていなくて、とにかくまたＤＶＤが出たから買うなんて奴だったら、その痛さもひとしおだなあ。我々も『トレッキ−ズ2』を見て（まだみてない、みてない）、痛いスタトレオタク達の姿を笑っている場合じゃないぞ。

　いまちょっと考えたのですが、あのエヴァ騒動当時の情勢をオタクたちの姿（Ｉ氏とか三鷹の水道局のポスターとかインターネット、あるいはパソ通での論議等々）を中心に詳細なドキュメント映画としたら、うん、私はそういうのだったら買ってしまうかもしれない。結構面白そうである。

　ウンコ大学学長は・・・、ってそんな悠長なこと書いていられないんだ。台風がごうごうやってきたんだよ。午前7時ごろ起きだし急いでシャワー、それから母親と二人で土嚢つくり（笑）。昔使っていたふるーい奴から砂だけを昨日買っておいた土嚢袋に移すのである。それが終ってから台車を用いて、えっちらおっちら運ぶ。何度も土嚢が滑り落ち、悪態をつく俺。ようやく店舗物件に到着、先日のごとく強風でシャッターが巻き上げられないよう、土嚢を配置したのであった。この頃から雨が強くなり、すでにこの時点でびしょぬれな私（笑）。

　そのまま事務所へ行って待機。こんな状況で来客あるわけもなく、ただただ呆然。そうこうしているうちに雨風ますますその勢いを強め、あ、あれは近所の加藤さんだ、加藤さんが傘を持ったまま飛ばされている。「加藤さーん、どこいくんですか、メアリーポピンズですか、あなたは」ととりあえずツッコンで置いたって、そろそろこのネタもワンパターンの謗りを免れなくなってきている。うむ、今年はそれだけ台風が来たってことだな。

　昼飯は自宅へようよう戻ってカップヌードルシーフード。終えて自宅を出ると、ああ、駐輪場の屋根が捲れあがってぱたぱた激しく振られている。ぎゃっと叫んで自宅へとってかえし、また土嚢を作って上に置いたのであった。この強い風雨、午後4時過ぎまで続いた。なんとか収まってきたころを見計らって管理物件の見回り。とりあえずはどこにも異常がなく、ほっと胸を撫で下ろす。

　夕食は台風のために母親が買い物にいけなかったので、コンビニ飯。一口餃子という奴と、サラダ。一口餃子、少々にんにくが強めに効いており、この手の出来合い餃子としては出色の美味さ。そして、台風で奮闘した自分の労をねぎらって（というほど働いちゃいませんが）ビールを一缶。これがまたウマかったのよ。サラダを食べ、後は振り掛けでゴハン一膳。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルＤＶＤ（そう、こんな日でもＤＶＤだけは借りるのだ）、『シャンプー台の向うに』、イギリスの片田舎で開かれた全英ヘアメイクコンテストへの出場を通して、ばらばらになっていた家族がリユニオンを果たすという文句なしの好編。アラン・リックマンはかって全英チャンピオンに何度もなったことのある美容師。しかし、奥さんのナタ−シャ・リチャードソンがモデルのレイチェル・グリフィスとレズの関係となって駆け落ち。以来二人は口も聞いたことがないまま10年の歳月が流れた（笑）。こういう濃い人間関係、また寂れた田舎町に漂う閉塞感と貧乏くささ、やはりこういう映画を作らせるとイギリス映画は天下一品ですなあ。

　コメディとしては物足りない部分があったけれども、最期の異様な盛り上がりで全てを許す。またライバルの娘役で出ているレイチェル・リー・クックはラストで父親への反発からせっかくの長髪をばっさりと切り落とす。少年のようになった頭髪に妙にどきりとさせられた（笑）。そういう楽しみもあって、これは実にオススメの映画である。ただ、この邦題はどうにかならなかったのか、なんかやる気のない担当者が5分で考えたみたいな・・・（笑）。

　シャワーを浴びてＣＳ部屋にて録画しておいた『女の警察』、『裸女と殺人迷路』を続けて。『女の警察』、小林旭の同名シリーズの第一弾。タバコとウィスキーの臭いが漂ってくるような男くさい雰囲気はいいのだが、あんな状況で実際の殺人方法を委細洩らさずぺらぺら喋ってしまう郷�^治はいかがなものか。それにあんな方法だと確実性があまりにも低くて現実性に乏しいのではないか、いや、別に私がその方法を使って殺人しようとしているわけではないけれども、なんだかいろんなことが気になっちゃいました。

　『裸女と殺人迷路』、タイトルは迷路は全然物語に関係ありません。おもな舞台となるドヤ街が入り組んでいて、まるで迷路のようだと警察関係者がコボすだけです（笑）。丹波哲郎の色悪ぶりがいかにも新東宝の映画らしいけれども、あんなに簡単にプロ野球の売上金を奪われてはマズイだろう。とにかく三ツ矢歌子の美しさだけが印象に残った。

　いつものごとく自室に戻ってＴＶと読書。午前3時に就寝。

　9月8日（水）　アスリートテレス
　走るアリストテレス。アテネだったんだから、こんなキャラクター作っても良かったんでないの。ええとですね。ある用事で私が某役所に行ったと思いねえ。そしてある担当者の前に座って懸案事項を話そうとしたら、足に当るものがある。あれっと思って目を落とすと、誰かが落としていったと思しき財布であった。話をしながら自分があたかも何か落としたふりをして、かがみ込みその財布を拾い上げる。そして中身をそっと見てみると、おいおいおいおい７万円くらい入っているぞ。この瞬間、昔のアメリカンアニメみたいで申し訳ないが、私の頭上に小さな天使と悪魔が現れて激しい言い争いを始めたのであった。「おい、○○（私の本名ね）、君はそんな人間じゃないはずだ、悪いことは言わない、その財布はしかるべきところに届けたまえ」とこれは天使。「おい、○○、かまうこたぁねえ、そんな大金見逃す手があるもんか。なあに、誰にも分かりゃしねえ、猫糞しちまえ、猫糞。そうすりゃ、ほら、前々から欲しがっていたあれが買えるじゃんか」とこれは悪魔（どうした訳か江戸弁が少し混じっている）。こういう場合、どちらの言葉に説得力があるかといえば、それは間違いなく後者で（笑）、実際私は財布を懐に入れようとしたのであった（おいおい）。

　しかし、やはり猫糞は悪いこと、私は逡巡に逡巡を重ねた挙句、ようやく目の前の担当者に財布を差し出して「これ落ちてましたよ」と言ったのであった。直後、非常に慌てた様子で目を血走らせた若い男が息せき切って現れて「あ、あの、財布しりませんか」これがもし、私が財布を猫糞した後であったらどうだったろう。件の若い男は明らかにこちらを疑っていた様子で私が「あ、財布なら私が見つけてここに預けましたが」といわなかったら面倒なことになっていたこと確実であった。その結果、ぽろんと私の懐から零れ出る財布、さあ、大変だ、私は件の男から有無を言わさず警察署に引っ張っていかれて、遺失物横領罪（どんな罪名になるのだろうか）の容疑で厳しい取調べを受けることになるのだ。結果、容疑が確定、私は犯罪者として人生の貴重なる幾年かを刑務所で過ごすことになるのであった。

　模範囚として早めに出所することができても私を待ち構えているのはいささか厳しすぎるほどの世間の風である。年も年だし、上手い就職口などあろう筈がない。実家からは「一族の名を汚した不心得もの」としてとっくに絶縁されている。私は万やむを得ずホームレスとなるしかなかったのだ。そして、アルコールに溺れ、50をひとつふたつ過ぎたところで、惨めに死んでいくのであった。ああ、あの財布を猫糞しなくて本当によかった。

　本日は休み。しかし午前9時には事務所へ出て受け取り仕事と日記つけ。午前11時から徒歩と西鉄電車で天神に出て、いろいろ散策。ベスト電器など数箇所を回ってＤＶＤを漁ったり（あんまり人にいえるようなものではないのだが、欲しいＤＶＤがあったため）、本屋を回って「コマゴマ1」と西澤保彦の「人形化戯」を求めたり。そして昼飯は赤のれんでラーメン定食。ラーメンと半チャーハンに何を考えたか替え玉まで追加してしまった。もう腹がいっぱい、赤のれんのしつこいスープの味も鼻についてきて、ああ、もうここのラーメン当分食べなくてもいいや（笑）。

　再び西鉄電車と徒歩で帰社。一時間ほどなにくれと仕事して、それから車で外出。ＴＳＵＴＡＹＡでＤＶＤ『ペイチェック』を借りてくる。自宅へ戻ってソファの上でぐた。缶ビールを一本飲んでしばしうたたね。これは気持ちよかったね。午後6時に案内のアポイントがあったので再び事務所へ戻って案内。さあて、どうなるか。

　夕食はチキンライスといっても残りゴハンにみじんに切った鶏肉をいれて炒め、ケチャップで味つけしただけ。玉ねぎすら入っておらぬ（笑）。それと生野菜、肉じゃが。とほほとと嘆きつつ、麦茶をがぶ飲みしながらこれらのオカズを平げる。仕上げにチキンライスと思ったのだが、半分ほど残してしまった。これは明日の昼飯になりますな。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて『ペイチェック』を大画面再生。おお、ウーやんのハリウッド大作で初めて面白い映画が見られたぞ。大きな声じゃいえないが、彼の監督代表作『フェイス・オフ』なんて、なんじゃこりゃ級の珍作であったからな、そんなアクションだけ良かったって仕方あるまいという不満が今回ようやく解消されたといえよう。特に主人公が自分自身にあてた訳のわからない20のアイテムの使い方が優れていて、ああ、ＳＦを見ているという気分を味あわせてくれる。でも、ラスト近くで起動する未来を見通す機械とやら、肝心の爆発がぎりぎりまで現れず役に立たぬこと夥しい。あれで人類間に核戦争起こそうというのはちょっと無理なのではないか。

　シャワーを浴びてから今度は輸入ＤＶＤの『宇宙レンジャー　ロッキー・ジョーンズ　ジプシームーン』（Rocky Jones Space Ranger:Gypsy Moon (1954) ）を大画面再生。のっけから激しい雷雨の中を進む宇宙船ＸＰ-2。ロッキー・ジョーンズ（リチャード・クレーン）とその仲間達、相棒のパイロット　ウィンキー（スコッティ・ベケット）、科学者のニュートン博士（モーリス・カス）、紅一点のヴェナ・レイ（サリー・マンスフィールド）、なんでお前が宇宙船乗ってんねんと言いたくなる10歳のガキ、ボビー（ロバート・ライデン）は、大気の回廊によって繋がれた双子星を発見したのです。「大気の回廊ですって、教授そんなことがありえるのですか」とロッキー・ジョーンズ。教授は「なんてことだ、まあ驚いた」これ、教授の口癖ね。「うん、十分にありえる事だ、あれをアトモスフィアチェーンと呼ぶことにしよう」さらにこの双子星、宇宙をさまよっているという設定でややこしいことこのうえない。そのために後にこの双子星の一つ、プーシーダーが惑星オフィシアスに激突、両星とともに消滅することになるのですが、これはまったく別のお話。ロッキー・ジョーンズたちはこの不思議な星に向かって降下を開始します。

　この間、ヴェナとボビーはお勉強。「はい、数学はこれで終わりよ。次は国語、この本を読みなさい」とヴェナが差し出したのが、ホメロスの「オデッセイア」、ボビーは、「えー、なんでこんな何千年も前の本を読まなきゃならないのさ、それに、これ詩だよ、詩、今更詩なんか読んじゃいられないよ」どこまでクソ生意気なガキなんでしょうか、こいつは。しかし、ボビー、ロッキー・ジョーンズに諭されてしぶしぶ「オデッセイア」を読み始めます。これが後の伏線になっているという・・・。

　さて、順調に降下を続けるＸＰ-2ですが、突如彼らの行く手の現れたのが大気圏飛行用のエアシップ。ロッキー・ジョーンズは連絡を試みたのですがなんとしたことかエアシップはいきなりミサイル攻撃をしかけて来たのです。ちゅどーん、ずどどどーん、「ジョーンズ、反撃しましょう、ギタギタのメッタンタンにしてやりましょう」と叫ぶウィンキー。しかしジョーンズは彼を抑えてフルパワーで上昇。アトモスフィアチェーンから脱出します。「そうか」と膝を打ったのはニュートン教授、「あのエアシップは大気圏飛行用だからアトモスフィアチェーンから出られないんだ！」

　一応の危地を脱したジョーンズ達は再度降下を開始。そして宇宙チャンネルをオープン、プーシーダーに向かって次のように呼びかけるのでした。「こちらはロッキー・ジョーンズ、世界連邦のレンジャーだ。我々の言葉は分からないかもしれないが、我々の平和の精神は伝わっていると思う」伝わらねーっての（笑）。その証拠に、プーシーダー人、大型の磁力放射線装置を使ってＸＰ-2を捕らえ強引に引きおろし始めたのです。うわあ、やばいと焦るジョーンズ達しかし、どうにもなりません。

　この攻撃を指揮していたのがプーシーダーの王様、ボヴァロ（ジョン・バナー）。彼は機械を操りながら「ゲツヨウビハウンジャラゲ、カヨウビハハンジャラゲ」とプーシーダー語で喋っているので良く分かりませんがジョーンズの宇宙船を捕らえることができて大変うれしそう。しかし、彼の奥さん、コタンダ（エリカ・ノーデン）はこの攻撃に反対らしく「スイヨウビハスイスイスイ、モクヨウビハモーリモリ」とプーシーダー語で喋っているので良く分かりませんが、おそらく「アータ、そんな乱暴なことはやめなさい！」とでも怒っているのでありましょう。その奥さんのケンマクに驚いたボヴァロが装置のスィッチを切ったので宇宙船ＸＰ-2危ういところで着陸に成功します。

　ロッキー・ジョーンズはどやどやと宇宙船に乗り込んできたボヴァロ・コタンダとその部下たちと翻訳機を使って話しあうことになりました。翻訳機をみたボヴァロはプーシーダー語で「ミコシニュウドウミコシタ」これが翻訳されると、「なんてことだ、まあ驚いた」となる訳。ヴェナは「まあ教授と同じこと言っているわ」とくすくす。これから両者のコミュニケーションは順調に進み、次のようなことが分かります。ボヴァロとコタンダの名前、またこの星はプーシーダーといって双子星のナガ−トゥと長らく戦争状態にあること。ボヴァロは定石通り、ジョーンズにナガ−トゥ攻撃を強要、ロッキー・ジョーンズが拒否するとヒドイことにヴェナを人質として攫っていってしまうのでありました。

　プーシーダー人の都市、彼らは城塞と呼んでいるのですが、その壁は非常に堅固。ヴェナ救出のために、ミサイルを三発打ち込んだのですがまったく効果がありません。ジョーンズたち、困ってしまうのですが、そこにしゃしゃり出てきたのがボビー、「ねえねえ、「オデッセイア」に出てきたんだけどさ、トロイの木馬を使ったらどうかしら」ジョーンズ、ぱっと顔を明るくして、「そうかこの宇宙船をトロイの木馬にするんだな」どういうことかと申しますと、最初にジョーンズ達、隠れます。監視していたプーシーダー人は彼らが逃げてしまったと思い、先ほどの磁力放射線装置を使って宇宙船を城塞に収容してしまうのです。船内に踏み込んできたプーシーダー人たちは隠れ場所から出てきたジョーンズ達にあっさりとノックアウトされてしまいます。彼らの服を奪ったジョーンズとウィンキー、城塞に侵入してまんまとヴェナを奪還するのでありました。

　その頃、宇宙ステーションＯＷ9を中継して世界連邦のドレイク長官（チャ−ルス・メディス）の悲痛な「ロッキー・ジョーンズ行方不明、わしゃ悲しいよ」声明が流されます。ロッキー・ジョーンズも連絡くらい入れとけばいいのですが、この世界ではあんまり遠くへ行くと通信が届かなくなるのであります。超光速通信とかどうなっているのかしらん。この放送で悲しみに暮れる宇宙の人々、しかし、ロッキー・ジョーンズの宿敵惑星オフィシアスの女王クレオランタ（パッツィー・パーソンズ）だけはにやにや。腹心のアトラサン（ハリー・ローター）相手に「ほっほっほ、ロッキー・ジョーンズめ、良い気味じゃわ、ほっほっほ」なんてやっているのです。

　さて、ボヴァロと再び話し合うこととなったロッキー・ジョーンズ、宇宙船の修理のための資材を要求するのですが、ボヴァロの答えはやっぱり、「ナガ−トゥの奴らをぶっ殺せ！」ジョーンズがいくらナガ−トゥとの平和を橋渡ししてやるからといっても聞き入れないのです。そこへまたまた現れたエアシップ、今度のはどうやらナガ−トゥのものらしい。このエアシップ、奇妙なことに音楽のようなものを大音量で流しています。ボヴァロ、いきなり船の操縦席に取り付き、ミサイルを発射、そのナガ−トゥのエアシップを撃墜してしまうのでした。ここでようやく明らかにされるナガ−トゥとの戦争の理由、ナガ−トゥのあの奇妙な音楽はプーシーダー人を催眠状態にする効果があったのです。ボヴァロはこのためにプーシーダー人がナガ−トゥの奴隷にされてしまうと恐れていたのでした。

　ついでに数千年前、もともとプーシーダーとナガ−トゥは一つの惑星であり、地殻変動だか火山活動だかで二つに割れてしまったということも語られます。「そうか、だからアトモスフィアチェーンができたのだ！」と叫ぶニュートン教授、そ、そうかあ（笑）。とにかく、この二つの種族の祖先は同じ、だったら戦争などすることはないってんで、ロッキー・ジョーンズがナガ−トゥへ行くことになりました。ここであのボビーがまた「あのナガ−トゥの音楽は「オデッセイア」に出てくるユリシーズと同じだよ。だから僕達も耳栓をしなくちゃ」まあ、なんてどうでもいいことを得意げにいうガキだろう！まあ、このアドヴァイスが役に立ってジョーンズたちはナガ−トゥの王、エバックを捕らえることができたのですから、尚更腹がたつ（笑）。

　エバックとボヴァロが直接話し合ったことで長年の誤解が解けて両星は平和への道を歩むことになります。ここで、双子星のエピソードは目出度し、目出度しで終わり。しかし、今だクレオランタが残っていますな。彼女は録音技術を駆使して、ロッキー・ジョーンズそっくりの声を合成することに成功したのです。これで世界連邦のドレイク長官をおびき出して、捕らえてしまおうというのです。彼女は腹心のアトラサン相手に「ほっほっほ、これでわらわが世界連邦を自由に操ってくれる、ほっほっほ」直ちに宇宙船で出発。そして計画どおり、宇宙ステーションＯＷ9にロッキー・ジョーンズの偽通信を送ります。「こちら、ロッキー・ジョーンズ、惑星サイガダから帰還します。みんな元気です。心配かけてすみません」これを聞いた長官は「ロッキー・ジョーンズが生きていた」と喜びのあまりころりと騙され、惑星アンカーポールでジョーンズと落ち合うことにしてしまいます。

　この通信を偶然に聞いてしまった帰還途中のロッキー・ジョーンズ一行、「ええ、惑星サイガダだって、俺たちそんなところに行っていないぞ」と呟くウィンキー。ロッキー・ジョーンズは「これは罠だ、こんなことをする奴といえば、そうだ、クレオランタしかいない！」ってすぐ分かっちゃう（笑）。直ちにこちらから通信を送ろうとするのですが、あいにく送信可能宙域に達していません。こりゃ、いけない、ロッキー・ジョーンズはパワーを振り絞ってアンカーポールへ急ぐのでした。ところが隕石が宇宙船に激突、隕石にじゃあじゃあ水をかけて引き剥がし（本当です）なんとか船体の修理はできたのですが、更に遅れをとることになってしまいます。

　一方惑星アンカーポールに近づいたドレイク長官、アンカーポールの司令官ヴォルガに連絡を入れます。「ロッキー・ジョーンズはどうしていますか」「もう数週間まえに到着して長官のおいでを待ってますよ」ヴォルガは通信を終えてからロッキー・ジョーンズの部屋へ行き、ドアをノックってどうでもいいけど、恒星間飛行が可能な時代にドアをとんとんやることもないと思うのですが（笑）。出てきたのは思った通りクレオランタ、でも、アッハッハ、クレオランタ、ヴェナのコスプレしとる！すんごいミニスカートや、なんだか軽薄な女王様だなあ。当然ながらロッキー・ジョーンズに扮しているのがアトラサンで、しかし、長官こんなんで騙されるか。騙されます（笑）。長官あっさりと捕まって催眠装置にかけられてしまうのでした。「あなたは眠くなる、あなたは眠くなる・・・」だから恒星間飛行ができる未来のはずなのですがねえ。

　ようやくロッキー・ジョーンズが到着。彼らはアンカーポールの人々、妙にエジプト風なのですが、の扮装をして、長官の所在を探るのであります。そして、長官が捕らえられている部屋へ忍び込んだロッキー・ジョーンズ、クレオランタの前にしゅたっと現れて「いつまでもお前の好きにはさせん、正義は必ず勝つ！」とやっつけてしまったのでありました。

　地球へ帰還するべくロッキー・ジョーンズの宇宙船が飛び立ったところでエンドマーク。

　その後は録画しておいた「トリビアの泉」う、うわああ、ムツゴロウ先生の映画だ、「ムツゴロウ結婚記」だああ、すげえ恥ずかしい、もうちらりと見ただけなのに俺、顔真っ赤。午前2時半に就寝。

　9月9日（木）　タランチュラでちゅ
　来週は「タランチュラに噛まれてアッチッチ」「アマゾンに行くぞ」「波平パスポート騒動」の3本でちゅ。ええ、皆さんの考えておられるとおり、この間の「藤岡弘探検隊スペシャル」をみてて思いついた洒落です。しかし、あの番組藤岡弘、相変わらずいい味を出していて、アマゾン川を探索する水中探査機からの映像をじーっと熱心に見ている。あ、何か映ったぞ、身をぐぐいと乗り出す藤岡弘、しかしそれは単なる流木であった。藤岡弘、「ちっ、流木か」今日日、こんなにはっきりした舌打ちする人も珍しいのではないか（笑）。

　ご自身の日記とと学会ＭＬで開田 裕治 原画盗難事件の顛末を知る。無事解決しそうとのことで何よりなのだが、うーん、当節、これぐらい処分しにくい物件もそうはあるまい。小松崎茂先生の原画がいきなり市場に現れるようなもので、そんなのもう一兆2485億9876万8319パーセント盗品に決まっている（笑）。しかも持ち込まれた先がマニア御用達（誰だ、潰れそうな出版社御用達って言っているのは）「まんだらけ」と来た。犯行が明るみに出る（持ち込んだ人は所謂善意の第三者だった由）に分かりきったことなのであった。

　ウンコ大学学長はなおも言った。「ウンコドーム球場の地下には広大なトイレを作る。ウンコカタコンベじゃ。ウンコドーム球場の収容予定人数の5万人と同じ数を作っていついかなる場合でも観客が待たずにウンコできるようにするのじゃ」学長さん、普通の人はそんなにウンコしませんからと仕事。午前中受け取り仕事。またメールでの問合せにかりかり返事を書いたりする。昼飯は自宅でサッポロ一番味噌ラーメンと冷凍食品のギョーザ、なんかタガが外れてしまったみたいだ。

　その後、管理物件の見回り。終了してから銀行に行き、ローン返済用の口座に入金。ついでに夏コミと学会誌の○○○○○○を確認。ええ、○○○！、あんなにつまらない原稿でこんなに○○○○もいいの。なんだか非常に申し訳ない気持ちになり冬コミではもっと頑張るぞと天に誓ったことであった。午後2時過ぎに事務所へ戻って、物件の保険関係の支払い。その後、担当者とあれこれ相談。それから書類仕事、ああもう本当に面倒くせえ！

　夕食はなんとかというあやかり鯛の刺身とアラの煮つけ、生野菜。ビールも一缶飲む。だからタガが外れたって言っているでしょ！ゴハンを一膳、これは生卵かけで。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『ゴシカ』を大画面再生。話が分かり難いにも程があるもったいぶった語り口（笑）。雰囲気はとてもいいのだが、やっぱり異常殺人者であるという伏線を少しでもいいからいれておかないとあの解決編にスムースに繋がっていかぬ。それに共犯の○○○も、もっと早いうちに手を打つだろう、フツー。

　その後、お酒。だからタガが外れたっていってんじゃん！「藤岡弘探検隊スペシャル」を見つつ、くいくい飲む。川からざばりと上がる半魚人って、あれは人間だろう（笑）。いくらなんでももうちょっと工夫したほうがいいんじゃないかしらん。それと半魚人の説明で映画『大アマゾンの半魚人』を持ち出すのはあまりにも強引に過ぎると思うのだが、どうだろうか。

　へれへれと酔って午前2時に就寝。へんな夢を見た。

　9月10日（金）　三年熱帯雨林
　一応三年寝太郎の洒落なので、すいません、すいません。ぎりぎりのところでストが回避されたプロ野球だが、本当のところ、パリーグ自体がもう駄目なのだから（笑）、結局は1リーグ制に向かわざるを得ないのではないか。これまでの経緯で分かったことは、プロ野球球団経営というものは、畢竟巨人と絡まなければ儲からぬ。そしてこれからは選手の年棒の高騰などの要因から赤字が増えこそすれ、減る事などまずありえない。後は貧乏のチキンレース、今回のオリックス、近鉄のようにどこが一番最初にへこたれるかの競争になってしまうばかりだ。なんとかプロ野球の利権配分を公平化しようとするのならば、これはもう巨人と試合するしかない訳で、結局は1リーグになることがすでに運命づけられているようなものなのである。ファンは、やれ日本シリーズが、やれオールスターがと言うけれども、金がなけりゃどうしようもないじゃん。

　以上、あまり野球に詳しくない私の妄言です。妄言でありますから、この予測が外れることも大いに有りえます。そんな時、「こいつは偉そうなこと言いやがってまるで見当違いじゃないか」とかいう文句メールを送ったりしてはいけません。この程度のことは「わっはっはっ」と笑ってすませる。それが人間関係を円滑にするコツです。

　ウンコ大学学長の活躍は止まるところを知らぬ。その彼にある大学職員が「あのー、学長、一時はあれほど熱心であった学長選挙対策はどうなったのですか」と聞いたら、彼は「あーっ忘れていた！」と叫んで、だだだとどこかへ向かって走り出したのであったと仕事。午前中、ある物件より訳の分からぬゴミがあるとのクレーム。車でかけつけさっそく処理。またどこぞの亜種人間（人間の形をしているのだが、その振る舞いとても知性生物のものとは思われぬ奴のこと）が入り込み、カップヌードルやスナック類を食い散らかしていたのだ。実に腹ただしいけれど、あー、これが生ゴミやウンコじゃなくて本当に良かった（笑）。

　昼飯は久々に冷凍うどんの納豆ぶっかけ。博多万能ねぎもたっぷりぶちこんで、ずるずる、ずるのずる。ああ、しみじみ美味しい。それから事務所へ戻って保険関係の商談。後はある物件についての秘密の打ち合わせ。面倒だからとっとと○○○くれないかと思う。その後も雑用多々。何故に私が郵便局へ行かなきゃならぬ。

　夕食はハマチの刺身、豆腐となすの味噌汁、ゴーヤと豚肉の炒め物、レタス。例によってビールを一缶。その後は生卵を落とした味噌汁でゴハン一膳を食う。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルＤＶＤ『ギャザリング』を大画面再生。ううむ、これはなかなか優れたホラー。冒頭出てくる古代遺跡があのような形でラストにいたるその意外性が出色。レイ・ブラッドベリに似たアイデアの短編があったけれども、これはもうスケールがさらにでかくて、ケネディ暗殺現場にもあれがいるのに大笑い。神父さん、そんなのどうやって見つけたのか。主演のクリスティーナ・リッチはかなりスマートになっていて幾分かあのフリーキッシュな雰囲気が減じているけれども（ZUBATさん、大泣き）、あのぎょろぎょろとした目を見ているだけで十分にコワイ（笑）。

　ただ、ストーリー上、大きな矛盾があるのが気になった。クリスティーナ・リッチがあれならば、遺跡修復学者に知られぬ訳がなく、彼の推理に大きな影響を与えていたこと必定だ。何も無理にあんな家族にしなくても途中でトラックに「でぐ」とひき潰された神父さんを使えばよかったのではないか。

　シャワーを浴びて、今度は輸入ＤＶＤ『トレッキ−ズ2』を大画面再生。驚いた、画面サイズこそスタンダードだが、前作のくすんだような画質とは大違い。非常にコントラストが明快で発色も素晴らしい。どうすんだ、こんな映画をこんな高画質でだして（笑）。音声もドルビーデジタル5.1チャンネルで（低音成分はほとんど含まれていなかったけれども）これも前作と比べると大きな進歩である。

　内容はこれもまた、実に面白かった。前作ではちょっとスタートレックと絡めたトレッキ−ズの歴史とかしかつめらしい部分があって、またオリジナルキャストの自画自賛ぶりも鼻につき、素直に楽しめなかったのだが、今回はとにかく世界中のトレッキ−ズが出てくる、出てくる、もう皆理屈抜きに楽しそうで見ている私も知らず知らずのうちににこにこしていたよ。

　冒頭のオリジナルナレーションのパロディ、「Who Go Boldly Where No One Would Even Think of Going」にも大笑い。それからドイツのスタートレック事情、わあ、2万ドルかけて自分のアパートをＴＮＧの航宙艦風に作り変えてしまった人、続いてイタリア、トレッキ−の神父さんがいて、コンベンションのたびに「スタトレ説教」をしているのだという（笑）。ブラジルではばいーんのナイスバディのおねえちゃん二人がなぜかビキニでビーチチェアに寝そべりながら「あたし、子供の頃からスタートレック見ていたわ」仕込みじゃないだろうな、これ。また年期の入ったファンが「クリンゴン・ポルトガル語辞典」を作っていたりして、ラテンの国でもスタトレは大人気なのであった。

　続いてオーストラリア、「スタトレ養老院」を計画しているおばさんが登場。「スタトレ養老院」とはリタイアしたトレッキ−のじいさん、ばあさんが集まって日がなスタトレの話をして余生を過ごすという楽しそうな老人ホームだ。このおばさんはもちろん、スタトレの連邦ユニフォームのコスプレなのだが、この人の中学生くらいの娘さん、「あたしもスタートレックは好きよ。でもコスプレは嫌だわ、だって恥ずかしいもの」うん、分かる、分かる（笑）。

　そうして極めつけがデータ、チャールズ・タッカ−少佐（トリップ）、マルコムの似顔絵を刺青で背中に彫りこんでいるおねえさん。うわー、気合が入っているわあ。コンベンションでそのおねえさんと直接顔をあわせたタッカ−役のコナー・トリニア−も「まさか、僕がタトゥのネタになるとは思わなかったよ」と苦笑い。なお、いくら似顔絵といえども三人分であるから、結構面積を取ってしまうのだけれど、そこのところはうまくしたもので、つまりはおねえさんはえらく太っているのであった（笑）。

　前作で登場したガブリエル少年も再登場。なんと生意気なことに結婚して、今はＣＧモデラーとして活躍している由。なんかちょっと怪しいけれども（笑）、この人がまた自宅にスタトレのセットを作って自主映画を作っているの。そのセット製作を担当しているのが彼のパパで「いやー、あんまりこっちのセットに入れ込んで仕事に行かなかったもんでさ、首になっちまったんだよ。それにお金をかけすぎて、彼女にも逃げられちゃった、おまけに家の前にとめていたバン（これもスタトレ仕様）も誰かに持っていかれちゃってさ、あはははは」パパ、本当にそれでいいの？

　大いに楽しんで午前一時近くに終了。それから昨日に引き続いて「藤岡弘、探検隊スペシャル」。藤岡弘、また水中カメラを覗き込んで、「むむ、なんだ、あれは」ふいーと通り過ぎたのは大きなカメ。「ちっ、なんだ、カメか」流木の時と同じですな（笑）。午前3時過ぎに就寝。
　
　9月11日（土）　『ファインディング・妹』
　なあ、母ちゃん、妹つくっておくれよう。俺、萌えたいんだよう。昨日私は飲みに行っていたので見られなかったのだが、どうもテレビ朝日系「たけしのこんな筈では！　スペシャル」で三周年記念、アメリカ同時多発テロ陰謀説をやったようである。私は前述したように見ていないのでこの番組の内容そのものは分からないのだが（まあ分かりたくもありませんが）、この番組に関連した2ちゃんねるの関連スレッドがえらいことになっている。冷静な人もいるのだが、頑固なビリヴァ−が「ＷＴＣの崩壊の仕方がおかしい、あれは内部に爆弾が仕掛けてあったのだ」（ＷＴＣ崩壊のメカニズムは当時さんざん解説された筈だが？）「飛行機の操縦は難しい、だから400キロの高速でビルの正面に突っ込めるわけがない」（そうか、アラブの人間に飛行機の操縦ができないと差別しているのだな）「だから飛行機は遠隔操作されていたのだ」（なんで手動でできないことが遠隔操作でできると思うわけ？）「いやいやそれは違う」（お、やっとマトモな意見か）「遠隔操作などあったはずがない。ＷＴＣに誘導装置が仕掛けてあったのだ」（とほほほほ・・・）。

　ついにはこんなことを言い出した。「旅客機はＷＴＣビルの中から手旗信号で誘導されていたのだ。その誘導をしたのはフランス人のカメラマンかあるいは当時行方不明になっていた新人消防士だ」ぷぷぷ、も、もう駄目だ、くくく、ＷＴＣの中で一生懸命手旗を振っている人、そんな姿（あるいは口に笛を咥えていたかもしれない）を想像したら、アハハハハ、笑っちゃうしかないよ。

　ウンコ大学、ひいては学長ネタはもうやめようと決意した。そう思って私はパソコンに向かったのだが、そのとたんに事務所のドアが激しい勢いで開けられて、「おい、エロ、そんなことはさせないぞ」「ああ、お前は！」なんということであろうか、私の想像の産物に過ぎなかったウンコ大学学長が現実の世界に現れたのだ！学長は驚きのあまり立ち尽くしている私に向かって「ふはははは、お前の想像のエネルギーが大気中のエメロン粒子と化合して、その結果私という存在が実体化したのだ。これから、お前になりかわって、この私がウンコ大学ネタを書く！」そうして学長は私を椅子に縛り付けて身動きできなくしてから自らパソコンをいじりはじめたのだと仕事。

　午前中お客様、思ってもみなかったキャンセル話で果てしなくがっかり。昼飯は例によってうどんの納豆ぶっかけ。美味い、美味いのだが・・・。それから管理物件の見回り。それを済ませてから某所にて案内。これが上手くいって、お客様に事務所に来てもらって申込書を書いてもらうことができたのだった。来週火曜日に契約の予定。

　午後6時半から西鉄バスを使って天神へ。今宵は天神ウェストにて、焼肉がばがば、ビールがばがば食およ、飲もよの会なのである。参加者はぴんでんさん、獅子児さん、ちゃかさん、アンジェリーナ姐さん。エビ・ホタテの海鮮が入った食い放題コース2,980円、これに飲み放題をつけて合計3,980円だ。せこいかもしれないけれども、私の現在の財政状況ならば、こんなのが精一杯なのだ。どうもごめんな！

　とにかくがばがば食ってがばがば飲む。しかし、私は途中でたまらずリタイア。ほかの皆さんも私に続いたのだが、たった一人だけ誰とは言わぬが、〆と称してゴハンと味噌汁のゴハンセットを食べた人がいた。ぴんでんさん、ウェストの店員の女の子に大執心。「直球、ど真ん中ですよ！」と叫び目をきらきらさせている。私が「あ、じゃあ、キムチとチューハイのライムとカルピス、焼き野菜持ってきて」と注文をまとめようとすると、「駄目ですよ、注文は一品ずつですよ、その分あの娘がここに来てくれるでしょ！」知らないよ、そんなこと（笑）。

　まあ、確かにウェストの女性店員は妙にレベルが高い（男も所謂イケメン系が多い）、この傾向はこの間いったジンギスカン食べ放題、飲み放題の店、じゃんくうも同じで、こういうことがあるから、私はもはや、女の子が横について水割り作ってくれる、そんな店に行かなくてもすむのである。

　かなり酔っ払って午後10時くらい（だったと思う）にお開き。私は西鉄電車で平尾まで出て、それから20分歩いて帰宅。この歩きがとにかくきつくて、何度ももういいや、気候もいいことだし、この道のところで寝てやると思ったかしれない。

　9月12日（日）　ノートルダムのセクシー男
　近頃ノートルダム寺院に日焼けぎんぎんの筋肉を見せびらかす男が出現している。男はビキニパンツ一丁で、わっと観光客の前に飛び出し、「どう僕ってセクシーでしょう」とやけに白すぎる歯を煌かせるのだ。セクシーの子馬というのも考えましたがこちらは今ひとつ意味が伝わりずらいのでボツとします。今日の駄洒落はちょっと自信あり（笑）。

　昨日触れた9.11陰謀論、「アポロは月に行ってない」説と同様、みんななぜ、一般に公開されている写真、あるいは映像をもとに、「あれは怪しい、陰謀だ」と言えるのか。もし9.11同時多発テロがアメリカ政府の陰謀であるならば、なぜ、そんな写真や映像の存在が許されているのか。そりゃあ、仮に陰謀だとしても事件当初ならば偶然に素人が撮った映像などが公開されたりするかもしれない。でもね、誰が見たってはっきり分かる（ビリーヴァ−の人はそういうの）ような証拠をそのままにしておく筈がないではないか。改竄あるいは隠滅されるに決まっているではないか。ここらへん、ＮＡＳＡから提供してもらった写真を見て、ＮＡＳＡがＵＦＯあるいは宇宙人の存在を隠していると確信してしまったコンノケンイチ氏となんら変わることがなく、私は密かに「一億総コンノケンイチ化」と呼んでいるのである（笑）。

　その9.11同時多発テロから三年。各地で追悼行事が行われている。ここ福岡でもその例にもれず、市民団体が灯篭を大濠公園に流したりしたようだが、その時口にした台詞が振るっている。「テロ撲滅を理由に侵略戦争を繰り返すアメリカは許せない」ん、テロの犠牲者を追悼しながら、その口でこんなことを言うの？なんだか矛盾していない？

　ウンコ大学学長は今だ私の部屋を占拠し、パソコンを弄っている。キーボードをたたきながら時折、「ひひひひ」と笑ったり「ウンコじゃ、ウンコじゃ」と呟いたりするので気味が悪くて仕方ないと仕事。午前9時出社。重い頭を引きずりつつ、午前10時から案内。キャンセルが出た後だけに、張り切ってやったのだが、結局決まらず。むー。後は書類仕事。月曜日に出稿する予定の物件案内図をしこしこ作成。

　昼飯は今日は無闇に暑かったので、納豆は用いず普通の冷麦にしてみる。博多万能ねぎの刻みとすりごまをしこたま入れてすするが、ああ、もう飽きちゃった（笑）。その後管理物件の見回り。ついでにＴＳＵＴＡＹＡでレンタルＤＶＤ『ロボコン』と綾辻行人待望の館シリーズ最新刊「暗黒館の殺人　上」。そんな本ばっかり買っている場合とちゃいまっせ、お金ないんだからと思ったけれどもなにせ、「黒猫館」以来の館シリーズだ、そんな買わずにいらりょうか。午後3時に帰社。帰ってくるなりある物件から蛇口水もれのクレーム。台風でってあんた、なんで、屋内の水道の蛇口に影響がでるんだよ。修理会社をさっと手配して、こちらはスムーズに終った。本日届いたもの。ＤＶＤ『若草の頃』国内版。ようやくＣＤ化されたポール師匠（ポール・牧ではない）の『ポール・サイモン・ソングブック』

　夕食はマグロ、天然ハマチ、秋刀魚の刺身。ハムとキャベツ・玉ねぎのサラダ（ようするに切って混ぜただけ）。今日からまた断酒ピリオドに入ったので麦茶を飲みながらこれらのオカズを食べていく。仕上げにゴハン一膳をやっぱり刺身で。なんだか刺身づくしの夕食であった。〆のコーヒーは如例。

　その後自室でＣＤ「ポール･サイモン・ソングブック」を聞く。うわー、師匠、声が若いっすねえ（笑）。荒削りで、アコースティックギターだけの実にシンプルなアルバムなのだが、それだけに「アイアムアロック」のメッセージが力強いこと。師匠自身が「これはねえ、さすがに言っていることが幼稚で恥ずかしいねえ」と言っていた「アイ・アム・ア・ロック」だけれども、いやいや、師匠、そんなことないですよ、いいっすよ、これ。

　午後8時からレンタルＤＶＤの『ロボコン』を大画面再生。あのわざとらしい合宿などなんだか『ウォーターボーィズ』、『シコふんじゃった』の本歌がちょっと見えすぎているかなあ（笑）。部員それぞれが自分の役割に応じたアルファベットをつけたＴシャツを着ている第一ロボット部のダサさなんかは面白かったけれども、ライバルとしてあそこまで機能していないのはどうかと思う。

　しかし、このような欠点があれど、ロボットコンテストの盛り上がりは実によろしい。最初は相手のミスで誉められた勝ち方ではなかったのが、準決勝あたりからきちんとした戦術が与えられ、見ていて感心させられてしまうのである。この大会の進行に伴って一旦はばらばらになった部員達が再び一丸となって大勝利となるのはもうルーティンなのだけれども、それでも胸をうつものがあった。

　ヒロイン役の長澤まさみ、『ファイアスターター』の時と変わらぬ垢抜けなさ（笑）。それが地方都市の普通の女子高生という雰囲気を醸し出していて、実にはまり役であった。しまいにはその垢抜けなさが“可愛く”思えてしまうのは、監督の演出の妙であろう。それと長澤まさみ、足、長！なんか日本人離れしているぞ。

　シャワーを浴びて今度はＣＳ部屋にして録画の『荒野の略奪者』を見る。新東宝で宇津井健の日本人頭目の馬賊ものってんだから、こりゃまたいかがわしいなあ（笑）。戦いや馬を使ったアクションは素晴らしかったのだが、このいかがわしさは到底拭いさることができず、また、莫大な宝のありかを知っている女というものがでてくるのに、結局そのお宝は発見されないというのも拍子抜け。

　自室に戻って昔の「大食い選手権」のビデオ。あの小林尊が初めて登場した北海道決戦である。この頃の小林、今だあどけない印象で、後に体を鍛えて筋肉質となり、「いやあ、筋肉をつければ早食いができるようになるんです」　日本人国民全員が「ぜってぇ、そんなことはない、どんな理屈だよ、それ」とツッコム中、フードファイトに出場して初代チャンピオンになる、その後の姿をだれが想像し得ようか。

　午前3時頃就寝。

　9月13日（月）　「残酷！光怪獣　不倫妻」
　不倫妻とのセックスはぴかぴか光る。先日、米アマゾンコムに「ちょっとおう、『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』ＤＶＤがケースの中で外れてがらんがらん動いていたよ、傷だらけだよ、どうしてくれるの、この『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』、おれはね、このＤＶＤを買うために送料と本体あわせて10ドルも支払っているんだよ、ええ、この不景気の時代に10ドルだよ、日本円にしたら1,200円だよ、ラーメンだったら2はい食えるんだよ。困るよ、こんなことじゃ」とメールして、再送させた『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』ＤＶＤが届きました。でも開けてみたらまたもケースの中でＤＶＤががらん、がらん、同じやんけ！まあ、前回より傷の程度が軽いのでもうこれでよしとしよう。どうせ、アルファビデオのＤＶＤだから画質が悪いに決まっていて、多少ノイズがでたところで傷のせいなんだか、もともとの映像が汚いせいなんだか、わかりっこないし（笑）。

　ウンコ大学学長は私に向かってにやりと笑い、「ムムムム」と何か念じるような仕草。するとどうであろう、学長の姿はむやむやと溶け崩れ、再び人間としての姿を取り戻す。ああ、アレは私だ、ウンコ大学学長、なんと私そっくりに変身しやがった。学長は「ウェハハウハエ」と不思議な笑い方をして、私の口に丸薬のようなものをむりやりねじ込む。「わあ、くさい、なんだ、これはウンコじゃないか」「ふっふっふ、これはウンコ睡眠薬、略してウン睡だ、雲水じゃないぞ。この薬によってお前はこんこんと眠りつづけるのだ」私は薄れ行く意識の中で必死に考える。ウンコ大学学長は私の名を騙って何らかの悪事を企んでいるのだ。だから、皆さん、私がへんなことを書いたり飲み会で酔いつぶれて「へへへのぴりぱ」などと言い出しても、誤解してはいけない。それは私に化けた学長の仕業なのだ、だから、だから・・・と仕事。長くて面倒くさいですな、こういうのは（笑）。

　午前中、昨日作成していた物件案内図を業者に渡して打ち合わせ。あれが上手くいっていればこんな苦労をすることはなかったのにと愚痴。担当者は静かに笑っていただけであった。それから車でとある不動産屋へ。これもキャンセル絡みのお仕事。午後12時半に帰宅して、うどんの昼飯。自分でスープを作り、昨日の天然はまちをしこたまいれた豪華版。ああ、やっぱり火を通したハマチは臭みもなく頗る美味い。たまたまあったお握り二個も食ってしまって、ああ、これは完全なる食べすぎだア。

　そのまま管理物件の見回り。ゴミ関連の始末をして、午後2時半に帰社。3時から案内の予定あったものの、お客様の都合でキャンセル。ずーんとなる（笑）。その後は受け取り仕事、台風のおかげで頻発した工事などの出費の捻出。捻出だけにうんうん唸らされた。

　夕食はカレー、イサキの刺身、生野菜。禁酒ピリオドなので、ビールはなし。麦茶だけ。カレーには昼間も食った天然ハマチの切り身が投げ込まれている。ぐつぐつ煮込んでいるので当然ながらばらばらとなり、いささか気味の悪いルックスとなっている（笑）。それでもめげずにカレー一皿。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にて、エドワード・ノートン主演の『25時』を大画面再生。30歳を過ぎたところでそろそろ自分の人生がクソであったか、それともそれなりに実りのあるものであったか分かりはじめた三人の幼馴染。麻薬で捕まって翌日から服役するノートンを囲んでの送迎会（そんなことやっている場合と違うのではないか）をやるという辛気臭い映画。30代だけれども、私はあえて言わせてもらおう、これは「男の厄年映画」であると（笑）。たんたんとした演出で非常に説得力のある映画であったけれども、それに加えて自分の17歳の生徒に思わずキスをしてしまう、フィリップ・シーモア、父親に刑務所へ送ってもらう車中、このまま逃げて西部の小さな町に住み着き、まったく違う人生を送ることを夢想するノートン、この二つのエピソードに私は打ちのめされしまった。

　シャワーを浴びてから今度はＣＳ部屋にて『続女の警察』『女の警察　国際線待合室』を続けて。じつにやくざ的権謀に満ちた『続女の警察』の方が好みか。また敵方にしかけられた爆弾で、火達磨になる郷�^治（人形を使って表現）、ギャ−ギャ−泣き喚くホステスを男二人で抱えてソウレとビルの屋上から無造作に投げ落としてしまうなど、妙な容赦のなさも気に入った。

　自室に戻って昨日の「大食い選手権」の続き。終了後、ベッドに入るが、寝つかれず、結局就寝は午前3時過ぎか。

　9月14日（火）　「整備士の子馬」
　一体何を整備しようってんで。小学生8人殺しの宅間守死刑囚、あららもう処刑されちゃった由。事件発生からわずか三年で執行ということで誠にスピーディで大変に宜しい。しかし、たった一つ心残りなのは私が以前この日記で提唱した処刑法全身の皮を剥いて、軟膏を塗りつけ、その上から食卓塩をぱらぱら。宅間守の“宅間体温”（一般人に比べて無闇に高いのであろう）でてろてろと軟膏が溶け出し、赤剥けとなった体に塩が触れると、あまりの痛みにショック死、が実施されなかったこと。あれだけ国民の耳目を集めた凶悪犯罪中の凶悪犯罪なのだから、普通の絞首刑ではもったいない、世界から「ジャパーン、ナニヲヤッテイルノデスカ、ヤッパリサムライノクニハヤバンデース」と非難轟々になるくらい残酷なこの方法をとるべきであった。改めて事件の犠牲となった児童達のご冥福を祈ります。

　北朝鮮の爆発事件。核実験ではないかという疑惑が払拭されたようで一安心。しかし、あちらでもどかん、こちらでもどかん、よくよく爆発するところだよなあ。一般人民に回す食料はないけれども、爆薬はたっぷりあるという本当に不思議な国だ。これはあれではないか、この爆発は北朝鮮のある秘密研究機関がＵＦＯと連絡して核開発関連の技術を教えてもらおうという計画を画策していて、ＵＦＯとの通信実験をやっていたのだな。しかしこの通信機の電波がＵＦＯ自体に悪影響を及ぼし、そのためにＵＦＯが墜落し、大爆発したのである。この爆発が先の列車爆発事故と偽装されたのだ。そして、この思わぬ事態に怒ったＵＦＯの仲間からの報復が今回の爆発事件という訳。ううむ北朝鮮、宇宙人まで恨みを買ってこの先どうしようというのであろう。

　本当の話、冷戦華やかなりし頃の韓国、38度線付近の防衛部隊は大量の金日成の肖像画を装備していた。いざ開戦となった時、進軍してくる北朝鮮軍の前にばらまいて足止めするためのものであったって、おいおい、俺が考えた金日成ロボと変わらないじゃないか、それ（笑）。

　ウンコ大学学長は時々私を覚醒させて、自分がやったことを細かに説明する。私は私に化けた学長のあまりに理不尽な振る舞いに「うわああ、やめてくれ、と、友達を失ってしまう」と身を震わせながら叫ぶのであったと仕事。不条理ですなあ。午前中、ちょっと風呂釜交換の件で業者に苦情。遅れに遅れていた工事の日程を半ば強引に決めさせる。それから物件シートの整理。

　昼飯は素麺2把の納豆ぶっかけ。やっぱり素麺は揖保の糸に限るなあ。そっくりのパッケージで騙そうとしている○○○○よりも数段味が宜しい。その後管理物件の見回り。ついでに改装工事中の物件によって進行具合をチェック。隣の入居人からこっちもペンキ塗ってくれとの注文あり（笑）。午後3時過ぎに帰社。督促状やあれに対する○○○やら。はい、裁判ですな、こりゃ。

　夕食はカツオ叩きと生野菜、出来合いの牡蠣フライとヒレかつ。どうってことないメニューです（笑）。例によってビールは無し。麦茶をがぶ飲みしつつ叩きを齧り、ゴハン一膳を牡蠣フライとカツで。牡蠣フライにはウスターソース、ヒレカツにはトンカツソース、あんまり美味しいものではなかったが。〆のコーヒーは如例。

　その後、レンタルＤＶＤにて『イノセンス』を大画面鑑賞。やっぱり私はオシイズムは駄目っす（笑）。要するにだ、人間とロボットの境界の曖昧性、脅かされる人間のアィデンティティ、ネットワーク社会での個人性の埋没というテーマを組み合わせ、人間性の深遠を抉り出す、そういう映画ではないのかしら。ストレートにメインテーマに向かうことなく、これらの要素をそう、ミリタリー模型におけるウェザリングの手法のごとく、ストーリーになすりつけ、なすりつけし、その陰影を浮き彫りにする、その寓意性には感嘆せざるを得ないのだが、やはり私などはどこかしらのわざとらしさを感じてしまうのだ。このためにストーリーに没入することができず、その事実こそが私を押井フリーク足りえない最大要因なのである。えー、いろいろ書いてきましたが、手っ取り早く言ってしまえば、僕、ようわからん、そういうことですな（笑）。それと今時ブレードランナーかよって思ってしまったこともあるし。

　最も映画としての映像、音は素晴らしいの一言。プロジェクターの性能にも助けられている部分があるのだろうが、とにかく奥行き感の凄さといったらない。時として、俺は今立体映画を見ているのかと戸惑ってしまうくらい。ドルビーデジタル5.1チャンネルＥＸサラウンドもさすがスカイウォーカーサウンドによるリミックス。リアチャンネルの音の実像感に酔いしれる。

　シャワーを浴びて今度はＣＳ部屋にて録画しておいた『女の警察　乱れ蝶』。ミステリー的には一番納得のいくエピソードだったかな。ただ、敵の組織がいきなりバーに乱入して女を攫い睡眠薬を注射してしまうってのは、なんだかねえ、もう単なる犯罪だよねえ、夜の銀座を闊歩する女のプロフェッショナルとはいえないよねえ（笑）。

　自室に戻ってテレビいろいろ。午前2時過ぎ就寝。

　9月15日（水）　兄ィよ銃をとれ！
　兄ィ、出入りですかい！幼い子供二人を殺した自称会社員の事件、被害者の父親と暴走族の先輩後輩の間柄だったそうで、なんというか最低の激安の人間関係、戸梶圭太かお前はと言いたくなります。よくまあ、暴走族は上下の関係がしっかりしていて、人脈も豊富なんてことをいう馬鹿がいるけれども、こんな人脈はいらない（笑）。どうせ、この二人は、暴走族時代、車が欲しいけれども一人では中古のセリカリフトバック（年代からするとこんなところだと思うが）だって高くて買えないので、二人で金を出し合おうなんてやっていたのに違いないのである。隔週で交互に使おうということにして、最初はうまく行っていたのだが、やることといったら女とドライブに行ってカーセックスするだけなので（間違いない）そのうち、こんなことになる。「おい、お前、シートに精液つけただろ、紙魚になってんじゃん、どうすんだよ、これ」「そんな先輩、精液なんかつけてないっすよ、気をつけてますもん」「馬鹿野郎、気をつけてるってついてるもんはついてるんだから仕方ねえじゃん、俺つけてないんだから、お前に決まってるだろ」「いや、先輩、俺じゃないっすって」だんだん二人とも激昂してきて、「お前、シート取り替えろっての、ふざけんなよ」「だから、先輩、マジ、俺じゃないって、ゆかりはそういうの気がつく娘だから」「ゆかりって、お前、ゆかりは俺の女だっての、お前ゆかりとヤってんのかよ、てめえ、ぶっ殺す」で、殴り合いの喧嘩（笑）。

　精液つけた、つけないで殴り合いするような輩が結婚して子供など作ってはいけない。

　本日は休み。であるけれども午前9時には起床して事務所へ。ネットのチェックと日記つけを済ませた後、管理物件の水道検針。一時間半ほど掛かって終了させた後、今度は燃えないゴミの処理。一ヶ月の間にたまったそれ、自分のところと、不法に出されたものがあるので結構な量となった、をふうふう言いながらごみ収集所へ持っていった。これが終ったかと思ったら母親から電話が入って、手入れした植木のゴミがあるからそれを出してくれろとのこと。これがまた4袋あって、なんだか、私は働いてばっかり（笑）。

　昼飯はわざわざ東区まで行っていっぷくラーメン。これが美味いんだ、また。いつものごとく、もやしをたっぷり入れてラーメンのタレで味を補強してずるずる食べる。当然のことながら替え玉して、スープも一滴残らず飲み干したのであった。それからTSUTAYAによってレンタルDVD、『フラッシュバック』を借りて帰宅。エアコンを効かせ、ソファーに寝転んで戸梶圭太、「自由自殺法」を再読したりする。眠くなったので本を置いてそのままうとうと。ああ、気持ちいい。午後5時半事務所へ戻って仕事を少しと思ったら、ドアの前にバスを待っていると思しき中学生くらいの子供が座り込んでいる。それはまあどうということもないのだが、この子供、牛乳を飲みながらぺとーり、ぺとーりと眼前に唾を垂らしていやがったのだ。牛乳を飲んでいるからその唾はなまっちろい、それが小さな水溜りになっているのである。私はあまりの気持ち悪さにギャッと飛び上がり、「お前、そんなところで唾たらしてんじゃないよ」とその子供を追い払う。そして、バケツの水で唾を洗い流したのだが件の子供は近くにぼんやり座り込んだまま。水が流れてそいつの足元を濡らしているのだが、まるで気にしてない様子である。おそらくシンナーでもやっているのだろうが（シンナーをやっている奴はやたらと唾をはく）とにかく不気味悪いガキであった。

　夕食は久々の鍋物。水炊きであった。これではタマラヌと禁酒の近いが800光年かなたまで飛んでいく。私はコンビニに駆け込んでモルツのプレミアビールというのを買い、そいつをうっぐうっぐと飲みながら水炊きを飽食する。さらに缶ビール一本も追加。ゴハンはさすがに食べなかった。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にて『フラッシュバック』を大画面再生。喧伝されているサスペンスというものはあまり感じられない。あの男の仕掛けで罠にかけられる友人の奇矯な部分まで曖昧にしているのは明らかにやりすぎ。奇矯な人物だからこそ、友人から大量の麻薬を預かったりするのであろう。むしろ、この映画はほろ苦い青春劇としてみるべきである。

　シャワーを浴びて酒を飲みながら録画しておいた「トリビアの泉」、ネタの面白さはさほどでもなかったけれども、ミラ・ジョボビッチの登場に大爆笑。あんなもったいない使い方するなよ！しかも、ミラ、背中がばっくり開いたセクシーな衣装、こんな便所の100ワット的色気、見たことないよ！この衣装、これは絶対ミラ自身の発案によるものに違いない。とりあえずどんなところでも背中ばっくり、これが彼女の人生における基本方針なのであろう。

　酔っ払って午前一時過ぎ就寝。

　9月16日（木）　ゲイの山城組　
　怒られそうな駄洒落。我が家で購読している西日本新聞。これの夕刊に「読者の声」なるコーナーがある。要するに投稿（電話・FAXも含めるようである）の欄なのだけれども、私はこれが好きで毎日、じっくりと読んでおります。この「読者の声」の中にさらに「シャクのたね」という小コーナーがあって、なんというか、安−いトカジ的人間模様が面白いのだ。やれ、どこそこの高校生が通学に使っている電車の中を物凄く散らかす。人間のモラルというものはどこにいったのか。やれ、家の花が盗まれる、張り紙しようが何の効果もなく、みんなひょいひょいと盗んでいく、ああ、人間のモラルというものはどこにいったのか。やれ、家の子供とどこぞのおっさんとが自転車同士でぶつかった。家の子供は謝ったのだが、おっさんに平手打ちされた（これは本当にヒドイと思う）、ああ、人間のモラルというものはどこにいったのか。でも、最近、こちらの好み以上にあんまりせこくて安い人間ばかりなので、ちょっと読むのが嫌になってきましたが（笑）。

　事務所向かいの○○○○○共同組合というところにこのところ連日のように右翼の街宣車が押しかけてぴーぴーがーがー、うるさいといったらない。なんでもこの組合がどこぞの会社と結託して甘い汁をすっていると告発しているのだが、あんなのがわーわーきて（今日など三台きやがった）大音量で頭の○○○なことを喚き散らす。これだけで単なる嫌がらせであることが明白でありその訴えんとしていることなど出鱈目だと分かる。本当にうるさいのでとっととやめて欲しい。

　ウンコ大学学長による監禁は今だに続いている。私は椅子に縛り付けられて身動きひとつとれない有様だ。そんな状態だから私は私に化けた学長がどこでどんなことをやらかしているかと心配することしかできないのであると仕事。だからどんな仕事やねん。午前中からある物件で明日行われる予定の風呂釜工事についての打ち合わせ。ふいー、やっとこの懸案事項が片付くよ。事務所へ戻って、問合せへの応対。だから、案内しましょうって行っているんだから、素直に来ればいいじゃないかなあ。

　昼飯は急に食べたくなったマルタイラーメン。これだけだと栄養的にマズイので、昨日の水炊きの残り、白菜、豆腐、えのきを温めて、サイドメニューとした。それから管理物件の見回り。1件のみ、燃えないゴミが残っていた。ぶつぶつ言いながら回収。午後2時半帰社。不動産業者や、保証会社の担当者来訪。ちょこちょこと打ち合わせ。それから物件シートの整理とHPの更新。ある不動産屋がキャンペーンで今入居すればプロによる盗聴器探索つきなんてやっている。嫌な世の中になったものである（笑）。

　夕食は天然ハマチ（正確には若魚のヤズ）の刺身、刻みキャベツ、イカとワカメの味噌和え、昆布のにつけ、出来合いのトンカツ。今日は麦茶のみで、刺身などをぱくぱく食べる。野菜や昆布もたっぷり食べて、あらあ、今日はヘルシーねなどと思いつつ、仕上げはカツ丼。ああ、結構ゴハンを食べてしまった。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルＤＶＤの『Ｈ』を大画面再生。韓国映画らしからぬ凝った展開で大いに楽しめたのだが、いやあ、後催眠で全て説明づけてしまうのはいくらなんでも強引に過ぎる。これに関する連続殺人犯の描写が不十分だから、どうしてもご都合主義的なものを感じてしまうのだ。なお、タイトルのＨとはhypnosis（催眠）のこと。これがエンドクレジット前に明らかにされる趣向となっていて、思わず「いやそんな改めてやられても」と苦笑したことであった。

　シャワーを浴びてから今度は輸入ＤＶＤの『スラッグス』（『Slugs 』1987）を大画面再生。冒頭、ボートで釣りをしている若いカップル。んー、のんびりしているねえ、仲良きことは美しきことかなと思いきや、女の子の方は不満たらたら。「せっかくのデートなのに、釣りなんてやってられないわよ、泳ぎましょうよ」ぱっとズボンを脱いでパンツ丸見え（サーヴィスカット）。この女の子、やられるな、馬鹿だなと思っていたら釣りをしていた男の方が何者かによって水の中に引っ張り込まれてしまいます。「うひゃあああ」がぼがぼがぼ、水が怪しく騒いで定石通り下から湧き上がってくる血。「きゃああ」と女の子が悲鳴を上げたところでオープニングクレジット。

　ここは田舎町のマートン。深夜の道をふらふら歩いているのはアル中じいさんのロン・ベル（スタン・シュワルツ）であります。犬を連れた彼はポケットのウィスキーをくいくいやりながら自分の家へ到着。この時、ちらちらでかい蛞蝓が見えておりますな。彼は投げ込まれていた立ち退き勧告書を読んで「ふん、お、追い出せるものなら、追い出してみろってんだ、うーい」食いかけのピザが腐っていたので、それをゴミ箱代わりの地下室へどさっ（うぇー）。ソファーにばたりと倒れ込んだと思ったら凄まじい悲鳴。「ギャ−」彼はあっという間に何者かに食われてしまったのであります。

　場面は変わって喧しいバーへ。ここで集まっているのが本作の主要登場人物たち。郡の衛生検査官マイク・ブラディ（マイケル・ガーフィールド）、その妻で高校の教師キム（キム・テリー）、やり手のビジネスマン、デヴィッド・ワトソン（エミリオ・リンダー）とその妻マリーン（アリシア・モロ）、市の下水課に勤めるダン・パーマー（フィリップ・マクヘル）とその妻マリア（コンカ・クエトス）、要するに彼らの紹介のような場面なのです。ここで、マリーンの飲酒癖が話題になるのですが、まったく物語には関わってこないのに苦笑させられます。帰宅したマイクとキム、早速に「夜の宿題をしましょう」、「はい、先生」なんちってベッドイン。寝室の窓にはりついた蛞蝓が二人の姿をじっと見ているという・・・。

　翌朝、リース保安官（ジョン・バッタグリア）とともにロン・ベルの自宅へ向かうマイク。立ち退き執行をするのに、衛生検査官と保安官の組み合わせというのはおかしいのですが、原作ではちゃんとリース保安官が執行吏になっていますのでご安心を。彼らは荒れ果てたロン・ベル家へ入り込み、「うわあ、き、きったねえ、ゴミそのまんまじゃん」二人はあのソファーが置いてあるリビングに入り込んで「ぎゃ、こっちはもっと汚いぞ、げえ、たまらんなあ」とひとしきり騒いでからようやく「ギャ−っ、あ、あれはなんだ」ようやくロン・ベルの無残な遺体に気がつくのでありました。もっと早く気がつくだろ、フツー（笑）。

　直ちに鑑識が呼ばれていろいろ調べるのですが、何が起こったのか、さっぱり分かりません。保安官の助手、ドブス（アンディ・アルサップ）は真っ青になって「保安官、内臓がないんですよう。本当に内臓がないぞう、なんですよう」などと口走り、保安官に「お前、帰れ！」と叱られたりしております。また部屋のあちこちに蛞蝓の這った後があり、皆をますます混乱させるのでした。町へ戻る車の中で保安官、「これは、野犬とか、アライグマとかの動物の仕業じゃないだろうか」しかし、マイク、考え込んで「そんなに大きな動物だったら家の中がもっとあらされる筈ですよ。ネズミとか小さな奴じゃないでしょうか」保安官、黙り込みます。

　オフィスに戻ったマイクを待ち構えていたのは市民の「下水からすんごい臭いがするんですけど」という苦情。やれやれとマイクは下水課のダンとともに調べることになりました。防護服に身を包んで下水に降りるダン。引っ掻き棒（なんて言うのか、ああいう道具）でパイプを探ってみると、うわあ、出るわ、出るわ、生ゴミ一杯。おまけに皮を剥かれたり、逆に内臓がなくなったりしているネズミの死骸までぼとぼとと。しまいには何者かが引っ掻き棒を引っ張り、ダンの手からもぎ取ってしまったのです。驚いたダン、ほうほうの態で下水から逃げ出したのでした。

　マイクはキムを迎えに学校へ。半ドンでまだ午前中だというのに、授業が終るなりぶちゅぶちゅぶちゅちゅーと暑苦しいカップル、ボビー・タルボット（クリス・マン）、ドナ・モス（カリ・ローズ）がいるのに驚かされます（笑）。キムを見つけたマイクは「ハイ、ビューティフル、ハワユー」なーにがハイ、ビューティフルじゃ（笑）。昼飯を食うことになっていたのですが、あの事件の後でマイクに食欲があるわけもなく自宅へ直行。また放課後のパーラーではしゃぐティーンエージャーたち。「もうすぐハロウィーンパーティだね」その傍らではドナがやる気満々でボビーの耳のあたりをぺろぺろぺろり。ああ、うっとおしい。

　ここで第二の犠牲者が発生。ガーデニングを趣味とするハロルド・モリス（ジュアン・マヤン）であります。彼は自宅の温室でさあ、今日も可愛い草花ちゃんたちの手入れをするべかなと手袋をはめて・・・、「ギャ−ッ」何者か、いや、もうはっきり言ってしまいましょう、あのロンを食ってしまった殺人蛞蝓が手袋に入り込んでいたのです。ぎゃーぎゃー喚きながら手袋を外そうとするハロルド、しかしどうしたことか外れません。ハロルドは奥さんのジーン（ルシア・パレド）に助けを求めますが、彼女は音楽を聞きながら掃除機をかけていたので、気がつかないのです。思い余ったハロルド、斧を手にとると、己の手首めがけてがつーん、ぷしゅーっ、血が飛び散ります。あああ。「ぎええええ」と悲鳴を上げながらもなおも斧を振り下ろすハロルド、すいません、ちょっと勘弁してもらえませんか。この騒ぎで棚から二つのビンが落ちてがちゃん、しゅー、中の液体が煙を上げ始めました。ようやく蛞蝓に噛まれた手を切り離すことに成功したハロルド、い、いてててて、ようやく駆けつけてきたジーン、「ああ、あなた、大変だわ」と叫んだところで煙を上げていた液体がぼっと発火、その火がなぜか温室の中に置いてあったガソリンの容器に引火してちゅどちゅどちゅどどどーん、温室が吹き飛んでしまいました。

　帰宅してキムからハロルドの事件を聞いたマイクはびっくり。「なんてことだ、いい人たちだったのに」そしてマイクは庭に蠢いている蛞蝓を見つけます。「なんだ、これは、こんな馬鹿でっかい蛞蝓は見たことないぞ」捕まえようとして手を伸ばすと、がぶっ、ああ、蛞蝓に噛まれちゃった（大爆笑）。仰天したマイクはその蛞蝓を捕まえて高校の生物教師、ジョン・フォーリー（サンティアゴ・アルバレツ）のところへ持ち込みます。「ジョン、蛞蝓ってのは何を食べるんだい」「そりゃ、野菜ですが」「肉食の奴ってのはいないのかねえ」ジョン、いきなりの問いに半信半疑の顔をするのですが、とにもかくにも調べてくれることになりました。

　あの酔っ払い女のマリーン、買い物から帰るなり、早速酒をぐびぐび。買って来たレタスが不気味に動いているのも知らないで。そのまま寝込んでしまったマリーン、夫の車が戻ってきたのを知ってあわてて起き上がりお料理。レタスをそのまんまざくりざくりと切ってしまいます。彼女は帰宅した夫に「はーい、今夜はサラダよ」レタスぐらい洗うがよかろう、この馬鹿女。可哀相にデヴィッド、コマ切れにされた蛞蝓が入っているとも知らずにサラダを食べてしまったのであります。うぇえええ。

　さて、あのバカップル、ボビーとドナ、ドナの両親が出かけた後の自宅でがっぷりがっぷりやっております。ドナ、「ああ、アイム・カミング・アズ・ユー・アー・ソーナイス！」うるせえよ。ボビー、ぱたりと動きを止めて『バッテリーを充電しなくちゃ』とジャックダニエルをごくごく。ああ、そうですか。定石通り、この二人を襲う殺人蛞蝓軍団。あっという間に二人は骨にされてしまいました。ハハハハ、暢気にセックスしているからそんな目に会うんだよ、ザマアミロっての（笑）。翌日、この酸鼻を極めた現場でマイクは保安官に「犯人は蛞蝓ですよ」と説明するのですが、当然ながら相手にされません。「ハハハハ、蛞蝓って、そんなお前、あの塩かけたら溶けちゃう奴か」「だったらどの現場にも残されている蛞蝓の這った跡はどう説明するんです」保安官はぎろりと彼を睨んで「そんなにナメクジこわけりゃ、塩持って歩きな」
　

　マイクはぷんぷん怒りながらオフィスへ戻るのですが、そのとたんにダンから呼び出し。下水課の事務所へ行ってみると、ダンが真っ青な顔で「マイク、下水のあちこちで猫・犬・ハト・ネズミの死骸が見つかっているんだ、一体この町に何が起こっているんだ」マイクは今までのことをダンに説明します。「なに、蛞蝓って、そんなお前、あの塩かけたら溶けちゃう奴か、そんな馬鹿な」いぶかしがるダンでしたが、何しろ死骸の件があるので信じざるを得ません。それから二人は下水配管図を見て、地下で何が起こっているのか突き止めようとします。「そう言えば」ダンが何かを思い出したようです。「20年ほど前、有毒な産業廃棄物が投棄されたことがあったっけ、それが下水に流れ込んで」ようやく話が分かってきました。

　馬鹿女に蛞蝓入りサラダを食べさせられたデヴィッド、ずきんずきんと痛む頭を抱えてレストランで商談中。見事商談が成立します。大喜びのデヴィッド、顧客と三人で乾杯しようとしますが、ああ、鼻血がドバー、後から後から流れでてきます。あまりの苦痛に立ち上がったデヴィッドは「ぴいいいい」と怪奇な悲鳴を上げてばったり。その顔面や眼球を突き破って、おお、寄生虫があふれ出てきたではありませんか。だから、勘弁してくださいって。マイクは「うちの料理は大丈夫ですって、食中毒なんかじゃないですって」と喚くレストランの主人を説得して、デヴィッドが食べていた料理の一部と彼の血液サンプルをジョンの所へ持ち込みます。その結果、発見されたのが、蛞蝓が媒介すると思われる寄生虫。蛞蝓の害は人を食うだけではなかったのです。マイクは「下水が蛞蝓たちの繁殖場になっているのだ、なんとかしないと」と焦りを募らせるのでした。

　蛞蝓はマイクの家にも現れます。キムが蛇口をひねると蛞蝓がみょろーん。あ、糸が見えた（笑）。マイクはフライパンで蛞蝓をぱんぱんつぶし、彼女を一時義母の家に避難させることにします。マイクは水道局のフィリップス（フランク・ブラナ）と面談して、これ以上の蛞蝓の蔓延を防ぐために水道を止めろと申し入れるのですが、相手にされません。マイクはさらに市長に直接申し入れるのですが、こちらでも門前払い。マイクは自分達でなんとかしなけりゃと決意するのでありました。あ、忘れていましたが、水道局のフィリップス、マイクを追い出した後、トイレから現れた蛞蝓に食われちゃってます（笑）。

　ここから、マイク、ダン、ジョンの大活躍。まず、ジョンが水分と反応して発火する薬（原作ではリチウム）を作ります。そうしてこの薬を三人で下水に流し込んで蛞蝓どもを退治しようという訳。かといって、適当に流し込めばいいってもんじゃありません。下水網のどこかにある蛞蝓どもの繁殖場を見つけなければならないのです。ダンと、マイクは決死の覚悟で下水に入ることになります。「俺は君と子供達のために行くのだ」マリアに向かって口にはださねどもそれとなく別れを告げるダン。「もし帰ってきたらソッコーやりまくろうな」（本当にこんなことを言っている）。

　三人は下水課のタンク車（普段は一体何に使っているのでしょう）に例の薬品を満載し、出発します。そして、防護服に身を固めて下水へと降りるマイクとダン。暗い下水の中を進む二人、ちらちら現れる蛞蝓。時にハロウィーンパーティの夜。浮かれたティーンエージャどもが野外で酒をがぶがぶ飲んでパーティなんかやろうとしております。ボーイフレンドと出かけたパム、危うくヤラレそうになって（笑）「そんなことをするあなたは嫌いよ」と逃げ出しました。そこを狙ったのが、あのボビーとつるんでいた不良少年（名前は知らない）、彼は骸骨のマスクを被って夜道を歩くパムに襲い掛かります。「おらあ、させんかい、ぱんぱん言わせたるでぇ」なんとか逃げだしたパムですが、運悪く下水に落ちてしまいます。あとは蛞蝓が現れてはい、それまでよ。

　一方、下水を進むダンとマイク。ばいーん、彼らの前に現れた蛞蝓の大群。ダンは「よし、ここに薬を流し込もう」しかしマイクは「いや、ここは繁殖場所じゃないぞ」目の前に使ってくださいとばかりに垂れている電線をライターの炎で虻って切断、「そおれ電気責めじゃあ」びびびびび、蛞蝓感電します。でもさあ、ここ下水の中なんだからさあ、周り全部濡れているよね、こんなことしたら当然マイクもダンも感電するよね（笑）。

　そしてようやく二人は蛞蝓の繁殖場所を見つけ出します。そこは円筒形の部屋となっており、地上へ出るための梯子が反対側にあるという不思議な場所。この真中に深いプールがあって、この中で無数の蛞蝓が繁殖しております。二人は無線で地上のジョンに連絡。場所を教えて薬の準備をするように伝えます。ジョン、タンク車を教えられた古い工場の側、に移動してマンホールを開けようとするのですがこれが開かないの（笑）。さんざん苦労していると何時の間にか保安官が来ていて、「お前、なにやってんの」ジョン、大ピーンチ。

　地下の二人はなんとかプールの中の蛞蝓をやり過ごして梯子に取り付こうとするのですがこれが上手く行きません。わざわざ持ってきた生肉をおとり代わりに撒いてみても効果なし。そのうち、誤まってダンがプールの中に落っこちてしまいました。「ギャ−」たちまち無数の蛞蝓にたかられ、血まみれとなるダン。「待ってろ､ダン、俺が助けてやる」マイクは頭上を走っているパイプにぱっと飛びついてダンを助けようとするのですが、すでに手遅れ。ダンはぶくぶくと沈んでしまいました。唇を噛み締めたマイク、そのままパイプを伝って梯子へ。これをするする登って地上へって、何で最初っからそうしないの（笑）。

　マンホールから出たマイク、保安官がいることに気づいて驚きますが、どうやら保安官すっかり改心した様子。マンホール開けを手伝ったのも保安官だったのです。「とりあえず話は後だ」マイクとジョンはタンク車からのホースをマンホールにつっこむとバルブ全開。薬を下水に流し込みます。たちまち起る大爆発、ちゅどーん、吹っ飛ぶマンホールの蓋、ちゅどどーん、粉々になる店舗、ちゅどどどーん、爆発する車輌、ちゅどどどどーん、ハロウィンパーティのど真ん中でマンホールが爆発、逃げ惑うティーンエージャー達。うわあ、『美女と液体人間』のラストよりムチャや（笑）。

　キムが駆けつけてきて、「ああ、あなた」マイクと抱き合ってぶちゅぶちゅぶちゅちゅーとキス、エンドマークと思いきや、カメラはたった一匹生き残った蛞蝓を映し出します。不気味に触角を振り動かす蛞蝓。今度こそエンドマーク。

　その後、録画しておいた「踊る！さんま御殿」など、まっちゃん、「人の許せない言動」というネタで「タレントさん呼んで、健康不健康に分ける企画の番組があって、僕、もちろん、不健康で呼ばれたんですけど、血圧とか血糖値とか正常だったんですよ、それでスタッフの人にまっちゃん、これじゃ番組にならないよ、空気読んでよと怒られたんですよ」しみじみ笑ってしまいました。

　9月17日（金）　ダジャレのイエス
　キリスト御免とか言ってたりして。急に揚げ物が食べたくなってきた。それもトンカツや天ぷらではなく、店で食う串揚げ。なるたけなら、おまかせのコース、懐具合を心配しなくていいように4,000円ぐらいの食べ放題、飲み放題。目の前で次々と揚がってくる串揚げを塩、あるいはウスターソース、あるいはトンカツソース、あるいはレモン汁、たっぷりの辛子をつけて際限なく食い込んで行く。酒はもちろんビール（この場合は壜ビールが好ましい）、串揚げをがりりと頬張り、「うあひ、あちひ、ほふっほふ」となったところにがーっとコップを傾けビールを流し込む。ぷっはー、これで口中の脂がきれいさっぱりに押し流され、次の串揚げが欲しくなるのだ。ああ、こんな食の好循環、月にいっぺんくらいは体験したいぞ！

　ウンコ大学学長が戻ってきた。彼は椅子に縛られて身動きできない私に向かって「おい、エロ、見合いってのもなかなかいいもんだな」私は戦慄して、「あんた一体何しているんだ」と叫んだのだが、何しろさるぐつわ噛まされているので、「あんふぁ、いっふぁい、なふぃしへいるうは」としか聞こえなかったのだと仕事。午前中に管理物件の見回りを先に済ませてしまう。先日検針した水道料金請求書の配布もついでにやって午前11時頃事務所へ戻る。それからようやく開始された風呂釜工事に立会い。

　昼飯は例によってソーメン2把の納豆ぶっかけ。ちょっと飽きてきましたな（笑）。それからＴＳＵＴＡＹＡ、病院と回ってレンタルＤＶＤ『キャンデー』、血圧の薬などを入手。ホームセンターで、物件メンテに使う道具なども購入。雨がじゃばじゃば降っており、靴の中がびしょになってしまった。午後2時半事務所へ戻って受け取り仕事など。今日はなぜか右翼が現れず、静かに仕事ができるのが嬉しい。ひょっとしたら右翼って雨に弱いのか、まるでバルゴンだな（笑）。

　夕食は豚の冷しゃぶ。カレイの煮つけ。大量の生野菜とともに大根オロシと味ポンで頂く。ビールが飲みたくって、飲みたくってきゅうううと口がひょっとこのように捻じ曲がったけど、なんとか麦茶でごまかすことができた。仕上げにゴハン一膳を食べて、〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてレンタルＤＶＤ『ハード・キャンディ』を大画面再生。高校のキャンパスクイーンを自認する四人組、誕生日のいたずらをしかけたら、その当人が死んでしまった。馬鹿でっかいキャンディを口に押し込んでガムテープで止めて拉致したために、窒息してしまったのだ。四人組は大慌て、中でもリーダー各の女が「変質者にレイプされて殺されたことにすればいいのよ」と言い出し、死後硬直しはじめた死体をベッドの上に戻して、ばきばきと両足を広げたりする。一応、みんな親友のはずだったのに（笑）。

　このリーダーの性格描写が凄まじく、この女だけでおなか一杯。ラストではついにこの女の犯行が暴かれるのだけれど（でも暴いたほうも所詮は共犯なんだよね）それはプロムで皆からゴミを投げつけられるだけの描写に止まっているところに苦笑。この女にとって、想像でき得る限りの悪いことと言ったら、プロムの晴れ舞台でこんな目に合わされること、決して警察に捕まることではなかったりするのである。

　シャワーを浴びて今度は輸入ＤＶＤの『Rocky Jones Space Ranger:Beyond the Ｍｏｏｎ　(1954年）を大画面再生。 宇宙を進む、ＸＰ-2、ロッキー・ジョーンズとウィンキーは世界連邦本部へ連絡します。「こちら、ＸＰ-2　ロッキー・ジョーンズ、ただ今地球に帰還します」本部から嬉しそうに返事をする世界連邦長官、ドレイク。「おお、よく帰って来たロッキー・ジョーンズ、任務はどうだったかね」「ははは、いつも通りのルーティンでしたよ！」ロッキーの通信を聞いたウィンキー、「あんないつも通りのルーティンがそうそうあっちゃたまりませんよ」

　シュバーっとロケットを逆噴射したＸＰ-2、無事、地球の世界連邦本部へと降り立ちます。とその時、ゲートを突破して猛スピードで本部に突進してくる車。これに乗っていたのはヴェナ・レイ、どうやら長官に緊急の用件がある様子です。宇宙船から降りたロッキー・ジョーンズとウィンキーはそんな彼女に興味を持ち、本部に急ぎます。長官、「おお、君はヴェナ・レイじゃないか。しかしあぶないことをしたな。基地の光線銃でじゅっとやられてたかもしれないのだぞ」「長官、私がお話したいのは他ならぬニュートン教授のことなのです」その名前を聞くなり顔を強張らせる長官。「ニュートン教授は世界連邦にとっての裏切り者だ。彼は惑星オフィシアスに寝返ったのだ」ニュートン教授、世界連邦、オフィシアス科学者交換プログラム（なんだかよく分かりませんが）でオフィシアスに滞在していたのですが、突然、フィルムで絶縁状を送ってきて、そのまま帰ってこなくなってしまったのであります。ヴェナ・レイはこのプログラムで、通訳を務めていたのですな。ちなみに、ヴェナ・レイとロッキー・ジョーンズとウィンキーは初対面。そう、これがシリーズのファーストエピソードなのです。

　ヴェナ・レイは必死になって「長官、それは違いますわ。教授は別れ際に長官に渡してくれとこんなものを私に預けたのです」それは金属のメダルでした。「教授はきっと彼の意思に反してオフィシアスに止まることを余儀なくされたのです」ロッキー・ジョーンズとウィンキーもヴェナの一生懸命さにほだされ「長官、もう一度絶縁状のフィルムを見てみましょう」ここからフィルムの上映。壁のスクリーンに映し出されたのは教授と、ボビー、そしてオフィシアス人の面々。教授は語ります。「私はオフィシアスに残る決心をしました。私ひとりではとうていこの決心はできなかったでしょうが、ボビーのためを考えたのです。オフィシアスにはボビーにとっての輝かしい未来があるのです」これを見ていたロッキー・ジョーンズははたと膝をうって、「長官、これはボビーが人質にとられてますな。教授は驚かされたのです」

　ここにニュートン教授、ボビー救出作戦、オペレーションへイスタックが発動したのでありました。長官は「オフィシアスの連邦大使館は閉鎖されてしまった。これはとてつもなく困難な任務となるぞ」ヴェナ・レイ、よせばいいのに「私も作戦に志願しますわ」「そんな、これはピクニックじゃないんだ」驚いて叫ぶジョーンズ。しかしヴェナは涼しい顔で「あら、私もピクニックは嫌いですのよ。私、お役に立てると思います。オフィシアスの言葉、生活習慣、現地の状況を知っているのは私だけなんですから。それにわたくし、航宙士のライセンスも持っておりますの」ジョーンズはしぶしぶ彼女の乗船を許可します。そして長官に見送られて飛び立つ、宇宙船ＸＰ-2、頼むぞ、ロッキー・ジョーンズ、ウィンキー、ヴェナ・レイ、驕敵オフィシアスを倒して教授を救うことができるのは君たちだけだ。

　しかし、早くも任務に立ち込める暗雲（笑）。連邦本部にもぐりこんでいたスパイ、グリフ（レオナード・ペン）がロッキー・ジョーンズの出立を密かにオフィシアス宇宙船ＷＯＸに連絡していたのであります。乗組員のダルガント（フランク・ポラスキ）は部下とともに「ふっふっふ、ロッキー・ジョーンズを待ち伏せてやっつけてくれん」とにやにや。しかしなんですな、グリフはこともあろうに長官のデスクの通信機を使って連絡しているんですよ（笑）。こういうのフツー、見つかりませんかね。

　さて、順調に宇宙を進むＸＰ-2、しかし、ロッキー・ジョーンズ、今だヴェナ・レイを一人前の搭乗員扱いしていません。せっかく彼女が「コース変更の提案をします」と操縦席に来たのに、ロッキーたら冷たく「あ、そのコース変更もう済んでいるから。君はいいから編物でもしていなさい」ヴェナ・レイ、怒るまいことか。「はいはい、分かりました、あなたのセーターを編んで差し上げます。もう首から胴回りまでぱっつんぱっつんのきつきつにしますから！」どんな怒り方だ（笑）。それでもヴェナ・レイはやっぱり女の子。何時の間にか編物をしているのが可愛い。

　そこへ襲ってきたのがオフィシアスの宇宙船ＷＯＸ。ビーム光線がびびびびー、どかーん、被弾の衝撃で大揺れのＸＰ-2。しかしさすがはロッキー・ジョーンズ、巧みな操船でＷＯＸの後ろに占位したかと思うと必殺のビームを放つ！びびびびー、どかどかどかーん、うわー、ＷＯＸ、大きな損害にたまらず退却します。一応の機器を脱して、ビーム光線で破壊された隔壁の修理に取り掛かるロッキー・ジョーンズ、ぽんとボタンを押すと風船が飛び出してきて、空気の漏れているところにぴたり、吸いつけられてしまいました（笑）。おお、結構合理的な仕組みです。ロッキー・ジョーンズ、その個所を調べて、「いかん、これは宇宙ステーションじゃないと修理は無理だ。この船室を閉鎖しよう」でも、私もお手伝いしなくっちゃと焦ったヴェナ・レイ、わざわざこの船室に飛び込んで閉じ込められてしまいました（笑）。ロッキー・ジョーンズ、ドアを焼ききって何とか彼女を救出。空気がどんどん漏れるので宇宙ヘルメットを皆で被って宇宙ステーションＲＶ-5にたどり着いたのでありました。これでヴェナ・レイとロッキー・ジョーンズとのわだかまりは解消、かな？あ、駄目だ、ロッキー、「危ないからここで帰りなさい」とか言っているし、ヴェナはヴェナで「私は37種の言語を操ることができるんです。ここで帰ったりしませんわ」また、喧嘩しております。

　燃料補給、修理を済ませて宇宙ステーションＲＶ-5を飛び立ったＸＰ-3、ようやくオフィシアスに到着します。すでに地球との交信可能距離を過ぎており、連絡をとることができません。本部ではドレイク長官が心配することしきり。ここで舞台はオフィシアスのニュートン教授の天文台へ。ニュートン教授、オフィシアスのためにやっている研究の成果が上がらないと、ダルガントに攻められております。「おらあ、しっかり働かんとボビーを洗脳してしまうぞ。教授のことも忘れてしまって、会ってもあんた誰ですかと言われるぞ」やっぱり教授はオフィシアス人にボビーを人質に脅されていたのですね。一方、惑星オフィシアスの女王クレオランタはにこやかなに宇宙船ＸＰ-2と交信です。「惑星オフィシアスにようこそ、歓迎しますわ、ロッキー・ジョーンズ。当方の磁力装置で誘導しますので大気圏に入ったらエンジンを切って自由落下状態にしてください」ちなみに、この交信、最初の二言まではオフィシアス語だったのですが、すぐに英語に切り替わってしまいます。ということはわざわざヴェナつれてきた意味、まったくないじゃないですか（笑）。

　次にクレオランタ、ボビーを呼び出して「どう、オフィシアス滞在を楽しんでいる？」強気なボビーは「滞在じゃないやい、捕まっているんだい」そんなボビーにクレオランタは協力しろというのですが、勿論ボビーは聞き入れません。かっとなったクレオランタはオフィシアス特製の洗脳マシンを作動させてういんういんういん、ボビーを洗脳してしまいました。

　オフィシアスの地上に降り立ったＸＰ-2、さっそくクレオランタとの面談に望むロッキー・ジョーンズです。しかしクレオランタはしゃあしゃあと「私たちに何もやましいところはありません、お友達にも会わせますし、お友達が帰りたいと希望すればそのとおりにします。宇宙船もウチの技術者に修理させますわ」ロッキー・ジョーンズとヴェナ、さっそく天文台へ。ニュートン教授、彼らを大歓迎するのですが、意外なことにオフィシアスに残りたいというのです。それどころか、「オフィシアス人はこんな立派な実験機材を揃えてくれた、これはまさにわしの夢だった」なんて抜かしやがる（笑）。またＸＰ-2に来たボビーの様子も変。「僕はここに残ります。これは僕の意思なのです」ロッキー・ジョーンズ達はがっかり。せっかく地球から助けにきたというのに。ロッキー・ジョーンズは悲しげに「彼らの意思で残るというのならばもう僕たちにできることはない。さあ、地球に戻ろう」ヴェナが天文台までボビーを送っていくことになったのですが、その途中、いきなり頭を抑えて苦しみだすボビー！「うう、眩暈がする、僕達は囚人だよ、ロッキーはどこ」あら、もう洗脳が解けちゃった。役に立たない装置じゃのう（笑）。

　その時ロッキー・ジョーンズはクレオランタと面会中。さよならの挨拶だったのですが、狡猾に笑ったクレオランタ、デスクのスィッチをぱちり。むいんむいん、再び洗脳装置が作動します。魅入られたようになるロッキー・ジョーンズ、大ピーンチだったのですが、彼を見つけたヴェナが窓ガラスをばんばん叩いたのでああ、洗脳解けちゃった。役に立たない装置じゃのう。それにクレオランタ、自分のオフィスの壁にでっかい窓つけるセンスはどうか。いかにもさあ見てくださいといわんばかりでこれがなかったらヴェナに邪魔されることはなかったんじゃないか（笑）。ロッキー・ジョーンズ、ヴェナ、すたこらさっさと逃げ出します。

　まず天文台へ言ってニュートン教授を連れ出すロッキー・ジョーンズ。教授の洗脳はまだ解けていないようで「な、何をする、わしはここで研究をするのだ」と喚くのですが委細構わず引っ張り出してしまいますな。ヴェナはボビーと教授をたまたま天文台の下にとめてあったオフィシアスの交通機関ってフツーの車やないかい（笑）。それもオープンカーなんだから。とにかくヴェナ・ボビーと教授を車に乗せますな。その間ロッキー・ジョーンズは見張りのオフィシアス人をやっつけます。その中の一人にあのダルガントがいてロッキー・ジョーンズに首を締め上げられ、「おい、どうしておまえらは僕たちが出発することを知っていたんだ。スパイがいるんだな」と聞かれるとあっさり、「世界連邦本部のグリフがスパイです」としゃべっちゃう。もうちょっと抵抗してもバチは当らないと思いますが（笑）。そしてロッキー・ジョーンズはオープンカーでフツーの道路をフツーに飛ばして宇宙船ＸＰ-2に到着。乗り込むなり緊急離陸したのでした。

　ダルガント、クレオランタが「クソ逃がしたか、しかしスパイがいるからな、まだ手のうちようがある」というのにもそもそと、「い、いや、あの女王さま、スパイのことはもうお忘れになった方がいいかと」「何、なんでそんなことを言うのじゃ」「あの、私、ロッキー・ジョーンズに喋っちゃったんで」呆れかえるクレオランタというオソマツ。それじゃあってんで、クレオランタ、磁力誘導装置でＸＰ-2をオフィシアスの月に激突させようとするのですが、寸前でかわされてしまい、これも失敗。「ウキ−」怒り狂うクレオランタであります。

　ようやくニュートン教授も正気に返って後は本部のスパイを退治するだけ。ロッキー・ジョーンズはヴェナに宇宙日誌としてこれまでの出来事を記録させるのでした。ええ、こんな宇宙船がばんばん飛んでいる時代なのに、日誌は手書きという・・・（笑）。さあ、地球に戻るぞとはりきるジョーンズ達、しかし、普通に無線で連絡しては何しろ、無線を最初に聞くのがグリフですから、ばればれになってしまう。一計を案じたジョーンズ、本部へ「オペレーション　ヘイスタックは失敗せり」という連絡をします。グリフ、これを聞いて、本当にうれしそう。しかし、ロッキー・ジョーンズ苦心のたくらみ、オフィシアス宇宙船、ＷＸＯのタルガントからグリフに「計画失敗はウソだ。お前がスパイだということもばれているぞ」という無線が入ってあっという間にぱぁ（笑）。さらにややこしいことに、この無線を盗み聞きしていた長官が「やい、このスパイ、神妙にしろ」とグリフに銃を突きつけるのでした。しかしあっさりとグリフに反撃されて、人質になってしまいます。どうも役に立たない長官ですなあ。それにこの本部、他に人はいないのか。

　グリフはタルガントの命令で本部を爆破しようとします。彼はもう一人のスパイ、ラマーズに手伝わせてあちこちに爆弾をセット、時限装置を仕掛けます。ええ、こんな宇宙船がばんばん飛んでいる時代なのに、時限爆弾の時計はアナログの目覚まし時計（笑）。そしてロッキー・ジョーンズを待ち受けるのでした。そんなこととはつゆ知らず、暢気に降下してくる宇宙船ＰＸ-2！グリフは降りてきたロッキー・ジョーンズに銃をつきつけて、ラマーズとともにＸＰ-2を乗っ取ろうとします。しかしそうは問屋が卸さないのが「宇宙レンジャー・ロッキー・ジョーンズ」彼はクレーンに捕まって宇宙船のプラットホームにこっそりと上がって宇宙船に乗り込まんとしていたグリフに襲い掛かるのでした。ジョーンズは叫びます。「ウィンキー、ＸＰ-2発進だ」ジョーンズとグリフは取っ組み合い。不利を悟ったグリフはロッキー・ジョーンズに爆弾のありかを教えるといって誤魔化しまんまと逃走。しかし、割とあっさり時限爆弾を見つけて解除してしまうロッキー・ジョーンズ（笑）。グリフは冒頭、ヴェナが乗ってきたオープンカーに乗り込み逃げようとしますが、ロッキー・ジョーンズは本部の遠隔装置を使って車を爆破してしまいました。ちゃん、ちゃん（笑）。

　一方宇宙船ＸＰ-2ではウィンキーが隙をみてラマーズに飛び掛りどったんばったん。ついに銃を奪って彼を縛り上げてしまいます。ここで大団円、めでたし、めでたし。

　その後、録画しておいた「銭金」とか「ぐるない」を見て午前3時近くに就寝。ここ二日ばかり寝つきが悪くて困る。

　9月18日（土）　粗塩呼ぶ男
　おいらが怒れば粗塩呼ぶぜ。全然カッコ良くない。プロ野球、ついに選手会によるストが決定。ええ、これは新規参入の条件を巡っての対立からということでいいのかな（間違ってたら教えてください）。それにしてもライブドア、楽天と二つも良さそうな企業が野球やらしてくださいなと言ってきているのに、プロ野球機構側の頑迷さはどうであろう。できるのは三年先だよーんとか言っているのだが、金の問題がクリアしているんだから、さっと来季からやらしてみたらどうなのかね。それで、失敗、やっぱり駄目だったぁとなっても今とプロ野球界全体の状況が悪化するわけじゃないんだからさ（笑）。

　もし、ライブドアとか楽天が新球団作って、三年くらいで球団経営の黒字になったら面白いなあ。もう各球団のオーナーみーんな、赤っ恥だよ（笑）。まあ、ありえない話ではあるだろうと思うけれども、こんなことを考えるのが楽しいじゃないですか。

　ウンコ大学学長はようやく私を解放してくれた。彼は「ふはははは、これに懲りたらエロ、二度とウンコ大学ネタをやめようと考えたりしないことだ」と闇の中に消えていったのである。私はほっとして久しぶりの自由を味わっているのだが、それ以来、妙な電話や手紙に悩まされている。「ウンコ反対」「あんた、この責任どうとってくれるのよ」「訴えるぞ」「うちの妹に何しやがったコンチクショー、ぶっ殺すぞ」「お見合いであんなことをされては紹介者の私の立場がありません」「○○警察ですが」一体、あの男、何をしてやがったのだと仕事。

　朝一番に業者さんと打ち合わせ。それから昨日風呂釜工事の終った物件から片付けの依頼が来たので（笑）、へいへいといって、へいへいと片付ける。片付けとはまた妙な仕事であるが、ちょっとかけないのでこれ以上追求はしないで下さいな。それから博多区近辺での案内。天候不順でいつ降ってくるかとひやひやさせられる。終了後、お客様を某所まで送って午後12時過ぎに帰社。

　昼飯は冷凍うどんの納豆ぶっかけ。いつものごとく博多万能ネギの刻みをふりかけぞるぞる啜り込む。ぎゃあ、美味い。納豆とねぎの強力なるタッグなので、食後の歯磨きは必須なれど、そんな手間も気にならないほどだ。それから管理物件の見回り。いきつけのレンタルショップで100円セールをやっていたので、新作一本旧作3本アダルト一本借りてしまいました。これでもたったの500円、うふふ、通常値段ならば2,000円以上になるのだ（笑）。午後3時に帰社。来客あるが、これが例のあれ、ミスター・ランニングマン。家賃をいっかな払わぬ中年男がいたので苦労して追い出したら、その後から後から飲み代踏み倒されました、ホテルただ泊まりされました、市民税払ってませんと人がやってきて呆れたあれだ。もっと洒落にならぬ事件も起って大層困らせられたのだが、またその被害者がやってきたのだ。あのね、もうここから出て行って1年以上にもなるんです。居所とかしりませんし、関わりたくもありませんといって、お引取り頂く。まあ、世の中には凄い人間がいるものである。

　夕食は事情があって（大した事情ではないけれども）コンビニ弁当。チキン南蛮弁当とコーン・レタス・キャベツのサラダ、和風ドレッシングである。例によってビールは無し。麦茶を飲みながらこの二つの品を清々粛々と平らげる。弁当はそれなりに食べられるものの、味つけの濃さに閉口。私はそれほどコンビニ弁当に忌避をもっていない人間の筈だが、さすがにこの味つけにはまいる。こんなの毎日食ってたら味覚がおかしくなっても不思議はあるまいと“美味しんぼ”みたいなことを考えたりした。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルＤＶＤの『ヴァ−サス』を大画面再生。ああ、駄目だ、30分で飽きちゃった。同じような舞台で同じようなアクションをひたすら繰り返すだけの凡作。そりゃあ、ひとつひとつのアクションを切り取ればそれは優れているし、耳目を引くのも分かる。しかし、おんなじことをひたすら最期までやっちゃいけないのだ。映像的にもクローズアップを多用し、カット割が無闇に早いのでこのような大画面鑑賞では見づらくって仕方ない。誉めている人はせいぜいテレビの画面でしかみたことがないのではないか。またこれは龍平映画の特徴であるのだけれども、やはり台詞回しがどうしようもなくダサい。このダサい台詞が達者とはとてもいえない役者陣の演技をさらに酷いものにしている。本当に見るのが苦痛で、最期の15分間、よほど早回しで終らせちゃおうかと何度も考えたほどであった。

　でも、まあ、いいや、これ100円で借りたから（笑）。

　シャワーを浴びてから今度は『宇宙レンジャー　ロッキー・ジョーンズ　外宇宙からの脅威』（『Menace from Outer Space 』1953年）を大画面再生。なんでこう続けざまに輸入ＤＶＤを見ているのかというと、最近、また英語のヒアリング力が向上したみたいで、今まで60パーセントの理解だったのが70パーセント程度になったのだ。だから嬉しくてたまらず（笑）、何しろここまで来るのに、4年も掛かっており、なみたいていの努力ではなかったから、何度となくそのヒアリング力の向上を確かめたくなるのだ。ちょっと迷惑かもしれないけれどもとにかく嬉しいので皆さん、心して読んでくれ！

　冒頭の舞台はニュートン教授（モーリス・カス）の天文台。あれ、これオフィシアスにあった天文台と同じじゃんというツッコミはなしね（笑）。ニュートン教授、夜空を切り裂いて地球に接近してくる光る物体を観測しております。そこにあのオープンカー（笑）で駆けつけてきたのが、ヴェナ・レイ（サリー・マンスフィールド）とボビー（ロバート・ライデン）、ボビー、嬉しそうに「教授、新発見の隕石ですね。今度隕石を発見したら僕の名前をつけてくれるんでしょ、ボビー隕石、カッコいいなあ」ボビー、それは彗星だと思います。「これ、ボビーや」ニュートン教授は不安げな面持ち。「そんな暢気なことを言ってはいけません。この隕石は地球に激突するかもしれんのだよ」

　この隕石は世界連邦本部でも観測されていてドレイク長官も不安そう。彼は天文台に連絡してきて、「教授、大丈夫ですか、これは隕石は天文台の近辺に落下する見込みですぞ」どんどん接近する隕石、もう一度それを観測した教授は驚いて叫びます。「こ、これは隕石ではない。ロケット兵器だ！」ロケット兵器、所謂ミサイルは、ぎゅーんと落下してきてちゅどちゅどちゅどどーん。ぐらぐら揺れる天文台。教授、ヴェナ・ボビー、たまらず床に倒れふすのでした。彼らの様子をヴィジフォン（テレビ電話兼カメラみたいなもの）で見た長官はびっくり。彼らが白い粉まみれになっていたからです。「まるでドリフタ−ズのコントのようだ」と呟く長官。なんとか無事であった教授達は空港に落ちたミサイルを調べに向かいます。

　宇宙を進むロッキー・ジョーンズの宇宙船ＸＰ-2、ロッキー・ジョーンズ（リチャード・クレーン）とウィンキー（スコッティ・ベケット）は宿敵グリフ（レオナード・ペン）の死が信じられず、宇宙を捜索していたのであります。そこへ入る緊急連絡、「ロッキー・ジョーンズ、パトロールを中止してすぐに帰還せよ」ロッキー・ジョーンズ、フルパワーで地球へ戻ります。

　そしてニュートン教授の口から語られる驚くべき事実。「皆さん、このミサイルは特殊な合金でできております。このミサイルを作った人々は間違いなく我々より進歩した種族ですな！」次にヴェナ・レイがミサイルのコースを分析して、「ミサイルが発射されたのは木星の月、ファーネクスに違いありません」「ファーネクスだって！あそこは高温の星で生命は存在しないと言われていたのではありませんか」驚くロッキー・ジョーンズにニュートン教授が名台詞「科学者というのはね、何事も証明されるまで信じないものなのだよ」二発目のミサイルの飛来もあって、はい、ファーネクス探検が決定。メンバーはいつもの通りのロッキー・ジョーンズ、ウィンキー、ニュートン教授、ヴェナ・レイ、ボビーの面々。ファーネクスは遠いので搭載ミサイルの数を減らして燃料をたっぷり積み込みます。そして勇躍発進する宇宙船ＸＰ-2。ところが、グリフ、そう彼は生きていたのですねえ。地球連邦のほかの基地に忍び込んで隊員を脅しロッキー・ジョーンズのファーネクス行を知ってしまうのです。「よーし、待ち伏せしてやる」張り切るグリフであります。

　宇宙を進むＸＰ-2、オフィシアス宇宙船のグリフは「ぐっふっふ」と笑ってその後をつけ始めます。しかしＸＰ-2のレーダーがそれを見逃す筈がありません。「後方より未確認宇宙船接近！」ヴェナ・レイが叫びます。ウィンキーは「間違いない、あれはグリフですね」ロッキー・ジョーンズ、見事な操船でオフィシアス宇宙船の後方に回り込んでミサイル発射。どかーん、ちゅどどどーん、オフィシアス宇宙船たまらず退散します。いつもながら弱いことで（笑）。しかし、この戦闘によりＸＰ-2も燃料を浪費してしまい、このままではファーネクスに到着するのがやっとという状態になってしまいました。みんなを集めたロッキー・ジョーンズは「道は三つある。一つ、地球へ帰還して燃料を補給する。二つ、宇宙ステーションに寄港して燃料を補給する。三つ、このままファーネクスに向かう。当然、三つ目が一番早いが、ファーネクスで燃料を補給できなければ地球へ帰還できなくなってしまう」みんなの返事は決まってます。「ロッキー・ジョーンズ、直接ファーネクスに行きましょう。ぐずぐずしていたら第3、第4のミサイルが撃ちこまれてしまいます！」ううん、大丈夫かあ、私は燃料補給したほうがいいと思うけどなあ。

　はい、あっという間にファーネクス到着。ロッキー・ジョーンズとウィンキーは着陸態勢に入ります。ファーネクスの重力は地球の二倍。うまく着陸することはできたのですが、燃料はからになってしまいました。「さあ、ここからが正念場だ。ここに文明がなければ我々は島流しだぞ」とロッキー・ジョーンズ。さっそくにメカカナリアなる観測装置が宇宙船からにゅっと突き出て大気を調べます。「よし、呼吸可能です」と叫ぶウィンキー。遠くにピラミッド様の怪しい建物も見えて探検開始だ！おっとその前に体重計に乗ったヴェナが「あたし、体重が二倍の236ポンドになっちゃった」と嘆く軽いギャグあり。ほかの作品にも「無重力って体重がなくなるんですの」と太ったおばさんが喜んだりしていたし、これはこの時代のアメリカＳＦ定番のギャグですかな。

　ＸＰ-2から降り立ったロッキー・ジョーンズの一行。ボビーがうっかり大声を上げるといつ果てるともなくこだまが続いたりしてなかなかいい雰囲気であります。最もこの設定、ストーリーに何の関係もありませんが（笑）。ウィンキーは「まるでフロリダのパームビーチだね」と喜んだりしております。そして、一行はえっちらおっちら歩いてあのピラミッドみたいな建物へ。そうするとがーっと扉が開いて現れたのが昔のエジプト人みたいなカッコのファーネクス人。しかも英語を喋りよる。「おお、地球から来られた方、私はファーネクスの王、ゾルバック（ウォルター・コイ）です。ファーネクスへようこそ、歓迎しますぞ」ロッキー・ジョーンズたちは唖然。「あ、あなた方は英語を喋るのですか」「はっはっは、この星に来た地球人はあなた方が最初ではないのです」

　一応、あのミサイルは地球とコミュニケーションを取る手段だったというのですが・・・（笑）。

　その最初の地球人というのが8年前にこの星に不時着したというカルドス教授。実はこの教授、地球で人殺しをして逃亡、行方不明になっていたという怪しい人物なのでありました。ゾルバックの勧めに応じてピラミッドへ招待されるニュートン教授、ヴェナ、ボビー、うろんなものを感じたロッキー・ジョーンズはウィンキーとともに船のメンテナンスという名目で残ります。そして、彼は宇宙船ＸＰ-2のヴィジフォンを使ってピラミッドの内部を監視するのです（笑）。ニュートン教授たちとにこやかに歓談していたゾルバックとカルドス教授、部屋を出るなり、「教授、彼らはあなたがいうように悪い人間とは思えません。それどころか友達になれそうですが」教授は冷ややかに「それが奴らの手なのです。油断させておいて、この星を征服して植民地にしようとしているのです。今のうちにやっつけておかないと大変なことになりますぞ」ロッキー・ジョーンズとウィンキーは真っ青。「畜生、やられた」二人はピラミッドに忍び込むのですが、あえなく捕まってしまいました。

　しかし、ゾルバック、ボビーの真摯な説得に心動かされ、カルドス教授の反対にも関わらず、「よっしゃ、わしが地球へ行って本当かどうか確かめてきてやる」と言い出します。そしてＸＰ-2にファーネクスのクリスタルを燃料として使えるよう改造を施すのでした。実はこのクリスタルが大変な優れもの。燃料として物凄いパワーを生み出すのです。「このパワーがなければファーネクスの重力を振り切ることはできないでしょうな」自慢するゾルバック（笑）。改造がすんで次に試験飛行。万が一のことがあってはいけないとロッキー・ジョーンズが一人ででかけます。ロケット噴射、さすがにクリスタルの威力は素晴らしくぐんぐん加速するＸＰ-2、しかしロッキー・ジョーンズ、あまりの加速度に失神。連絡がとれなくなってニュートン教授たちを慌てさせます。そのまま消息を絶ってしまい、彼の生存も絶望しされはじめたころ、ああ、ＸＰ-2が戻ってきた。ロッキー・ジョーンズは無事だったのです。実はあの加速で無線も壊れてしまい、今まで連絡が取れなかったというオチ。どうもあぶなっかしいことですな。

　修理を終えたＸＰ-2で、ロッキー・ジョーンズ、ウィンキー、そして、ゾルバックは地球目指して飛び立つのでありました。ニュートン教授、ヴェナ、ボビーは彼らが戻ってくる間、人質としてファーネクスに止まることになります。

　さて、ロッキー・ジョーンズとの戦いで宇宙船を壊されてしまったグリフ。修理のために惑星オフィシアスに着陸。女王クレオランタ（パッツィ−・パーソンズ）にファーネクスとその素晴らしいエネルギーについて報告します。クレオランタ、こりもせず、「ほう、そのエネルギーさえあれば宇宙を征服できるな。よし、ダルガント（フランク・ポラスキ）、グリフと二人でそのエネルギーを奪ってくるのだ」さっそく宇宙船で飛び立つダルガント・グリフの凸凹二人組（笑）。今回のクレオランタの出番はここだけです。

　この間、ロッキー・ジョーンズたちは地球に到着。ゾルバックはドレイク長官を始めとする地球連邦の接待を受けてもうご機嫌。「さあさあ、まずは一献、この地球の旨酒をぐいといかれよ」「おおと、これはすみませぬな、くいくくい、うふー、なるほど、これはいい酒だ。いい酒は舌で味わうんじゃない、喉越しで感じるなんていいますが、ほんとうですな」「こりゃ素晴らしい飲みっぷりで、ほほ、あなたそうとういけるクチで」「そりゃあ、もういけるなんてもんじゃない、浴びるほうで」「わっはっは」その時座敷の襖がからりと開いて、入ってきたのが芸者衆、「ようきた、ようきた、銀河奴に宇宙奴、この遠来はるばる来られたお客様に、ほれ、なにをしている一杯さしあげないか」すっかり酔っ払ったゾルバック、銀河奴を相手に野球拳をはじめちゃったりして。こうぱっと広げた両手を震わせて「野球するなら、こういう具合にしやしゃんせ、アウト、セーフ、よよいのよい、わあー、負けた」「ゾルバックの旦那はん、負けは負けどすえ、一枚脱いでくれなはれ」「うーん、よし、ほら、ブーツを脱ぐぞ、ひっく、これでも一枚は一枚だ」「やーん、ゾルバックの旦那はんのイケズ」母星に残っているゾルバックの妻（ジョアンナ・ジョーダン）に知れたらどうなることか（笑）。この接待にいたく感動したゾルバック、「地球の人々の真心は良く分かりました。カルドス教授は偽りを申していたのですね」

　そのカルドス教授、こっそりとミサイル発射の準備を始めております。それを見つけたのがゾルバックの娘、ヴォラカ（パッツィー・アイオニー）とボビー。二人はこのことを女王つまりゾルバックの妻、ヴォラカにとってはお母さん、ああ、ややこしいにご注進。カルドス、牢屋に入れられることになりますが、その時うまいタイミングで飛来したのがダルガントとグリフが乗ったオフィシアス宇宙船。ニュートン教授、ヴェナがピラミッドの外に出て、「あれはロッキー・ジョーンズの宇宙船とは違うわ」なんて暢気なことを言っております。この暢気さが禍してあっという間に制圧されてしまうのでした。カルドス教授はダルガントとグリフに協力を約束。「あのー、わしもオフィシアスに連れていってくださらんか」という情けなさ。

　ダルガントとグリフは例のクリスタルをどんどん宇宙船に積み込ませます。「これで宇宙の支配はなれり」と笑うダルガント。同時にカルドス教授が準備していたミサイルを地球に向けて発射してしまいます。ああ、危うし地球。しかし、そうは問屋が卸しません（どうもワンパターンですみませんな）。我らロッキー・ジョーンズありです。ミサイル接近を知らされたロッキー・ジョーンズはファーネクスで何か起ったと直感、ウィンキーとゾルバックとともに宇宙船に乗り込み、発進。強力なクリスタル弾頭をつけたミサイルを宇宙空間で迎え撃とうというのです。これが見事成功。ミサイルは砕け散るのでありました。ロッキー・ジョーンズ、ファーネクスへ急行します。

　ダルガントとグリフはロッキー・ジョーンズの宇宙船ＸＰ-2を待ち伏せしようとしますが、ボビーとヴォラカの決死の働きによってその計画がぱあ。全部通信機で教えられてしまったのです。オフィシアス宇宙船に向けて強襲をかけるロッキー・ジョーンズ。タルガントはグリフとカルドスに迎撃を命じるのですが、「そんなクリスタルが一杯積んである船で撃ち合いなんかできるか」皆逃げ出してしまいました。そこにＸＰ-2の放ったミサイルが命中、オフィシアス宇宙船は粉々に吹き飛んだのです。

　ようやく事件は解決しました。ロッキー・ジョーンズ一行はタルガント、グリフ、カルドス教授を捕虜にして地球に向かって飛び立ったのでありました。エンドマーク。

　その後はだらだらＴＶ。就寝午前3時頃。

　9月19日（日）　富野倒し
　倒された人が幾数万。ＸＶ-Ｚ10000プロジェクター、使用時間が早くも100時間を越えて快調そのもの。当初耳についたファンの回転音も大分落ち着いたようで静かなシーンでも気にならなくなって映画に集中することができる。画質もＤＶＤプレーヤー　ＤＶＤ-Ａ11側で調整を施した結果、とても実売43万円（ピアノのヤフオク販売価格11.5万円を差し引いて実質30万円）のプロジェクターとは思えぬほどの絵が出ております。こうなると気になるのがデジタルハイヴィジョン放送。Ｄ-ＶＨＳの安価なもの、そこそこのデジタルチューナー、アンテナを組み合わせれば、ほぼ10万円でデジタルＷＯＷＯＷに対応可能。これだけで1080iのハイヴィジョン放送を超高画質ソフトとして自分の手元に置いておくことができるようになるのである。

　しかし、問題が一つ。我がホームシアター部屋の屋根からは衛星の方向にマンションがあって、受信が不可能なようである。となれば母屋の方にアンテナを立てて、ケーブルを引っ張ってくるということになりそうだが、これで性能どおりのハイヴィジョン放送の受信ができるのか。長いケーブルで信号減衰したりしないのか。ああ、ああ、悩ましい、悩ましい。ヤフオクだと最新Ｄ-ＶＨＳが3万円程度で手に入りそうで、これも私の懊悩に一層の拍車をかけるのだ。ああ、どうしよう、どうしよう。「よかばいホームシアター」ＭＬで相談してみるか、でも相談したら必ずハイヴィジョンはいいですよう、万難を排して環境を整えるべきですとか言われるに決まっているし（笑）、わあ、もうおれ、たまらん。

　いろいろ各方面からの軋轢もあって、ウンコ大学ネタはもうやめようと思っている私だけど、気に掛かるのが学長の捨て台詞。「ふはははは、これに懲りたらエロ、二度とウンコ大学ネタをやめようと考えたりしないことだ」今でさえ彼の振る舞いに起因すると思われるうろんな電話や訪問者が後をたたないのだ。これで、もし学長に逆らったりしたらどんなやっかいごとが起るかもしれないと思うとなかなか踏み切れないのだと仕事。そんなことで悩んでないで仕事をしろよ、こら！

　連休の中日であるので案内たくさん。終日、これらの対応にどたばたする。昼飯はやっぱり冷凍うどんの納豆ぶっかけ。素麺はさすがに飽きたけれども（笑）、こちらはまだまだいける、いける。午後も午前中と変わらず、それに加えて水道料金請求書の配布や管理物件の案内など。この頃、ぴんでんさんから電話。串焼き食べ放題飲み放題の店にいきませんかとのお誘い。「はい、行きます」二言で返事する（笑）。

　ということで、私は午後6時半のバスで天神へ。待ち合わせの福岡アクロスに行く前に丸善書店によってみると、アチャー、戸梶圭太の新刊がでているよ。うわあ、今月は「暗黒館の殺人　上下」3,000円（これは大傑作であった）を買ったので財政的に余裕がまったくないのである。なんで、こんな時期に新刊だすか、トカジって思ったけれどもどうせ、後日買っちゃうんだろうな。

　午後7時にぴんでんさん、Zubatさんと落ち合い、中洲のセルフサービス串揚げ屋へいく。なかなかの人気店のようで大込みだったのだが、ぴんでんさんが予約を入れておいてくれたおかげでスムースに入場を果たす。ここは、店の中央のガラスケースにどんとどどんと並べられた串揚げのネタを各テーブルに備えられたフライヤーで揚げ食べるというシステム。ビール等の飲み物も自分で取りにいかねばならぬ。はい、我々がつがつ食いました。がぶがぶ飲みました。けれど、やっぱり揚げ物、それなりに美味しく食べられたけど、打ち止めが1時間もしないでやってまいりました。さすがのぴんでんさんも、〆にゴハンと味噌汁なんて蛮行はできなかったみたい。

　話したこと。「へー、ぴんでんさん、東映のスパイダーマン　ＤＶＤボックス買うの、そしたらうちで上映会しようか」「今度のウルトラマン、主人公格が二人なの、そんなのアイアンキングじゃん」「だったら、ウルトラマン、何の関係もない一般人が怪獣出てくるたびに無作為に選ばれて変身させられて戦わされるというのはどうか」「あ、ウルトラマン上司が主人公ってのもいいな。そこらを歩いているコギャルとか、ぱあぱあのカップルの男の方とかそんな奴らに土下座してお願いですから戦ってくださいって頼むの。カップルの男の方なんか、彼女に「ねえやっちゃいなさいよ、ツヨシって強いから」とか煽てられてその気になっちゃったりして」「俺たち、独身中年男性はデパートでもうっかり下着売り場なんかみたらいけないんだよ。ちらっと見ただけでも周りの女に、あ、あの人、パンティみたわよ、いやらしいわねえとくすくす笑われたりするのだ。もう俺達は絶対に下着売り場に目をやったりしない。こういうのを李下に冠を正さず、瓜田に沓をいれず、オデンはチビ太の大好物っていうんだ、てやんでぇ、べらぼうめ！」

　その後、カラオケに行って終了が午後11時。ぴんでんさん、Zubatさんと別れて私はまた歩いて帰ったのだった。てめえ、そんなに電車代の150円が惜しいかよ、はい惜しいです（笑）。まあ、冗談抜きで150円払って電車に乗ったとしても結局駅から自宅まで20分歩かなければならないからな。あんまり変わらない気がするのだ。

　9月20日（月）　肉を切らせてホメオスタシ−
　恒常性が何よりも大事なのだ。ここ二日ばかりハイヴィジョン導入しちゃおうか計画で頭が一杯である。現在のところ、ハイヴィジョン受信はケーブルテレビを通じて行う予定で、二台のセットボックスを設備すればＷＯＷＯＷハイヴィジョンを契約しても現在より4,500円の増額（もちろん、私負担）ですむことになる。工事費はキャンペーン中につき、9,000円。おお、これは意外に安上がり、ケーブルなら雨で受信不能などということにはならないし、また台風の被害を心配することもない。また、アンテナを設置する必要がないので、「ううーん、衛星の方向、マンションでふさがれているよう」と悩まずにすむのだ。なにより意外に高価なデジタルチューナーがいらないのも大いに魅力。

　しかし、問題がひとつ。ケーブルテレビよりレンタルされる松下製のセットアップボックス、これが安いだけに、非常にショボイのだ（笑）。iリンクはついているものの、アナログ映像出力はコンポジットのみ、光デジタル出力もついておらず、このボックスのみでプロジェクターにハイヴィジョン信号を供給することができないのである。そりゃあね、Ｄ4端子はついてますよ、でも、この端子じゃプロジェクターに接続できないの。せめて色差接続がついてないどうしようもないの。この欠点はＤ-ＶＨＳ側でフォローしなければならず、そうなると、ＭＰＥＧデコーダー、ＡＡＣ音声デコーダー搭載が必須。つまりは7万円程度のＤ-ＶＨＳを買わなければならないのである。すると、工事費との合計でおおよそ8万円か、それに毎月の試聴費が4,500円、Ｄ-ＶＨＳはボーナス一括払いにするとして、ふむふむ、ああ、なんとかなる金額だなあ（笑）。どうしようかなあ。ああ、もう悩むなあ。

　なんでこんなに悩んでいるかというと、ＷＯＷＯＷで「クレしん」の本郷みつる作品をハイヴィジョンでやるんだよ。2チャンネルドルビーサラウンドのみなのが残念だが、ＤＶＤも同じだから、仕方ない。それより、クレしん世界をハイヴィジョン画質（それもプロジェクターの大画面）で楽しめる、それを考えたら、なんだか、俺は勃起してしまいそうなのだ。この放送を逃したくないからハイヴィジョン導入をこんなに焦っているのだ。

　元の世界に戻ったウンコ大学学長はまたも活発に活動しはじめた。彼はまず学長選挙のライバルとなる副学長、あー、名前なんていったっけ、もう忘れちゃったよ、面倒くさいからどうでもいいや、に、彼の私設組織ＵＡＴ（UNKO　ASSASSIN　TEAM）　ウンコ暗殺隊を差し向けたのだったと仕事。すげえなげやりだな、我ながら（笑）。

　連休なれど天候不順のせいか、案内が1件あったきり。その他の時間は主に社内仕事、あとは、こまごまとした物件のメンテナンス（掃除とか、ちょっとした修理とか）、なんだか気力を奪われるような日であった。昼飯は冷凍うどん。納豆がなかったので、ざるうどんとして二玉食べてしまう。

　夕食は鯛、マグロの刺身、久しぶりの豚汁。ビールは飲まずに麦茶のみ。豚汁、しみじみおいしくハラワタに染み渡る。このうまうま豚汁をオカズにゴハン一膳。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルDVDの『タップス』、事故や土地開発のために閉校されることとなった陸軍幼年学校の生徒たちがそれに反発、武器を奪って立てこもるというストーリー。映画の語り口、演出、役者の演技等々、かなりのレベルにある作品だが、どうしても日本人である私は現代の陸軍幼年学校というものに馴染みがないから感情移入できかねるのだ。だから単に世間を知らぬ子供のわがまま（最高学年生ですら18歳）にしか思えず、違和感ばかりを感じてしまうこととなる。あとねえ、男ばっかりで、みんないい男ばっかりだろ、やっぱりホモホモチックですよ（笑）。なんだか執拗なシャワーシーンもあったしね。

　一つ疑問、12歳くらいの子供がいる施設にライブアモ（生きた弾薬）を置いておくものかね。素人考えで、射撃訓練などの際は州軍などのしかるべき施設へ行ってやればいいのじゃないかねと思ってしまいます。実際の陸軍幼年学校というのはそのへん、どうなっているのだろう。

　シャワーを浴びて今度はCS部屋にて録画しておいた『続社長繁盛記』を見る。相変わらず森繁、小林圭樹のかけあいが抜群。小林圭樹が売り込もうとしている船舶用のレーダーの話、森繁の奥さんが欲しがっているブランドものの話、これがいつのまにか入れ替わって森繁「いやあ、うちのがレーダー欲しがっててねえ」というところで噴出す。ネタとしてはあまり優れたものではないのだが、やっぱりこれが森繁の芸の力なのであるなあ。

　新社長秘書の黒沢年男も快調、快調、小林圭樹より身体検査に赴かんとしている社長についていきなさいと言われた彼は、握力計を握り締める森繁に「ウワ−」森繁びっくりして、「君、なんでそんな大声だすんだね」「いや、社長を励まそうとして」「そんな励ましはいらん」俺は実に嬉しくなっちまったのだ（笑）。

　自室へ戻って昨日ぴんでんさんから頂いた「BSまんが夜話」DVD。DVD-A11にて再生したのだが、残念なことに途中でストップ、再生不能となってしまった。まあ、国生さゆりに首を締められる唐沢　さんが見られたからいいけど。午前2時過ぎ就寝。

　9月21日（火）　「本当にあった洗っちゃう話」
　唐沢さんの名作駄洒落「半島にあった怖い話」には及ぶべくもないが、これはこれでなかなか良くできた駄洒落だと自負する次第である。現在の体重、65.2キロ。おお、この間ぴんでんさん、Ｚｕｂａｔさんとあんな店にいって、揚げ物を暴食したのにも関わらず、この減り具合、順調なダイエットだなあ。これはやっぱり夕食時にビールを飲んでいないのが効いているのであろう。これまではビールを一缶飲んで、さらにゴハン一膳を食っていた。それからビール一缶分のカロリーが減ったということになるので、昼飯に多少ムチャしても（笑）それが過ぎぬ限りは体重は緩やかな下降線を辿ることになる。よし、このまま64キロ台を目指して、節制（というほどのものではありませんが）を続けるぞ。

　最も、このダイエット、肝心の腹がまるで引っ込まぬ。落ちているのはだいたい顔で、Ｚｕｂａｔさんに言わせると「やつれましたね」となる（笑）。歳が歳だけに、なんか長患いからようやく回復した人のようである。

　昨日のハイビジョン話に、ちょっと訂正。ケーブルテレビ、Ｊコムブロードバンドから提供される松下製のセットアップボックス、ショボイショボイと文句を言っていたのですが、なんだ、ちゃんと光デジタル出力端子がついているじゃないか。それにＤ4端子からだとプロジェクターに接続できないというのは私の完全なる勘違い。Ｄ-コンポーネント変換コネクターを使えば、ちゃんとつなげられるのである（筈）。そうすると、このセットアップボックス単体でハイヴィジョン番組が見られる訳で、こりゃあ、もう申し込むしかない。ってことで決意してしまいました。私、40にしてハイビジョンユーザーになります。

　しかし、これだけの情報を得るのに、Ｊコムのサイトでは勿論駄目、問合せの電話を入れても今ひとつ要領を得ぬ（これはある程度仕方ないと思うけれども）、2ちゃんねるの該当スレッドからようやくセットアップボックスの使用表を見つけて、デジタル出力端子の存在などを知ったのだ。これはちょっとあまりに説明不足なので、せめてＪコムのサイトでセットアップボックスの背面写真を載せるぐらいしてもいいと思うのだが。

　田代まさし、銃刀法違反、覚醒剤所持でまたも逮捕。執行猶予中の再犯だから、はい、それまでよ、実刑間違い無し。それもある法律関係者によると、懲役五年程度になるのではないかとのこと。車に大麻や覚醒剤積んでりゃ、大概見つかるに決まっているのだから、もう正気の沙汰とは思えない。今度捕まれば実刑確実、あんた、執行猶予と実刑というのはもう月とスッポンの違いがあるのだ。こうなるともう本人に破滅願望があるとしか思えなくなってしまう。

　ウンコ大学にはウンコプールというものがある。お察しの通り、通常のプールに糞尿を満たし、その中でざぶりざぶりと泳ぐのだ。大学の水泳部員は年がら年中、ウンコの中に使っているので、もはや体が茶色くなってしまっているのであると仕事。枕が長かったので仕事のことは書きません。面倒くさいから（笑）。ただ、ちょっと大規模な管球取替えをやりましたが。昼飯は例によって冷凍うどんの納豆ぶっかけ。

　夕食はかつおとさんまの刺身。チャーハン、油揚げと昨日の豚汁の残りを混ぜた（大笑い）味噌汁。特に刺身が宜しい。かつおはワサビ醤油かマヨネーズをつけて、またさんまはオロシショーガ。いやいや、こういうものがすぐそこのスーパーで日常的に買えてしかも大変美味しい。21世紀はまさに刺身の時代であろう。チャーハンを味噌汁とともに平らげて食事は終了。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルＤＶＤの『栄光の彼方へ』を見る。さびれはてた鉄鋼の町から得意のフットボールで脱出を図るという典型的なマイ・リトル・タウンストーリー。この陰鬱で頭から押しつぶされるような町の雰囲気が非常に良く出ており、それゆえにトム・クルーズ、リー・トンプソンらの焦燥がリアルだ。しかし、いくらなんでもあの唐突なハッピーエンドはないだろう、サインをしてみんなでにっこりわはははは、じゃ、映画の中での苦悩は一体なんだったのかと思ってしまうもんな。

　リー・トンプソン、トム・クルーズのベッドシーン。かなり激しいもので、リー・トンプソンはおっぱい、トム・クルーズはちらとヘアを披露。前者については我、なんじに問う、「嬉しからざるや、リー・トンプソンのおっぱい？」「いやー、微妙なところで」後者についてはホモの人が大喜び、こういうつまらないことしか言えないのです。

　それからシャワーを浴びてＣＳ部屋にて録画しておいた『嵐の果たし状』を見る。明治のやくざもの、抗争であらぬ嫌疑をかけられた旭が舞い戻ってきて自分の組を立て直すために戦うというストーリーであるが、旭自身は虚無的な一匹狼を演じた高橋秀樹に完全に食われている。高橋秀樹のやくざは何しろ虚無的だから、結核である。かほかほと咳き込みながら、投げ花札（笑）で敵をやっつけて、そしてついに殺される。これが実にカッコよかったのだ。

　自室へ戻ってだらだらテレビ。午前2時ごろ就寝。

　9月22日（水）　犬も歩けば暴風雨にあたる
　犬が飛ばされる。引き続いてのハイヴィジョン話。いろいろなところで話を聞いたり（Jコム福岡）、アドヴァイスをして頂いたり（よかばいホームシアター　ML）して、ようやくケーブルテレビによるハイヴィジョン受信について理解できたように思う。後はセットトップボックスとD-VHSのiリンクの相性のみ。Jコム福岡はセットトップボックスと同じ松下、パナソニックのD-VHSならば問題はなしという見解なのだが、おれ、ヤフオクでビクターのやつを入札しているんだよなあ（笑）。仮にそれが落札できなかったとしてもパナソニックの同級製品、どうしてもコストパフォーマンス的にビクターのものに劣るようであえてこちらを買うのは複雑な気分である。実売が変わらないならば、やっぱりビクタ-の方に目がいっちゃうものなあ。

　なお、ケーブルテレビでNHKデジタルハイヴィジョン　WOWOWデジタルを視聴すると、毎月凡そ5,000円かかることになる。衛星経由でWOWOW単独視聴ならば2,500円で済むのであるが、ふっふっふ、それならば皆さん、どうして衛星で見ないのだと思うでしょう。ええ、お前の経済状況で2,500円の格差はつらいだろうって？大きなお世話です。まあ、その通りなのですが（笑）。しかし、皆さんは肝心なことを忘れていらっしゃる。衛星の場合、パラボラアンテナとデジタルチューナーというものが必要となるのです。これが工事代金込みでだいたい6万円程度？ならば差額の2,500円ならば二年分だ。この二年が過ぎればNHKデジタルハイヴィジョン、民放ハイヴィジョンが今とは比較にならない充実度となるであろうから、こちらで十分となって必然的にWOWOWは用済み、解約してしまえばいいのだ（ひ、ひでぇ）。

　客観的に見て、もはや経済とか節約とか言えるレベルではない。我ながらなんとセコくみみっちい話をしているのかと切実に思う。

　宅間守の死刑について。あれは贖罪などではない。小学生8人を無差別に殺せば一年で死刑になりますよという警告に過ぎぬのである。だから宅間本人が反省したとかしてないとかはまったく的外れでしかなく、さらに酷を言うならば被害者、その遺族のためでもない。将来同様の事件を起こさないための予防措置なのだ。

　本日は休み。休みなれど、午前9時半には出社し、ちょこちょこと仕事。同時に日記つけとネットのチェック。午前11時過ぎ、突然刑事さんが来訪。オウム関連でちょっと確かめたいとのことであった。最初はうわあ、入居人の中に！と戦慄したのだが、なんということはない、住民票の移動などで不備がある人を片っ端から当っているとのことであった（笑）。本当に刑事さん、お疲れ様ということであるが、ここまでするということは逆に言ってよほど他に手がかりがない状況なのであろうか（笑）。

　昼飯は久しぶりの長寿ラーメン。そこそこの味で不味くはないのだが、替え玉込みで700円はいかにも高い。せいぜい他店なみの650円にして欲しいものである。自宅へ戻って、後はぐでぐで。午後4時過ぎに事務所へ戻って、案内が1件。その後、いろいろ書き込みなど。

　夕食はハマチ、サーモン、ホタテ貝柱、鯛の刺身。それにカレー。ビールは飲まずに麦茶を夕食の友とする。がぶがぶ飲みながら刺身を食べ、仕上げにカレーを一皿。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVD『死の接吻』を大画面再生。わ、なんだ、この画質は。縦じまばればれじゃないか。思わずプロジェクターが壊れたかと思ったじゃないか。まあ、画質はともかく映画そのものはなかなか。デビット・カルーソの安いチンピラの苦悩が良く描けており、ニコラス・ケイジの奇矯なキャラクター（戸梶圭太の『なぎらツィスター』のジンそっくりだ）も笑える。ただ、物語がいかにも平板で、後半はもうちょっと盛り上げても良かったのではないか。

　それからシャワーを浴びてCS部屋にて『駆け出し刑事』を見る。配属されたばかりの新人刑事、長門裕之に対する先輩の扱いが異様にリアル。ミステリーとしての構成に見るべきものはないが、今じゃこういう刑事が歩いてばかりというリアリズムの映画は作れないだろうなあ。

　自室に戻って録画しておいた「トリビアの泉」、日本刀対マシンガン対決に大受け。いきなり12.7ミリブローニングかよ！日本刀の負けは目に見えていたけれど、それでも6発の着弾に耐え、あまつさえ、そのうちの数発を真っ二つにしていたのが驚き。いや、ええもん見せてもらいました。

　午前2時頃就寝。

　9月23日（木）　バリトゥード珍道中
　植木不等式さんの「目玉の末端」と同じくらい元ネタの分からぬ駄洒落（と思う）。またデジタルハイヴィジョンのことである。なんだ、またかね、君は、もう飽きたよ、そんなの読みたくないよとつれないことをいう方もいらっしゃるかもしれないが、何しろ、ここは私のホームページの個人日誌なのだ、公序良俗に反しない限り好き勝手なことを書くのだ。それが気に入らぬという奴はええい、地獄へ落ちてしまえ（言い過ぎ、言い過ぎ）。

　現在「BSデジタル映画祭　この秋は極上画質で500本」という催しが行われている。センスのかけらもないダサいコピーだけれども（笑）、その内容は天下一品。私のような人間にとって、垂涎ものなのであります。ハイヴィジョン受信、録画の準備が整う10月7日以降だけでも（すべてハイヴィジョン映画、5.1CHの表記なき場合は吹き替えないしステレオ）、『スタン・バイ・ミー』『コンフェッション　5.1CH』『ナイトメア・ビフォー・クリスマス　5.1CH』『ロボコップ　1　2　3』（笑）『ゴーストバスターズ　1　2　5.1CH』『スパイキッズ　1　2　3　5.1CH』『ターミネ−ター』『エイリアン　1　2　3　5.1CH』『クレしん　ハイグレ魔王』『クレしん　ヘンダ−ランド』『クレしん　暗黒タマタマ』『クレしん　ぶりぶり王国』『クレしん　雲黒斎』『インファナル・アフェア　5.1CH』『突入せよ！『あさま山荘』事件　5.1CH』『プルートナッシュ　5.1CH』『マトリックス・リローデッド　5.1CH』『トレイン・スポッティング』『ぼくの叔父さんの休暇』（ハイヴィジョンのモノクロはどんな画質になるのか）『ハリーポッターと秘密の部屋　5.1CH』（T子用にね。あ、そうすると吹き替え版もいるか）『夕陽のガンマン』『ぼくの叔父さん』『ぼくの叔父さんの授業』『甲殻機動隊』『シャイニング　5.1CH』『黄泉がえり　5.1CH』『CUBE　5.1CH』『時をかける少女』『千年女優　5.1CH』（いろいろくさしたけど、ハイビジョンで改めて見てみたい）『デッドコースター　5.1CH』『ドニ−・ダーコ』（うわーん、なんでこれが5.1CHじゃないんだよう）『メリーに首ったけ　5.1CH』『クリムゾンタイド　5.1CH』『ハロウィン　5.1CH』『ヒート　5.1CH』とこれだけ見てみたい、録画して残しておきたいものがあるのである。

　こんな高画質ハイヴィジョンの映画を5.1チャンネルサラウンド音声で一部有料放送であるとはいえ、これだけオンエアしてくれる、まっこと、日本はアナログの時代から変わらぬ世界一のハイヴィジョン先進国であるなあ。これはもっと大々的に誇っていいと思いますよ。

　ウンコ大学のプールで他校の選手を招きウンコ水泳大会が行われた。ウンコ大学学生とは違って他校の選手はウンコプールで泳ぐのは生まれて初めて。どぼんと飛び込んだのはいいがウンコに埋もれて三人ほどが行方不明になったのだと仕事。雨、雨、雨、また雨。ノア大喜び（笑）の天気である。こうなると、必然的にでてくるのが管理物件の雨漏りで、休み中の業者さんに無理言ってでてきてもらう羽目となった。また物件の案内もあったものの、やはり、こういう天気だと即決という訳には行かぬ。良くて晴れの日にまた来ますである（笑）。沈鬱なる天気に沈鬱なる仕事。ああ、こういう日は早めに〆て、午後6時ごろからビールでへろへろ酔っ払っていたいよなあ（やらないけど）。

　昼飯は自宅にて生麺の博多ラーメン。スープは塩っ辛いだけ、麺は生のくせにぼそぼそで薬臭い。ネギ、焼き豚を入れて自宅にしては本格的じゃと無理やり自分を納得させて食べたけれども、不味いものは不味いのじゃ（笑）。最近はラーメンブームのお陰もあって、なかなかこったインスタントやカップラーメンが出てきているというのに（私自身は決して好きではないが）よくもまあ、高い生ラーメンでこういう旧態依然な味が許されるものである。

　夕食はおでん。禁酒中にこのメニューはきつい（笑）。おでんはゴハンのおかずにはならぬ、酒のつまみにしかなりえぬものだ。でも私は飲まなかった、え、えらいね、どうも、禁酒する人間の鏡だね、兵隊の位に例えたら禁酒する人の元帥さまだね、こりゃ。もうおかずがおでんと分かった瞬間に冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出して、ごっくごく。これで飲酒衝動を抑えるのである。そうしたうえでオデンを二皿、ゴハン一膳をお茶漬けで食って〆のコーヒーは如例。

　その後、自室にてレンタルDVD『コールドマウンテン』を大画面再生。ジュード・ロゥとニコール・キッドマン、ジュード・ロゥの出征前にほんの短い逢瀬、キスどまりだった二人が再会するから感動できる。これが出征3分前までセックスしてましたというカップルであったら、「けっ、もう一回会ったって、やることがないだろうが」と思うばかりだ（笑）。北軍に迫害される寡婦のナタリー・ポートマンや、ニコール・キッドマンを助けるレイー・ゼルウィガ−の濃い演技にも満足、満足。

　しかし、ラストのあの間抜けさはなんだ、ありゃ。北軍の脱走兵士を取りしまる義勇軍、そりゃもう情け容赦なく殺しまくる奴等なのだが、これが単に形而上的な悪役としてしか描かれず物足りないこと夥しい。また、義勇軍に対してなんら措置を講じないニコール・キッドマンたちも奇妙であんなことしてりゃ見つかるのが当たり前なのである。これは映画として言っては酷なことかも知れないが、キッドマンとジュード・ロゥがはじめてのセックスを終えてすっきり、そのとたんに現れる義勇軍という構成には思わず笑ってしまった。

　2時間半の長尺でしかもDTS音声入りだから、映像はビットレート的に不利。それでも黒のしまりや近景はなかなかなのだが、遠景になるとがっくり解像度が落ちてしまう。これは2枚組みでの収録、もしくは思い切ってドルビーデジタルのみでも良かったのではないか。

　その後、だらだらとTV。お馴染み日テレの「うわー、ヘリコが落ち酔った、戦闘機落ちよった、ビルから人が落ちよった、コメンテーターの中に一組必ずお笑いがいる」番組。それなりに面白いけど、ねえ（笑）。

　午後2時近くにベッドへ。ああ、寝つきがすっかり悪くなってしまった。

　9月24日（金）　『業界人間べム』
　やくはー、げんにんにたいなりー。ついにウチのAVシステムからLDプレーヤーを外すことにした。外すといっても売り払ったりするのではなく、あくまで現役状態から保管状態に移行するということである。そうなるとまだ二百枚ほどあるLDソフトの扱いが問題となるが、あれだけ大金払って買ったハリウッド大作映画群（一部はドルビーデジタル）は今となってはTSUTAYAでDVDが200円で借りられるものばかり（笑）。しかもDVDの方がはるかに高画質なので、もうちぃーっとも惜しくない。一枚200円程度にしかならぬけれども、とっととBOOKOFFでうっぱらってやる、コンチクショウ！

　残るは東宝のクレージーキャッツ映画（ほとんどが未DVD化）や怪獣映画、三枚ほどあるリノ・エアレースのLD（今ではこんなソフトが出ていたなんて考えられぬであろう）等々のこれからも保存しておきたいソフト。これらは購入予定のD-VHSのSTDモードでコピーしてしまおう。コピーガードなる無粋な信号は入っておらぬので、Sケーブルで接続するだけでかなりもとのクォリティに近い画質で録画することができる筈である。音声はD-VHSの宿命でアナログコピーとなってしまうが、元々それほどの高音質を必要としないソフトだから良いのだ（と自分を無理やり納得させる）。そして、近い将来、少なくとも、地上波デジタル配信開始以降に購入するであろう、ブルーレィ、あるいはHD-DVDレコーダーにD-VHSからiリンク接続して改めてデジタルコピーをするのである。

　これでLDの資産を最大限に活用することができるって、書いていて、本当に激しくむなしくなりましたなあ（笑）。

　オッパイ映画の雄、ラス・メイヤー死去。映画秘宝の記事を読んだばかりで、こんなところにも西手新九郎。

　ウンコ大学のウンコ水泳大会、ヨーイドンで他校の水泳部員がウンコプールに飛び込んだ。しかし、彼は普通のプールのつもりで深く飛び込みすぎてしまったので、水よりはよほど粘度の高いウンコに突き刺さることになってしまった。彼はウンコプールから両足を突き出した形で止まってしまったのである。それを見ていた人々は口々に「佐清だ、佐清だ」と囁きあったのだと仕事。だからどんな仕事ってもう何回やったか分かりませんな。

　午前中より新自社物件の管球取替え工事のための打ち合わせ。要するに四階部分の管球がやたらに高いところについている、これをもし私がやろうとすれば転落必死、3メートルほどの高さを落下してコンクリートに叩きつけられ、目玉が飛び出して即死ということになるだろうから、業者に頼む、こういうことなのである。それから昨日の雨漏り工事の確認。でも、あれは建て替えない限り、に2.3年後に再発してしまうんだよなあ。

　昼飯は自宅で冷凍うどんの納豆ぶっかけ。かしわお握り二個。食いすぎであるが、いいや、もう（笑）。それから管理物件の見回り。終了してのち、事務所へは戻らず、不動産屋めぐり。いろいろあったけれども、書けないのはいつもの通りなので勘弁してくださいな。

　夕食は天ぷらと秋刀魚、鯵、ホタテ貝柱のパック寿司。ビールは飲まずに麦茶。がつがつ食っていたらあっという間に打ち止めである。やっぱりパック寿司なんてものはあまり量が食えるものではない。ネタはそれなりに旨いのだが。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『スクール・オブ・ロック』を大画面再生。ジャック・ブラックのキャラクターにはあまり魅力が感じられず、前半の単調な展開にも辟易させられたが（あのロックの薀蓄やくすぐりは面白かったけどね）、やはりそこは子役大国アメリカ。使い方が非常にうまい。凡庸な映画だと、本来オトナのものであるロックを子供が真似するだけのいささかグロテスクなものになりかねないのだが、本作では単なる真似だけではない、小学生のロックをきちんとジャンルとして昇華させているのだ。

　ラストのバンドコンテストの上手さも特筆すべきもので、この映画、『ロッカーズ』の陣内貴則にお前、三回見ろといいたくなっちまったのであった（笑）。

　シャワーを浴びて今度はCS部屋にて『人間狩り』を見る。時効寸前の殺人犯を追う長門裕之の執念の積み重ねが素晴らしい。しかし、それでもなお、この映画のラストには疑問を抱かざるを得ない。いくら改心していい人になったからといって、時効が過ぎないうちはただの殺人犯である。それを見逃してしまうのは長門ら、ひいては映画製作者たちの傲慢に他ならない。罪は人間が裁くものではない、法律が裁くものだからだ。ましてや、この殺人犯を見逃したために、巨悪が放置されることとなるのだからなおさらだ。

　その後、自室でテレビ。午前2時近くに就寝。うおう、明日は酒が飲めるぞ。

　9月25日（土）　電気つけちゃった婚
　やー、やっと帰って来た、母さん、さっそく一本つけておくれ、ぱちり（電気をつけた音）、やや、お前は3軒隣の正男、家の娘の明子に何をしておる、そんな裸になって、むむう、こうなったら間違いなく結婚してもらうがそれでいいか。こうして正男と明子は結婚することになったのだった。これを「電気つけちゃった婚」と言う。

　ハイビジョン導入を目の前にして、いろいろ調べが進んでおります。D-VHSによるデジタル録画だから、当然、D-VHSテープというものが必要になる。値崩れの著しいS-VHSに比べると高価だと言われているが、じっさいにどのくらい違うのか。私は近くのヤマダ電機で調べて見ました。そうすると、一番汎用性の高いであろうと思われるもの、2.5時間のハイビジョン記録ができるタイプがおおよそ800円ぐらいであることが判明した。わあ、やっぱり高いわ（笑）。これではS-VHSの約四倍、一昨日書き出した録画するべき映画が約42本（『スターウォーズ　エピソード�U』も加わった）、ひょえー、33,600円！ちょっとしたDVDボックスなみだね、こりゃ。ところがよくしたもので、ビクターのD-VHS、ちょっとした操作でS-VHSテープに強制的にD-VHS記録を行うことができるらしい。画質や音質では純正のD-VHSには及ばないのだろうが、S-VHSのテープコストは大いに魅力（だいたい一本200円くらいかね）。よほど大事な映画以外、こちらで録画しちゃおうかしらん。

　福岡の4人殺し、いよいよ安物愛憎劇の、2ちゃんねる風にいうならば、ヨカーン！北村真美容疑者の20歳の息子まで逮捕されて、どうやらこいつの女絡みで事件が起った模様。（あえて言わせてもらうが）たかだか女（異性）のことで、4人も殺してってどうしてそんな安いことができるのだ。こんな10円の激安事件なのに、人数も人数だし、未成年もいる、これは死刑になる確率極めて高し。なんだかニュースを見ているだけで気がめいってくる。

　ウンコ大学ウンコ水泳大会で他校の生徒が飛び込んだ弾みでプールで直立してしまったことはすでに述べた。この生徒はウンコ大学ウンコ医学部付属病院に運び込まれたのだが、「気付け」と称して、さらに臭い糞尿をかがされたのであったと仕事。ようやく天候が回復、寒からず暑からずで非常にキモチがいい。このような天気が一年中続いてくれれば、日本人の平均寿命は10年延びるであろうと実にのんびりとしたことを考えた（笑）。昼飯は自宅にて、冷凍うどんと昨日の残りの天ぷらを使った天ぷらぶっかけうどん、大根おろし入り。これが滅法美味くって、ついにたまらず二玉目に突入。天ぷらも足して、うわあ、ほとんど食べちゃった。本当に食いすぎで恥ずかしい限りなのだが、それほど美味しかったのよ。

　午後から管理物件の見回り。あるバス停前の物件、なぜかバスの整理券が散らばっている。バスカードなのに整理券を取ってしまい、使わなかったそれをばらまいたのか。実に不可思議なる状況。まあ、いずれにしてもこんなことをする奴は死にやがれ！だけどな（笑）。案内1件やって、後は書類仕事。そろそろ空物件が決まりはじめてもいい頃なのだが。

　夕食は天然ハマチ、マグロの刺身、カツオたたき、トビウオとワカメの酢の物。はい、ビールです、ビールを飲みました。二缶もごっごっと喉を鳴らして飲みました。死ぬほど美味しかったです。それに5日間一滴も飲んでなかったので、酔いがすぐに回ってすっごく良い気分になったのです。たちまち頭がぐるぐる回り始めたのです（笑）。ゴハンは食わずに〆のコーヒーへ直行。

　その後自室にてDVD『ハルク』を大画面再生。ハイヴィジョン導入で浮かれている俺だけど、デジタル接続で見る『ハルク』の画質はNTSCの極致といえるのではないか。特にラスト近くの父と子の邂逅、あの鮮烈としか言い様がない画像を見るとちょっと早まったかなと思わないでもない（笑）。

　終了してから酒。ぐいぐいと幸せに酔っ払ってテレビをいろいろ。午前12時過ぎに就寝。

　9月26日（日）　ハルシオンの小川
　さらさらとラリってしまう。たまにはハイヴィジョン以外のことを書かねばならぬ（笑）。そこでK-1見たんだけどさ（えらく唐突であるなあ）、なんだい、曙はとてとて走っていってぺそぺそパンチ。すたたたっと相手に逃げられたら、またとてとて走ってぺそぺそパンチ。2ラウンド半ばもうスタミナ切れ。前にも書いたけれども、テレビの番組で断食道場に入れられてハラペコで山登りなんかさせられたあげく、汗まみれで「勘弁してくださいよー」とカメラに向かって訴える内山君の顔になってしまうのだ（笑）。結局キックで失神ダウンさせられたけれども、崩れ落ちる曙の姿から何かほっとしたような、安心したような感じを受けたのは私だけでしょうか。

　ウンコ大学水泳大会、犠牲者が出たのにも関わらずまだまだ続いている。最期の競技は今流行りの男性シンクロナイズドスイミングだ。しかし、やはり糞尿は通常のプールの水と勝手が違う。出場した他校の生徒はうっかり糞尿を飲んでしまい、次々にがぼがぼがぼぼぼとプールの底へ沈んでいったのであったと仕事。終日来客多数。その合間に書類作り。これは来月頭のあれに関することで、いつもながらここで詳細を書くわけにはいかぬ。昼飯は自宅にて、昨日の残り飯を使ったチャーハン。具が玉ねぎ、ハムのみじん切り、出来上がってから刻みネギを散らしただけという超貧乏メニュー。まあ、これでもそれなりに食べられるのですが。

　それから管理物件の見回り。いまだ、燃えるゴミに空き缶やら金属のハンガー入れている奴がいて、憤る。大汗かいて整理したが、本当にゴミの処理費取ることにしようかしらん。午後5時過ぎから案内。よし、これは手ごたえあり。事務所へ戻って入居申し込み書を書いてもらう。

　夕食はこれが昼同様の小津的貧乏メニュー。なんと、塩鯖の焼いたのと、大根と山芋のおろし、正真正銘これだけである（笑）。いくらなんでもこれではと冷蔵庫にあった納豆を追加。麦茶で喉を潤しながらゴハン一膳を食べたのであった。このゴハンを食べた後の茶碗に山芋をいれて醤油をたらり。ずるずると啜り込んで食事終了。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『オレンジ・カウンティ』を大画面再生。うわあ、これもまた随分画質の良いディスクだなあ。音質もまあまあで、内容も面白い。こんなのが旧作一泊二日180円で借りられるのだ。どうだ、うらやましいだろ、わはははは。

　退屈な実家、オレンジカウンティから脱出し、あこがれの作家が講師をしているスタンフォード大、入学を目指すコリン・ハンクス（トム・ハンクスの息子）の騒動記。もう実家の人間模様がアル中の母親、ボケた義父、薬物中毒の兄、しかもこの兄がジャック・ブラック（笑）。友人たちはそろいもそろって台風なのに、「ビックウェーブだぜ」とサーフィンしてて死んでしまうようなしょうもない奴ら。この描写がありきたりではあるけれどもたくみで何度となく笑わされてしまう。実の父は富豪なのだけれども、コリン・ハンクスの夢にこれっぽっちも理解を示そうとしない。「作家になりたいのだ」と訴えるコリン・ハンクスに向かって「作家というのは貧乏になるからやめておけ！」「そんなことはないよ、金持ちもいるよ、スティーブン・キング、トム・クランシー、アン・ライス・・・」「例外は三人だけか！」この台詞をいうのがジョン・リスゴーなのだ、もう私は大受け（笑）。

　高校の進路担当教師が間違えて別人の成績証明書を送ってしまったので、スタンフォードから入学を却下されてしまう。これをなんとかしなくちゃとスタンフォード大まで出向くコリン・ハンクス、ジャック・ブラックたち。ジャック・ブラックは可愛い弟のためと張り切るのだが、何しろジャック・ブラックだからまともに行くはずがない。事務の受付職員を誘惑したのはいいが、ラリパッパの頭で合格者リストを燃やそうとして、事務棟全体を火事にしてしまうのだ（ちなみにこの場面に出てくる消防士に扮しているのがベン・スティラー。出番はこれだけ）。ああ、ひどい、スタンフォード大、燃えちゃった！ラストはあまりに奇麗事過ぎて、ちょっと白けてしまったがそれでも十分に楽しめたウェルメイドのコメディであった。

　コリン・ハンクスのガールフレンド役のスカイラー・フィスクは有体に言ってブス（笑）。このブスさ加減、どっかで見たことがあるなあと思っていたらなんと、彼女、シシー・スペイセクの娘なのであった。

　シャワーを浴びて今度はCSにて録画しておいた『怪異宇都宮釣天井』を見る。ええ、本場宇都宮の釣天井（何の本場なんだか）って、天井が徐々に下がってくるのではなくて、大石の重みでどすんと落下するようになっているの。ああ、ああ、俺、ちいとも知らんかった。

　自室へ戻って前述の「K-1」、「ぐるない」の残りなど。午前3時近くに就寝。

　9月27日（月）　どーもスティングレイしました！
　DVDボックス発売も知らないですいませんでした。ハイビジョンをその高精彩映像、5.1チャンネルAAC音声とともに丸ごと保存するためには、現時点ではブルーレイデコーダーかD-VHSを使うしかない。そのうち、ブルーレイデコーダーは現在ソニーとパナソニックから一機種ずつ発売されているのみで、その値段はおおよそ30万円という大変に高価な機械である。こんなお金はとてもじゃないが出せないし（何しろこの間プロジェクターを導入したばかりだ）iリンクも装備されていないので、ケーブルテレビのセットボックスを接続するなんてこともできやしないのである。必然的に私の取るべき手段は今更テープメディアかよ、ランダムアクセスできないじゃんかよ、いちいちきゅるきゅるきゅるって早送りしたり巻戻したりするのかよ、それにハイビジョン録画時にはスロー再生すらできないそうじゃないか！等々言われようがD-VHSしかありえないのである。

　そのD-VHSも二種に大別できる。MPEGデコーダー内蔵、非内蔵のもの。前者はビデオ単体でハイヴィジョン再生が可能であるが、後者はいったんビデオから取り出したストリーム信号をデジタルチューナーでMPEG-アナログデコードしなければならず、つまりチューナーなしでハイヴィジョン再生はできないのだ。当然価格的にも開きがあって、前者が7万円、後者が5万円（あくまで凡その価格であります）となる。いちいちチューナー（私の場合はCATVのセットトップボックス）を使うなぞ面倒くさい、俺は前者を買うぞと叫んで（何も叫ぶこたぁない）いろいろ候補を探していたのですがこの度ついに導入機種が決まりました。それはビクターのHM-DX1、しかもある販売店の展示処分品を非常に安く買えることになった。どのくらい安いのかというと、へへへ、それはちょっと秘密だけれども（笑）AV機器購入に関する私の妙なツキはいまだ衰えておらぬようだ。

　ウンコ大学水泳大会における他校生徒の犠牲者は最終的に14人に上った。参加した人数が16人であるから、異様なまでに高い死亡率といわざるをえない。しかもかろうじて助かった二人も精神に変調を来たし、病室で夜となく昼となく、「ウンコ、ウンコ、ウンコ、ビチビチのゲリウンコー、コロコロの固ウンコー、二週間以上の便秘は死刑−！」と叫ぶ始末なのであったと仕事。またまた雨、ぴっちゃんぴっちゃんじゃぶじゃぶと降り、なんだか全身のやる気を奪われるようである。朝、事務所へ出る前にゴミ収集所を除いてみたら、ああ、昨晩ゴミ収集だったのにも関わらず、唐揚げの食べカスが散乱しているう、しかも雨に打たれてふやけているう。えんえん泣き喚きながら片付けましたとも。それから事務所へ行ったらリーンと電話がなって、この前案内して好感触だったお客様からキャンセルの連絡（笑）。どんがらがっしゃーん、私は椅子から激しく転がり落ちたのだった。アザが二つも出来てしまった。

　昼飯は自宅へ戻って、ゆでもやしなどがあったので、また生ラーメンをくう。今度は味噌味、ハムをチャーシュー代わりに入れてみた。あっはっは、スープはそれなりだけど、やっぱり麺がぼそぼそで薬くさい。その分大量に入れたもやしが美味かったのでヨシとするけれども。それから管理物件の見回り。後は受け取り仕事で来客多数。このところで不具合改修以来が五件ほど（笑）。またちょこちょこ工事しなくちゃならないよ。

　夕食は鰯の刺身、芋の煮っ転がし、これだけ。鰯はしょうが醤油で、食べ、芋の煮っ転がしをやけくそのようにかきこむ。ビールでも飲めればさほど不満はないのだが、あいにく麦茶のみで、なんだか悲しくなってしまった。まあ、こんな食事をしてりゃ、確実に痩せますがね。仕上げとしてゴハン一膳を漬物で。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『13ウォリア−ズ』を大画面再生。アントニオ・バンデラス主演、壮大なセット、北欧の雄大な自然、大モブによるスペクタクルな戦闘場面、どれをとってもハリウッド大作に相応しいでき。でもお話がすんごくしょうもない（笑）。これは間違いなく『七人の侍』のフォロワーの一つなのだが（雨中での戦いなんかもろにそう）、相手部族の本拠に殴り込んで洞窟の奥の奥まで入り込み、部族の精神的な拠り所である“母”を殺す。さあ、もう逃げられないと思ったら見張りすらいない別の通路があって、まんまと海に続いていましたって、なめとんのかい、マクティアナン！ラストの戦いも、急に終息した意味が分からない。ええ、最期にやっつけたのが、部族の長だったってこと？全然何の説明もないんだけど。近年、これほどご都合主義の塊みたいな映画も珍しいよな（笑）。

　シャワーを浴びてから今度は『宇宙レンジャー　ロッキー・ジョーンズ　宇宙海賊を追え！』（『Manhunt in Space』）を見る。大宇宙を進む輸送船CM-7、乗っているのはご存知ヴェナ・レイと宇宙レンジャーのレジ−であります。彼らは地球連邦が建設中の太陽系最大の宇宙ステーションカーサ7へ資材を運んでいたのでした。ヴェナ、妙に楽しそう。実はカーサ7に彼女の兄、ポールが勤務しておりまして、ヴェナは三年ぶりに兄さんに会えると楽しみにしているのでした。ところが異常事態発生、CM7のすべての動力が停止してしまったのです。ロケットも働かず、地球へ通信することもできません。このまま宇宙の迷い子になってしまうのか、ヴェナ・レイとレジ−。

　とここで、登場するのが休暇中のロッキー・ジョーンズとウィンキー。しかしふとした予感に捕らわれたロッキーはヴェナに連絡を取ろうとしますが、応答がありません。不安にかられたところで、はい、地球連邦長官ドレイクからの呼び出しです。「やれやれ　これで休暇も終わりか」と読みさしの本を閉じるウィンキー、二人は長官のオフィスに急行するのでありました。

　ドレイク長官、到着した二人に、カーサ7へ物資を運ぶための火星からの輸送船がこの一週間で三隻行方不明になっていることを説明します。ヴィナの輸送船CM7もその一隻であることを知らされてロッキーとウィンキーはびっくり仰天。さっそく、輸送船探索に出発することになりました。ロッキー・ジョーンズは船の準備をするためにウィンキーを残して自身はニュートン教授の天文台へ。「教授、今回の任務はこんなんなものになることでしょう。ですから、役に立つような発明品があればお借りしたいのです」このいささかなロッキーの申し出に教授は「いいの、あるよ！」と「TVタックル」で宇宙人の写真を見せる韮澤さんのような気軽さで答えます。「このコールドライトを持っていきなさい。しかし、使い方を誤まってはいかんぞ、非常に危険なことになるからな」また、ボビーが例によって「僕も連れていってよ、ロッキー」はい、ボビーが仲間になりました。そして、勇躍飛び立つ、ロッキーの宇宙船XV-2。

　一方、漂流状態のCM-7に怪しの船が接近してまいります。その船はCM-7に接舷するとエアロックを開き、乗り込んできたのであります。「あ、助けかな」とレジ−は喜びますが、あにはからんや乗り込んできたのは二人の宇宙海賊、マルコともう一人（可哀相に名前がない）でした。マルコは二人をスペースガンで脅しつけ、もう一人に「おい、物資をとっとと奪うんだ」そいつが倉庫に入ってみると、ああ、ダンボールの箱が山積みだ（笑）。蓋がガムテープで止めてあるし、なんか引越し屋さんみたい。もう一人はせっせとそのダンボールを自分達の宇宙船に積み替えるのでした。しかし、ここでヴェナが反撃、隙をみてソーダ−水をマルコの顔にぷしゅー（笑）。うわああ、顔面をかきむしるマルコからレジ−がスペースガンを奪います。そして、二人で倉庫に通じるドアの前に紐を張って慌てて飛び出てきたもう一人をすってんころりん（大爆笑）。だからさ、宇宙船ががんがん飛んでいる時代なんだから、紐はやめようよ、紐は。

　レジ−は敵の宇宙船に乗り込んで連絡をとろうとしたのですが、そこに待ち構えていたのはリンクマンとヴァルコ博士の悪者コンビ。この二人、地球から指名手配となっているのですが、その失地を回復すべく今度は海賊商売に手をだしたという訳。レジ−はもとよりヴェナもこの二人にあっさりと捕まってしまいました。「ヴェナ、気の毒だが」リンクマン、平然として恐ろしいことを口にします。「君達の船はこれからカーサ7の周りを永久に回りつづける人工衛星となるのだ、他の輸送船と同じ運命を辿るのだ。こうしておれば、我々の犯行が隠しておけるからなあ」ヴェナは気丈にも「ロッキー・ジョーンズが助けてくれるわ」しかし、にやりとしたリンクマン、「彼には罠をしかけておいた。期待しても無駄だよ」あわれ、ヴィナとレジ−はカーサ7の軌道上に置き去りにされてしまったのです。

　さて、カーサ7に向かって宇宙をひた走るロッキー・ジョーンズの宇宙船XV-2、ロッキーが叫びます。「前方5時の方向に未確認宇宙船」それはなんと行方不明になった筈の火星の輸送船でした。そろそろと接近してみますと、その輸送船からいきなり攻撃、からくも逃れたXV-2はミサイルで反撃して、これを破壊するのでした。「これは何者かが宇宙船を奪って罠をしかけたんだ」はい、その通りです、ロッキー・ジョーンズ（笑）。彼らはさらに捜索を続け、ついにヴェナとレジ−のCM-7を発見するのですが、リンクマンとヴァルコ博士、悪賢いことにCN7の標識番号を消してしまっていたのです。通信もできませんから、ロッキー、これを先ほどと同じ罠だと勘違いしちゃった。「よーし、ウィンキー、五秒後にミサイル発射だ、5.4.3.2.・・・、あ、ちょっと待て、あれはなんだ！」それはレジ−の窮余の策、彼はミサイルを発射口から放出したのです。ゆらゆらと漂うミサイルを見たロッキー、「ああ、あれは何らかの合図に違いないぞ」こうして、ヴェナとレジ−は救出されたのでした。ヴェナはすべての犯行がリンクマンの仕業であることをロッキーに説明します。とりあえず、今度の対策のために、カーサ7へ向かうことになりました。動けないCN7を磁力で船体にくっつけて出発するXV-2（笑）。で、そのまんまカーサ7の着陸塔に着陸するのだから凄い。

　着陸塔で再会してお互いの無事を喜ぶポールとヴェナ。彼らにボビーを預けて、太陽系内にあると思われる宇宙海賊の基地を探すロッキー・ジョーンズとウィンキーです。最もウィンキーはもっぱらの作業をロッキーに任せてソファーでがーがー寝ているのですが（笑）。8時間掛かってロッキー・ジョーンズ、ようやくひとつの結論に達します。宇宙海賊の基地はどこかの小惑星上にあるのに違いない。そうして、彼奴らは他の惑星からの援助を受けて犯行を繰り返しているのだ！どこかの惑星たって、あそこに決まっているじゃないですかねえ（笑）。ロッキーは続けます。「輸送船が襲われた地点、そこからの距離を考えると、宇宙海賊の基地は“孤独の月”フラーに違いない」ウィンキーは仰天。「フラーですって、でもロッキー、あの小惑星は謎の防御バリアに囲まれて突破できないですよ、今まで着陸した人間がいないんだから」ロッキーはにやりとします。「大丈夫さ、僕たちにはニュートン教授の新発明がある！」ようやく教授の新発明「コールドライト」の出番です。とその前に・・・。

　ここは惑星オフィシアス。女王クレオランタ（出た、出ましたよ）のデスクの通信機がぶっぶーとなって、ああ、これはリンクマンからの連絡ではありませんか。そう、彼ら宇宙海賊の黒幕はオフィシアスだったのでありますって、もう分かってましたけどね（笑）。リンクマンからロッキー・ジョーンズの件を聞いたクレオランタは激怒。「あれほどロッキー・ジョーンズには手を出すなと申したのに」彼女は腹心のアトラサンを呼び出すと、リンクマン、ヴァルコ博士の二人を命令違反の門で処刑するよう命令したのでした。「そんなことで処刑ですか、あなたはよほどロッキー・ジョーンズを恐れておられるのですな」とアトラサンが余計な一言を言ったのでクレオランタは「きぃー、あんたまでそんなこというの」本やらノートやらを手当たりしだいに投げつけるという・・・。

　さて、フラーに向かって驀進する宇宙船XV-2、いよいよ「コールドライト」装置の発動です。これは何でもフィラメント真空管の中でマイナス243度の超低温を発生させるとかなんとか。ロッキー・ジョーンズは説明します。「熱くなるとかげろうが出て、ものが揺れて見えるだろう、逆に冷たいと物体の姿が見えなくなるんだ」そ、そうかあ？ま、とにかくコールドライト装置を始動させると、ああ、見事にXV-2の姿が見えなくなってしまったではありませんか。このまま、まんまとフラーの防御バリアを突破したロッキー・ジョーンズ達、船体を透明化させたままフラーに着陸するのでありました。フラーの基地にいるリンクマン達は「はて、音はすれども姿は見えず、おかしいなあ」と首を捻っております。なんだか凄い間抜けです。

　ところがせっかく透明というアドバンテージを持っているにも関わらず、船外へ飛び出ていくロッキー。一応ウィンキーを船内に残しているのですが、なんとも無鉄砲極まりありません。彼は驚くリンクマンたちに向かって「どうだ、僕達は船を透明化することができるのだ、これでバリアを突破してきたんだ」そのとたん、物陰からマルコに飛び掛られて、あっという間に捕まってしまいましたとさ（笑）。ロッキー捕獲の連絡を受けたクレオランタ、早速に処刑の命令を撤回し、アトラサンとともに自らフラーへ出かけることになります。彼女はあわよくばロッキーを仲間にしようとしていたのでした。

　しかし、捕まった方が間抜けなら、捕まえたほうはもっと間抜け。ロッキーに手を組まないか、あの透明化技術があれば海賊でたんまり稼げるぜと誘いに来たリンクマン、逆にロッキーに殴り倒されてしまいます。ヴァルコ博士や、マルコも閉じ込めてしまって、ええ、この二人をどうやって閉じ込めたかというと、ドアノブの下にテーブルをあてがって回らなくしてしまったという・・・、だからロケットががんがん飛んでいる未来の時代だろ！まんまと逃げ出したロッキー、XV-2に乗り込むなり緊急離陸。フラーを脱出します。フラーに到着したクレオランタ、ロッキーが逃げたことを知ってまたも激怒。「こうなったらカーサ7を襲って占領するのです。ロッキーは生け捕りにしなさい！」命令するだけして、あっさりとオフィシアスに帰ってしまうクレオランタなのでありました。

　実はカーサ7にはリンクマンのスパイがおりまして、名前をケンと言いました。しかしどうでもいいけれども、いたるところにスパイのいるシリーズですな、これは。ロッキーはフラーにオフィシアスから暗号電波が出ていることを発見、ついに黒幕を知るのでした。同時に輸送船の情報を流しているスパイがいると考えます。しかし先手をうったケン、火星人スタッフのハガヌーに罪を着せてロッキーを油断させ、背後からぼかり。彼をハガヌーとともにXV-2に監禁してしまいます。どうでもいいけど、宇宙船ががんがん飛んでいる時代なんだから、荒縄で縛るなよ、もっと別のもん使えよ（笑）。ケンはにやりと笑ってカーサ7の防御システムを解除、同時にコールドライト装置を作動させてXV-2を透明にするのでした。そしてケン、透明だから分からなくなっちゃぁいけないってんで、XV-2の着陸塔にチョークで印つけてやんの（笑）。だから、宇宙船ががんがん飛んでいる時代なんだから（以下略）。そして計画どおり、リンクマンたちがカーサ7に侵入。ポール、ウィンキー、ヴェナ・ボビーをあっさり捕まえてしまいました。このままXV-2でオフィシアスに飛べば大成功、となるのですが、そうは問屋が卸しません。

　ロッキー・ジョーンズ苦心惨憺して手足の縛めをほどいてしまいます（笑）。彼はハガヌーとともに宇宙船から降りて、ああ、ケンがつけた印をごしごし消しちゃった（大爆笑）。ハガヌーはハガヌーでリンクマンの船の噴射口に強力爆薬ト−ナイトαを仕掛けるのでした。さあ、オフィシアスに出発しようとなって、XV-2に乗り込もうとしたリンクマンたち、「ああ、宇宙船がない」その隙をついて襲い掛かるロッキー・ジョーンズ、激しい戦いとなるのですが、結局リンクマン一味はロッキー・ジョーンズ、ウィンキーたちの手によって取り押さえられてしまうのでした。ラスト、ぐるぐる巻きに縛り上げたリンクマンたちをつれて地球へ帰還するロッキー・ジョーンズ一行。ウィンキーは「到着予定時刻はいつになりますか、俺、セントラルパークでベティって娘と待ち合わせしているんですよ」「おお、なんだ、お前、隅に置けないねえ、真中にくるかい」みんながわっはっはと笑ってエンドマーク。

　9月28日（火）　ヒーラー社員
　仕事で疲れたみんなの心を癒すのだ。ぱんぱかぱーん、ぱんぱんぱんぱんぱかぱーん。はいファンファーレとともに嬉しいお知らせ。私、エロの冒険者の体重がついに65キロを切りました。現在64.6キロ、通常体重の66.6から凡そ2キロ、6月に東京に行って増やしてしまった（笑）体重68.6キロからすると実に4キロもの減量に成功したことになる。腹は全然引っ込んでないけれど、いいのだ、私は何も美容のためにダイエットしている訳ではない、あくまでも健康の観点から行うダイエットなのだから、体重が減るだけでOKなのである。最も、水曜日の休み（どうもまた台風が来そうだ、クソ）には昼飯にラーメンをくうであろうから、ええ、お前の休みの楽しみはそれしかないのかって、ああああ、大きなお世話だ、ラーメンのせいでまた体重が増えると思うけれども、とにかく一時は64キロ代を記録した、そういうことを分かっていただければいいのだ。

　ハイヴィジョン導入のその日が待ち遠しくて待ち遠しくてたまらない（笑）。もうネットでデジタルWOWOWやNHKのBSハイビジョンの番組表を見るだけで楽しいの。もう目を皿のようにして眺めて、ああ、10月11日、BSハイビジョンで『エイリアン』、WOWOWで『スパイキッズ3』やるのか、ええ、これ重なっているやん、どうしよう、どっちを録画しよう、おっと、『スパイキッズ3』11月5日に再放送があるか、じゃあ、『エイリアン』にしようとか、10月26日、おお、『猟奇的な彼女』やるやんかぁ、え、畜生、なんで、これがステレオ放送なんだよ！とか、どうも40の男にしては単純すぎるようでございますが、何しろ、ほれ、私はオタクでございますからな、しょうがないのでございます。

　ウンコ水泳大会で発狂した他校学生についてはすでに述べた。彼らが入院しているウンコ大学医学部付属病院には連日、彼らの家族、親族が見舞いに訪れるのだが、「ウンコ、ウンコ、ウンコ、発酵ウンコ、乾燥ウンコ、しみじみウンコ！」とのべつ叫んでいるのを見て大変なるショックを受けるようであると仕事。午前中からある入居者がえらいことになりましたと事務所に駆け込んでくる。なるほどえらいことで、こっちも青くなって警察に連絡。例によって詳細は明かせぬものの、物凄く嫌な気分になった事件（その入居者は単なる被害者）であった。この対策が何かないかと業者に連絡して30分ほど相談。うーむどうしたらいいものかなあ。

　昼飯は柔麺。宅配の寿司についてくる吸い物をお湯に溶かし、麺つゆで味を調えたスープ（笑）に茹でた素麺を投入。半熟にした卵とネギの刻みを入れて、一味をぱらぱら。はふはふずるずると頂く。なかなか食える。まあ、二日続けてやろうとは絶対に思いませんが。その後、管理物件の見回り、どうも台風の明日襲来が確実になってきた模様で、あちこちに出してある駐車禁止のカラーコーンや立て看板を片付けておいた。午後3時過ぎに帰社して、受け取り仕事。

　夕食は鯵の南蛮漬け、スパゲッティサラダ。あの、す、すみません、ビール飲んじゃいました。それも二缶も。だらしのない奴、こらえ性のない奴、自己管理能力皆無の奴、なんとののしってくださっても結構です。飲んじゃったものは仕方ないですから。開きなおるつもりは毛頭ありませんが、飲んじゃったものを出すわけにはいきませんから。南蛮漬けは誠に結構であったが、さらにその上をいくのがスパゲッティサラダ。レモン汁をしこたまふって、マヨネーズを少々追加したところにウスターソースをかけて食べると、もういくらでもいけちまうのである。ゴハンは無し、〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『ミッシング』を大画面再生。ううむいささかテレビ的な画調であるけれども、このコントラストの鮮烈さはどうであろう。夜の場面、全面暗いシーンというDLPにとってもっともツライ場面であっても奥行き感が失われないのに一驚。これはDVDソフトの素性のよさももちろん関係しているのであろうが、それ以上にXV-Z10000がその真価をいよいよ発揮し始めたということなのであろうか。いやー、ますますハイビジョン導入が楽しみになりますなって、あんたほんとうにそればっかりや。

　映画の内容もなかなかに宜しい。インディアンに親しみ、家族まで捨てた男、トミー・リー・ジョーンズが自分の孫娘を取り返すために、インディアンを追う、そのアンビバレンツな状況設定がたくみなのである。いささか敵役のインディアンの掘り下げが足りず、呪術云々があんまり上手く働いていなかったけれども、ラストの銃撃戦のカタルシスですべてを許そう。

　ただねえ、こういう映画であんなにリアルな殺し方、死に方を表現するのはどうか。トミー・リー・ジョーンズに味方するインディアンが捕まってさくりさくりとメッタ刺し、おまけに呪術師が馬乗りになって棍棒でどかどか頭を潰してしまう。さらに、ラスト近くで崖から転落する呪術師、ぐしゃっと頭蓋骨のひしゃげる音が5.1チャンネルサラウンドで響いて、ちょっといやになってしまったぞ（笑）。

　終了後、シャワーを浴びてからまた酒。漫画を読みつつくいくい飲んで、明日の台風、あまりひどくなければいいなと思いつつ午前一時ごろ就寝。

　9月29日（水）　『小選挙区の空に』
　「何、それ、おれ、小選挙区なんて知らないよ」とスティーブン・キング憮然。昨日、現時点でハイビジョンをそのままの形で録画、保存できるのはD-VHSとブルーレイレコーダーだけであることは既に述べた。そして、機械本体が無闇に高いという問題から、私のような貧乏人にはD-VHSを使うことしかないことも涙ながらに訴えた。しかし、ブルーレイレコーダー、使えない理由は機械本体だけではなく、さらに対応メディア、ブルーレイディスクがそれ以上に使用者の財布を圧迫するのである。値段を列挙してみると、約二時間半のハイビジョン映像ができる26Gのメディアで凡そ、2,681円、うわ、高いなんて驚くのはまだ早い。4時間半使える50Gにいたってはその値段は6,980円というとてつもないものになるのである。同時間録画できるD-VHSに比べたらその差は歴然、2時間半のテープで700円程度、4時間録画できるもので、凡そ2,000円、三分の一以下の値段なのだ。

　いまだ、ブルーレイディスクは黎明期の録画デヴァイス、メディアも確かに高価であるが、普及していけば、必ずやその値段も下がってくるに違いないという方がいらっしゃるかもしれない。しかし、それには少なくとも、2〜3年は必要な筈で、それを待つくらいだったら、安価なD-VHSを買い、それなりに納得できる値段のD-VHSテープを使っておこう、私はそう考えたのであります。さすがにねえ、ヘタしたら、DVDソフトより高いメディアは使えないもの（笑）。

　元イラク人質（考えたら本当に意味のない肩書きだぜ）の高遠氏、なぜかイラクで拉致されたイタリア人女性の実家に姿を現し、人質の無事解放を家族とともに喜んだという。「同じ経験をしたものとして」とかなんとか仰っていたらしいがわざわざイタリアまで行くこたぁない（笑）。典型的、左翼シソ−の、「とにかくどこにでもいって、ぺちゃくちゃ騒ぎまくるが、実質何の役にも立たない。へたすりゃ、歌まで歌いだす」活動で、こんなことすりゃ非難を浴びるに決まっている。そのヘンの感覚が我々とはまったく違っているのであろうなあ。

　本日は休みであるが、台風襲来（笑）。通常どおり置き出し、さっそくに出動。管理物件を回って土嚢を配置したり、点検したり。その後事務所へ出て、何かあった時のために待機。風がごーごー、雨がざーっ。だんだん酷くなってくる。不安を押し殺しつつ日記つけとネットのチェック。朝飯と一緒に買って来た海洋堂のファントム開けたら、あら、いきなりシークレットの「ファントム無頼機」うーん、ありがたみがないなあ（笑）。

　午前11時〜午後12時をピークに台風が通過。ニュースによると福岡市内で30メートルの瞬間風速を記録したそうだが、幸いにして、ほとんど被害はなかった。自宅側の自転車置き場の屋根がはがれた程度（笑）。簡単に修理できるものだから、これはそう心配する必要はあるまい。午後1時ごろ、再び、管理物件の見回りをする。こちらにもさしたる被害はなし。心底ほっとした。それから車で天神へ出かけて遅い昼飯を「赤のれん」で。またラーメン半チャーハンのA定食に替え玉をつけたものだから、もうおなかぱんぱん。すこしく気分が悪くさえなったけれども、これはこれで満足できるのよ。その後、電気屋を数店回ってD-VHSテープの値段調べ。おお、意外なことに、自宅近くのヤマダ電器の方が安かった。

　帰宅して、テレビを眺めてぼけーっ。うつらうつらする。午後4時頃から、40分のウォーキング。風は強いけれども、雨がやんでいたので気楽に歩ける。終了後事務所へ戻って掲示板関連の書き込みなど。

　夕食は冷蔵庫にあったものでまかなったおかず。トンカツ、スパゲッティ、生野菜。ビールは飲まずにゴハン一膳で。うん、買い物なしでこれだけのメニューができるとはさすが貧乏を標榜して憚らない（笑）母親だけのことはあるってどんな誉め方なんだか。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてコーエン兄弟の『ディボースショウ』を大画面再生。うーん、ジョージ・クルーニがまんまと騙される過程があっさり処理されすぎていて、意外性が感じられなかったのが残念。結婚協約書を破りすててしまうトリックも物足りず、もう少し心理的なかけひきを見せるべきであった。コーエン兄弟の映画としては並どまりか。

　ただ、キャラクターはどいつもこいつも一癖二癖ある奴ばかりで、この描き分けの妙はさすがにコーエン兄弟と思わされてしまう。特に喘息の呼吸器と拳銃を間違えてずどんとやっちゃう殺し屋には大笑いさせられた。

　シャワーを浴びて、CS部屋にて録画しておいた『忍者武芸帳』を見る。白土三平の原作をモンタージュし、小沢昭一のナレーションで映画にしたてたという大島渚の異色中の異色作。最初は本当にもう、見づらくって仕方なかったです（笑）。この手法に慣れるまでに随分時間が掛かってしまったが、通常に映画化したのでは得られなかったであろう、スケールの大きさ、またラストの寂寞感におどろかされた。

　自室へ戻って昔の「大食い大会」のビデオ。テレビチャンピオンでもフードファイトでもない、TBSだか、どこかでやっていた、テレビチャンピオンならば、中村ゆうじのポジションをルー・大柴がやっていたという大食い番組である。もう参加者に恥ずかしいあだ名をつけたり、上から下までださださの大食い番組で見ているとあまりの恥ずかしさに冷や汗がでてきてしまう（笑）。

　この番組の参加者、日本全国から大食いを片っ端から集めた感のあるフードファイトにすらかけらもでてこなかったというこの番組限定の大食いたちであって、あのブームを考えたらちょっと不思議な感じがする。最もチャンピオンですら4.0キロを食うのがやっとという低レベルの大食いだったから、単にたいしたことがなかっただけということかもしれないが。午前2時半、就寝。

　9月30日（木）　「モンド・ケーン　クィールの一生」
　ヤコペッティの盲導犬残酷物語。しかし、やらせ。ハイビジョンへの対応にともなって（また、それかい！）ビクターのD-VHSビデオ　HM-DHX1を導入することにしたのだが、この機種に決定した経過を説明させて頂く。何、せんでもいい、せんでもいい、ふん、ここは私のホームページだ、私の好きなことを書くのだ、それが読みたくないというのならば、どうぞ、去りたまえ、私も後は追わぬ、ならぬ堪忍、するが堪忍、縁（えにし）の切れ目はまったくもって悲しきことなれど、これもまた人の世の理なり。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盗まれた蒲団の裏は、へえ、それも花色木綿でございますってんだ、コンチクチョー。

　当初、私はこのHM-DHX1をヤフオクで入手すつつもりであった。出品者の言を信じるならば（すみません、心の汚い私はどうしても疑ってしまうのです）アテネオリンピック前に入手し、しかもほとんど使っておらぬという極上中古品が出品されており、これが5〜6万で落札できればしめたものと考えたのである。しかし、あにはからんや、6万円をつけていた私の入札値がどたんばでひっくり返され、61,000円となってしまった。たった千円の差だからさらに競ってやれと考えないこともなかったのだけれど、実はその時点で某販売店で新品が現金取引67,000円になるという情報を得ていたのだ。これが例えば62,000円をつけて、落札したとしても、送料、振込み手数料などが掛かって結局64,000円ほどになってしまう。するとその差額3,000円で新品が手に入るのだから、何も保証の怪しいオークション品に手をだすこともない。馬鹿らしくなって、これで打ち止めにしたのである。むしろ、損しなくて良かったと安心したほどであった（笑）。

　次に狙ったのは新製品のビクターHM-DHX2。デジタルハイビジョン映像信号をデジタルでプロジェクターに送り込めるMIDI端子を始めて装備、価格もある販売店で八万円ぽっきりということもあって、いてもたってもいられず、注文を出してしまったのだ。しかし、初回ロットには間に合わず手元に届くのが早くても10月半ばという返事が返ってきて、やむなくキャンセル。だって、私は10月の6日からハイビジョン対応するんだよ、そんなビデオが間に合わなかったら、ハイビジョンの楽しみも半減じゃないか。それに何より「クレしん」ハイビジョン放送に間に合わなかったらどうするんだ。

　ということで、結局HM-DHX1を前述した販売店から求めることになったのであった。運の良い事に、展示処分品があって、67,000円からさらにウン万ウン千円安くなるとのことで大喜び。えさに飛びつくダボはぜよりも、素早く「はいはい、下さい、それ、お願いします」と返事をしたのであった。新製品のHM-DHX2を手に入れられなかったのはなんとも残念だが、その差額をD-VHSテープに当てられるし、また販売店によると、かなりの初期不良が出ており生産が大混乱、使える品物が店に入ってくるのがさらに遅れて11月半ばになるらしい。じゃあ、HM-DHX1にして大正解だったのですなと私は販売店の人に言ってにやにやしたのであった。

　ウンコ大学医学部付属では画期的な新薬を開発したのだという。それはオーストラリアのアボリジニの新鮮な糞尿を乾燥させてすりつぶしたものをガマガエルの毒液で練りこんだもので、これを使えば発狂した他校水泳部の生徒はたちどころに回復するはずであった。しかし、こんな薬が効くはずもなく、今日も哀れな犠牲者は「へちへちウンコー、しょわしょわウンコー、学級ウンコー、文化革命大ウンコー」と叫びつづけるのであったと仕事。台風一過の良い天気である。台風の翌日というものはそこら中にごみが散らかっているものだが、幸いにして、なし。きれいなものである。そのまま出社して、受け取り仕事や、昨日風で天板が捲れあがってしまった自転車置き場の修理の算段など。

　昼飯はマルタイ棒ラーメン一食分。これにしこたまキムチを入れて食べる。そうすると意外に豊な味となって、またボリューム感もありかなり満足できる昼飯となった。腹が一杯になったけれども、所詮はラーメン一食に白菜だろ、カロリーなんて気にする必要がないわいな。その後管理物件の見回り。事務所へ戻って月曜日に使う書類の作成。これがまた面倒くさいのだ。

　夕食はマグロ、サーモン、秋刀魚の刺身、冷奴、煮魚、春雨・ハム・キュウリの酢の物。ビールが飲みたぁぁぁいと思うけれども、ここは我慢、我慢。麦茶をコップ３杯ほどごっごっごっと飲み、飲酒衝動を抑える。また、これだけお茶を飲むと胃が膨れてゴハンも詰め込めなくなるのでダイエットのためにも好都合。いろいろつまんで、最期にマグロの刺身でゴハン半膳ほど食べて、おしまい。〆のコーヒーは如例。

　それから自室にてレンタルDVDの『ポリー・マイ・ラブ』を大画面再生。ベン・スティラーの映画に外れなし、『ズーランダー』だってけなしたけど、他の凡百のつまらない映画に比べれば傑作だったんだ！その外れなしの法則に見事に合致する実によくできたラブコメディ。水と油のような組み合わせのカップルの恋愛歎にムチャな冒険ばっかりしている大企業の社長を絡ませるあｔりなど上手いとしか言い様がない。フィリップ・シーモア・ホフマンの微妙に外したキャラもケッサクで楽しい90分を過ごすことができました。

　シャワーを浴びてCS部屋へ。ふと思い立ってずぅっと前に録画しておいた『ST　ヴォイジャー』を見てみる。セブン・オブ・ナイン登場直後のエピソードなのだが、これが意外に面白く、３本続けてみてしまった。午前12時半頃自室へ戻り、「世界丸見えテレビ特捜部」などを見て、午前３時近くに就寝。

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