　 Quatermass 2 (1957) 　クォーターマスⅡ　宇宙からの挑戦　
　　（ビデオ再発邦題　宇宙からの侵略生物）　

出演　Brian Donlevy, Sidney James, John Longdon, Bryan Forbes, Vera Day, William Franklyn
監督　Val Guest
DVD発売日　05/23/2000

　ハマープロが『原子人間』に続いて送り出したクェーターマス教授シリーズ映画版の第2作。なるほど監督のヴァル・ゲストが嫌ったのもうなづける悪役顔のブライアン・ドンレヴィが主役の一本。　

　悪役顔ですから、この映画のクェーターマス教授は最初っから怒っています。政府の資金援助が断たれたおかげで月面基地計画が頓挫したとぷんすかしながら研究所に帰ってくる。があがあ言うので助手達も迷惑顔。諦めて大学に戻ろうとした矢先に郊外に謎の隕石群襲来のニュースが！調査に赴いた教授はそこで計画していた月面基地そっくりの巨大工場（シェル石油？の石油精製プラントでロケ）を発見。実はこれは隕石に入って地球にやってきた不定形エイリアンの地球侵略基地であった。そのエイリアンは陰険なことに隕石からぷしゅっと吹き出して人間にとりつき思いのままにあやつってしまうのでありました。　

　ああ、なんということでしょう。誰もが気づかぬうちにこのエイリアンはイギリス政府官僚までその魔の手を伸ばし、巨大工場の奥ではグリーンモンスそっくりのエイリアンがぶしゅりぶしゅりと成長を続けているのでした。　このままでは早晩、イギリスはおろか、地球人類すべてが彼らの手に落ちてしまうに違いありません。あやうし、英国、あやうし、地球。我らがクェーターマス教授は友人の警視、酔いどれ事件記者とともにこの一大危機に対するべくたちあがるのでした。　

　しつこいようですが、クェーターマス教授役のブライアン・ドンレヴィは悪役顔です。初対面の酔いどれ事件記者にも、「悪漢タイプだな」と言われてしまう始末。悪役顔ですから、ラストでエイリアンの星を自前の宇宙基地から発射させた自前の原爆ミサイルで破壊するのも平気の平左。教授はロケット工学の専門家なのですが、自前の核ミサイルはマズイだろう、いったいアンタ何者なんだ、クェーターマス教授。　

モノクロ・スタンダード収録。画質はすこぶる良好。冒頭のナイトシーンの渋い黒が気持ちいい。なお、DVDには“オープニングから少し進んだところにあの、つまり、その画質的によくない部分があります。何分、古い作品でちょっと、どうにもならなかったんで、す、すいません”というお詫びの文書が入っていたのですが、私にはまったく気になりませんでした。

Copyright: 1957, Anchor Bay Entertainment
Special Features: Interactive Menus, Audio Commentary, Filmed in B&W, Featurette, Theatrical Trailer, Scene Access
Video Format: Standard 1.33:1 [4:3] Widescreen
Audio Tracks: English: Dolby Digital Mono # Discs: 1
Other: Produced by Anthony Hinds; Written by Nigel Kneale
DVD released on 05/23/2000; running time of 85 minutes .

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