オナニー・コナニー

　オナニー・コナニー

　ここは筆者ことエロの冒険者がニフティサーブ　「お笑い裏モノ探偵団」（主宰　唐沢　俊一氏）への投稿の内、採録するにたる出来と思われるものをあつめた、駄文集です。常々、こんなつまらないことを考えているわけでして・・・。ちなみにタイトルはもちろん筒井康隆の名作「隣町文芸」から。

　1999年5月16日　晴のち青木色
　先日とある本屋のペットコーナーでこんな本を見つけました。「本物の獣医・ニセ物の獣医」須磨一郎（著）、青木雄二（絵）そうです。「ナニワ金融道」の連載が終わった途端、単なる酔っ払い説教親父と化した観のある青木雄二氏が表紙のイラストと推薦文を書いていらっしゃるのです。でその推薦文を読んでみると飼っていたドーベルマン（笑）が血便を出すなどして急に調子が悪くなった為、毒を盛られたと直感した青木氏が何軒もの動物病院に断られたあげくやっと“本物の獣医”である須磨先生に出会ったんだとか。それにしても飼犬が調子悪くなると即座に毒を盛られたと判断するあたりいかにも青木氏らしいですね。（それとも大阪ではそれがアタリマエなのか）　

　本の内容自体はとても立派なのですが須磨先生の文章が口語体の大阪弁なので点在する青木雄二氏のイラスト（表紙以外は全て「ナニワ金融道」からの転載。少しくらい新作を入れたらどうか）との相乗効果でなんだかとっても青木色になっちゃってます。

　1999年5月20日　ハイパーキリエ
　某４コマ漫画誌の裏表紙に載っていた飲む消臭剤“ハイパーキリエ”の広告から。
　全国から寄せられる感謝のお便り　Ｋ奈川県　Ｆ岡宏さん（22）
生れて初めて出来た彼女と初めてのデート、服も揃えたしバイトで貯めた、金もあるし、ただいざキメるって時一つだけ気になっていることがあったんです。実は中学の時クラスの女から口が「くさい」って言われてそれからずーっと男女関係無く顔を近づけて話をするのがニガテになりました。
　　　　　　　　
　中略でもダメモトでアネキのハイパーキリエを3日で半分くらい盗み飲みしました。驚く事に口臭どころか、へもクソも臭わなくなり信じられない事に初デートで彼女とキメてしまいました。

　（評）　初デートで彼女とキメられて良かったですね。でも口臭やへはともかくクソはデートに関係無いでしょう、クソは。それともなにか特殊な趣味をお持ちなのでしょうか。

　静岡県　Ｋ田　みゆきさん（21）
私は3年間キリエを飲んでいました。（注　ハイパーキリエはキリエの2.5 倍の消臭効果がある新製品）私の場合恥ずかしいんですけど、便臭と口臭は完全に消えましたが、ワキガについてはイマイチだったので
　　
　中略＞お問い合わせセンターの高橋さんにハイパーキリエを勧めていただき、いまではワキガもウソのように消えてしまい、まるで夢のようです。浜松名産のうなぎパイを送りますので、スタッフの皆さんで召し上がってください。　

（評）本当にうれしかったのですね。このテの広告でスタッフに贈り物をするパターンは初めてです。

　1999年6月2日　アハレなる女の物語
　今日は「科学警察研究所報告法医学編」昭和62年8月号で報告された奇妙なる出来事をご紹介。徳島県に在住せし23歳のうら若き乙女が内縁の夫との性交後、あっけなく急死せり。調べによると事件当日、当該女性は内縁の夫のたっての希望で生れて初めて口腔性交を実行しその精液を飲み干したとの事。死体を解剖せし徳島県警科学捜査研究室は次のように言う。　　

　当該女性は肥満体で血圧高くカサネて生れて初めての口腔性交にて精液を飲干すという破廉恥極まる体験に望外の衝撃を受け、それが死因とならん。　

　残された内縁の夫は嘆き悲しみ「行くところが違うダロ」と言ったとか言わないとか。それにしてもアハレなる女なり。

　1999年7月20日戦えラーメンマン
　今、ダイエット中で四六時中何か食いたい、食いたいと思っているのでつい見ちゃいました、１９日放送のテレビ東京系の「史上最強のラーメンランキングⅢ　日本一名店決定」。そしたらオレの嫌いな藤沢の若はげ店主が日本一になってやんの。とにかくこの店、なにを勘違いしてんだか、客にいらっしゃいもありがとうもなくて（麺ゆでのタイミングを逃すからだそうだ）、子供お断り、きつい香水つけた人お断りと兎に角高飛車に構えまくってんです。たしかに味を追求するその態度は敬服に値するけどいくら美味いラーメンを作っても客を粗末にする事のエクスキューズにはならないでしょう。　

　おまけにＴＶに出てきて愛想の一つも言うでなし、不機嫌の国から不機嫌を広めに来たような顔している。本人にとっては芸のつもりなのかも知れないがあちこち歪に膨れ上がったエゴをそのままぶつけられるコッチは堪ったもんじゃありませんぜ。（実際ＴＶで仏頂面をしている彼を見るたびに彼のむき出しのきんたまを直接顔に押し付けられているような感じがする）

　ここは一つタレントの松村邦洋君を送り込んで彼の小心だけど素敵に図々しい性格を利用して物凄く汚い食べ方をさせて食い終わったらべふ－っとげっぷをさせて大行列が出来ているのにヒクツな目で「も、もう一杯もらえますかね」と言わせて怒り狂う店主を隠しカメラで撮るなんて番組、どっかでやってくれません？その後一切の取材が出来なくなってもテレビ東京以外はモンダイないでしょう。(訴えられるかもしれないけど）　

　また、１２位だか１３位だかになった横浜のラーメン屋も客に水を出さないと馬鹿な事を言って驚いた事にイバッてる（笑）。なんでも客がスープを味見せずにコショウを入れて味が濃くなったといって水を飲むのがイヤなんだとか。（なんだか言っている事がよく分からない。それならばコショウを置かないのがスジではないか。暑い日にわざわざ来てくれた客に水を飲んでもらおうとかの気配りは無いのか。やはり基本的に人間がイジワルなのだな。）　

　秀吉が領地の視察中、余りの猛暑に休憩に立ち寄った寺で小僧だった石田三成が最初は大き目の茶碗にぬるいお茶、２杯目は普通の茶碗に少し熱いお茶、３杯目は小振りの茶碗に火傷しそうに熱いお茶という供し方をして、秀吉を感心させ小姓にとり立てられたという故事など知らないのでしょうなあ。

　ここは一つタレントの羽賀健二君を送り込んで（こればっかりだな）「水下さい」と言わせ、「駄目だよ、そこに書いてあんだろ」と言われたらさっとミネラルウォーターのペットボトルを取り出し（出来るだけ大きな物が好ましい）アワレっぽく「じゃ、良いんです、ボクこれ持ってますから」。怒り狂う店主を隠しカメラで・・・・。

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