観　笑　亭　日　乗
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

1999年11月10日から12月16日までの日記

　1999年12月17日から2000年2月29日までの日記

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　改作落語
　ジ・ワン・アンド・オンリー（ジュディ・ガーランドの全て）
　なんだばかやろう（ドリフ映画全集）
　扉言葉集　オタクアミーゴス　天才馬鹿本　灰色の話　松村邦洋のひみつ
掲示板

　
　4月30日（月）暴れるぞ、ヒッチコック

　4月29日（日）まぐわいは猫である。

　そんなこんなで二次会三次会と流れて、帰宅したのが驚くなかれ午前2時。人のこたぁ言えないけどみんな飲み過ぎだよ。あ、それとトイレのなかでねえ、○○さん（私の本名）って□□さんのいとこだよねえ、○○さんはいいから□□さんはこないのかしらと言っていた冷たい女の人達（笑）、たしかに私のいとこは運動神経がよくって女の子に人気があったけど、今はかなり太って私と同年齢なのが信じられないほどのおっさんになってしまっているぞ、弟が帰省したおりに彼をみかけて、あれはいくらなんでも変わり過ぎだといったくらいだぞ、ええんか、君たち。　

4月28日（土）乙武アミーゴス

　4月27日（金）冷感症、冷感症で半年暮す

　4月26日（木）鬼も十八、バッジャーも出花

　4月25日（水）妖星ボーナス
　国連宇宙局は7月7日、ボーナスの支給を正式に決定しました。ちょっと映画『セブン』について。あのＡＭＣキャナルシティが開館してまもないころ、この映画を見たのだが、この当時はまだドルビー・デジタルに対応してなかったと見えて、リアチャンネルがモノラルであった。後日、この頃から高かった東宝（笑）版のドルビーデジタルＬＤを買ったら、ラストでヘリコプターの飛行音がリアチャンネルの右から左へとはっきり移動するのが分かって驚愕したものである。あの頃はこんななんでもないことにいちいち驚いていたのだから、まあ、可愛いというかなんというか。

　本日はお休み。ちょっとお寝坊して午前10時に起床、コンビニで買ったコーヒー飲料を飲みながらぐだぐだと平日、午前中のテレビ。何がオモシロイわけでもないが、私の休日のスタイルはこうと決まっているのだ。11時過ぎに事務所へ行ってネットのチェックと日記つけ。あっ、また掲示板にアダルト情報の書き込みが。こりない奴だ、いささか呆れたが放っておくわけにはいかない。はっはっはっと笑いながら速攻削除。うひー、気持ちいい。

　午後一時過ぎから車で天神へと出かける。昼飯は赤のれんのラーメン定食。午後一時半近いというのに大変な混雑。また店の主人が青筋たてて怒鳴っている。「あー、カウンターの3番目のお客さん、ラーメンかラーメン定食のどちらなんだよ、チャンと聞けよ、わかんないだろう！」まさしく正しくカウンター3番目のお客さんである私は、もう肩身がせまいこと夥しい。もう俯いて漫画に集中しているフリをするしかないのであった。また、再度ラーメン定食のオーダーを確認しておきながら、ギョーザとチャーハンが出てこないというのがいかにも「赤のれん」らしいのだ。

　この後、ビックカメラ、丸善書店、福家書店を回る。期待していた佐藤大輔の「皇国の守護者」またもというべきか、やはりと言うべきか、新刊が出ていない。じゃあ、代わりに横山義信（仮名）の新刊を買おうかという気にもならず、結局何の関係もない須賀原洋行の「それはエノキダ」4巻・5巻を求める。ついでにアフタヌーンも買ってぶつくさ言いながら帰宅。

　自室へ篭って久し振りに聞きたくなったポール・サイモンのＣＤをかけつつ、「エノキダ」を読む。つ、つまらん。つまらないだけならまだしも、あの「有名私立幼稚園園児殺人事件、何が平凡な主婦をそうさせたか、お受験にからむ歪んだ人間関係とは？」に題材を求めたと思しきエピソード、そのあまりに凡庸な取り扱い方に呆然とする。なんの捻りもアレンジもない浅薄な人間理解、いくらなんでもこれは酷い。やっぱ、漫画家というもの、ちょっと人気が出てプチ社会評論家を気取り始めるともうだめですな。それと恥かしいから芸術なんか所詮子供の感性にはかなわないなんてこと本気で書くなよ、前にも笑いについて同じようなこといってただろ！てめえの才能の枯渇を子供をダシにしてごまかすな、他の漫画家の皆さんに失礼だろうが。読み終えたころにはもうむかむかむかむか・・・。

　　午後5時過ぎに事務所へまた行ってアミーゴス会議室に書き込み。あんまり上手くいかなかったな（笑）。パワーパフガールズを見なくちゃいけないので午後6時半に帰宅。夕食は午後7時から、ハマチ・アジの刺身、ヤキソバ。3日振りのビールをごきゅ、ずきゅ、ばきゅっ。2本も飲んでしまったぜ。ヤキソバも青海苔が美味くって、一気に掻きこんだ。〆のコーヒーをゆっくりのんでああ、シアワセ、シアワセ。

　本日の「スタートレック　ヴォイジャー」、最近食傷ぎみの幻想ネタ。ただそれがべラナ・トレスの臨死体験の中で語られるのが凄い。ようもこんなややこしい話を考えますな。クリンゴンの地獄の安っぽさがまたええんです。

　4月24日（火）世紀の謎　空飛ぶエンバーマー地球を襲撃す
　ヤキソバのＣＭの元ネタ。どっかの舞台で漫談やっている夢をよく見る。練りに練った、自信のネタをかけているはずなのにまるで受けない、冷汗をかきつつ、なんとかしようとして愛想笑いをしてしまうという、文字通りの悪夢的夢なのである。何度目が醒めてああ、これは夢だったんだと分かってほっとしたことか。

　営業妨害だと訴えられかねないので、詳しくは書かないが、あるラーメン屋のラーメン食うと必ず下痢をすると仕事。午前中からお客様の御案内、西区なので行くだけで時間が掛かり帰社は午後2時。遅い昼飯を一蘭で食い管理物件の見回り、書類仕事。午後5時過ぎにＴ氏来訪。話をしているうちに今日飲みに行こうということになって仕事をばたばた片付け午後7時に退社できる態勢を整えていたらりりーん、電話が鳴って今日だめになった・・・、あー、俺焼鳥食えると思って楽しみにしていたのにいい。

　仕方ないので大人しく帰宅してカレー、生野菜、マグロ・カツオの刺身という夕食を大人しく食べる。ビールなしでカレーを二皿。食いすぎなのはいつもの通り。〆のコーヒーを飲んで大藪春彦の「戦士の挽歌」などを読んでしまう。

　午後9時過ぎから輸入ＤＶＤの『女食い』を見る。アマゾンから持ちかえった怪しい植物を栽培しているモラン博士、この植物に女を食わせると死者を蘇らせる液を出すのだ（笑）、じつにマメに若い女に声をかけて植物に食わせる、この献身的な行動に感動してしまった。オイ、若いムスメをさらってきたなら他にもやることがたくさんあるだろうとツッコンでいるうちに、博士、職を求めてやってきたハタチそこそこの踊り子に心を動かされ、家政婦としてやとってしまう。

　このムスメに対する恋心はいやますばかり、前から使っていたロッテンマイヤーさんみたいな秘書がシットのあまり迫ってくるのをええい、ばあさんはたくさんだと絞め殺し、怪植物の液を使って蘇らせようとココロみる。頼まれてもいないのにその現場へ踊り子ひっぱっていって、どうだ、どうだ、私は死者をよみがえらせることができるのだ、偉いのだ、大変なのだ、どうだ、惚れたか、惚れたか、えっ？言いたかないけどモラン博士、もう中年で頭だってつるっぱげなんだぜ。それがそんな真っ赤な顔して、もうなんというか。

　ロッテンマイヤーさんみたいな秘書、怪植物の液を注射されるなりぶるぶる身を震わせて蘇るが、植物と同じ手つきをして女を襲うしか能の無いゾンビと化してしまっていた。挙句のはてに踊り子に迫ろうとしてばったり倒れ、あっけなく死んでしまう。あ、あのアマゾンの部族、これは素晴らしい、人を生き返らせる植物だと言っていたのにきいい、だ、だまされた、ここに及んでようやく気がついたモラン博士、自ら植物に火を放つというなんの救いもない物語なのでありました。

　4月23日（月）水金地火木加納典明
　ああ、もう何がなんやら。自民党の新総裁、小泉氏にほぼ内定した由。別に関心がある訳ではないのだが、こんな大きなイベントがあった時ぐらい日記につけておかないと、なんて世間離れしているやつだと思われかねないからな。とりあえず書くだけ書いてみましたと。

　タバコの吸殻って水洗便所に捨てると絶対一度じゃ流れないよねと仕事。朝もはよから外壁修理工事の打ち合せ。工事中はああだ、外壁がこうだ、着手金がどうだ、あれこれ決めることが多くて大変である。また店舗の美容院、工事中はシャッターを下ろしてほしいのですが、どうですか、あ、ちょっと待ってください、もしもし業者のひとがこんなこと言っているのですがいいでしょうか、はい、いいですよ、ああ、いいそうです、宜しくお願いします。万事がこの調子で妙に暇がかかる。

　昼飯は恒例の柔麺、アンドバナナ一本。まるで乳幼児の食事だな。太ってしまった自分が悪いのだから仕方ないが。その後、管理物件の見回り、物件シートの整理、ＨＰの更新。水道料金の受け取りやいくつかの連絡事項。あいにく御客様は見えなかったのだが、何かと忙しい。

　帰宅は午後8時。夕食は竹の子・フキ入り肉じゃが、かつおのたたき、サーモンの刺身、シメサバとワカメのダブル酢の物。ビールは飲まずにゴハンを二膳やっつける。二膳目のゴハンは御茶漬けにしてさらさら。ああ、物足りない、もっと食べた−い。

　夕食後〆のコーヒーを飲みながら乃南アサの「凍える牙」読了。実にオモシロイ小説だったのだが、メインになっている警察組織においての男女差別というテーマが消化不良な印象。ウルフドッグなどあれこれ積め込み過ぎたのではないか。あの中年刑事などもう1歩も2歩も踏み込んで描くべきであったと思う。

　午後9時過ぎからバート・Ｉ・ゴードン師匠の『生きていた人形』を見る。秘書募集、高給優遇という求人報告に引かれて人形製作所のオフィスを尋ねたサリー・オショーネーシーじゃなかったレイノルズ嬢、社長が一人でこつこつ人形を作っているジジイなのをしってびっくり。断って帰ろうとするがジジイの必死の説得に負けてやとわれることになった。実はこのジジイ、気に入った人間を自分で作った縮小機で人形サイズにしてしまい、コレクションしているというとんでもないキチガイであった。やめときゃいいものを一生懸命働くレイノルズ嬢、そこで出会った人形のセールスマンと恋におち結婚の約束をするが、これを知ったジジイに二人とも縮小されてしまう・・・。

　ストーリーだけ聞くとバカみたいだが（笑）、これ、なかなか良い映画だよ。気に入った人間に去られると寂しいので人形にして手元においておくというジジイの狂気は後年のサイコパス映画を彷彿とさせるし、日常品を巨大化させる特撮もジミだが違和感無くできている。ラスト近くに警察の追及にたまりかねてコレクションの人形人間たちもろとも心中しようと覚悟を決めたジジイが最後の御楽しみとばかりに、自作のジキルハイドのパペットとレイノルズ嬢に芝居を演じさせる戦慄のシーンが秀逸、秀逸。ジジイ、この期に及んでなお「その台詞はもっと感情豊かに」などと演技指導するのだから、これはもうヘンタイにしんにゅうが掛かってますな。

　4月22日（日）ユンケル屍の夜
　アレを飲むと死人も起き上がるという・・・。アメリカでスタンリー・キューブリックの諸作品が新スタンリー・キューブリックコレクションとして新たにＤＶＤ化されるもよう。既存のＤＶＤやＬＤはキューブリックの意向で全てモノラル・スタンダード仕様となっていたのだが、うるさいのが死んだためか（笑）、オリジナルサイズで発売されるらしい。私は特にキューブリックが好きなわけではないが、それでも、オーバールックホテルの長い廊下をシュノーケルカメラが舐めるシーンをシネスコ（だよな）で拝めるかとおもうと、ちょっと嬉しい。これで、音声も5.1ＣＨリミックスになっているならば、もう必ず買ってしまうのだが。

　一人暮しの男のトイレには必ず使い終わったトイレットペーパーの芯がいくつも転がっていると仕事。午前中、昨日の崩落事故の後始末。業者さんと工事について念入りに打ち合せ、賃借人に報告。もともとあと1ヶ月もすれば退去する予定だったこともあり、ごくごく簡単な工事で済ませることにした。どうせ、あと5年持てばいいんだ、この店舗物件は。

　モンダイなのが、同棟の別の賃借人。印刷屋ということで店舗つき住宅を貸していたのだが、数年前に仕事を止めてしまい、妹さんと二人で住んでいる老人（そんな年でもないんだけど、なんか死神みたいな風貌なんで）なのだが、この人が何かにつけて文句をいう、小言幸兵衛な人。工事の音がうるさい、妹の悪い心臓にさわるなどと言ってくる。あまりに理不尽な言いぐさにこちらも気色ばみ、「外壁のタイル、今にも落ちそうなんですよ、工事をするなというけれど、それで落ちてきたタイルで通行人がケガしたりしたら、あなた、責任がとれるんですか！」ようやく黙らせた。早晩この人も退去させなければならなくなるのだが、その時のことを考えるともう面倒くさくってたまらないのだ。

　昼飯はまたまた柔麺。鍋にお湯を沸かして1把の素麺を投入、茹でている間に丼にうどんスープのもとを適宜入れておく。冷で食べる時の数倍の時間を要して茹で上がったやつをお湯ごとどんぶりにどばっ。適宜醤油などを足して味をととのえ、一味唐辛子をたっぷりふってずるずる。元でもかからず時間もかからぬ、それでいて冷素麺よりも数段腹持ちするというまさに俺のためにあるような料理だな。

　午後、御客様の御相手、管理物件の見回りなど。帰宅はちょっと早めの午後6時50分。夕食はマグロの刺身、豚ソテー、生キャベツ、付け合せの炒め野菜、オクラの和え物。焼肉のタレをちょっとかけた豚ソテーに醤油をちょっとたらし、例の酢醤油をかけたキャベツといっしょに食べると、一瞬呆然となるほどのうまさ。ビールを一缶飲み、ゴハンを一膳。あんまり美味しかったので母親が食べなかった分、ちょっと拝借してしまった。

　夕食後〆のコーヒーを飲みながらＤＶＤ『宇宙大怪獣ギララ』を見る。これは子供のころテレビで一度見たきりだったのが、あれ、これ、特撮いいじゃん。アストロボートのバーニアなど丁寧に表現してあって安っぽくなってないのがいい。はっきりいって『ゴジラ対スペースゴジラ』のアステロイドベルトのシーンよりいいぞ（笑）。ただ、やはり美術さんがＳＦに不慣れだったのか、アストロボートの内部設備や月面基地のインテリアがもうめまいがするほどダサい。アストロボートの内部にはまるで接骨院にあるような古くさい機械が並んでいるだけ。またファンの失笑を買った月面基地の檜風呂も、技術が進歩したので地球と変わらぬお風呂が楽しめるんですよというつもりなのだろうが、いかんせんＳＦ的設定との乖離が大き過ぎるのである。製作当時の美術責任者の「がっはっはっは、日本人はやっぱり風呂ですよ、風呂」という偏狭なナショナリズムまるだしの豪快な笑いがみえるようだ（俺の目には）。

　ただ画質・音質は一級品、どのくらい凄いかというと『ギララ』が大作に見えるというぐらいのウツクシサである（笑）。画面の左にケラレがあって、場面ごとに大きさが変わるという欠点も、まあ払拭できるくらいの出来かなと。

　シャワーを浴びてから今度はＣＳ部屋にて録画しておいた『波止場の無法者』を見る。歌が上手くって喧嘩っぱやいところを除けばごく普通のマドロスであるところの旭を、麻薬密輸組織に絡ませるための筋立てが自然なのに驚く。旭映画で脚本がうまいという作品に初めて出会ったと感動した（笑）。また岡田真澄演ずるところの麻薬組織の中ボス、こいつは大ボスの経営するキャバレーのマスターでありながら大ボスを殺して組織の実権を握ろうと暗躍しているのだが、その小悪党的演技が素晴らしい。岡田のつねに影を引きずっているような虚無的人物造形が秀逸なので実に説得力があるのだ。うん、いい映画だったぞ。

　4月21日（土）『ゴジラ対ホンジュラス』
　ま、待て、確かアンギラスはタイトルになっていなかったんじゃないか？ムラウチから『キングコング対ゴジラ』、『宇宙大怪獣ギララ』のＤＶＤが届いたよーん、発売日である21日の午前中到着だからめっちゃ早いよーん。これからもムラウチでかおうかなだよーん、それはいいんだけど、ギララＤＶＤのケース裏には、なぜか定価3.800円って書いてあるんだよ−ん、するってぇとなにかい、おれはギララフィギュアとアストロボートのプラモデルに6,000円も払ったのかだよーん、そしてメーカーの人に言いたいんだけど、後からフィギュアなしの通常版、3.800円で売り出したりしたら、社員はおろか、その親戚まで一人残らずぶっ殺すので、そんなことはしないで欲しいんだよーん。

　ゆうべの下痢は夕食に食ったカツオの刺身のせいかと仕事。まったくのルーティンワーク、昼飯に山小屋ラーメン、あんど替玉食って今日も1日変りばえなく過ぎていくのかと思っていたら午後3時過ぎに驚天動地の大事件が勃発。事務所近くの貸し店舗、美容院正面の外壁が大きく崩れ落ちてしまったのだ。賃借人からの連絡で駆けつけたらゆうに人一人くらいうまってしまうほど、大量のタイルや漆喰が落ちているんだ、これが。しばし呆然としてしまった。取りあえず通行人の邪魔にならぬよう片付け、ある業者さんに応急処置を頼む。ここ、バス停がすぐ近くにあり、人が待っていたリしたらしゃれにならない大事故になるところであった。業者さんの説明を聞きながら自分の悪運に感謝することしきり、ああ、本当に誰にもケガさせなくってよかったよう。

　工事の手配や保険会社への連絡、などばたばたやって帰宅は午後8時半、胸の動悸納まらず、かつおの刺身を当てにビールを一缶、今日は飲まない日だったのだが、まあ、仕方あるまい。生野菜をマヨネーズで食い、仕上げにうどんを啜る。いつもながら、茹でてから時間がたってしまっているので伸び放題にのびた麺だが、贅沢を言ってはイケナイのである。

　〆のコーヒーを飲みながら自室で、『キングコング対ゴジラ』見る。画質的にはシュートがきつくちょっと期待外れな印象。人物のクローズアップはびっくりするほど良いのだが、大きく引いた絵になるととたんに画面がざわざわしだすのがイタイ。しかし、特筆すべきなのはその音質。5.1ＣＨにリミックスされているというので、また酷くギミックくさい音になっているのではないかと心配していたのだが、どうだ、どうだの自然きわまる包囲感。ゴジラのテーマがこれだけ良い音で聞けるとは思ってもみなかった。また、コングに捕まった浜美枝の悲鳴、た、だづけてええがえらく生々しくってエッチで、もう僕、まいっちんぐでした。

　その後、シャワーを浴びて午後10時過ぎから始まった美容院の外壁修復というよりは応急処置か、の工事に立会う。夜遅いのは別に構わないのだけれど、寒くって、まいりましたな。

　4月20日（金）歯痛楽園
　ああ、この銀紙噛んだ時のような痛みがやがて快感に・・・。BY川島なおみ。アマゾンコムようやく『カニバル・ザ・ミュージカル』が入荷。3月15日に注文していたからほぼ1ヶ月掛かったことになる。あまりにも入荷せず、またアマゾンへ直接メールで問い合わせてもハッキリした返事が得られなかったこともあって、もしや廃盤なのではと危うんでいたので、ヒジョーに嬉しい。最も6月5日発売のバート・I・ゴードン師匠の『ビレッジ・オブ・ザ・ジャイアント』といっしょに注文しているので、部分発送がなされないとすれば到着は早くても6月半ばとなる。まあ、気長に待ちましょうかね。

　19日にはムラウチから『キングコング対ゴジラ』、『宇宙大怪獣ギララ』もいち早く発送されており、なんか最近のおれはDVD、DVDで1日を過ごしているようなものだな。

　シングルのトイレットペーパーは長持ちするが、破れやすくて手にウンチがつかないかと仕事。午前中に管理物件の見回り、帰社してすぐにある入居者から今日来る筈の修理業者がまだというクレームが入り、あたふたと電話。約束の時間から1時間以上も過ぎているのに今向かっているところですなどと返事され、切れた。もう来なくてよろし、別のところに頼みますわ、携帯をたたき切り、別の業者に連絡。これでこの業者にドタキャンされたのはなんと3回目、いったいどうしろというのだ。

　昼食はまた自宅へ戻って柔麺1把、味薄めの出し汁でふたふたになるまで煮てゆっくりすする。こんな食事でも結構持つのがフシギ。午後からは書類仕事。お客様が見えなかったので合間見てマンション管理士のお勉強。午後7時に他の不動産屋さんとの約束があったのでどたばた出かける。ひそひそふふふ・・・と話して帰宅したのが午後8時。

　夕食は母親がいなかったので冷蔵庫にあった材料でささっとベーコンエッグを作ったのみ。これにコンビニのサラダをつけてご飯を二膳。ビールは無し。二膳目はお茶漬けにしたのだが、イカの塩辛とじゃこをちょっとずつ加えたらうまいのなんの。ほほっ、なんとも安上がりだねえ。

　自室に戻って〆のコーヒーを飲みながらレンタルDVDの『MI-2』を見た。この映画の1番まずいところは、っていきなり文句かい（笑）。マクガフィンとなるウィルスとその治療薬の設定がきわめてあいまいなこと。このウィルスをばら撒いて大勢の人間を感染させれば治療薬はこれしかないので大儲け、笑いがとまりませんわいという陰謀がストーリーの骨子となっているのだが、このウィルス、劇中の説明とは裏腹に接触感染も空気感染もしないでやんの。トム・クルーズのパートナーたる女泥棒がトムと自分を救うためにわざとこのウィルスを注射するのだが、みんな、この女に触りまくりなんだもの。するってぇと、いちいち注射しなくちゃだめなのかい。人件費だけで足が出ちゃわないか。

　ジョン・ウーらしくラストのカーチェイスと格闘アクションはめちゃくちゃカッコ良かったのだが、やりすぎて失敗するのもいつもの通り。それから、ジョンやん、もう鳩はええから、もう飽きたから（笑）。

　4月19日（木）月夜に釜を掘られる
　そんな明るい晩に油断してはいけない。降圧剤を手放せなくなってから4週間となる。使い始めてからは切らした事がないのでまだ良く分からないが、うっかり薬を飲まなかったりしたら前にも増してぐんぐんぐんぐん血圧が上がってしまうのではないか。昔、よく刑事物で、誘拐された子供が心臓病かなにかの薬を飲まないと死んでしまうという設定でサスペンスを盛り上げる手法を使っていたけれども、降圧剤がその代わりにならないか。奥さんがうろたえて「刑事さん、ウチの人は1日1回降圧剤を飲まないと、血圧が上がって鼻血を出してしんでしまうのです」というのはどうか。いや、そんなどうか？って言われてもねえ。

　内視鏡による大腸検査、脱肛の気があるひとは内視鏡を抜く時に一緒にからみついて出てきたりはしないのかと仕事。朝っぱらから二日酔、ふうふう言いながら出社して午前中、書類仕事。水道料金の督促やゴミ収集についての注意書きを作成したりする。午前11時過ぎに物件シートが届いたのでだーっと恐ろしいイキオイで整理してHPの手当て。

　昼飯は自宅へ戻って柔麺、1把分に生卵を打ち込んでずるずるやる。なかなか美味いし、カロリーもおそらく200KCAL以下、なによりお金がかからぬのが素晴らしい。その後管理物件の見回り、クレーム工事の手配、問合せへの電話、メールによる返答。こまかい仕事がやたらに多く時間が取られて仕方ないのである。
　
　帰宅はちょっと早めの午後8時。夕食は鯛の刺身、焼鳥、生野菜、ネギトロ。焼鳥と刺身を当てにビール一缶飲み、ネギトロでご飯を二膳。明らかに食べ過ぎなのだが、だって、だって、美味しかったんだもん。大きなげっぷをどすりとかまし、自室に引っ込んで〆のコーヒーを啜りながら『ファンタズム』のスペシャルエディションDVDを見る。これはTVで見たことしかない映画で、10年ぶりくらいの再見になるのか。

　久し振りにガチンコでホラーをみたのだが、要するに部屋を真っ暗にして大画面で見るということだね、ぎぃあああああ、こ、こえええ。瞬時にして血圧が10ほど上がる。きちんとしたストーリーの無い映画なのだが、悪夢的なイメージが連続して一瞬たりとも気が抜けぬ。30分ほど経過した時点で早くも両手のひらが汗でびっしょり（笑）。

　この恐怖に輪をかけるのがリミックスされた5.1CH音声。恐ろしくクリアな音質と鋭い方向性であのシルバースフィアが部屋を駆け巡る。思わず頭を引っ込めたりして、まるでバカな子供だ。またこの間買ったガメラBOXを思わせる高画質で、あの葬儀会館の中が精緻に描写されるのも気味が悪い。ああ、おれ、今年のお盆、お寺に行きたくないよう。特典も充実していて、あのトールマンの弱点が冷気だということが判明するカットされたシーンなど実に興味深い。本編中でトールマンがアイスクリーム車から出た冷気に顔をしかめるシーンがあるけれども、あれは本当にいやがっていたのだな。伏線のみが完成した映画に生かされという極めて珍しい事例ではないだろうか。

　シャワーを浴びてから今度は録画しておいた待望の「大食い選手権」見る。オソロシイことに決勝でラーメン20杯食った化け物が二人、さすがに見ていて食欲がうせた。このあいだ失笑を買ったTBSのフードファイトと二人出場者がかぶっていたが、どちらも敗退、ははは、ざまあみろである。番組ラストでのチャンピオンの貧乏パワー、お母ちゃん有難う宣言には脱力したが、やはり、大食いは「TVチャンピオン」に限る、見応えが違うなのであった。

　4月18日（水）猫もジャグジーも
　どちらも癒し系ってか？現在輸入DVD購入サイトのメインとして使っているアマゾンコムであるが、他にもDVDエンパイアなどより安く買えるところはたくさんある。なのに、何故私がアマゾンにのみ拘るのかというと、やはり、セキュリテイの問題に尽きる。なにせ、こちとらお大事のクレジットカードの番号を入力しなければならないのだ、そりゃあインターネット上のセキュリティは万全を期しているかもしれないが、個人商店のようなところだと、万が一倒産などした場合が恐ろしい。店員のジョージが退職金も貰えずに放り出されるなんてことがあるかもしれない。ジョージ、来月の家賃が払えなくなって、アラバマのおっかさんに心配かけちゃいけないと泣く泣く顧客のクレジットカード情報をブラックマーケットに売ったりなんてことがあるかもしれない。私がいくら、ジョージそんなことしたらあかんぞと言っても止められるはずがないのである。アマゾンもこの種の心配はあるにしても、そこはそれ、一番の大手、幾分かは安心であろうというので、私はアマゾンを使いつづけているのだ。

　本日はお休み。午前9時半に起きていつものごとく自室でぼけーっ。TVを見るのに飽きたら事務所へ行ってネットのチェックと日記つけ。昼近くになってから車で早良区へ。BOOK　OFFなど古本屋を２軒回って「おれは鉄兵」のコミックスを求める。昼飯は風靡のラーメン。やはりここは安全食堂、いっぷくラーメンに次いで美味しい。これでメンがもっと良くなれば毎週水曜日食べにきてもいいくらいである。

　そのまま天神へ回ってビックカメラ、丸善書店、福家書店を冷やかす。ああ、ああ、お金があればビックカメラに並んでいる新東宝のホラーのDVD、全部買うのになあ。その後コンビニでバーボン買って午後3時ごろ帰宅。ソファーに寝転がって漫画を眺めたり、音楽聴いたり鼻くそほじったりする。午後5時からまた事務所へ行って、メールの返事やアミーゴス会議室への書き込みなど。「パワーパフガールズ」を見るために自宅へ戻ったら件のアマゾンよりDVD『終末の兆し』、『アタックオブパペットピープル』、『女食い』、『ファンタズム』、『魔獣大陸』が届いていた。

　夕食はカツオの刺身、いつもながらの具が入りすぎのチャンポン。ビールを一缶飲んで陶然となりちゃんぽんをずるずるやる。〆のコーヒーを自室で楽しんだあと、CS部屋に移ってスーパーチャンネルの「スタートレックヴォイジャー」を見る。異星人の宇宙ステーションに寄港したヴォイジャー、ジェーンウェイの発案によって艦内を開放、さまざまな異星人が訪れている。そんななか、3人の見るからに怪しい異星人が再生中のセブン・オブ・ナインに近づき、記憶ファイルへのアクセスを試みた・・・。実はこの3人、セブン・オブ・ナインと同じ元ボーグであった。ボーグスフィアの難破事故で惑星に取り残されたおり、ボーグ集合体とのリンクが切れセブン・オブ・ナインと比べて同化されてからの時間が短かった3人は個性を取り戻してしまったのである。

　取り残される恐怖からセブン・オブ・ナインは3人にボーグマイクロマシンを注入し、3人相互のリンクを付加したため、ボーグ集合体との2重リンクが形成されてしまったのだ。3人はこの2重リンクの重圧に耐えきれず、ボーグ集合体から脱走、さらに3人相互のリンクを断ち切るべくセブン・オブ・ナインの記憶にアクセスしたのだった。

　セブン・オブ・ナインは自責の念から協力を申し出るが、リンクを断ち切ることはできない、それどころか、3人の命を助ける為にボーグ集合体へ返すか、ボーグインプラントを除去してたった1ヶ月個人としての余生を送らせるかの選択を迫られることになってしまう。3人はためらうことなく後者を選択するが、それを見つめるセブン・オブ・ナインの瞳は果てしなく暗く重かった。ううう、こんな話は反則だよなあ、泣かされてしまったよなあ。

　今度は自室にて『終末の兆し』を大画面再生。映画秘宝などでさんざんにクサされていたが、なんだ、これ、案外いいじゃん（笑）。アベックの車が潰され（ざまあみろ）、ある村が一夜にして潰滅、150人の村民が消えるなどの怪事が勃発、調査に向かった主人公の前に現れるでっかいバッタ。バッタの群れはシカゴを襲う。為す術も無く破られる防衛線、原水爆を使うのだ、追い詰められる人間達。主人公は怪物の弱点を発見、ぎりぎりのところでバッタの群れは撃退される。大団円というアメリカ怪獣映画のフォーマットにちゃんとなっているのだ。そんな超音波でバッタが誘導されるなど都合のいいことがあるもんかと仰る向きもあろうが、何、84年の『ゴジラ』だって同じことやってまさあ。

　問題はやはりバッタそのままをでっかく映しただけの特撮にあるのであって、普通人間とからむシーンじゃ、実物大の触手の模型を使ったりするんだけど、さすがはバート・I・ゴードン師匠、そんな配慮はまったくなし（笑）、怯える芝居をする人間にはおかまいなくうろうろ走り回るバッタに大爆笑、なのであった。

　4月17日（火）高校生に針路をとれ
　ぐふふふ、こんどはあの女子高生に・・・。ロリコンのヒッチ先生。掲示板に多々書き込まれるアダルト情報、BWPで紹介されてしまった。今までほとんど無視していたのに等しかったのだが、せっかくBWPに紹介されたのだから、いっちょ、ぶわーっときっついレスつけてみようか。これ、この年がら年中、オナニーばっかりこいているこのせんずり野郎、好い加減にその面白くない書き込みやめれ、そんなにああ、自分はアホですからと世間にしらしめたいのか・・・、これでまた訳の分からない誹謗・中傷の書き込みがどさっとくればしめたもの、たちまち削除の嵐で、BWPで紹介されるのにふさわしいバトルの出来あがり。面倒くさくなってきたら掲示板を閉鎖してしまえばいいのである。別にネットの友達とはコミュニケーションする場もあることだし、掲示板がなくなっても私にはなんの痛痒も感じられぬのだ。

　急な体重の減少も大腸の病気を疑ったほうがいいと仕事。朝っぱらから管理物件のゴミの始末に追われる。昨晩は燃えないゴミ（空き缶、電球、5年前のクリスマスで女の子に送ったら速攻でつっかえされたティファニーのアクセサリーなど）の収集日だったのだが、日本酒のビンを山ほど、一番でっかいゴミ袋で六つ、出した馬鹿野郎がいたのだ。マンションの掲示板の下に全部移動させて、とっとと回収しやがれ、ぶっ殺すぞこの野郎と書いた紙を貼り付ける。これに約1時間も要してしまった。

　事務所へ戻ってたまっていた仕事を片付け、午前11時過ぎから病院へ行く。血圧、ベストではないが、ベターの数値に収まりましたなという先生のありがたいお言葉。2週間分の薬（降圧剤）をもらい暫く様子をみることになった。大いに安心する。だが、安心のあまり昼飯にカツカレーを食ってしまうというのは一体どういうことなのか。

　午後はお決まりのルーティンワーク。午後6時からお客様のご案内。ほぼ決定したのは嬉しいが、その後,ポリプ水槽の水換えもやったので帰宅が午後9時を過ぎてしまった。夕食はハマチの刺身、とろろ、ホーレンソウのお浸し。ビールは飲まずにゴハンを二膳。全体的に軽めのメニュー。

　〆のコーヒーを飲みながらCS部屋にて録画しておいた鈴木清順『密航0ライン』、見る。記事の為ならばどんな手段をも厭わない新聞記者香取（長門裕之）のむやみにハードボイルドな人生を描く。もっともこのハードボイルドが行きすぎて密輸組織にとっつかまり行方不明となってしまうのはいかがなものか。彼のライバルであり大学の同窓生でもある記者、仁科は香取とはまったく別のアプローチで密輸組織の船に潜入を果たすのだが・・・。

　ラストでからくも救出された香取が負傷した足を引きずって歩く長いカットが実にかっこいい。途中張られた幾つかの伏線がほったらかしになっているのが気になるが、瑣末なことに拘って全体のムードを壊す愚を避けたのに違いあるまい。この映画、二人の新聞記者の組み合わせの妙を楽しむべきで、そんなことをぐちぐち言っていても仕方ないのである。

　自室へ戻り録画しておいた極楽とんぼ・ココリコのドッキリ番組を見る。これは首都圏では1月4日に放送されたらしいのだが、やらせが見え見えでずっこけることしきり。西川のりお、落とし穴に落っこちる前に目線を下げて位置を確認していたぞ（笑）。

　4月16日（月）iMac,iMac　お猿さんだよ
　「電脳なおさん」のちょっと古いネタみたいだね。河島栄五、死去の報。代表曲が「酒と泪と男と女」で死因が肝臓疾患、こりゃあ酒の飲み過ぎだなと断ずるのはいかになんでも短絡に過ぎるか。また皇太子妃懐妊（可能性の段階だが）のニュース、これで雅子様だって御懐妊なのに、あんたって人はモウと嫁をいびる姑が日本中に溢れるに違いない。

　便秘と下痢を繰り返すようになったら大腸の病気を疑うべきだと仕事。午前中、銀行の人と会い、なにごとか密談。1時間ほどしてから送りだし、物件の整理、HPの手当て。今日届いた物件を待ちのお客様にメール、もしくは電話にてお知らせする。昼飯は自宅に戻ってうどん。かき揚げを入れて、ネギを山の様に振り込んでから食す。美味なり、美味なり。

　2時過ぎから管理物件の見回り、お客様のお相手。帰宅は午後8時半。夕食は待ってましたのカツ、マグロの切り落とし、生野菜。ビールは飲まずにカツにしこたまトンカツソースをかけ、カラシをたっぷり塗りつけてがじがじやる。野菜で口中の油を落とし、マグロの切り落としでゴハンをぱくぱく。あー、美味いったらありゃしない。ゴハン二膳を食べてしまった。

　〆のコーヒーを飲みつつ、自室でTV。ボクシングなどを見てうだうだ。シャワーを浴びてからCS部屋に移って録画しておいた『女岩窟王』を見る。キャバレーで踊る二人の美しい姉妹。目をつけたギャング（ヤクザなのだが、ここではこう表記したほうがふさわしいのだ）のボスにやられてしまう妹。あー、あたし達ばっかりなんでこんな目にあうのと嘆いていると、こんどは弟が麻薬の取引で敵組織と通じていたのではないかと疑われナイフでぐさっ。

　二人を助けようとしたチンピラともども、南海の孤島（笑）に連れて行かれ処刑されんとする姉妹。チンピラはあっさりと殺されてしまうが、姉妹は洞窟に逃げ込み、九死に一生を得るのだった。二人は洞窟の中で見付けた財宝を使って復讐を決意する。そりゃあ岩窟王ものだから、財宝が出てこなきゃ話にならないというのは分かるけど、いくらなんでも無理があり過ぎるのではないか。

　自室へ戻ってから「新型テレビ」見る。ゲストがビート・タケシの豪華版。彼の冷徹なまでの客観性に痺れてしまう。もし、こんな人が身近にいたら強烈なまでに魅せられてしまうだろうと思わされるカッコ良さ。やはりこの人は凄い。

　4月15日（日）ノートルダムの蒸篭蒸し男
　蒸篭蒸しの子馬とかな。これなら、文句はないだろ、エッ？6月25日めでたく「ウルトラQ」のDVD発売が決定した。最初だけ2巻同時発売、後は1巻ずつというかなりゆっくりしたペースでの発売。値段的にも手ごろであり、番組そのもののクオリティの高さを考えれば良心的な販売形態と言えよう。なんにしてもスキな作品をDVDという入れ物を使ってコンプリートに所有できるというのは素晴らしいことであり、これだけをとってみても俺は生きていて良かったと思うのだ（笑）。

　シングルのトイレットペーパーはやたらにふつふつ切れて使いにくいったらありゃしないと仕事。午前中より管理物件の見回り、久し振りに倉庫や貯水槽などの普段はほったらかしになっているところを掃除、点検。これに3時間ほど要して帰社。2件あった問合せへのメール書き。昼飯はいったん自宅へ戻ってから冷凍食品の笊うどん。わずか100円、5分の調理時間でこれだけ腰のあるうどんが食べられる、これもまた21世紀の脅威なのであろう。

　午後からは書類仕事、家賃の受け取りや督促。来社されたお客様の御案内。帰宅は午後7時半であった。夕食はキャベツと卵の炊き合わせ、シメサバ、コンビニのから揚げ、サラダ、海老の塩茹でなど。ビール一缶のみ卵かけゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

　その後自室にてレンタルDVDの『フローレス』を見る。町のギャングから金を盗んだ男、自分の情婦が住んでいるホテル（というより管理人常駐のマンションか）に逃げ込む。たちまち巻き起こる銃撃戦、元警備員のウオルター・クーンツは銃を片手に飛び込んでいくが、心臓麻痺で倒れてしまう。命は取り留めたものの、右半身不随になってしまったクーンツ、リハビリのために普段は嫌いぬいていた同宿のオカマに歌を習うことになる。

　こうして始まるオカマとクーンツのヘンテコなレッスン。そのうちに嫌いあっていた二人に奇妙な友情が生まれて・・・。価値観のまったく違う二人が徐々に理解しあっていく様子が丹念に描かれる。そうしてマンションの中で行方不明になっていた金がからむ銃撃戦でぴりりと締めるラストが秀逸、秀逸。DVDのジャケットのストーリー解説からはまったくかけ離れた（笑）映画であったが、実にしみじみ良い作品でありました。タマにはこんなことがあってもいいのです。

　シャワーを浴びてからCS部屋に移りレンタルビデオの『昆虫大戦争』を見る。これが初見だったのだが、なんだ、これは、今まで見ていなかったのが幸運と思わせられるひっでぇ映画。昆虫学の大学教授、教授に依頼されて虫を採取しているジョージ（川津祐介）、その妻、虫によって墜落させられた爆撃機の水爆を探す米軍士官、こいつら、みんな馬鹿ばっかり。支離滅裂な行動を繰り返すばかりでなんの問題の解決にもなりゃしない。米軍士官なんか、ラストで東側に水爆を渡さぬためには爆発させるしかないといって本当にボンッとやっちゃうのである。その行動にまったく必然性がなく悲劇のラストを演出したかったのは分かるけれども、これじゃ誰も納得しないのだ。

　あと、びっくりしたのが虫の襲撃によって記憶喪失になった黒人兵、虫が、虫がひいいいとうわ言をいっているのに、記憶を取り戻すためと称してみんなでよってたかって虫の記録フィルムを見せるのである。それもえぐいことこのうえのない、毛虫やカマキリの捕食シーンばっかりなんだから、シャレにならないって。

　自室に戻って録画しておいたK-1、アーネスト・ホーストと対戦する武蔵、開口一番「（ホーストは）パーフェクトであるだけに必ず弱点がある！」おじさん、何言ってんだかさっぱりわからんよ。

　4月14日（土）窃盗の花嫁
　窃盗は日暮れてから、抜き足、忍び足。DVD　CATALOGというサイトがある。国内外のDVDについて語られぬことはないという有名どころ。ここの掲示板については以前にも書いたことがあるが、また別に面白い過去ログを見つけてしまった。私が先日、『宇宙大怪獣ギララ』、『キングコング対ゴジラ』を注文したムラウチという通販ショップについてのバトルである。

　注文時にショップから提示された価格よりも実際に請求された金額が10円高いということでエンエン怒っている人がいたのだ。抗議しても埒があかない、ムラウチは酷い、良心ってものが感じられない。いろんな人が宥めてもぜんぜん聞きゃしないんだ、これが。私はこのログを読んで、俺が10円払ってやるからもうあんたやめろよと思いましたね。金額の問題ではないとか言われるかもしれないけど、そんくらいいいじゃありませんか、お店だって万能じゃないんだから、10円くらいなら（笑）、いいよ、いいよと許してあげるくらいの度量を持ちましょうよ。俺は悪いけどこういう人とはオトモダチにはなれないな。

　私はどうころんでもスカトロの趣味は持てそうにないと仕事。貸し店舗についての問い合わせ、案内、管理物件の見回りを午前中にやる。昼飯はとあるラーメン屋でラーメンアンド替え玉。喉元過ぎれば熱さ忘れるとはこのことで、どうにも意思の弱い事である。午後はお客様の御案内、書類仕事。暇を見つけてマンション管理士のお勉強。

　帰宅はちょっと早い午後7時。弟が海浜公園という、言ってしまえば海の釣堀、で鯛を釣ってきていた。大喜びで刺身とあら炊きをぱくぱく食べる。養殖ものらしく油っぽいが、身がしまっているのが何より。いけすのある料理屋なんかより数段美味い。あら炊きなんか身がきしきししているもんな。3日振りのビールを2本、ああ、シアワセ。

　〆のビールを飲みつつぼんやりTV。どうってことのない番組をソファーに寝転がって鼻くそほじったりちんちん弄ったりしながら、見る。何、どうせ適当に作られている番組ばかりなのだから真剣に見ることもないのである。睡眠不足ゆえ、時々うとついた。

　シャワーを浴び、これも3日振りの焼酎を阿井渉介「赤い列車の悲劇」読みながら痛飲。この「赤い列車の悲劇」、いわゆる列車消失のミステリなのだが、どこそこの駅とどこあそこの駅の間で列車が消えた、支線もなく、目撃者もない、これは不可能犯罪という触れ込みなのに後から実は人に知られてない支線があったんですというタネ明かしに本気で腹を立てる。お前、それはズルイだろ（笑）。むしろこのトリックよりも犯人の動機が面白かった小説であった。

　かなりよって午前1時ころ就寝。毎日こうだとこりゃ泣けてくる。

　4月13日（金）アイコラのある街
　御隠居、これじゃいくらなんでもシャレになってませんよ、だまらっしゃい。唐沢さん御夫妻が親戚の子供達を連れて北海道の葬儀屋のエンバーミング処理場にいったというキッカイな夢を見た。それも私が氏の裏モノ日記で読んでいるというなんともややこしいもの。今日日、夢と言えども設定にこらなければやっていけないのかもしれない。

　まずはお棺から遺体を取り出す作業。遺体が正装しているのであちこちにひっかかり大変時間がかかる。それから作業員二人掛かりでモーニングを脱がせるのを見たK子が「鏡帷子にしておけば簡単なのにねえ」とまことに彼女らしい感想を述べる。「いや、アレは展示する時に必要ですから」案内の人が苦笑していた。

　いよいよ防腐処置の開始である。エンバーマーが遺体の後頭部をぐいと持ち上げ片手の湾曲したナイフのようなものをコチラに見せびらかしたかと思うと手練の手つきでぐさぁ！この辺から子供達、騒ぎ出した。たちまち頭蓋骨が窓様に切り取られる。もう一人のエンバーマーがへらを突っ込んで脳みそをかき出していく。息を呑んで見つめる我々夫婦。子供達、わっと叫んで逃げ出した。

　後を追って面白半分に「全部終わるまではここからでられない」とオドカすと○○君と△△ちゃんがしくしくと泣き出した。やむを得ず見学を中断して彼らを連れ出す。別室で待っていた親戚連中からさんざんに怒られた。そのモノイイの理不尽さに社会勉強になるからと笑っていたのは誰だ、是非見せてやってくださいと言っていたのは誰だ、良識のある大人はどこへいったのだ、トイレにモグズリこんでさんざんにののしる・・・って、唐沢さんの文体の模写なんて、金にもならぬ面倒くさいことをやってどうしようと言うのか、俺は。しかも、本家の太平楽な格調の高さというものがみじんも表現できていないではないか。

　疲れたので仕事のことは書きません。どうせ、ルーティンワークですし。とりあえず昼飯はカップラーメンとお握り。ああ、ああ、お肉が食べたい。本日は散髪の予約を入れていたので午後7時半に事務所を仕舞い、歩いて3分ほどの床屋へ向かう。そこの主人に、あ、待っていたんですよ、インターネットへの接続方法を教えてくれませんかと頼まれ、30分ほど掛かってビッグローブへの入会手続きを代行する羽目になった。ふふふ、俺にコンピューターの事を聞こうとはいい度胸しているじゃねえか。

　午後9時に散髪を終えて帰宅。夕食はハマチ、ボラの刺身、昨日のソーセージの残り、竹の子ゴハン。ビールは飲まずにゴハン二膳。〆のコーヒーは如例。午後10時半までだらだらTVを見て過ごし、シャワーを浴びてからCS部屋へ移動。録画しておいた『続雲の上団五郎一座』を見る。座長の雲の上団五郎（エノケン）はトラック事故で片足切断、療養生活をしているという現実そのままの設定に少なからず引く（笑）。それはしゃれにならんて。

　映画そのものは流行らない芝居小屋を潰してパチンコ屋にしようという興行主（清川虹子）と団五郎の娘（浜　美枝）に惚れているのでその野望を阻止せんとする息子の攻防戦。起死回生のお盆興行が当たってめでたく小屋の存続が決定する。これだけだと話が持たないので、三木のり平と八波むと志の恋人と家探しのエピソードが挟み込まれるという趣向。八波むと志のモダンさに驚いた。

　ラストは徳川夢声によるエノケン擁護の大演説。エノケンがいかに引退の危機から立ち直ったかをとうとうを述べるのがちとイヤらしい。これならばいっそ思いきってエノケンのカムバックを主題にした方がよかったのではないかとさえ思った。それだけだと当たらないからという当時の映画界の事情は分かり過ぎるくらい分かっているつもりなのだが。

　我孫子武丸「０の殺人」読了。最初から作者自身の宣言によって容疑者が4人に絞られしかもその容疑者が全部死んでしまうという仕掛けが楽しい。連続殺人事件のように見えて実は○○だったというトリックも好印象。しかし、このトリック、短編向きの題材じゃないかねえ。

　4月12日（木）E電の花園
　ああ、この呼び方が普及していれば、こうなったのに。「なるたる」という月刊アフタヌーン連載の漫画、当初は異形なものと子供達による現代社会の破壊と再構築というオモムキの内容であったのだが、最近、変態度がずんずんずんずんずんと増している（笑）、もうみんな、精神的、性的に異常なやつばっかり。もっともその描かれ方に人間の病理をえぐる鋭さがあるので、私なんか単行本まで買っちゃったわけで、でも、それでもなおストーリーの全体像が掴めないので、はやく7巻を出して欲しいってそりゃただのファンじゃんか。

　大人になると少々の痔の出血くらいでうろたえたりしないと仕事。家賃の受け取り、5月に再契約する予定の店舗用の定期借家契約書造りなど。お客様来社で昼飯も食わずに案内に出かける。午後3時ごろ帰社。ぐうぐうなるオナカをカップうどん、どんべえでなだめ、留守中に届いていた物件シートの整理。他、工事関係の雑用。夕方になってやけに寒くなってきた。

　午後8時帰社。夕食は生キャベツ、カツオのタタキ、茹でたソーセージ。ビールは無し。ソーセージでゴハンを美味い美味いと言いつつ二膳食べる。かつおのタタキは例によって味ポンで下味をつけ、生野菜といっしょにマヨネーズをつけて口へ運ぶ。〆のコーヒーは如例。

　やたらに寒く感じるのでソファの上に丸くなってすることもなしに「TVチャンピオン　和菓子職人選手権」の後半などを見る。まあ、この選手権自体はどうでもよかったのだが、来週の番組予告が、なんと、「大食い選手権」（笑）。それも九州が舞台である。ナレーションでは回転寿司70皿を完食するという超弩級の新人が現れたそうだ。もう、楽しみで楽しみで・・・。うん、TBS、もう大食いに手を出すのはやめたほうがいいと思うぞ。

　シャワーを浴びてからCS部屋で録画しておいた『雲上団悟郎一座』を見る。興行で土地のやくざと揉めた団悟郎一座（座長はエノケン）、ほうほうの呈で次の巡業地である、四国へ向かう。途中、潜り込んできた自称、新鋭の演出家、フランキー堺の口添えがあって、一座は渋る興行師（アチャコ）の元で、フランキー堺言うところのまったく新しい演劇をやることになった。

　ところが、みんな、ドサ周りの芝居しかやってきてないものだから、上手くいくはずもない。めちゃくちゃな芝居をみて、あちゃこ、うーん、これはアカン、芝居性の中気で寝込んでしまう（笑）。しかし、この稚拙さがお客にはオオウケ、連日連夜の満員御礼。お客を取られた女剣劇の誘惑など幾つかの危機はあったものの、ついには大坂の大劇場からお呼びがかかる。とたんにアチャコの中気が全快するのがもうおかしくて。

　大劇場では浅草の軽演劇を思わせる三木のり平、由利徹の軽妙きわまるコントで笑わせ、MGMバリの大ミュージカルショウで思わず嬉しくなってしまうハッピーエンド。最初はいかにもドサ回りらしく野暮ったかった団悟郎一座がぴかぴかに輝いているのがスゴイ。実に面白い映画であった。

　自室に戻って我孫子武丸の「ディプロトドンティア・マクロプス」読了。作者はハードボイルドスラップスティックを企図していたらしいが、ストーリー・ギャグともいかにも中途半端。探偵のキャラがよかっただけに惜しい。

　4月11日（水）タニマチ狼狽
　えっ？そんな急に真打になるっていったって、手ぬぐい作ってくれと言われたって。昨日はかなり酔っ払ってベッドに入り、うーん、うーんといろいろなことでうなされつつ、爆睡、はああと起き上がったら午前11時半！あまりのことに目を回しかける。10分ほどベッドの上で後悔してそれからシャワーを浴び、どたばたと事務所へ出かけた。

　素早くネットのチェックと日記つけ。裏モノ会議室、金成さんのレスがついていたので、読んでみると、あははは、金成さん、酷い事を書いてらっしゃる（笑）。あは、あははは、俺も随分と酷い事を書いているけどとてもこの人には敵わないや、ははは、おもしれえなあ。私も負けずに精進せねばと改めて思う。

　昨日遣り残した仕事を素早く片付けて午後一時から車で天神へ。例によって100円パーキングに車を止め、“赤のれん”でラーメン定食の昼飯、ビックカメラ、丸善書店、福家書店と回る。まったく収穫なし。まあ、そうのべつ買うものがあったりしたら金がいくらあっても足りないのである。久し振りにベスト電気天神店へ。ソフト売り場で『さくや妖怪伝』の2.000円DVDを売っているのを発見、買おうか買わまいか、5分ほど考え込んでしまった。馬鹿ですね、そのあげく、結局買わなかったのだから、どうも気が小さいのである。

　帰途、ブックオフで我孫子武丸「ディプロトドンティア・マクロプス」を100円で求めて帰宅。コーヒーをいれ、昨日から読み返していた宮部みゆき姐さんの「レベル7」をお供に3時間ぼけりぼけりと過ごす。人からなんと言われようとこれが私の一番好きな休日の過ごし方なのだ。そんな花粉も多くて人も多いような繁華街をそううろついていられるものか。

　夕食は竹の子と牛肉の炊き合わせ、生野菜、鯛の刺身。ビール一缶のみ、青菜の漬物でお茶漬けを一杯。明日は飲まないから、うん、飲まないんだ。それからCS部屋に移って待望の『スタートレック　ヴォイジャー』見る。最後の最後になって敵の艦長が改心するという、ありふれた展開、しかし、その中にジェーンウェイの苛立ち、セブン・オブ・ナインの気高さ、USSリライアント以来の連邦の航宙艦同士の砲撃戦などが贅沢に盛り込まれ、オモシロいったらありゃしないの。

　この機危において、ジェーンウェイはあせるあまりチャコティとの深刻な対立を招いてしまう。一応の和解は果たされるものの、これは後々にまでしこりを残すことになったのは明らかだ。進宙以来、どんな戦いにおいても傷つく事の無かったヴォイジャーの銘版が外れていたという出来事がもはや取り返しのつかない二人の関係を象徴しているのだ。次回は待望のボーグ登場編、あー、早く見てえ。

　そのまま、CS部屋に居座って今度は鈴木清順の『無鉄砲大将』見る。主人公が本当に無鉄砲なのに苦笑。主人公、高校生の空手部でローラースケート場でコーチのアルバイトをしていてめったやたらに女にモテというはなはだリアリティに欠けた設定なのだが、こいつが憧れているお姉さんは暴力団新海興行のナンバー2、ゴローと結婚の約束をしている。ゴローは足を洗う事を決意しているのだが、組長に拾われたという恩があり、なかなか踏みきれない、その組長、主人公の母親の情人であり、組長の金でスナックをやらせているというせせこましく、またややこしい人間関係が見もの。

　劇中、おねえさんに岡惚れした組長は主人公の母親に向かって「お前とはもう終わりだ、このスナックからも出ていってもらおうか」「そんな、急に、何故なの」「うるせえ、アメリカの大統領だって4年に一度は変わるんだ」こんな手切れの文句、初めてだよ（笑）。

　深夜、爆笑問題の「死ぬかと思った」見る。さまざまなゲストがいわゆる“イタイ話”、“死ぬほど恥かしかった話”、“あんときゃ死ぬかと思った話”を語り合うという、凶悪な“ごきげんよう”みたいな番組であった。圧巻は番組の女王に認定されていた松島トモ子のライオン、豹話。しゃがんで子ライオンを眺めていたら背後から近寄ってきた雌ライオンに肩のあたりに噛み付かれぶんむと後ろに放り投げられた、失神から醒めたら頭からお湯のようなものがだばだばと・・・。その一週間後、今度は暗闇の中で豹と目があった。逃げようとしたところを後ろから首筋にガブッ！首の骨がぎりりと鳴ったそうである。私は聞いていて3回ほど失神しました。ほんと、よく生きていたな、松島トモ子。

　4月10日（火）坊主憎けりゃケルマディック憎い
　やたらに深く潜るばかりで何の役にもたたないんだから。最近、酒を飲む機会があると、まあ、たまにしか飲めないんだからとがぶがぶ飲んでしまう意地汚さがあるのは否定できないけれど、思いがけず深く酔って当惑してしまうことがある。病院にいったことがきっかけで酒量がへったからなのだが、物凄く寂しい。そりゃあ、私はかってアルコール依存症じゃないかという飲み方をしていたけれど、それはけっして良い事ではないけれど、二日酔が日常だった時期があったけれども、そういった負の部分を含めて私という人間が作られていたのだ。その構成要素が健康のために削られてしまった、これは酒のために身を持ち崩してしまったあまたの天才達にあまりにも申し訳ないのである。ちょっと自意識過剰かな。

　弟は黒ビールを買って来ては普通のビールにまぜてひっひっひっ、ハーフアンドハーフじゃと喜んで飲んでいるが痔に激しく良くないのではないかと仕事。貸し事務所の件について母親と口論したことがたたってどうにもやる気がでない。お客様もそういった私の気分を察してかぜんぜん来社されない。がっかりである。そんななか、日常のルーチンワーク。管理物件の見回り、書類仕事、クレームの応対。昼飯は笊蕎麦とカツ丼のセット。

　午後8時に帰宅。太刀魚の煮付けとハマチの刺身、玉葱とサトイモの味噌汁。ビールはなし。飯を食い終わったらおかしなことに映画『ハンニバル』を見たいという衝動が突然に湧いて出てきた。〆のコーヒーを飲みなが新聞をチェックしてみるとトリアス久山の上映が9時から。なんとか間に合う。私は車に飛び乗った。

　びゃんびゃん飛ばしてトリアス久山のヴァージンシネマに到着したのが午後8時50分。ぎりぎりであった。急いでチケットを買い、スターウォーズ以来のTHXシアターに潜り込む。そうして見た『ハンニバル』、ああ、この感動をいったいどう表現したらいいのか。まず、リドリー・スコットらしい重厚な画面に痺れた、あの原作通りのウルトラ残酷シーン、この重厚さがなければただのギャグだ。

　なるほど、この脚本だったら、ジョディ・フォスターが出演を拒否したのが頷ける。前作ではレクター博士と奇妙な交情を結び、彼のヒントによってバッファロー・ビルに辿り付いたとはいえ、クラリス捜査官は紛れもない勝利者であった。ところが本作では彼女はレクター博士によって完膚なきまで打ちのめされるのである。彼女は博士の隷属物になってしまったといっても過言ではあるまい。このあたり、原作とはまったく違う描き方をされているとはいえ、レクター博士が紛れもない勝利者であることは明らかだ。

　こんな映画に現実世界での勝利者であるジョディ・フォスターが出演を拒否したのも無理からぬ話である。でも、でも、『羊達の沈黙』にアレほどの衝撃を受けた身としてはやっぱりジョディ・フォスターのクラリスが見たかったなあ。

　午後11時半に終わって余韻を引きずりながら帰宅。録画していた『踊るさんま御殿』を見ながら途中で買ってきたウィスキーに酔いしれたのであった。あっ、この野郎、また飲んでやがる。

　4月9日（月）大蛸を三年探す
　あっしにはよく分からないんですが、どっか間違っちゃいませんかい、ねえ、エイハブ船長。我孫子武丸「殺戮にいたる病」読了。いわゆるテクストトリックを使った叙述ミステリである。一読して非常に緻密に組みたてられた作品であるという印象であったが、逆にキチンと整いすぎているのではないか。この分野ではひそかに私が最高傑作ではないかと考えている筒井康隆の「レトリック荘殺人事件」に例をとってみるとよく分かるのだが文章中に意図的に混乱をしかけていくというテクストトリックにおいてはその仕掛けが読者の前に微かな文章中の綻びとして提示されなければならないのである。読者はこの綻びになんか変だなと感じつつ読み進み、トリックが明かされる段になって初めてあれはこういうことであったのかと納得するというのが理想的ではないかと思う。

　「殺戮にいたる病」ではこれが時系列の混乱という形に収斂されているのだが、あまりにも精緻に構成されすぎていて、ダマされたと言うミステリを読む上でのカタルシスが味わいにくいのである。そういう意味でこの分野の先駆たるクリスティの「アクロイド殺し」ですら、読者に対してアンフェアではないかと思うのだ。もちろん、これは一読しただけの感想であり、我孫子武丸の提示した綻びに私が気づかなかっただけという可能性も大いにある、ま、その場合はあんまり馬鹿にせずに、もうちょっと勉強しなさいというぐらいに留めておいて頂けるとありがたい。

　最近あんまり下痢してないなあと仕事。午前中より先週にアポイントメントしておいたお客様の御案内。こちらに午前中のほとんどを費やす。終了後博多駅までお送りし、いったん自宅へ戻ってチャーハンの昼飯。そのまま管理物件の見回りなど。帰社してから届いていた物件シートの整理を急いでやり、入居者のクレーム処理。考えてみたらほんと毎日代わりばえしないよな、俺の仕事。ポリプ水槽の水替えをやったので帰宅は午後8時半。

　夕食は母親が出かけていたのでコンビニのサラダ、鳥南蛮。これらをつまみにビール一缶飲みながら昨日のカレーをあっためなおして、フォンド・ボーとか焼肉のたれとか、インスタントコーヒーとかいろんなものを混ぜて味を整える。やり過ぎて味が濃くなってしまいました（笑）。それでも昨日のよりはずっと美味いと思う。これでゴハン一膳分。

　〆のコーヒーを飲みながら自室でレンタルDVDの『フォートレス　2』を見る。簡単に言ってしまえば未来の刑務所脱獄ものなのだが、ところどころ安さがほのみえて見る気を著しく削がれてしまった。主人公は反乱軍の重要メンバーだったのだが、彼を捕らえにくる政府軍のやつら、ヘリコプターに乗ってきて自動小銃ばんばん打ちまくる。未来なんだから、垂直離着陸機とか光線銃使えよ。

　また主人公が収監される刑務所は衛星軌道上にあるという設定なのだが、エアロックから宇宙服ナシで放り出されるとウンと息を詰めて（笑）他のエアロックに飛んでいくという描写に激しくずっこける。こいつ、ドアを抉じ開けて中に入り込み、ぜーぜー荒い息をついているんだ。お前はゼントラーディ人か。ツッコミどころ満載で時間潰しにもなりませんでした。

　4月8日（日）担任よれば文殊の知恵
　あの生徒をどう指導しようか。昨日書いたアマゾンコムの件、朝一番にチェックしてみたら、発送を知らせるメールが届いていた。サイトのアカウントのページでも発送ずみとなっており、まずは一安心。してみると昨日のメールは単純な行き違いだったようだ。何せ、メールに「大変珍しいことですが、販売元からアマゾンコムに送れないほどのダメージがあるのかも知れません」などと書いてあったものだから（何がダメージなのか正直よく分からない、商品の不良なのか、それとも販売元のシステムに何か問題があったのか）、余計な心配をしてしまったのである。何はともあれ、これで後はブツの到着を待つだけ。ああ、楽しみだなあ、早く『終末の兆し』が見てみたいよなあ。

　私は仕切りのない大便所というものを夢に見てしまうほどコワイので一生、中国にはいけやしないと仕事。管理物件の見回り、書類仕事、他の不動産屋との貸事務所の物件についての打ち合せなど。昼飯はコンビニのザル蕎麦で済ませる。確かに美味いんだけど、美味いんだけどねえ、お肉が食べたいねえ。

　本日はあいにく来客無し、平日ならばその時間を利用して営業回りなどすることがいくらでもあるのだが、日曜でありいかんともし難い。久し振りに無聊をかこってしまう。仕方ないのでマンション管理士のお勉強。合間見てニフティのFMISTY、「UFO会議室」のログを覗いてみる。山本弘さんの肯定派（最近、どうもこの言葉を使うのが馬鹿らしくなってきたが）の人に対する、「マニアのくせにこんな基本的なこともしらないの？恥かしいですね」との言葉に端を発したバトルをゆっくり楽しんだ。山本さん、志水さんを始めとしてそこに唐沢さん、永瀬唯さんまで加わってもう面白いったらありゃしない。

　また肯定派の人のいうことも振るっていて、山本さんはいわば文筆で身を立てているプロだからそんなこと知ってて当然、我々一般人にそんなことまで要求してはいけないと開き直る。うっしゃっしゃっしゃ、良い味出しているぜ。このやりとりを読んでてふと思い付いたのだけれど、こういうビリーバーの人がUFOの書籍に目を通さないのは不勉強とか熱心じゃないとかいうことじゃなくて、いわば無意識の抑制が働いているのではないか。本を読みすぎると当人が熱心に提唱されているロズウェルとか政府の陰謀とか、インプラントの類が実は穴だらけのキッカイな論理であることが否応無しに分かってしまうからだったりして（笑）。

　午後7時に事務所を仕舞って帰宅、夕食は弟手作りのカレー。玉葱を1時間炒めて3時間近くも煮込んだという力作である。また酒のみである彼は同じに鳥の刺身とか、柚子もつとか酒の肴にしかならないものを多量に買って来ていたので、ついつい禁を破ってビールを一缶飲む。肝心のカレーはというと、まあこれについてはあまり触れないのがいいのかもしれない。

　夕食後、レンタルDVDで『ザ・リプレイスメント』を見る。キアヌ・リーブス主演のプロフットボールもの。主力選手が年棒吊り上げのストに突入してしまったために急遽集められた代理選手達が大活躍というお話。個性的なキャラを集めてみました、どうです、面白いでしょうと大上段に構えているわりに、キャラの書き分けが不充分でストーリーにコクがない。こんなん、1時間でやれやと思ってしまいました。

　いくつかいいギャグはあったのものの一言で言って、地方のぱっとしない高校のアメフト部の主将が、スタイルはなかなかのものだが、顔が今一つおへちゃのチアリーダー連れて、中古のトヨタでドライブインシアターに見に行くのが一番似合っているという映画でしたな。

　4月7日（土）バルタンが戦車でやってくる
　ウルトラマン、大苦戦。松村邦洋の話。今年のプロ野球開幕戦、阪神は巨人相手に17対いくつという記録的な大敗を喫したが、そのせいで松村邦洋のお父さん、寝込んじゃったそうである。その時のうわ言が“うう、逆指名反対・・・”だったそうだ。まったくあそこの家は一家上げて馬鹿だなあ。

　アマゾンコムよりメールが届いていた。曰くアナタの注文していた、『女食い』、入荷に困難が予想されます、いかがいたしましょうか、これをキャンセルされても結構ですよ。一緒に注文していた『終末の兆し』ほか3本を先に発送してくれるとのことだったので、そのまま放っておくことにしたのだがふと気になってアマゾンのサイトでスタータスをチエックしてみると、これが、あなた、入荷して、まもなく発送ということになっているんですねえ、『女食い』。いったいこのメールはなんだったのか、単なるミスか行き違いであったのか。なぜサイトのready for shipment　の文字が赤いのか、一体『女食い』は入荷しているのかいないのか、衝撃の事実が明らかになる明日を克目して待て！

　トイレにばっと振り掛けるだけで、いろんなこびりついたものがキレイさっぱりになってしまうという、そんな便利なトイレ用洗浄剤どっかにないものかと仕事。午前中管理物件の見回り、帰社して業者のお客さんのお相手、など。昼飯にカップラーメンとお握りという罰当たりなものを食べて午後は書類仕事、暇をみつけてマンション管理士のお勉強。

　本日はしおやさんからのお花見のお誘いをうけているので午後7時過ぎに事務所を閉め、7時20分のバスで天神へ向かう。本屋を数件素見し、午後8時にアクロス福岡の正面玄関にてぴんでんさんと合流。お花見会場である冷泉公園へと向かう。途中中洲へ寄って酒屋でビール・焼酎、コンビニで紙コップ・氷、鉄板焼屋でたこ焼き、味噌ホルモン炒め、ホウレンソウバター炒めなど、一人2.600円分を買い込んだ。

　すでにかなり出来あがっている印象の“手酌の会”（リンクページのしおやさんのHP参照のこと）の皆さんにご挨拶して、嬉々としてビールを飲む。アミーゴス公演の前スタッフ、O君が来ていて彼の“風俗初体験　お姐さんがスパートかけてくれたんですよ”話に大笑いする。ちなみに何がスパートなのかは聞かないで欲しい。それが常識ある大人の態度というものだ。

　後から福家書店のスタッフの方も合流して、もうメートルがあがる、あがる。タマの酒なので俺はもう喜んじゃって焼酎をがぶがぶ。お花見が終わってからしおやさん、ぴんでんさんと近くの居酒屋で二次会と洒落込んだのだが、この時点ですでにグロッキー、吐き気をこらえているという情けなさ。記憶がところどころ飛んでいるのだが、ずいぶんと人のワルクチを言っていたようである。

　午前1時過ぎに帰宅、あまりのつらさゆえ、服を着たままベッドに倒れ込んだのだが、このまま寝てしまったのでは分別ある37歳としてはあまりにだらしないと思い、ひいひい言いながら起き上がって、服を脱ぎ、キチンとクローゼットに仕舞い・・・・。

　４月6日（金）風が吹けば置屋が儲かる
　台風になるとなぜか無性に芸者遊びがしたくなってなあ。春風亭昇太師匠の話。若手の講談師から花見に連れて行ってくれとせがまれた師匠、仕方ないというので食い物と酒を持って二人でお花見に出かけた。ところが、シーズンにはちと早すぎたのか、人っ子一人いない。それでも一生懸命飲み食いしてむなしく盛り上がっていると、お巡りさんが現れて「ああ、お花見ですかあ、いやね、近所の人から変な男が二人騒いでいるという通報があったもんですから」

　下痢でもないかぎり椅子に座っていればウンコはいくらでも我慢できるよなと仕事。朝っぱらから入居人から網戸が壊れたとのクレーム、急ぎ、修理を手配。続いて家賃の払いの遅い人への督促状を作成。午前11時からお客様の御案内。昼飯を食べる暇もなく午後2時までかかった。昼飯は自宅に戻って自分で作るチャーハン。ちょっと体に気を使ってサラダ油を使わなかったらもうくっつく、くっつく。卵を最後に絡ませたのにも関らずなんとなくべっとりした感じであんまり美味しくなかった。

　午後から管理物件の見回り、駐車場工事の料金を支払い、マンションの庭工事について打ち合せ。お客様の御案内など。帰宅は午後8時半。夕食はカツオのタタキ、タコの辛子味噌合え、マグロブツ。タタキでビールを一缶飲み、醤油につけ込んでいたマグロブツをゴハンに乗っけて一膳。美味かったのだが、ああ、肉を食いたいなと思う今日この頃であります。

　〆のコーヒーを飲みながらＴＶ、ＴＶ、ＴＶ。「ばか殿」に始まって「なんでもピカソ」に終わる。「なんでもピカソ」、いかりや長介とたけしの初顔合わせということで物凄く期待していたのだが、お互い気を使っていたのか、あたりさわりない話に終始したのが残念。シャワーを浴び今度は「録画しておいた「ぐるない」見る。半分見終わったところで眠くなり、あっさりとベッドへ。

　なんてことない1日であったなあと考えているうちに眠りの国ヘフェード・インしてしまった。

　4月5日（木）ネクロフィリア洗うと雨
　墓暴きにつきものの雨がないだけマシッすよ。『ヤングフランケンシュタイン』より。ＲＣＥ（リージョンフリープレーヤーでの再生を不可能にする強化型リージョンコード）の回避方法がアマゾンからのリンクで判明したので報告しておく。手動式切替のプレーヤーはもちろん、Ｒ1にセットしてやればＯＫ、自動切替式のプレーヤーはＲＣＥが施されたＤＶＤの前に、従来型のＲ1ＤＶＤを数10秒プレイ、しかるのち、取り出してみたいＲＣＥＤＶＤをいれればＯＫだとのこと。こんな簡単な方法でいいんかい（笑）。私はどうせ、そんな新作のＲＣＥＤＶＤなんか買わないので確かめようもないのですが。

　してみるとこのＲＣＥという新型リージョンコード、現在販売されているマルチリージョンのプレーヤー（いくつかのリージョン設定のＤＶＤが再生可能）ではなく、リージョンコードの設定されていないリージョンフリープレーヤー対策ということなのであろうか。日本ではリージョンフリーと銘打っていても実際はマルチリージョンのプレーヤーがほとんどなので、これは日本が標的というより香港・東南アジア地域が対象になっているのではないか。まあ、しつこいようだけど、私は輸入ＤＶＤの新作は買わないので関係ないんですけどね。

　トイレットペーパーのホルダーを交換しやすいものに替えようと思っていると仕事。いろいろと雑用がかさみ、非常に面倒くさい1日。物件の整理、書類仕事、管理物件の見回り、雨戸のクレーム処理。昼飯は久し振りに“牧野うどん”で卵うどん。非常に美味しかったのであるが、うどんの出汁となる鰹節には尿酸値をあげるもととなるプリン体というものが多量に含まれているので、これからしばらく控えねばならぬ。うどんちゃん、さようならと心の中で呟きつつ、汁一滴余さず啜り込んだ。

　午後から、メールでの物件情報提供などやり、帰宅は午後8時。夕食は出来合いの天ぷら、鯛の刺身、生野菜。だらしなくもまたビールを一缶。ゴハン一膳を鯛茶漬けにしていただく。〆のコーヒーは如例。

　その後、自室で『ブルースブラザース2000』を見た。劇場で見た時はそう悪くもないなと思っていたけど、やはりオリジナルと続けて見たらねえ、これは、あんまりだねえ。コドモを出すなとか、ロシアンマフィアのキャラがたっていないとか、いろいろあるんだけど、この続編の最大の欠点は前作の孤児院のようなストーリーの芯となるべき要素がないということなのだろうな。そのため、ロードムービーとしての求心力に欠け、なぜバンド合戦にそんなにこだわるのかがあいまいになってしまっているのだ。ただ、ラストの馬鹿陽気な脳天気さは捨てがたいものがあるのだけれど。

　シャワーを浴びてから録画しておいた『スター・トレック　ボイジャー』見る。同じく管理者によってデルタ宇宙域に連れてこられた連邦の科学調査船イクイノックス、謎の次元侵入エイリアンによって攻撃されている。救難信号をキャッチしたボイジャーによって辛くも救われるが、彼らは地球への帰還のため、重大な連邦の協約違反を犯していた。なんと彼らは次元侵入エイリアンを効率のいい燃料として使うためにとらえ、殺害していたのだ。

　ジェーンウェイによって拘束されるイクイノックスのクルー、しかし、倫理サブルーチンを削除されていたイクイノックスのＥＭＨホロドクターがヴォイジャーに侵入して彼らを解放、ついでにヴォイジャーのシールド・ジェネレーターを奪い、セブン・オブ・ナインをイクイノックス艦内に乗せたまま遁走してしまった。シールドが脹れないために多数の次元侵入エイリアンの攻撃を受けるヴォイジャー。ジェーンウェイに危機がせまる・・・というところでto be continued　、わあ、お、オモシレエ、次週が待ち切れないぜ。

　4月4日（水）通風といえばカーの仲
　そんなこと言ってて面白いか、お前は、エッ？「ウルトラＱ」で何が一番怖かったか。私の場合よく言われるケムール人や「悪魔ッ子」ではなくてガラモンの回に登場したセミ人間なのだな。何がそんなに怖かったかというと、あの登場の仕方、ずーっと人間の姿でいて、ラストでふいにセミ人間の正体を表す、こちらはあ、こいつは人間タイプ（まだヒューマノイドという高級な言葉を知らなかった）の宇宙人だなと油断しきっているのでよけいショックが大きかったのである。また、あの一見したかぎりではよく分からないフクザツな形状というのが、またまずい、やはり割とつるんとした感じのケムール人よりもこのセミ人間みたいなわけの分からない生物がコドモの私をより脅かしたのである。

　本日は休み。午前9時半までゆっくり寝て、ああとのんき極まるうめき声をあげて起きる。コンビニのサンドイッチで朝食をとり、ＴＶを見ながらぼけーっ。午前11時過ぎから事務所に出向いてネットのチェックと日記つけ、その後車を駆って天神へと向かう。まずはビックカメラで待望の『ブルースブラザース』、『ブルースブラザース2000』のツインパックを購入、ついで本屋を回り横山義信の「蒼海の尖兵3」を求める。

　途中レンタルビデオ屋によってレンタルＤＶＤの新作をチェックして午後2時半には帰宅。例によって冷凍のチャーハンをつくり、昼飯とした。部屋へ戻ってソファーに寝ころがって「蒼海の尖兵」を読みながら、昨日録画しておいた「ジャングルＴＶ」などを見る。このだらだら感がたまらない。休日なんてものはこのようにして過ごすのに限るのだ。午後5時にまた事務所へ行って裏モノ会議室へ書き込み。人からみたら電波入ってると言われても仕方ないようなものを書く。

　夕食はカツオのタタキ、蝋細工みたいな鯛の刺身、豚汁。禁を破ってビールを一缶。エビスビールが泣けるほど美味い。ご飯を一膳食べて、もうシアワセ、シアワセ。〆のコーヒーとデザート代わりのチョコ菓子がまた美味しいのなんの。その後たっぷりとプリヒートしたアンプにて『ブルースブラザース』を観賞。ああ、神様、こんな幸福があっていいのでしょうか。

　『ブルースブラザース』、古い映画だけあって画質はあまりよくない。先鋭感はあるものの、暗部のざわつきとぶっといシュートには閉口させられた。ただ、音質が劇的に向上しているのが素晴らしい。パレスホテルのコンサートシーンで名曲「I can`t turn you lose」にのって二人が登場するともう泣きそうになるほどイカす（笑）。続くカーチェイスのシーンでは重低音が活躍してもうたまりませーん。

　意外と言われないのだが、この映画、伝統的なＭＧＭミュージカル映画そのままのフォーマットなのですね。冒頭で税金が払えずに孤児院が潰されるという危機が提示され、すったもんだがあったあげくにラストでコンサート（ミュージカルショー）が開かれて解決、よかったよかったという流れ。フツーのミュージカルならばコンサートのシーンで主人公の顔アップでにっかり笑ってエンディングとなるところなのだが、『ブルースブラザース』ではさらにスピード感あふれるカーチェイスが追加され、合間に上手いとしかいいようのないギャグが散りばめられるのだから、こんな贅沢な映画ってないよな。

　このＤＶＤ、カットされていたシーンが追加された完全版である。でもウスイ私にはカットされていたというシーン、エルウッドが仕事をやめる場面、そしてその時にぱくったガスボンベでパトカーのタイヤをパンクさせる場面の2つしか分からなかった。まだまだ修行が足りないのである。

　シャワーを浴びてから録画しておいたＴＢＳの『フード・バトル・クラブ』を見る。だからさあ、大食いってのは特技なんてものじゃなくて本来みっともないあんまり誇れないものなのよ、それでも私は食べずにはいられないという出演者の業が面白いのであってそんなものに1.000万円の賞金かけてヘンに豪華にしてどうするの、だから失敗しちゃったでしょという番組であった。ただ、この人が出てくるとどんな番組でも2.000円（税別）になってしまうという梶原しげるの安い、安い実況のみ秀逸。こんな誉め方はいやかしら？

　4月3日（火）尿酸、尿酸、数値が高いのね
　そうよ、検査でひっかかったのよ。血液検査の結果が出た。尿酸値が前述の通り、ど高め。Ｉ先生から通常なら通風の症状がでてもおかしくないよと叱られる。では、何に気をつければいいのかというと、厳密な食事制限というものはないが、同じものを続けて食うな、酒は控えろ、水を沢山飲め、太るな、運動をしろ・・・。くー、いくら自分の不摂生の結果だといえ、これはつらいなあ。ただ、私が一番恐れていた肝機能になんの異常もなかったのが不幸中の幸いであった。

　戦国時代、火薬の原料となる硝酸は輸入の他に便所や馬小屋の小便のカスからとられていたと仕事。アサイチで病院、例によって1時間ほど待たされるが、診療時間そのものは短く、先生にお小言くらっただけ。受付で先週に引き続き降圧剤を受け取り午前10時半、帰社。なんやかやとたまった仕事を片付け、管理物件の見回り。昨日がペットボトルなどのいわゆる資源ゴミの収集日だったのだが、ある物件でビールの空き缶が大量に出されていた。いまだ燃えないゴミとの区別の仕方がわからんのかいと酷く呆れる。

　昼飯は山小屋ラーメンでラーメンアンド替玉。尿酸値を下げる為にしばらく食べられないのでゆっくり味わって食べる。帰途本屋によってあれこれ物色。結局何も買わなかったのだが、本の上にヘルメットを置いている迷惑このうえない若者を発見。すいと近寄るなり、ヘルメットを取り上げて渾身の力をこめて若者の頭に叩き付ける。泥田に足を突っ込んだ時のような不快な音がして頭頂部が潰れた。ショックで両手を万歳するかのように振り上げた若者の頭から大量に出血。かすかに見える白いものはもちろん砕けた頭蓋骨である。

　ついと見まわすとまた本を本棚に立てかけるようにして読んでいるやつがいた。どうと倒れ伏す若者には目もくれず、その第2の敵に近づきざま電光石火の右フックを腹に叩き込む。ぐうとうなって身をおるところに、顔面めがけて右膝を飛ばす。小気味良い音をたててめり込んだ。ぱらぱらと床に散らばる歯、歯、歯。ひどく良い気分になって本屋を出る。

　その後は貸事務所のリフォームの打ちあわせ、クレーム処理、物件の登録など。帰宅は午後8時。

　夕食はカツオの刺身、鯖の味噌煮、じゃこオロシ、生野菜、納豆。ビールなどもっての他で麦茶をがぶ飲み。ゴハン二膳でごちそうさま。食後にデザートと称してチョコレート菓子少しとコーヒー。その後は自室でＴＶ。

　午後9時過ぎからＤＶＤ「魔人ハンターミツルギ」を2本。狛犬の怪物に町を破壊された町民、お前らは人間の敵だと犬をやっつけにかかる。本当に犬を簀巻きにしてずるずると引きずっている。ひでぇ（笑）。またストーリーの要となる盲目の少女の投げやりな悪役メイクが素晴らしい。

　2本目はいよいよ最終回。魔人サソリも倒されてメデタシ、メデタシ。でも特定の職業の人を差別しちゃいけないと思う。

　4月2日（月）青空食い意地、好児
　パクパーク、パクパーク。ユニバーサル・スタジオジャパンがいよいよ開園。世のお父さん、お母さん、麗子さん、孝博くん、ミヨちゃん、ケンタ君が大挙押し寄せている模様。しかし思うのだけど、ここは本場ロスアンジェルスのアトラクションをそのまま移植したというのがウリらしいけど、やはり「ジョーズ」や「ウォーターワールド」の水系もそのままなのだろうか。客席によってはずぶぬれになってしまうこの両アトラクション、カリフォルニアの気候ならばすぐ乾いてしまうし、何よりアメリカの人はひどくラフなカッコで楽しんでいるのである。あんまり大坂という土地柄には似合っていないんじゃないか（笑）。背広とかゴルフシャツをびしゃびしゃにされて怒るオトーさんなんかもいるんじゃないか。そこのところ、どうなんだ、えっ？ユニバーサル・スタジオ・ジャパンめ。

　古い水洗便所だと貯水タンクの弁が甘くなっていて水が流れっぱなしになることがあると仕事。朝一番で管理物件の見回り、その過程で生じたクレーム処理、書類仕事。昼休みを利用してパイオニアのサービスセンターへ修理が完了したＬＤプレーヤーを取りに行く。昼飯は途中のラーメン屋で替玉とらずにごく軽くすませた。

　午後は物件シートの整理、メールで物件情報を知らせていたお客様のご案内。中央区赤坂付近を渋滞に悩まされながら4件回る。現住所の大橋までお送りして帰社したら午後6時。留守中の用件片付け、一行知識掲示板への書き込み、ポリプ水槽の水替えなど。更に来客あり帰宅は午後8時40分となった。

　夕食はカツオの刺身、ハンバーグ、ミックスベジタブルの炒めたもの、じゃこオロシ。麦茶をがぶがぶ飲みながらゴハンを二膳。あんまりビールを飲みたいという欲望を感じないのがわれながら不思議。やはり高血圧がそうとう応えているらしい。その後、自室にてコーヒー飲みながらＴＶ・読書。佐藤大輔の「覇王信長伝」2.3を再読。

　シャワーを浴びてから「魔人ハンターミツルギ」見る。のっけから子供をさらうサソリ軍団。大人気ない（笑）、また魔人サソリがミツルギ兄弟を罵るのに「わっはっはっはっ、この徹底的な馬鹿め！」というのはいくらなんでもマズイと思う。打ち壊されたミツルギ刀が怪しい術によって足が生え、ひょこひょこ歩く場面のみよかった。

　今晩は珍しく眠くなり午前1時すぎにはベッドに入る。意外なほどあっさりとねついたのだが、朝っぱらから薄いウィスキーの水割り飲んで周りから文句を言われるというアル中度100パーセントの夢をみて、つくづくいやんなった。

　4月1日（日）千円の仲
　なあなあ、火曜日には必ず返すから千円貸してくれよう。裏モノに書き込んでいるへんなひと、元は○と○○○○というハンドルだったらしいのだが、とてもそうは思えない。○と○○○○時代はよくも悪くも理性的という印象があったのだが、最近の荒れ狂い様はひどく、とうとう自殺予告まで飛び出した。エイプリルフールのジョークのつもりなのかもしれないが、関係者の進退が問われるなどという夜郎自大の思い込みにいらいらさせられる。ちまたでは裏裏パティオの人間関係のもつれが原因とささやかれているが、それなら裏裏のほうで済ませるべきじゃないか。やはりなあ、人間あんまりネットに嵌っているとどこかおかしくなってしまうのかね。

　腸カメラ検診を受けると、肛門からねり梅状のものが出てくる事があるのだが、それは浣腸でもとれなかったウンコの残りカスであると仕事。花冷えとはよく言ったもので、妙に寒い。日差しはやわらかで暖かいのだが風邪が冷たく暖房を必要とするほど。事務所へいても足が冷えて仕方がないのだ。

　午前中は書類仕事、管理物件の見回り。昼飯はコンビニのアルミ鍋に入った牛蒡天うどんで済ませる。昼からは家賃の受け取り、シーズンが終わりに近づいているためか来客無し、メールによる問合せが1件入っただけだった。丁寧に答え、急いで送信する。後はネットで情報収集。どこか良い土地はないのか。

　午後7時帰宅。夕食は鳥の唐揚げ、カツオのたたき、生野菜。から揚げを醤油とレモン汁と胡椒で作ったソースにちょいとつけてぱくり、ご飯をがばがば、ちょいとつけてぱくり、ご飯をがばがば、ちょいつけのがーばがば、ちょいつけのがーばがば。二膳食べた。当然ビールはなし。その後、午後10時まで自室でＴＶ。うーん、からくりＴＶもなんだかなあ、一応面白いんだがなあ。

　シャワーを浴びて録画しておいた『極楽大一座　アチャラカ誕生』、『極楽大一座　アチャラカ大当たり』の2本を続けて。エノケン、ロッパ、柳家キンゴロウ（字が出ないんだよ）、三木のり平、トニー・谷というやたらに豪華なメンバーがうれしい。キンゴロウが座長の旅回り一座、今日も今日とてお客が入らず意気消沈、やけになって新しい芝居をやるとそのはちゃめちゃさが逆にオオウケで危地を脱するというフォーマット。そこにキンゴロウ、エノケンの軍隊時代の上官、ロッパがからむという趣向である。

　三木のり平、トニー・谷の女形ぶりが傑作。このくねくねぶりは特筆に価するというもの。また、ひょんなことから女形として舞台に引っ張り出されたロッパ、女らしくなるためってんで無理やり女性ホルモンを注射される。「あ、痛い、何すんだ、この野郎、痛い、痛い、痛いってばぁーん、もう馬鹿あ」　見事な女形ぶりを見せるが途中で女性ホルモンが切れ、抱きあっていたエノケンを激しく突き飛ばす。女性ホルモンってそういうものなのか。

　午前2時過ぎ就寝。例によって午前3時までもんもんとしていた。


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